美しい肌Vol.60

2013-04-01 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(長鎖アルキルフェノール誘導体

→カプサイシン)



カプサイシンは唐辛子に含まれている辛み成分です。



たくさんの効果があり、なかなか使えるファイトケミカル



ですのでその効果をご紹介してみたいと思います。



カプサイシンには脂肪を分解するアドレナリンの分泌を



活性化させる働きがあるので、減量効果があると言われて



いますが、実際は難しいようです。医学的に減量に関して、



唐辛子もしくはカプサイシンを投与して減量に成功した



という論理的な論文はあまり見かけません。



確かに食べると代謝はその時亢進するのですが、42キロ



のマラソンを貴方がやったとして、それで300gの体脂肪



が燃焼するに過ぎない事を考えれば唐辛子を食べただけで



何キロも体脂肪が減ることがあり得ないのは容易にご理解



いただけると思います。 カプサイシンのその他の効能として



唐辛子を食べたときと同様、体温が高くなり汗をかきます。



また、便秘を解消して美肌効果が期待できます。



カプサイシンは、まず脳に刺激を与え、感覚神経に



働きかけてアドレナリンの分泌が促進されます。胃の中



にもカプサイシンの受容体があり、少量の唐辛子



(カプサイシン)を食べると胃粘膜の血流は増加し、



胃粘膜を保護します。カプサイシン受容体はこのような



働きをしているようです。大量の唐辛子もしくは



カプサイシンに長期間曝されると、その部位の知覚神経は



麻痺してしまい、却って胃粘膜障害は進んでしまいます。



また、新陳代謝、免疫力のアップにも効果があり風邪など



の病気を予防するため、健康にも良いと言えます。



カプサイシンと大豆イソフラボンを一緒に摂取すると、



育毛効果があると言われています。



このように、様々な効果があるカプサイシンですが、



摂りすぎは良くありません。



刺激物は大量に食べると胃腸で吸収されなかった分が



、大腸→直腸→肛門へと移動して粘膜に強烈な刺激を



与えてしまいます。その結果下痢を引き起こします。



唐辛子や唐辛子が含まれている食品はほどほどに



食べるようにいたしましょう。



食欲増進効果もあるので、ついつい食べ過ぎて



しまわないように注意しましょう。



カプサイシンの効果は持久性が長いと言われています



が、効果を絶やさないためには週に2回はカプサイシン



(唐辛子を含んだ食品)を摂るようにすると良いそうです。



カプサイシンは美容、健康ともに効果のあるものです



から、胃腸の弱い方を除くと定期的に食生活に



取り入れることが望ましいと言えます。勿論辛いのは



苦手という人は、無理に摂取する必要はありません。



今回は、ここまでとさせて頂きます。



節酒していたが、泥棒に、酒を窃取された。笑



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美しい肌Vol.61

2013-04-01 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



ファイトケミカル各論(長鎖アルキルフェノール誘導体



(辛味成分)→ジンゲロール)



生姜は、世界各地で太古の昔から料理の食材



や香辛料として、あるいは民間薬として使われて



きました。漢方では「生姜はあらゆる病気を防ぐ」



といわれ、咳止め、健胃、冷え性改善、血行促進、



解熱、吐き気止めなど、さまざまな薬効が示されて



います。実際、漢方薬の約7割に生姜が使われて



います。生姜の成分はそのほとんどが水分



ですが、50種類以上の香り成分と200種類以上の



辛味成分が含まれています。主な辛味成分は、



ジンゲロール、ショウガオール、ジンゲロンなどです。



この中で体を温める作用が強いのはショウガオール



です。胃腸の循環をよくする働きがあり、体の芯から



温めます。ジンゲロールは生の生姜に多く含まれ、



殺菌作用を持っています。刺身などの薬味として



生姜を添えたり、お寿司と一緒にガリを食べるのは、



味や風味を楽しむだけでなく、この殺菌作用を利用



しているといえます。殺菌作用については、江戸時代



から知られていたようです。最近の研究では、体内の



活性酸素を除去する、エネルギー代謝をアップさせる、



免疫力を高める、花粉症を抑える、といった新しい



効能が次から次へと明らかになっています。現在、



生姜を摂取することで期待できる健康効果は20以上



にも及びます。



生姜は野菜の一部分に過ぎません。ふだん私たちが



食べているのは根の部分です。一年を通じて八百屋



さんで売られているベージュ色の生姜は、ひね生姜と



呼ばれます。そのほか、秋に収穫後すぐに出回る新生姜、



初夏に早掘りした葉付きの葉生姜などがあります。



このうち、ひね生姜には、ジンゲロール、



ショウガオールなどの薬効成分がもっとも多く



含まれています。辛み成分の主なものを見てゆくと



ジンゲロール:殺菌作用が強い。温めるとショウガオール



に変化する。



ショウガオール:胃腸の血行をよくしておなかを温める



作用が強い。



ジンゲロン:脂肪を分解する作用がある。ジンゲロールが



分解して作られる。



この三つの辛み成分の内、美容にもっとも寄与するのは、



ショウガオールです。美容に関するショウガオールの働きを



詳しく書きますと以下のようになります。



私たちの肌や体をさびつかせ、老化や病気を引き起こす



原因のひとつに活性酸素があります。活性酸素は、紫外線



やストレス、大気汚染、喫煙など、さまざまな要因に



よって作られます。それを除去するのに必要なのが、



ビタミンA・C・Eや、野菜や果物に含まれる



ファイトケミカルと呼ばれる抗酸化物質です。なかでも



ビタミンEは、若返りビタミンといわれ、抗酸化物質の中で



再生可能であり、とくに重要と考えられています。



生姜はこの活性酸素を除去する力が強いことが特徴です。



とくにショウガオールの活性酸素除去能力は、ビタミンE



の約3倍であることが明らかになっています。ショウガオールは、



生姜を加熱することで増える成分です。温めた生姜をとる



ことで、ショウガオールの割合が増えます。ショウガオールの



抗酸化作用によってシミやシワを予防し、美肌をキープする



ことが可能になります。今回はここまでとさせて頂きます。



生姜がないからしょうがない。笑



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美しい肌Vol.62

2013-04-01 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



うまみ成分について(総論)



古代より、中国の文化圏では、医食同源の考え方が



浸透してきました。食べることと病気を治すことは



同じ源を有するものであるといった考え方です。



でも、食べられない(食欲がない)人にとっては、



食養生というのは、無理な話です。医学上も食欲を



出す薬というのは、限られておりまして、グレリン



というホルモンが欠乏すると食欲がなくなるという



ことが、最近になって分かってきました。減量ばかり



が美容ではなく、美しくなるためには、まず食べ



られなくてはならないというのが私の持論です。私ごとで



恐縮ですが、一昨年の12月、私の父親が、肝硬変



(肝不全)でこの世を去りました。父は、高校教師を



しておりましたが、その当時、学生運動で吊し上げに



遭い、出血性の胃潰瘍で胃の手術を受けました。その



当時は、胃潰瘍に特効的に効くお薬はなかったので、



出血多量の場合は、手術して、輸血をするということが



当たり前でした。輸血後にC型肝炎にかかり、それが



もとで肝硬変になってしまいました。晩年の父親は、



食欲が極端になくなってしまい、薬石の甲斐なく



この世を去ってしまいました。食欲を出すべく、グレリン



を手に入れてと考えてはいましたが、実際には入手する



ことができませんでした。そこで食欲をコントロール



することの重要性を痛切に感じました。食欲の全くない



人には、食欲を与え、食欲が有り余る人には、食欲を



抑えるという手段を持たないと、医食同源の食事療法を



実践することは、難しいわけです。特に高齢者で認知症



のある方に、おいしく食べて頂くのは、至難の業だと



考えています。しかし、あるテレビ番組で、認知症の



お年寄りで、食欲が全くなかった人が、もりもり食べて



いる映像を見てしまったのです。なぜ、もりもり食べて



いたのか、その理由を知りたいと思いませんか?それは、



うまみ強化食という、食事を食べていたのです。うまみ



強化食は、うまみ成分をアップした美味しい食事のこと



をいいます。欧米では、このうまみに関する研究が



行われてこなかったため、うま味を増すことに多くの



意識は向けられませんでした。ところが2002年、



舌の味蕾にある感覚細胞にグルタミン酸受容体



(mGluR4)が発見されたことで、俄然うま味の実在が



認知されるに至りました。うまみ成分は和食においては



1908年にだし昆布の中から発見された、うま味物質



グルタミン酸と1913年、小玉新太郎が鰹節から抽出した



イノシン酸とシイタケ中から抽出されたグアニル酸が



有名です。これらの物質を強化したのが、うまみ強化食



だったのです。そこでうまみ強化食各論として、



これらの物質の性質および実際の料理にどのような



使われ方をしているのかについて述べてゆきたいと



思います。本日はここまでとさせて頂きます。



うまみ成分の話は、うまみがないと聞いてもらえない。笑



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