美しい肌Vol.338

2013-09-03 23:59:46

カテゴリー:女性の美容と健康

メロン

写真はマスクメロンです。

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美肌の野菜&果物(各論:メロン)

 
 
メロンの正体

今日は、果物の王様と呼ばれるメロン

について書いてみたいと思います。

メロンは、ウリ科キュウリ属のつる性

の一年草(種をまいてから一年以内

に発芽・生長・開花・結実・枯死する

草)で、旬の時期は5月~7月です。

メロンの原産地はアフリカで、中近東

で栽培化されて東西に伝わって

いきました。東へ伝わったものを

東洋系メロン、西へ伝わったものを

西洋系メロンと呼びます。日本に古く

からあるマクワウリやシロウリなどの

東洋系メロンは、2000年以上前に

朝鮮半島や中国から日本に伝わった

と考えられています。さらに明治時代

になると欧米から網目のある

ネットメロンなどの西洋系メロンの

品種が多く導入されました。

メロンの種類
マクワウリ
「マクワ」の名前は当時の美濃国真桑村

が特産地として知られたことによるもの

です。昭和30年代までは庶民の夏の

果物として広く栽培されていましたが、

現在では産地といえるほどの栽培地は

ありません。果形は丸型から円筒型、

俵型、偏円型など様々で重さも300g

から1kgにわたります。甘さや香りは

控えめですが、さわやかな風味が

あります。私は、子供のころたくさん

マクワウリを食べた覚えがあります。

両親が、マクワウリのことをマッカウリ

と呼んでいた記憶が残っています。

読者の皆さんは、いかがでしょうか?

プリンス型メロン
マクワウリと南ヨーロッパの品種である

キャンタロープの交配種です。

マクワウリにはない高級感から、

たちまち消費者に受け入れられ栽培

が全国に広がりました。それまで

高嶺の花であったメロンを一般大衆

のものとしたさきがけの品種といえます。

ハウスメロン(ノーネット型)
ネットと呼ばれる果皮の網目がない品種

です。果肉は白肉か緑肉のものが主流

で、果皮と果肉が白色で糖度が高く肉質

も良いホームランスターや、黄色い皮の

キンショーなどがあります。

温室メロン
温室メロンの一種である

アールス・フェボリットは、「果物の王様」

という地位を確立しています。やや香気に

乏しいものの、麝香(ムスク musk)に

似ているとされるその芳香から

マスクメロンとよばれています。現在、

一年を通して同じ外観・品種のメロンを

栽培することができるようになったのは、

温室メロンは長期にわたり改良されてきた

ためともいえます。入念な温度管理と

水分管理のもと、1株あたり1果実のみが

収穫されます。栽培が難しく、高価である

ので、主に贈答用や業務用に利用されて

います。生産地は静岡県と愛知県です。

ハウスメロン(ネット型)
ネット(網目)が密に入る高級感のある

外観で、食味や日持ちに優れたアンデス

や、表面に縦筋ができ、高糖度で肉質の

優れたアムスや、現在ハウスメロンの

中心です。またネット型ハウスメロンは

品種改良が進み、栽培が簡単で、生産の

主流となっています。

ハウスメロン(ネット型赤肉系)
代表品種は北海道の夕張メロンです。

夕張メロンの他には、富良野メロンが

同じ赤肉系です。富良野メロンの特徴は、

寒暖の差と水はけの良い土壌で育った

ことにより、”甘さ”、”果肉”、”薫り”が濃縮

されていることだそうです。糖度は富良野

メロンのほうが夕張メロンより高いそうです。

また、夕張メロンと比べて日持ちが良い

ことから大変、人気があるようです。

赤肉系メロンには、緑黄色野菜(緑色や

黄色、赤色が濃く中まで色がついており、

可食部(食べることができる部分)100g中

にカロテンが600㎍以上含まれている

野菜のこと)のほうれん草に匹敵する多量

のβ-カロテンが含まれています。

 
メロンの歴史

メロンの原産地は、北アフリカ、中近東、

東アジアなどの諸説ありますが、紀元前

2000年頃には古代エジプトやギリシャ

では栽培されたといわれています。当時

は食用として食べるだけでなく、薬用

としても利用されていたそうです。メロン

という名前は、ギリシャ語の ”melopepon”
(りんごのようなうり)が語源と言われて

います。 ヨーロッパに伝わったメロンは、

品種改良が重ねられて網目のある

「西洋系メロン」、中国に伝わったものは、

品種改良されてマクワウリなどの

「東洋系メロン」となりました。しかし、

メロンは暖かい地方でしか栽培

できなかったたため、北ヨーロッパ地域

で栽培されるようになったのは、

14~16世紀以降といわれています。

日本へは朝鮮半島や中国から伝わって

きました。

縄文時代初期の遺跡からマクワウリ

やシロウリの種子が発掘されています。

古い時代に渡来し、雑草化したものを

雑草メロンと呼び、西日本を中心に

今でも自生していますがこの雑草メロン

は苦味が強く、食用には適さないよう

です。 今のような甘みが強く網目が

ある西洋系のメロンは、明治時代に

日本へ入ってきました。イチゴの福羽

と言う品種を育成した福羽逸人博士

によってフランスやイギリスから種子

が輸入され、品種改良を行い

育種・育苗されました。大正時代には

温室栽培が取り入れられ、本格的に

栽培がはじまり市場に出回るように

なりましたが、高価なもので一部の

上流階層の人しか買うことはできません

でした。今のようにメロンが普及したのは、

戦後になってからです。昭和37年に

ヨーロッパ種のメロンとマクワウリの

一代雑種であるプリンスメロンが登場する

と、味にあたりはずれのないメロンとして

一般家庭にも普及していきました。

その後も品種改良によって新しい品種が

生み出され、栽培方法も工夫され、現在

では日本のメロンは名実ともに世界一の

品質を誇るまでに成長しました。

 
 
メロンの雑学

おいしいメロンは、色が均一でずっしり重く、

網がくっきりとしています。メロンの底の部分

を押し少しへこんだら食べ頃です。かたい

時は、室温でさらに熟すとよいようです。

しかし熟しすぎると、かえって味が落ちる

ので、食べごろになったら冷蔵庫に入れて、

早めに食べきるようにしましょう。なお、メロン

は冷やすと甘味が増しますが、冷やしすぎ

は胃腸に負担をかけるので注意すべきです。

メロンはビタミンCが豊富なので、たんぱく質

の豊富なヨーグルトと組み合わせることで

バランス良く栄養をとることができます。また

ヨーグルトの酸味でメロンをおいしく食べる

こともできます。イタリア料理の前菜でよく

目にする組み合わせです。これはハムの

ナトリウムを排出し、減塩効果を高めるカリウム

の効果を生かすためにも好ましい食べ合わせ

といえます。またメロンには、たんぱく質分解

酵素を含んでいるので肉の消化をよくする働き

もあります。メロンに多く含まれているのが、

果糖、ショ糖、ブドウ糖などの糖質です。

これらは、同じエネルギー源でも脂質や

たんぱく質と比べて、体内ですばやくエネルギー

に変わります。そのため夏バテの回復には

効果的です。またメロンにはクエン酸も

含まれています。クエン酸は、糖の代謝を

活発にし、クエン酸回路を回転させエネルギー

を生み出す作用があります。これらのこと

からメロンは疲労回復効果の高い食べ物

であるといえます。メロンには、すいかの

約3倍のカリウムが含まれています。

カリウムには、余分なナトリウムを排出し、

体内の水分バランスを整える作用があり、

高血圧の予防やむくみの解消に有効です。

さらに夏場は汗をかくことでカリウムが

失われやすいので、初夏が旬のメロンは

よい供給源になります。また血圧を下げる

作用があるとされるGABA(ギャバ)も

多く含まれています。メロンには、β-カロテン

が含まれています。β-カロテンは、必要な

だけ体内でビタミンAに変換され、残りは

体内で抗酸化作用(たんぱく質や脂質、

DNAなどが酸素によって酸化されるのを

防ぐ作用)を発揮します。ビタミンAは

粘膜を保護し、ウイルスの侵入を防ぐ作用

があります。またβ-カロテンは発ガン物質

がDNAを傷つけるのを防いだり、傷ついた

DNAを修復する力を高めたり、活性酵素

(普通の酸素に比べ、著しく反応が増す

ことで強い酸化力を持った酸素)の働きを

弱めて酸化を防ぐなどの作用があります。

またメロンには抗酸化酵素SOD様物質も

含まれており、β-カロテンと同様に、

酸化ストレスを予防し、免疫力維持に

役立ちます。さらにメロンに含まれる

食物繊維には、発ガン物質を体外に排出

する作用があります。これらの作用により

免疫力を高め、ガンやかぜの予防の効果

が期待できます。ここで、メロンのワタの

部分に含まれるアデノシンの育毛効果に

ついて話してみたいと思います。

アデノシンは、頭皮につける育毛剤に

含まれることが多いようです。メロンのワタ

をたくさん食べて育毛できるかどうかは、

調べましたが定かではありませんでした。

以下は、頭皮に塗る育毛剤として用いる

アデノシンの効果です。興味がある男性

の方お待たせしました。アデノシンとは、

もともと人の体内に存在する物質でDNA

の構成成分の核酸の1種です。

アデノシンは「生体内薬用物質成分」

なので、体内への吸収や分解が早い

ため、効果を発揮させるのが早いという

特徴があります。アデノシンの効果

は、毛乳頭を活性化させることで毛髪に

必要な発毛促進因子であるFGF-7を

増やすことにあります。FGF-7を増やす

ことによりAGA(男性型脱毛症)の薄毛

部分に発毛効果を上げるそうです。

さらにヘアサイクルの工程で、成長期

から後退期へ変わるのを防ぎ、髪の毛

の成長する期間を延ばしてくれます。

そして、血行を促進する効果があり

毛根へ発毛に必要な栄養と酸素を

届けることができます。このアデノシンが

配合された世界で初めての育毛剤が

薬用アデノゲンです。 薬用アデノゲン

は資生堂が徳島県大学の教授と共同

で医学的な研究を繰り返し開発に至った

育毛剤です。多くの育毛剤の有効成分

とはことなり、人の身体にもともとある

物質の遺伝子の発毛因子に直接作用

する働きを持った育毛剤です。ここまで

効果を並べられると、アデノシンは育毛

に相当効きそうだという感じがしますが、

思ったよりも即効性はなさそうです。

前述の資生堂のアデノゲンにしても、

効果が出るまでには最低6ヶ月はかかる

とホームページに記載されています。

もちろん6ヶ月使用しても効果がでない

場合もあります。注意点は、カフェイン

により、作用が減弱してしまう点にあります。

カフェインを大量に含む飲料(コーヒー、

緑茶、コーラ、疲労回復のドリンク剤など)

を大量に摂取する人では、アデノシンの

効果は、望めないということです。大脱線

となり失礼いたしました。

 
 
メロンの有効成分

体内でビタミンAに変わるβ-カロテンや

食物繊維などの有効成分の多くは、

メロンの種に近いワタの部分にあります。

またワタの周辺には、血液をサラサラに

するアデノシンという成分が含まれており、

脳卒中や心臓病予防、および発毛効果

(育毛剤に添加されています)に役立つ

と考えられています。そのためできるだけ

ワタの部分は、捨ててしまわずに食べる

べきです。さらにメロンには、ほてりを

冷まして炎症を鎮める効果や、胃腸の

働きを活発にして食欲を増進させる

効果も期待できます。さらに、南フランス

のアヴィニョン地方で栽培される、メロン

から抽出物したSOD様物質(SODとは、

Super Oxide Dismutaseの略で、
活性酸素を取り除く酵素のことを

指しますが、この酵素のような働きを

する物質のこと)を小麦抽出物の

グリアディンでコーティングした成分の

オキシカインには、強力な抗酸化作用

があります。グリアディンというたんぱく質

でコーティングされているため、胃酸や

消化酵素での影響を受けることなく腸

まで届くことができるという特性があります。

また、活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応性が増すことで強い酸化力を

持った酸素)を直接消去するのではなく、

腸で吸収され、抗原抗体反応(抗原とそ

れに対応する抗体との特異的な結合に

よって起こる反応)によりSOD酵素などの

生体抗酸化酵素の作用を増強します。

一般的なメロンは4日経つと形が

崩れ始め1週間ほどで腐っていって

しまいます。しかし、ヴォークルシアン種

は1週間以上経っても原形をとどめて

います。これはヴォークルシアン種の

メロンに含まれるSOD様物質が持つ

抗酸化作用(体内で発生した活性酸素

を抑制する力)によるものです。一般的な

メロンにもSOD様物質は含まれています

が、ヴォークルシアン種のメロンには

一般的なメロンと比較して、とても豊富に

含まれているため、1週間以上経っても

みずみずしいメロンの果肉を保つこと

ができると考えられています。

 
 
メロンの美肌効果

 
メロンには、食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は腸内に溜まった不要な老廃物を体外

へ排出する働きを持つほか、善玉菌を増やす働き

もあるため、腸内の環境を整える効果が期待されて

おり、特に便秘には効果的な成分です。食物繊維

は、排便の際に有毒物質を一緒に排泄してくれます。

すなわちメロンには、デトックス効果が存在すると

いうことです。このデトックス効果だけでも美肌へと

導かれます。メロンの果肉には、極めてビタミンCが

多い果実であるキウイやあけびの3分の1程度の

ビタミンCが含まれています。人間の皮膚は、

紫外線の刺激を受けるとアミノ酸のひとつである

チロシンが、チロシナーゼという酵素の働きによって

メラニンという黒い色素に変わります。シミ・そばかす

は、このメラニン色素が沈着することによって起こり

ます。ビタミンCはチロシナーゼの働きを阻害する

ことでメラニン色素の沈着 (シミ)を防ぎ、透明感の

ある肌を維持する効果があるため美白効果が期待

できます。また、ビタミンCはコラーゲンの合成を

助けて肌のしわを防いだり、傷ややけどの治りを

良くします。さらに強力なオキシカインやβ‐カロテン

などの抗酸化物質と血流促進効果のある

アデノシンなどの物質が肌に作用すると美肌へ

と導かれます。今回はここまでとさせて頂きます。

走れメロスも、メロンを食べたかも。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.337

2013-09-02 18:50:43

カテゴリー:女性の美容と健康

ハスカップ

写真はハスカップです。

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美肌の野菜&果物(各論:ハスカップ)

 
 
ハスカップの正体

ハスカップは北海道の特産品で、古くから

アイヌ民族が「不老長寿の実」として珍重

していた果実です。ハスカップは

スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木植物

(定期的に葉を完全に落とし、成長しても

樹高が約3m以下の植物のこと)で、寒さに

強く、成長すると1~2mになります。

ハスカップは北海道、本州中部以北、朝鮮、

中国東北部、東シベリアなどに分布して

います。日本では多くが北海道に群生して

いますが、本州中部の高山地帯にも多少自生

しています。ハスカップにはスイベルや

ピポットゼナなどの種類があり、楕円形の

2~3cmの小さな青紫色の実をつけますが、

品種によっては赤色や黄色の実をつけるもの

もあります。品種名は ゆうふつ があります。

甘酸っぱく、苦みのある独特の風味が特徴で、

酸味が強いためジュースやジャムなどに多く

使われます。人気商品は北海道美唄市で

ハスカップの果汁液(ソース)を「ドラキュラの葡萄」

という商品名で売り出しているものがあります。

薄く折り重なるような特徴のある樹皮を持ち、

初夏に白い花をつけます。果実ははじめは

黄緑色ですが熟すと青紫色になります。

野生のものは酸味が強く甘みはほとんどなく、

やせた土壌ではより酸味が強くなります。

ジャム、果実酒やお菓子などの加工用として

北海道内では広く栽培されています。

品種改良により、甘みを増したものや多く実の

なるものも流布しています。味はブルーベリー

に似ているそうです。またブルーベリーよりは、

プルーンに似ているという人もいます。ただし

木によって味が全然違っていて、薬っぽい味

のもあります。つまり味にむらがあるという

ことです。最後の動画でこのむらがあることで

品種改良を思い立ったというくだりがあります。

お楽しみに。ハスカップ狩の時は、とりあえず

味見しておいしい木を見いつけてひたすら

摘むそうですが、結構な重労働ということです。

殆どの場合、食品として加工された状態のもの

が流通しています。これは生のままの保存が

極めて難しい(生のままだと、徐々に果肉や皮

が柔らかくなり、溶け出して液状化(ドロドロに

なる)してしまう)ためです。近年では冷凍技術

の発達により、実を冷凍した状態で流通して

いる場合もありますが、流通量は非常に少ない

ようです。

 
 
ハスカップの歴史

ハスカップはシベリアのバイカル湖周辺が原産

で、日本では古くからアイヌ民族が「不老長寿の

妙薬」、「幻の実」としてこの果実を珍重し、

冬の間の保存食として利用していました。また、

ハスカップは「体を軽くし、不老不死に役立つ

果実」として、特に心臓の弱い人や、貧血、

冷え性の人に良いとされていました。ハスカップ

という名前はアイヌ語で「枝の上にたくさんなるもの」

を意味するハシカップに由来しています。

和名の「黒実鶯神楽(クロミノウグイスカグラ)」は、

ウグイスが鳴く頃に神楽の舞(皇居および皇室

との関連が深い神社で神をまつるために奏する

歌舞)に似た花が咲き、黒い実をつけることから

命名されました。昭和61年にはハスカップが

北海道苫小牧市の市の花として制定されており、

地元の特産品として広く知れ渡っています。

 
 
ハスカップの雑学

ハスカップの日本の主な生産地は、北海道の

美唄市と名寄市です。薄く折り重なるような特徴

のある樹皮を持ち、5月下旬~6月にかけて枝先

に白や淡い黄色の小さなラッパ状の花をつけます。

ハスカップの収穫時期は6月下旬~7月中旬まで

の3週間程度と短く、収穫量も少ないため、

大変貴重な果実として重宝されています。

ハスカップには、ポリフェノールの一種である

アントシアニン色素が含まれ、その中でも抗酸化力

の高いシアニジン系のアントシアニンが豊富です。

シアニジン系のアントシアニンは視機能の改善

に効果を発揮します。目の網膜にはロドプシンと

いわれるたんぱく質があり、光を受けると分解

されます。分解の際に生じる電気信号が脳に

伝わることで、「ものが見える」と認識します。

分解したロドプシンは再び光の情報得るために

再合成を繰り返しますが、長時間目を酷使すること

で再合成が追い付かず、目が疲れたと感じます。

ハスカップに含まれるアントシアニンには、この

ロドプシンの再合成を促進する働きがあります。

ハスカップには赤血球のヘモグロビンの構成成分

となる鉄が豊富に含まれます。赤血球は全身に

酸素を運ぶ役割を担っており、酸素が不足する

と免疫力が低下し、貧血を起こします。このため、

鉄は貧血予防に不可欠な栄養素です。また、

ハスカップには鉄の吸収を助けるビタミンCや

クエン酸が含まれるため、効率的に鉄を吸収

することができます。ハスカップには他の果物

に比べて、豊富にカルシウムが含まれます。

カルシウムは人の体内に最も多く存在するミネラル

で、そのほとんどが骨や歯に存在しています。

骨や歯の主要な構成成分であるカルシウムは、

丈夫な体づくりに欠かせない成分ですが、

どの年代でも不足しがちな成分でもあります。

骨の中のカルシウムが不足すると、骨がスポンジ

のようにスカスカになることで起こる骨粗しょう症

や、骨軟化症を引き起こします。また、成長期

にカルシウムが不足すると、骨や歯の形成障害

を起こします。

 
 
ハスカップの成分

ハスカップには鉄やカルシウムが豊富に含まれ、

その含有量は果物の中でもトップクラスです。

ビタミンでは抗酸化力(たんぱく質や脂質、DNA

などが酸素によって酸化されるのを防ぐ力)のある

ビタミンCやビタミンEが豊富で、中でもハスカップ

にはビタミンE作用の強いα-トコフェロールが多く

含まれまれます。また、ハスカップの果実に

含まれるアントシアニン色素も抗酸化力を持ち、

視機能を改善する効果があります。果汁には

クエン酸やリンゴ酸が豊富で、強い酸性を示します。

さらに、これらの酸類は、クエン酸回路を回転

することで、エネルギーを生み出し、その結果

疲労回復効果が期待できます。

 
ハスカップの美肌効果

ビタミンEは抗酸化力を持ち、血管や肌・細胞

などの酸化を防ぐ働きから「若返りのビタミン」と

呼ばれています。ビタミンEにはいくつかの種類

がありますが、ハスカップには、特に強い

抗酸化力を持つα-トコフェロールが含まれて

います。ビタミンEの血流改善効果により全身に

血液が供給され、細胞の新陳代謝(古い細胞や

傷ついた細胞が、新しい細胞へ入れ変わること)

が活発になることで、肌のカサカサ感を改善され、

ハリが出るといった効果が期待できます。また、

ハスカップに含まれるビタミンCやビタミンEの持つ

抗酸化力には、紫外線によるダメージから肌を

守る働きがあります。さらに、ビタミンCにはメラニン

色素の沈着を防ぐ働きがあるため、シミやそばかす

を予防することから、ハスカップは美肌に効果を

発揮します。

また、ハスカップの果実に含まれるアントシアニン

色素も抗酸化力を持ち、この抗酸化力がお肌に

現れると、ビタミンC、Eとの相乗作用が認められる

ようになり美肌へと導かれます。

 
 
ハスカップの品種改良について

以下の映像を見て頂きたいと思います。

www.youtube.com/watch?v=9F5BLRfZ08w

今回は、ここまでとさせて頂きます。

スイカップの古瀬絵里さんが、酸いハスカップを

食べた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.336

2013-09-01 17:13:46

カテゴリー:女性の美容と健康

キウイ

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美肌の野菜&果物(各論:キウイ)

 
 
キウイの正体

キウイについては、「チュウゴクスグリ」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516927735.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

キウイフルーツ(kiwifruit、学名:

Actinidia deliciosa あるいは
Actinidia chinensis)とは、マタタビ科

マタタビ属の雌雄異株の落葉蔓性植物、または

その果実のことを指していいます。上の写真を

ご覧いただければわかります。日本にもとからある

キウイの近縁種(親戚)にはマタタビ属のサルナシ

(近年ではミニキウイとも呼ばれ、フルーツとして

生で食べられます)があります。シナサルナシ

(オニマタタビ)という長江流域などの中国中部

原産の植物が1904年にニュージーランドに移入

されて栽培され、改良されたものです。日本での

花の時期は5月頃です。「キーウィーフルーツ」

「キーウィフルーツ」「キウィフルーツ」などの表記

も使われます。耐寒性があり冬期の最低気温

-10℃程度の地域でも栽培が可能です。産地は

温帯から亜熱帯で、熱帯果実ではありません。

以前は Actinidia chinensis という学名で統一

されていましたが、1984年に果実表面が粗い

毛に覆われた緑色果肉品種は

Actinidia deliciosa、果実表面が軟かい
まばらな毛で覆われた品種(果肉は黄色いこと

が多いのですが、黄緑色や赤色が混じるものも

あります)は Actinidia chinensis と、別々の

種に分類されました。最も一般的に市販されて

いるヘイワード種は、A. deliciosa種です。一方、
2000年より販売の始まったゴールド・キウイ

(ゼスプリTM ゴールド、ホート16A種)は、

A. chinensis 種です。 鶏卵程度の大きさをもつ

楕円体の果実は、皮が茶色で毛状の繊維に

覆われており、鳥のキーウィに似ていることから

その名が付いたとも言われています。この植物

および果実自体もキウイ(またはキーウィー、

キーウィ、キウィ)と略して呼ばれる場合が

あります。マタタビに近縁であることから、幼木や

若葉はネコに食べられる害を受けることもあります。

ちなみに、マタタビは、食べると元気でまた旅に

出るという意味からマタタビと名づけられたそう

です。笑

栽培は国内でも比較的簡単で、ホームセンター

などの園芸コーナーで容易に苗が手に入ります。

雄雌を1株ずつ植え、藤棚を使いツルをうまく

はわせて栽培すれば、10~11月頃には食べきれ

ない量の果実が収穫できます。よく成熟した株の

場合、一株から約1000個もの収穫を得ることも

しばしばですが、大量の結実は糖度が下がり酸が

増加することで美味しくなくなってしまいます。

表年(果実がたくさんなる年)・裏年(果実が少なく

なる年)もあるので、人工授粉と実の大きさが

ピンポン球大の頃に、摘果(実をまびくこと)を

行うことが望ましいとされています。収穫後は

30~60日程度の追熟(収穫してから熟すること:

後で詳しく述べます)をさせると食べられます。

普通のキウイフルーツ(ヘイワード種)の果肉は

緑色を呈し、白色の果心の周囲にごま粒ほどの

黒い種子が放射状に並んでいます。味は甘味

と爽やかな酸味があります。糖質としては、

還元糖であるグルコース(ブドウ糖)と

フルクトース(果糖)が多く、糖全体の75~85%

を占め、残りの15~25%がスクロース(ショ糖:

砂糖)です。有機酸の種類としては、クエン酸

とキナ酸が多く、それぞれ果実質量の1%前後

含まれます。次いで多いのがリンゴ酸で、0.2~

0.3%程度含まれます。特に未熟な実では

酸味が強いことが特徴です。また蛋白質分解

酵素であるアクチニジン (酵素)を含むため、食肉

軟化剤(肉を柔らかくする薬)としての使われる

場合や、舌苔(舌のこけ)除去タブレット(ブレオ)

等に使われています。果実を生で食べること

により、消化促進効果が期待されています。

キウイフルーツ果実の食品学的な特徴としては、

ビタミンC(アスコルビン酸)含量が多いことや、

果実としては珍しくクロロフィル(葉緑素)を含む

ことなどが挙げられます。これらの果実成分の

含量は、キウイフルーツの品種によって大きく

異なっています。

また、近年ではニュージーランド産を中心に、

ゴールデンキウイという、果肉が黄色いものも

出回っています。普通の(果肉が緑色の)キウイ

よりも酸味が弱く、甘みが強いことが特徴です。

ニューエメラルドという品種は両性種(雄株と

雌株に分かれていない種類)ですが、それ以外

の多くの品種は雌雄異株(雄株と雌株がある)

です。

 
 
キウイの歴史

中国では古くからキウイフルーツの存在が知られて

いましたが、栽培はされていなかったようです。

1904年にニュージーランド人の女性が中国から、

キウイフルーツの種子を持ち帰ったことにより、

ニュージーランドでの栽培が始まりました。

その後、ニュージーランドでは、50年足らずの

うちに次々と品種改良が行われ、生産量が安定

するとイギリスやアメリカなどに輸出されるように

なりました。

日本へは1960年代にニュージーランドから

キウイフルーツの種子が持ち込まれたことが

きっかけで栽培が始まったといわれています。

日本でも比較的育てやすく国内での生産量が

増えていきました。ニュージーランドで栽培が

開始された当初、この果物は原産地の名を

とって Chinese gooseberry「チュウゴクスグリ」

と呼ばれました。 販売促進を狙い、現地の

輸出商社によって kiwifruit の愛称(国鳥の

kiwiに似ていたから)を与えられたのは、

1959年のことであったとされています。

 
 
キウイの雑学

キウイフルーツを最も多く生産している国は

イタリアです。次いでニュージーランド、チリ

と続きます。日本国内では主に愛媛県や

福岡県で生産されています。外国産の

キウイフルーツは5~12月頃に、国内産は

12~4月頃に市場に出回るため、

キウイフルーツは1年を通して手に入れること

が可能です。キウイフルーツは熟す前の木

になっている間に収穫されます。収穫直後は

未熟で酸味が強く食べることができないため、

収穫されてすぐに冷蔵貯蔵され追熟されます。

家庭で追熟させる場合は、ビニール袋や

ポリ袋に入れ、20℃を超えない程度の室温に

そのままおいておきます。その際に、りんごや

バナナなどの果物と一緒に入れておくと早く

熟します(これはりんごなどのエチレンガスの

効果によるものだそうです)。キウイフルーツが

枝に付いていた方を上にして持ち、下の部分

を軽く指で押したとき、弾力があり少しへこむ

ぐらいになると食べ頃です。完熟した

キウイフルーツは、乾燥しないようにビニール袋

やポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。

熟しすぎると果肉が変色し栄養価も落ちるため、

早めに食べ切る必要があります。

キウイフルーツは甘味と酸味のバランスが良い

ため、加工されずにケーキの飾りやヨーグルト

に入れて生で食べられることが多い果実です。

生で食べられる以外では、ゼリーやジャムなど

に加工されます。キウイフルーツを生のまま

ゼリーに使用する場合は、キウイフルーツに

含まれるたんぱく質分解酵素の影響でゼラチン

が固まらないため、一度キウイフルーツを加熱

してから使います。また、果汁に肉をつけてから

調理したり、キウイフルーツのソースを添えると

肉が柔らかなる(食肉軟化剤)として料理にも

使われます。キウイフルーツに豊富に含まれる

ビタミンCには、ストレスを緩和する副腎皮質

(腎臓の上に位置する臓器である副腎の

周辺部分のこと)ホルモンや、集中力の向上や

心地よさなどの感情を生み出すドーパミン、

気持ちを落ち着かせる働きがあるGABA

(ギャバ)などの神経伝達物質(神経細胞の

興奮や抑制を他の神経細胞に伝達する物質)

の合成をサポートする働きがあります。

そのため、キウイフルーツを摂取することで、

ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを

鎮める効果があります。キウイフルーツに豊富

に含まれるペクチンには、急激な血糖値の

上昇を抑える働きがあります。そのため、

高血糖が原因で起こる糖尿病の予防や進行

を抑えることに効果的です。キウイフルーツには、

クエン酸やリンゴ酸が豊富に含まれます。

激しい運動やストレス、不規則な生活によって

細胞が酸欠状態になることで疲労物質が蓄積

します。クエン酸やりんご酸はクエン酸回路を

回転させ、エネルギーに変える働きがあるため、

疲労の蓄積を抑制し、疲労の回復を早める効果

があります。キウイフルーツに豊富に含まれる

ビタミンEには、血管を広げ血行を良くする作用

があるので、血行不良から引き起こされる冷え性

や肩こり、腰痛の改善に効果が期待できます。

 
 
キウイの有効成分

キウイフルーツには、たんぱく質分解酵素

であるアクチニジンやビタミンC、ビタミンE、

体をつくることに欠かせないミネラルである

カリウム、食物繊維であるペクチン、クエン酸、

リンゴ酸などが豊富に含まれています。

アクチニジンには、たんぱく質をアミノ酸など

に細かく分解し、体内に吸収されやすくする

働きがあります。キウイフルーツに含まれる

ビタミンCやビタミンEは、強い抗酸化力

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素に

よって酸化されるのを防ぐ力)を持つ成分

です。紫外線やタバコ、ストレスなどが原因

となり体内に発生した活性酸素(普通の酸素

に比べ、著しく反応が増すことで強い酸化力

を持った酸素のこと)を除去し、老化や病気、

肌トラブルを予防します。推奨されている

ビタミンCの1日の摂取量は成人で100mgと

されています。キウイフルーツ100g中には

ビタミンCが69mgと豊富に含まれているため、

キウイフルーツを1日に1~2個食べると十分な

量のビタミンCが摂取できます。葉緑素(クロロ

フィル)も果実中に多く含まれます。葉緑素とは、

植物の緑色の色素であり、おもに光合成を行う

物質、植物の血液と言われ、植物の細胞修復

などの免疫機能を担っていますが、この葉緑素

は、人体にも植物と同じような、細胞の修復、

造血作用、解毒作用などの働きをします。

 
 
キウイの美肌効果

キウイフルーツには、ペクチンが豊富に含まれて

います。ペクチンには、腸内の善玉菌(ヒトの

腸内に住む細菌の一種です。健康に役立つ

働きを行っています)である乳酸菌を増やし、

腸の調子を整える働きがあります。また、強い

粘性を持っており、腸内の有害物質を吸着

させて一緒に体外に排泄する働きもあるため

便秘の解消に効果があります。すなわち排便

の際に毒素も一緒に排出してくれることから

強力なデトックス効果があるということです。

このデトックス効果だけでも、美肌へ導かれ

ます。キウイフルーツに豊富に含まれる

ビタミンCやビタミンEには、シミやそばかすを

予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果が

あります。シミ・そばかすの原因となるメラニン

色素は、アミノ酸の一種であるチロシンから

生成されます。ビタミンCにはチロシンを作り

だすチロシナーゼの働きを抑制し、メラニン

色素の沈着を防ぐ働きがあるため、

シミ・そばかすを予防する効果があります。

日焼けをした肌を早くもとに戻す美白効果も

期待できます。また、ビタミンEには、血管を

広げて血行を良くする働きがあるため新陳代謝

(古い細胞や傷ついた細胞が、新しい細胞

へ入れ変わること)が活発になり、肌にハリ

を与える効果があります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

本日は、9月1日ですので、ごろ合わせから

キウイの日です。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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