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2022-07-31 17:23:56

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診療マル秘裏話  号外Vol.2232 令和3年9月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)肝細胞ガンの腫瘍分化度による予後不良リスク
2)武漢熱点滴治療薬ソトロビマブの薬事承認を申請す

 
 
 
 
 
 
 
 
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り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 肝細胞ガンの腫瘍分化度による予後不良リスク

 
 
 
 
 
 
 大阪市立大学は8月24日、肝
細胞ガンの腫瘍分化度による予
後不良リスクは腫瘍サイズとと
もに増大し、腫瘍サイズが2cm
以上、特に5cm までは予後不良
リスクが急激に上昇することを
明らかにしたことを発表しまし
た。 同大大学院医学研究科 外
科学講座 肝胆膵外科の新川寛
二病院講師、久保正二病院教授
らの研究グループによるもので
す。

 肝細胞ガンの予後不良因子は、
腫瘍サイズ、個数、脈管侵襲な
どあります。ガン細胞が本来の
正常な細胞の形態をどれくらい
維持しているかを示す「腫瘍分
化度」については、さまざまな
ガン腫の予後に影響することが
知られていますが、肝細胞ガン
の予後との関連性については結
論が得られていませんでした。
近年、腫瘍サイズと肝細胞ガン
の悪性度との関連性が報告され
ていましたが、これまで腫瘍分
化度による予後リスクと腫瘍サ
イズの関連性について検討され
ていませんでした。

 今回研究グループは、過去約
30年間におよぶ肝細胞ガン患者
さん1,107 人の手術情報と臨床
データを分析しました。正常な
細胞の形態の維持度が低い「低
分化型」肝細胞ガンは、術後の
予後不良因子であり、術後2年
以内の早期再発と術後早期遠隔
再発のリスク因子であることが
分かりました。

 また、腫瘍サイズが2cm 以上、
特に5cm までは予後不良リスク
が急激に上昇し、さらに、腫瘍
サイズが5cm 以上の低分化型肝
細胞ガンは、術後早期遠隔転移
のリスクも2.33倍に増大するこ
とが明らかになりました。本研
究成果は、肝細胞ガン患者さん
への新たな戦略としての応用や
術後の肝外再発の早期発見につ
ながることが期待されます。

 肝細胞ガンの内科的治療につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 主要な腫瘍をチェックした。


 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱点滴治療薬ソトロビマブの薬事承認を申請す

 
 
 
 
 
 
 
 英製薬大手グラクソ・スミス
クライン(GSK)は9月6日、
新型コロナ(武漢熱)ウイルス
の治療薬「ソトロビマブ」の薬
事承認を厚生労働省に申請した
と発表しました。ウイルスから
細胞を守る抗体薬で、軽症から
中等症の患者に点滴投与します。
審査を簡略化できる特例承認の
適用を求めており、承認されれ
ば武漢熱の治療薬としては5例
目になる見通しです。
 ソトロビマブはGSKと米創
薬ベンチャーのビア・バイオテ
クノロジーが共同開発しました。
ウイルスの変異しにくい部分に
作用するため、変異株でも効果
が落ちにくいとされています。
海外で行われた臨床試験(治験)
では、高リスク患者さんの重症
化や死亡の確率が約8割低下し
ました。米国などで緊急使用許
可や一時承認が下りています。

 抗体カクテル療法の基礎知識

について解説している動画です。

 
 


 
 
 回外テストが海外で重視され
た。           笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 大阪市立大学が8月24日、肝
細胞ガンの腫瘍分化度による予
後不良リスクは腫瘍サイズとと
もに増大し、腫瘍サイズが2cm
以上、特に5cm までは予後不良
リスクが急激に上昇することを
明らかにしたことを発表したの
は、素晴らしい業績です。手術
の摘出検体は、病理で染色固定
され、腫瘍分化度は班名します。
その上で、腫瘍のサイズを画像
検査から検討すれば、再発予測
は、非常に立てやすくなるもの
と考えます。再発した後の治療
について、工夫のない化学療法
や放射線療法に頼るのではなく、
工夫のある化学療法や放射線療
法の他に、身体に優しい治療を
考えて行くべきではないでしょ
うか?
 英製薬大手グラクソ・スミス
クライン(GSK)が9月6日、
新型コロナ(武漢熱)ウイルス
の治療薬「ソトロビマブ」の薬
事承認を厚生労働省に申請した
と発表したのは、喜ばしいこと
です。ただ、海外の巨大製薬会
社の製品であるので、その製薬
会社の都合や世界的に需要が高
まった場合、あるいは、海外の
工場でトラブルがあって生産が
止まってしまうリスクも十分に
考える必要があると思います。
アクテムラの場合も海外の需要
が多すぎて、日本で開発され、
日本で製造しているにも拘らず
生産が追い付かないということ
が起こっています。本当に残念
なことです。

 清三さんが、製造した清貧な
製品に人気が集中した。  笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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2022-07-30 22:20:10

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診療マル秘裏話  号外Vol.2231 令和3年9月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)HBV肝ガン発症機構を解明しHBV関連肝発ガン抑止
2)腸内細菌叢異常は,SLE発症誘発環境因子と判明

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 HBV肝ガン発症機構を解明しHBV関連肝発ガン抑止

 
 
 
 
 
 
 東京大学附属病院は9月1日、
B型肝炎ウイルス(HBV)による
肝ガンの発症機構の一端を解明
するとともに、HBV 関連肝発ガ
ンを抑止する新たな方法を見出
したと発表しました。この研究
は、東京大学医学部附属病院消
化器内科の關場一磨特任臨床医
(研究当時)、大塚基之講師、
小池和彦教授(研究当時)らの
研究グループによるものです。
研究成果は、「Journal of Hep
atology」に掲載されています。
 HBV は、全世界で2億5千万人
以上が持続感染し、HBV 関連疾
患により毎年約82万人が死亡し
ており、その克服は日本のみな
らず世界的な重要課題です。特
に、死亡原因の多くを占めるの
が肝ガンです。既存のHBV 治療
薬では発ガンをゼロにすること
はできず、また、そもそもの発
ガン機構も十分には解明されて
いませんでした。

 肝発ガンの重要な因子として、
HBV が産生するウイルス蛋白質
HBx が知られていましたが、HB
x 蛋白質による詳細な発ガン機
序は十分に解明されておらず、
新たな治療薬開発の大きな障害
となっていました。研究グルー
プは、「ウイルス蛋白質HBx が
宿主蛋白質Smc5/6を分解してウ
イルス転写を活性化している」
という報告と「宿主蛋白質Smc5
/6はDNA ダメージ修復に関わる」
という報告に着目しました。「
ウイルス蛋白質HBx による宿主
蛋白質Smc5/6の分解は、ウイル
ス複製の亢進だけでなく宿主DN
A ダメージの修復阻害という二
つの働きを持つのではないか」
と仮説を立て、検証しました。

 まず、研究グループはHBV 陽
性ヒト肝組織やHBV 感染ヒト肝
細胞キメラマウス、HBx トラン
スジェニックマウスを用いて、
Smc5/6の発現量とDNA ダメージ
蓄積量との相関を検討しました。
その結果、HBV感染やHBx発現に
伴いSmc5/6の発現が低下してい
る組織で、DNA ダメージの蓄積
が有意に増加していることを確
認しました。

 続いて、細胞株を用いて、Sm
c5のノックダウンを行い、DNA
ダメージを誘導した所、通常の
細胞と比較して、宿主DNA ダメ
ージ修復が阻害されていること
が分かりました。HBx 強制発現
細胞でも同様の結果が得られた
上に、Smc5/6の分解能を持たな
い変異型HBx ではこの宿主DNA
ダメージ修復阻害効果がないこ
とを確認しました。さらに、NT
CP強制発現細胞や初代ヒト肝細
胞を用いたHBV 感染実験で、Sm
c5/6が分解されるとDNA ダメー
ジ誘導時の修復が阻害されてい
ることが分かりました。

 ここで、研究グループが以前
に同定した、HBV 感染下でSmc5
/6分解阻害作用を有する化合物
ニタゾキサニドを細胞に投与し
てSmc5/6の分解を阻害すると、
宿主DNA ダメージ修復能も回復
することが実証されました。ま
た、Smc5/6の分解を受けた細胞
では腫瘍形成能が上昇している
ことが細胞株およびマウスを用
いた実験系で確認されました。

 以上のことから、HBV はウイ
ルス蛋白質HBx を産生し、宿主
蛋白質Smc5/6を分解することで、
ウイルスの転写を活性化してい
るだけでなく、宿主DNA ダメー
ジ修復も阻害していることが示
唆されました。

 これらの結果は、ウイルス蛋
白質HBx による肝発ガン機構を
明らかにするとともに宿主蛋白
質Smc5/6の分解阻害という肝ガ
ン抑制のための新たな治療標的
を提唱するものです。「ニタゾ
キサニドに関しては、抗HBV 薬
の候補として国際的な治験(NC
T03905655) が行われており、
そのウイルス複製阻害効果を注
視するとともに、発ガン抑制効
果についても検証を重ねて、臨
床応用の可能性を探っていきた
い」と研究グループは述べてい
ます。

 B型肝炎について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 
 注視することを中止した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 腸内細菌叢異常は,SLE発症誘発環境因子と判明

 
 
 
 
 
 
 
 ヒトの腸内細菌叢は免疫反応
や代謝応答と密接に関わってお
り、関節リウマチなどの自己免
疫疾患や代謝疾患の発症に影響
することが知られています。そ
のため、腸内細菌叢の異常は自
己免疫疾患である全身性エリテ
マトーデス(SLE) の発症を誘
発する環境因子と考えられてき
ましたが、両者の関係は明らか
ではありませんでした。大阪大
学大学院遺伝統計学の友藤嘉彦
氏らは、SLE 患者さんと健常者
の腸内細菌叢をメタゲノム解析
し、SLE との関連を網羅的に検
討した結果をAnn Rheum Dis(2
021年8月25日オンライン版)に
報告しました。

 友藤氏らは、日本人のSLE 患
者さん群47例と健常対照群203
例を対象に、腸内細菌叢の次世
代シークエンサーによるショッ
トガンメタゲノム解析を実施し
ました。得られた大規模なゲノ
ム配列情報を用いて、腸内細菌
叢の構成とSLE との関連を網羅
的に探索するメタゲノムワイド
関連解析を行いました。

 その結果、SLE 患者さんの腸
内細菌叢では,Streptococcus属
のS. anginosusとS. intermedi
usの2菌種が健常対照群より有
意に多いという結果が出ました。
両菌種がSLE の病態に関与して
いる可能性が示唆されました。

 腸内細菌叢の多様性について
も比較解析した所、SLE 群では
多様性が低下しており、腸内細
菌叢の破綻(dysbiosis) が起
きていることが示されました。
dysbiosisは,自己免疫細胞が腸
の細胞を攻撃して炎症を引き起
こす炎症性腸疾患(IBD) への
関与が報告されており(Gastro
enterology 2014; 146: 1489-1
499)、SLEの病態形成との関連
も示唆されました。

 さらに、腸内細菌叢由来の遺
伝子や、生体活動に持続に必要
な化学反応などの生物学的過程
を示すパスウェイについても比
較したところ、SLE 群では酸化
還元反応に関与する遺伝子の増
加、硫黄代謝、鞭毛の形成に関
与するパスウェイの変動が生じ
ていることが分かりました。

 腸内細菌叢は血中代謝物の濃
度に影響を及ぼすことが知られ
ていることから、友藤氏らは、
メタゲノム解析の結果と質量分
析計で測定した血中代謝物情報
を統合し、腸内細菌叢と血中代
謝物との関連も検討しました。

 その結果、SLE 群で有意に多
かったS. intermediusと、炎症
との関連が報告されている代謝
物であるアシルカルニチンに正
の相関が見いだされました。こ
のことから、S. intermediusが
アシルカルニチンを介し、異常
な免疫反応を活性化させている
可能性が示唆されました。

 同氏らは、今回の研究により
同定された菌種、遺伝子、血中
代謝物についてさらなる検討を
進めることで、「SLE の新たな
治療標的・バイオマーカーの開
発につながることを期待する」
としています。

 腸内環境を整える方法につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 拳闘の試合を検討した。 笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 東京大学附属病院が9月1日、
B型肝炎ウイルス(HBV)による
肝ガンの発症機構の一端を解明
するとともに、HBV 関連肝発ガ
ンを抑止する新たな方法を見出
したと発表したのは、素晴らし
い業績です。HBV は、全世界で
2億5千万人以上が持続感染し、
HBV 関連疾患により毎年約82万
人が死亡しており、その克服は
日本のみならず世界的な重要課
題であり、なおかつ死亡原因の
多くを占めるのが肝ガンという
ことですから、HBV 関連肝発ガ
ンを抑止するのは、至上命題で
した。その新しい方法が見つか
ったということですから、世紀
の大発見と言っても過言ではな
いでしょう。
 大阪大学大学院遺伝統計学の
友藤嘉彦氏らが、SLE 患者さん
と健常者の腸内細菌叢をメタゲ
ノム解析し、SLE との関連を網
羅的に検討した結果をAnn Rheu
m Dis(2021年8月25日オンライ
ン版)に報告したのは、素晴ら
しい業績です。今回の研究によ
り同定された菌種、遺伝子、血
中代謝物についてさらなる検討
を進めることで、「SLE の新た
な治療標的・バイオマーカーの
開発につながることを期待した
いと思います。腸内細菌が、ト
レハロースを与えることで、制
御性T細胞を増やすことが分か
っています。治療標的・バイオ
マーカーが同定されるまでは、
トレハロースを経口摂取するこ
とが望ましいと思われます。

 蛍光目印をつけた携行食を、
経口で投与した。     笑

 
 
 
 
 
 
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2022-07-29 21:14:13

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診療マル秘裏話  号外Vol.2230 令和3年9月26日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)妊娠中体重増加及び出生体重が子大腸癌に影響
2)KAIKOが武漢熱ウイルス抗体測定サービスを開始と発表

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 妊娠中体重増加及び出生体重が子大腸癌に影響

 
 
 
 
 
 
 母親の肥満、妊娠中の体重増
加および出生体重が子の成人後
の大腸ガン発症に及ぼす影響を
コホート研究で検討しました。
米カリフォルニア州の母親1万4
507例、出生児1万8751例を対象
とし、医療記録で母親の妊娠6
カ月前から分娩までの臨床情報、
ガン登録で子の18歳以降の大腸
ガン診断を確認しました。

 73万8048人年の追跡調査期間
の間に出生児68例が大腸ガンと
診断され、半数(48.5%)が50
歳未満での診断でした。母親に
肥満(BMI 30以上)があると子
の大腸ガンリスクが上昇しまし
た(調整ハザード比2.51、95%
CI 1.05-6.02)。全体の体重増
加に早期体重増加率の関連によ
る影響が認められ(相対超過リ
スク-4.37、95%CI -9.49-0.
76)、妊娠初期から後期にかけ
て発育不均衡があるとリスクが
上昇することが示唆されました。
出生体重が増加するとリスクが
上昇しました (4000g以上の調
整ハザード比1.95、95%CI 0.8
-4.38)。

 大腸ガンのリスクファクター

について解説している動画です。

 
 


 
 
 釣果が限度を超過した。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 KAIKOが武漢熱ウイルス抗体測定サービスを開始と発表

 
 
 
 
 
 
 
 九州大学発ベンチャーKAI
CO(福岡市西区)は、新型コ
ロナ(武漢熱)ウイルス抗体測
定サービスを開始したと発表し
ました。採血した検体を紙上で
乾燥させ郵送することで、抗体
価を評価できます。まず福岡県
内の一部調剤薬局、ドラッグス
トアで展開します。将来、全国
展開を検討します。

 ELISA法によって得られ
る詳細なデータを5段階で評価
します。ワクチン接種後の抗体
価には個人差がありますが、継
続的に測定を行い、現状での抗
体価レベルを知ることで感染症
への適切な対策を行うことがで
きます。

 抗体検査キットは、プロテッ
クス(埼玉県和光市)との共同
開発です。武漢熱ウイルス抗体
をスパイク蛋白質で挟み込み、
発色させることで検出します。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 八色を使って発色した。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 母親の肥満、妊娠中の体重増
加および出生体重が子の成人後
の大腸ガン発症に及ぼす影響を
コホート研究で検討し、73万80
48人年の追跡調査期間の間に出
生児68例が大腸ガンと診断され、
半数(48.5%)が50歳未満での
診断で、母親に肥満(BMI 30以
上)があると子の大腸ガンリス
クが上昇するという結果がでま
した。全体の体重増加に早期体
重増加率の関連による影響が認
められ、妊娠初期から後期にか
けて発育不均衡があるとリスク
が上昇することが示唆されたと
のことでした。更に、出生体重
が増加するとリスクが上昇した
ので、母親の肥満、妊娠中の体
重増加および出生体重が子の成
人後の大腸ガンリスクが上昇す
ることが分かりました。妊娠中
の肥満、体重増加、出生体重を
コントロールすることでリスク
を下げることが期待できます。
 九州大学発ベンチャーKAI
CO(福岡市西区)が、新型コ
ロナ(武漢熱)ウイルス抗体測
定サービスを開始したと発表し
たのは、素晴らしい企画です。
ウイルス抗体が分かることで、
今後の感染リスクも予測可能に
なると考えられます。特に水痘
並みの感染力を持つデルタ株は、
ウイルス抗体価が高くないと感
染を防ぐことはできないと考え
られています。ELISA法(Enzym
e-Linked Immuno Sorbent Assa
y; イライザ、エライザ、ある
いはエライサと呼びます)は、
試料溶液中に含まれる目的の抗
原あるいは抗体を、特異抗体あ
るいは抗原で捕捉するとともに、
酵素反応を利用して検出・定量
する方法です。ワクチン接種後
の抗体価には個人差があります
が、継続的に測定を行い、現状
での抗体価レベルを知ることで
感染症への適切な対策を行うこ
とができるのは、優れた利点で
あると思います。

 課長が、現場に臨場する現状


 
 
 
 
 
 
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2022-07-28 19:03:21

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目次

1)ピロリ感染者が85歳までに胃ガンに罹る確率推定
2)レム睡眠中大脳皮質で,活発な物質,交換脳リフレッシュ

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 ピロリ感染者が85歳までに胃ガンに罹る確率推定

 
 
 
 
 
 
 愛知医科大学は9月1日、ピロ
リ菌に感染している人では、生
まれてから85歳までに胃ガンに
罹る確率が,男性で17.0%(約6
人に1人)、女性で7.7%(約13
人に1人) に上る可能性が高い
ことが推定されたと発表しまし
た。この研究は、同大医学部公
衆衛生学の川合紗世講師、王超
辰講師、篠壁多恵講師、林櫻松
教授(特任)、菊地正悟教授、
および、兵庫医科大学小児科学
の奥田真珠美教授によるもので
す。研究成果は、「Internatio
nal Journal of Cancer」 に掲
載されています。

 ピロリ菌(H. pylori) 感染
は、胃ガンの主な原因の一つと
考えられています。胃ガンは現
在、罹患率および死亡率が高い
一般的なガンですが、今後、ピ
ロリ菌感染の有病率低下に伴い、
罹患率も徐々に低下していくこ
とが予想されます。胃ガン予防
戦略の効果を評価する際には、
ピロリ菌感染者と非感染者の間
の長期累積リスクの差が重要と
なりますが、これはまだ正確に
評価されていません。

 今回、同大公衆衛生学講座で
は、以前に実施したメタ解析に
より得られた生年ごとのピロリ
菌感染率データと国立ガン研究
センターのガン情報サービスで
Web 公開されている日本の年齢
階級別胃ガン罹患年次推移デー
タ(全国ガン登録、地域ガン登
録事業の成果)を利用し、さら
にピロリ菌感染の有無による胃
ガン発生リスクを仮説設定した
上で複合的に解析して胃ガン累
積罹患リスクを算出しました。
解析にはモンテカルロ法(シミ
ュレーションを繰り返す方法)
を用いました。5,000 回試行の
結果、ピロリ菌感染者では0歳
から85歳までに胃ガンに罹る確
率が男性で17.0%、女性で,7.7
%であることが推計されました。
一方、ピロリ菌に感染していな
い場合は男性で1.0%、女性で0
.5%でした。

 今回の研究成果は、個人がピ
ロリ菌検査やピロリ菌除菌治療
を受けるかどうかを決める場合
に重要な情報となり、また、ピ
ロリ菌が胃ガンの最も大きな原
因であることを利用した胃ガン
対策事業を行うにあたり、ピロ
リ菌感染コントロールと胃ガン
検診および治療とのコストバラ
ンスを分析する上での基本情報
となると、研究グループは述べ
ています。

 ピロリ菌について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 文責の人を対象に、分析した。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 レム睡眠中大脳皮質で,活発な物質,交換脳リフレッシュ

 
 
 
 
 
 
 
 「眠っているときに夢を見る
「レム睡眠」中は、大脳皮質で
活発な物質交換が行われて脳が
リフレッシュしていることが分
かった」と筑波大学と京都大学
の研究グループが発表しました。
睡眠中のマウスの脳の血流を詳
しく観察した成果で、新たな認
知症の治療法開発につながる可
能性もあるということです。
哺乳類の睡眠はノンレム睡眠
とレム睡眠から構成され、夢は
主にレム睡眠中に見ることは広
く知られています。研究グルー
プによると、ノンレム睡眠中は
成長ホルモンの分泌上昇やスト
レスホルモンの分泌抑制などが
起き、身体の回復に関係するこ
とが分かっていました。

 一方、レム睡眠は急速な眼球
運動を伴い、脳が活動して夢を
見ながらも体は休息しており、
レム睡眠と心身の健康維持との
関係は未解明でした。またレム
睡眠が少ないとアルツハイマー
病などの認知症リスクや死亡リ
スクが高まるという報告はあり
ましたが、詳しいことは分かっ
ていませんでした。

 筑波大学国際統合睡眠医科学
研究機構と京都大学大学院医学
研究科を兼任する林悠教授らの
研究グループは、睡眠中のマウ
スの血流に着目してレム睡眠中
の脳の状態を解明する研究に着
手しました。

 脳の血流は心拍出量の15%を
占め、神経細胞に酸素や栄養を
届け、不要な老廃物を回収する
物質交換の役割を担います。ま
た血流の失調はアルツハイマー
病などの進行に深く関わると考
えられながら、個々の毛細血管
の血流を観測する方法がないと
いう課題がありました。林教授
らは、波長が長いレーザー光に
よって生体組織の深部イメージ
ングを可能にする「二光子励起
顕微鏡」という特殊な顕微鏡を
用いることで、睡眠中のマウス
の脳で毛細血管中の赤血球の流
れを直接観察することを試みま
した。

 その結果、大脳皮質のさまざ
まな領域で毛細血管に流入する
赤血球数は、覚醒して活発に運
動している時と深いノンレム睡
眠中では差がありませんでした。
しかし、レム睡眠中の赤血球数
は覚醒している時の2倍近くに
なることが判明しました。この
ことは、レム睡眠中は脳の毛細
血管の血流が活発になり、大脳
皮質の神経細胞が活発に物質交
換を行っていることを示してい
るということです。また、アデ
ノシンという物質を生体内で受
け止める受容体蛋白質が、血流
上昇に重要な役割を果たしてい
ることも明らかになったという
ことです。

 研究グループはこれらの結果
から、レム睡眠中は脳の毛細血
管の血流量が上昇することで栄
養供給や老廃物除去が行われ、
脳がリフレッシュ状態になると
みています。また、レム睡眠が
少ないと大脳皮質の活発な物質
交換が損なわれ、結果として脳
の機能低下や老化が進み、認知
症のリスクも高まるとしていま
す。

 林教授らは今後、レム睡眠時
間の割合と脳の老化や機能低下
との因果関係を解明する予定で、
レム睡眠の割合を効率的に増や
す薬や行動療法を開発し、脳の
機能低下や認知症を予防する治
療法の開発につなげたいとして
います。研究成果は米科学誌セ
ル・リポーツに掲載されました。

 レム睡眠は1953年に発見され、
数年後に夢は主にレム睡眠中に
見ることも明らかになりました。
レム睡眠とノンレム睡眠がある
のは複雑な脳を持つ哺乳類と鳥
類だけとされ、2つの睡眠状態
は脳の高等な機能と考えられな
がら、詳しいことは最近の脳研
究でも多くの謎に包まれていま
した。

 睡眠について解説している動

画です。

 
 


 
 
 高等な質問に口頭で回答する。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 愛知医科大学が9月1日、ピロ
リ菌に感染している人では、生
まれてから85歳までに胃ガンに
罹る確率が,男性で17.0%(約6
人に1人)、女性で7.7%(約13
人に1人) に上る可能性が高い
ことが推定されたと発表したの
は素晴らしい業績です、ピロリ
菌による感染から胃ガンが発生
することを踏まえた数字である
と私は、考えています。ならば、
ピロリ菌呼気検査で陽性の人は、
全て、除菌療法をするべきとい
う方も多数おられるのではない
かと思います。しかし、除菌療
法には、抗生物質を使うため、
下痢などの副作用に悩まされる
人が多いことと、そもそも抗生
物質にアレルギーがあって除菌
療法を行えない人もいます。そ
の場合、白金パラジウムナノコ
ロイド(黒プラチナ)による除
菌を推奨しています。
 「眠っているときに夢を見る
「レム睡眠」中は、大脳皮質で
活発な物質交換が行われて脳が
リフレッシュしていることが分
かった」と筑波大学と京都大学
の研究グループが発表したのは、
素晴らしい業績です。波長が長
いレーザー光によって生体組織
の深部イメージングを可能にす
る「二光子励起顕微鏡」という
特殊な顕微鏡を用いることで、
睡眠中のマウスの脳で毛細血管
中の赤血球の流れを直接観察す
ることを試み、レム睡眠中の赤
血球数は覚醒している時の2倍
近くになることが判明し、これ
らの結果から、レム睡眠中は脳
の毛細血管の血流量が上昇する
ことで栄養供給や老廃物除去が
行われ、脳がリフレッシュ状態
になると結論したのは、エレガ
ントな手法だと感じました。

 主峰を攻略する登山家の手法
に感動する。       笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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診療マル秘裏話  Vol.874 令和2年9月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)ADC(抗体薬物複合体)を,二種類併用する治験
2)ネット依存とオンライン危険行動における新知見を発表

 
 
 
 
 
 
 
 
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さい。

 
 
 
 
 
1】 ADC(抗体薬物複合体)を,二種類併用する治験

 
 
 
 
 
 第一三共は、自社のADC(
抗体薬物複合体)技術で創製し
た抗がん剤「U3-1402」
と、英アストラゼネカ(AZ)
の同「タグリッソ」を併用する
臨床試験の実施に向けて提携し
たと発表しました。第一三共が
優先的に開発しているADCの
一つです。日米欧などで、特定
の肺ガン患者さんに対する臨床
試験を行います。第一三共のA
DC開発でAZと組むのは3剤
目になります。

 EGFR遺伝子変異がある進
行・転移性の非小細胞肺ガンを
対象として、U3-1402、
タグリッソを併用する第1相臨
床試験を行います。試験の前半
で最適な投与量を検討し、後半
では推奨用量による有効性、安
全性を検証します。日本を含む
アジア、北米、欧州で最大25
8例を登録する予定です。今年
度下期に始めます。

 U3-1402は、第一三共
の独子会社で創製された抗体H
ER3抗体と化学療法剤を組み
合わせたADC製剤です。同社
が開発を最優先するADC3剤
の一つで、肺ガンや乳ガンの治
療薬として開発を進めています。
これまでの研究で、EGFR阻
害剤と併用すると抗腫瘍効果が
さらに高まる可能性が分かって
います。

 タグリッソは、EGFRチロ
シンキナーゼ阻害薬に分類され
る抗ガン剤で、EGFR変異の
非小細胞肺ガンに対する治療薬
として販売されています。

 一般的なADC は、ガン新生血
管からenhancedpermeability a
nd retention(EPR) 効果によ
り漏れ出た後、細胞表面の抗原
に結合します。低分子化合物の
強い殺細胞効果は、抗体に結合
している間は抑えられています。
ADC が細胞内にインターナリゼ
ーションし、低分子化合物がリ
ソソームなどの代謝系において
活性をもつ形で放出され、ガン
細胞を殺傷します。

 乳ガンの最新治療について解

説している動画です。ADCにつ

いても解説されています。

 
 


 
 
 水晶を占い師が推奨する。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 ネット依存とオンライン危険行動における新知見を発表

 
 
 
 
 
 
 富山大学は8月11日、富山県
内の小学生を対象にインターネ
ット(以下、ネット)利用につ
いて調査し、ネット依存とオン
ライン危険行動における新たな
知見について発表しました。こ
れは、同大地域連携推進機構地
域医療保健支援部門の山田正明
助教、関根道和教授らの研究グ
ループによるものです。研究成
果は、「Journal of Epidemiol
ogy 」に掲載されています。今
回の研究は、富山県教育委員会
が実施した「とやま安心ネット・
ワークショップ事業」の一環と
して2018年7~9月に富山県内の
小学4~6年生13,092人を対象と
して行った調査を分析したもの
です。全体の回収率は94.2%、
最終分析数は12,130人(90.4%)
でした。ネットの利用時間やYo
ungによるネット依存尺度(YDQ)
に加え、課金や動画投稿、人間
関係のトラブル、知らない人と
会った経験など、オンライン上
の危険行動を調査しました。そ
の結果、ネット依存は全体で4.
2%(男子5.2%、女子3.2%)。
危険行動については課金の経験
が21.6%(男子31.3%、女子11
.5%)、動画投稿は6.6%(男子
6.6%、女子6.6%)、けんかな
どの人間関係のトラブルは5.2%
(男子7.0%、女子3.1%)、ネ
ット上で知り合った知らない人
と会った経験は2.4%(男子3.5
%、女子1.4%)でした。ネット
での課金は、小学生(特に男子)
でも一般的な行動となっている
可能性があります。また、危険
行動の割合から、40人学級の場
合、ネット依存の状態である児
童は平均で2人程度、知らない
人と会った経験のある児童は1
人程度存在することになります。

次に、平日のネット利用時間と
のネット依存、危険行動との関
係を調査しました。ネット依存
は、利用時間が4時間未満の群
に比べて、4時間以上の群で17.
6%と非常に高率でした。危険行
動では、課金や動画投稿、人間
関係のトラブルは2時間以上の
群で高率でした。このことから、
ネット依存の予防には利用時間
を2~3時間未満にすること、危
険行動の予防は、利用時間だけ
ではなく、使用方法に関する啓
発が重要だと言えます。最後に、
ネット依存と生活習慣、家庭環
境との関連について、ポワソン
回帰分析を用いた分析を行いま
した。これにより有病割合比(
PR)を算出し、高い値(割合比)
は強い関連を意味します。分析
の結果、ネット依存に対しては、
ネット利用時間と運動不足、遅
い就寝時間といった児童自身の
生活習慣と強い関連を示しまし
たが、それらの要因を調整して
も、「現実社会で友人がいない」
「家庭でのルールがない」「親
子の会話がない」といった項目
も関連を示しました。言い換え
ると、親が家庭でルールを作る、
親子の会話を増やす、子どもが
友人を作れるような環境(習い
ものや親子で参加する講座など)
をつくることが、ネット依存へ
の予防法だと考えられるという
ことです。

今回、小学生においてもネット
依存や危険行動は稀ではないこ
とが分かりました。「コロナ禍
の影響もあり、ネットは欠かせ
ないものとなっているが、今一
度、家庭内で使用時間や使用方
法について、子どもと話し合う
必要がある」と、研究グループ
は述べています。

 ネット依存のマンガ動画です。

 
 


 
 
 ネット依存に歯止めをかける
ことに異存はない。    笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 第一三共が、自社のADC(
抗体薬物複合体)技術で創製し
た抗がん剤「U3-1402」
と、英アストラゼネカ(AZ)
の同「タグリッソ」を併用する
臨床試験の実施に向けて提携し
たと発表したのは喜ばしいこと
です。ドラッグデリバリーシス
テムを使うことで、ガン細胞に
だけ、薬剤が到達し、抗体がつ
いている間は、ADCが低分子
の抗ガン剤を放出しないように
設計されているなど非常に工夫
のある治療法だと思います。そ
の工夫のある治療法であるAD
Cを贅沢にも2種類作用機序が
違うものを使って治療しようと
いうのですから、良い結果がで
るのは、時間の問題かも知れま
せん。ただADCと言えども、
副作用や相互作用を軽視しては
ならないと思います。その点を
踏まえさえすれば、将来有望な
治療となることは確実でしょう。
 富山大学が8月11日、富山県
内の小学生を対象にインターネ
ット(以下、ネット)利用につ
いて調査し、ネット依存とオン
ライン危険行動における新たな
知見について発表したのは素晴
らしいことです。インターネッ
トは、その匿名性ゆえに実際に
会って取引するのとは違う危険
が待ち受けている気がします。
例えば、ゲームの課金について
刺激的な言葉や雰囲気で、課金
しようとしていることが多い様
に思います。ネット依存になっ
てしまうと、ゲームなどから離
れる時間を最小限にして、つま
らない目標を達成しようとあく
せくする傾向が強くなると思い
ます。今一度、家庭内で使用時
間や使用方法について、子ども
と話し合うことが必要かつ不可
欠と考えられます。

 蛍光ペンを携行する傾向が、
ある。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2228 令和3年9月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)TAMの働きを阻害する薬剤で,骨肉腫拡大を抑制
2)空港検疫で武漢熱の変異ミュー株が検出と発表

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 TAMの働きを阻害する薬剤で,骨肉腫拡大を抑制

 
 
 
 
 
 
 骨のガンと呼ばれる骨肉腫を
研究する岡山大病院の藤原智洋
助教(骨軟部腫瘍)らのグルー
プは、ガン組織内にある「腫瘍
随伴マクロファージ(TAM)」
の働きを阻害する薬剤を投与す
ると、骨肉腫の拡大を抑制する
効果があることをマウス実験で
突き止めました。この薬剤は既
に米国で良性腫瘍の治療に使用
されており、40年近く効果的な
新薬が登場していない骨肉腫の
新たな治療法確立が期待できる
成果ということです。グループ
は2年後の臨床試験着手を目指
します。

 藤原助教らによると、国内で
の骨肉腫の新規発症患者さんは
年間約200人です。15万人以
上の大腸ガンなどに比べ、治療
法の開発が遅れているというこ
とです。グループは、近年の研
究でヒトの免疫を抑制し、ガン
細胞の増殖を助ける機能を持つ
ことが分かったTAMに着目し
ました。骨肉腫治療への応用を
考えました。

 骨肉腫にしたマウス10匹を、
薬剤を投与する群(5匹)とし
ない群(同)に分けて実験しま
した。投与群には1週間に1回、
体重1キロ当たり10ミリグラム
を患部に注射しました。3週間
後、骨肉腫の大きさを比べたと
ころ、投与しない群は平均で約
10倍でしたが、投与群は3倍程
度にとどまっていたということ
です。

 いったん腫瘍が拡大した後、
縮小した投与群のマウスの腫瘍
内を詳細に分析した結果、ガン
細胞を攻撃する「キラーT細胞」
の数が約2倍に増加していまし
た。グループは「TAMが減っ
た場所にキラーT細胞が入り込
んだ可能性がある」と推測して
います。藤原助教は「薬剤の効
果的な投与法などを探り、早期
の実用化につなげたい」と話し
ています。研究成果は6月、米
科学誌に掲載されました。

 骨肉腫について解説している

動画です。

 
 


 
 
 商才の有無を詳細に検討する。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 空港検疫で武漢熱の変異ミュー株が検出と発表

 
 
 
 
 
 
 
 厚生労働省は9月1日、空港検
疫で6月と7月に新型コロナ(
武漢熱)ウイルス感染が判明し
た女性2人から、変異した「ミ
ュー株」が検出されたと発表し
ました。国内での感染確認は初
めてということです。
 ミュー株はコロンビアで1月
に初めて報告され、世界保健機
関(WHO)が8月末に「注目
すべき変異株」に分類しました。
厚労省は感染力の強さなどを詳
しく調べる予定です。
 同省によると、2人のうち、
40代女性は6月26日に成田空港
に到着し、アラブ首長国連邦に
滞在歴がありました。もう1人
は50代で7月5日に羽田空港に
到着、英国に滞在歴がありまし
た。2人とも無症状でした。

 ミュー株について解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 キャンプの班名が、判明した。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 骨のガンと呼ばれる骨肉腫を
研究する岡山大病院の藤原智洋
助教(骨軟部腫瘍)らのグルー
プが、ガン組織内にある「腫瘍
随伴マクロファージ(TAM)」
の働きを阻害する薬剤を投与す
ると、骨肉腫の拡大を抑制する
効果があることをマウス実験で
突き止めたのは素晴らしい業績
です。ガン微小環境の最たるも
のであるTAMの働きを阻害す
る薬を投与することで、骨肉腫
の増殖を抑制するというのは、
今までなかった試みだと思いま
す。ただ、骨肉腫を完治させる
ものではないので、そこが残念
な所です。TAMだけではなく、
他のガン微小環境に働きかける
薬剤をドラッグリポジショニン
グで発見して頂きたいものです。
 厚生労働省が9月1日、空港検
疫で6月と7月に新型コロナ(
武漢熱)ウイルス感染が判明し
た女性2人から、変異した「ミ
ュー株」が検出されたと発表し
たのは由々しき問題です。空港
検疫で見つかったことから外国
から輸入されようとしていたと
いうことだと思います。デルタ
プラス株、カッパー株、ラムダ
株など新しい変異の武漢熱の株
が相次いで発見されているので、
本当に残念なことです。できる
だけ早く、こうした新しい変異
株の感染力や重症化のリスクに
ついての調査が行われることを
期待したいと思います。

 空港検疫に関する権益を考え
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
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2022-07-25 20:54:41

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診療マル秘裏話  号外Vol.2227 令和3年9月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)CDK4/6阻害薬の効果高める併用療法を探索する
2)急性肝性ポルフィリン症治療薬のギブラーリ皮下注発売

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 CDK4/6阻害薬の効果高める併用療法を探索する

 
 
 
 
 
 
 現在、国内におけるサイクリ
ン依存性キナーゼ(CDK)4/6阻
害薬の適応は再発・進行乳ガン
とされ、多くの固形ガンでも臨
床研究が行われています。金沢
大学ガン進展制御研究所腫瘍分
子生物学研究分野の盛金丹氏ら
の研究グループは、肝細胞ガン
およびKRAS変異肺ガン、KRAS変
異大腸がんモデルマウスや細胞
株を用いた実験でCDK4/6阻害薬
の効果を高める併用療法を探索
しました。適切なキナーゼ阻害
薬との併用により、高い治療効
果が示されたと8月26日付プレ
スリリースで発表しました。詳
細はHepatology (2021年4月30
日オンライン版)に掲載されま
した。

 CDK4/6阻害薬は、ガン抑制遺
伝子蛋白質であるRB1 のリン酸
化を抑制し、細胞周期の進行阻
害を介して抗腫瘍効果を発揮し
ます。
 研究グループはまず、肝細胞
ガン発症との関連が報告されて
いるRBファミリーの機能を消失
させたマウスで肝細胞ガンモデ
ルを作製しました。RB1 を再発
現させた所、腫瘍のCDK4/6阻害
薬であるパルボシクリブに対す
る感受性を確認しました。また、
リン酸化されていないRB1(RB7
LP)を肝ガン細胞株に導入した
結果、パルボシクリブと類似の
効果を示すことを見いだしまし
た。

 さらに、RB7LP の効果を高め
る化合物を探索するため、RB1
が常に活性化している状態を模
した肝細胞ガンなどのガン細胞
株を作製しハイスループットス
クリーニングを行いました。そ
の結果、細胞死を回避させるキ
ナーゼIKKβの働きを弱めるIKK
β阻害薬Bay 11-7082 を同定し
ました。肝芽腫および肝細胞ガ
ンに対し、パルボシクリブとBa
y 11-7082 を併用投与すると、
パルボシクリブ単独投与に比べ
高い効果を発揮することが示さ
れました。研究グループは、パ
ルボシクリブ単独投与では、核
酸合成不全が引き金となり,IKK
α/βや炎症性サイトカインの
転写に寄与するNF-κBが活性化
してガン細胞の細胞死を回避し、
十分な効果が得られにくいため
と考察しています。

 また、RB1 の機能が保たれた
KRAS変異肺ガンおよびKRAS変異
大腸ガンの細胞株を用いて同様
の解析を行った所、Bay 11-708
2またはAKT経路を遮断するAKT
阻害薬との併用により、パルボ
シクリブの効果が増強されまし
た。

 これらの知見を踏まえ、研究
グループは「CKD4/6阻害薬を適
切なキナーゼ阻害薬と併用する
ことで治療効果が高まる」とし
ています。また、肝細胞ガンや
KRAS変異肺ガン、KRAS変異大腸
ガン以外にも、RB1 野生型ガン
や膵ガンのようにKRAS変異によ
って発症するガンなど、幅広い
ガン種に対する治療への応用に
も期待を示しています。

 CKD4/6阻害薬などの抗悪性

腫瘍薬について解説している動

画です。

 
 


 
 
 高価な薬剤で治療効果を上昇
させる。         笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 急性肝性ポルフィリン症治療薬のギブラーリ皮下注発売

 
 
 
 
 
 
 
 アルナイラムは8月30日、急
性肝性ポルフィリン症(AHP)
の治療薬としてギブラーリ皮下
注189mg (一般名ギボシランナ
トリウム)を発売しました。同
薬は国内における2成分目のRNA
干渉(RNAi)治療薬です。

 AHP は、ヘムの産生に関わる
酵素の異常により、神経毒性を
有するヘム前駆物質(ポルフィ
リン体)が過剰に蓄積するまれ
な遺伝性の代謝疾患です。20~
30代の女性に多く、重症かつ原
因不明の腹痛、嘔吐、痙攣など
の急性かつ消耗性の発作が特徴
です。

 ギブラーリは、RNA 干渉によ
りアミノレブリン酸合成酵素1
(ALAS1)のメッセンジャーRNA
(mRNA)を特異的に低下させる
ことでポルフィリン体などの蓄
積を妨げ、急性発作を抑制しま
す。

 急性肝性ポルフィリン症につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 国境緩衝地帯に、武力干渉す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 金沢大学ガン進展制御研究所
腫瘍分子生物学研究分野の盛金
丹氏らの研究グループが、肝細
胞ガンおよびKRAS変異肺ガン、
KRAS変異大腸がんモデルマウス
や細胞株を用いた実験でCDK4/
6阻害薬の効果を高める併用療
法を探索し、適切なキナーゼ阻
害薬との併用により、高い治療
効果が示されたと8月26日付プ
レスリリースで発表したのは素
晴らしい業績です。肝細胞ガン
やKRAS変異肺ガン、KRAS変異大
腸ガン以外にも、RB1 野生型ガ
ンや膵ガンのようにKRAS変異に
よって発症するガンなど、幅広
いガン種に対する治療への応用
に期待したいと思います。
 ギブラーリは、RNA 干渉によ
りアミノレブリン酸合成酵素1
(ALAS1)のメッセンジャーRNA
(mRNA)を特異的に低下させる
ことでポルフィリン体などの蓄
積を妨げ、急性発作を抑制する
ことですから、本当に凄い薬剤
が発売されたものだと思います。
医学生の時、ポルフィリン症に
対しては、ポルフィリン体など
の蓄積を解消する方法がなく、
全く治療法がないと教わった気
がするので、治療法にこれだけ
の進歩があるなんて信じられな
い気持ちで一杯です。20~30代
の女性に多く、重症かつ原因不
明の腹痛、嘔吐、痙攣などの急
性かつ消耗性の発作がある悲惨
な疾病に治療薬が登場したのは、
本当に喜ばしい限りです。

 東條さんが搭乗口に登場する。


 
 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2226 令和3年9月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)HTLV-1感染細胞が,ATL細胞に進化する過程解明
2)武漢熱の点滴薬剤が皮下注射等で予防投与検討

 
 
 
 
 
 
 
 
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さい。

 
 
 
 
 
1】 HTLV-1感染細胞が,ATL細胞に進化する過程解明

 
 
 
 
 
 
 東京大学の山岸誠特任講師、
内丸薫教授らの研究グループは、
白血病ウイルスに感染した細胞
がどのようにリンパ腫細胞へと
進化するかの過程を捉えたと発
表しました。1細胞レベルで遺
伝子の発現やDNAの解析を行
うシングルセル解析技術により、
特定のDNAを持った、悪性度
が高い腫瘍細胞が出現、選択、
発症するまでを検出しました。
遺伝子変異がリンパ腫の性質を
大きく変化させることから、変
異に対応した治療法の開発が重
要であるとも提言しました。ガ
ン研究や感染症研究発展への貢
献が見込まれます。

 研究グループは、ヒトT細胞
白血病ウイルス1型(HTLV
-1)の感染細胞が、悪性度の
高い成人T細胞白血病リンパ腫
(ATL)へ進化する過程を解
析しました。感染細胞は性質の
異なる多様な状態で存在し、そ
の一部が増殖に有利な、悪性度
が高い腫瘍細胞に変異すること
で、周囲の細胞にも選択され、
増殖し発症にいたります。さま
ざまな遺伝子変異を有する感染
細胞が、競合しながら悪性度を
高めていくことが明らかになり
ました。

 国内のHTLV-1感染者は
約100万人以上と推定され、
そのうちの3~5%がATLを
発症するとされています。変異
する遺伝子によって、性質が変
わることから、特性を理解した
治療法の開発が必要とされてい
ます。

 成人T細胞白血病・悪性リ

ンパ腫について解説している

動画です。

 
 


 
 
 強豪校が試合で競合する。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 武漢熱の点滴薬剤が皮下注射等で予防投与検討

 
 
 
 
 
 
 
 中外製薬の奥田修社長は8月
26日、同社が開いた新型コロナ
ウイルス(武漢熱)感染症薬「
ロナプリーブ」説明会で、同薬
の予防投与、皮下注射に関して
も「検討していく」との考えを
表明しました。予防にも効果が
あるとの報告もありますが、今
の日本での承認の対象は治療の
みとなっています。投与方法も
点滴ですが、外来などで使いや
すくするため、医療現場からは
皮下注射を求める声も上がって
います。

 ロナプリーブは、2種類のウ
イルス中和抗体を投与直前に混
ぜ合わせて使うため、「抗体カ
クテル療法」と呼ばれています。
米リジェネロン・ファーマシュ
ーティカルズが創製し、昨年12
月に中外は親会社スイス・ロシ
ュを通じて、日本での権利を獲
得しました。今年7月に日本で
特例承認を取得しました。5月
には日本政府との間で2021年分
のロナプリーブを供給していく
ことで合意しています。

 奥田社長は、これからの課題
として(1)必要供給量の確保
(2)適正流通・適正使用の推
進-を挙げました。国内で感染
者が増えるなか、すべてを輸入
に頼るロナプリーブの供給不足
も懸念されますが、「必要量を
確保していく」と強調しました。
一方、中外による国内生産には
生産で使うタンクの増設や技術
移管に「時間がかかる」とし、
否定的な見解を示しました。

 また、同社が日本で武漢熱薬
として開発中の経口剤「AT-
527」については、今年下期
にも治験結果が出る見通しであ
ることを踏まえ、「2022年の申
請を目指す」としています。同
じく開発を進めているバイオ医
薬品「アクテムラ」は当局と申
請可否について「協議中だ」と
述べました。

 ロナプリーブについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 競技の判定に協議中。  笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 東京大学の山岸誠特任講師、
内丸薫教授らの研究グループが、
白血病ウイルスに感染した細胞
がどのようにリンパ腫細胞へと
進化するかの過程を捉えたと発
表したのは素晴らしい業績です。
感染細胞は性質の異なる多様な
状態で存在し、その一部が増殖
に有利な、悪性度が高い腫瘍細
胞に変異することで、周囲の細
胞にも選択され、増殖し発症に
いたり、さまざまな遺伝子変異
を有する感染細胞が、競合しな
がら悪性度を高めていくことが
明らかになったので、その特性
を理解した治療法の開発に期待
したいと思います。
 中外製薬の奥田修社長は8月
26日、同社が開いた新型コロナ
ウイルス(武漢熱)感染症薬「
ロナプリーブ」説明会で、同薬
の予防投与、皮下注射に関して
も「検討していく」との考えを
表明したのは、素晴らしい企画
だと思います。現状、デルタ株
あるいは、デルタ株プラスに感
染してからでは、若く体力があ
る人でも、重症化のリスクが高
いので、ワクチンでの予防と共
に、皮下注射での予防を、特に
濃厚接触者に対して行うのは、
非常に有効なのではないかと私
は、考えています。

 食べ物に接触することで摂食
行動が加速される。    笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2225 令和3年9月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)ホルモン療法無効乳ガンの特徴はTRIM47蛋白質多い重症
2)武漢熱重症患者に腹臥位療法で気管挿管移行率低下

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 ホルモン療法無効乳ガンの特徴はTRIM47蛋白質多い

 
 
 
 
 
 
 東京都健康長寿医療センター
研究所は8月24日、ホルモン療
法が効きにくい乳ガンの特徴と
して、TRIM47蛋白質が多いこと
を発見したと発表しました。こ
の研究は、同研究所・老化機構
研究チーム・システム加齢医学
研究の井上聡研究部長、東浩太
郎研究員(現所属:東京大学医
学部附属病院老年病科講師)、
埼玉医科大学の池田和博准教授
らの研究グループによるもので
す。研究成果は、「米国科学ア
カデミー紀要(PNAS)」に掲載
されています。

 日本において、乳ガンは女性
のガンの中で患者数が最多であ
り、世界では女性のガンの死亡
原因の第一位です。また、日本
では人口の高齢化に伴い、高齢
者の乳ガン患者数が増加してい
ます。

 乳ガン治療では、乳ガン細胞
が女性ホルモンに反応して増え
るかどうかが重要であり、女性
ホルモンの受け手(受容体)を
持つかどうかを外科手術の際や
ガンの一部をとる検査の際に調
べます。乳ガンのうち7割程度
は、ホルモン受容体を持つ乳ガ
ンであり、手術でガンを取り除
くことに加えて女性ホルモンの
働きを抑えるホルモン療法によ
り治療します。高齢者において
も、脂肪組織で女性ホルモンが
つくられるため、ホルモン療法
は重要です。しかし、中にはホ
ルモン療法が効きにくい場合が
あり、再発の原因となることが
問題となっていますが、詳しい
メカニズムは不明であり、これ
を克服する方法は見つかってい
ません。

 今回の研究では、ホルモン療
法によって治療された乳ガン患
者さんを対象に、免疫組織検査
で腫瘍の中の蛋白質TRIM47量を
調べました。 TRIM47は肺ガン、
大腸ガンなどでもガンを促進し
ていると報告されていましたが、
乳ガンでの働きはこれまであま
りよく分かっていませんでした。

 研究の結果、TRIM47量が多い
乳ガンの患者さんに再発が多い
ことがわかり、TRIM47蛋白質量
を調べることにより、ホルモン
療法の効きにくさを予測できる
ことが分かりました。

 また、この研究では、TRIM47
が細胞の中で2種類のリン酸化
酵素(PKCεとPKD3) に結合し、
壊されないようにすることによ
り、ホルモン療法の効きにくさ
につながるNF-κBが伝わりやす
くなる仕組みも解明しました。

 さらに、乳ガン細胞内のTRIM
47の量を増やすと、ホルモン療
法に用いる抗ガン剤を入れても
増殖し、一方でTRIM47の蛋白質
量を減らすと、細胞の増殖が起
こりにくくなることも明らかに
なりました。これらの結果より、
TRIM47を減らす治療は、ホルモ
ン療法が効きにくい乳ガンの新
しい治療法になりうることが推
測されます。

 「今回の研究は、乳ガン組織
のTRIM47蛋白質の情報を活用す
ることにより、有効な治療法が
見つからなかった乳ガン患者に
対して、より有効で個別化した
治療法の提供につながると考え
られる。」と研究グループは述
べています。

 乳ガンのホルモン療法につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 戸別に個別の調査を行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 武漢熱重症患者に腹臥位療法で気管挿管移行率低下

 
 
 
 
 
 
 
 高流量鼻カニュラ酸素療法(
HFNC)を要する新型コロナウイ
ルス感染症(武漢熱)重症患者
さんにおいて、覚醒下で腹臥位
療法を行うと28日後の死亡また
は気管挿管への移行率が14%有
意に低下したことが、大規模国
際共同非盲検仰臥位対照ランダ
ム化比較試験(RCT) の結果か
ら分かりました。フランス・Ce
ntre Hospitalier Régional Un
iversitaire de ToursのStepha
n Ehrmann氏らがLancet Respir
Med (2021年8月20日オンライ
ン版)に報告しました。

 武漢熱患者さんでは急性低酸
素血症性呼吸不全を特徴とする
重症例が多く、侵襲的人工呼吸
管理を要する割合が高いとされ
ています。そのような中、侵襲
的人工呼吸管理を施行した中等
症~重症の急性呼吸窮迫症候群
(ARDS)患者さんに対する腹臥
位療法により、呼吸の改善およ
び死亡率の低下が示されていま
す。重症武漢熱患者さんにおい
ても、覚醒下の腹臥位療法によ
る呼吸の改善が複数報告されて
います(Lancet Respir Med 20
20; 8: 765-774、Chest 2021;
160: 85-88、 Respir Care 202
1年7月7日オンライン版)。

 患者さんの予後を検討した大
規模RCT によるエビデンスは少
ないにもかかわらず、臨床現場
で注目されたことで、欧州呼吸
器学会(ESR) の診療ガイドラ
イン(Eur Respir J 2021; 57:
2100048)や,専門家パネルによ
るコンセンサスステートメント
(Crit Care 2021; 25: 106、A
m J Trop Med Hyg 2021; 104:
60-71) では腹臥位療法が推奨
されています。

 Ehrmann 氏らは今回、HFNCを
要する18歳以上の重症武漢熱患
者さんに対する覚醒下腹臥位療
法の有効性について仰臥位群を
対照に比較検討する6件の試験
を統合し、大規模国際共同非盲
検RCT を実施しました。データ
を前向きにメタ解析に取り込む
という、検討結果が急がれる武
漢熱流行下に適した研究手法を
導入しました(BMJ Open 2020;
10: e041520)。

 カナダ、フランス、アイルラ
ンド、メキシコ、米国、スペイ
ンの6カ国において、18歳以上
で武漢熱関連肺炎による急性低
酸素血症性呼吸不全の確定また
は臨床的に強い疑い例2,350 例
を登録しました。1,126 例を抽
出し、覚醒下腹臥位群(567例、
平均年齢61.5歳、女性33%)と
仰臥位群(559例、同60.7歳、3
4%)にランダムに割り付け、1
,121例をintention-to-treat解
析の対象としました。

 ベースライン時に全体の88%
がグルココルチコイドを投与さ
れており、平均酸素飽和度(Sp
O2)/吸入酸素濃度(FiO2)は
腹臥位群が147.9〔標準偏差(S
D)±43.9〕、仰臥位群が148.6
(同43.1)でした。HFNC投与量
の中央値は両群とも50.0L/分〔
四分位範囲(IQR):腹臥位群4
0.0~55.0L/分vs. 仰臥位群50.
0L/分(同40.0~50.0L/分)〕、
FiO2中央値はいずれも0.6(同0
.5~0.8)でした。

 主要評価項目である治療失敗
率(28日後の死亡または気管挿
管)は、仰臥位群の46.0%に対
し腹臥位群は40.0%と有意に抑
制されていました〔相対リスク
(RR)0.86、95%CI 0.75~0.9
8〕。

 28日以内で見ても、仰臥位群
に比べ腹臥位群で治療失敗率が
22.0%有意に抑制されていまし
た〔ハザード比(HR)0.78、95
%CI 0.65~0.93、P=0.0069〕。
28日以内の治療失敗率を項目ご
とに見ると、気管挿管は腹臥位
群で25.0%有意に抑制されてい
ました(同0.75、0.62~0.91、
P=0.0038)ものの,死亡に有意
差はありませんでした(同0.87、
0.68~1.11、P=0.27)。 さら
に腹臥位群では、28日以内のHF
NCからの離脱率が有意に高いこ
とも示されました(HR 1.19、9
5%CI 1.01~1.39、P=0.035)。

 有害事象の発現率は皮膚の損
傷(腹臥位群1%、仰臥位群2%)、
嘔吐(同3%、3%)、中枢神経
系または動脈圧の脱落(同5%、
3%),心停止(同1%、0%)と
いずれも低く、両群で同程度で
した。

 以上の結果を踏まえ,Ehrmann
氏らは「武漢熱関連ARDS患者に
おいて、覚醒下での腹臥位療法
は治療失敗の発生を抑制し、有
害事象への懸念が小さく気管挿
管リスクを低減させることが示
された。今回の結果は、HFNCを
必要とする武漢熱患者のルーチ
ンな覚醒下体位を支持するもの」
と結論しました。「少なくとも
1日8時間は患者が腹臥位を維持
できる管理体制を取ることが重
要である」と付言しています。

 腹臥位療法の動画です。

 
 


 
 
 不言の誓いを付言した。 笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 東京都健康長寿医療センター
研究所が8月24日、ホルモン療
法が効きにくい乳ガンの特徴と
して、TRIM47蛋白質が多いこと
を発見したと発表したのは素晴
らしい業績です。乳ガンのうち
7割程度は、ホルモン受容体を
持つ乳ガンであり、手術でガン
を取り除くことに加えて女性ホ
ルモンの働きを抑えるホルモン
療法により治療するということ
ですが、ホルモン療法には、大
きな問題点が2つあり、一つは、
耐性を生じやすく、効かなくな
ること。もう一つは、肝臓の副
作用があり、肝硬変や肝炎など
の肝臓の病気を持つ人には、使
いづらいことです。ホルモン受
容体を持つ乳ガンの人には、有
効な治療法が見つからない場合、
TRIM47を減らす治療が開発され
れば、有効な治療となると予想
されます。
 高流量鼻カニュラ酸素療法(
HFNC)を要する新型コロナウイ
ルス感染症(武漢熱)重症患者
さんにおいて、覚醒下で腹臥位
療法を行うと28日後の死亡また
は気管挿管への移行率が14%有
意に低下したことが、大規模国
際共同非盲検仰臥位対照ランダ
ム化比較試験(RCT) の結果か
ら分かったのは素晴らしい業績
です。ここで、腹臥位にするだ
けで、気管挿管への移行率が減
少したことは、すぐに臨床応用
が可能であり、たくさんの患者
さんを救う手立てができたと言
うことだと思います。少なくと
も1日8時間は患者さんが腹臥位
を維持できる管理体制を取るこ
とが重要ということなので早速
最前線の重症化患者さんを受け
入れている病院さんで試される
ことを提案したいと思います。

 最前線にある戦場で、全線の
列車が止まった。     笑

 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2224 令和3年9月19日作成
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★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)老化細胞で非翻訳RNA,炎症性遺伝子群発現亢進
2)武漢熱ウイルスの変異と早期捕捉及び流行への影響

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 老化細胞で非翻訳RNA,炎症性遺伝子群発現亢進

 
 
 
 
 
 
 ガン研究会は8月24日、老化
細胞において、ゲノムDNA 上の
繰り返し配列(ペリセントロメ
ア領域)から転写される非翻訳
RNA (サテライト2 RNA)が、
ゲノムの構造維持に重要なCTCF
の機能を阻害することで、炎症
性遺伝子群(SASP因子)の発現
を亢進するメカニズムを明らか
にしたと発表しました。この研
究は、ガン研究会ガン研究所細
胞老化プロジェクトの宮田憲一
客員研究員、高橋暁子プロジェ
クトリーダーを中心とする研究
グループによるものです。研究
成果は、「米国科学アカデミー
紀要(PNAS)」オンライン版に
掲載されています。

 細胞老化は、生体に加わるス
トレス(加齢、肥満、放射線・
抗ガン剤療法など)によって誘
導され、細胞の増殖を停止する
重要なガン抑制機構の一つ。そ
の一方で、老化した細胞は体の
中で慢性炎症を誘導することで、
ガンを含むさまざまな加齢性疾
患(白内障、動脈硬化、肺線維
症など)の病態発症に深く関わ
っていることが知られています。
老化した細胞が慢性炎症を引き
起こす原因は、細胞老化に伴う
炎症性蛋白質の分泌現象(SASP:
Senescence-associated secret
ory phenotype) によるもので
す。そのため、SASPの制御機構
を明らかにすることは、ガンの
発症や悪性化を予防する観点か
らも重要な課題とされています。
近年、老化細胞では染色体構造
の異常が起きていることが観察
されていましたが、この意義は
ほとんど明らかになっていませ
んでした。研究グループは今回、
老化細胞で起こる染色体構造の
異常がSASPと関連があるのでは
ないかとの仮説を立て、研究を
進めました。

 まず、ヒトの正常な細胞に老
化を誘導した時に染色体の構造
が変化するゲノムDNA領域が1万
6,325 か所あることを同定し、
この領域から転写される652のR
NAを解析したところ、非翻訳RN
A の一種であるサテライト2 R
NAが老化細胞で顕著に高発現し
ていることを見出しました。こ
のサテライト2 RNAを若い細胞
に発現させると、炎症に関わる
SASP遺伝子領域の染色体構造の
変化と遺伝子発現が誘導されま
した。一方、老化細胞でサテラ
イト2 RNAを阻害するとSASP遺
伝子群の発現が抑制されたこと
から、サテライト2 RNAが炎症
を誘導する機能をもつことが示
されました。

 次に、サテライト2 RNAが染
色体構造を変化させるメカニズ
ムを明らかにするために、サテ
ライト2 RNAが細胞内で相互作
用する蛋白質を探索し、ゲノム
の構造維持に重要なCTCFを同定
しました。そして、サテライト
2 RNAがCTCFに結合してその機
能を阻害することで、炎症に関
わる遺伝子領域の染色体構造を
変化させることが示唆されまし
た。

 さらに老化した細胞では、エ
クソソームなどの細胞外小胞(
EVs:  Extracellular Vesicle
s) の分泌も亢進していること
から、老化細胞が分泌したEVs
を解析した結果、その中にサテ
ライト2 RNAが多く含まれるこ
とを発見しました。また、老化
細胞が分泌したEVs もしくはサ
テライト2 RNAデザイナーエク
ソソームを取り込んだ細胞では、
炎症性遺伝子群の発現上昇と染
色体の異常が誘導されることを
見出しました。これらの結果か
ら、サテライト2 RNAがEVs に
含まれて細胞外へと分泌され、
周囲の細胞のガン化を促す可能
性が示されました。

 最後に、サテライト2 RNAと
ガンとの関連性を明らかにする
目的で、ガン研究会有明病院の
大腸ガン患者さんの手術検体を
用いて、RNA-in situ hybridiz
ation を行った結果、正常上皮
細胞と比較して大腸ガン細胞で
はサテライト2 RNAの発現が亢
進していることを見出しました。
さらに、正常な線維芽細胞と比
較して、ガン関連線維芽細胞(
CAFs)においてもサテライト2
RNAを高発現していたというこ
とです。

 これらの結果は、ガン微小環
境において、サテライト2 RNA
を高発現している間質細胞は炎
症性蛋白質やサテライト2 RNA
を含むエクソソームを分泌する
ことで、大腸ガンの発症や悪性
化に関与している可能性を示唆
しています。

 今回の研究成果により、体内
で老化した細胞ではサテライト
2 RNAがCTCFの機能を阻害する
ことで、炎症に関わる遺伝子の
発現を誘導することが明らかに
されました。「ガン微小環境に
おいてサテライト2 RNAを高発
現している間質細胞では炎症性
蛋白質やEVs の分泌が亢進して
おり、これが発ガンを促すとい
う新たな可能性が示されたこと
から、今後このメカニズムを標
的とした新しいガンの予防法・
治療法の開発が期待される」と、
研究グループは述べています。

 細胞老化と発ガンの関係につ

いて解説している動画です。

 
 


 
 
 更新の意欲が亢進した。 笑

 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱ウイルスの変異と早期捕捉及び流行への影響

 
 
 
 
 
 
 
 東京大学医科学研究所は8月
20日、新型コロナ(武漢熱)ウ
イルスの「懸念すべき変異株」
である「インド株 (B.1.617系
統)」に存在するスパイク蛋白
質の「L452R 変異」および「E4
84Q 変異」はそれぞれ中和抗体
感受性を減弱させますが、両変
異の組み合わせによる相乗的な
効果はなく、相加的な抵抗性は
示さないことを明らかにしたと
発表しました。この研究は、同
研究所附属感染症国際研究セン
ターシステムウイルス学分野の
佐藤准教授が主宰する研究コン
ソーシアム「The Genotype to
Phenotype Japan(G2P-Japan)」
と英国の研究グループとの共同
研究によるものです。研究成果
は「The Journal of Infectiou
s Diseases」オンライン版に掲
載されています。

 武漢熱は、2021年7月現在、
全世界において2億人以上が感
染し、350 万人以上を死に至ら
しめている、現在進行形の災厄
です。現在、世界中でワクチン
接種が進んでいますが、2019年
末に突如出現したこのウイルス
については不明な点が多く、感
染病態の原理やウイルスの複製
原理、免疫逃避と流行動態の関
連についてはほとんど明らかに
なっていません。

 武漢熱による感染や武漢熱ウ
イルスに対するワクチン接種後、
体内では「液性免疫(中和抗体)」
が誘導されます。アルファ型(
イギリス株)やガンマ型(ブラ
ジル株)などの新型コロナウイ
ルスの「懸念すべき変異株」に
ついては、液性免疫(中和抗体)
から逃避する可能性が懸念され、
世界中で研究が進められていま
す。2020年末にインドで出現し
た「懸念すべき変異株」を含む
B.1.617系統は、その出現後、B
.1.617.1、B.1.617.2、B.1.617
.3という3つの亜系統に分岐し、
その1つであるB.1.617.2亜系統
が、「懸念すべき変異株」の1
つ「デルタ株」として世界で猛
威を振るっています。

 研究では、B.1.617系統の1つ
であり、「注目すべき変異株」
として認識されるB.1.617.1 系
統(カッパー株)に着目し、そ
の蛋白質に存在する「L452R 変
異」および「E484Q 変異」につ
いて、武漢熱感染症に対するワ
クチン接種者の血清を用いて、
中和抗体感受性に与える影響を
調べました。L452R 変異は、現
在世界中で流行拡大しているイ
ンド株に特徴的な変異で、日本
国内においてもインド株による
感染拡大が懸念されています。

 その結果、「L452R 変異」お
よび「E484Q 変異」はそれぞれ
中和抗体感受性を減弱させるも
のの、両変異の組み合わせによ
る相乗的な効果はなく、相加的
な抵抗性は示さないことを明ら
かにしました。

 現在、「G2P-Japan」 ではイ
ンド株におけるワクチン有効性、
中和抗体感受性、病原性につい
ての研究に取り組んでいます。
「G2P-Japan コンソーシアムで
は、今後も、武漢熱ウイルスの
変異(genotype)の早期捕捉と、
その変異がヒトの免疫やウイル
スの病原性・複製に与える影響
(phenotype) を明らかにする
ための研究を推進する」と、研
究グループは述べています。

 BA.5について解説している動

画です。

 
 


 
 
 補足説明で論理的に捕捉する。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 ガン研究会が8月24日、老化
細胞において、ゲノムDNA 上の
繰り返し配列(ペリセントロメ
ア領域)から転写される非翻訳
RNA (サテライト2 RNA)が、
ゲノムの構造維持に重要なCTCF
の機能を阻害することで、炎症
性遺伝子群(SASP因子)の発現
を亢進するメカニズムを明らか
にしたと発表したのは、素晴ら
しい業績です。今回の研究成果
により、体内で老化した細胞で
はサテライト2 RNAがCTCFの機
能を阻害することで、炎症に関
わる遺伝子の発現を誘導するこ
とが明らかになり、ガン微小環
境においてサテライト2 RNAを
高発現している間質細胞では炎
症性蛋白質やEVs の分泌が亢進
しており、これが発ガンを促す
という新たな可能性が示された
ことは慧眼だと思います。今後
このメカニズムを標的とした新
しいガンの予防法・治療法の開
発に期待したいと思います。
 東京大学医科学研究所が8月
20日、新型コロナ(武漢熱)ウ
イルスの「懸念すべき変異株」
である「インド株 (B.1.617系
統)」に存在するスパイク蛋白
質の「L452R 変異」および「E4
84Q 変異」はそれぞれ中和抗体
感受性を減弱させますが、両変
異の組み合わせによる相乗的な
効果はなく、相加的な抵抗性は
示さないことを明らかにしたと
発表したのは、タイムリーな業
績だと思います。変異の組合せ
は、それほど意識する必要がな
いということでしょう。 現在、
「G2P-Japan」 ではインド株に
おけるワクチン有効性、中和抗
体感受性、病原性についての研
究に取り組んでおり、今後も、
武漢熱ウイルスの変異(genoty
pe)の早期捕捉と、その変異が
ヒトの免疫やウイルスの病原性・
複製に与える影響(phenotype)
を明らかにするための研究を推
進して、変異株に対する対策を
しっかり立てて対応策を献策し
て頂きたいものです。

 検索機能を利用することで、
献策を容易にした。    笑

 
 
 
 
 
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