美しい肌Vol.147

2013-04-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:カリン)



カリンとは、バラ科カリン属(ボケ属とすることもある)



に属する落葉小高木植物です。樹高は6~10m、木肌は



黄褐色で成長するにつれて樹皮が鱗のようにはがれ、



きれいな模様が現れます。葉は互生(葉が左右たがい



ちがいに出ている)し、若い葉の裏面



には綿のように柔らかい毛が生えていますが、だんだん



と毛がなくなり無毛の硬い葉になります。



4月~5月に直径3cmほどの5枚の花弁からなる白色または



ピンク色の花を咲かせます。



カリンの果実はすべすべとした鮮やかな黄色で洋梨の



ような楕円形、または卵形をしています。甘酸っぱい香り



がします。カリンの原産地は、中国の湖北、浙江省



(せっこうしょう)です。



カリンは、約2000年も昔から中国で薬用として



使われてきました。中国の古い薬学書である本草綱目



(ほんぞうこうもく)には「カリンには、咳止め、



利尿作用、鎮痛作用がある」と記されています。



また、衣類に香りをつけたり、室内での芳香剤



としても使われていました。



日本には、約1100年前の平安時代に弘法大師が唐から



カリンの苗を持ち帰ったことから伝わったといわれて



います。カリンの栽培は江戸時代になってから盛んに



行われるようになりました。新緑や紅葉が美しいので



全国各地の家庭の庭に植えられめでられていました。



昭和50年代にカリン酒が咳止めに効果的であると



マスコミが取り上げたことで、カリンの認知度が



一躍高まりました。



現在では、のど飴など、数多くのカリンを使った品物



が売られています。



カリンには、強い抗酸化作用があるビタミンC、



渋みの原因となるタンニンが豊富に入っています。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど



生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、



体が酸化することを防ぐ働きのことです。人間の体内



で酸化が起こると病気や老化、肌トラブルの原因



になってしまいます。カリンに含まれるビタミンCや



タンニンが体内で強い抗酸化作用を奮って、酸化から



体を守ることで病気や老化、肌トラブルから守られます。



また、カリンは不溶性食物繊維の一種である



ペクチンやカリウム、クエン酸、リンゴ酸、



アミグダリン、香りの成分であるトリテルペン



化合物なども豊富に含んでいます。



アミグダリンはそのまま食べると体に有害です



が、加熱することで青酸が分解され抗菌作用や



抗炎症作用があるベンズアルデヒドに変化します。



ベンズアルデヒドはカリンの種に多く含まれる



ため、種ごと加工して食べることで喉の痛み



などに効かせることができます。



カリンに豊富に含まれるビタミンCには、シミ



やそばかすを予防し、ハリと水分量のある若々しい



肌を保つ効果があります。



シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、



アミノ酸の一種であるチロシンから作られます。



ビタミンCはチロシンの働きを抑え、メラニン色素



の沈着を防ぎます。そうして、シミ・そばかすの



発生を防ぐ作用があります。



ビタミンCはメラニン色素を素早く分解する



働きを持つため、日焼けした肌をできるだけ



早くもとに戻す美白効果が期待できます。



加工された火口が、下降した。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.148

2013-04-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:チェリー)



チェリーとは、バラ科サクラ属に属する果実です。



多くの果実は赤い色をしていますが、品種によって



は黄白色、赤黒や紫色がかったものもあります。



日本ではさくらんぼと呼ばれています。もともと



桜の実を指す「桜ん坊」がなまってさくらんぼと



呼ばれるようになったといわれています。



チェリーはヨーロッパで紀元前から作られていた、



古い歴史を持つ果実で、中国でも、3000年前には



すでに栽培されていたという記録が残っています。



日本のチェリーの歴史は江戸時代ごろから始まり



ます。チェリーは、日本に江戸時代の初期に中国



から伝えられ、日本の気候がチェリーの栽培に



適さず、広がりを見せませんでした。



明治時代初期にドイツ人により、現在日本で



食べられている桜桃のもととなる品種である



甘果桜桃の苗木が持ち込まれ、北海道や東北に



植えられ、徐々に日本でも普及しはじめました。



当時のさくらんぼは酸味が強く、日持ちが



悪かったため、日本各地で独自の品種改良が



進められ、甘く日持ちの良いさくらんぼが栽培



されるようになりました。様々な品種改良の



結果、現在日本全国で販売されているさくらんぼ



が生まれました。



アメリカのチェリーの歴史は、16~17世紀頃



から始まります。移住者によってアメリカ大陸へ



持ち込まれたことをきっかけに、18世紀以降に



アメリカ北西部のワシントン州を中心に作られる



ようになりました。1987年以降に国産のさくらんぼ



より旬の時期が早く安価であるため、日本への輸入



が隆盛を極めました。さらに、1992年にチェリーの



輸入が自由化されたことで飛躍的に輸入量が増加



しました。



近年、大きな社会問題となっている心筋梗塞や脳卒中



などの生活習慣病の発病には、活性酸素が関与して



いると考えられています。活性酸素は、紫外線や喫煙、



ストレスなどが原因で体内に発生し、細胞や血管など



いろいろな部分にダメージを与えます。



また、活性酸素は生活習慣病だけではなく、老化や



その他の病気を引き起こす原因です。



体内の活性酸素を除去するためには、ポリフェノール



などの抗酸化力を持つ成分を摂取しなければなりません。



チェリーにはアントシアニンをはじめとする



ポリフェノールが豊富に含まれています。特にアメリカン



チェリーには、100g当たり160~170mgという非常に優れた



働きをもつポリフェノールが豊富に含まれており、強い



抗酸化力を発揮します。



抗酸化力を持つ食品を摂ることによって、老化予防や



アンチエイジング効果、美肌効果、メタボリックシンドローム



の予防が期待できます。



また、チェリーに含まれる有効成分の一種アミグダリン



には、抗炎症・殺菌効果があるため、中国では昔から



チェリーを咳どめの薬として使用していたといわれて



います。



これらの優れた栄養素をもれなく摂るためには、チェリー



を低温で保存し、できるだけ新鮮なうちに食べることが



必要です。アミグダリンは、青酸化合物でありますが、



加熱や酵素の存在下で青酸がはずれ、抗炎症、殺菌作用



のあるベンズアルデヒドという物質に変化します。この



ベンズアルデヒドの働きで咳止めとして使用されるに



至った訳です。ポリフェノールやベンズアルデヒドの作用



から、美肌効果が生まれます。チェリーでは、ネオクロロゲン酸



およびシアニジン-3-ルチノシドが多く、64.6および



44.50 mg/100g で含まれていました。特にポリフェノールの



含有量が多いほど、抗酸化力が高いことが確認されました。



タルトチェリーはアントシアニンが豊富で、特にシアニジン系



アントシアニン(シアニジン3-グルコルチノシド、ルチノシド、



ソホロシド)が主で、他にペオニジン3-グルコシド、



ポリフェノール成分としてケンペロール、ケルセチン、



イソラムネチンの他、メラトニンが含まれています。これら、



ポリフェノール成分の持つ抗酸化力の相乗効果により、



タルトチェリーは高い抗酸化力を示します。この高い抗酸化力



が美肌に貢献しないわけはありません。



高価な効果。笑



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美しい肌Vol.149

2013-04-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ビワ)



ビワは、バラ科ビワ属に属する常緑高木植物



です。



秋から冬にかけて5枚の花弁を持った白い花



を咲かせたあとに、実をつけます。薄い毛に



覆われた小ぶりの果実と比べ、非常に大きな



葉を持ちます。初夏に旬を迎えるビワは、



季節感を感じられる果物として広く親しまれて



います。これからが、旬の果物です。また、



ビワの葉や種は古くから漢方や中国伝統医学で



用いられていました。現在でも、ビワの葉温灸



などで治療効果をあげている鍼灸師の方も



おられます。



日本名のビワ(枇杷)は、果実あるいは葉の形



が楽器の「琵琶」の形に似ていることから命名



されました。



ビワの原産地は中国です。一説によると日本にも



野生種のビワが自生していたとされていますが、



現在日本で栽培されているビワは中国から輸入



された品種です。それは、植物のDNAを調べれば



分かります。温暖な気候を好んで育つ



ビワは、東アジアなどを中心に栽培されています。



日本の主なビワの生産地は「茂木ビワ」で知られる



長崎県と、「房州ビワ」で知られる千葉県です。



全国で生産されるビワの3分の1が長崎県で生産



されています。年間の平均気温が15℃以上で、



最低気温が-5℃以下にならない環境が適している



ため、日本国内では千葉県より北の地域では本格的



な生産はありません。



中国では6世紀頃からビワが栽培されていたと



いわれ、古くから葉や種が漢方として使われて



きました。



日本では江戸時代中期、千葉県富浦で本格的なビワの



生産が始められました。その頃のビワは小ぶりでした



が、天皇や皇族の方々へ贈る「献上ビワ」として主に



生産されました。その後、江戸時代末期になると、



現在のような大ぶりのビワの生産が盛んに行われる



ようになりました。



ビワの果実には、ビタミンB群やビタミンC、カリウム



などのミネラル類、リンゴ酸やクエン酸などの有機酸、



ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸などが豊富



に含まれています。



ビワの果皮のオレンジ色は、豊富に含まれるβ-カロテン



やβ-クリプトキサンチンなどのカロテノイド色素に



よるもので、β-カロテンは、体内で必要な分だけ



ビタミンAに変換されて働きます。



ビワの葉には、ポリフェノールの一種であるタンニンや



アミグダリンなどが豊富に含まれています。アミグダリン



は、青酸化合物です。しかし、加温または酵素の存在下



でベンズアルデヒドに変化しこれが炎症を収めます。



ビタミンCや、β-カロテン、また、クロロゲン酸や



タンニンなどのポリフェノールには強い抗酸化作用が



あります。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の



様々な場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化する



ことを防ぐ働きのことです。



人間の体内で酸化が起こると、病気や老化、肌トラブル



が引き起こされます。ビワの果実や葉に含まれる



これらの成分が体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化



から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルの予防



がなされます。健康な方は、ビタミンC、β-カロテン、



クロロゲン酸、タンニン、β-クリプトキサンチンなど



の抗酸化物質の作用で美肌効果が得られます。



ビワの果実や葉は漢方としても多用され、胃腸の働きを



整え夏バテを予防したり、咳や嘔吐を止める働きがある



とされています。



他にも、ビワの種には肝臓の働きを高める効果があること



が研究によって確認されています。



ビワの葉に含まれているタンニンやアミグダリンには殺菌



作用があります。ビワの葉を入浴時に湯船に入れたり、



煎じた液を湿布などの外用薬として使用すると細菌の増殖



が抑制され、あせもや湿疹、肌の炎症の予防・改善に効果



があるといわれています。当然、これらのポリフェノール



は健康な人には、美肌を与え、肌トラブルの予防をも与え



ます。今回はここまでとさせて頂きます。



琵琶湖でびわを食べる。笑





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美しい肌Vol.144

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

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美肌の野菜&果物(各論:ニガウリ)



ウリ科ツルレイシ属に属する一年草の植物です。



ゴツゴツとした突起のある形と、特有の苦みが



最大の特徴です。



深い緑色をしているため緑黄色野菜と思われ



がちですが、淡色野菜に分類されます。



青果店で販売しているものは緑色の未熟な



ニガウリで、中には苦みの強いワタと種が



入っています。



ニガウリを収穫せずに育て続けると緑色の皮が



黄色く熟し、皮が破れて真っ赤なゼリー状の



ものに包まれた種が出てきます。この赤い種



には甘みがあり、ダイエットに効果的である



といわれています。また、翌年の春には植える



こともできます。



毎日のようにニガウリ料理を常食する沖縄の人



たちは、100歳以上の人口が全国平均の約3倍



と高く、ガンや心臓病、糖尿病での死亡率が



低いことから、長寿の秘訣はニガウリを多く



食べているためであると考えられるように



なりました。



ニガウリは、インドやボルネオなどの熱帯アジア



が原産の野菜です。



15~16世紀頃に中国へ伝わり、日本へは16世紀頃に



伝来したといわれています。



当時は沖縄県や九州などの南の地域で食べられて



いましたが、1993年に沖縄県の作物が日本全国に



出荷されるようになり、ニガウリも普及する



ようになりました。



ニガウリは、その栄養価の高さに注目が集まり、



1990年代から始まった沖縄料理のブームが



きっかけで、夏バテ予防や健康維持のために



食べられるようになりました。



ニガウリには独特の苦みがあります。この苦みは



ククルビタシンなどのフラボノイド系の成分に



よるもので、これらの成分には活性酸素の生成を



抑制する働きがあります。また、毛細血管を丈夫



にして血液の循環を良くする働きもあります。



また、ニガウリはビタミンCの含有量が非常に多く、



疲労回復や夏バテにも効果的であるといわれて



います。



ニガウリに含まれるビタミンCには、加熱に強い



という特徴があります。また、ニガウリには



β-カロテンも含まれているため、油で炒めると



消化吸収が一層良くなります。



ニガウリには、モモルデシンやチャランチン、



ポリペプチド-P、ククルビタシン、ビタミンC、



β-カロテン、カリウムなどの有効成分が豊富に



含まれています。モモルデシンとチャランチン



は、血糖降下作用、コレステロール降下作用が



認められています。「ポリペプチドP」という



成分に、インシュリンと同じ糖尿病の治療薬の



ような効果があることが分かっています。



またニガウリの果実や種子に含まれる



「蛋白MAP30」は、ガン細胞を攻撃する



ナチュラルキラー細胞を活性化させ、ガン細胞



の増殖を抑えます。



また、ニガウリに含まれるモモルカロシドという



物質はDNA、RNA(細胞が増えていく上で



欠かせない核酸の主要物質)の合成を阻害する



働きがあり、ガンの増殖を防ぐ効果が期待されて



います。ククルビタシンは、ヘチマ、ユウガオ、



ヒョウタンなどで中毒も報告されており、注意



が必要なファイトケミカルです。ニガウリで中毒



となることは希です。しかし、ニガウリは、妊婦



が食べ過ぎると流産の可能性が出てきますので



妊婦さんは、控えめに食べるように致しましょう。



これは、マラリアの治療薬「キニーネ」による



ものだそうです。



ビタミンCはシミやしわを改善し、透明感とハリ



のある肌を取り戻します。



ニガウリには加熱に強いビタミンCが豊富に



含まれているため、美肌効果が期待できます。



ニガウリは、苦いのは当たり前、でも健康には



ゴーや。笑



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美しい肌Vol.145

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:アサイー)



アサイーとはワカバキャベツヤシといわれるヤシ科



エウテルペ属の植物で、アマゾンの先住民が



生き抜くために食用としてきた、紫色の果実です。



「アサイーベリー」と呼ばれることもありますが、



ベリーではありません。



アサイーの木は、アマゾン地帯の水辺に生育し、



1本の木からたくさんの幹が生えています。高さは



およそ25mにもなります。葉は黄緑色の短冊状で、



長さは最大で2mにもなり、細長い幹から紫色の果実を



つけた房が3~4房ほど垂れ下がります。1房あたり



の果実の重さは3~6㎏になります。



果実は、直径1~1.2㎝ほどの球状もしくは楕円形で、



植えてから2年ぐらいで実をつけます。



食用とされる果実の95%は硬い種で、食べられる部分は



ほんの5%ほどしかありません。そのわずか5%の部分に



多くの栄養素を蓄えており、その優れた栄養価から



「ミラクルフルーツ」「ブラジルの奇跡」



「スーパーフルーツ」などと言われています。



また、アサイーには自然治癒力を高め、エネルギーを



回復する効果もあるので、ブラジルやアメリカの



スポーツ選手が好んで摂取しています。



日本で注目されるようになったのは、ある日本人の



サッカー選手のエピソードがきっかけです。その



サッカー選手は貧血気味で悩んでおり、当時あまり日本



で知られていなかったアサイーを貧血改善と練習後の



疲労回復も兼ねて飲みはじめたところ、続けているうちに



体調が改善されたそうです。この話をきっかけに、



日本でもアサイーが知られるようになりました。



アサイーは、ブルーベリーのような見た目をしていますが、



甘味や酸味がほとんどなく、クセのない味です。



そのため、ブラジルではピューレ状にすりつぶした果肉を、



砂糖とファリーニ(キャッサバ芋をフレーク状にしたもの)



に混ぜて、主食として食べます。好みで干し肉や塩エビと



一緒に食べます。



日本では、バナナやイチゴ、ヨーグルトなどの甘味や酸味が



強いものと混ぜて食べることが多いですが、ブラジルでは、



他のフルーツと混ぜて食べることはほとんどありません。



美容にも健康にも良いといわれているアサイーですが、加工



されていない生の果実は入手困難です。



その理由は、収穫して24時間以内に加工しないと酸化して



しまうからです。酸化すると、アサイーの豊富な栄養素が



損なわれてしまうので、かつては国外への輸出が困難でした。



しかし、現在は加工技術や冷凍設備等が発達し、すりつぶした



アサイーの果実をパックにした製品や、果実のまま冷凍



したものが輸出されるようになりました。



現在、日本では、パウダータイプや冷凍のピューレなどが販売



されていますが、どちらでも簡単にジュースをつくることが



できます。



その日の気分によってアサイージュースをつくれば、飽きる



ことなく続けることができます。



また、他国での栽培を防ぐため、アサイーの果実の大半を



占めている種を取り除いてから輸出しています。種を食べる



ことはできませんが、種からとれるオイルや種を煮出して



つくるお茶は、民間療法として古くから使われていたそう



です。



アサイーは南アメリカ・ブラジルのアマゾン地帯で何百年も



前から自生していました。従来は自生しているアサイーのみ



だったのですが、近年では、アグロフォレストリーによって、



栽培する面積が増えてきました。アグロフォレストリーとは



樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業



のことを言います。「アグロフォレストリー」と言う用語は、



1970年代中期のカナダ国際開発研究センターの林学者ベネら



が主導する思想的研究の中で誕生しました。農林複合経営



(のうりんふくごうけいえい)、混農林業(こんのう



りんぎょう)、森林農業(しんりんのうぎょう)ともいいます。



アグロフォレストリーは、組み合わせる樹木や家畜・農作物が



地域によって異なるため、地域ごとに異なる形態をとりえます。



アサイーは種の輸出が禁止されているため、ブラジル以外での



生果実や種の販売はされていません。



アサイーはモデルが美肌のために愛用している果物でも



あります。その理由は、アサイーにはリノレン酸とオレイン酸



という2種類のオメガ系必須脂肪酸を含んでいるためです。



必須脂肪酸は、ホルモンの乱れを正常化してくれる働きや、



ストレスに対抗する力があります。



また、豊富に含まれるポリフェノールにより、肌の老化・



ダメージ予防にも効果を発揮します。その他にも、腸内を



きれいにしてくれる食物繊維・美白効果があるビタミンC・



肌の健康を保つビタミンB群も入っているので、肌荒れ予防に



効果がある果物といえます。「ポリフェノール」には、



コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」や、お茶に含まれる



「カテキン」、そばの「ルチン」、赤ワインの



「プロアントシアニン」といった「5000種類以上」



もの大量の成分が存在しているということです。



朝いいーは、「アサイー」でした。笑



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美しい肌Vol.146

2013-04-29 00:00:00

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美肌の野菜&果物(各論:ルイボス)



ルイボスとは、マメ科アスパラトゥス属の針葉樹



で、主にルイボスティーとして使用されている



ハーブです。



ルイボスは赤い枝を持ち、針形の緑の葉は落葉する



ときに赤褐色になります。



ルイボスは、南アフリカ共和国の喜望峰の北に位置



するセダルバーグ山脈一帯の山野にのみ自生しており、



学名を「Aspalathus linearis(アスパラサス・


リネアリス)」といいます。



この名称は、現地語で「赤い潅木(かんぼく)」



という意味を持ち、ルイボスの葉を発酵・乾燥させた



ものをお湯で煮出す茶(ルイボスティー)の色が



赤いことから、このように命名されました。



ルイボスティーは、ルイボスの細かな葉を



発酵・乾燥させたものです。



ルイボスティーは鮮やかな赤色のお茶で、渋味が



少なく、緑茶や紅茶に含まれる成分であるカフェイン



が含まれていないことが特徴です。



近年では、発酵前の緑色の「グリーンルイボス」



が注目されています。



グリーンルイボスは抗酸化物質であるアスパラチン



というフラボノイドが豊富に含まれています。



このアスパラチンの具体的な効能は、抗ガン特に



肝細胞ガンのガン細胞の抑制、紫外線保護、



糖尿病予防、糖尿病症状の緩和、メタボリック



シンドロームの予防、腎炎での尿たんぱく



の抑制、脱毛症、前立腺肥大症などです。



ルイボスは、古くから先住民が不老長寿、万病平癒



のために葉を煎じて飲んでいたといわれており、



現地では「魅惑の健康茶」、「不老長寿のお茶」と



名付けられています。



古くから南アフリカの先住民が日常的な飲み物として



飲んでいたルイボスティーを、18世紀後半にスウェーデン



の植物学者が世界に紹介したことから、ルイボスは一躍、



世界から注目されるハーブとなりました。



1930年頃には、現地の開業医・ノーティエ博士がルイボス



の原種に改良を加え、人工栽培による農産物化に成功し、



現在では南アフリカ共和国の一大産業として、大規模な



栽培が行われています。ブラジルのアサイーの場合も



そうでしたが、国家が保護する、あるいは、他国での



栽培を禁じるというのは、よほどの健康効果があるもの



しか、そうはならないと思います。



ルイボスは強力な抗酸化力を持つとされ、研究結果



によると、その力は緑黄色野菜の数倍~数十倍にも及ぶ



ということです。



また、ルイボスの抗酸化力は活性酸素を除去する作用



だけではなく、体内に備わっている抗酸化力を持った



酵素であるSOD酵素を活性化させる作用も持っており、



糖尿病などの生活習慣病を予防する効果、美肌を保つ



効果などが期待されています。



ルイボスには、強力な抗酸化力を持つフラボノイドが



豊富に含まれており、リン、カルシウム、ナトリウム、



カリウム、マグネシウムなどの主要なミネラル類も



たくさん含まれています。



また、食品に含まれているリンとカルシウムの割合は、



血液中に存在しているリンとカルシウムの割合と同じ



1:1が理想とされており、この割合でリンとカルシウム



を摂取すると、カルシウムの吸収を促進する作用が



あります。ルイボスティーに含まれているリンと



カルシウムは1:1と理想的な割合です。



さらに、ルイボスに含まれているカルシウム、ナトリウム、



カリウム、マグネシウムなどは人間の体液を組成している



比率と酷似しているため、ルイボスに含まれている



ミネラル成分は体に馴染みやすく、全身の細胞を活性化



させ、生体の機能を正常に保つ作用が期待されています。



ルイボスの強力な抗酸化力は、美しい肌づくりに効果を



現します。一般的な肌に起こるトラブルとしてシミ、



しわ、たるみなどが挙げられ、これらにはすべて過剰に



発生した活性酸素が深く関与していることが明らかに



なっています。



肌のシミは、体内で生成されたメラニン色素が皮膚の



表面に現れたものです。



活性酸素はメラニン色素の生成を促す作用があるため、



シミの大きな原因のひとつです。



また、活性酸素が体内で増加することによって、肌に



存在しているヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲン



などの構成成分などが体内から減少し、コラーゲン



にいたっては固く変性して弾力を失います。



ルイボスが持つ強力な抗酸化作用によって、肌のハリ



や弾力が衰える原因となる活性酸素を取り去ることが



できます。活性酸素さえ取り除かれれば、ルイボスの



美しく健康な肌を保つ効果を最大限にすることが



できます。今回はここまでとさせて頂きます。



文章の構成を校正する。笑



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美しい肌Vol.141

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

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美肌の野菜&果物(各論:マンゴー)



インドやマレー諸島、インドシナ半島などの



暖かい地域で育つウルシ科マンゴー属の



常緑大高木です。マンゴーはチェリモヤや



マンゴスチンと一緒に世界三大美果といわれる



果物ですが、生産量の増加によりプリンや



ケーキ、アイスクリームなどとして浸透して



いき、デザートとして親しまれてきました。



約4000年前からミャンマーやインド東部で



栽培が行われていたマンゴーですが、日本には



明治時代に入ってきて1970年頃から作られて



います。栽培開始当初はマンゴーの



開花時期が日本の梅雨の時期と重なっていましたが、



ハウス栽培に切り替えたことで安定したマンゴー



を作ることができるようになりました。



日本で栽培されているマンゴーの種類は主に



アーウイン種のものです。マンゴーは一般的に



1月~4月に花を開花させ、5月~10月に、実が



なり、収穫の時期となります。



マンゴーはウルシ科の果物なので、人によっては、



かゆくなったり、かぶれたりとアレルギー症状が



でやすいので、注意が必要です。



マンゴーにはビタミンA、βカロテン、ビタミンC 、



葉酸が豊富に含まれています。



マンゴーに含まれる葉酸は貧血の予防に効果が



あります。葉酸の働きとしては、新しい赤血球を



つくる過程で、赤血球のもととなる赤芽球の合成に



関わっています。必要不可欠のビタミンです。



マンゴーの果実がまだ青い時期はビタミンCが、



果実が熟すほどにβカロテンの量が多く含まれて



います。そうかと言って、ビタミンCの摂取を焦る



あまり、あまり熟していないマンゴーを摂取する



のは、おやめ下さい。お薦めは、前宮崎県知事が



宣伝していた、太陽のタマゴです。太陽のタマゴは、



宮崎県独自のブランドで、アーウィン種のアップル



マンゴーの中でも「糖度が15度以上」、



「重さ350g以上」、「色と形がきれい」という基準を



満たした完熟マンゴーです。収穫の前に実にネットを



かぶせ、実が自然落下するのを待って樹熟してから



出荷します。



マンゴーに含まれるビタミンAやβカロテンは



抗酸化力により、若々しく美しい肌を保ちます。



またカリウムの腎臓からの塩分の排出によって



むくみの解消がなされます。ただ透析患者さんは、



マンゴーなどカリウム豊富な果物と野菜は、カリウム値



の上昇をきたすので、摂取をお薦めできません。万人に



通用する美容・健康の方法はないことを肝に銘じて



下さい。熟したマンゴーと言えど、ビタミンCがほとんど



無くなっているわけではありません。残ったビタミンCが



メラニン色素生成の防止による美肌づくりを促します。



孫がまごまごして、マンゴーを食べた。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.142

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:だいこん)



大根は、アブラナ科ダイコン属に属している



1・2年生草本で、春の七草のひとつ「すずしろ」



として日本で古くから知られている野菜です。



大根の根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜に分類され



ます。原産地は様々な諸説がありますが、地中海



沿岸や華南高地、中央アジアなどが有力です。



大根という名前がついたのは



室町時代以降といわれており、当初は大きな根と



書いて「大根(おおね)」と呼ばれていましたが、



後に音読みにされ、大根と呼ばれるようになった



そうです。英名のラディッシュ(radish)



はラテン語のradix(根)の意に由来します。



大根の歴史は古く、紀元前2700~2200年頃のエジプト



ではピラミッドを建築する際の食物として二十日大根



が支給されていたそうです。中国でも紀元前



500年頃には作られていました。一方、



ヨーロッパ各地への普及は遅くイギリスでは15世紀、



フランスでは16世紀頃から作られるようになりました。



日本へは中国、朝鮮半島を経て伝播しました。日本最古



の書物である「古事記」に記載されており、仁徳天皇



の条に「淤富泥(おほね)」として大根が登場する歌が



あることから、奈良時代には伝わっていたと考えられて



います。



江戸時代前期には栽培が本格化し、各土地の風土に適した



品種となり、現在でも多くの地域的な品種がみられます。



大根は全国的に作られています。主な生産地は北海道、



千葉県、青森県、宮崎県、神奈川県などです。



冬は暖地、夏は寒冷地の出荷量が多く、季節によって



生産地が入れ替わります。大根は季節ごとに栽培に適した



品種があり、一年中安定して出荷されますが一般的には



冬が旬と考えられています。



また、北海道産は5~12月、千葉県産は2~6月・10~12月、



青森県産は7~11月・10~12月に旬を迎えます。



大根の根にはアミラーゼ、オキシターゼ、ビタミンCが多く



含まれています。



アミラーゼはでんぷん消化酵素のひとつで、別名ジアスターゼ



とも呼ばれています。アミラーゼは熱に弱く酸化しやすい性質



を持ちます。一般的にアミラーゼは、唾液腺と膵臓で分泌され



ます。どこから分泌されているかによって、同じアミラーゼ高値



でも疾患がことなります。これを明らかにするのが、アイソザイム



検査です。オキシターゼはたんぱく質や脂質の消化を助ける作用



があります。ビタミンCは根の皮部分に多く含まれています。



これらの成分は熱に弱いため、大根を生で食べた方が効果的に



摂取することができます。大根おろしにして食べると味も良く



手軽です。大根のピリっとした辛さは辛み成分である



イソチオシアネートによるものです。



大根の葉にはビタミンAやビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、



鉄、食物繊維などが含まれています。また、大根の葉は殺菌力を



持ち、食中毒予防に効果的だといわれています。 大根には美肌



ビタミンと呼ばれているビタミンCが豊富に含まれています。



ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない成分です。コラーゲン



は動物の細胞や組織をつなぎ合わせる接着剤の役割を果たしている



たんぱく質の一種で、体内のたんぱく質の30~40%を占めており、



体の形成や機能の正常化に不可欠の成分です。コラーゲンが不足



すると、肌の水分量が減り老化が進み、場合によっては壊血病を



発症します。ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成



を防ぐ働きもあるため、若々しい肌を保つ効果があります。



大根足ほど健康的な足はないと考えています。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.143

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:トマト)



トマトはナス科の野菜で、日本では唐柿(とうし)、



赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜



(こがねうり)などの別名が知られています。



トマトの栽培に適した温度は10~25℃程度と



いわれており、最低気温が5~10℃を下回る



と生育できないため、日本では冬に枯れて



しまいます。熱帯地方などでは寒さによる枯死の



心配がなく長年に渡って生育し続け、延々と開花



と結実を続けることができます。生育し続ける



とその全長は8~10mにも達します。トマトは



かなり土地の栄養を吸い取るため、連作は



できません。家庭菜園を手伝った経験から



言わせて頂きますと前年トマトがうわっていた場所



には、違う作物が植えられていました。



しかしその裏返しとしてトマトの果実には



たくさんの栄養がつまっていることが分かります。



あまり肥料をやらずに、厳しい環境でトマトを



育てた方が美味しい果実をつけるようになるそうです。



トマトという呼び名はメキシコ先住民の言葉で



「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」から



名付けられました。本来トマトゥルとはホオズキのこと



を指し、トマトがホオズキの形に似ていたため



同じ名前で呼ばれたということです。



トマトは、カロテノイドのリコピンとβ-カロテンを



豊富に含んでいます。



トマトは抗酸化力の強いリコピンを生成すること



により、自分の体を紫外線と活性酸素から守っています。



リコピンはトマトに特に多く含まれる成分です。



またトマトのリコピンとβ-カロテンには、



その強い抗酸化力から生活習慣病の予防効果が



あることが分かっています。



トマトの酸味のもととなるクエン酸は食欲を



増進させ、疲労回復させる効果が知られており、



トマトは夏バテしやすい季節に適した野菜と



いえます。



また、美肌のために必要なコラーゲンの生成を



助けるビタミンCや、余分な塩分を排出し血圧



を下げる作用を持つカリウムも豊富に含まれて



います。



さらに、最近の研究によってトマトに含まれる



13-oxo-9,11-octadecadienoic acid(略して



13-oxo-ODA)と呼ばれる成分には脂質代謝異常



を改善する働きがあることが証明されました。



トマトは食物繊維を豊富に含むため、満腹感を



得やすい食材です。



トマトに含まれるリコピンには、脂肪を蓄積する



脂肪細胞の成長を抑制する作用があることが明らか



になっています。



最近の研究により、トマトに含まれる13-oxo-ODA



が血液中のコレステロールや脂質の異常を抑制する



働きを持つことが判明したため、トマトが肥満や



メタボリックシンドロームに効果的であると期待



されるようになりました。13-oxo-ODAは、中性脂肪



を減らす効果を持つリノール酸の仲間であり、



エネルギー代謝を亢進させ、脂肪の燃焼を促進



することが分かっています。



リコピンと13-oxo-ODAが含まれるトマトは



ダイエット効果が期待できる野菜として一番人気



です。



トマトのリコピンがシミに効くといわれるのは、



皮膚の表皮部分で発生する活性酸素を抑えて、



シミの元であるメラニンの生成を抑制してくれる



からです。また、しわも皮膚の真皮部分で発生



した活性酸素が原因のひとつであるといわれて



います。リコピンとビタミンCがコラーゲンの



健康維持を助けることで肌のハリが保たれ、



しわの予防や改善にも役立ちます。また、



ケルセチンには体内のビタミンCの働きを高める



作用があります。リコピン、ビタミンC、ケルセチン



の3つの成分が含まれるトマトには、美肌効果が



期待できます。今回はここまでとさせて頂きます。



神秘の真皮。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.138

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:グァバ)



グァバとは、フトモモ科バンジロウ属に属する



常緑中高木植物です。樹高は3~4mで、樹皮は



ツルツルです。卵形の葉を持ち、5枚の



花弁を持った白い花を咲かせます。グァバの



果実には独特の香りと、小さく固い種子が



あります。果肉の形や色、味などは品種



によってバリエーションがあります。



グァバの原産地は、熱帯アメリカなどの熱帯や



亜熱帯の地域です。



グァバの主な生産国は、ブラジルやアメリカ、



ハワイ、ニュージーランド、インド、台湾など



です。日本では沖縄県での生産量が最も多く、



他にも気候が温暖な鹿児島県などでも作られて



います。



グァバは、紀元前から熱帯アメリカの先住民の



間で食べられていました。



16~17世紀に東南アジアに伝わり、実を食べる



以外にも葉がお茶として用いられていましたが、



具体的な健康成分は科学的には分かって



いませんでした。最近の研究により、グァバの



健康成分が科学的に証明され、グァバの葉から



つくられるグァバ茶などは特定保健用食品



(トクホ)として商品化され、血糖値が気に



なる方や健康志向の高い方の間で人気を集めて



います。蕃爽麗茶の商品名で売られています。



現在でも台湾などの東南アジアでは、街中で



売られており、いとも簡単に手に入れることができ



ます。また、東南アジアでは多くの家庭の庭にも



グァバが植えられており、ありふれた光景となって



います。



グァバの葉には、強い抗酸化作用を持つタンニン



やケルセチンなどのポリフェノール、ビタミンB群、



ビタミンC、β-カロテン、ビタミンEが豊富に



含まれています。β-カロテンは、体内でビタミンA



が不足した場合に必要な量だけビタミンAに



変換され、抗酸化作用を発揮し体の健康を維持



します。ケルセチンには腸内環境の改善や、



皮膚バリアの強化作用がありますので、免疫と



皮膚の機能が強化されることで美肌効果が期待



できます。また、強力なアレルギー抑制効果が



ありますので、難治性のアレルギー疾患にグァバの



葉のお茶を用いることがあります。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど



生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、



体が酸化することを防ぐ働きのことです。酸化が



人間の体内で起こると、病気や老化、肌トラブル



の原因となります。グァバに含まれるこれらの



抗酸化成分が体内で強い抗酸化作用を駆使して



酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブル



が予防・治療することができるのです。



他にも、体を構成することに必要不可欠なミネラル



であるカリウムや食物繊維などの栄養成分が豊富に



含まれています。



グァバの葉や果実に豊富に含まれるビタミンCや



ビタミンEには、シミやそばかすを予防し、ハリと



水分量のある若々しい肌を保つ力があります。



シミやそばかすの原因となるメラニン色素は、



アミノ酸の一種であるチロシンから作られます。



ビタミンCはチロシンからメラニンをつくり出す、



チロシナーゼという酵素の働きを抑制し、メラニン色素



の沈着を防ぎます。さらに、ビタミンEには血管を広げて



血行を良くする働きがあるため、新陳代謝が盛んになり



肌にハリと水分量を与える力があります。



またアトピー性皮膚炎の改善にも役立つことが報告されて



おり、美肌に対する働きも期待されています。



今回は、ここまでとさせて頂きます。構成をこうせい!笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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