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2023-04-07 06:35:08

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診療マル秘裏話  号外Vol.2447 令和4年6月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)放射線の遮蔽性能評価を簡易に行えるアプリ開発
2)AI技術と自動化機能搭載した低被曝CT装置発売

 
 
 
 
 
 
 
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り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
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不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 放射線の遮蔽性能評価を簡易に行えるアプリ開発

 
 
 
 
 
 清水建設は、高エネルギー放
射線医療施設の遮蔽設計時に必
要な放射線の遮蔽性能評価を、
一般の設計者でも簡易に行える
アプリ「SC-HoRS」 を開発した
ことを2022年4月27日に発表し
ました。

 国内では、高齢化の深刻化や
食生活の変化により、ガンや脳
疾患の罹患者数が増大する中、
身体への負担が少ない放射線治
療が普及しています。一方、病
院の新設や改修の際には放射線
治療装置の導入が標準化しつつ
あり、放射線遮蔽室へのニーズ
が高まっています。

 放射線遮蔽室は、管理区域外
への放射線漏えいを基準値以下
に抑えるため、コンクリートと
鉄板を併用した厚さ1メートル
を超える遮蔽壁で覆う必要があ
ります。このため、遮蔽設計は、
部屋の形状や装置の性能などに
対応した、複雑な計算による設
計が求められていました。しか
し、簡易式の計算手法もありま
すが、過剰な安全裕度を見込ん
で遮蔽壁の壁厚や鉄板量を設定
しなければならず、建設コスト
が膨らむ要因となっていました。

 そこで、清水建設は、遮蔽室
の形状や装置の性能を入力する
だけで放射線遮蔽性能を自動計
算し、最適設計が可能になるア
プリのSC-HoRS を開発しました。

 SC-HoRS の開発では、病院施
設設計の知見や既存の手法を分
析し、合理的な設計が可能にな
る独自の簡易式自動計算手法を
確立し、この手法をさまざまな
端末で使えるアプリとしてソフ
トを構築しました。

 SC-HoRS は、活用することで、
専門家による最終的な総合評価
が必須ではあるものの、これま
で専門家の計算によって数週間
かかっていた評価が、一般の設
計者でも数時間で行えます。さ
らに、安全性を確保した上で、
遮蔽壁の鉄板量や壁厚のスリム
化を図れるため、従来手法と比
べて、建設コストを10~20%カ
ットすることが可能となります。
加えて、これまでは困難だった
複雑な形状の施設設計やレイア
ウト変更時における治療装置の
配置検討などにも柔軟に応じる
ことができます。

 また、米国では、ガン患者さ
んの約70%が放射線治療を受療
していますが、日本では依然と
して30%程度となっているため、
清水建設ではSC-HoRS を利用し、
今後も需要が見込まれる放射線
医療施設の建設受注拡大を目指
しています。

 放射線治療専門施設について

解説している動画です。

 
 


 
 
 ハイチに新施設を配置する。


 
 
 
 
 
 
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2】 AI技術と自動化機能搭載した低被曝CT装置発売

 
 
 
 
 
 GEヘルスケア・ジャパンは20
22年4月18日、AI(人工知能)
技術と自動化機能を搭載したCT
装置「Revolution Ascend (レ
ボリューションアセンド)」を
発売しました。企画から開発ま
で日本チームが主導しており、
国内ユーザーの声を多く取り入
れています。

 Revolution Ascend では、こ
れまでのCT検査で課題とされて
いた検査工程を見直し、AI技術
や自動化機能をそれぞれの工程
に活用しています。患者さんご
とに異なる体格や内容に適した
検査を実施可能になるため、こ
れまで操作者に委ねられていた
作業工程を標準化できます。ま
た、患者さんや医療従事者の負
担軽減も期待できます。

 画像再構成処理技術として、
AIプラットフォーム「Edison」
で開発したディープラーニング
画像再構成アルゴリズム「True
Fidelity」を搭載し、低被ばく
と高画質を両立しました。特に
頭部、腹部などの密度分解能が
重要とされる領域での読影負担
軽減、診断能の向上が期待でき
ます。なお、ディープラーニン
グを活用した画像再構成技術が、
全身領域のCT検査に対応するの
は初になるということです。同
社は、国内の総合大型病院や地
域中核病院など専門性の高い施
設、買い替えを検討している施
設を主対象とし、販売を進める
予定です。

 AI画像診断支援について解説

している動画です。

 
 


 
 
 診断能の向上に対する口上を
述べる。         笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 清水建設が、高エネルギー放
射線医療施設の遮蔽設計時に必
要な放射線の遮蔽性能評価を、
一般の設計者でも簡易に行える
アプリ「SC-HoRS」 を開発した
のは、喜ばしいことです。SC-H
oRS は、活用することで、専門
家による最終的な総合評価が必
須ではあるものの、これまで専
門家の計算によって数週間かか
っていた評価が、一般の設計者
でも数時間で行えるという利点
や安全性を確保した上で、遮蔽
壁の鉄板量や壁厚のスリム化を
図れるため、従来手法と比べて、
建設コストを10~20%カットす
ることが可能となる利点は非常
に魅力的と言えましょう。
ことを2022年4月27日に発表し
GEヘルスケア・ジャパンは20
22年4月18日、AI(人工知能)
技術と自動化機能を搭載したCT
装置「Revolution Ascend (レ
ボリューションアセンド)」を
発売したのは喜ばしいことです。
ディープラーニングを活用した
画像再構成技術が、全身領域の
CT検査に対応するのは初になる
ということですので、技術革新
と言えましょう。Revolution A
scend では、これまでのCT検査
で課題とされていた検査工程を
見直し、AI技術や自動化機能を
それぞれの工程に活用しており、
患者さんごとに異なる体格や内
容に適した検査を実施可能にな
るため、これまで操作者に委ね
られていた作業工程を標準化で
きるのは、素晴らしいことです。

 検査工程を、校庭で説明する。


 
 
 
 
 
 
 
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2023-04-06 06:27:14

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診療マル秘裏話  号外Vol.2446 令和4年6月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)東日本重粒子センターで耳鼻科系悪性腫瘍治療開始
2)タダラフィル低用量投与がED合併2型糖尿病血糖改善

 
 
 
 
 
 
 
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から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
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吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 東日本重粒子センターで耳鼻科系悪性腫瘍治療開始

 
 
 
 
 
 山形大学は、東日本重粒子セ
ンターで行っている「ガン治療」
について、新たに耳鼻科系も始
めると発表しました。東日本重
粒子センターでは、これまで左
右から患部に照射する前立腺ガ
ンだけを治療してきました。

 その後、治療装置の回転ガン
トリーの準備が進んだため、頭
や首の部分に対し上からの照射
が可能になり、5月17日には主
に「耳鼻科系」のガンの治療も
始まるということです。

 そして7月には、下から照射
も出来ることに伴い子宮ガンや
大腸ガンが治療がはじまる予定
です。さらに10月には、呼吸に
合わせて照射することも可能に
なり肝臓や肺・膵臓などに出来
たガンにも治療の対象が拡大す
る見込みです。

 重粒子治療について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 瀟洒なビルにレーザー光線を
照射する。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 タダラフィル低用量投与がED合併2型糖尿病血糖改善

 
 
 
 
 
 勃起障害(ED)は糖尿病患者
さんに高頻度に見られる合併症
で、糖尿病の男性におけるED有
病率は非糖尿病男性と比べて約
3.5 倍との報告もあります。韓
国・Hanyang University Myong
ji HospitalのMin-Kyung Lee氏
らは、EDや前立腺肥大症に伴う
排尿障害などの治療薬として使
用されているホスホジエステラ
ーゼ(PDE)5阻害薬タダラフィ
ルの低用量投与が、EDを合併す
る2型糖尿病患者の血糖管理を
改善したとする予備的なランダ
ム化比較試験(RCT)の結果をD
iabetol Metab Syndr(2022; 1
4: 56)に発表しました。

 勃起には一酸化窒素(NO)が
重要な役割を果たしていますが、
糖尿病患者さんではNOの産生量
が低下し、EDが引き起こされや
すい状態となることが知られて
います。

 PDE5阻害薬では海綿体におけ
る環状グアノシンーリン酸(cG
MP)の加水分解を阻害すること
によってNOを介した平滑筋の弛
緩を促し、陰茎への血流を増加
させて勃起を起こす作用がある
と考えられています。また、こ
れまでにPDE5阻害薬の投与によ
るNO増加が確認されている他、
2型糖尿病患者さんのEDに対す
るPDE5阻害薬が有益な影響をも
たらすとの探索的研究の結果も
報告されています。さらに、2
型糖尿病患者さんにおけるPDE5
阻害薬の常用が血管内皮機能改
善に有効であることがメタ解析
で示されており、タダラフィル
の常用が血糖管理に有用である
ことが複数の予備的研究で示唆
されています。

 そこでLee氏らは今回、2型糖
尿病とEDを有する患者さんを対
象とした二重盲検プラセボ対照
RCTを実施し,低用量タダラフィ
ル(1日1回5mg) が血糖管理に
及ぼす影響などについて検討し
ました。

 同試験では、2017年1月~18
年11月に同院の外来クリニック
で1.性的パートナーがいる、2.
過去1カ月間に1回以上の性交の
機会があった、3.2型糖尿病と
EDの罹病期間が1年超、4.HbA1
c値が9%未満、5.過去3カ月間
にPDE5阻害薬の使用歴がない-
の条件を満たす35~75歳の男性
患者さん75例を登録しました。
6カ月間にわたり低用量タダラ
フィルを投与する群(タダラフ
ィル群、50例)とプラセボ群(
25例)に2:1でランダムに割り
付けました。

 両群の主な背景は、平均年齢
がタダラフィル群61.8歳、プラ
セボ群58.9歳、国際勃起機能(
IIEF)-5の平均スコアがそれぞ
れ10.47、9.57、平均BMIが25.5、
26.6、平均HbA1cが6.83%、6.77
%、平均空腹時血糖(FPG)が1
28.0mg/dL、120.7mg/dL などで
有意差はありませんでした。主
要評価項目はベースラインから
のHbA1c 値の絶対変化量、副次
評価項目は代謝パラメータと勃
起機能としました。

 解析は試験を完遂した68例(
タダラフィル群45例、プラセボ
群23例)を対象に実施しました。
その結果、6カ月後におけるHbA
1c値の絶対変化量はプラセボ群
の0.196±0.691%に対してタダ
ラフィル群では-0.137±0.528
%と、有意な群間差が認められ
ました(P=0.030)。また、II
EF-5の平均スコアも試験開始時
には有意な群間差はありません
でしたが、6カ月後にはプラセ
ボ群の2.22±5.73に対してタダ
ラフィル群では6.56±5.32と有
意な改善が認められました (P
=0.003)。

 代謝パラメータに関しては、
HOMA-IR、ウエスト周囲長、BMI、
血圧に有意な群間差は認められ
なかったものの、6カ月後にお
けるFPG 値のベースラインから
の変化量はプラセボ群の5.35±
17.77mg/dLに対してタダラフィ
ル群では-6.40±28.53mg/dLと
有意な改善が認められました(
P=0.046)。

 Lee氏らは、今回のRCTの限界
として1.サンプルサイズが小さ
い、2.生活習慣などの交絡因子
を調整していない、3.結果の背
景にある機序は明らかにできて
いないことなどを挙げました。
その上で、「低用量タダラフィ
ルは2型糖尿病とEDを有する患
者さんの血糖管理を効果的かつ
安全に改善する可能性がある」
と結論しました。大規模RCT に
よって機序を解明し、タダラフ
ィルが血糖管理に及ぼす影響を
明確に示すた必要があると付言
しています。

 タダラフィルについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 普賢岳火砕流について、付言
する。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 山形大学は、東日本重粒子セ
ンターで行っている「ガン治療」
について、新たに耳鼻科系も始
めると発表したのは、喜ばしい
ことです。前立腺ガンのガント
リーの調整に手間取り、治療開
始が遅らせざるを得なかったこ
とを以前のメルマガで書きまし
た。7月には、下から照射も出
来ることに伴い子宮ガンや大腸
ガンの治療がはじまる予定です。
さらに10月には、呼吸に合わせ
て照射することも可能になり肝
臓や肺・膵臓などに出来たガン
にも治療の対象が拡大する見込
みとのこと。この見込みが遅れ
ないことを期待したいと思いま
す。治療の対象が拡大すれば、
そのガンを救うことで患者さん
が笑顔になるのは、間違いない
と確信しました。
 EDや前立腺肥大症に伴う排尿
障害などの治療薬として使用さ
れているホスホジエステラーゼ
(PDE)5阻害薬タダラフィルの
低用量投与が、EDを合併する2
型糖尿病患者の血糖管理を改善
したとする予備的なランダム化
比較試験(RCT)の結果をDiabe
tol Metab Syndr(2022; 14: 5
6) に発表したのは素晴らしい
業績です。「低用量タダラフィ
ルは2型糖尿病とEDを有する患
者さんの血糖管理を効果的かつ
安全に改善する可能性がある」
と結論し、今回のRCT の限界と
して1.サンプルサイズが小さい、
2.生活習慣などの交絡因子を調
整していない、3.結果の背景に
ある機序は明らかにできていな
いことなどを挙げ、大規模RCT
によって機序を解明し、タダラ
フィルが血糖管理に及ぼす影響
を明確に示すた必要性を訴えて
いるのには好感が持てました。

 官吏が、帳簿の管理を行った。


 
 
 
 
 
 
 
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2023-04-05 06:55:04

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診療マル秘裏話  Vol.909 令和3年5月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)FDAが,抗FGFR2b抗体を画期的治療薬の指定実施
2)武漢熱ウイルスを世界最速5分以内で検出する技術

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
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さい。

 
 
 
1】 FDAが,抗FGFR2b抗体を画期的治療薬の指定実施

 
 
 
 
 
 米・Amgenは、4月19日、抗FG
FR2b抗体bemarituzumabが,米食
品医薬品局(FDA) から画期的
治療薬に指定されたと発表しま
した。bemarituzumabは,FGFR2b
陽性HER2陰性の進行胃ガン患者
さんに対するファースト・イン
・クラスの治療薬です。第2相
ランダム化比較試験FIGHTでは,
mFOLFOX6に対するbemarituzuma
b の上乗せにより有意な予後改
善が示されています。

 画期的医薬品(ファースト・
イン・クラス)は、特に新規性・
有用性が高く、化学構造も従来
の医薬品と基本骨格から異なり、
従来の治療体系を大幅に変える
ような独創的医薬品をいいます。

 抗体について解説している動

画です。

 
 


 
 
 耕三さんが化学構造を考えた。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 武漢熱ウイルスを世界最速5分以内で検出する技術

 
 
 
 
 
 
 新型コロナウイルス(武漢熱
ウイルス)を世界最速の5分以
内で検出する技術を開発した、
と理化学研究所(理研)と東京
大学、京都大学の研究グループ
が4月19日発表しました。従来
の抗原検査の「迅速・簡便さ」
とPCR 検査の「感度の高さ」を
両立させた新しい診断法で、短
時間で大量の検体を診断するこ
とが可能です。企業と連携して
2年程度での実用化を目指すと
いうことです。

 武漢熱の診断は現在、ウイル
スの抗原を検出する抗原検査と
ウイルス RNAを増幅して検出す
るPCR 検査を実施しており、そ
れぞれスクリーニングと確定診
断などに使い分けています。
抗原検査は30分程度で簡便に
ウイルスを検出できるためスク
リーニングに適していますが、
検出感度は高くなく検出エラー
も多いことが課題です。PCR 検
査は検出の前処理過程に最短で
も1時間程度かかり、検出エラ
ーも発生することから大量の検
体を短時間、高精度で診断する
ことは難しいとされています。

 このため研究グループの理研
開拓研究本部の渡邉力也主任研
究員と東京大学先端科学技術研
究センターの西増弘志教授、京
都大学ウイルス・再生医科学研
究所の野田岳志教授らは、世界
最先端の「マイクロチップ技術」
と核酸検出技術「CRISPR-Cas13
a」 を融合させる発想により、
世界最速の武漢熱ウイルスの検
出法「SATORI法」の開発を実現
しました。

 研究グループによると、この
検出法では、核酸切断酵素「Ca
s13a」と、切断されると光を放
つ蛍光性の機能分子「蛍光レポ
ーター」との混合液に検体を混
ぜます。検体に武漢熱ウイルス
RNAがあるとウイルスRNAとCas1
3aの複合体が形成されます。こ
の複合体は蛍光レポーターを切
断する働きがあり、発光してウ
イルスの存在を知らせます。SA
TORI法はこの原理を使って感染
の有無を診断する仕組みです。
5分以内という世界最速の短時
間で判定できます。

 SATORI法はマイクロチップ技
術を使ったのが特長です。マイ
クロチップ上に微小な試験管が
1センチメートル四方に約100
万個も並んでいます。ウイルス
RNA があるとそれぞれの微小試
験管の中で発光するため、ウイ
ルス1分子レベルでも判定可能
で、発光数を数えることでウイ
ルス量を調べることもできます。

 検出感度は1マイクロリット
ルあたりウイルスRNA約1000個
です。研究グループによると、
PCR 検査には劣るものの感染者
の検体からウイルス RNA量を検
出する感度を満たしています。
コストもPCRの5ドル程度よりは
高いのですが、9ドル程度と比
較的安価で検査できるというこ
とです。

 SATORI法は他の感染症の診断
のほか、ガンなどの疾患バイオ
マーカーにも活用できると期待
されています。一連の研究は、
科学技術振興機構(JST) 戦略
的創造研究推進事業(CREST)
や日本医療研究開発機構(AMED)
などの研究支援を受けて行われ
ました。研究成果は4月19日付
の科学誌「コミュニケーション
ズ・バイオロジー」電子版に掲
載されました。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 行火が特価で安価だった。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 米・Amgenが、4月19日、抗FG
FR2b抗体bemarituzumabが,米食
品医薬品局(FDA) から画期的
治療薬に指定されたと発表した
のは素晴らしいことです。なか
なか画期的治療薬は、出現する
ものではなく、余程、臨床試験
の結果が良かったものと推測さ
れます。米国での胃ガン患者さ
んの希望の灯となることを期待
したいと思います。他の治療法
を上乗せしても、胃ガンの患者
さんが良くなれば、結果オーラ
イだと思います。
 新型コロナウイルス(武漢熱
ウイルス)を世界最速の5分以
内で検出する技術を開発した、
と理化学研究所(理研)と東京
大学、京都大学の研究グループ
が4月19日発表したのは画期的
なことだと思います。抗原検査
でも、10分~15分は、かかるの
に5分以内に結果が出て、ウイ
ルス1分子レベルでも判定可能
で、発光数を数えることでウイ
ルス量を調べることもできると
いうのは、正に驚天動地です。

 寮で涼君がウイルス量を推定
した。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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2023-04-04 06:17:02

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目次

1)局所進行性・転移性乳ガンの治療薬候補を報告
2)蛋白分解酵素で分解した卵白投与でアレルギー予防

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
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1】 局所進行性・転移性乳ガンの治療薬候補を報告

 
 
 
 
 
 スイスのバイオ製薬企業Rhiz
en・Pharmaceuticalsは,局所進
行性・転移性乳ガンの治療薬候
補「テナリシブ」を検討する第
2相試験の中間データを欧州臨
床腫瘍学会(ESMO)乳ガン学会
議で報告したと発表しました。
テナリシブは経口のアイソフォ
ーム選択的二重PI3K・δ/
γ阻害薬で、SIK3阻害活性
もあります。治療期間の中央値
が約4カ月となる中間データで
は、忍容性が良好で、病勢コン
トロール率は67.5%と有望でし
た。同社は同候補をその他の固
形ガン治療に拡大できると期待
しています。また化学療法剤や
免疫チェックポイント阻害剤と
の併用についても計画していく
予定です。

 乳ガンの治療薬について解説

している動画です。

 
 


 
 
 経口の薬剤を携行する。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 蛋白分解酵素で分解した卵白投与でアレルギー予防

 
 
 
 
 
 日本ハム、国立成育医療研究
センター研究所などのグループ
は、食品加工用の蛋白分解酵素
で分解した卵白を鶏卵アレルギ
ーモデルマウスに投与すると、
未分解の卵白より症状が誘発さ
れにくく、未分解の卵白と同等
の鶏卵アレルギー発症予防効果
を持つことを突き止めました。
鶏卵アレルギーをすでに発症し
ているマウスに投与しても症状
を起こしにくく、皮膚から体内
に侵入してもアレルギー症状を
引き起こすIgE 抗体を作りにく
いといった特徴があることも明
らかにしました。

 成果は国際学術誌「アレルゴ
ロジーインターナショナル」の
電子版にこのほど掲載されまし
た。より安全性の高い食物アレ
ルギー予防法の確立に役立つこ
とが期待されます。

 食物の摂取で経口免疫寛容が
誘導され、食物アレルギーにな
りにくくなることが近年の研究
で明らかになっています。ただ、
すでに離乳時期に鶏卵アレルギ
ーを発症している乳児の場合、
通常の鶏卵(卵白)を食べるこ
とによってアレルギー症状を引
き起こしてしまうリスクがあり
ます。

 炎症皮膚(湿疹)の治療が十
分でない場合には鶏卵を食べる
際に食物アレルゲンが皮膚から
侵入し、新たに鶏卵アレルギー
を発症するリスクも考えられま
す。こうした課題に対し、より
安全な予防法の確立が求められ
ています。

 鶏卵アレルギーについて解説

している動画です。

 
 


 
 
 経口免疫寛容が治療では肝要
である。         笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 スイスのバイオ製薬企業Rhiz
en・Pharmaceuticalsが,局所進
行性・転移性乳ガンの治療薬候
補「テナリシブ」を検討する第
2相試験の中間データを欧州臨
床腫瘍学会(ESMO)乳ガン学会
議で報告したと発表したのは、
素晴らしい業績です。治療期間
の中央値が約4カ月となる中間
データでは、忍容性が良好で、
病勢コントロール率は67.5%と
有望であるのは、本当に使い勝
手が良い薬剤と言えましょう。
化学療法剤や免疫チェックポイ
ント阻害剤との併用については、
特に化学療法剤の併用について
クロノテラピーを念頭に置いて
考えて頂きたいと思います。
 日本ハム、国立成育医療研究
センター研究所などのグループ
が、食品加工用の蛋白分解酵素
で分解した卵白を鶏卵アレルギ
ーモデルマウスに投与すると、
未分解の卵白より症状が誘発さ
れにくく、未分解の卵白と同等
の鶏卵アレルギー発症予防効果
を持つことを突き止めたのは、
素晴らしい業績です。鶏卵アレ
ルギーをすでに発症しているマ
ウスに投与しても症状を起こし
にくく、皮膚から体内に侵入し
てもアレルギー症状を引き起こ
すIgE 抗体を作りにくいといっ
た特徴があることも明らかにな
ったので、より安全性の高い食
物アレルギー予防法の確立に役
立つことを期待したいと思いま
す。

 食物アレルギー予防法の確立
の確率を推定する。    笑

 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2444 令和4年6月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)エンハーツ,HER2陽性乳ガンの2次治療の効能追加承認
2)マイクロプラスチックの大気中拡散懸念につき,実態調査

 
 
 
 
 
 
 
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さい。

 
 
 
 
 
1】 エンハーツ,HER2陽性乳ガンの2次治療の効能追加承認

 
 
 
 
 
 第一三共はこのほど、抗体薬
物複合体(ADC) 製剤の抗ガン
剤「エンハーツ」が米食品医薬
品局(FDA) からHER2陽性乳ガ
ンの2次治療を対象とした効能
追加の承認を取得したと発表し
ました。今回の承認で、共同で
商業化するアストラゼネカから
開発マイルストーンとして1億
ドルを受け取ります。

 HER2陽性の再発・転移性乳ガ
ン患者さんへの2次治療を対象
としたグローバル第3相臨床試
験の結果に基づき、1月にFDAに
承認申請が受理されていました。
優先審査と「画期的治療薬」指
定を受け、承認されました。オ
ーストラリアやブラジル、カナ
ダ、イスラエル、スイスでも同
適応で規制当局の審査を受けて
います。

 エンハーツについて解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 樹里さんが申請を受理した。


 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 マイクロプラスチックの大気中拡散懸念につき,実態調査

 
 
 
 
 
 プラスチックの微粒子「マイ
クロプラスチック」が水中だけ
でなく大気中にも広がっている
恐れがあるとして、早稲田大や
広島大、気象庁気象研究所など
のチームが実態調査に乗り出し
ました。環境省の研究費で国内
での観測を開始しており、今夏
にもプラごみ汚染がより深刻と
される東南アジアでも観測しま
す。人体への影響も調べ、今後
の対策に役立てたい考えです。

 マイクロプラスチックは5ミ
リ・メートル以下の大きさで、
ペットボトルやポリ袋などが自
然界で細かく砕かれて生じるほ
か、研磨剤などに微粒子として
含まれます。世界中の海や川で
見つかっており、生態系への影
響が懸念されています。

 水中だけでなく、日本や中国、
フランスなどでは大気中からも
見つかっており、早大の大河内
博教授(環境化学)らの2019年
の調査では、東京・新宿の空気
1立方メートルから5.2個が検出
されました。大きさは大半が0.
03ミリ・メートル以下で、ペッ
トボトルの材料となるポリエチ
レンテレフタレート(PET)
などの粒でした。

 環境省は昨年度から、大河内
教授らのチームに3年間で計約
1億円の研究費を補助していま
す。チームはこの研究費で東京
や大阪、北海道、富士山など10
か所以上に大気中のマイクロプ
ラスチックを集める装置を設置
しました。

 これまでの予備的な調査では、
都市部ほど大気中のマイクロプ
ラスチックが多い傾向がみられ、
富士山の山頂付近でも微量が見
つかっているということです。

 今年度は国内の観測点をさら
に数か所増やすほか、インドネ
シアやベトナムなどでの観測も
計画しています。人間が体内に
取り込んだ場合の健康影響を評
価するため、チームの広島大が
マウスなどの動物実験も進めて
います。大河内教授は「国内外
で観測を進め、対策に生かした
い」と話しています。

 マイクロプラスチックに詳し
い磯辺篤彦・九州大教授(海洋
物理学)の話「大気中のマイク
ロプラスチックに関する調査は
まだ少なく、人体への影響を調
べる上でも重要だ。広範囲のデ
ータが集まれば、大気中でどう
動くのかの解明にもつながるだ
ろう」

 マイクロプラスチックについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
 人体にある靭帯を調査する。


 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 第一三共がこのほど、抗体薬
物複合体(ADC) 製剤の抗ガン
剤「エンハーツ」が米食品医薬
品局(FDA) からHER2陽性乳ガ
ンの2次治療を対象とした効能
追加の承認を取得したと発表し
たのは、喜ばしいことです。し
かし、私はエンハーツのようなADCは、
2次治療ではなく、ファースト
チョイスで使うべきだと思いま
す。やがてそうなるのではない
かと第一三共のMRさんも言って
いました。副作用が少なくガン
にピンポイントで作用する薬剤
であるADC は、これから益々需
要が増えるのではないかと推測
されます。
 プラスチックの微粒子「マイ
クロプラスチック」が水中だけ
でなく大気中にも広がっている
恐れがあるとして、早稲田大や
広島大、気象庁気象研究所など
のチームが実態調査に乗り出し
たのは、喜ばしいことです。今
まで、大気中に関しては全くと
言っていいほど、影響が軽視さ
れてきました。人間が体内に取
り込んだ場合の健康影響を評価
するため、チームの広島大がマ
ウスなどの動物実験も進めてい
るのは、好感が持てます。早期
の結果報告を期待したいと思い
ます。

 警視は法規を軽視しない。笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2443 令和4年6月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)ガン転移による脊椎骨折を予測するAI研究推進
2)ALS対する高用量メコバラミン製剤新薬承認申請提出

 
 
 
 
 
 
 
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1】 ガン転移による脊椎骨折を予測するAI研究推進

 
 
 
 
 
 ガン患者さんの約10%に脊椎
への転移があり、これに伴う脊
椎の「病的骨折」は強い痛みや
運動制限につながります。病的
骨折に至る転帰を予測すること
は、より良い治療意思決定にお
いて重要な役割を果たします。
脊椎の「デジタルツイン」を作
成することで、ガン転移による
脊椎骨折を予測するAI研究を、
米オハイオ州立大学のチームが
進めています。

 International Journal for
Numerical Methods in Biomedi
cal Engineering に収載された
同研究では、解剖検体から採取
された椎骨のMRI およびCT画像
から、ReconGANと呼ばれるAI支
援フレームワークをトレーニン
グし、実際の患者さんにおいて
「椎骨の微細構造を正確に再現
するデジタルツイン」の作成手
法が解説されています。このモ
デルを用いたシミュレーション
により、ガン患者さんにおける
椎体骨折リスクを個別に予測す
ることができます。また、ガン
によって椎骨の一部がどの程度
強度を失うか、ガンの進行に伴
う変化などもシミュレート可能
であるとしています。本研究論
文では、肺ガンが骨転移を来し
た51歳女性患者さんでの適用事
例も紹介しています。

 オハイオ州立大学のインタビ
ューに対し、本論文の著者で機
械/航空宇宙工学部准教授のSoh
eil Soghrati氏は「脊椎骨折は
患者の死亡リスクを約15%増加
させるため、骨折の転帰予測は、
より良い治療戦略設計と患者意
思決定に寄与する。究極の目標
は、手術症例すべてにデジタル
ツイン技術を持ち込み、評価す
る環境を構築することだ」と述
べています。

 ガン骨転移について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 開設届の書き方を解説する。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 ALS対する高用量メコバラミン製剤新薬承認申請提出

 
 
 
 
 
 エーザイは5月10日、徳島大
学を主体とする研究チームの医
師主導治験の結果を踏まえて、
筋萎縮性側索硬化症(ALS) に
対する高用量メコバラミン製剤
の新薬承認申請に向けた作業を
開始したと発表しました。2023
年度中の承認申請を目指します。
なお、22年3月に希少疾病用医
薬品指定申請を厚労省に提出し
ています。

 同社はALS に対する高用量メ
コバラミン製剤について、臨床
第2/3相試験(761試験)の結果
をもとに2015年5月に新薬承認
申請しましたが、PMDAから申請
パッケージが不十分との見解が
示され、2016年3月に申請を取
り下げた経緯があります。

 761 試験では、メコバラミン
投与群(25mg及び50mg投与群)
はプラセボ投与群と比較してイ
ベント発生までの期間の延長傾
向とALSFRS-R(日本語版改訂AL
S機能評価スケール) スコアの
低下抑制傾向はみられましたが、
統計学的有意差は確認できませ
んでした。しかし、追加解析し
たところ、ALS 発症後12か月以
内に治療を開始した患者さんで
は高用量メコバラミンによるイ
ベント発生までの期間延長とAL
SFRS-Rスコアの低下抑制が示唆
されるなどしたため申請しまし
た。しかし、当時、PMDAからは、
有効性が確認できず審査困難で
ある旨の見解が出されました。

 この追加解析結果を受けて、
発症1年未満という発症早期の
ALS 患者さんを対象として高用
量メコバラミンの有効性・安全
性を再検証するため、AMEDの支
援により、徳島大学を主体とす
る研究チームによる医師主導治
験(JETALS)が実施されました。
その結果、高用量メコバラミン
の有効性、安全性、忍容性が確
認され、査読学術誌「JAMA Neu
rology」で発表されました。こ
の試験結果を踏まえ、エーザイ
と徳島大が協議し、承認申請を
改めて行うことになりました。

 なお、医師主導治験は、徳島
大学の梶龍兒特命教授(主任研
究者)、徳島大学大学院医歯薬
学研究部臨床神経科学分野の和
泉唯信教授(治験調整医師)ら
の研究チームが実施しました。

 ALS は重篤な筋肉の萎縮と筋
力低下をきたす神経変性疾患で
進行性の難病です。メコバラミ
ンのALS の病態における作用機
序は解明されていませんが、非
臨床研究の結果から、神経保護
作用、神経軸索再生作用により
有効性を示す可能性が示唆され
ています。メコバラミンは、末
梢神経障害などの治療薬として、
メチコバールとして販売されて
います。

 筋萎縮性側索硬化症について

解説している動画です。

 
 


 
 
 競技の判定を協議する。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 ガン患者さんの約10%に脊椎
への転移があり、これに伴う脊
椎の「病的骨折」は強い痛みや
運動制限につながるのは、由々
しきことです。病的骨折に至る
転帰を予測することは、より良
い治療意思決定において重要な
役割を果たすことは、至極当然
と言えましょう。脊椎の「デジ
タルツイン」を作成することで、
ガン転移による脊椎骨折を予測
するAI研究を、米オハイオ州立
大学のチームが進めているのは、
素晴らしい業績です。このモデ
ルを用いたシミュレーションに
より、ガン患者さんにおける椎
体骨折リスクを個別に予測する
ことができ、ガンによって椎骨
の一部がどの程度強度を失うか、
ガンの進行に伴う変化などもシ
ミュレート可能ということなの
で、より良い治療戦略につなが
ることを期待したいと思います。
 エーザイが5月10日、徳島大
学を主体とする研究チームの医
師主導治験の結果を踏まえて、
筋萎縮性側索硬化症(ALS) に
対する高用量メコバラミン製剤
の新薬承認申請に向けた作業を
開始したと発表したのは、喜ば
しいことです。メコバラミンは、
ビタミンB12 のことで末梢神経
障害の他に、巨赤芽球性貧血に
も用いられます。こうした臨床
での治療で、重要になるのが、
内因子の分泌の有無です。胃の
全摘手術などで内因子が分泌さ
れなくなっていると経口でのメ
コバラミンの投与は吸収が極端
に悪くなり、治療が奏功しなく
なります。その場合、経口での
投与を諦めて、皮下注射での投
与が行われます。実際に巨赤芽
球性貧血の当クリニックの患者
さんで、経口でのメコバラミン
の投与が奏功しなかった症例に
対し、皮下注射で投与した所、
巨赤芽球性貧血の改善と共に今
まで、改善しなかった上肢のし
びれ感、痛みが改善したことが
ありました。

 そうこうしている内に治療が
奏功し始めた。      笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2442 令和4年5月31日作成
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目次

1)住友ファーマ前立腺ガン治療薬欧州委員会より承認
2)高齢者のNMN摂取,老化現象への影響の治験実施

 
 
 
 
 
 
 
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1】 住友ファーマ前立腺ガン治療薬欧州委員会より承認

 
 
 
 
 
 住友ファーマはこのほど、米
子会社マイオバント・サイエン
シズが、前立腺ガン治療薬「オ
ルゴビクス」(一般名レルゴリ
クス)について、欧州委員会よ
り承認を取得したと発表しまし
た。成人におけるホルモン感受
性の進行性前立腺ガンを適応症
とした欧州で初めてかつ唯一の
経口アンドロゲン除去療法とし
て承認を得ました。マイオバン
トは欧州での販売パートナーを
確保する見込みです。発売に先
立ち、今後数週間以内に販売提
携に関する発表を予定している
ということです。

 欧州委員会による今回の承認
は、アンドロゲン感受性の進行
性前立腺ガン患者さん1000人以
上を対象に同剤の安全性と有効
性を評価した、国際共同第3相
臨床試験(P3)のデータに基づ
いています。27の欧州連合(E
U)全加盟国に加え、アイスラ
ンド、ノルウェー、リヒテンシ
ュタインに適用されます。

 進行性前立腺ガンの治療には、
テストステロンを去勢状態(<5
0ng/dL)まで強力に抑制するア
ンドロゲン除去療法が選択され、
リュープロレリン酢酸塩の徐放
性製剤などの黄体形成ホルモン
放出ホルモン(LHRH)受容体ア
ゴニストが現在の標準治療です。
一方、LHRH受容体アゴニストは、
症状悪化につながる恐れがあり
フレア現象とも呼ばれている治
療初期のテストステロン上昇や
薬剤中止後のテストステロン回
復の遅延など、薬剤の作用機序
に起因する望ましくない現象が
示唆されています。

 前立腺ガンの治療法について

解説している動画です。

 
 


 
 
 貴院に起因する業績を評価す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 高齢者のNMN摂取,老化現象への影響の治験実施

 
 
 
 
 
 東京大学医学部附属病院は5
月1日、健常な高齢男性を被験
者として、ニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチド(NAD+)の
前駆体であるニコチンアミドモ
ノヌクレオチド(NMN) を経口
摂取した場合に、筋力低下を始
めとした老化現象に与える影響
についての無作為化プラセボ対
照二重盲検並行群間比較試験を
行い、その結果を発表しました。
この研究は、同大病院糖尿病・
代謝内科の五十嵐正樹助教、中
川佳子医師、三浦雅臣医師、山
内敏正教授の研究グループによ
るものです。研究成果は、「NP
J Aging」 オンライン版に掲載
されています。

 老化や糖尿病、心血管疾患、
ガン、アルツハイマー病などの
加齢に伴う疾患の発症には、NA
D+の組織内濃度の低下が密接に
関連しています。これまでに、
NAD+の前駆体であるNMN を摂取
することで加齢に伴うNAD+の低
下を回復し、老化に関連する疾
患の予防が可能となることが多
くの動物実験で示されていまし
た。しかし、ヒトにおいてはNM
N の摂取と加齢への影響はよく
知られていないのが現状でした。
そこで研究グループは、高齢者
がNMN を摂取した場合の安全性
と有効性を明らかにするために、
プラセボ対照無作為化二重盲検
並行群間試験を計画しました。

 65歳以上の健常高齢者男性42
人をNMN 摂取群(250mg/日)と
プラセボ摂取群にランダムに割
り付け、NMN あるいはプラセボ
の摂取を最長12週間行いました。
臨床試験は2019年に東京大学医
学部附属病院のPhase1ユニット
にて施行されました。

 参加者は6週間(NMN群n=21、
プラセボ群n=21)あるいは12週
間(NMN群n=10,プラセボ群n=10)
摂取しました。一般血算(赤血
球、白血球、血小板などの数)、
生化学検査項目の変化、全血に
おけるNAD+の変化、筋力の変化
(30秒間椅子立ち上がりテスト、
歩行速度、握力)、生体インピ
ーダンス法による体組成の変化、
CTによる脂肪肝、内臓脂肪量の
変化、聴力変化などについて評
価を行いました。

 その結果、最長12週間のNMN
経口摂取では、血液検査の結果
を含めて明らかな有害事象は認
められませんでした。NMN 群は、
プラセボ群と比較して、NAD+お
よびNMN などのNAD+前駆体の血
中濃度が効果的に上昇しました。

 NMN の経口摂取が健康な高齢
男性の骨格筋量に及ぼす影響を
調べるため、主要評価項目とし
て骨格筋量指数と部位別筋肉量
を測定し、NMN 群とプラセボ群
の開始前、6週目、12週目の平
均値を混合効果モデルおよびmi
xed-effect model for repeate
d measures(MMRM)という統計
解析手法を用いて評価しました。
その結果、いずれの解析におい
ても、骨格筋量変化に有意な差
は認められませんでした。

 運動機能を調べるために、歩
行速度、30秒椅子立ち上がりテ
スト、握力を評価し、同じ統計
手法を用いて分析しました。そ
の結果、混合効果モデルまたは
MMRMにより、NMN 摂取後に歩行
速度および左握力テストの有意
な改善が認められました。

 これらの結果から、継続して
NMN を経口摂取した場合、骨格
筋量には影響を与えないものの、
健康な高齢男性の運動機能を向
上させることが分かりました。
また、歩行速度については、6
週間後と12週間後の各群の平均
値の間に有意な差が認められま
した。さらに、6週間後の30秒
椅子立ち上がりテストにおいて
も、プラセボ群とNMN 群の間に
有意差が認められました。

 臨床試験で評価したその他の
評価項目については、NMN 摂取
群で有意な変化を認めるような
項目はありませんでしたが、右
聴力においては、統計的に有意
ではないものの、改善する傾向
が認められました。

 健康な高齢男性が1日あたり2
50mgのNMN を12週間摂取した場
合、継続して安全に摂取するこ
とが可能であること、血液中の
NAD+およびNAD+関連代謝物が有
意に増加することが確認されま
した。その結果、NMN が筋力と
パフォーマンスを改善すること
が明らかとなりました。したが
って、NMN を継続的に経口摂取
することは、サルコペニアのよ
うな加齢に伴う筋力低下の予防
において大変有効な手段である
と考えられます。「今後、ます
ますの超高齢化社会を迎えるに
あたり、高齢者を対象としたNM
N 内服による抗加齢効果が、健
康寿命の延長・社会全体の生産
性の向上に寄与することが期待
される」と、研究グループは述
べています。

 NMNについて解説している動

画です。

 
 


 
 
 経口摂取可能な内服薬を携行
した。          笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 住友ファーマがこのほど、米
子会社マイオバント・サイエン
シズが、前立腺ガン治療薬「オ
ルゴビクス」(一般名レルゴリ
クス)について、欧州委員会よ
り承認を取得したと発表したの
は喜ばしいことです。日本でも
米国でも既に承認されているの
で、欧州でも、日本初の薬剤が
普及するのは、誇らしい限りで
す。標準治療とされる症状悪化
につながる恐れがありフレア現
象とも呼ばれている治療初期の
テストステロン上昇や薬剤中止
後のテストステロン回復の遅延
など、薬剤の作用機序に起因す
る望ましくない現象が示唆され
ているので、この薬剤が使われ
ることで、そうした現象が回避
されることを期待したいと思い
ます。
 東京大学医学部附属病院が5
月1日、健常な高齢男性を被験
者として、ニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチド(NAD+)の
前駆体であるニコチンアミドモ
ノヌクレオチド(NMN) を経口
摂取した場合に、筋力低下を始
めとした老化現象に与える影響
についての無作為化プラセボ対
照二重盲検並行群間比較試験を
行い、その結果を発表したのは、
素晴らしい業績です。NMN の安
全な抗老化作用が明らかになっ
たので、今後、高齢者への投与
が奨励されることになるでしょ
う。ニコチンアミドからNMN の
律速酵素ニコチンアミドホスホ
リボシルトランスフェラーゼ(
nicotinamide phosphoribosylt
ransferase:NAMPT) が老化の
影響を受けやすいため、直接NM
N を投与することで抗老化作用
を現すことが分かっています。

 症例報告を奨励した。  笑

 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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診療マル秘裏話  号外Vol.2441 令和4年5月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)NPO法人葵会が,ガン告知をテーマにした絵本を製作
2)臼歯(奥歯)を喪失することが、脳の老化を促進

 
 
 
 
 
 
 
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さい。

 
 
 
 
 
1】 NPO法人葵会が,ガン告知をテーマにした絵本を製作

 
 
 
 
 
 ガンの患者さんや経験者とそ
の家族の支援に取り組むNPO 法
人葵会(長崎県佐世保市、吉村
市代代表)は、ガン告知をテー
マにした絵本「おかあさん ガ
ンってなあに?」(A4判、24ペ
ージ)を制作しました。

 絵本は、ガンに家族がなって
も伝えないことで子どもが不安
を募らせ、心に傷を負う場合が
あることや、事実を家族で共有
し、助け合うことの大切さを強
調しています。

 同会はこれまで、吉村代表の
原案を基にした紙芝居で啓発し
ていました。より多くの人に活
動を知ってもらい、理解を深め
てもらおうと、その内容を絵本
に再編集しました。

 吉村代表と、平戸市内でガン
患者さんの支援活動をしている
ボランティア団体の平戸アネモ
ネ会関係者が4月18日、同市教
委を訪れ50冊を寄贈しました。

 松永靖市教育長は「命を大切
にする教育だけでなく『家族が
ガンになったら』の視点での教
育など、多様な使い方ができる」
とお礼を述べました。絵本は小
学校15校、中学校8校、図書館
2館に届ける予定です。両会は、
個人への絵本提供にも対応して
います。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 寄贈が来そうと感じた。 笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 臼歯(奥歯)を喪失することが、脳の老化を促進

 
 
 
 
 
 国立長寿医療研究センター(N
CGG)は、老齢マウスモデルを用
いた動物実験により臼歯(奥歯)
を喪失することが脳の老化を促
進することを発見したと発表し
ました。

 同成果は、NCGGの山田匡恵外
来研究員、同・口腔疾患研究部
の松下健二部長らの研究チーム
によるものです。詳細は、英オ
ンライン総合学術誌「Scientif
ic Reports」に掲載されました。
 厚生省(当時)と日本歯科医師
会が1989年から推進している、
80歳まで20本以上の自分の歯を
残そうという「8020運動」など
でも知られるように、年を重ね
ても健康でいるためには歯を失
わないようにすることが重要と
されています。それは認知機能
にも当てはまり、これまでの研
究から、高齢者における残存歯
数の減少と認知機能の低下に関
連があることが報告されていま
す。ただし、その詳細について
は不明だったということです。

 そこで研究チームは今回、18
月齢の老齢マウス上顎の両側第
一臼歯を抜歯し、その3か月後
に同マウスの認知行動や海馬や
視床下部における分子発現の変
化を検討することにしました。

 その結果、上顎第一臼歯を喪
失した老齢マウスでは顕著に自
発行動量、空間作業記憶や運動
協調性が低下するとともに、海
馬および視床下部における神経
栄養因子や神経細胞の減少が観
察されたとしました。加えて、
脳老化の特徴の1つであるアス
トロサイトの増加 (アストログ
リオーシス) が亢進することも
発見されたということです。

 なお、研究チームでは、今回
の研究成果について、口腔ケア
に留意し、自分の歯を健康に保
ち続けることが脳の健康維持に
重要であることが示されている
としています。

 脳の老化と歯の関係について

解説している動画です。

 
 


 
 
 航空機内で口腔ケアを行った。


 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 ガンの患者さんや経験者とそ
の家族の支援に取り組むNPO 法
人葵会(長崎県佐世保市、吉村
市代代表)が、ガン告知をテー
マにした絵本「おかあさん ガ
ンってなあに?」(A4判、24ペ
ージ)を制作したのは、素晴ら
しいことです。お子達に、病気
の話を平易な言葉を使ってする
のは、非常に難しいものです。
こうした絵本が製作されること
で、必要最低限の知識が与えら
れ、余計な心配をしないですむ
ということは本当に望ましいこ
とだと私は考えています。
 国立長寿医療研究センター(N
CGG)が、老齢マウスモデルを用
いた動物実験により臼歯(奥歯)
を喪失することが脳の老化を促
進することを発見したと発表し
たのは、素晴らしい業績です。
高齢者における残存歯数の減少
と認知機能の低下に関連がある
ことが報告されているものの、
その詳細は不明だったというこ
とですから、動物モデルでの実
験とは言え、臼歯の喪失が脳の
老化を促進することが分かった
ので、歯を失わないように歯周
病をなくすことが必要だと思わ
れます。

 昨日以前の食事が認知機能の
低下につながった。    笑

 
 
 
 
 
 
 
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診療マル秘裏話  号外Vol.2440 令和4年5月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)卵巣ガン腹膜転移を腹膜環境正常化で抑制する
2)ADへの進行AIで最大88%の精度で予測する技術

 
 
 
 
 
 
 
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1】 卵巣ガン腹膜転移を腹膜環境正常化で抑制する

 
 
 
 
 
 名古屋大学は4月27日、卵巣
ガン腹膜転移を腹膜環境の正常
化により抑制するメカニズムを
解明したと発表しました。この
研究は、同大大学院医学系研究
科産婦人科学の北見和久大学院
生(研究当時)、吉原雅人特任
助教、梶山広明教授、ベルリサ
ーチセンター産婦人科産学協同
研究講座の那波明宏特任教授、
分子病理学・腫瘍病理学の榎本
篤教授らの研究グループによる
ものです。研究成果は「Matrix
Biology」に掲載されています。
 卵巣ガンは婦人科領域におけ
る最も予後不良なガン腫の一つ
であり、腹膜播種を伴う特徴的
な進展様式を示します。腹膜播
種は手術による完全切除が困難
であり、化学療法による治療後
もオカルトなガン細胞の温床と
なって再発することから、卵巣
ガンの根治を難しくする病態で
す。

 ガン細胞が原発巣である卵巣
から遊離して腹水中を漂い、中
皮細胞で覆われる腹膜や大網、
腸間膜、横隔膜などに接着・増
殖することで腹膜播種が形成さ
れます。研究グループはこれま
でに、腹腔を覆う本来防御的な
中皮細胞がガン由来のTGF-β(
transforming growth factorβ
)によって上皮間葉転換(EMT:
epithelial-mesenchymal trans
ition) を遂げ、ガン関連中皮
細胞(CAM:cancer associated
mesothelial cell) に変化す
ることを見出しています。CAM
は腹膜表面のみならず腹膜播種
の間質・ガン微小環境に多数存
在し、VEGF分泌を介した悪性腹
水の生成や、fibronectin 分泌
を介した卵巣ガンプラチナ耐性
化に寄与し、ガン促進的な役割
を果たすことを明らかにしてき
ました。

 ビタミンD は紫外線を浴びる
ことにより皮膚で合成されるホ
ルモンであり、カルシウムや骨
の代謝に重要な役割を果たして
います。他にも抗炎症作用や抗
線維化作用などがあります。ビ
タミンD 補充がガン関連死亡率
を低下させるという報告や、ビ
タミンD がガン間質をリプログ
ラミングして化学療法の効果を
高めるという報告もあります。
ビタミンD 製剤は骨粗鬆症など
に広く用いられており、大きな
副作用のない薬剤です。研究で
は、ビタミンD を用いて中皮細
胞のEMT を制御して腹膜環境を
正常化することにより卵巣ガン
腹膜播種を抑制できないか検討
しました。

 研究グループは、大網由来の
中皮細胞にTGF-β1でEMTを誘導
し、ガン関連中皮細胞に変化さ
せる実験を行いました。すると、
ガン関連中皮細胞は中皮細胞が
持つ細胞表面の微絨毛を失い、
卵巣ガン細胞との接着が亢進す
ることが分かりました。ガン関
連中皮細胞と卵巣ガン細胞を共
培養すると、ガン細胞増殖が亢
進することも確認しました。一
方、ビタミンDによりEMTを抑制
された中皮細胞は、微絨毛が保
たれ、ガン細胞の接着や増殖は
抑制されることが分かりました。
中皮細胞の遺伝子網羅解析から、
トロンボスポンジン1という細
胞接着や増殖に関わる細胞外基
質がEMT に伴い亢進する一方、
ビタミンD によって抑制される
ことも分かりました。

 次に、トロンボスポンジン1
の関与を、ガン関連中皮細胞に
おける発現抑制や中皮細胞への
蛋白添加による実験で確認した
所、トロンボスポンジン1が中
皮細胞とガン細胞間の接着に重
要な役割を果たすことが明らか
となりました。メカニズムとし
てビタミンD 受容体がTGF-βパ
スウェイ下流の転写因子SmaD2/
3と競合してDNAへの結合が阻害
されることで、トロンボスポン
ジン1の発現が抑制されること
が判明しました。また卵巣ガン
におけるトロンボスポンジン1
発現量の多さは予後不良因子で
あり、卵巣ガン原発巣よりも腹
膜播種巣で発現量が多いことも
分かりました。

 さらに、マウスを用いて卵巣
ガンのガン性腹膜炎を模した条
件で検討を行い、ビタミンD が
中皮細胞のトロンボスポンジン
1発現を抑制し、腹膜播種形成
を抑制することも確認しました。
また腫瘍由来のオルガノイドモ
デルとマウスを用いた検討で、
ビタミンD がガン関連中皮細胞
に間葉上皮転換(MET) を誘導
し、トロンボスポンジン1発現
を正常化することも確認しまし
た。

 今回の研究を通して、ビタミ
ンD による腹膜環境の正常化が
卵巣ガン腹膜播種の新規治療法
となる可能性が動物実験を含む
さまざまな実験により明らかに
なりました。ガンを標的とした
化学療法や分子標的薬などの治
療法との相乗効果も期待されて
います。「ビタミンD 製剤はす
でに臨床使用されている安全な
薬剤であり、臨床試験を企画し、
臨床的な効果の検証が期待され
る」と、研究グループは述べて
います。

 卵巣ガンについて解説してい

る動画です。

 
 


 
 
 規格について議論する企画を
提起した。        笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 ADへの進行AIで最大88%の精度で予測する技術

 
 
 
 
 
 富士フイルムは2022年4月13
日、アルツハイマー病(AD)へ
の進行をAI(人工知能)で予測
する技術(AD進行予測AI技術)
を用いて、軽度認知障害(MIC)
患者さんが2年以内にADへ進行
するかどうかを最大88%の精度
で予測することに成功したと発
表しました。国立精神・神経医
療研究センターとの共同研究に
よる成果でした。

 深層学習を用いた画像認識の
精度向上には、数多くの学習デ
ータが必要となります。現状で
は、世界最大のAD研究プロジェ
クト「NA-ADNI」 の公開データ
ベースでも、AD進行予測に利用
できるMCI患者さんデータは,10
00例前後しか存在しません。

 その限られた学習データで予
測精度の高いAI技術を確立する
ため、脳内の特定区域を対象と
した深層学習によるAD進行予測
AI技術を開発しました。対象と
したのは、ADの進行と関連性が
高いとされる、海馬と前側頭葉
を中心とした部分となります。

 学習データとしてNA-ADNI の
データを利用し、深層学習を用
いて海馬と前側頭葉を中心とす
る両区域からAD進行に関わる微
細な萎縮パターンを抽出して特
徴量として算出しました。特定
区域のみを学習させることで、
脳全体を学習したAIよりもADの
進行と関連性が高い海馬領域や
扁桃体領域の微細な萎縮パター
ンに注目するようになります。
そのパターンから、ADへの進行
を高精度で識別可能になりまし
た。

 同技術を検証するため、NA-A
DNI と日本のAD研究プロジェク
ト「J-ADNI」のデータベースを
用いて、2年以内のMCIからADへ
の進行を予測しています。正解
率はNA-ADNI で88%、J-ADNIで
84%の結果となり、異なる人種
でも高い精度で予測できること
が示されました。正解率と同様
にAIの重要な精度指標となるAU
C(ROC曲線下の面積)でも、高
精度でAD進行が予測できました。

 ADの新薬開発のため、MCI 患
者さんを対象にした臨床実験が
実施されていますが、多くが成
功に至っていません。その理由
の1つに、2年以内にADへ進行す
るMCI患者さんが2割未満と少な
く、治験薬を投与しない対照群
との統計的な有意差を証明でき
ないことが挙げられます。臨床
試験の患者選考に同技術を活用
することで、新薬の有効性を正
しく評価できる可能性があるた
め、今後その有用性をさらに検
証するとしています。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 選考試験が終わった後に線香
花火を行った。      笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 名古屋大学が4月27日、卵巣
ガン腹膜転移を腹膜環境の正常
化により抑制するメカニズムを
解明したと発表したのは、素晴
らしい業績です。卵巣ガンは婦
人科領域における最も予後不良
なガン腫の一つであり、腹膜播
種を伴う特徴的な進展様式を示
すということですから、これを
抑制することができて、予後を
改善することができれば、本当
に凄いことだと思います。ビタ
ミンD による腹膜環境の正常化
が卵巣ガン腹膜播種の新規治療
法となる可能性が動物実験を含
むさまざまな実験により明らか
になったことから、ビタミンD
の重要性が再認識されたと私は
考えています。
 富士フイルムが2022年4月13
日、アルツハイマー病(AD)へ
の進行をAI(人工知能)で予測
する技術(AD進行予測AI技術)
を用いて、軽度認知障害(MIC)
患者さんが2年以内にADへ進行
するかどうかを最大88%の精度
で予測することに成功したと発
表したのは素晴らしい業績です。
MIC であれば、適切な治療を行
えば、認知症に移行することを
防ぐことができます。予測を立
てることで、認知症移行を妨げ
るべく動くことが可能となりま
す。予測は、あくまでも予測で
すので、その予測を外す努力を
傾注することが一番大事なこと
です。

 意向を汲んで、以降、遺構に
移行した。        笑

 
 
 
 
 
 
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2023-03-29 06:47:54

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診療マル秘裏話  Vol.908 令和3年5月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)膵ガン切除可能症例増加が見込まれる早期診断
2)米国流行の武漢熱変異種日本人の6割免疫低下

 
 
 
 
 
 
 
 
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1】 膵ガン切除可能症例増加が見込まれる早期診断

 
 
 
 
 膵臓ガン治療は全体的に良く
なっているものの、変化があま
りみられないものもあります。
切除可能症例の増加が見込まれ
る早期診断です。

 そこで今注目を集めているの
が、血液中からガンのDNAを
採取し、診断や治療後の評価を
行うリキッドバイオプシーとい
われる検査です。血液採取だけ
で済むので患者さんの負担は少
なく、繰り返し検査できるとい
う利点もあります。

 「われわれがリキッドバイオ
プシーに一番期待しているのは
早期診断ですが、これまでの研
究を見る限り、早期診断はまだ
まだ難しいと思います。一方で、
膵臓ガンにかかった方の治療後
の再発予測、予後予測などを対
象とした臨床研究が進められて
おり、実用化されれば、その予
測に応じて治療を変えるといっ
た個別化治療が進んでいく可能
性はあります」と日本屈指の膵
臓ガン手術数を誇る静岡ガンセ
ンター病院長の上坂医師は話し
ています。

 加えて膵臓ガンの場合、遺伝
子パネル検査で遺伝子変異を調
べてもほとんど薬にたどり着か
ない状況だということですが、
「遺伝子変異に対応した薬剤が
もっと開発されれば、さらに手
術ができる患者さんが増えてく
るかもしれません。そうなって
生存率がさらに高まることを期
待したい」と上坂医師は展望し
ています。

 “暗黒大陸”と言われてきた
膵臓ガンは、現状でもいくつか
光が差し込んでいます。外科と
内科の集学的治療、およびゲノ
ム医療による個別化治療の進展
により、10年後20年後には今か
らでは考えられない別世界にな
っている可能性は大いにありま
す。

 リキッドバイオプシーについ

て解説している動画です。

 
 


 
 
 
 上京して、経済状況を把握す
る。           笑

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】 米国流行の武漢熱変異種日本人の6割免疫低下

 
 
 
 
 
 
 米国で流行している新型コロ
ナウイルス(武漢熱)の変異型
に対し、日本人の6割は免疫の
効果が低くなる可能性があると
する解析結果を、東京大や熊本
大などの研究チームが明らかに
しました。日本でもこの変異型
が広がった場合、ワクチンの効
果が下がるなどの影響が出る恐
れがあるということです。

 この変異型は、ウイルス表面
の突起に「L452R」という
変異を持っています。米疾病対
策センター(CDC)によると、
米カリフォルニア州では3月中
旬時点で感染者の56%を占めま
した。3月下旬には沖縄県でも
1例見つかりました。

 チームは、白血球の血液型と
も言われる「HLA(ヒト白血
球抗原)」に注目しました。日
本人の6割が持つ「HLA―A
24」というタイプの白血球は、
L452R変異に対し、免疫効
果が弱くなることが細胞実験で
確かめられたということです。
L452R変異は感染力を高め
る可能性も指摘されています。
チームの佐藤佳・東大医科学研
究所准教授(ウイルス学)は「
やっかいな変異だが、1人が持
つHLAは複数あり、免疫効果
が全くなくなるわけではないと
考えられる」と指摘しています。

 東京農工大の水谷哲也教授(
ウイルス学)の話「L452R
変異は以前から注目されていた
が、日本人は感染により気をつ
けなければいけない可能性があ
る」

 L452R変異株について解

説している動画です。

 
 
 


 
 
 化膿する可能性が出てきた。


 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 血液中からガンのDNAを採
取し、診断や治療後の評価を行
うリキッドバイオプシーといわ
れる検査は、血液採取だけで、
済むので患者さんの負担は少な
く、繰り返し検査できるという
利点があります。ガンのDNA
を採取ということから、循環腫
瘍DNAを検査しているものと
考えられます。循環腫瘍DNA
は、ctDNA と呼ばれます。ctDN
A に基づくリキッドバイオプシ
ーは、治療が最も奏効するであ
ろう早期においてガンの発見に
利用できる可能性があります。
例えば、数件の研究で、患者さ
んが画像診断などの既存の方法
でガンと診断された数カ月前に、
リキッドバイオプシーにより患
者さん口腔由来の血液検体中の
ctDNA が検出されたそうです。
 米国で流行している新型コロ
ナウイルス(武漢熱)の変異型
に対し、日本人の6割は免疫の
効果が低くなる可能性があると
する解析結果を、東京大や熊本
大などの研究チームが明らかに
したのは、由々しきことです。
日本人の6割が持つ「HLA―
A24」というタイプの白血球
は、L452R変異に対し、免
疫効果が弱くなることが細胞実
験で確かめられたということで
す。日本でもこの変異型が広が
った場合、ワクチンの効果が下
がるなどの影響が出る恐れがあ
るというのは、残念なことです。
ただ、あくまで細胞実験の結果
であり、動物実験が行われてい
ないので、こうした影響が最小
限ですむよう、普段から免疫力
を向上させることを実行するべ
きだと私は考えています。

 普段から不断の努力を行う。


 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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