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2022-07-02 22:26:57

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診療マル秘裏話  号外Vol.2207 令和3年8月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)肺ガン診断後の禁煙の病勢進行と死亡への影響
2)武漢熱ワクチン接種後抗体量2回目女性の方が多い

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 肺ガン診断後の禁煙の病勢進行と死亡への影響

 
 
 
 
 
 
 ロシアで肺ガン診断後の禁煙
が病勢進行と死亡にもたらす影
響を前向きコホート研究で評価
しました。診断時に喫煙者だっ
た早期非小細胞肺ガン患者さん
517 例を対象としました。全生
存率、無増悪生存率、肺ガン特
異的死亡率を評価し、全死因死
亡およびガン特異的死亡のハザ
ード比を算出しました。

 その結果、中央値7年の追跡
調査期間中、死亡327件(63.2%)、
ガン特異的死亡273件(52.8%)、
ガンの進行(局所再発または転
移)172件(33.7%)が記録され
ました。補正後の全生存期間中
央値は、診断後に禁煙した患者
さんの方が喫煙継続者よりも21
.6カ月長く,(6.6 vs. 4.8年、
P=0.001)、5年全生存率(60.
6% vs. 48.6%、P=0.001)お
よび無増悪生存率(54.4% vs.
43.8%、P=0.004)も高いとい
う結果がでました。補正後もな
お、禁煙に全死因死亡(ハザー
ド比0.67、95%CI 0.53-0.85)、
ガン特異的死亡(同0.75、0.58
-0.98)、病勢進行(同0.70、0
.56-0.89)のリスク低下との関
連が認められました。軽度ない
し中等度の喫煙者、重度の喫煙
者、ガンの病期が早期および後
期の患者さんでもほぼ同じ効果
が認められました。

 肺ガンについて解説している

動画です。

 
 


 
 
 保清に努めることで、病勢を
補正した。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱ワクチン接種後抗体量2回目女性の方が多い

 
 
 
 
 
 
 
 愛知県の藤田医科大の研究グ
ループは、国立感染症研究所や
富士フイルムなどとの共同研究
で、新型コロナ(武漢熱)ウイ
ルスのワクチン接種による抗体
量が、1回目より2回目、男性
より女性で、より多く生み出さ
れることが分かったと発表しま
した。同ワクチン接種では、2
回目の人や女性に、より強い副
反応を訴える人が多いのですが、
今回の研究結果で抗体の量との
関連が裏付けられました。

 研究グループは、医療従事者
向け優先接種でファイザー社の
ワクチンを接種した同大教職員
のうち、同意を得た219人(
男性69人、女性150人)を
対象に調査しました。接種前と、
1、2回目の接種からそれぞれ
約14日目に採血し、「IgG
抗体」の量を測定しました。

 抗体の量は各回とも接種後に
上昇しましたが、2回目の接種
後に大幅に上昇しました。また、
性別や年齢による差異を調べる
と、女性は男性より多く、男性
は年齢が高いほど少ない一方、
女性は年齢による差が見られま
せんでした。

 同大大学院保健学研究科の藤
垣英嗣講師は「抗体量を測定す
ることで、個人に合ったワクチ
ンの接種間隔や接種量、接種回
数などを決められる可能性があ
る」としています。

 抗体量について解説している

動画です。

 
 


 
 
 間隔を空ける感覚を養う。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 京都大学が7月27日、光単離
化学(PIC) という技術を開発
し、光を照射した細胞のみの遺
伝子発現を、超高解像度で調べ
る解析技術を開発したことを発
表したのは素晴らしい業績です。
このような技術は「空間オミク
ス」と呼ばれ、多くは利用する
のが高額ですが,PICは既存の遺
伝子解析手法に、たった数百円
追加するだけで実施できる日本
独自の技術ということですので、
コスト的にも優れた技術という
ことができるでしょう。PIC を
活用することで、異常な細胞の
性質を深く調べ上げことができ、
より正確な診断や効果的な治療
選択の検討に役立つことを期待
したいと思います。
 東京医科歯科大学の研究グル
ープが8月5日,2021年5月上旬~
7月上旬に,同学病院に入院また
は通院歴のある新型コロナウイ
ルス感染症(武漢熱)患者さん
からインド変異型(デルタ株)
の市中感染例の増加に加え、デ
ルタ株に感染した複数の患者さ
んからデルタ亜系統株 (AY.3
系統)の市中感染事例を確認し
たと発表したのは、由々しきこ
とです。デルタ亜系統株の主要
流行国は現時点では米国と英国
とされていて、感染・伝播性お
よびワクチンなどへの影響に関
する知見は得られていないとい
うことですが、早急に感染・伝
播性およびワクチンなどへの影
響に関する知見を調査して欲し
いものです。

 治験で得られた知見を披露す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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