美しい肌Vol.344

2013-09-09 21:30:25

カテゴリー:女性の美容と健康

アスパラガス

写真はアスパラガスです。

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美肌の野菜&果物(各論:アスパラガス)

 
 
 
 
アスパラガスの正体

アスパラガスについては、「春を告げる野菜」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11517079103.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

アスパラガスは、ユリ科クサスギカズラ属に

属しており、和名で「オランダうど」「松葉うど」

「オランダきじかくし」ともいわれています。

「オランダきじかくし」という名前は、成長する

と細かく切れた葉に見える枝がキジが隠れる

ことができるほど生い茂ることに由来するそう

です。アスパラガスの旬は、4月~6月の春

から初夏にかけてです。アスパラガスを

食べると尿が強い臭いを発する人もいますが、

これはアスパラガスに含まれる代謝物質に

よるもので害はないそうです。アスパラガスは

食用として枝や葉が出る前の若い茎を使用

します。アスパラガスのほろ苦いような特有の

味は、100gのアスパラガスに360mgと大変

豊富に含まれているアスパラギン酸によるもの

です。アスパラギン酸の名は、アスパラガス

から発見されたことに由来しています。

雌雄異株であり雄株のほうが勢いが強く収穫量

も多いそうです。1年生株の促成栽培では雌株

の方が茎径が太く、成育が旺盛です。しかし

外見では見分けられないので、花が咲くまで

待たなければなりません。翌年の良質な芽の

発生のためには、収穫しすぎないことと夏に茎

が倒れずに十分に繁茂している必要があります。

繁殖は実生(種子から発芽させて増やすこと)

によります。4月から5月にかけてが種の蒔き時

ですが、収穫できる株に仕上げるまでに2-3年

かかるそうです。春になると園芸店などに、

その年から収穫できる苗が出回ります。

アレロパシー作用(植物が他の植物の成長を

抑える物質を出したりする作用)があり、連作

すると育たなくなる可能性があります。

アスパラガスは、グリーンアスパラガスと

ホワイトアスパラガスと紫アスパラガスに分け

られます。グリーンアスパラとホワイトアスパラ

の違いは栽培方法の違いによりますが、

紫アスパラとグリーンアスパラとは品種が

異なっています。

北イタリアはアスパラガスの名産地

として知られ、ヴェネトン州のバッサーノは

特別に太いホワイトアスパラガスで有名です。

日本のアスパラガスの生産地は、長野県、

福島県、北海道です。なかでも北海道が

生産量第一位を誇っています。北海道の

年間生産量は、4,980tです。全国の年間

生産量は、28,800tですから、シェアーは、

17.3%です。以前はホワイトアスパラガスが

主流でしたが、現在はグリーンアスパラガス

が主流となっています。紫アスパラガスは、

アメリカで生まれて、日本に入ってきたのは

約8年前です。まだまだ栽培している農家は

少なく、北海道でもごく少数の農家しか栽培

しておりません。理由としては、栽培が難しく、

グリーンアスパラに比べると、収穫量は

その100分の1程度しか収穫できないとのこと

です。そんな理由から「幻のアスパラ」とも

呼ばれています。 ちなみに調理するときに

茹ですぎると濃い緑色になります。 紫アスパラ

はグリーンアスパラやホワイトアスパラに比べて

アントシアンの含有量が10倍程あり、栄養満点

で生でも食べられます。 健康に良いということ

から人気急上昇中です。

 
 
アスパラガスの歴史

アスパラはもともと南ヨーロッパが原産国であり、

その歴史は紀元前2000年ごろに始まりました。

古代ギリシャ・ローマ時代では既に栽培されて

おり、特別な食材として扱われていました。

中世では痛風に効く薬草として重宝されていた

ようです。 さらに時代を遡って古代エジプト王朝

の頃には、パラオン王達がアスパラを高級食材

として食していた様子が壁画やフレスコ画に

残されています。上流階級の人々しかアスパラ

を食べられなかったようです。当時はまだ細い茎

の野生のアスパラを食べていたようで、現代の

ような太いアスパラが食べられるようになったのは

紀元前200年ごろのことでした。さて、話は

変わって今から500年程昔の16世紀のこと

でした。 イタリアのとある村で、天災による被害

の影響で農作物が全く取れなくなってしまった

年がありました。人々は飢饉に苦しみ、土の中

の芋を探そうと地面を掘っていたときに、偶然

出てきたのがホワイトアスパラガスでした。

食べてみると、甘味を含んだみずみずしい味に

人々は驚き、そのおいしさはヨーロッパ全土に

広まって行きました。日本へは18世紀後半、

江戸時代中期にオランダ人によって観賞用として

伝わりました。観賞用品種としては、A. plumosus

A. asparagoidesA. myriocladusなどが

あります。アスパラガスが食用として流通するように

なったのは、明治初期にアメリカやフランスから種子

として再導入された後のことです。1913年(大正2年)、

薬種業をしていた下田喜久三という人が研究を

始めました。下田氏が試験的に外国からアスパラガス

のタネを買い集めて交配を繰り返した結果、1922年

(大正11年) 地元の北海道の岩内町の地域で自生

していた「ホタルグサ」という草と外国のアスパラを

交配させた「瑞洋」という名前の新しいアスパラガス

の品種が出来上がりました。その翌年から

40ヘクタールもの土地の農場で栽培を始め、周り

の農家にも栽培を勧めました。後に1924年には

岩内町に「日本アスパラガス株式会社」が創立され、

翌1925年にはホワイトアスパラの缶詰を生産する

工場がつくられました。当時、「アスパラ」と言えば

ホワイトアスパラの缶詰の事で、外国から輸入された

高価なものしかありませんでしたが、その中で

日本アスパラガス社の缶詰は国外に向けて輸出

できる程に評価が高くなっていきました。一方、

喜茂別町でも1929年(昭和4年)、羊蹄山で本格的

に栽培が始められました。そして岩内町のように

アスパラガスを栽培する農家が増えていき、

それから3年後の1932年(昭和7年)にアスパラガス

の缶詰を生産するべく「朝日アスパラガス缶詰

株式会社」という会社が設立されました。岩内町

よりも喜茂別町の方が栽培に適していたので、

喜茂別町のアスパラ栽培農家は徐々に増えて

いきました。 というわけで、岩内町が「アスパラガス

発祥の地」、本格的に栽培されるようになった

喜茂別町が「アスパラ揺籃の地」、と言われて

います。その後国内でも消費されるようになり、

昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが

主流となりました。現在では生のホワイトアスパラ

ガスや調理しやすいミニアスパラガスなどが店頭

に並んでいます。

 
 
アスパラガスの雑学

アスパラガスの穂
アスパラガスの穂は、穂先が開いておらず、穂が

ぎゅっと詰まっているものが鮮度が高いものです。

また、アスパラガスの穂先の下の首部分が太く、

ハリのあるものが新鮮といわれています。劣化する

とアスパラガスの穂の部分から曲がってきます。

アスパラガスの茎
アスパラガス茎は、茎が太くて均一にまっすぐ

伸びているものの方が鮮度が高く、細く曲がって

いるものは鮮度が低いとされています。

アスパラガスの切り口
アスパラガスの切り口は、褐変がなく乾燥して

いないものが新鮮なアスパラガスの証です。

切り口が乾いて繊維が目立っているものは

鮮度が低下している証拠です。

アスパラガスの色
アスパラガスの色は、緑色が濃く、鮮やかで

つやのあるものが新鮮です。変色が見られる

ものは、茎が筋っぽく、味が落ちています。

アスパラガスはできるだけ立てて保存すること

で鮮度を保つことができます。アスパラガスを

横に置いて保存しておくと、穂先が起き上がろう

として糖やアミノ酸を消費してしまうため、

アスパラガスの栄養やうまみが損なわれてしまい

ます。また、アスパラガスは生のままラップに

包んで冷蔵庫に入れて保存することも可能です。

2~3日は保存することができますが、時間の

経過とともに硬くなり、苦みが出てきて、栄養が

どんどん失われていくため、新鮮なうちにさっと

ゆでてから冷蔵または冷凍することが良い保存

方法といえます。

根元は手で折る
アスパラガスの根元は、ゆでても固くて食べられ

ません。手で根元を持ってしならせると、固い部分

から簡単に折ることができます。あるいは、

固い表皮をピーラーなどでむけば、ゆでて食べる

ことも可能です。

根元からゆでる
アスパラガスは根元と穂先の固さが違います。

固い方の根元から立てて入れ10秒ほどしてから

寝かせてゆでると、均一の柔らかさにゆであがり

ます。

アスパラガスは、下ゆでをしてから利用すること

が多くあります。下ゆでをする場合には、塩を

加えた熱湯で硬めにゆで、すぐにたっぷりの氷水

で急速に冷まします。こうすることで、色や

歯触りがよくなり、水に溶けやすい性質の

ビタミンCやルチンなどの損失も最小限に抑えられ、

栄養効果を保ったまま摂取できます。また、揚げ物

や炒め物などに使う場合は、下ゆでをせずに調理

した方が、味わいや栄養面をほとんど損なうことなく

調理することができます。グリーンアスパラガスの

場合、油を使って調理することで、油に溶けやすい

性質のビタミンEやビタミンAの吸収効率が上がり

ます。またアスパラギン酸には、エネルギーや窒素

の代謝を高めるミネラル(カルシウム、カリウム、

マグネシウム)を全身へスムーズに運ぶ作用が

あります。この作用によって、疲労回復を素早く促し、

体の活力を増す効果を発揮します。また、糖質や

脂質をエネルギーに変える力も強いことからも、

疲労回復に効果的だといわれています。

アスパラギン酸は尿の合成を促進する働きを

持っています。たんぱく質に含まれる窒素から

生成されるアンモニアは、尿として体の外へ

排出されます。このアンモニアが尿として排出

されず、体の中で循環器系に入ると体の各部分

の活動の命令、調節、伝達を行っている

中枢神経(脳と脊髄のことで、感覚、運動、意思、

情緒、反射 呼吸など、体のあらゆることに関する

コントロールを行っています)に悪影響を及ぼし、

毒性を発揮します。アスパラギン酸は、尿の

合成を促進し、体の外へアンモニアの排出を促す

ことで、中枢神経を守ることに効果的です。

アスパラガスを摂取することで、総コレステロール

および悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる

効果があります。

 
 
アスパラガスの有効成分

グリーンアスパラガスは、発芽後も日光に当て続けて

育てたもので、ホワイトアスパラガスは発芽後に

土寄せをして、白く軟化させたものです。グリーン

アスパラガスは、ホワイトアスパラガスに比べて

栄養価が高く、香りや風味も豊かだと言われ

ています。グリーンアスパラガスは緑黄色野菜

に分類され、ビタミンとミネラル(ビタミンA、ビタミンB₁、

ビタミンB₂、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、

鉄など)が含まれています。一方、ホワイトアスパラガス

は、ビタミンA以外の栄養素はグリーンアスパラガスと

同様に含まれていますが、ビタミン類などの含有量は

グリーンアスパラガスより総体的に劣ります。

ホワイトアスパラガスはグリーンアスパラガスより栄養価

は落ちますが、ほんのりと苦みがあり、やわらかい食感

です。またアスパラガスの穂先には、血流改善効果の

あるルチン、アスパラギン酸が多く含まれています。

アスパラギン酸は、アミノ酸の一種で、アスパラガスから

発見されたことからこのように名づけられました。

アスパラギン酸には、体のスタミナをつけて、疲労に

対する抵抗力を高める作用があります。ゆえに、スタミナ

強化をうたったドリンク剤に、アスパラギン酸が配合されて

いることがあります。

 
 
アスパラガスの美肌効果

アスパラガスには、ビタミンC、ビタミンEという

抗酸化力(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素に

よって酸化されるのを防ぐ力)の強いビタミンを

含んでいます。ビタミンCはコラーゲンの生成に

欠かすことができない成分です。コラーゲンは、

正常な皮膚を形成する上で必要不可欠な成分

で、皮膚組織である真皮の約70%を占めて

います。十分なコラーゲンはお肌のキメを整え、

ハリと弾力のある潤いに満ちた状態へと導くのに

効果的です。コラーゲンは、ビタミンCを摂ることで、

体内での生成がより一層促進されます。また、

ビタミンCはしみのもとであるメラニン色素

(シミの原因になる色素)の生成を防ぐ働きや

効果があるため、ビタミンCは肌のハリとしみ予防

に効果的なビタミンともいえます。ビタミンEは

「若返りのビタミン」といわれています。ビタミンEは、

末梢血管(手先や足先に向かって枝分かれして

いる血管)を広げて血行を促進し、全身の血行を

よくすることで細胞の生まれ変わりである新陳代謝

を活発にする効果があります。新陳代謝が活発に

なることで、肌にハリが出てきます。さらに、紫外線

に対する抵抗力も高まるため、しみやそばかすにも

効果的だといえます。また、ビタミンEは細胞自体を

活性酸素から守る働きも担っています。人間の体は

約60兆個もの細胞で構成されています。細胞は、

脂質でできた細胞膜という膜で覆われています。

紫外線やストレスなどから体内に活性酸素

(酸化する力が強い酸素)が発生すると、活性酸素

は細胞膜の脂質と反応し、体内に過酸化脂質を

つくり出します。過酸化脂質とは、細胞を劣化させる

物質で、老化や病気の原因となります。このため

細胞膜の脂質中には、常にビタミンEが存在して

おり、活性酸素による過酸化脂質をつくらないように

抑制し、老化や病気にならないよう細胞を守るため

に働いています。アスパラガスに含まれるビタミンE

は、脂溶性のビタミンのため、油脂に溶ける性質を

持ちます。よって、油と一緒に調理をすることで

吸収の効率が上がります。さらにビタミンEは、

ビタミンCと一緒に摂取することで、抗酸化力が

強まります。ビタミンCは、独自に抗酸化作用を

持っているだけでなく、ビタミンEの抗酸化力を

高める働きもあるのです。このようにビタミンEと

ビタミンCは抗酸化力を高める働きを担う相性抜群

の成分だといえます。さらにアスパラガスの穂先

には、ビタミンPともいわれるルチンという成分を

含んでいます。ルチンは、ビタミンCと共に働き

毛細血管を強くして、血流を改善する効果が

あります。ビタミンCの吸収を促進し、ビタミンCの

働きを促進すると考えられています。

血流促進効果および毛細血管を丈夫にすること

で、高血圧や動脈硬化、脳卒中の予防、

美肌への効果に期待できます。アスパラガスは、

食物繊維やオリゴ糖を含んでいます。食物繊維は、

人間の消化酵素で消化されない食品の成分で、

腸内環境を整えて便秘の解消に効果があると

いわれています。またオリゴ糖は、腸内の善玉菌

を増やす働きがあり、生活習慣病の予防効果が

知られています。さらに、食物繊維と同様に、

腸内の余分なコレステロールや胆汁酸を吸収して

排出する作用もあります。このように食物繊維と

オリゴ糖は、デトックス効果(毒素排泄効果)を

発揮します。このデトックス効果が有効になれば、

美肌へと導かれます。アスパラガスに含まれて

いるアスパラギン酸は、新陳代謝を高め、体内で

たんぱく質の合成を高める働きをします。こ

の作用から、肌を美しく保つ効果が知られています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ギンギラギンにさりげなく、アスパラギン酸を摂取

します。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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