美しい肌Vol.135

2013-04-26 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:プルーン)



プルーンとは、バラ科サクラ属の落葉高木植物で



西洋スモモのことです。英語でスモモはプラムと



呼ばれ、中でもドライフルーツに適しているプラム



をプルーンといいます。



3~4月頃には木全体に梅に似た白い花を咲かせ



ます。7月~9月頃に旬を迎えるプルーンは、



赤ちゃんのこぶし大の大きさで、果肉が厚く、



芳しい香りがします。



プルーンは、新鮮なものは生のままでも食べられ



ますが、多くは半生状のドライフルーツや、



ペースト状のプルーンシロップ、ジャムなどに



加工されて食べられます。



プルーン(PRUNE)の語源は、フランス語で



プルーンの木を指す「プルノー(PRUNEAU)」



に由来します。



プルーンの発祥の地であるコーカサス地方では



「命の果実」、欧米では「ミラクルフルーツ



(驚異の果物)」と呼ばれています。



世界におけるプルーンの4分の3は、アメリカの



カリフォルニア州で作られます。



雨で傷みやすいプルーンは、日本の中でも



比較的雨の少ない長野県や青森県、北海道などの



地域で生産されています。全生産量の約6割は



長野県で占められており、主に生食用として



作られています。



プルーンには、鉄やカリウム、カルシウムなどの



ミネラル類、β-カロテンやビタミンB群、



ビタミンCなどのビタミン類、水溶性食物繊維



であるペクチンなどがバランスよく含まれて



います。



これらの成分は乾燥させてドライプルーンにする



ことで、より効率的に摂取できるようになります。



さらに、ファイトケミカルとして、



ドライプルーンには、ネオクロロゲン酸という



強力な抗酸化作用を持つポリフェノールが豊富に



含まれていることが明らかとなっています。



ネオクロロゲン酸は、ヒドロキシ桂皮酸ファミリー



に属するフェノール類です。ネオクロロゲン酸は



プルーンの生果に含まれ、乾燥・加工処理を施した



後も、処理前の半量は果実中に残存しています。



最近の研究からプルーンがヒドロキシ桂皮酸の



含有量が最も多い食品であるということが



わかりました。ネオクロロゲン酸をはじめとする



ポリフェノールやビタミンC、β-カロテンが持つ



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど



生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、



体が酸化することを防ぐ働きのことです。



人間の体内に活性酸素が過剰に発生し酸化が



起こると、病気や老化、肌トラブルが引き



起こされます。プルーンに含まれる抗酸化物質が



体内で強い抗酸化力を発揮して酸化から体を守る



ことで、病気や老化、肌トラブルを予防すること



ができます。



数ある果物や野菜類の中でもドライプルーンが持つ



抗酸化力は、ただ単にフェイトケミカルの量が多い



というだけではなく抜群に強いといわれています。



これが、プルーンが「命の果実」、欧米では



「ミラクルフルーツ(驚異の果物)」と呼ばれる



ゆえんです。ただ大量に食べると、便がゆるくなる



可能性があるので適量摂取をおすすめします。逆に



便秘の人には、ちょっと多めに摂取するのが望ましい



といえましょう。便秘も、女性の美容と健康を阻害



する大きな要因です。プルーンを食べて毎日快便



となれば、美しい肌に一歩近づくことができる



でしょう。



また、プルーンに含まれるβ-カロテンは、体内で



必要な量だけビタミンAに変換され、ビタミンA



として働きます。ビタミンAは脂溶性のビタミン



であるため、その性質上、過剰摂取に対し注意が



必要な成分ですが、β-カロテンは体内で必要な量



しかビタミンAに変換されないため、過剰摂取の



心配は不要です。プルーンは、リンゴよりも



カリウムやカルシウムが9倍、リンが8倍、鉄分が



13倍も多く含まれています。



ミネラルバランスが良く、食物繊維も豊富に



含まれているため、お肌のトラブルを解消し、



美肌づくりに効果を発揮します。また、鉄分の



不足は貧血の原因のひとつです。貧血は、当然



血行が悪くなり、お肌にも良くありません。鉄分



をプルーンで手軽に補えば、皮膚の循環が確実に



改善し美肌に向かいます。今回はここまでとさせて



頂きます。プルンプルンのプルーン。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.136

2013-04-26 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ノニ)



ノニは熱帯アジアからポリネシアにかけて広く



生育している常緑潅木で、学名はモリンダ・



シトリフォリアです。わが国では沖縄県の八重山



地方で植えられており、ヤエヤマアオキと言う



名前で呼ばれています。



 ノニは高さ6mぐらいにまで成長すると楕円形



の緑色の葉をつけ、黄色いごつごつした果実を



つけます。これを採取して日光に当て、完全に



熟したものを搾ってジュースにします。味は



チーズのような腐臭がある(そのまま飲むのは



非常につらいそうです)ため、グレープフルーツ



ジュースなどとミックスして飲まれることが多いよう



です。ノニには、ビタミンCやビタミンB群などの



ビタミン類、カリウムやカルシウムなどの



ミネラル類、アミノ酸、β-カロテン、



プロキセロニン、スコポレチンに加え、根に多く



含まれているモリンジン、芳香成分であるテルペン



、オレイン酸、リノール酸など140種類以上もの有効



成分が含まれています。



β-カロテンは体内で必要な分のみビタミンAに変換



されます。脂溶性のビタミンでもあるビタミンAは



油との相性が良く、油と一緒に摂取することで



吸収率が上がります。



ビタミンCやβ-カロテンには強い抗酸化作用があり、



紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な場面で発生



する活性酸素を除去し、体が酸化することを防ぐ



働きがあります。鉄クギを放置し空気中にさらして



おくと鉄クギがサビついてしまいます。この現象が



酸化であり、人間の体内で酸化が起こると、病気や老化、



肌トラブルの原因となってしまいます。ノニに



含まれるビタミンCやポリフェノールが体内で強い



抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ることで、



病気や老化、肌トラブルが予防されます。それでは



ノニのファイトケミカル(プロキセロニン、スコポレチン、



モリンジン、テルペン)についておのおの見てゆきたい



と思います。



プロキセロニン:プロキセロニンは、パイナップルに



含まれる消化酵素ブロメリンの研究で知られる米国の



生化学者ラルフ・ハイニッケらによって見つけられた



天然アルカロイド成分で、スプーン1杯のノニ果汁に



パイナップル10個分のプロキセロニンが含まれます。



プロキセロニンは、プロキセロニナーゼという酵素の



存在下で他の物質と結合したとき、体内でキセロニン



に変換される前駆物質です。キセロニンは人体の自然



治癒力を高める働きをするほか、一連の生化学的反応



を行って細胞が正常な機能を維持する作用があるため、



ガン細胞の増殖を抑制する効果もあるようです。



スコポレチン:スコポレチンは、1993年にハワイ



大学でノニの果実から抽出された物質ですが、その後



の研究で①血圧降下作用、②バクテリアなどに対する



抗菌作用、③鎮痛作用、④うつ症や睡眠障害の改善作用



のあることがわかっています。スコポレチンは、



セロトニンという神経刺激伝達物質の合成に関与して



おり、セロトニンが欠乏するとうつ病、アルツハイマー



病などの原因となります。



モリンジン:ノニのフラボノイド(色素成分)である



モリンジンには鎮痛・鎮静作用があります。また、



ノニの実に含まれるテルペンには体力増強作用が



あるそうです。



テルペン:テルペンには精神状態を安定させる働きが



あります。そのため、ノニにはストレスをやわらげ、



イライラを鎮め精神状態を安定させる効果があります。



シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸



の一種であるチロシンから作られます。ノニに豊富に



含まれているビタミンCはチロシンを生成する酵素である



チロシナーゼの働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ



働きがあるため、シミ・そばかすの予防につながります。



ビタミンCはメラニン色素を素早く分解する働きも持ち、



日焼けした肌を早くもとの状態に戻す美白効果も期待



できます。さらに、亜鉛やプロキセロニンには新陳代謝



を活発にする働きがあるため、肌の細胞の入れ替わりを



正常に導き美しい肌をつくり出す効果も期待されて



います。今回はここまでとさせて頂きます。



来たい、着たいと期待される。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.137

2013-04-26 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:セロリ)



セロリとは、セリ科オランダミツバ属の



淡色野菜です。セルリー、オランダ三つ葉とも



呼ばれています。セロリの原産地はヨーロッパ、



西南アジア、インドです。



セロリは独特の強い香りと歯ごたえのある野菜です。



加熱してもその香りは薄れません。



セロリは古代ギリシャ・ローマ時代から薬用効果の



ある野菜と考えられ、薬や香料として使用されて



いました。古代エジプトでは葬儀に用いられていた



といわれています。



16世紀頃からイタリアなどで薬用植物としての栽培が



始まり、17世紀にはフランスで食用とされるように



なりました。その後19世紀頃までにヨーロッパ全域



やアメリカに伝わっていきました。



セロリが日本に渡来したのは16世紀末頃であると



いわれています。文禄・慶長の役(1592~1598年)で



出兵の際に加藤清正が朝鮮半島から東洋種のセロリを



持ち帰ったため、清正人参という異名で呼ばれて



いました。



江戸時代になるとオランダ船によって西洋種が長崎へ



入ってきました。当時はオランダ三つ葉と呼ばれて



いましたが定着はしませんでした。さらに幕末や



明治時代にも栽培に挑戦しましたが、香りが強すぎて



受け入れられず、一般に普及したのは第二次世界大戦後



です。



現在出回っているセロリは香りが比較的弱いアメリカの



品種で、昭和50年頃から庶民の口に入るようになりました。



セロリは涼しい気候を好みます。夏から秋にかけては



高冷地の長野県などで、冬から春にかけては静岡県など



でハウス栽培されています。この2県で全国のセロリ出荷量



の約7割を占めます。



セロリは初夏から秋にかけての時期に旬となります。



セロリには約40種類の香り成分が含まれています。これら



の香り成分には神経を鎮め、食欲を増進させる作用があり



ます。



セロリにはβ-カロテンやビタミンB群、カリウムなどが



豊富に含まれています。



特にセロリの葉は栄養価が高く、葉に含まれるβ-カロテンは



茎の2倍ともいわれています。さらにセロリの葉には



ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維



などが茎よりも多く含まれています。



セロリには抗酸化力の強いビタミンC、ビタミンEが含まれて



います。ビタミンCはコラーゲンをつくるのに不可欠な栄養素です。



コラーゲンは皮膚組織の約70%を占めており、肌のハリや水分量



を保つ大切な役割を果たしています。さらにシミのもとである



メラニン色素の生成を防ぐ働きがあるため、美肌効果が期待



されます。



ビタミンEは老化の原因である過酸化脂質が作られないように



活性酸素から細胞を守ります。また、末梢血管を広げて血行を



促し、全身の血行を良くすることで細胞の入れ変わり



である新陳代謝を盛んにします。



新陳代謝が盛んになると、肌にハリと水分量が生まれます。さらに、



紫外線に対する抵抗力も高まり、シミやそばかすの予防にも



効果があります。



セロリに含まれるビタミンCとビタミンEの相乗効果によって



抗酸化力が強まり、美肌効果が期待できます。



セロリの香り成分には、アピイン(フラボノイドの一種)、



ブチルフタイドなどのファイトケミカルが含まれています。



これらの成分によりセロリには、鎮静・鎮痛・利尿・血圧を下げる・



血糖値を下げる・血栓予防、美肌などの作用が期待されます。



今回は、ここまでとさせて頂きます。



ソロリ、ソロリとセロリは、盗まれた。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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