美しい肌Vol.148

  1. Home
  2. 美しい肌Vol.148

2013-04-30 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:チェリー)



チェリーとは、バラ科サクラ属に属する果実です。



多くの果実は赤い色をしていますが、品種によって



は黄白色、赤黒や紫色がかったものもあります。



日本ではさくらんぼと呼ばれています。もともと



桜の実を指す「桜ん坊」がなまってさくらんぼと



呼ばれるようになったといわれています。



チェリーはヨーロッパで紀元前から作られていた、



古い歴史を持つ果実で、中国でも、3000年前には



すでに栽培されていたという記録が残っています。



日本のチェリーの歴史は江戸時代ごろから始まり



ます。チェリーは、日本に江戸時代の初期に中国



から伝えられ、日本の気候がチェリーの栽培に



適さず、広がりを見せませんでした。



明治時代初期にドイツ人により、現在日本で



食べられている桜桃のもととなる品種である



甘果桜桃の苗木が持ち込まれ、北海道や東北に



植えられ、徐々に日本でも普及しはじめました。



当時のさくらんぼは酸味が強く、日持ちが



悪かったため、日本各地で独自の品種改良が



進められ、甘く日持ちの良いさくらんぼが栽培



されるようになりました。様々な品種改良の



結果、現在日本全国で販売されているさくらんぼ



が生まれました。



アメリカのチェリーの歴史は、16~17世紀頃



から始まります。移住者によってアメリカ大陸へ



持ち込まれたことをきっかけに、18世紀以降に



アメリカ北西部のワシントン州を中心に作られる



ようになりました。1987年以降に国産のさくらんぼ



より旬の時期が早く安価であるため、日本への輸入



が隆盛を極めました。さらに、1992年にチェリーの



輸入が自由化されたことで飛躍的に輸入量が増加



しました。



近年、大きな社会問題となっている心筋梗塞や脳卒中



などの生活習慣病の発病には、活性酸素が関与して



いると考えられています。活性酸素は、紫外線や喫煙、



ストレスなどが原因で体内に発生し、細胞や血管など



いろいろな部分にダメージを与えます。



また、活性酸素は生活習慣病だけではなく、老化や



その他の病気を引き起こす原因です。



体内の活性酸素を除去するためには、ポリフェノール



などの抗酸化力を持つ成分を摂取しなければなりません。



チェリーにはアントシアニンをはじめとする



ポリフェノールが豊富に含まれています。特にアメリカン



チェリーには、100g当たり160~170mgという非常に優れた



働きをもつポリフェノールが豊富に含まれており、強い



抗酸化力を発揮します。



抗酸化力を持つ食品を摂ることによって、老化予防や



アンチエイジング効果、美肌効果、メタボリックシンドローム



の予防が期待できます。



また、チェリーに含まれる有効成分の一種アミグダリン



には、抗炎症・殺菌効果があるため、中国では昔から



チェリーを咳どめの薬として使用していたといわれて



います。



これらの優れた栄養素をもれなく摂るためには、チェリー



を低温で保存し、できるだけ新鮮なうちに食べることが



必要です。アミグダリンは、青酸化合物でありますが、



加熱や酵素の存在下で青酸がはずれ、抗炎症、殺菌作用



のあるベンズアルデヒドという物質に変化します。この



ベンズアルデヒドの働きで咳止めとして使用されるに



至った訳です。ポリフェノールやベンズアルデヒドの作用



から、美肌効果が生まれます。チェリーでは、ネオクロロゲン酸



およびシアニジン-3-ルチノシドが多く、64.6および



44.50 mg/100g で含まれていました。特にポリフェノールの



含有量が多いほど、抗酸化力が高いことが確認されました。



タルトチェリーはアントシアニンが豊富で、特にシアニジン系



アントシアニン(シアニジン3-グルコルチノシド、ルチノシド、



ソホロシド)が主で、他にペオニジン3-グルコシド、



ポリフェノール成分としてケンペロール、ケルセチン、



イソラムネチンの他、メラトニンが含まれています。これら、



ポリフェノール成分の持つ抗酸化力の相乗効果により、



タルトチェリーは高い抗酸化力を示します。この高い抗酸化力



が美肌に貢献しないわけはありません。



高価な効果。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック皮膚科



にて承ります。



当クリニックのホームページとフェイスブック



ページおよびメルマガ登録ページのURLは以下の通りです。



ホームページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/



フェイスブックページURL:www.facebook.com/Eitokukai



メルマガ登録ページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/min_zhaokurinikku/merumaga.html
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。