美しい肌Vol.141

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:マンゴー)



インドやマレー諸島、インドシナ半島などの



暖かい地域で育つウルシ科マンゴー属の



常緑大高木です。マンゴーはチェリモヤや



マンゴスチンと一緒に世界三大美果といわれる



果物ですが、生産量の増加によりプリンや



ケーキ、アイスクリームなどとして浸透して



いき、デザートとして親しまれてきました。



約4000年前からミャンマーやインド東部で



栽培が行われていたマンゴーですが、日本には



明治時代に入ってきて1970年頃から作られて



います。栽培開始当初はマンゴーの



開花時期が日本の梅雨の時期と重なっていましたが、



ハウス栽培に切り替えたことで安定したマンゴー



を作ることができるようになりました。



日本で栽培されているマンゴーの種類は主に



アーウイン種のものです。マンゴーは一般的に



1月~4月に花を開花させ、5月~10月に、実が



なり、収穫の時期となります。



マンゴーはウルシ科の果物なので、人によっては、



かゆくなったり、かぶれたりとアレルギー症状が



でやすいので、注意が必要です。



マンゴーにはビタミンA、βカロテン、ビタミンC 、



葉酸が豊富に含まれています。



マンゴーに含まれる葉酸は貧血の予防に効果が



あります。葉酸の働きとしては、新しい赤血球を



つくる過程で、赤血球のもととなる赤芽球の合成に



関わっています。必要不可欠のビタミンです。



マンゴーの果実がまだ青い時期はビタミンCが、



果実が熟すほどにβカロテンの量が多く含まれて



います。そうかと言って、ビタミンCの摂取を焦る



あまり、あまり熟していないマンゴーを摂取する



のは、おやめ下さい。お薦めは、前宮崎県知事が



宣伝していた、太陽のタマゴです。太陽のタマゴは、



宮崎県独自のブランドで、アーウィン種のアップル



マンゴーの中でも「糖度が15度以上」、



「重さ350g以上」、「色と形がきれい」という基準を



満たした完熟マンゴーです。収穫の前に実にネットを



かぶせ、実が自然落下するのを待って樹熟してから



出荷します。



マンゴーに含まれるビタミンAやβカロテンは



抗酸化力により、若々しく美しい肌を保ちます。



またカリウムの腎臓からの塩分の排出によって



むくみの解消がなされます。ただ透析患者さんは、



マンゴーなどカリウム豊富な果物と野菜は、カリウム値



の上昇をきたすので、摂取をお薦めできません。万人に



通用する美容・健康の方法はないことを肝に銘じて



下さい。熟したマンゴーと言えど、ビタミンCがほとんど



無くなっているわけではありません。残ったビタミンCが



メラニン色素生成の防止による美肌づくりを促します。



孫がまごまごして、マンゴーを食べた。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.142

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:だいこん)



大根は、アブラナ科ダイコン属に属している



1・2年生草本で、春の七草のひとつ「すずしろ」



として日本で古くから知られている野菜です。



大根の根は淡色野菜、葉は緑黄色野菜に分類され



ます。原産地は様々な諸説がありますが、地中海



沿岸や華南高地、中央アジアなどが有力です。



大根という名前がついたのは



室町時代以降といわれており、当初は大きな根と



書いて「大根(おおね)」と呼ばれていましたが、



後に音読みにされ、大根と呼ばれるようになった



そうです。英名のラディッシュ(radish)



はラテン語のradix(根)の意に由来します。



大根の歴史は古く、紀元前2700~2200年頃のエジプト



ではピラミッドを建築する際の食物として二十日大根



が支給されていたそうです。中国でも紀元前



500年頃には作られていました。一方、



ヨーロッパ各地への普及は遅くイギリスでは15世紀、



フランスでは16世紀頃から作られるようになりました。



日本へは中国、朝鮮半島を経て伝播しました。日本最古



の書物である「古事記」に記載されており、仁徳天皇



の条に「淤富泥(おほね)」として大根が登場する歌が



あることから、奈良時代には伝わっていたと考えられて



います。



江戸時代前期には栽培が本格化し、各土地の風土に適した



品種となり、現在でも多くの地域的な品種がみられます。



大根は全国的に作られています。主な生産地は北海道、



千葉県、青森県、宮崎県、神奈川県などです。



冬は暖地、夏は寒冷地の出荷量が多く、季節によって



生産地が入れ替わります。大根は季節ごとに栽培に適した



品種があり、一年中安定して出荷されますが一般的には



冬が旬と考えられています。



また、北海道産は5~12月、千葉県産は2~6月・10~12月、



青森県産は7~11月・10~12月に旬を迎えます。



大根の根にはアミラーゼ、オキシターゼ、ビタミンCが多く



含まれています。



アミラーゼはでんぷん消化酵素のひとつで、別名ジアスターゼ



とも呼ばれています。アミラーゼは熱に弱く酸化しやすい性質



を持ちます。一般的にアミラーゼは、唾液腺と膵臓で分泌され



ます。どこから分泌されているかによって、同じアミラーゼ高値



でも疾患がことなります。これを明らかにするのが、アイソザイム



検査です。オキシターゼはたんぱく質や脂質の消化を助ける作用



があります。ビタミンCは根の皮部分に多く含まれています。



これらの成分は熱に弱いため、大根を生で食べた方が効果的に



摂取することができます。大根おろしにして食べると味も良く



手軽です。大根のピリっとした辛さは辛み成分である



イソチオシアネートによるものです。



大根の葉にはビタミンAやビタミンB2、ビタミンC、カルシウム、



鉄、食物繊維などが含まれています。また、大根の葉は殺菌力を



持ち、食中毒予防に効果的だといわれています。 大根には美肌



ビタミンと呼ばれているビタミンCが豊富に含まれています。



ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない成分です。コラーゲン



は動物の細胞や組織をつなぎ合わせる接着剤の役割を果たしている



たんぱく質の一種で、体内のたんぱく質の30~40%を占めており、



体の形成や機能の正常化に不可欠の成分です。コラーゲンが不足



すると、肌の水分量が減り老化が進み、場合によっては壊血病を



発症します。ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成



を防ぐ働きもあるため、若々しい肌を保つ効果があります。



大根足ほど健康的な足はないと考えています。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.143

2013-04-28 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:トマト)



トマトはナス科の野菜で、日本では唐柿(とうし)、



赤茄子(あかなす)、蕃茄(ばんか)、小金瓜



(こがねうり)などの別名が知られています。



トマトの栽培に適した温度は10~25℃程度と



いわれており、最低気温が5~10℃を下回る



と生育できないため、日本では冬に枯れて



しまいます。熱帯地方などでは寒さによる枯死の



心配がなく長年に渡って生育し続け、延々と開花



と結実を続けることができます。生育し続ける



とその全長は8~10mにも達します。トマトは



かなり土地の栄養を吸い取るため、連作は



できません。家庭菜園を手伝った経験から



言わせて頂きますと前年トマトがうわっていた場所



には、違う作物が植えられていました。



しかしその裏返しとしてトマトの果実には



たくさんの栄養がつまっていることが分かります。



あまり肥料をやらずに、厳しい環境でトマトを



育てた方が美味しい果実をつけるようになるそうです。



トマトという呼び名はメキシコ先住民の言葉で



「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」から



名付けられました。本来トマトゥルとはホオズキのこと



を指し、トマトがホオズキの形に似ていたため



同じ名前で呼ばれたということです。



トマトは、カロテノイドのリコピンとβ-カロテンを



豊富に含んでいます。



トマトは抗酸化力の強いリコピンを生成すること



により、自分の体を紫外線と活性酸素から守っています。



リコピンはトマトに特に多く含まれる成分です。



またトマトのリコピンとβ-カロテンには、



その強い抗酸化力から生活習慣病の予防効果が



あることが分かっています。



トマトの酸味のもととなるクエン酸は食欲を



増進させ、疲労回復させる効果が知られており、



トマトは夏バテしやすい季節に適した野菜と



いえます。



また、美肌のために必要なコラーゲンの生成を



助けるビタミンCや、余分な塩分を排出し血圧



を下げる作用を持つカリウムも豊富に含まれて



います。



さらに、最近の研究によってトマトに含まれる



13-oxo-9,11-octadecadienoic acid(略して



13-oxo-ODA)と呼ばれる成分には脂質代謝異常



を改善する働きがあることが証明されました。



トマトは食物繊維を豊富に含むため、満腹感を



得やすい食材です。



トマトに含まれるリコピンには、脂肪を蓄積する



脂肪細胞の成長を抑制する作用があることが明らか



になっています。



最近の研究により、トマトに含まれる13-oxo-ODA



が血液中のコレステロールや脂質の異常を抑制する



働きを持つことが判明したため、トマトが肥満や



メタボリックシンドロームに効果的であると期待



されるようになりました。13-oxo-ODAは、中性脂肪



を減らす効果を持つリノール酸の仲間であり、



エネルギー代謝を亢進させ、脂肪の燃焼を促進



することが分かっています。



リコピンと13-oxo-ODAが含まれるトマトは



ダイエット効果が期待できる野菜として一番人気



です。



トマトのリコピンがシミに効くといわれるのは、



皮膚の表皮部分で発生する活性酸素を抑えて、



シミの元であるメラニンの生成を抑制してくれる



からです。また、しわも皮膚の真皮部分で発生



した活性酸素が原因のひとつであるといわれて



います。リコピンとビタミンCがコラーゲンの



健康維持を助けることで肌のハリが保たれ、



しわの予防や改善にも役立ちます。また、



ケルセチンには体内のビタミンCの働きを高める



作用があります。リコピン、ビタミンC、ケルセチン



の3つの成分が含まれるトマトには、美肌効果が



期待できます。今回はここまでとさせて頂きます。



神秘の真皮。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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