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2022-07-10 19:36:47

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診療マル秘裏話  号外Vol.2214 令和3年9月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)スタチン療法と乳ガン患者さんの予後との関連
2)武漢熱デルタ株は感染力水痘並みに強いとの見方

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 スタチン療法と乳ガン患者さんの予後との関連

 
 
 
 
 
 
 スタチン療法と乳ガン患者さ
んの予後との関連については、
これまで数多くの研究で検討さ
れてきたものの、結果は一貫し
ていませんでした。そうした中、
米・University of Texas MD A
nderson Cancer CenterのKevin
T. Nead氏らは、米国のステー
ジ1~3の乳ガン患者さんを対
象にスタチン療法と予後との関
連について検討しました。解析
対象のうちトリプルネガティブ
乳ガン(TNBC)患者さんでは、
乳ガン診断後12カ月以内にスタ
チン療法が開始された例におい
て乳ガン特異的生存(BCSS)が
58%、全生存(OS)は30%、い
ずれも有意に改善していたとす
る結果をCancer(2021年8月3日
オンライン版)に発表しました。

 TNBCは全乳ガンの10~20%を
占め、予後不良であることが知
られています。Nead氏らは今回、
スタチン療法がTNBC患者さんの
予後に及ぼす影響について検討
するため、Surveillance, Epid
emiology, and End Results(S
EER)-MedicareとTexas Cancer
Registry(TCR)-Medicare の
データベースからステージ1~
3の乳ガンと診断された66歳以
上の女性患者さんを同定しまし
た。多変量Cox 比例ハザードモ
デルによる解析で、乳ガン診断
から12カ月以内のスタチンの新
規使用とOSおよびBCSSとの関連
を検討しました。追跡期間中央
値は,OSの解析で4.4年、BCSSの
解析で3.3年でした。

 同定されたステージ1~3の
乳ガン患者さんのうち、診断か
ら12カ月以内にスタチン療法が
開始されていたのは2,281例、
TNBCは1,534例でした。

 解析の結果、TNBC患者さんで
は、乳ガンの診断から12カ月以
内にスタチン療法が開始された
症例においてBCSSが58%改善し、
OSは30%いずれも有意に改善し
ていました〔BCSS:標準化ハザ
ード比(HR)0.42、95%CI 0.2
0~0.88、P=0.022、OS:同0.7
0、0.50~0.99、P=0.046〕。

 乳ガンのステージ別の解析で
は、早期TNBC患者さんにおいて
スタチン療法の開始が予後改善
とより強く関連することが示さ
れました。さらに、スタチンの
強度別の解析では、高強度のス
タチンがTNBC患者さんのOS改善
に最も強く関連する因子として
抽出されました。

 一方、TNBC以外の乳ガン患者
さん(1万5,979例)では、スタ
チン療法の開始とBCSSおよびOS
の有意な改善との関連は認めら
れなかった(BCSS:標準化HR 0
.99、95%CI 0.71~1.39、P=0
.97、OS:同1.04、0.92~1.17、
P=0.55)。

 これらの結果を踏まえ、Nead
氏らは「ステージ1~3の女性
TNBC患者さんにおいて、乳ガン
診断から12カ月以内のスタチン
療法の開始とOSおよびBCSSの有
意な改善との関連が示された」
と結論しました。その上で、「
スタチンはガン細胞の分裂を抑
制し、細胞死を促すとされてい
る。一部の乳ガン患者には、ス
タチンが有用である可能性があ
る」と述べ、今後、スタチンの
TNBC患者さんに対する予後改善
効果を前向きに検討する臨床試
験を実施する必要があるとの見
解を示しています。

 TNBCについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 懐石料理の質を解析した。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱デルタ株は感染力水痘並みに強いとの見方

 
 
 
 
 
 
 
 新型コロナ(武漢熱)ウイル
スの変異株「ラムダ株」の感染
が国内で初めて確認された30代
の女性は、8月8日に閉幕した東
京五輪の大会関係者だったこと
が、政府関係者への取材で分か
りました。

 厚生労働省などによると、女
性は7月20日、ラムダ株が流行
している南米ペルーから羽田空
港に到着しました。検査で陽性
が判明し、その後、国立感染症
研究所がウイルスを解析したと
いうことです。

 ラムダ株は日本を含め、40カ
国以上で確認されています。特
にペルーやチリといった南米の
国で広がり、米国や欧州の複数
の国でも感染例が確認されてい
ます。

 厚労省検疫所業務管理室によ
ると、検疫で日本の「VOC」 (
懸念される変異株)に分類され
た変異株が見つかった場合には
公表してきましたが、ラムダ株
は該当しないために発表しなか
ったということです。海外メデ
ィアからの問い合わせを受けて
国内初確認を回答し、国内でも
今月6日に報じられました。「
五輪への影響を考慮して公表し
なかったのではないか」と指摘
されていることについて、同室
の担当者は「公表を避けた意図
はない」としています。

 ワクチンがBA.5株に効果があ

るかについて解説している動画

です。

 
 


 
 
 私的な財産の有無を指摘した。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米・University of Texas MD
Anderson Cancer CenterのKev
in T. Nead氏らは、米国のステ
ージ1~3の乳ガン患者さんを
対象にスタチン療法と予後との
関連について検討したのは、素
晴らしい業績です。解析対象の
うちトリプルネガティブ乳ガン
(TNBC)患者さんでは、乳ガン
診断後12カ月以内にスタチン療
法が開始された例において乳ガ
ン特異的生存(BCSS)が58%、
全生存(OS)は30%、いずれも
有意に改善していたとする結果
をCancer(2021年8月3日オンラ
イン版)に発表したということ
ですので、眼を見張るべき成果
と言えるでしょう。
 新型コロナ(武漢熱)ウイル
スの変異株「ラムダ株」の感染
が国内で初めて確認された30代
の女性が、8月8日に閉幕した東
京五輪の大会関係者だったこと
が、政府関係者への取材で分か
ったということは、由々しきこ
とです。従来のウイルスより感
染力が強まっている可能性やウ
イルスの働きを抑える中和抗体
が効きにくくなる変異があり、
WHOはVOI(注目すべき変異株)
に位置づけていますが、あまり
良く分かっていないと言うのが
不気味な所です。

 大会への参加を最後に、所属
の組織を退会した。    笑

 
 
 
 
 
 
 
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