美しい肌Vol.365

2013-09-30 19:34:49

カテゴリー:女性の美容と健康

かりん

 
写真はカリンです。

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美肌の野菜&果物(各論:カリン)

 
 
 
 
カリンの正体

カリンは、「咳止め」「利尿・鎮痛作用」のある

果物として、ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11521039368.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

カリン(榠樝、学名:Chaenomeles sinensis)とは

バラ科の落葉高木です。その果実はカリン酒など

の原料になります。マメ科のカリン(花梨)とは全く

の別の植物です。ボケ属(Chaenomeles)として

の表記が多いのですが,C. K. Schneider は

カリン属(Pseudocydonia)として一属一種説を

発表しています。

別名、安蘭樹(アンランジュ)といいます。中国では

「木瓜」と書きます。日本では、バパイアの別名

あるいは、野菜のきゅうりりのことを指していうことも

あります。きゅうりは、胡瓜と一般的には、書きます。

ボケ属の学名は,ギリシャ語の「chaino(開ける)

+melon(リンゴ)」が語源で、「裂けたリンゴ」を意味

しています。

果実は生薬名を和木瓜(わもっか)といいます

(ただし和木瓜をボケやクサボケとする人もあるし、

カリンを木瓜(もっか)とする人もいます。これら

カリン、ボケ、クサボケは互いに近縁の植物です)。

なお,日本薬局方外生薬規格においてカリンの

果実を木瓜として規定していることから,日本の

市場で木瓜として流通しているのは実はカリン

(榠樝)です。樹高は6~10m、木肌は黄褐色

で成長するにつれて樹皮が鱗のようにはがれ、

きれいな模様が現れます。葉は互生(互い違いに

葉がでること)し、若い葉の裏面には綿のように

柔らかい毛が生えていますが、だんだんと抜け

落ち無毛の硬い葉に変わります。4月~5月に

直径3cmほどの5枚の花弁からなる白色や

ピンク色の花を咲かせます。

カリンの果実はつるつるとした鮮やかな黄色で

洋梨のような楕円形、または卵形をしています。

とても甘酸っぱい香り(トリテルペン化合物による)

が特徴です。

花・果実とも楽しめ、さらに新緑・紅葉が非常に

美しいため家庭に植える果樹として最適とされて

います。語呂合わせで「金は貸すが借りない」の

縁起を担ぎ、庭の表にカリンを植え、裏にカシノキ

を植えると商売繁盛に良いとも言われています。

カリンによく似た果実に「マルメロ」があります。

見た目も同じ、香りも同じ、使われ方も同じ、薬効

まで同じときては混同するのも無理はないでしょう。

実際お店で、本当はマルメロなんだけれども

「カリン」として売られている場合も結構あるようです。

マルメロもカリンと同様、果実酒、ジャム、シロップ

漬けなどにして食べるようです。

果実酒、ジャム、シロップ漬けにして食べる必要が

あるので、糖尿病の方は、その砂糖の含有量に注意

する必要があります。

 
 
 
カリンの歴史

カリンは、約2000年も昔から中国で薬用として

使われてきました。中国の古い薬学書である

本草綱目(ほんぞうこうもく)(中国で分量や

内容が最も充実した薬学著作)には「カリン

には、咳止め、利尿作用、鎮痛作用がある」

と記されています。また、衣類に香りをつけたり、

室内に置く芳香剤としても使われていました。

日本には、約1100年前の平安時代に

弘法大師が唐からカリンの苗を持ち帰ったこと

から伝わったといわれています。

カリンの栽培は江戸時代になってから盛んに

行われるようになりました。新緑や紅葉も大変

きれいなことから、全国各地の家庭の庭に

植えられ親しまれていました。名前の「かりん」

が「借りぬ」に通じるため、借金をしないですむ

という意味で庭に植える習慣のある地方

もあります。長野県諏訪地方では、マルメロの

ことをカリンと呼んでいるようです。

マルメロは、ヨーロッパではギリシャ・ローマ時代

から栽培されていたようです。現在は南ヨーロッパ・

アメリカ東部に多く栽培されています。日本には

1634年に渡来しました。両者の違いは、表面を

触ってみてすべすべしているのがカリン、産毛

があるのがマルメロというのが一番わかりやすい

見分け方です。 ちなみに、柑橘類の皮で作る

「マーマレード」は、もともとはマルメロの皮から

作ったことからその名前がついたそうです。

また、マルメロのことを「カリンのにせもの」と考える

のは大きな間違いです。カリンの学名は

「Pseudocydonia sinensis」といいますが、

Pseudocydoniaは「偽物のマルメロ」、

sinensisは「中国産の」という意味があるそうです。

つまりカリンの学名を直訳すると「中国生まれの

マルメロもどき」ということになり、むしろカリンの方

がマルメロの真似をしたのかも?ということになる

わけです。

 
 
カリンの雑学

日本ではカリンは生では食べることができない

ことから「クワズナシ(喰わず梨)」という別名を

持っています。カリンには、石細胞(細胞膜が

硬く石のようになった細胞)が多く含まれている

ため、果物ナイフはなかなか歯が立たない

ほど硬く、渋みも強いので生では食べられません。

加熱すると渋みがなくなるため、ジャムや

果実酒、シロップ漬、ゼリーなどに加工して

食べられます。カリンエキスはシャーベットにも

利用されています。カリンの木はとても硬く緻密

で光沢があり、色合いも大変美しいため、

家の柱や家具、杖、額縁、彫刻材料、バイオリン

などに使われています。

カリンは全国で栽培されています。長野県での

生産量が最も多く、日本の総生産量の約3分の1

を占めています。次いで、山形県、香川県と続き、

東京都や愛媛県、山梨県でも多く栽培されて

います。

カリンは収穫期間が長く、市場には10月の初旬

から12月初旬にかけて出回っています。

長野県諏訪地方でお土産の定番とされている

カリンの砂糖漬けは、正確にいうとカリンの果実

ではなく、カリンとよく似たマルメロの果実から

つくられています。諏訪地方では古くから、

マルメロもカリンと呼んで、慣れ親しんできました。

カリン祭りやカリン並木があるほど、この果実は

諏訪地方で暮らす人々の生活に根付いています。

マルメロは、香りや成分、薬効までカリンとよく似て

いる果実です。両者の違いとして、カリンは果実

の表面がつるつるとして光沢がありますが、

マルメロの果実の表面には褐色の綿毛が生えて

います。美味しいカリンを選ぶポイントは2つ

あります。

①果実が全体にムラなく、明るい黄色に色付いて

いること

②カリン特有の甘酸っぱい香りが強いことまだ色付

いていないカリンは追熟させる必要があります。

冷暗所に新聞紙などに包んで保存し、果実全体が

ムラなくきれいな黄色になり、香りがしっかりと出て

きたら食べ頃です。カリンには、ベンズアルデヒドや

タンニンをはじめとするポリフェノール、トリテルペン

化合物が豊富に含まれています。

これらの成分は、感染症の原因となる細菌や

ウイルスが喉の粘膜を通り体内に侵入してくる際、

喉で細菌やウイルスを殺したり、炎症を和らげる

働きがあるため咳止めや喉の炎症の予防に効果

を発揮します。さらに、カリンに豊富に含まれる

ビタミンCは、細菌やウイルスを除去する白血球の

働きを促進するため、免疫力を強化し、感染症の

予防や病気の回復を早める効果があります。

ロッテ(東京都新宿区)は、100種類以上の植物

のインフルエンザ抑制効果について調べ、なかでも

カリンにインフルエンザウイルスを抑制する強い効果

があると発表しました。

さらに、その有効成分はポリフェノールであることを

明らかにしました。日本大学医学部感染症ゲノム

センター・清水一史客員教授との共同研究です。

研究では、ヨモギ、ユーカリの葉など127種類の

ハーブや生薬などの植物抽出物について、

培養細胞を使ってA香港型インフルエンザ

ウイルス(H3N2)の抑制効果を試験しました。

その結果、アマチャヅル、カリン、ナズナ、レモン

バーベナなど12種類に強い抑制効果がみられ

ました。これらは、Aソ連型(H1N1)や

B型インフルエンザウイルスに対しても抑制作用

があるという結果がでました。その中から「食経験

が豊富なカリンについて、抑制効果を持つ成分

が何か調べた」(清水客員教授)と話しています。

その結果、エピカテキンが主体となった高分子

ポリフェノール(平均分子量5330)であることが

わかりました。このポリフェノールがインフルエンザ

ウイルス感染のどの段階で効果を発揮している

のかを培養細胞を使って調べたところ、感染の

初期段階である上皮細胞への吸着や、さらに

細胞へ侵入する段階でも効果を発揮していました

が、その後にウイルスが遺伝子の転写を重ねて

どんどん増える段階で特に高い効果

(抑制率1000分の1)を発揮していました。

「カリンにはカゼを予防する効果があるとされて

きたが、科学的にそのメカニズムの一部が解明

できた。カリン抽出物を加えたウイルスを

電子顕微鏡で観察すると、ウイルスの

エンベロープ(外側の膜)が傷ついていた。

このことがウイルスの感染力を抑えていることと

関係している可能性がある」と清水客員教授ら

は話しています。カリンに豊富に含まれる

ビタミンCには、集中力の向上やストレスの解消、

心地よさなどの感情を生み出すドーパミンや

気持ちを落ち着かせる働きがあるGABA

(ギャバ)などの神経伝達物質(神経細胞の興奮

や抑制を他の神経細胞に伝達する物質)や

ストレスを緩和する副腎皮質ホルモン(副腎皮質

から分泌されるホルモン)の合成を促進する働き

があります。そのため、ビタミンCを摂取することは、

ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを

鎮める効果があります。カリンに豊富に含まれる

ビタミンCは、丈夫な血管や筋肉、骨、肌などを

つくるコラーゲンの合成に必要不可欠な成分です。

コラーゲンはたんぱく質の一種で体内の

たんぱく質の30%を占めており、体の組織や

細胞をしっかり結びつける接着剤のような働きを

します。ビタミンCにはコラーゲンの合成を促進し、

骨を丈夫にしたり壊血病(ビタミンCの不足によって

体内の各器官に出血性の障害が生じる疾患)

などを予防する効果があります。血液中の悪玉

(LDL)コレステロールが増加すると、血管の内壁

が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して血管

を狭めるため、高血圧や動脈硬化などが引き

起こされます。カリンに豊富に含まれるビタミンCや

ポリフェノールの一種であるタンニンには、血中の

悪玉(LDL)コレステロールを減少させ、血液を

きれいにする働きがあるため、高血圧を防ぎ

動脈硬化を予防する効果があります。カリンには、

クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれ

ます。激しい運動やストレス、不規則な生活に

よって疲労物質が溜まります。クエン酸やリンゴ酸

は、クエン酸回路を回転させ、エネルギーを生み

出す働きがあるため、疲労の蓄積を抑制し、回復

を早める効果があります。また、カリンに含まれて

いるカリウムには、ナトリウムの排泄を促し、血圧の

上昇を抑える働きがあるため、高血圧の予防や

改善にも効果的です。カリンに含まれるカリウムは、

体内の余分な水分や塩分を排出する働きが

あります。そのため、血管外に溜まる水分や塩分

が原因で起こるむくみの予防や改善に効果を発揮

します。カリンに豊富に含まれているビタミンCや

クエン酸には、血流を改善する働きがあります。

そのため、体を温める効果が期待できます。カリン

(学名:Chaenomeles sinesis)の果肉には

ポリフェノールが含まれており、カリン由来抽出物

が糖尿病の改善に対して有効であることについて

はいくつかの報告があります。例えば、カリン果肉

の凍結乾燥粉末の熱水抽出物は、抗酸化活性

(DPPHラジカル消去活性)、糖化タンパク質

(AGEs:糖尿病の原因物質と考えられています)

生成阻害活性を有し、糖尿病ラットに経口投与した

場合、血漿中の糖濃度を減少させ、糖尿病に

特徴的な体重の減少を抑制する作用を持っている

ことが分かっています。またカリン抽出物に含まれる

ポリフェノールが肥満を改善する優れた作用を

有することも動物実験で証明されています。

脂肪分解酵素リパーゼの活性阻害作用がカリン

由来ポリフェノールでは、認められています。

リパーゼが阻害されると中性脂肪の消化が妨げられ、

中性脂肪が、グリセロールと脂肪酸に分解されない

ため、吸収が悪くなります。カリンは、古くから食べ

られており、毒性又は副作用については報告されて

おらず、非常に安全性が高いことが、分かっています。

高脂肪食肥満モデルマウスを使った実験では、

カリン由来のポリフェノールが、市販のブドウ種子

ポリフェノールと比較して血中のアディポネクチン

濃度を優位に上昇させ、血中中性脂肪濃度、

血中コレステロール濃度を優位に減少したため

脂質代謝改善作用が明らかとなりました。

赤羽の商店街にカリンがなっているところの

ニュース映像です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=NGct3HoF_Po

 
 
 
 
 







カリンジャムの作り方です。



https://www.youtube.com/watch?v=uOVEvRPZKp8





 
 
 
 
カリン酒の作り方です。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=4X-M_Kd2HEA

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カリンの有効成分

カリンには、強い抗酸化作用があると知られて

いるビタミンC、渋みの原因となるタンニン、

エピカテキンが豊富に含まれています。

抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど

生活の様々な場面で発生する活性酸素

(普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで

強い酸化力を持った酸素)を除去し、体が酸化

することを防ぐ働きのことです。例えば、鉄クギ

を空気中に放置し続けると鉄クギと空気中の

酸素が結びついてサビを生じてしまいます。

これが酸化です。人間の体内で酸化が起こる

と病気や老化、肌トラブルの原因になって

しまいます。カリンに含まれるビタミンCやタンニン

やエピカテキンが体内で強い抗酸化作用を

発揮し、酸化から体を守ることで病気や老化、

肌トラブルが予防されます。また、カリンには

不溶性食物繊維の一種であるペクチンやカリウム、

クエン酸、リンゴ酸、アミグダリン、香りの成分

であるトリテルペン化合物(炭素が30個

つながってできるC30構造をもつ化合物)など

も豊富に含まれています。アミグダリンは

そのまま食べると体に有害ですが、加熱する

ことで分解され抗菌作用や抗炎症作用がある

ベンズアルデヒド(最も簡単な芳香族アルデヒド)

に変化します。ベンズアルデヒドはカリンの種に

多く含まれるため、種ごと加工して食べることで

喉の痛みなどに効果的です。

 
 
カリンの美肌効果

カリンに豊富に含まれるペクチンは、強い粘性を

持っているため、腸内の有害物質を吸着させて

一緒に体外に排泄する働きを持っています。

また、腸内の善玉菌(ヒトの腸内に棲む細菌の一種

です。健康に役立つ働きを行っています)である

乳酸菌などを増やし、腸の調子を整える働きも持つ

ため、便秘の解消に効果があります。ペクチンの

有害物質を排出する効果は、デトックス効果

そのものです。デトックス効果が有効になれば、

美肌へと導かれます。カリンに豊富に含まれる

ビタミンCには、シミやそばかすを予防し、

ハリのある若々しい肌を保つ効果があります。

シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、

アミノ酸の一種であるチロシンから生成されます。

ビタミンCにはチロシンの働きを抑制し、メラニン

色素の沈着を防ぐ働きがあるため、シミ・そばかす

を予防する効果があります。

ビタミンCはメラニン色素を素早く分解する働きを

持つため、日焼けした肌をできるだけ早くもとに

戻す美白効果も期待できます。カリンエキスは、

収斂、保湿効果に優れるため、肌荒れ防止、

肌のキメを細かく整える化粧品に広く使われます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

カリンを食べても金は、借りん。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

当クリニックのホームページとフェイスブック

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美しい肌Vol.364

2013-09-29 21:13:53

カテゴリー:女性の美容と健康

クランベリー

 
写真はクランベリーです。

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美肌の野菜&果物(各論:クランベリー)

 
 
 
 
クランベリーの正体

クランベリーは、「北米三大フルーツのひとつ」

として、ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11529145155.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

クランベリーは、ツツジ科ツルコケモモ属の

小果樹(地を這うような低木)で、北アメリカや

ヨーロッパ、日本などの寒冷な地に自生して

います。クランベリーの果実は1cm程度の

大きさで、熟するとチェリーのように赤く

なりますが、果実自体の酸味や渋みが大変

強く、生で食べるのは、困難です。

現在、アメリカ合衆国において品種改良が

加えられ広く栽培されており、シロップ漬け

にして食べたり、他の果汁に混合して

ジュースにしたり、料理用のソースやお菓子

として使われています。シロップ漬けあるいは、

砂糖漬けにして食べなければいけないという

ことは、糖尿病の人は、砂糖の含有量に、十分

注意しながら摂取しなければ、なりません。

春になり、冬の寒さから守ってくれた水が引くと、

新芽を伸ばし、鶴の頭の形をしたピンクの花を

咲かせます。そして結実します。緑の小さな果実

が大きく赤くなったら目的別の収穫です。

ウェットハーベスティングは加工用の収穫法です。

ボグと呼ばれる湿地に水を張り、クランベリーの実

を浮かせて収穫します。ボグは見事なクランベリー

レッド一色となります。 一方ドライハーベスティング

は、フレッシュ果実を出荷するための方法です。

ボグには水を張りません。芝刈り機のような機械で、

櫛でけずるように収穫していきます。バウンドテスト

をして、新鮮な果実をより分けます。

料理用のソースとしての実例は、ターキー

(七面鳥)の丸焼きに添える甘いクランベリー

ソースです。このソースは、アメリカ合衆国と

カナダの感謝祭には欠かせないソースとなって

います。その逸話については、クランベリーの

歴史の項で詳述いたします。

クランベリーの原産地である北米では

ブルーベリー、コンコードグレープと並んで

北米三大フルーツのひとつともいわれているほど

有名な果実です。クランベリーの品種は、

主に4系統に分けられ、ツルコケモモ(蔓苔桃:

葉は5-10 mm です。花は細く毛深い茎の先

につき、ダークピンクで紫色の穂があります。

果実は小さく薄いピンク色をしています。)、

ヒメツルコケモモ(姫蔓苔桃:葉はツルコケモモ

より三角で花茎に毛はありません)、

オオミノツルコケモモ(大実蔓苔桃:ツルコケモモ

より葉は長く10-20 mm あります)、アクシバ

(灰汁柴、青木柴:北米アパラチア山脈南部の

高地と東アジアに自生します)などが存在します。

 
 
クランベリーの歴史

クランベリーの名称は、その花びらが鶴(クラン)

の頭部に似ていることから名付けられました。

アメリカ先住民の部族によって異なりますが、

当時クランベリーはイビミ、サッサマネシ、アトカ

などの名前で呼ばれていたといわれています。

古くはアメリカ先住民が食料や染料などにも

クランベリーを役立てており、特に医薬品として

重宝されていました。当時の医薬品としての

クランベリーの用途は、泌尿器疾患や傷の治療、

血液の解毒、胃や肝臓の不調、熱、下痢など、

多岐に渡っていましたが、特に100年に渡って

航海中のビタミンC不足による壊血病予防に

使われてきました。現在の段階で科学的に解明

されつつあるクランベリーの特性を、ヨーロッパ

移民がやってくる以前に、ネイティブアメリカンは

既に見出し、実際に使っていました。

ピルグリムファーザーズ(ヨーロッパ移民)が、

メイフラワー号でアメリカ大陸に着いたのは

17世紀のことですが、彼らは長い航海で

栄養不足に陥り、慣れない土地で飢えや病気に

苦しみ、多くの人が亡くなりました。

それを見かねたネイティブアメリカンが、

クランベリーを提供し救いの手をさしのべ、

移民たちは危機を乗り切ることができたのです。

以来、開拓の歴史とともにクランベリーも普及して

行きました。逸話があります。1621年に、52人

の移住者達と92人のネイティブアメリカン達が、

3日間に渡り彼らの友情を祝って祝宴を張りました。

その最初の「感謝祭」にクランベリーが供された

と伝えられているのです。感謝祭のごちそう

ターキー(七面鳥)は、クランベリーソースなし

では考えられないといわれるのは、こういう訳

でした。19世紀頃、クランベリーの本格的な栽培が

始まり、様々な加工や製品の開発が知られるように

なりました。20世紀末になると、クランベリーの特性

に対する研究が進められ、クランベリーの抗菌作用

による尿路感染症、歯周病への効果が明らかに

なってきました。

 
 
クランベリーの雑学

クランベリーに含まれているプロアントシアニジンは、

腎臓の機能を活発にし、むくみを解消する作用が

期待されています。腎臓は、体内の不要な水分、

塩分、老廃物を尿として排泄させる臓器です。

プロアントシアニジンは、抗炎症作用と抗酸化作用

を持つため、細菌感染や酸化による腎臓のダメージ

を防ぐという報告があります。

このため、プロアントシアニジンは腎臓の機能を維持

し、利尿作用を高めて、むくみの原因となる体内の

余分な水分や塩分、老廃物の蓄積を防ぎます。

つまり、むくみの解消につながるのです。また、

プロアントシアニジンが持つ抗酸化作用によって、

むくみの原因となる血液の滞りを改善する働きも

知られています。活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素)

は血中のコレステロールと結びつくことで悪玉(LDL)

コレステロールを生成します。さらにそれが血管内壁

に付着して、血流の妨げになります。

クランベリーが含んでいるプロアントシアニジンは、

抗酸化作用によって悪玉(LDL)コレステロールの

生成を抑制することができるため、血流を促進し、

余分な水分や老廃物を体内から排出する効果が

期待できます。むくみは、男性にも起こり得る症状

ですが、一般的には女性に起こりやすいことで

知られています。朝起きた時に何となく頬や顎が

ふっくらして見えたり、靴下の跡が取れにくかったり、

夕方になると朝履けていたブーツに足が

入らなかったりなど、特にむくみは足に出やすい

といわれています。むくみが女性に多い理由は、

男性よりも筋肉量が少ないことに起因しています。

心臓から送り出された血液は、足に辿り着いた後

は、下肢の筋肉が収縮して、静脈やリンパを圧迫

することによって心臓へと戻されます。下肢の筋肉

は、重力に逆らって足の血液を心臓に戻す、

ポンプのような役割を担っているのです。女性は

男性よりも筋肉量が少ないのでポンプの力が弱く、

足の血液の流れも悪くなりやすいため、むくみ

やすいといわれています。筋肉量を増やすには、

継続可能な低い負荷の運動を繰り返し行う

ということに尽きます。むくみをとるために、

クランベリーを摂取して、腎臓の機能を活発に

するとともに、継続可能な低い負荷の運動を

繰り返し行うことで、心臓へ戻ってくる血液

(静脈還流量という)を増やしましょう。

クランベリーは、尿路感染症の改善に有効である

といわれています。尿路感染症とは、膀胱などの

尿路で細菌が発生することにより炎症が起こる

病気で、膀胱炎(ぼうこうえん)や腎盂腎炎

(じんうじんえん:腎臓と尿管の間にある腎盂

という器官が細菌に感染し、炎症を起こす病気)

などが挙げられます。細菌が取りついた患部は

赤く炎症を起こし、悪化すると排尿時などに

激しい痛みや残尿感を覚えたり、頻尿や血尿など

の症状が現れます。クランベリーに含まれる

プロアントシアニジンが持つ抗酸化力によって、

大腸菌などの感染菌が尿管の上皮に付着する

のを防止する作用があります。また、クランベリー

に含まれるキナ酸は、肝臓で代謝されることにより

馬尿酸(馬などの草食動物から発見された酸性

の物質)へと変化します。馬尿酸によって病原菌

が増殖する原因である尿のpHが、健康な尿と同じ

弱酸性に保たれます。クランベリーに含まれる

プロアントシアニジンとキナ酸の相乗効果によって、

尿路の健康維持に効果を発揮します。

なお、この効果に関しては、尿路感染症に感染した

女性を被験者とした臨床試験も行われています。

クランベリージュースを飲用させたグループと、

飲用させていないグループに分け、尿路感染菌の

生菌数を比較したところ、クランベリージュースを

飲用した被験者において尿中の尿路感染菌の

減少が認められたとの結果が報告されています。

クランベリーを摂ることは、歯周病を予防する効果

があるといわれています。歯周病とは、歯周組織が

歯垢に存在する歯周病菌に感染することで歯茎が

腫れたり、出血する病気で、悪化すると歯が抜けて

しまう場合もあります。クランベリーに含まれている

プロアントシアニジンの抗酸化力は、口内でも発揮

されます。口内で発生した歯周病菌や歯垢に

対しても、プロアントシアニジンが作用すること増加

を防ぐことができるため、クランベリーを摂ることで

歯周病を予防することが可能であるといえます。

クランベリーには、コレステロール値を改善すること

で、生活習慣病を予防する効果があります。

クランベリーに含まれるプロアントシアニジンや

アントシアニンは、抗酸化作用が高く、血管内で

動脈硬化などの原因となる、悪玉(LDL)

コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。

心臓病の多いアメリカでは、民間療法として

クランベリーが一般的に用いられています。

これだけの身体に有用な作用をもつクランベリー

ですが、過剰摂取には、注意する必要があります。

また、体質によってクランベリーが合わない人も

おられます。これらの有害事象についても詳述

させて頂きます。

無添加100%クランベリージュース・クランベリー

エキス・クランベリー サプリメント・クランベリー

チンキ剤の摂取量上限(過剰摂取基準)に

ついては次のような記載がありました。

クランベリー果汁100%の無添加クランベリー

ジュース 1日250-500ccまで

クランベリーエキス・クランベリー サプリメント

300-400mgを1日2回まで
クランベリー チンキ剤 小さじ1/2杯を1日3回まで

クランベリーに含まれるシュウ酸は腎臓結石の

症状を悪化させる恐れがあります。

そのため腎臓結石の人がクランベリーを摂取する

場合は事前に医師に相談する必要があります。

クランベリーにはサリチル酸が多く含まれており、

サリチル酸は体内でアスピリンと似た作用を

もたらします。

そのためアスピリンにアレルギーのある人の

クランベリージュースの過剰摂取には注意が必要

です。アスピリンのアレルギーで有名なのは、

アスピリン喘息と言われるものです。アスピリン喘息

の人は、クランベリージュースを飲まない方が良い

と考えられます。妊婦や授乳中の女性の方は

クランベリージュースやドライクランベリーを

過剰摂取にならない範囲で摂取する限りは安全

ですが、クランベリーエキスやクランベリー

サプリメントについては十分な安全性が確認されて

いません。

そのため妊婦や授乳中の女性の方はクランベリー

エキスやクランベリー サプリメントの摂取は控えた

方が安全です。 最後に、クランベリーの薬物との

有害な相互作用について説明します。

クランベリーがワーファリンの吸収を促進することが

知られているので、ワーファリンを内服している人は

クランベリーは、摂取しないほうがよいでしょう。

また、肝臓の薬物代謝酵素P450のうち、

シトクロムP450 2C9という酵素を阻害する作用が

知られています。シトクロムP450 2C9で代謝される

薬物は、その作用が増強する可能性があります。

シトクロムP450 2C9で代謝される薬物の代表的な

ものは、以下のとおりです。

アミトリプチリン・ジアゼパム・ジロートン・セレコシシブ・

ジクロフェナク・フルバスタチン・グリピジド・

イブプロフェン・イルベサルタン・ロサルタン・フェニトイン・

ピロキシカム・タモキシフェン・トルブタミド・トルセミド・

ワーファリンなどです。

薬物名は、一般名で記載しています。商品名では、

ありませんので御注意下さい。



こわい話は、これぐらいにしましょう。

クランベリーを使ったケーキのレシピです。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=UFqdjwZyWLw

 
 
 
 
 
 
 
 
 
クランベリーの有効成分

クランベリーには、ポリフェノールが豊富に

含まれており、その中でも特に注目されている

栄養素が、Aタイププロアントシアニジンです。

プロアントシアニジンはクランベリー以外の

果物にも含まれていますが、クランベリーに

含まれているプロアントシアニジンはその働き

が特に強力で、英語のスペルを省略してPACS

とも呼ばれています。クランベリーは非常に高い

プロアントシアニジン含有量を誇り、クランベリー

100gに対して418.8mgものプロアントシアニジン

が含まれています。

また、クランベリーにはポリフェノールの一種である

アントシアニンの他、キナ酸やビタミンC、

ケルセチン、アルブチン、カテキン、トリテルペン、

シュウ酸、タンニン、エラグ酸も含まれており、

他の果実に比べて、多種の健康成分を含有して

いるといわれています。

 
 
クランベリーの美肌効果

クランベリーを摂取することによって、美肌効果が

期待されています。クランベリーには、

ポリフェノールやビタミンCをはじめとする抗酸化

作用を持った物質が豊富に含まれています。

抗酸化作用を持つ物質は、健康に対する働き

かけだけではなく、美容に対しても極めて重要な

働きをもちます。過剰に発生した活性酸素は、

肌の細胞にも悪影響を及ぼすため、シミやたるみ

などの大きな原因となります。

特にプロアントシアニジンは皮膚の成分である

コラーゲンやエラスチンと結合しやすく、活性酸素

によるダメージを修復する働きがあります。

またエラグ酸やアルブチンのチロシナーゼ

阻害作用による美白効果も知られています。

クランベリーに含まれる抗酸化作用を持つ栄養素

が、相乗的に活性酸素を除去することで肌の細胞

を健康に保ち、美肌に対して効果があると

考えられています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

クランベリーは、駆卵の漿果ではありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.363

2013-09-28 20:19:47

カテゴリー:女性の美容と健康

蕪

写真はかぶ(蕪:白かぶ)です。

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美肌の野菜&果物(各論:かぶ)

 
 
 
 
かぶの正体

かぶは、アブラナ科アブラナ属の代表的な

根菜類のひとつです。

1年中出回っていますが、主に春と秋に旬

を迎えます。かぶは、すずなとも呼ばれ

「春の七草」(せり、なずな、ごぎょう、

はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの

七草)のひとつに数えられています。

「かぶな」「すずな」が冬の季語として古く

から親しまれています。別名はカブラ、

カブナ、カブラナ、スズナ(鈴菜、菘)など

数多くあります。「カブ」の語源は諸説あり、

頭を意味する「かぶり」、根を意味する「株」、

またはカブラの女房詞である「オカブ」由来

とされています。江戸時代は漢語で蕪菁

(ブセイ、wuqing)、蔓菁(マンセイ、

manqing)、扁蘿蔔(ヘンラフク、bianluobo)

などと呼ばれていました。

また、ロシアの民話である「大きなかぶ」は、

様々な国と地域で親しまれています。

原産地は、アフガニスタン周辺から

南ヨーロッパ近辺とされています。

かぶは世界中で栽培されていますが、

分類上はアフガニスタン原産のアジア型

(白かぶ)と、中近東から地中海沿岸

原産のヨーロッパ型(赤かぶ)との2変種

に分かれます。

かぶは、全国各地で品種改良されてきた

ため、各地の地方色が強い野菜として

知られています。全国に約80種の品種

があり、関ヶ原(岐阜県)を境に西日本と

東日本で系統の違うかぶが栽培されて

います。これは中国を経て渡来した

アジア型(白かぶ)は西日本に、そして

朝鮮半島を経て伝わってきたヨ-ロッパ

型(赤かぶ)は東日本に定着したため

です。アジア型とヨ-ロッパ型の境界線

は、愛知県・岐阜県・福井県を結ぶ

あたりだそうです。

以下は代表的なかぶの種類です。

小かぶ:朝鮮半島経由で渡来し、東日本

に根付いたとされる寒さに強い種類です。

最も品種改良が進み、きめ細かな真っ白

な果肉と繊細な甘みから「野菜の芸術品」

ともいわれています。

現在、全国で生産されている小かぶは、

東京金町の特産である「金町小かぶ

(かなまちこかぶ)」が品種改良されたもの

です。

赤かぶ:外皮は紫紅色で中は白色のかぶ

です。岐阜県の「飛騨紅かぶ」や島根県の

「津田かぶ」などが代表的な品種です。

やや硬いため、漬物に利用されることが

多くあります。酢漬けにすると全体が淡い

ピンク色に染まります。(このピンク色は、

アントシアニンという色素の色です)

 
聖護院かぶ(しょうごいんかぶ):京都の

名物である「千枚漬け」の材料として使われる、

日本最大の大型のかぶです。

大きいものでは重さが5kgにもなります。

甘みがあるので、すりおろして「かぶら蒸し」

などに使われます。

 
津田かぶ:島根県松江の津田町で古く

から栽培されています。牛の角のようで

”牛角”ともいわれます。主に漬物用です。

 
天王寺かぶ:大阪市天王寺付近で

生まれた扁球形の白いかぶで、中型かぶ

の代表的品種です。

 
温海かぶ:山形県の山間地帯、温海町で

焼畑栽培されていた庄内藩名産の赤かぶ

です。

 
萬木かぶ:滋賀県西万木原産の赤かぶです。

漬物に適します。はさ掛けの乾燥風景は、

近江路の晩秋の風物詩です。

 
博多据りかぶ:福岡市箱崎で品種改良された

切葉天王寺かぶ系の品種です。水たきなど

に使われます。中型かぶのなかでは大きめ

です。

 
日野菜かぶ:滋賀県特産の紫紅色のかぶです。

根が25~30センチと細長く漬物用です。

 
 
 
 
かぶの歴史

かぶはもともと野生あぶら菜の一変種であり、

紀元前からヨーロッパで栽培されていました。

中国へは約2000年前に伝えられた

といわれていますが、現在ではあまり栽培

されていません。かぶの歴史は古く、中国

では詩経に記載され、ヨーロッパ型(赤かぶ)

も古代ギリシャの史料にみられます。

ただし、ヨーロッパで広く普及したのは16世紀

からで、飼料用途が多かったそうです。

18世紀、イギリスで始まったノーフォーク農法

では、耕地を四区に分け、その一区に飼料用

かぶなどを栽培し、飼料を確保したとされて

います。

日本では、古事記の「吉備の菘菜(あおな)」が、

かぶのことと推測されているほか、「日本書紀」

に持統天皇の7年(西暦693年)に五穀(主食)

を補う作物として栽培を奨励するおふれを出した

と記されているのが最初です。

京野菜など西日本で見られる中国伝来のアジア

型(白かぶ)とともに、東日本でヨーロッパ型

(野沢菜など関連する変種も含む、赤かぶ)が

在来種として確認され、シベリア経由で渡来した

と考えられています。

肥大した球形の根を可食部(食べられるところ)

として使いますが、この部分は発生学上胚軸

と呼ばれる部分で、本当の根はその下に伸びた

ひげ状の部分です。本当の根は、通常は食用

とせずに切り捨てます。漬物用(日野菜)や

薬味用(遠野蕪)などでは、この胚軸が大根

のように長く伸びます。一方で野沢菜はここが

ほとんど肥大しません。 胚軸及び根は多くの

場合白色ですが、赤色で赤かぶと呼ばれる

ものもあり、東日本に多い(ヨーロッパ型)

とされる一方、赤かぶには、「黄河紅丸」など、

最近中国から導入された品種もあります。

日本へは弥生時代に中国、または朝鮮半島

から伝えられたと考えられています。

東北地方では、かぶが古くから重要な根菜

として冬から春にかけての保存食とされて

いました。江戸時代以降、全国各地に数多く

の品種が誕生していき、現在、日本は世界的

に見て最もかぶの栽培が盛んな国のひとつ

とされています。頭を振ることを”かぶり”を振る

といいます。頭にかぶるものに”かぶと”が

あります。かぶの古名は、”あおな”または

”かぶらな”といわれていましたが、これは

根だけでなく葉を重要視してきたため

といわれています。「延喜式」には根も葉も

漬物にされ、種は薬用にしたという記録が

あります。

 
 
かぶの雑学

かぶは、あくが少ないため下ゆでの必要が

ありません。外側は筋が多いため、煮物に

する場合は皮を厚めにむくことがポイントです。

かぶは、葉つきのまま保存すると水分が蒸発

してしまうため、葉と根は切り離して保存

します。葉と根は別々に冷蔵保存し、根は

1週間、葉は1~2日で食べきるようにします。

かぶに含まれているアミラーゼには、

でんぷんを分解し、胃腸の消化を高める働き

があります。アミラーゼが消化を助け胃酸を

コントロールすることで、胃もたれや胸やけを

予防する効果があります。さらに、辛み成分

であるイソチオシアネートには胃液の分泌

を促し、胃の健康を保つ働きがあります。

昔は胃腸の調子が悪い時にかぶの根の

すりおろし汁を飲んで痛みをやわらげていた

といわれるように、古くからかぶには胃腸の

健康を保つ効果があると知られています。

血液中の悪玉(LDL)コレステロールが

増加すると、血管の内壁が脂質で分厚く

なり、こぶのようにせり出して血管を狭める

ため、高血圧や動脈硬化などが引き起こ

されます。かぶに含まれるビタミンCや

β-カロテンには、血中の悪玉(LDL)

コレステロールの酸化を減少させる働きが

あります。

さらに、かぶに含まれるカリウムには、

血圧の上昇を抑える働きがあります。

そのため、これらの成分が豊富に含まれて

いるかぶには、高血圧や動脈硬化などの

生活習慣病の予防に効果があると

考えられています。かぶにはβ-カロテン

やビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、血液中の白血球、特に細菌

やウイルスと闘う好中球に多量に含まれて

おり、体外から侵入してきた細菌やウイルス

などを撃退する役割を担っています。

ビタミンCには白血球の働きを高め、

ビタミンC自体も細菌やウイルスに対抗する

働きがあります。さらに、β-カロテンには

粘膜を丈夫にし、免疫力をアップさせる働き

があります。そのため、かぶには免疫力を

高め、風邪などの感染症を予防し、病気の

回復を早める効果があるといわれています。

かぶの葉に豊富に含まれる鉄や葉酸は、

赤血球をつくるために欠かせない成分です。

赤血球は、呼吸をした際に肺に

取り込まれた酸素を全身に運ぶ役割を果た

しています。赤血球の量が減ると、細胞に

供給される酸素が不足するため、顔が

青白くなる、少し動いただけでも息切れが

する、動悸が起こる、疲れやすくなる、

立ちくらみがするなどの貧血症状が現れ

ます。かぶの葉には、赤血球の主成分

である鉄や、鉄と協力して赤血球を形成する

働きを持つ葉酸が豊富に含まれているため、

貧血の予防・改善に適していると考えられて

います。かぶに含まれるカリウムには、体内

の余分な水分を排出する働きがあります。

そのため、かぶには細胞間に溜まる水分が

原因で起こるむくみの予防・改善に効果

があるといわれています。

天王寺かぶの収穫祭を見てみましょう。

 
 
www.youtube.com/watch?v=fEmEF0zuQI4

 
 
 
 
 
 
 
 
 
かぶら蒸しのレシピです。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=pzPJglBP62Q
 
 
 
 








かぶの有効成分

かぶにはビタミンCやカリウム、食物繊維、

でんぷんを分解する消化酵素であるアミラーゼ

が豊富に含まれています。

かぶの94%は水分で、栄養価は大根とほぼ

同じです。かぶの葉も栄養価が高く、ビタミンB₂

やビタミンC、葉酸、β-カロテン、カルシウム、鉄、

食物繊維が豊富に含まれています。β-カロテン

は、体内で必要な量だけビタミンAに変換され、

ビタミンAとして働きます。ビタミンAは脂溶性の

ビタミンであるため、その性質上、過剰摂取に

注意が必要な成分とされていますが、

β-カロテンは体内で必要な量しかビタミンAに

変換されないため、過剰摂取の心配が

ありません。かぶに含まれるビタミンCや

β-カロテンは、強い抗酸化力を持つことで有名

です。抗酸化力とは、紫外線や喫煙、ストレス

など生活の様々な場面で発生する活性酸素

(普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで

強い酸化力を持った酸素)を除去し、体が酸化

することを防ぐ働きのことです。人間の体内に

活性酸素が過剰に発生し酸化が起こると、

病気や老化、肌トラブルが引き起こされます。

かぶに含まれる抗酸化物質が体内で強い

抗酸化力を発揮して酸化から体を守ることで、

病気や老化、肌トラブルを予防することが

できます。かぶの葉に含まれる葉酸は

「造血のビタミン」とも呼ばれ、造血や細胞の

入れ変わりに関わり、胎児の発育に必要

不可欠な成分であると考えられています。

胎児が発育する妊娠中の女性や、乳幼児期、

成長期の子どもに特に必要な栄養素とされ、

厚生労働省によって妊娠中は妊娠していない

時の2倍近い量の葉酸の摂取が推奨されて

います。辛み成分であるイソチオシアネート

には胃液の分泌を促し、胃の健康を保つ働き

があります。それとともに強力な抗酸化作用を

持っているため、アンチエイジングに有効に

働きます。

 
 
かぶの美肌効果

かぶには食物繊維が豊富に含まれており、

腸内の善玉菌(腸内へのウイルスや毒素の進入

を防ぐなどの働きをする腸内細菌)を増やし、

腸の調子を整える働きがあります。また、

強い粘性を持っており、腸内の有害物質を

吸着させて一緒に体外に排泄する働きも

あります。

この食物繊維の効果は、デトックス効果そのもの

です。デトックス効果が有効になれば、美肌へ

と導かれます。β‐カロテン由来のビタミンAが

肌の乾燥を予防し皮膚と粘膜を健やかに保ち

ます。ビタミンCは、かぶ100g中に75mgも含有

しており、これはオレンジやトマトのビタミンC

含有量の約三倍に相当します。

ビタミンCがコラーゲンの生成を促し、肌のハリ

や弾力を内側から促進します。さらにビタミンC

には、チロシナーゼ阻害作用からメラニンの

生成を抑制するため美白効果があります。

また、イソチオシアネートには、強力な抗酸化

作用があるため、ビタミンB群、ビタミンCや

β‐カロテン由来のビタミンAなどの抗酸化ビタミン

との抗酸化相乗作用が期待されます。

かぶの種子にも様々な使用用途があり、

すり潰して、朝夕、顔に付けると美肌効果

があるといわれています。あご下の頑固な

吹き出物に常に悩まされていた女性患者さん

は、赤かぶのジュースを毎日1回飲み

約2、3週間後に効果を実感したそうです。

吹き出物がなくなり、おまけにお肌に潤いが

でてきました。また、便秘も解消されたそう

です。赤かぶのジュースの作り方は、赤かぶ

(1個または半分)、オレンジジュース(適量)

と一緒にミキサーにかけて作ります。

なお、赤かぶの色素は、アントシアニンである

ので、赤かぶの方が、美肌効果は高いようです。

この赤かぶのアントシアニンとイソチオシアネート

を60℃以下で加熱乾燥して粉末化しておくと、

冷暗所であれば、1年間保存可能であることが

分かっています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

かぶ(蕪)を食べて、かぶ(歌舞)のかぶ(株)を

上げる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.362

2013-09-27 22:16:08

カテゴリー:女性の美容と健康

キャベツ

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美肌の野菜&果物(各論:キャベツ)

 
 
 
 
キャベツの正体

ラテン語の“caput(頭)”が語源のキャベツは、
消化管潰瘍の予防・治療や美肌の効果が

あるとしてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11622998632.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

原産地はヨーロッパです。ヨーロッパ西部や

南部の海岸地帯原産の植物から生まれました。

祖先となった植物は、ブロッコリーやケール

などと同一のものであるといわれています。

「キャベツ」の名前は、英名の“cabbage”から

きています。さらにその語源は、フランス語の

“caboche(頭でっかち)”、ラテン語の

“caput(頭)”です。また別名の
“甘藍(かんらん)”は中国語名から名づけられ

ており、日本では昭和20年頃まで一般的に

こう呼ばれていました。和名の“玉菜(たまな)”

はキャベツの丸い形状(結球するため)から

名づけられました。

キャベツは種子をまく時期によって、春キャベツ、

秋キャベツ、冬キャベツの3つの品種に

分けられます。

春キャベツは、秋から冬に種子をまき、初春

から初夏に収穫されます。“春玉”と

呼ばれているキャベツはこの品種です。

葉の巻きがゆるく、内側まで緑色をしています。

葉がやわらかいので、生食に向いています。

春キャベツは、外側の葉は巻きがゆるく、

中心の葉は詰まっているものが新鮮であると

されています。葉がやわらかく甘みがあること

が特徴です。

秋キャベツは、春から初夏に種子をまき、

夏から秋に収穫されます。“高原キャベツ”

とも呼ばれています。

冬キャベツは、夏に種子をまき冬に収穫され

ます。一般的に出回っている“寒玉”と

呼ばれるキャベツはこの品種に入ります。

葉の巻きが固く、寒さに強いといわれて

います。熱を加えると甘みが増し、煮崩れ

しにくいのでロールキャベツやポトフなど

に向いています。

冬キャベツは、外側の葉が濃い緑色で、

葉がしっかりと詰まっているものが良いと

されています。また、厚みがあり重量感

のあるものが良品です。

キャベツには他にも、紫キャベツ、

芽キャベツ、プチヴェールなどの品種が

あります。

紫キャベツは、葉の色の紫色が特徴的

なキャベツです。この紫色はアントシアニン

という色素で、酸にふれると鮮やかに発色

するため紫キャベツはピクルスにも

使われています。また、生で食べると

パリパリとした食感が楽しめるため、サラダ

にも適しています。

芽キャベツは、サイズが2~3cmほどの

結球する品種で、ビタミンCが豊富です。

煮込み料理や、シチューに適しています。

プチヴェールは、丸く結球しないタイプの

日本生まれのキャベツです。平成2年に

誕生しました。芽キャベツとケールの交配種

で、栄養価が高く、甘くて食べやすいと

いわれています。

プチヴェールについては、

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11613081514.htmlで記載しました。

 
 
キャベツの歴史

世界最古の野菜のひとつであるキャベツは、

紀元前6世紀頃、地中海に侵入したケルト人

によって栽培が開始されました。

古代よりイベリア人(紀元前6世紀ごろの

イベリア半島の住民です。白色人種群

のうちの地中海人種に属します)が栽培して

いた原種がケルト人に伝わり、ヨーロッパ中に

広まったとされています。

当時は野菜より薬草として用いられ、

古代ギリシャ・古代ローマでは胃腸の調子を

整える健康食として食べられていました。

ケルト人というのは、中央アジアの草原から

馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持って

ヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族

ケルト語派の民族のことをいいます。

当初は、現在のような丸い形ではなく、ケール

のように結球していない形のものでした。

これをケルト人がヨーロッパに広めていく中で、

現在のような丸い形になったといわれています。

13世紀には、イギリスで丸い形のキャベツが

記録に残されています。16世紀にはカナダ、

17世紀にはアメリカに伝わりました。アメリカ

では、より肉厚で柔らかく改良が進みました。

中国へは陸路を通じて17世紀頃に伝わった

といわれています。現在日本で普及している

ものは、12世紀から13世紀のイタリアで品種

改良されたものが起源と推測されています。

日本へは、幕末の1850年代に伝わり、明治

にかけて外国人居留地用として栽培され

ましたが、一般の日本人が口にすることは

ありませんでした。1874年(明治7年)、

内務省勧業寮がのちの三田育種場で欧米

から取り寄せた種子で栽培試験を行ったのが、

本格的な生産の始まりとされています。

試験地は北海道に移され、北海道開拓使が

発行した「西洋蔬菜栽培法」に、キャベイジの

名で記載されました。

また、1945年(昭和20年)頃まで、一般的に

中国名の「かんらん」と呼ばれていました。

大正時代に品種改良が進められ、寒冷地に

適することから、栽培は北海道のほか、

東北地方や長野県で生産が拡大しましたが、

洋食需要が限られた戦前にはそれほど普及

しませんでした。戦後、食糧増産と食の洋風化

が相まって生産量は急激に増加し、1980年代

にはダイコンと並ぶ生産量となりました。

これ以前にも、江戸時代前期にオランダから

持ち込まれ、一部で栽培されていたと

推測されています。貝原益軒が1709年

(宝永6年)に出版した『大和本草』には

オランダナ(紅夷菘)として「葉は大きくて艶が

なく白っぽい。花はダイコンに似る。おいしい。

3年で花が咲き、カブの仲間である」と

紹介されています。しかし食用として広まること

はなく、むしろ観賞用としてハボタンを生むこと

となりました。また、ハボタンがケールの一品種

であることから、渡来したのはキャベツではなく

ケールだったと考えられます。現在では

日本独自の栽培品種を中心に主要野菜として

の地位を築いています。

 
 
キャベツの雑学

日本での主な生産地は、千葉県、神奈川県、

愛知県、群馬県です。しかし、季節によって

主要産地は変わります。春キャベツは、千葉県、

神奈川県、茨城県で主に生産されており、

旬は3~5月です。秋キャベツは、群馬県、

北海道、長野県で主に生産されており、旬は

6~11月です。冬キャベツは、愛知県、千葉県、

神奈川県で主に生産されており、旬は11~3月

です。

芽キャベツは中国や台湾、ニュージーランドから

輸入されているものがほとんどです。キャベツ

にはあくの成分がほとんどないため、下ゆでは

不要です。キャベツには、ビタミンCやビタミンU

などの栄養が含まれていますがこれらは熱に弱く、

水に溶けやすいという性質をもっているため、

調理方法によっては簡単に失われてしまいます。

キャベツからこれらの栄養素をしっかり摂るには、

生で、サラダとして食べる方がよろしいようです。

また、キャベツに熱を加えてやわらかくし、かさを

減らすことで食べる量を増やすことも、結果的に

栄養素を十分に体に取り入れることにつながります。

また、煮込み料理やスープにキャベツを入れて

汁ごと残さずに食べることで、汁に溶けだした

栄養素まで無駄なく摂取することができます。

キャベツは芯の部分から傷み始めるため、

芯の部分をくり抜き、その穴に水を含ませた脱脂綿

またはペーパータオルなどを詰め保存します。

空気にふれたまま保存しておくとカビができやすい

ので、袋に入れ空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で

保存します。また、切ったキャベツを保存する場合は、

ラップで包むなどして空気にふれないよう工夫を

します。キャベツに含まれるビタミンCには、免疫力

を高める作用があります。免疫力とは、細菌や

ウイルスなどから身を守る能力のことです。

ビタミンCは、体内に入ってきた細菌やウイルスなど

を攻撃する白血球の働きを助けるとともに、自らも

細菌やウイルスと闘い体内への侵入を防ぎます。

また、ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠な

栄養素です。コラーゲンが生成されることで、

皮膚や骨、血管が丈夫になり、病気に対する

抵抗力が高まります。ストレスは、不安や緊張と

いった精神的なストレスはもちろん、紫外線や

タバコ、疲労、睡眠不足などからも発生します。

ヒトはストレスを感じると体内でビタミンCを大量

に消費します。体内のビタミンCが不足すると、

ストレスに弱くなり、心身の不調にもつながります。

ビタミンCを摂取し、体内のビタミンC不足を

解消することでストレスが軽減されます。

食物繊維には、余分なコレステロールを吸着し、

体外に排出させる働きがあります。血液を

コレステロールでドロドロにすることなく、

動脈硬化による脳梗塞などの病気を予防します。

キャベツは、胃の働きや胃の粘膜を正常に保つ

ビタミンUを豊富に含んでいます。ビタミンUは、

胃酸(胃液に含まれる強い酸性の消化液のこと)

の分泌を抑えることで、胃腸の粘膜を健康に保つ

働きがあります。そのため、胃潰瘍や十二指腸

潰瘍を予防・改善することが期待されています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、自らの胃液によって

胃腸の粘膜を溶かし、傷つけてしまう病気です。

はじめは胃や十二指腸の粘膜がただれてしまう

程度ですが、進行すると胃や腸に穴があいて

しまうこともあります。ビタミンUは、胃腸の粘膜を

修復するためにたんぱく質の合成を活発にし、

傷ついた粘膜を治す働きなどがあります。

そのため、胃腸粘膜の新陳代謝(古い細胞や

傷ついた細胞が、新しい細胞へ入れ変わること)

を活発にすることが期待されています。

さらに、胃酸の分泌を抑えることで、胃腸粘膜の

負担を軽減することができ、胃潰瘍や十二指腸

潰瘍の予防・改善へとつながります。ビタミンUは

市販されている胃腸薬にも含まれていることが

多い成分です。ちなみに、商品名は「キャベジン」

です。ロールキャベツの作り方をご紹介します。

 
www.youtube.com/watch?v=TQntFrXYs30

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キャベツの有効成分

キャベツには、食物繊維をはじめ、ビタミンC、

カリウム、カルシウムなどのミネラル類が豊富に

含まれています。またキャベツ特有の成分

として、ビタミンUが挙げられます。ビタミンUは、

キャベツから発見されたため別名“キャベジン”

とも呼ばれている成分です。

キャベツの特徴は豊富なビタミンCで、葉を生で

2~3枚食べることで、1日に必要なビタミンC量

の50%以上が満たされるといわれています。

特にキャベツの外側の緑色の葉や、普段捨てて

しまいがちな芯の近くには、特にビタミンCが多く

含まれています。フランス語ではキャベツは

“chou(シュ)”といわれています。洋菓子のひとつ

である、シュークリーム(シュークリームというのは、

和製英語です。英語では、「cream puff 」で、
フランス語では、chou à la crèmeです)の

“シュ(chou)”は、キャベツを意味しています。

丸く絞り出して焼いたシュークリームの生地は、

キャベツの丸い形に見立てられているのです。

キャベツには、食物繊維をはじめ、ビタミンUや

ビタミンCなどの栄養素が含まれています。

またキャベツには、イソチオシアネートが辛み

を感じないグルコシノレートという配糖体の形で

含まれています。それが、体内での消化の過程

でイソチオシアネートに変わります。

イソチオシアネートの辛味や刺激は、本来、

植物が虫に食べられないようする役割を果たして

いると考えられています。しかし、植物だけでなく、

人間にとってもガンから身を守ってくれる有用な

成分でした。ある実験で、このイソチオシアネート

を投与したハムスターは他に比べて発ガン率が

低いことがわかりました。

これは、イソチオシアネートが発ガン物質の活性化

を防いだり、ガンになる前の異常細胞の増殖を

抑えるためだと考えられています。また、肝臓に

そなわっている解毒作用を更に促進してくれるので、

発ガン性物質が体内をめぐるのを防ぐことにも役立つ

そうです。イソチオシアネートの仲間は加熱に強い

ので、煮たり炒めたりしても大丈夫です。

ただし、あまり長時間加熱すると壊れやすくなるので

火が通る程度に加熱するのがおすすめです。

キャベツ内に含まれるポリフェノールは

「ケンフェロール」や「フェニルプロパノイド」です。

これらは抗酸化作用があり、アンチエイジングに

非常に高い効果があると言われています。

キャベツが健康効果が高いとされている理由が、

インドール化合物という脂質の一種を含んでいる

ことです。インドール化合物は脂質の代謝を促し、

脂肪肝を防ぐことにも役立つことが知られています。

また以前のブログで紹介した、ボロンですが、

ボロンとは、ホウ素のことです。ボロンには、

更年期以降の女性の血中エストロゲン濃度を上げる

ことが知られており、いろいろなブログで言われて

いるバストアップ効果は、更年期以降の女性に限定

して発揮されると考えております。

 
 
 
キャベツの美肌効果

キャベツには食物繊維が多く含まれています。

食物繊維は、ヒトの体で消化できない栄養素です。

そのため、腸に入ってきた食べ物を排出するため

のぜん動運動を促し、便を体外に排出します。便の

排出と同時に、有害物質も体外に出てゆきます。

これは、デトックス効果そのものです。デトックス

効果が有効になれば、美肌へと導かれます。

美肌ビタミンと呼ばれているビタミンCはコラーゲン

の生成に欠かせない成分です。コラーゲンは、

肌のハリを保つ働きを担っています。さらに、

ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成

を防ぐ働きもあります。ポリフェノールの

「ケンフェロール」や「フェニルプロパノイド」の抗酸化

作用が、お肌に作用すると、ビタミンCとの抗酸化

相乗作用が発揮され、美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

キャベツのきゃーべつの健康・美肌効果。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.361

2013-09-26 20:24:46

カテゴリー:女性の美容と健康

あんず

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美肌の野菜&果物(各論:あんず)

 
 
 
 
あんずの正体

あんずについては、「梅やすももと近縁種」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516942489.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

あんずとは、バラ科サクラ属の落葉小高木の

一種で、実はアプリコットとも呼ばれ、ジャム

やドライフルーツとして食べられます。

梅やすももと近縁種で、別名を唐桃(カラモモ)、

学名をPrunus armeniaca L.といいます。

あんずは4000年以上前から栽培されています。

中国では医者のことを杏林と呼びますが、

これは病人を治した仙人が謝礼の代わりに

あんずを植えさせ、林になったという逸話に

よります。

あんずの花はももに続いて早く咲き、4月中旬

には淡いピンクや白の花を咲かせ、山国の春

の象徴としても名高く風物詩となっており、

花の見ごろになると花見客が訪れるほどです。

果実は橙黄色で円形~短楕円系、重量は

50~70gあり、甘みが少なく、酸味の強いもの

が多くあります。

あんずは排水の良い土地に育つため、夏季に

雨の少ない長野県や山梨県、東北地方などで

主に栽培されています。中国北部で形成された

東洋系の品種群には、ウメとの交雑の痕跡が

あります。アーモンドやウメ、スモモの近縁種

であり、容易に交配します。ただし、ウメの果実は

完熟しても果肉に甘みを生じず、種と果肉が

離れないのに対し、あんずは熟すと甘みが生じ、

種と果肉が離れます(離核性がある)。

またアーモンドの果肉は、薄いため食用にしません。

耐寒性があり比較的涼しい地域で栽培されています。

自家受粉では品質の良い結実をしないために、

他品種の混植が必要であり、時には人工授粉も

行われる事があります。収穫期は6月下旬から

7月中旬で、一つの品種は10日程度で収穫が

終了します。種子は青酸配糖体や脂肪油、

ステロイドなどを含んでおり、杏仁(きょうにん)と

呼ばれる咳止めや、風邪の予防の生薬

(日本薬局方に収録)として使われている他、

杏仁豆腐(今では「あんにん」と読まれる事が多く

なった)の独特の味を出すために使われます。

未成熟な種子や果実には、青酸配糖体の一種

アミグダリンが含まれます。そのため、未成熟な

種子や果実をそのまま食べるのは、危険です。

もっとも、成熟したあんずは、アミグダリンの他に、

エムル シン(アミグダリンをグルコースと

シアン 化水素、ベンズアルデヒドに分解する酵素)

という酵素が存在するので、安心して食べられる

わけです。

あんずは、「平和」「新潟大実」「山形3号」「信山丸」

「信州大実」「ゴールドコット」「ハーコット」などが

主要な品種とされています。平和や新潟大実、

山形3号、信山丸はシロップ漬けやジャムなどの

加工用として、信州大実やゴールドコット、

ハーコットなどは甘みがあるため生食用として

生産されています。また、種子は杏仁(あんにん、

しんれん)といわれ、香りが良く機能性成分が多く

含まれていることから杏仁豆腐やお菓子などに

使われる他、薬用や化粧品としても利用されて

います。

 
 
あんずの歴史

原産地はヒマラヤ西北部の乾燥地帯で、

中央アジアやヨーロッパで発展したあんずは甘い

ものが多く、アジアで改良されたあんずは

すっぱいものが多いという特徴があります。

中国では五果(5種類の果実で、もも、すもも、

あんず、なつめ、栗のこと)のひとつとして大切に

されています。

中国では2000年も前(一説には4000年以上前)

から種の中にある「杏仁」を収穫するために栽培

されていたようです。取り出された杏仁は、そのまま

食べるのではなく主に漢方薬として利用されて

いました。その後、中国からヨーロッパ、中東、

アフリカへと渡り、18世紀頃にアメリカに渡った

とされています。日本へは奈良時代に中国から梅と

共に渡来したといわれています。

平安時代の書物に「カラモモ」という和名で登場して

いることから、その頃には栽培が行われていたと

考えられます。ただし、当時は中国と同じように杏仁

を収穫するための栽培であったようです。日本で

あんずの果実を食べるようになったのは、明治時代

になってからのことで、本格的な栽培が行われたのは、

ヨーロッパ品種が積極的に導入された大正時代から

といわれています。あんずの里(あんずのさと)は、

長野県千曲市(合併前は更埴市)森地区、倉科地区

にある観光名所です。旧・更埴市のあんずの生産量は、

平成13年度には日本一でした。元禄時代、

伊予宇和島藩主伊達宗利の娘・豊姫が第三代

松代藩主真田幸道に嫁いだ際、故郷を偲ぶ品

としてあんずの種子を持参したのが始まりとする説

があります。「杏仁」が咳止め薬として珍重され、

松代藩が栽培を奨励したため、今日に至るまで

生産が盛んになったそうです。

 
 
あんずの雑学

干しあんずは生のあんずと比較するとカロテンを

はじめミネラル類やビタミン類を豊富に含んで

いますが、水分がきわめて少なく、カロリーは低め

(100g中100キロカロリー以下)という特徴が

あります。低めのカロリーでもたくさん食べると太る

のでは?と心配する方もおられましょう。しかし、

カロリーだけであんずの摂取をあきらめてしまうのは、

もったいないことです。GI値とは、グリセミック・

インデックス(Glycemic Index (Glycemic:血糖

の))の略です。炭水化物や糖分を含む食品が体内

で糖に変わり、血糖値が上昇するスピードを計った

ものです。ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率

を100として、相対的に表されます。

このGI値が低ければ低いほど、血糖値の上昇が

遅くなり、インシュリンの分泌も抑えられ、食べた分

が脂肪に蓄えられなくなります。糖尿病の食事の

目安と、痩せるための食品の目安になります。

あんずは、果物の中でもトップクラスの低GI値

(28程度)を示しています。ただし砂糖が加わった、

缶詰、シロップ、ジャムは、GI値も当然上がるので、

加工品を食べる量には注意が必要です。

あんずにはβ-カロテンが豊富に含まれています。

β-カロテンは体内でビタミンAに変化するため、

特に夜盲症の予防や視力低下の抑制などに

効果的であることが知られています。夜盲症とは、

夜間などの薄暗い場所や暗所において極端に

視力が低下し、ものが見えづらくなる病気のこと

です。

人間は、明るさや暗さを目の奥に存在する網膜

という場所で認識します。網膜にある光を受け

止める受容体(細胞表面や内部に存在している

物質です。ホルモン・神経伝達物質・ウイルス

などと結合することにより、細胞の機能に影響を

与えます)には、色を捉えるものと、光を捉える

ものの2種類があります。このうち光を捉える

視物質の働きにビタミンAが関与しています。

しかし、ビタミンAが不足すると、網膜の光に

対する反応が鈍くなり、薄暗い場所や夜間では、

視力の低下を引き起こしてしまいます。

あんずには、β-カロテンが豊富に含まれており、

必要量のビタミンAを補うことができるので、

ビタミンA不足による夜盲症の予防や改善に

効果的であるといえます。あんずにはミネラル

の一種である鉄が含まれています。肺で

取り込んだ酸素を全身の細胞や組織に運ぶ

重要な役割をしています。

また、筋肉中のミオグロビンというたんぱく質の

構成成分として、血液中の酸素を筋肉に

取り込む働きもあります。鉄は血液中では

トランスフェリン(血液、乳汁、唾液、涙の中

にあり、鉄と結合する糖たんぱく質)と結合して、

骨髄・肝臓などの臓器へ運ばれ貯蔵されます。

貯蔵された鉄は、血中で働きを持つ機能鉄が

不足すると、血液中に放出され、機能鉄

として酸素を運ぶ働きをします。酸素が不足

すると、細胞は様々な代謝をスムーズに行う

ことができず、疲れやすくなったり貧血が

起こります。あんずには鉄が含まれているため、

貧血を予防・改善する効果があるといえます。

あんずにはクエン酸やリンゴ酸、ブドウ糖など

の疲労回復に効果的な成分が含まれています。

あんずは冷え症によく効くといわれます。

これは果肉に、体を温める作用があるからで、

干しあんずを毎日数個食べつづけるだけで、

ガンこな冷え症も改善されてきます。

冷え症で虚弱体質の人なら、あんず酒がさらに

効果を高めるでしょう。毎晩、杯に1杯飲めば

体が温まり、滋養強壮にも効果を発揮します。

とくに食前酒として食事前に飲めば、食欲の

増進にも力を発揮します。あんず酒の代表格

が「杏露酒」です。杏露酒誕生秘話をご紹介

します。以下キリングループのページから引用

します。『「杏露酒」を語る上でのキーワードは、

「果実浸漬酒(かじつしんせきしゅ)」。

果実本来の美味しさを余すことなく引き出す

ために、果実をまるごとお酒に漬け込む製造

方法を用いたお酒の事で、「杏露酒」もこの

製法が用いられています。1968年ごろ、

新商品開発の際に日本人の味覚に合う中国酒

とは、どんなものだろうかと話合われ、始めは

日本の多くの家庭でつくられる「梅酒」が検討

されましたが、「中国酒メーカーがつくるなら

中国原産の果物で」ということで挙げられた

のが「杏」だったのです。

ちなみに、中国との国交が回復していなかった

ので杏は日本国内で調達していました。

杏を中国酒に漬けるというアイデアが生まれて

からは、試行錯誤の連続。複雑な工程を経て

その原型が出来上がるまでに約2年の歳月を

費やしました。そうして、誰もつくったことのない

杏の酒ができあがりました。』

2013.4.15 天皇皇后両陛下が、私的な旅行

をされました。その旅行先が、信州「あんずの里」

でした。あんずの花の美しい映像をお楽しみ下さい。

 
 
www.youtube.com/watch?v=BcQLr0pc-ZE
 
 
 
 


続いて杏ジャムの作り方です。

https://www.youtube.com/watch?v=TkZEtehkl6U
 
 
 
 
あんずの有効成分

「あんずの果実にはβ-カロテンが非常に多く、

生のあんずはピーマンよりも多く、干したあんず

ではほうれん草よりも多く含んでいるといわれて

います。β-カロテンは体内でビタミンAとして

働くため、目や皮膚の健康を保つ他、消化器

などの粘膜を丈夫にすることで、外部からの

細菌類の侵入を防ぐ役割を持ちます。

また、カリウムや鉄などのミネラル類も含んでおり、

高血圧予防や貧血予防にも有効的です。

また、ビタミン類に加えて食物繊維も豊富なため、

便秘の解消や予防にも効果的です。

また、種には青酸配糖体(糖に青酸が結合した

もののこと)や脂肪油(油脂のうち融点が低く常温

で液状のもののこと)、ステロイド(副腎皮質ホルモン

のもつ抗炎症作用に着目した化合物)などを

含んでおり、咳止めや風邪予防の生薬として

使われています。

 
 
あんずの美肌効果

あんずの種子の中には、青酸配糖体(糖に青酸が

結合したもののこと)や脂肪油(油脂のうち融点が

低く常温で液状のもののこと:オレイン酸)、

ステロイド(副腎皮質ホルモンのもつ抗炎症作用に

着目した化合物)などを含んでおり、化粧品に

使われています。この化粧品の一つである化粧水

を使った実験で面白いものがありましたので、ご紹介

します。「お父さんが目隠しをして、40代後半の

お母さんと20代前半の娘さんの顔に触れ、どちらが

お母さんでどちらが娘さんかを当てます。

何も使っていない状態では、お父さんは、迷わず

お母さんと娘さんをいい当てました。その後、1週間

お母さんが、朝・晩、杏仁水を使ったあと、同じこと

をしました。お父さんは、お母さんと娘さんの判別が

つけられませんでした。つまり、一週間の杏仁の

化粧水の使用で、ほぼ-20歳肌になったということ

です。このような杏仁の化粧水の効果が抜群である

ことから、果実の食用ではなく、薬用、美容に使う

杏仁を採取するための栽培が古代から行われていた

のではないかと考えられます。また外用として、

あんずジュースを入浴剤に利用すれば、肌をなめらか

にする効果が得られます。あんずを食べることでの

美容効果は、あんずに豊富に含まれる、 β-カロテン

によるものと推測されます。またあんずには、食物繊維

が含まれています。食物繊維は腸内の掃除役とも

いわれており、腸内に溜まった不要な老廃物(有害物質)

を外へ排出する役割を持ちます。

そのため、あんずは便秘の予防や解消に効果的です。

有害物質の排泄促進は、デトックス効果そのものです。

デトックス効果が有効になれば、美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

方策を案ずる、あんず。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.360

2013-09-25 19:02:01

カテゴリー:女性の美容と健康

もやし

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美肌の野菜&果物(各論:もやし)

 
 
 
 
もやしの正体

もやしとは、米や麦、野菜、豆類などの種子

を水に浸し、暗所で発芽させたものです。

日本だけでなく、中国や朝鮮、東南アジア

などで古くから食べられていました。

名前の由来は「発芽させる」という意味の

「萌やす」であるといわれています。

最近は、無漂白、無添加、無農薬である

もやしの安全性にも注目されています。

豆もやしは、豆自体または、発芽した芽と茎

を食用とします。本来は穀類の新芽作物

一般を指すことばです。

しかし、近世に緑豆モヤシが大いに普及した

ため、単にモヤシと言った場合、緑豆モヤシ

を指すことが多くなっています。

ワラビ、タケノコ、カイワレ大根、ブロッコリー

などの新芽作物もモヤシの一種ということに

なります。ブラックマッペ(ケツルアズキ)は、

戦後にタイ、ミャンマーからの輸入が始まり、

中華料理の普及と共に1965年(昭和40年)

頃から消費量が急増しました。

以後、1985年(昭和60年)頃になると

スーパーマーケットに定着し、ラーメンや

鉄板焼き(ジンギスカン鍋)の需要から人気

は急激に高まりました。手軽に購入でき、

多様に調理ができるブラックマッペもやし

の普及にしたがい、生産コストの高い

大豆もやしは衰退しました。現在の

「豆もやし」の代表「緑豆もやし」は食味と

食感が好まれて、1990年以降、急激に

普及しました。関東では緑豆・大豆を

使った、色が白く太めでシャキシャキ感

のあるものが好まれます。関西では

ブラックマッペを原料とし、どちらか

といえば細くて長く、もやし特有の風味が

あるものが好まれるようです。中華料理での

炒め物に使われますが、これらで使われる

のは大豆による「大豆もやし」が一般的です。

沖縄ではマーミナーと呼ばれ、

チャンプルー(炒め物)によく使われます。

また「浜松餃子」は、茹でたもやしが添え

られているのが特徴です。

手間と時間がかかりますが、根と豆部分を

取り除くと食感が良くなり、雑味がなくなる

など大きな差が出ます。 そのほか、

ムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)のもやし

(糸もやし)やソバのもやし(そばもやし)もあり、

サラダなどに使われています。

中国ではエンドウをモヤシにした豆苗が栽培

されており、欧米ではフェヌグリークや

アルファルファなどの豆類ももやしとして栽培

されています。

豆類のもやしを特に豆もやし(ビーンスプラウト)

といいます。

豆もやし以外にも、エンドウを原料にした豆苗や、

アルファルファ、そばもやしなど様々な種類が

存在します。

現在豆もやしの原料として使用されている豆は、

大豆類や緑豆、ブラックマッペなどです。

緑豆もやし
一般的に販売されているもやしです。軸が太く

水分が多く、甘みがあります。

ブラックマッペ
けつるあずき(ブラックマッペ)を発芽させたもの

です。

戦後にタイやミャンマーからの輸入が始まり普及

しました。

緑豆もやしと似ていますが、緑豆もやしよりも長く

少々固さがあります。

大豆もやし
たんぱく質が多く含まれており、独特の風味や

歯ごたえがあります。

3種類の中で最も太く長く、豆の部分がしっかりと

ついています。韓国料理のナムルなどによく

使われます。

 
 
 
もやしの歴史

もやしは、人類が、はじめて植物の種子が発芽す

ることを発見し、それを発芽させることに成功した

ことから始まったとされています。

発芽の方法は、地域別 では、中近東地方

(バルカンや西南アジア)、東部地中海沿岸から

東方イラク地方、トルキスタン地方を経て、中国

地方にわたり、それが広く伝播したものとの説が

有力です。種子から栽培する方法は、人類が、

貯蔵できる食物を見つけだし、それを常時供給

するとともに、その種子を貯蔵することによって、

共同生活を発展させる原動力ともなりました。

日本では、平安時代に書かれた、日本で最も

古い薬草の本「本草和名」(ホンソウワミョウ)に

「毛也之」(モヤシ)として紹介されており、

薬用として栽培されていたそうです。

また江戸時代の『和漢三才図会』(ワカン

サンサイズエ)によると、黒豆をもやしにして、

芽が五寸ほどの長さになったところで乾燥させ、

よく煎って服用すると、痺れや膝の痛み、

筋のひきつりなどに効くと記されています。

もともと主に薬用として用いられていたもやし

ですが、明治末期頃から大都市に専業生産者

が現れて中華料理店に納品されるようになり、

次第にもやしの風味が庶民の味として親しまれる

ようになりました。

北朝時代には、楠木正成が千早城や赤坂城

で籠城の際、将兵に豆の芽を食べさせ敵陣の

重囲に耐えたというもやしにまつわる話も伝え

られています。新しくは、スエズ問題が起こった

時、アラビアに上陸した英軍が、野菜の欠乏に

困り果てて、本国の栄養学者に救援を依頼

しました。本国で研究の上、大豆を送り、これを

「もやし」にして食べさせたという事実があります。

ヨーロッパの中でもイギリスのもやしの消費量の

伸びが著しいと報告されていますが、英軍での

研究により栄養効果 が認められた過去の実績

が広まってきているものと考えられます。

明治40年頃から東京、横浜、大阪、神戸など

港のある大きな都市でもやしを作る業者が

大きくなりはじめ、その後、野菜の栄養価が

大きく取り上げられ、清浄野菜とか近代的な

食生活などが、台所を守る主婦の声として

あげられるようになって消費は日ごとに増え、

業者の数も増え、都道府県単位 の組合が

四十有余を数え、一千有余の業者が

出そろい『もやし』づくりの配置につくところ

までのびてきました。ところが、昭和21年から

24年10月までの間は、原料の緑豆、大豆等

の輸入が無い時代で、業者は仕事を休止

しなければならなくなりました。当時は皆が

緑豆もやしの栽培でした。緑豆もやしは

日持ちせず、その時代の夏にはもやしは

無かったのです。野菜類が少ない時代

であって、農林省ではこの状態から抜け出す

ために、ただちにアメリカ産の緑豆の売り渡し

などを画策しました。その甲斐あって、

もやしづくりは暫く陽の当たる場所を見い出す

ようになり、苦しい時代に耐える力がつきました。

もやしを栽培しているところを見てみましょう。

大鰐温泉のもやし生産

 
 
www.youtube.com/watch?v=bboQ1KTlJCc

 
 
 






豚もやしの作り方



https://www.youtube.com/watch?v=Wsk4J3uleUA





 
 
 
もやしの雑学

茎が太く白く、しっかりしていて豆が小粒で

よくそろっているものが良品です。茎が黒く

なっていたり黄色になっているものは避けます。

もやしは足が速い(腐りやすい)ことで有名な

野菜です。水が出てしんなりしているものも

避けます。また、購入したまま保存するのでは

なく、袋に1か所穴を開けてもやしが

呼吸できるようにすると日持ちが良い

といわれています。もやし特有のシャキシャキ

感を出したい場合は、熱湯でさっとゆで、

水に浸すことなく冷蔵庫かボウルに入れて

冷やすとシャキシャキした歯ごたえを楽しむ

ことができます。また、ゆでるときに塩を少し

入れるとアミノ酸の損失が少なくてすみます。

もやしには、ビタミンB1、ビタミンB2、

アスパラギン酸が豊富に含まれています。

ビタミンB1、ビタミンB2には、エネルギーを

つくり出す働きがあり、アスパラギン酸は

スタミナをつける働きがあるため、もやしは

疲労回復に役立つ食材といえます。

もやしには、食物繊維やビタミン類、

カリウムが含まれています。食物繊維は

血中コレステロール値やナトリウムを低下

する働きがあり、カリウムはナトリウムの

排せつを促し高血圧のリスクを下げる働き

があります。これらの栄養素を豊富に含む

もやしは、生活習慣病を予防・改善する

効果があるといえます。もやしはいろいろ

な栄養素をふんだんに含んだヘルシー

な食品です。種に蓄えられたデンプンや

脂肪、タンパク質など、潜在的な栄養素

が加水分解されて、もやしになる段階で

エネルギーを放出しながら細胞や組織を

作って成長するという特徴があります。

さらに、新陳代謝をする過程で、それまで

含まれていなかった新しい栄養素が合成

されていきます。発芽というメカニズムには、

私たちには図り知れない、複雑で神秘的

な反応が起こっています。

発芽によって合成される栄養素で、最も

増加するものとして、ビタミンと遊離アミノ酸

があります。ビタミンC・アスパラギン・

アスパラギン酸・γ―アミノ酪酸(GABA)は

豆の状態ではほんのわずかな量しか

含まれていないのに、もやしになると一気に

増加します。もやしは95パーセントが水分で、

豆から発芽してもやしになるとエネルギーが

減り、一方で下記のようなあらたに栄養素が

たくさん生成されます。中でもカリウムや

ビタミンA、Cなどです。その他、

アスパラギン酸・γ―アミノ酪酸(GABA)・

アスパラギンなどの遊離アミノ酸も生成

します。食物繊維も多く含まれます。

 
 
もやしの有効成分

もやしには、ビタミンCやビタミンB群、

カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富

に含まれています。雑学のところで詳しく

述べたように豆の状態ではビタミンCは

含まれていませんが、発芽することにより

ビタミンCが含まれ、アミノ酸の含有量も

増加します。またポリフェノール

(フラボノイド)も含まれ、コレステロール

の酸化予防効果が期待できます。

フラボノイドは、多くの植物に含まれる

色素成分の総称で、ポリフェノールの一種

です。野菜や果物に多く含まれており、

消炎、解毒、抗アレルギー作用が知られて

います。

もやしにもイソフラボンなどのフラボノイドが

含まれており、アルカリイオン水でもやしを

洗うと黄色い汁がでることが分かっています。

この黄色い汁こそフラボノイドを含む水分

です。

中国では、昔から豆もやしは夏バテ対策の

スタミナ食として珍重されてきました。

また、豊富なアミノ酸を含む豆もやしには

肝臓の機能を高める働きがあるとも

いわれています。もやしは豊富に食物繊維

を含むため、便秘の改善や生活習慣病の

予防などにも効果的であるといわれて

います。100g当たりの大豆もやしの

栄養素は、タンパク質が3.7g、炭水化物

が2.3g、カリウム160mg、葉酸85μg、

ビタミンC5mg、食物繊維2.3gとなります。

 
 
もやしの美肌効果

もやしには、豊富な食物繊維が含まれて

います。食物繊維は、腸内に溜まった

不要な老廃物を体外へ排出する働きを

持つ上、善玉菌を増やす作用もあるため、

腸内の環境を整える効果があり、特に

便秘症には効果的な成分です。

胃腸の働きを整える消化酵素の

アミラーゼも含まれています。

食物繊維の有害物質排出効果は、

デトックス効果につながります。

デトックス効果が有効になれば、美肌へ

と導かれます。

もやしには、ビタミンB1、ビタミンB2、

ビタミンCなどの美容効果が高いと

いわれているビタミン類(抗酸化ビタミン)

が豊富に含まれています。

また、ビタミンCはシミの原因となる

チロシナーゼの働きを阻害することで

メラニン色素の沈着 (シミ)を防ぎ、

透明感のある肌を維持する効果が

あるため美白効果が期待できます。

また、ビタミンCはコラーゲンの合成を

助けて肌のしわを防ぎます。

さらにフラボノイドであるイソフラボンも、

体内のホルモンバランスを整えること

により、女性を悩ます月経前の不快な

症状をやわらげ、美肌状態を保つと

考えられています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

もやしは、栄養豊富なため、「もやしっ子」

という表現を、もやしてしまおう。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.359

2013-09-24 22:24:20

カテゴリー:女性の美容と健康

くり

写真はくりです。

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美肌の野菜&果物(各論:くり)

 
 
 
 
くりの正体

くりについては、「ももくり3年かき8年」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11526258526.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

落葉性高木で、高さ17m、幹の直径は

80cm、あるいはそれ以上になることも

あります。

樹皮は灰色で厚く、縦に深い裂け目を

生じます。

葉は、やや薄くてぱりぱりしています。

表はつやがあり、裏はやや色が薄くなって

います。

周囲には鋭く突き出した小さな突起が並んで

います。雌雄異花で、いずれも5月から6月に

開花します。雄花は穂状で斜めに立ち上がり、

全体にクリーム色を帯びた白で、個々の花は

小さいものの特徴的な形をしています。また、

香りが強いため、非常によく昆虫が集まります。

ブナ科植物は風媒花(風によって受精する花)

で花が地味のものが多いのですが、クリやシイ

は虫媒花(虫が受精を助ける花)となっています。

なお、この花の香りは芳香成分としてスペルミン

を含むため、ヒトの精液の臭いに似た独特の香り

を放ちます。一般に雌花は3個の子房(めしべの

一部分)を含み、受精した子房のみが肥大して

果実となります。9月から10月頃に実が成熟する

と自然にいがのある殻斗(実の一部または全部を

覆う椀(わん)状・まり状のもの)が割れて中から

堅い果実(堅い果実であり種子ではありません)が

1 – 3個ずつ現れます。果実は単に「クリ(栗)」、

または「クリノミ(栗の実)」と呼ばれ、普通は他の

ブナ科植物の果実であるドングリとは区別され

ます(ただし、ブナ科植物の果実の総称はドングリ

であり、広い意味ではドングリに含まれるとも

言えます)。くりの実である「毬果(きゅうか)」は、

イガで覆われています。食用とされる果実の部分

は、硬い果皮である鬼皮と、種皮である渋皮に

覆われています。年間平均気温10 – 14℃、

最低気温氷点下20℃をくだらない地方であれば、

どこでも栽培が可能で、日本においてはほぼ

全都道府県でみられます。栗の生産量は、

茨城県、熊本県、愛媛県、岐阜県、埼玉県の

順に多くなっています。また、名産地として

丹波地方(京都府、大阪府、兵庫県)や

長野県小布施町が知られています。丹波地方

と長野県小布施町については、くりの歴史で

詳しくお話します。

くりには大きく分けて、日本ぐり、中国ぐり、

ヨーロッパぐり、アメリカぐりの4つの品種が

あります。
日本ぐり
日本ぐりは野生の芝栗(シバグリ)を品種改良した

もので、日本で一般的に販売されています。

日本ぐりは、果実が大きく風味が良いことが特徴

ですが、甘みが少なく渋皮がはがれにくい品種

です。

日本ぐりのなかでも収穫の早い段階から、早生栗、

中生栗、晩生栗と3種類にわかれています。

早生栗には、森早生、玉造、丹沢、出雲、

ぽろたん、人丸、大峰、国見と呼ばれる品種

があります。

また中生栗には、筑波、銀寄、利平、晩生栗

には、石鎚、岸根という品種があります。

中生栗の銀寄は「丹波栗」ともいわれており、

京都府の丹波地方で生産されているブランド

として有名です。

日本ぐりは、「ももくり3年かき8年」と昔からいわれる

ように、苗から育てた場合、日本ぐりが収穫できる

まで3年はかかります。日本ぐりを種から育てて

収穫しようと思うと、結実までは約5年はかかります。

中国ぐり
中国ぐりは“甘栗”とも呼ばれている小さめのくりです。

くりタマバチ(くりの新芽に虫こぶをつくるハチ)の

被害を受けやすく、日本ぐりの花粉を受粉すると

渋皮がむけなくなることから、日本では栽培されて

いません。

果実が甘く、渋皮がむきやすいことから、焼き栗に

適しています。甘栗、または天津甘栗として販売

されている多くの焼き栗は、“板栗(バンリー)”という

品種です。万里の頂上周辺から取れたくりで最も

品質がよく、中国河北省から年間3万tも輸入されて

います。

ヨーロッパぐり
ヨーロッパぐりは、果実が小さく、渋皮がむきやすい

ことが特徴です。ヨーロッパ原産で主に地中海諸国

で栽培されています。ヨーロッパぐりは焼きぐりや

マロングラッセなどの菓子原料としてイタリアから

日本に輸入されています。クリタマバチやくり胴枯病

(どうがれびょう)(樹幹や枝が枯れてしまう樹木の

致命的な病気)に弱く日本では栽培されていません。

アメリカぐり
小ぶりのアメリカぐりは、品質がよく、利用価値の高い

くりでした。しかし、1900年頃に発生した

くり胴枯病菌の被害により一部を除きほぼ壊滅した

といわれています。日本では栽培されていません。

 
 
 
くりの歴史

日本のくりは縄文人の主食であり、青森県の

三内丸山遺跡から出土したくりの実のDNA分析

から、縄文時代にはすでに本種が栽培されて

いたことがわかっています。平安時代の初期には

京都の丹波地域で栽培され始め、徐々に地域

が拡大していきました。書物では古事記(712年)

や日本書紀(720年)にも登場し、平安時代の

法典「延喜式(えんぎしき:927年)」には、乾燥

させて皮をむいた「搗栗子(かちぐり)」や、蒸して

粉にした「平栗子(ひらぐり)」なども記されています。

丹波では現在でも栗の栽培が行われていて

「丹波栗」はブランド品として有名です。

日本各地で栽培されていた栗ですが、

昭和16年頃に発見された害虫「クリタマバチ」

による被害で日本中の栗園は大打撃を受け

ました。それ以降はクリタマバチに抵抗性を

持つ品種が育成されて現在に至っています。

クリタマバチの虫害とクリシギゾウムシと

クリ胴枯病については、くりの雑学でお話します。

くりの名産地である長野県小布施町で栗が栽培

され始めたのは室町時代です。

朝晩の気温変化が激しく、開花時の天候がよく、

水はけのよい扇状地.さらに、この地を流れる

松川は昔から酸川と呼ばれるほどで、その

酸性土壌が香りと甘さのある栗を育みました。

治水と食用にと植林が進められ、江戸時代

には年貢栗として納めるほどになりました。

なかでも最上の栗は「ご献上栗」と呼ばれ幕府

に献上されました。 江戸後期になって、当時

普及し始めた砂糖を使って栗菓子が作られる

ようになりました。

丹波くりの栗拾いの様子です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=k1kBusnrQEE

 
 
 






栗きんとんの作り方です。


https://www.youtube.com/watch?v=iy32rD6GAPY





 
 
 
 
 
 
くりの雑学

くりの害虫被害については、平成初期までは、

中国より持ち込まれたクリタマバチの被害が

最も問題でした。農林水産省果樹試験場

(現独立行政法人農業・食品産業技術総合

研究機構果樹研究所)でもクリタマバチ抵抗性

品種の育成を主に育種を行ってきましたが、

クリタマバチの天敵であるチュウゴクオナガ

コバチがクリの主産地で飼育され放たれた

ことにより、被害が激減し、現在ではあまり問題

となっていません。次に問題となっているのが、

クリシギゾウムシによる果実被害です。

これまでは、収穫後の臭化メチルによるくん蒸

を主として、クリシギゾウムシから守ってきました

が、臭化メチルガスは温室効果が高いため、

2012年までに全廃されました。したがって、

現在、臭化メチルくん蒸の代替技術の確立が

急務となっています。日本のくりは中国ぐりに

次いでくり胴枯病(クリ属の樹木に発生する

致命的な病気です。 ニレ立枯病、

五葉松類発疹さび病と並び世界の樹木三大

病害に数えられるほど広がった病気)に対する

抵抗性が高くなっています。

中国ぐりなどと比較して、渋皮を剥ぐのが困難

であり、生食用用途では渋皮を直下の果肉

とともに削り取る作業が必要不可欠です。

特にこのことが近年の家庭におけるくりの需要

を低下させる原因となってきました。

そのような中、近年独立行政法人農業・

食品産業技術総合研究機構果樹研究所に

おいて、中国ぐり並に渋皮が容易に剥がれる

くり品種「ぽろたん」(2007年10月22日品種

登録)が育成されました。

なぜ「ぽろたん」の渋皮が剥けやすいかは、

長年の謎でした。渋皮がむけやすいかとうか

は父親となる木と母親となる木から受け継いだ

2つの遺伝子によって決まります。「ぽろたん」

を様々な在来種と交配して調べたところ、渋皮

がむけやすい遺伝子を両親から受け継いでいる

ことが分かりました。ちなみにこの発見は、

2013年に果樹研究所ではじめて分かった

ようです。くりは秋の味覚ともいわれているように、

9~10月頃に旬を迎えます。良いくりを

見分けるポイントは、皮と重量にあります。

くりの皮がふっくらとしていて、果皮にハリと光沢

があるものを選びます。また、茶色が濃く、

虫食い穴がないくりが良品です。果皮がしわに

なっているものは古いくりです。重量は、重みが

あるものを選択することをおすすめします。

古いくりは、水分が減っているため重みがなく、

味や風味が落ちている場合があります。

くりは長期保存にはあまり向いていません。

くりを保存する場合は、新聞紙などに包み込んで

冷蔵庫に入れます。時間が経過すると水分が

飛び、実が収縮し、味や風味が低下します。

風味は落ちますが、冷凍すれば半年程度は

保存可能です。冷凍をする際は、よく洗ってから

水気をきり、ポリ袋などに入れて冷凍庫に入れ

ます。食べるときは、そのまま茹でることが可能

です。むきぐりを保存する場合は、アク抜きを

してから水の中に入れて冷蔵します。

しかし、この方法で保存する場合は、3日以内

に食べ切ることをおすすめします。むきぐりを

長期保存をする場合は、かた茹でにして冷凍

保存をします。免疫力とは、体の外から入って

きたウイルスや細菌から体を守る力のことをいます。

免疫力が低下すると、風邪をひきやすく、

インフルエンザなどの感染症にもかかりやすく

なります。また、アレルギー症状や生活習慣病

などを引き起こしやすくなります。くりの果実に

含まれているビタミンCには、ウイルスや細菌と

戦う働きがあり、免疫力の強化が期待できます。

高血圧とは、血液が血管の壁にかける圧力が

高いことをいいます。高血圧が続くと、脳出血や

脳梗塞といった病気になることがあります。

くりの果実には、高血圧予防の栄養素として

知られているカリウムが豊富に含まれており、

血圧の上昇を抑制する働きがあります。

肥満とは、体の脂肪細胞が過剰になっている

状態のことをいいます。消費するエネルギー

よりも食物から摂取したエネルギーの方が多い

場合、消費されなかったエネルギーが脂肪

として蓄えられます。その結果、代謝が悪く

なり、生活習慣病などが引き起こされます。

くりに含まれる食物繊維には腸に有害物質を

残さないよう便通を整える働きがあるため、

肥満の予防に効果的です。くりの渋皮には

ポリフェノールの一種であるタンニンが含まれて

います。タンニンには強力な抗酸化作用があり、

老化の原因である活性酸素(普通の酸素に

比べ、著しく反応性が増すことで強い酸化力を

持った酸素)を除去します。このため、

細胞の老化を防ぐ働きがあります。

 
 
くりの有効成分

くりの果実には、でんぷんをはじめ、ビタミンC、

カリウム、食物繊維といった栄養成分が

含まれています。くりの果実に含まれる成分の

約4割はでんぷんです。でんぷんは体内で

エネルギー源となる栄養素です。ビタミンCは

熱に弱い性質があるため、本来なら加熱すると

失われやすい栄養素ですが、くりの果実に

含まれているビタミンCはでんぷんに包まれて

いるため、加熱による損失はほとんどありません。

さらに、くりの果実はりんごの約8倍ものビタミンC

を含んでおり、非常に有効なビタミンC供給源

といえます。また、くりの果実は食物繊維も豊富

に含んでいます。むきぐり100g中にセロリの

約2.8倍もの食物繊維が含まれます。

食物繊維には便通の改善を促進する働きがある

ため、肥満の予防に期待ができます。くりの渋皮

にはポリフェノールの一種であるタンニンが

含まれています。タンニンには、強力な抗酸化

作用があります。しかし、タンニンには体内での

鉄の吸収率を下げる働きがあるため、鉄が

不足しがちな方は渋皮を取り除いて食べた方

が効果的です。

 
 
くりの美肌効果

くりの果実は、便秘解消に効果的といわれる

食物繊維を豊富に含んでいます。食物繊維が

豊富なゴボウやサツマイモより、多く食物繊維

を含みます。便秘とは、便の水分が減って硬く

なり1週間近く便が出ない状態のことをいいます。

食物繊維は、ヒトの体内で消化されない栄養素

であるため、腸のぜん動運動(腸に入ってきた

食べ物を排泄するために、内容物を移動させる

腸の運動)が促され、便通が良くなり、便秘が

改善されます。また、くりには悪玉菌を減らし、

腸内環境を整える働きも報告されており、

便秘の改善にも役立ちます。食物繊維の便秘

改善効果は、有害物質の排泄効果である、

デトックス効果につながります。デトックス効果が

有効になれば、美肌へと導かれます。

くりの果実には、美肌効果を持つビタミンCが

豊富に含まれています。ビタミンCの含有率は

100g中に26mgと高くクルミやアーモンドなどの

種実類の中でトップクラスで、なんとグレープ

フルーツと同じ位に値します。ビタミンCは

加熱すると失われやすい性質がありますが、

くりの果実に含まれるビタミンCはでんぷんに

包まれているため加熱しても失われにくく

なっています。ビタミンCは肌の弾力を保ち

ハリのある肌に導くコラーゲンの生成に

欠かせない成分であるとともに、しみの原因

であるメラニン色素の生成を抑制する働きも

持っています。肌の新陳代謝を整える

ビタミンB1は、ハリのある健康な肌には

欠かせません。また、糖質をエネルギーに

変える働きもありますので、炭水化物や

フルーツ・デザートを多く食べてしまったとき

に栗を食べると、エネルギーとして使われ

やすくなります。細胞の成長を促し、

老化防止ビタミン(美容ビタミン)で有名な

ビタミンB2も多く含みます。抗酸化力も高く、

ニキビの予防・改善にもつながります。

またビタミンB6は、免疫力を高める働きが

あるので、肌荒れに効果があります。

皮膚細胞を正常にすると言われる葉酸は、

赤血球を作る働きもあります。つまり、

血行促進を期待でき、肌の血色や艶にも

関係があります。ツヤ感をアップさせるために、

葉酸は大切なビタミンです。これら抗酸化

ビタミン(ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、

ビタミンB6、葉酸)の相乗作用により、

より一層くりを食べることで美肌へと導かれ

ます。今回は、ここまでとさせて頂きます。

くりくりした目で、くりを見る。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

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美しい肌Vol.358

2013-09-23 18:59:31

カテゴリー:女性の美容と健康

クコの実

写真はクコです。

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美肌の野菜&果物(各論:クコ)

 
 
 
 
クコの正体

クコについては、「不老長寿の薬木」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11522924650.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

 
クコ(枸杞、学名:Lycium chinense)は、

中国原産のナス科の落葉低木です。

食用や薬用に使われます。日本や朝鮮半島、

台湾、北アメリカなどにも輸出され、分布を

広げている外来種でもあります。

枝は長さ1m以上、太さは数mm-1cmほどで、

細くしなやかです。この細くしなやかな枝ゆえ

に枸杞という名前がつきました。その名の由来

について詳しく述べますと『枸(カラタチ)の

ようにトゲを持ち、杞(ヤナギ)のような枝を

もっているところから枸杞と名づけられた』と、

李時珍(1518年〜1593年)がその著書

『本草綱目』の中で述べていることからきている

そうです。地上部は束のようになっていて、

上向きに多くの枝が伸びます。枝には2-5cm

程度の葉と1-2cm程度の棘が互生(互い違い

に葉が出ること)しますが、枝分かれは少なく

なっています。垂直方向以外に地上にも

匍匐茎(ユキノシタと同じ繁殖の仕方をする茎)

を伸ばし、同様の株を次々と作って繁殖します。

海岸、河原、田畑の畦、空き地の周囲など、

人の手が加わりやすく、高木が繁殖できない

環境でも繁殖することができます。

ある程度、湿り気のある水辺の砂地を好みます。

性質は丈夫であり、しばしばハムシの一種

トホシクビボソハムシ(Lema decempunctata)
の成虫や幼虫に葉をたべられたり、何種類かの

フシダニが寄生したりしますが、それでも

よく耐えて成長し、乾燥にも比較的強い木です。

一旦定着すると匍匐茎を伸ばして増え続け、

数年後にはまとまった群落となることが多いよう

です。開花期は夏-初秋で、直径1cmほどの

小さな薄紫色の花が咲きます。果実は

長径1-1.5cmほどの楕円形で、赤く熟します

(上記の写真参照)。その栽培法には、タネを

播く方法と、挿木による方法があります。

タネを播いてから3年で実を結ぶようになります。

盛んに実をつけるのは、6年ないし30年の間で、

その後は年ごとにおとろえてゆくそうです。

樹齢は最高100年といわれています。年に2回

葉を出し、花を咲かせ、実を結びます。

4月から7月にかけてが春の成長期、8月から

10月にかけてが秋の成長期で、春には実を

結ぶ数が多く、質もよいそうです。

栽培が簡単で肥料も必要としないため、家庭

の庭などで栽培されていることもあります。

クコの原産地は中国などの東アジアです。

 
 
クコの歴史

中国では紀元前200年にクコに関する記載が

あり、中国医学に おいては「滋陰」(“陰”を養う)

類の生薬としてもっとも多く利用されている素材

の一つです。 つややかな赤い色が印象的で、

主に食用や薬用に使われます。中国最古の

詩集「詩経」と最初の本草学の本「神農本草経」

に記載されており、 中国では三、四千年前から

使われてきました。この中国最古の本草書

「神農本草経」には上品として記載されており、

日々の健康に 服用し、長期服用しても害が無い

ことが知られています。春秋時代(紀元前

770年〜紀元前475年)の『詩経』には、

山でクコの実を摘んだことが書いてあります。

唐代(618年〜907年)、宋代(960年〜1279年)

になると、クコの栽培と用途についての記載が

多くなります。北宋の著名な科学者・沈括

(1031年〜1095年)は、その著書『夢渓筆談』

のなかで、クコについて詳しく述べています。

中国産のクコというばあい、それは

寧夏省でとれるものをさすのが普通です。

木が大きく、クコの実の質もよく、中国西北部の

寧夏、甘粛、青海、新彊、内蒙古、陜西など

の各省、自治区に生えているそうです。

日本には平安時代に伝わり、全国各地に

自生する生命力の強い植物です。

文徳天皇はクコを栽培するための庭園を

持っていたとされています。健康志向が高く

食べ物に気を遣っていた江戸時代の将軍

である徳川家康は、クコの愛用者としても

有名です。

 
 
クコの雑学

日本ではクコを漢方薬としてよく利用します。

乾燥させた果実・根皮・葉は、それぞれ

枸杞子(クコシ)・地骨皮(ジコツヒ)・枸杞葉

(クコヨウ)と呼ばれ生薬として使われています。

中国では、葉は、若葉は『天草精』と

呼ばれるそうです。枸杞子は肝臓に脂肪が

蓄積することを防いだり、ホルモン分泌を盛ん

にするとされ、中国では薬膳料理(健康保持

のための食事として、中国の医食同源

(薬食同源)の考えから生まれた漢方薬の

材料を使った中国料理)にも用いられています。

地骨皮は血圧や血糖値を下げたり、解熱作用

があるといわれています。

中国では薬用だけでなく普段の食事にも

よく取り入れられています。クコの果実は甘み

があるため、生のまま食べたり、ドライフルーツ

やスープ、お粥、お茶、お酒、デザートなどに

用いたりと食べ方は様々です。

クコにはベタインが豊富に含まれています。

ベタインはアミノ酸の化合物で、胃液の酸度

を調整し、胃の負担を減らしています。

さらに、ベタインは肝臓への脂肪の蓄積を防ぐ

働きがあり、脂肪肝の予防や肝機能の向上

に効果があります。クコには、ベタインの他に

ビタミンB₂が豊富に含まれています。

クコに含まれるビタミンB₂には脂質や糖質を

効率よくエネルギーに変え脂肪の燃焼を

促進する働きがあるため、ダイエットに

効果的です。血液中の悪玉(LDL)

コレステロールが増加すると、血管の内壁

が脂質で分厚くなり、こぶのようにせり出して

血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化など

の生活習慣病が引き起こされます。

クコに豊富に含まれるビタミンCには、血中

の悪玉(LDL)コレステロールを減少させ

血液をきれいにする働きがあります。さらに、

クコに含まれているβ-シトステロールには、

血中のコレステロールを減少させる働きが

あります。食事から摂取したコレステロール

は、胆汁酸と結合して腸で吸収されます。

β-シトステロールはコレステロールとよく

似た構造を持っており、先に胆汁酸(胆汁

に含まれている物質です。消化管内で食物

の脂肪や脂溶性ビタミンをより吸収しやすく

する働きをします)と結合することで腸での

コレステロールの吸収を抑え、血中の

コレステロールを減少させます。

また、ルチンには血管を強化し血流を

スムーズにする働きや血圧を下げる働き

があります。そのため、クコには高血圧や

動脈硬化を予防、改善する効果が期待

できます。クコに豊富に含まれるルチン、

ヘスペリジンなどのフラボノイドには、

血管を強化し血流をスムーズにする働き

があるため、血行不良から引き起こされる

冷え性や肩こり、腰痛の改善に効果が

期待できます。クコにはビタミンCが豊富

に含まれています。ビタミンCは、血液中

の白血球、特に好中球(体内に存在する

白血球の40%~60%占める白血球の

一種)を活性化し、体外から侵入してきた

細菌やウイルスなどを撃退します。

ビタミンCは白血球の働きを高め、

ビタミンC自体も細菌やウイルスと闘う力

を持っています。さらに、ルチンは

ビタミンCの吸収率を高めるため、クコを

積極的に摂取することは免疫力を高め、

風邪などの感染症を予防したり、病気

の回復を早める効果があります。

クコに豊富に含まれるビタミンCには、

心地良さなどの感情をつくり出す

ドーパミンや気持ちを落ち着かせる

GABAなどの神経伝達物質(神経細胞

の興奮や抑制を他の神経細胞に伝達

する物質)と、ストレスを和らげる

副腎皮質(臓の上に位置する臓器

である副腎の周辺部分のこと)ホルモン

の合成を促進する働きがあります。

ビタミンCが含まれるクコには、ストレス

に対する抵抗力を高めたり、イライラを

鎮める効果があります。

クコの葉に含まれるタンニンが持つ

抗菌効果によって腸内の悪玉菌(ヒトの

腸内に住む細菌の一種です。

増えすぎると体に悪い影響を及ぼすと

考えられており、ウェルシュ菌、

ブドウ球菌、緑膿菌などのことです)が

減少し、悪玉菌による大腸の炎症に

よって起こる下痢の予防に効果的です。

クコには糖質の代謝に必要不可欠

なビタミンB₁が豊富に含まれています。

体内で糖質の代謝が正常に行われ

ないと、エネルギーが生み出されず

疲労を感じます。ビタミンB₁には、

体内で糖質を効率よくエネルギーに

変える作用を促進する働きがあるため、

疲労回復を早める効果があります。

クコにはゼアキサンチンが豊富に

含まれています。ゼアキサンチンは

ヒトの目の網膜に存在し、紫外線などが

原因で目が酸化することを防ぐ働きが

あります。そのため、視力低下や白内障、

緑内障などの予防に効果的です。

また、ゼアキサンチンには目の網膜を

保護する働きもあるため、加齢に伴う

目の病気を防ぐ効果もあります。

私の知人に視力のとてもよい人がおり、

『君の視力はパイロット並みだ』とみんな

から冗談を言われていました。ところが、

その目がかすみだし、やがて視力が

ぐっとおとろえてしまいました。眼科で

診察をうけると、中心性脈絡網膜炎

という診断でした。すぐに治療が開始

され、今では視力はもとにもどっています。

「どんな治療をうけましたか?」とたずねて

みると、「漢方薬を飲んだ。」と言いました。

その漢方薬の主薬は枸杞子(クコの実の

生薬)だったそうです。

むかし、中国に徐仙という男がいました。

毎日野山へ行って薬草を採り、薬を作る

のを生業としていました。ある日いつもの

通り山で薬を作っていると、どこからきた

のか黄色い毛なみの犬が現われて、

鼻をくんくん鳴らしながら鍋の周りを

うろついていました。徐仙は、妙なことを

する犬だと思っていましたが、そのうち

その犬は姿を消してしまいました。徐仙は

今度現われたら、後をつけてやろうと

思って待ちかまえていると、案の定翌日

もその犬が現われました。さっそく用意

していた赤い糸をそっと犬の首へ結び

つけて、それをたよりに犬の後をつけて

みました。犬はあまり遠くない草むらまで

くると、ふと姿を消してしまいました。

その草むらにはクコが一面に生い茂って

いて、犬の姿はどこにも見えませんが

目標(めじるし)の赤い糸はクコの茂みに

絡みついていました。徐仙はふしぎに

思ってその茂みを掘ってみると、

クコの根が群がっていました。ところが

その色といい、その格好といい、

黄色い犬そっくりでした。そこで徐仙は

その根を掘り採り、家に持ち帰って

その根を蒸してみると、なんともいえぬ

芳香が部屋に立ちこめました。

徐仙は以来それを食べて不老長寿の

仙人となったということです。

クコの実を使った、チーズケーキのレシピ

です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=9FJmaUu7D6o

 
 
 
 
 
 
 
 
 
クコの有効成分

クコには、ルチンやタンニンなどの

ポリフェノール、ビタミンC、色素成分

であるゼアキサンチンが豊富に含まれて

おり、これらの成分は強い抗酸化作用

を持っています。

抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、

ストレスなど生活の様々な場面で発生

する活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応が増すことで強い酸化力を

持った酸素)を除去し、体が酸化する

ことを防ぐ働きのことです。酸化が人間

の体内で起こると、病気や老化、

肌トラブルの原因となってしまいます。

クコに含まれるこれらの成分が体内で

強い抗酸化作用を発揮して酸化から

体を守ることで、病気や老化、肌トラブル

が予防されます。他にもクコには、

ベタインやβ-シトステロール、ビタミンB₁、

ビタミンB₂、リノレン酸、ミネラル類なども

豊富に含まれています。また、クコに

豊富に含まれるビタミンCは、丈夫な

血管や筋肉、骨、肌などをつくる

コラーゲンの合成に必要不可欠な成分

です。コラーゲンはたんぱく質の一種

で体内のたんぱく質の約30%を占めて

おり、体の組織や細胞をしっかりと

結びつける接着剤のような働きをします。

さらに、ルチンにはビタミンCの吸収率を

高める働きがあります。コラーゲンの合成

が促進されることで壊血病(ビタミンCの

不足によって体内の各器官に出血性の

障害が生じる疾患)の予防や骨の強化

につながります。

 
 
クコの美肌効果

クコに豊富に含まれるビタミンCやタンニン

には、シミ・そばかすを予防し、ハリのある

若々しい肌を保つ効果があります。

シミ・そばかすの原因となるメラニン色素

は、アミノ酸の一種であるチロシンから

生成されます。ビタミンCにはチロシンから

メラニンをつくり出す、チロシナーゼという

酵素の働きを抑制し、メラニン色素の沈着

を防ぐ働きも期待できます。クコの実は、

火傷や床ずれ、霜焼(しもやけ)、面疔

(めんちょう)など、皮膚に関連する疾患に

用いられて来た歴史を持っています。

同時に美肌効果を持つ事が経験的に

知られており、多くの人の健康と美容に

貢献してきた伝統的な果実と言えます。

この経験的に知られてきた美肌効果は、

皮膚でコラーゲンの原料となるアミノ酸

(ヒドロキシプロリン)量を増加させること

でまず実証され、美白作用(皮膚を

自然な白さに導く作用)、抗酸化作用

(紫外線から皮膚を守る作用)、

コラーゲン強化作用(コラーゲンの

新陳代謝を高める作用、コラゲナーゼ

阻害作用)が実証されています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

九個のクコの実を食べた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

当クリニックのホームページとフェイスブック

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最新号より100号前のメルマガ

2013-09-23 11:38:35

カテゴリー:ブログ

エベレスト

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診療マル秘裏話 Vol.411 平成23年10月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次

1) 免疫機能が活性化される物質
2) 体に毛を生えさせるスイッチを入れる物質

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 免疫機能が活性化される物質

細菌の細胞内で生成される核酸由来の化合物「c-di-GMP」
を投与して、哺乳類の体内にあるタンパク質に刺激を与えると、
免疫機能が活性化されることを愛知工業大と北海道大などの研究
チームが突き止め、9月28日までに英科学誌ネイチャー(電子版)
に発表しました。

この物質が大腸ガン細胞の増殖を抑える効果も確認しました。
マウスの実験では目立った副作用もないということです。
c-di-GMPには、さまざまなウイルスの感染を軽減する作用
があることは知られていましたが、詳しいメカニズムは解明されて
いませんでした。チームの早川芳宏(はやかわ・よしひろ)
愛知工業大教授(バイオ環境化学)は「将来、抗ガン剤やエイズの
予防・治療薬の開発につながる可能性がある」と期待しています。

試験管内とマウス体内のそれぞれで物質を投与し、黄色ブドウ球菌
に対する効果を確かめると、マウスの方が低濃度の物質で感染を軽減
する効果が見られたことにチームは着目しました。物質は菌に
直接作用するのではなく、レセプター(受容体)と呼ばれるタンパク質
と結び付いて宿主の免疫力を高め、菌感染に対する抵抗力を増強して
いると考えました。

200ナノモル濃度の物質を投与したマウス15匹と、全く投与
しないマウス14匹を黄色ブドウ球菌に感染させた結果、投与して
いないマウスは全て死亡したのに、投与したマウスは9匹が生き
残りました。

別の化合物を投与して免疫機能を失ったマウスの遺伝子構造を
調べると「STING」というタンパク質だけが壊れており、
c-di-GMPと結び付いて免疫機能を高めるレセプターが
STINGであることが分かりました。

高価な効果をみて態度を硬化した。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 体に毛を生えさせるスイッチを入れる物質

体に毛を生えさせるスイッチを入れる物質を、米エール大学の
研究チームがマウスを使った実験で発見しました。

人間の毛髪にも同じ仕組みがあると考えられ、脱毛症治療など
への応用が期待されます。

動物の毛は、毛の元になる「幹細胞」が分裂や変化を繰り返す
ことで生えることが分かっています。ですが、幹細胞が何を
きっかけに変化を始めるのかは、わかっていませんでした。

研究チームは、毛根の周りにある「脂肪前駆細胞」に注目しました。
その数を調べたところ、毛が成長する直前に増えていました。
脂肪前駆細胞ができないようにマウスの遺伝子を操作すると、
毛は成長しませんでした。

さらに脂肪前駆細胞の働きを調べた結果、この細胞が「PDGF」
というたんぱく質を作り、PDGFが毛の幹細胞に作用して毛が
生え始めることがわかりました。

生えるも八卦、生えぬも発毛。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

さまざまなウイルスの感染を軽減する作用だけでも
すごいのに、細菌の増殖まで免疫のスイッチを入れる
だけで抑えられたのは、画期的発見と言えましょう。
現在の発毛薬は、男性ホルモンから派生するホルモン
を抑えることによって男性型脱毛症を治療しています。
女性の場合この薬を用いることはできません。PDGF
のようなタンパク質であれば、女性の脱毛にも効果を
発揮するのではないかと期待しています。

機体が気体により、上昇すると期待された。笑

************************

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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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美しい肌Vol.357

2013-09-22 18:42:19

カテゴリー:女性の美容と健康

いちご

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美肌の野菜&果物(各論:いちご)

 
 
 
 
いちごの正体

いちごについては、「果実的野菜」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11514474657.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

いちごはバラ科オランダイチゴ属の多年草

(茎の一部、地下茎、根などが枯れずに

残り、複数年に渡って生存する草)です。

いちごは果物であると思われがちですが、

農学上では野菜に分類されます。

「農林水産省」の「消費者相談」によると、

はっきりとした定義はありませんが、

生産分野においては一般的に下記のように

分類されるようです。

野菜・・・田畑で作られるもので、副食物

であり、加工を前提としない「草本類」のこと

果実・・・数年にわたって収穫可能な

永年生作物などの「木本類」のこと

韓国でも日本と同じく野菜として分類されて

いますが、その他の国では果物として

扱われています。トマトの例では、

アメリカ合衆国で税率の違う野菜か果物か

で、裁判の場でまで論争されたということ

ですが、本当に分類というのは、利害関係を

巻き込んで、厄介となることが多いと言えそう

です。実際のところ理屈的、学問的には

野菜であり、感情的、感覚的には、果物

だそうです。「屁理屈」という声もありましょう

が当然、大衆の支持は、「果物」です。

ところで、いちごの果実とは、表面にある

ツブツブの部分を指します。

このツブツブを種だと思っている方も多い

のですが、実はこのツブツブこそが

「痩果(そうか)」と呼ばれるいちごの

果実です。一般的に果実だと思われて

いる赤い部分は、痩果を保護するための

ふかふかの布団の役割を果たしており、

「花托(かたく)」と呼ばれます。痩果の数

と花托の大きさは比例関係にあり、痩果の

数が多いと花托も大きくなり、いちごの

サイズは大きくなります。「いちご」と

呼ばれるようになった由来には、2つの説

があります。まず、野生の木いちごがイクラ

やすじこに似ていたことから、昔の人は

「魚(いお)の血のある子のごとし」と言った

ため、魚・血・子の頭文字をとって「いちご」

と呼ばれるようになったという説があります。

2つ目に、1月~5月がいちごの収穫時期

なので1と5で「いちご」と呼ばれるように

なったという説もあります。東日本では

「とちおとめ」や「章姫」などがよく見られ、

西日本では主に「さがほのか」「とよのか」

「さちのか」「あまおう」などが流通しています。

いちごの品種名には、佐賀県の

「さがほのか」や新潟県の「越後姫」のように

産地名がつけられているものや、「なつみ」

「けんたろう」のように人名がつけられている

ものも多く存在します。「とよのか」は、

「あまおう」に比べてアレルギー抑制効果が

高いようです。雑学のところで、これについて

は、詳述します。

 
 
いちごの歴史

いちごの歴史ははるかに古く、石器時代には

すでに食べられていました。当時のいちごは

現在のものに比べ、小粒でした。世界初の

いちごの栽培は、17世紀にフランスや

ベルギーで栽培されていた「エゾヘビいちご」

であるといわれています。

本格的にいちごの栽培が始まったのは、

ほんの200年程前のことです。日本で本格的

に栽培しはじめたのは、1872年、

「福羽(ふくば)」(福羽とは、福岡県で栽培

されている果汁が多く噛まなくても舌で

つぶせるほどやわらかい品種)という品種

のいちごです。今から約100年前のこと、

新宿御苑に勤務していた福羽逸人博士

(福羽逸人(1856~1921、子爵、農学博士)

は島根県の出身で16才のときに、

内藤新宿試験場の実習生となりました。

農事修学所勤務を経て、明治12年、

新宿植物御苑の発足と同時に雇用となり、

退官するまで新宿御苑のために力を尽く

しました。明治31年には「福羽苺」を

作り出す等、温室、フレームを用いた野菜、

花卉(かき)の栽培・研究の先験者・指導者

として優れた実績を残しました。

なおイギリスからマスクメロンを導入したのも

福羽博士といわれています)が、フランス

から取り寄せたゼネラル・シャンジーから

実生選抜して早生種(野菜や果物などで、

ふつうの時季よりも早く実る品種)の福羽を

育成したことに始まります。

これは日本で育成された最初の品種で

世界に誇る品種となりました。その頃の

いちごは、「御苑(ぎょえん)いちご」や

「御料(ごりょう)いちご」などと呼ばれ、

庶民には簡単に手に入らない皇室のため

の高価なものでした。現在よく見かけるいちご

は、「オランダイチゴ」とも呼ばれるように、

1830年代(江戸時代後半)、オランダ人

によって日本に伝えられました。当初は、

いちごの真っ赤な色が血を想像させること

から、食用というよりも観賞用として広まりました。

いちごが大衆化されたのは、第二次大戦後

しばらくしてからのことで、1,960年(昭和35年)

ごろから関東で「ダナー」、関西で「宝交早生」、

九州で「はるのか」が主流に栽培され、

その後、いちごの栽培技術が確立され、

ようやく生産量が増加し、いちごが庶民の口

に入るようになりました。その中でも新種いちご

は福羽いちごの血統が多く、これがいちご

消費拡大につながったそうです。今では、

消費量世界一となった日本のいちごは

福羽いちごから始まったといっても過言では

ないようです。

 
 
いちごの雑学

日本では、数多くの種類のいちごが北海道

から沖縄まで全国各地で約20万t生産

されています。出荷量の第1位は栃木県、

第2位は福岡県で、この2県の出荷量が

全体の出荷量の約4分の1を占めています。

以下、熊本県、静岡県、長崎県、佐賀県

と続きます。いちごの旬は、晩春から初夏

にかけての時期です。しかし、近年では

いちごのハウス栽培が盛んに行われる

ようになったため、真夏を除き、旬の時期

に関わらず手に入れることができます。

いちごの出荷量は、ケーキに使われること

が多いクリスマスの時期に最も多くなります。

色の濃さに関わらず、鮮やかで光沢があり、

色にムラがなく、ツブツブが立っているもの

が美味しいいちごです。ヘタ近くの部分が

長く伸びていて、白くなっていないことも

甘いいちごの証です。

いちごは摘み取られた後にさらに熟すという

ことはなく、それ以上甘くも赤くもなりません。

ヘタがしおれていると、摘み取って長い時間

が経っているというサインなので、ヘタが新鮮

で濃い緑色のものほど、新鮮ないちごである

といえます。いちごは大変デリケートで、

いたみが早いという短所を持っています。

鮮度が落ちて栄養成分が失われてしまう前

に、購入後はできるだけ早く食べきり、

余ってしまった場合は冷凍保存することで

栄養成分を守ることができます。

また、いちごは洗う前にヘタをとると、豊富に

含まれるビタミンCが水に溶け出てしまうので、

ヘタを取らずに洗うことがとても大切です。

いちごは部位によっても甘さが異なり、

先のとがった部分の方に、より甘味があります。

いちごを食べる時は、ヘタ側から食べると

後から甘さを感じることができるので、

より甘くおいしく感じます。いちごには、

ポリフェノールの一種であるアントシアニンが

豊富に含まれています。アントシアニンには、

目の網膜に働きかけ視力の悪化を防いだり、

疲れ目をやわらげる効果があります。

いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、体内に侵入した細菌やウイルス

などを退治する白血球の働きを強化し、

ビタミンC自体も細菌やウイルスに攻撃を

仕掛ける力を持っています。そのため、

ビタミンCを積極的に摂取することは、免疫力

を向上させ、風邪などの感染症を予防したり、

回復を早めることに効果があります。

いちごに含まれるビタミンCには、

神経伝達物質(神経細胞の興奮や抑制を

他の神経細胞に伝達する物質)である

ドーパミンやアドレナリン、ストレスを

やわらげるホルモンである副腎皮質ホルモン

(副腎皮質から分泌されるホルモンのこと)

の合成に働きかけ、精神的なストレスと戦う

力を向上させる効果があります。

いちごに豊富に含まれる葉酸は、

ビタミンB12とともに赤血球をつくるために

欠かせない成分です。どちらか一方が不足

しても正常な赤血球はつくられず、貧血や

赤血球の異常が引き起こされます。

また、葉酸は核酸がうまく働くための補助的

役割を果たしてくれます。人間の体は

約60兆個の細胞からできており、常に細胞

の入れ変わりが行われています。核酸は

細胞の入れ変わりをコントロールする重要な

存在です。葉酸が不足すると核酸がうまく

働かなくなり、細胞の入れ変わりが正しく

行われなくなります。特に、赤ちゃんの

新しい細胞や血液がつくられる妊娠期や

授乳期のお母さんにとって、葉酸は

必要不可欠な栄養素です。妊娠中だけで

なく、妊娠前から葉酸を摂取すること

により、赤ちゃんの神経系の病気(特に

二分脊椎)の発生リスクを軽減させること

ができるといわれています。そのため、

妊娠の可能性がある女性は、日頃から

400μg以上の葉酸の摂取を心掛ける

ことが必要です。いちごには食物繊維

の一種であるペクチンが多く含まれて

います。ペクチンは、胆汁酸(胆汁に

含まれている物質です。消化管内で

食物の脂肪や脂溶性のビタミン類を

より吸収しやすくする働きをします)や

食物中のコレステロールの吸収を抑える

働きがあるため、悪玉(LDL)

コレステロール値を低下させる効果が

あります。

北九州工業高等専門学校(北九州市

小倉南区)の川原浩治教授(48)

(細胞工学)は、イチゴに花粉症などの

アレルギー症状を抑える成分が含まれる

という調査結果を得ました。

アメリカ・ボストン市で2012年6月18日

から~21日に開催された「国際バイオ

展示会」で発表しました。川原教授は、

人の血液から採取した細胞の培養液に

スギ花粉を入れ、花粉症のモデル

となるヒト細胞を作製して、ニンジンや

ハチミツなど約190種類の食品で調査

を行いました。すり潰したイチゴの抽出液

を加えることにより、アレルギーの引き金

となる物質「IgE抗体」が減少しました。

イチゴの成分を分析した結果、「GAPDH」

という酵素の作用による作用であることが

分かりました。イチゴの品種により

抑制効果に違いがあることもわかり、

「とよのか」では「IgE抗体」の量が22.3%

であり、「あまおう」は16.7%でした。

川原教授は、「この研究成果を様々な国

で利用してもらいたい」と国際特許を出願

しています。この成分を濃縮した機能性食品

(サプリメント)の開発に期待が高まっています。

報道されたニュースの一部です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=p-vwDo067ak
 
 


イチゴ大福のレシピです。

https://www.youtube.com/watch?v=G4HUXoeEM1s
 
 
 
 
いちごの有効成分

いちごには、ポリフェノール(エラグ酸や

アントシアニン)がたっぷり含まれています。

ビタミンCも100g中に62mgと大変豊富に

含まれており、1日に7~10粒のいちごを

食べるだけで、1日に必要なビタミンC

量を満たすことができるといわれている程

です。いちごに含まれるポリフェノール

(エラグ酸やアントシアニン)とビタミンCが

体内で強い抗酸化作用(たんぱく質や

脂質、DNAなどが酸素によって酸化される

のを防ぐ作用)を発揮することで、老化や

病気、肌トラブルが予防されます。

また、いちごは、100g中に90μg

(マイクログラム)もの豊富な葉酸を含んで

います。その他にもいちごには、カリウムや

カルシウム、マグネシウムといった私たち

人間の体に必要不可欠であるミネラルや、

天然甘味料の一種であるキシリトール、

食物繊維の一種であるペクチンや

いちごの酸味成分であるメチルサリチル酸、

雑学の項で述べた「GAPDH」という酵素

など多くの栄養成分がつまっています。

 
 
いちごの美肌効果

いちごに豊富に含まれるペクチンには、

腸内の善玉菌(人間の腸内にすむ細菌の

一種です。健康に役立つ働きを行っており、

もともと大腸に住すんでいる腸内ビフィズス

菌や乳酸菌、腸球菌などが善玉菌と

いわれます)である乳酸菌などを増やし、

腸の調子を整える働きがあります。また、

ペクチンは強い粘性を持っているため、

腸内の有害物質を吸着させて一緒に

体外に排泄させる作用を持つため、

便秘の解消に効果があります。

このペクチンの有害物質排泄作用が、

デトックス作用そのものです。

デトックス作用が有効になれば、美肌へ

と導かれます。近年、いちごに豊富に

含まれるポリフェノール(エラグ酸や

アントシアニン)が、シミ・そばかすの原因

であるメラニンの生成を抑える効果がある

と注目されています。以前から美肌に

効果が高いと知られているビタミンC

とメラニンの生成を抑えるポリフェノール、

どちらの成分も含んでいるいちごは

美肌・美白に効果抜群です。また、

ビタミンCは肌に欠かせないコラーゲン

(細胞結合組織)の生成にも必要不可欠

な成分であり、肌にハリと弾力を与える

効果もあります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

一期一会のいちごです。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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