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2022-07-07 22:03:39

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診療マル秘裏話  号外Vol.2211 令和3年9月4日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)東日本重粒子センターの機器が調整のため稼働延期
2)脳梗塞にBMSCを脳内に移植し機能回復を目指す

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 東日本重粒子センターの機器が調整のため稼働延期

 
 
 
 
 
 
 山形大医学部(山形市)は8
月12日、最先端の重粒子線ガン
治療施設として敷地内に整備し
た「東日本重粒子センター」で、
360 度の照射が可能な回転ガン
トリーの調整が長引いており、
前立腺ガン以外の治療開始時期
について、当初予定していた今
月から来年1月に延期すると発
表しました。
 同医学部によると、重粒子線
を照射する深さや角度の調整に
時間がかかっています。メーカ
ーが調整を進めており、準備が
整い次第、治療予約を受け付け
ます。
 山形大の回転ガントリーは世
界最小機で、世界で3台目の稼
働を目指しています。2月に前
立腺ガンを対象とした固定照射
機の治療が始まっていました。
回転ガントリーの稼働により、
他のガン患者さんへの治療も今
月に始める予定でした。同日の
定例記者会見で玉手英利学長は
「治療を待っている患者に大変
申し訳ない」と陳謝しました。

 重粒子線治療の特徴について

解説している動画です。

 
 


 
 
 町政の調整が必要だった。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 脳梗塞にBMSCを脳内に移植し機能回復を目指す

 
 
 
 
 
 
 脳梗塞を発症し重度の麻痺が
生じた患者さんを対象に、患者
さんの骨髄から取り出して作製
した神経や筋肉などへの分化能
を持つ自家骨髄間質幹細胞(BM
SC)を脳内に移植して機能回復
を目指す治療法に関する第1相
医師主導治験RAINBOW の結果を、
北海道大学病院脳神経外科教授
の藤村幹氏らの研究グループが
同大のウェブサイトで報告しま
した。個人差が大きいものの「
自力で歩行できる例もあり、機
能回復が推定される結果であっ
た」としています。

 藤村氏らはこれまで、BMSCが
脳内で生育し増殖すること、脳
梗塞部に直接投与することで障
害部位に遊走し神経細胞に分化
することや栄養因子を分泌を介
して運動機能を回復することな
どを報告しています。そこで、
培養し増殖させた自家BMSCを少
数例の脳内に直接投与する治験
を国内で初めて開始しました。

 RAINBOW は2017年に開始し、
2021年4月に終了しています。
対象は、脳梗塞発症後14日時点
で重度の麻痺を来した患者さん
7例です。患者さんから採取し
た骨髄細胞を同院の細胞プロセ
ッシング室で培養・加工して自
家BMSC(HUNS001)を製造し,発
症から約2カ月後に手術により
脳梗塞周囲に投与しました。そ
の後、1年間の観察期間におけ
る安全性と有効性をリハビリ機
能評価やMRI 検査などで確認し
ました。

 その結果、安全性に関しては
重篤な合併症は認められません
でした。また、対照群が存在し
ない単群試験であるため、有効
性を厳密に検証することはでき
なかったものの、自力での歩行
が回復するなど一定の有効性が
推定されました。さらに、HUNS
001 が脳内の損傷部位に移動す
ることや脳梗塞周辺の神経細胞
が活性化していることなどを画
像検査で確認できたということ
です。

 今回の結果について、藤村氏
らは「この治療法が社会に広ま
ることで、脳梗塞患者のQOL 向
上に大きく貢献できる可能性が
ある」としながらも、同試験は
対象が少数であり、対照群を設
定していないことから「今後、
大規模な臨床試験の実証を予定
している」としています。

 国内では年間約30万人が新た
に脳梗塞を発症し、多くの患者
さんが死亡、または重度の後遺
症が残ります。手足の麻痺や歩
行障害などの機能障害が生じる
ことが多いのですが、神経機能
を回復させる有効な治療法は現
時点ではありません。また、脳
梗塞は血管閉塞を生じてから脳
神経組織が傷害されるまでの時
間が極めて短く、リハビリの効
果が限定的であるなど治療効果
は決して満足できるものではあ
りません。

 その一方で、再生医療や細胞
医療が急速に進歩しており、こ
れまで困難だった後遺症を回復
させる治療法として注目されて
います。同院の治療法は、いっ
たん傷害された脳神経組織を再
生しうる次世代の治療法として
期待されます。

 造血幹細胞について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 補講を受けた生徒が歩行して
いた。          笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 山形大医学部(山形市)が8
月12日、最先端の重粒子線ガン
治療施設として敷地内に整備し
た「東日本重粒子センター」で、
360 度の照射が可能な回転ガン
トリーの調整が長引いており、
前立腺ガン以外の治療開始時期
について、当初予定していた今
月から来年1月に延期すると発
表したのは、残念なことです。
しかし、機器の調整は、一つ間
違えば、治療の失敗につながる
繊細微妙な仕事です。焦る余り
調整が出来ていないまま、見切
り発車で稼働するより、慎重に
調整してからの稼働の方が結果
的に良いと思われます。
 脳梗塞を発症し重度の麻痺が
生じた患者さんを対象に、患者
さんの骨髄から取り出して作製
した神経や筋肉などへの分化能
を持つ自家骨髄間質幹細胞(BM
SC)を脳内に移植して機能回復
を目指す治療法に関する第1相
医師主導治験RAINBOW の結果を、
北海道大学病院脳神経外科教授
の藤村幹氏らの研究グループが
同大のウェブサイトで報告した
のは素晴らしい業績です。この
再生医療の治療法は、いったん
傷害された脳神経組織を再生し
うる次世代の治療法として期待
したいと思います。

 身長を慎重に測定する。 笑

 
 
 
 
 
 
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