美しい肌Vol.347

2013-09-12 21:51:03

カテゴリー:女性の美容と健康

黒米

 
写真は黒米です。

 
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美肌の野菜&果物(各論:黒米)

 
 
黒米の正体

黒米とは、稲の原種で古代米の一種です。

白米に比べてたんぱく質、ビタミンB1、

ビタミンB2、ビタミンE、ナイアシン、リジン、

トリプトファンなどが豊富に含まれ、鉄分や

亜鉛、リン、カルシウム、マグネシウムなど

のミネラル類も豊富に含まれます。もともと

米はでんぷんの性質によってもち米と

うるち米に分けられます。さらに、うるち米は

玄米や胚芽精米、精白米などに分けられ

ます。いずれの米も主成分は糖質であり、

糖質をエネルギーに換えるビタミンB1が

含まれているため、疲労回復に役立ちます。

黒米は米の色が黒色で果皮・種皮の部分

に青紫色の天然色素、ポリフェノールの一種

であるアントシアニンを含んでおり、古くから

お祝いの米として珍重されてきたといわれて

います。独特の色から紫黒米、紫米とも

呼ばれ、表面は黒く、中は白い色をして

います。白米や赤米よりも高い抗酸化機能を

持っています。玄米の種皮または果皮の

少なくとも一方にアントシアニン系の紫黒色素

を含み、主に果皮部に含まれます。タンニン系

の赤色色素を併せもつ品種もありますが、

そうしたものは見かけの色から黒米に分類

されると考えられています。アントシアニンは

ポリフェノールの一種で、視力増強や肝機能

の強化の作用があるとされています。

着色の程度は栽培方法や栽培時の環境に

よって大きく左右され、高温や乾燥によって

着色が悪くなります。また、熟する期間を高温

の環境で迎えても着色が悪くなります。

稲穂の色は、出穂開花後1ないし2週間が

最も美しいとされています。肥料を吸い込む力

が強い、気候の変化などの環境変化に強い、

棚田などの環境不良田であっても育成が

比較的容易といった特徴があります。一方、

丈が長く倒れやすい、収量が少ないなどの

難点もあります。また、普通品種や赤米に

比べて室温に長期間保存した場合の発芽率

が高いことから、貯蔵性・保存性が高いと

されています。用途としては酒、酢、うどん、

蕎麦、餅、菓子、パンなどの食品に加工

されるほか、染色にも用いられ、藁はリース

や注連縄(しめなわ)、ドライフラワーなどに

加工されます。酒については、赤米をはじめ

とする有色米を使って着色酒を製造する方法

が1980年代に日本で考案され、特許を取得

しています。また、東京農業大学の門倉利守

らは、蒸した玄米を酸素剤により糖化し、乳酸

を加え、酵母を加えて発酵させる方法により、

黒米を原料とする赤色のライスワインを作ること

に成功しています。

 
 
黒米の歴史

黒米の原産地は中国・狭西省漢中地方で

2000年以上の歴史があります。漢の時代

の張騫(ちょうけん)がこの珍しい米を発見

して、そののち、順調に出世したことから、

縁起の良い出世米ともいわれ、歴代の皇帝

は縁起の良いこの黒米を宮廷料理として

常食していました。楊貴妃も美容食として

黒米を愛用したといわれています。

現代でも縁起の良い米とされています。

日本にも古くから伝来し、日本の米のルーツ

と呼ばれているほどです。

また、中国の中医学(独自の生理観や病理観、

および診断・治療の方法を持つ、ひとつの

体系化された中国伝統の医学)においては、

黒米には滋養強壮、精力増進作用がある

とされており、民間でも「薬用米」や「長寿米」、

「黒真珠」とも呼ばれているようで、現在でも

薬膳料理として伝わっています。中国では

「紫米」、「紫糯」、「黒糯」、「鶏血糯」などと

呼ばれ、古くから栽培されてきました。酒に

加工されたほか、漢方薬や産婦の栄養食品

としても用いられました。バリ島では古くから

在来種が栽培されており、ミャンマー・タイ・

マレーシア・カンボジア・ラオス・ベトナム・

フィリピン・台湾・ネパールなどでも栽培

されています。東南アジアでは吸水させた

黒米を石臼ですり潰し、ヤシ糖とココナッツ

ミルクを加えて鍋で炊いたケーキや、

竹筒の中に黒米と水またはココナッツミルク

を入れて焼いた飯(タイではカオ・ラームと

呼ばれる)が作られています。日本では

1989年以降進められた農林水産省による

プロジェクト研究「スーパーライス計画」

により、品種改良が進められました。

 
 
黒米の雑学

「黒米の正体」のところでも、簡単に述べ

ましたが、黒米は栽培中の脱粒性(種実が

成熟するにしたがって,母体から離れて

落ちる性質)が強く、稲の背丈が1.5m以上

になるため倒れやすく、収穫量としては

一般の白米に比べて多くありません。しかし、

生命力は極めて強く、荒れ地で無肥料・

無農薬の中でも丈夫に育ち、干ばつや冷害

にも強いことが特徴です。古代米である黒米

には、このような特徴があり、同じ面積の

田んぼに現代米と同じように植えても収穫

できるのは、わずか半分に程度だそうです。

黒米には青紫色の天然色素である

アントシアニンが豊富に含まれています。

そのため白米と一緒に炊くと水溶性の

アントシアニンが溶け出して、ご飯全体が

きれいな紫色になります。黒米の炊き方を

順を追って説明します。

①白米を3合はかり、黒米を大さじ2杯

入れる

②白米と黒米がまざった状態でよく洗う

③炊飯器で米を炊く。普通の白米の上に

少し黒米を足すだけでよく、水を増やしたり、

浸す時間を長めにとる必要もありません。

普段通りの炊き方でおいしく食べることが

できます。黒米には、視機能を改善する働き

や非常に強い抗酸化力を持つアントシアニン

が含まれています。パソコンや携帯電話を

毎日使用している現代人の目には、絶えず

目に活性酸素を発生させる光が入ってきて

います。また、紫外線が目に入ることによっても

活性酸素が発生し目にダメージを与えます。

このダメージが積み重なっていくと、慢性的な

眼精疲労や白内障・緑内障・黄斑変性症など

の病気の原因になってしまうのです。

アントシアニンは活性酸素を除去する作用に

優れており、眼病の予防にも効果を発揮する

と期待されています。黒米は胃腸を丈夫に

する効果があるといわれています。

胃腸の健康を保つ効果のほか、慢性病、

虚弱体質の改善など滋養強壮に効果があり、

造血作用もあるとされています。

また、黒米は特徴である消化の良さから

食欲不振の時でも食べることができ、胃腸の

機能を高める効果があります。

栄養素が多く、消化が良いので胃弱な人や

子ども、お年寄りなどにも食べやすい食材

です。糖尿病とは、血糖値が病的に高い

状態を指し、この病名は、血中の糖濃度が

高すぎる場合、尿とともに糖質が排泄される

現象に由来しています。糖尿病は症状にも

個人差があり、一般的には激しい喉の渇き、

大量の尿を排泄する状態などの症状が

現れます。黒米は、体内での糖質の吸収を

阻害する働きが研究されています。

デンプンなどの糖質は、体内に吸収される

際にアミラーゼやグルコシダーゼといった

糖質分解酵素によって分解されてから吸収

されます。黒米は、これらの糖質分解酵素の

活性を抑えることで、糖尿病を予防すると

考えられています。

 
 
黒米の有効成分

黒米は一般の米に比べてビタミンやミネラル類

が多いことが特徴です。白米に比べて

たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、

ナイアシン、リジン、トリプトファンなどが豊富に

含まれ、鉄分や亜鉛、リン、カルシウム、

マグネシウムなどのミネラル類も豊富に含まれ

ます。また、一般の米には含まれない

アントシアニンを含んでいることが特徴です。

黒米に含まれるアントシアニンは、体内に発生

する活性酸素(普通の酸素に比べ、著しく反応

が増すことで強い酸化力を持った酸素)を消去し、

眼精疲労回復にも働きかけます。またGABAも

多く含まれるそうです。

さらにアントシアニンには毛細血管を強くして

血流を良くし、目の疲れやなみだ眼、かすみ眼

などの回復にも効果があるといわれています。

黒米には、様々な効果・作用があるようです。

以下の動画をごらん下さい。実際に黒米が

生えているところも見られます。

www.youtube.com/watch?v=MA7aIInteDw
 
 
黒米の美肌効果

黒米を食べ続けると肌がなめらかになり、

髪の毛が黒くなって若返るといわれています。

これは、黒米には髪と肌に必要なビタミン類、

鉄分、カルシウム、マグネシウムや亜鉛と

いった栄養分が多く含まれているためです。

黒米を食べることで、髪と肌を健康に保つこと

ができます。黒米には、チロシナーゼ

(アミノ酸であるチロシンを酸化して、メラニン

をつくる酵素で、この酵素を阻害すること

により、メラニンの生成を食い止め美白効果

が働きます)、ヒアルロニダーゼ(ヒアルロン酸

を分解する酵素)、コラゲナーゼ(コラーゲン

を分解する酵素)、エラスターゼ(エラスチン

を分解する酵素)といった酵素の活性を抑制

する働きがあるといわれています。

これらの酵素は、シミやくすみの原因である

メラニンをつくり出す働きや、美肌成分である

ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを壊す

働きを持っています。

黒米はこれらの酵素活性を抑制する働きが

あるため、ハリや弾力、潤いのある美しい肌

を保つことが期待できます。黒米に含まれる

アントシアニンには新陳代謝を促す作用が

あり、角質がスムーズに入れ替わることで

目詰まり毛穴やそれに伴う黒ずみ毛穴、

毛穴開き、にきびといった悩みを予防する

効果が期待できます。また、美肌の敵

「活性酸素」は紫外線やストレス、喫煙や

過激な運動、無理なダイエットなどで発生

すると考えられていますが、活性酸素が

肌の奥に存在するメラニンを刺激し黒色化

すると、メラニン毛穴の原因となることが

あります。アントシアニンには、活性酸素を

体外へ排出し色素沈着を防止することで

メラニン毛穴を予防する効果が期待できる

ほか、日焼けよる炎症やほてりを鎮める

効果も期待できます。黒米はビタミンや

ミネラルをたっぷり含んだごまと合わせて

摂ることで、抗酸化力アップに効果的です。

さらに、肌は紫外線を浴びると、潤い保持

に欠かせないヒアルロン酸が蒸発しやすく

なりますが、この状態では肌が乾燥し

やすくなり、たるみ毛穴や毛穴開きを招いて

しまう場合があります。黒米にはヒアルロン酸

の水分保持力を補助することで、潤いを

キープし肌の抵抗力を高める作用が期待

でき、肌の内側から潤いのあるふっくらとした

状態へ導くことで、老化による毛穴悩みの

予防に有効です。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

黒米を食べて、濃く舞いましょう。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.346

2013-09-11 21:23:43

カテゴリー:女性の美容と健康

ねぎ

写真はねぎです。

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美肌の野菜&果物(各論:ねぎ)

 
 
ねぎの正体

ねぎは、ねぎ科ねぎ属の野菜です。原産地

は中国西部です。今では一年中手に入ります

が、旬は冬です。寒い時期に、低温でゆっくり

成長することで甘みと栄養価が増します。

古名(古い名前)では、「冬葱」・「比止毛之」・

「祢木」とされ、「き(紀)」と言うこともあるそうです。

別名の「ひともじぐさ」は「き」の一文字で表される

からとも、枝分れした形が「人」の字に似ている

からともいわれています。ネギの花は坊主頭や

擬宝珠を連想させるため「葱坊主」(ねぎぼうず)

や「擬宝珠」(ぎぼし)と呼ばれます。

「擬宝珠」は別科別属の植物「ギボウシ(ギボシ)」

を表すことがあるので注意が必要です。萌葱色は

葱の若芽のような黄色を帯びた緑色のことです。

日本では古くから味噌汁、冷奴、蕎麦、うどんなど

の薬味として用いられてきました。鍋料理に

欠かせない食材のひとつとなっています。

硫化アリルを成分とする特有の辛味と匂いを持って

います。料理の脇役として扱われる事が一般的

ですが、葉ネギはねぎ焼き、根深ネギはスープ

などで主食材としても扱われています。ネギの茎は

下にある根から上1cmまでで、そこから上全部は葉

です。よって食材に用いられる白い部分も青い部分

も全て葉の部分です。単に「ネギ」と言うと「根深ネギ」

です。成長とともに土を盛上げて陽に当てないよう

にして作った風味が強く太いということが根深ネギ

(長葱・白ネギ)の特徴です。根深ネギの以外の

他のネギは「ワケギ」「アサツキ」「万能ネギ」

「九条ネギ」などの固有名で呼んで区別をします。

西日本では陽に当てて作った細い葉ネギを単に

「ネギ」と言い、根深ネギは「白ネギ」、「ネブカ」

「京ネギ」などと呼びます。ちなみに、私の故郷

の兵庫県神戸市では、「京ネギ」と呼んでいました。

ねぎは、他の野菜と比較して、非常に塩害に強い

とされており、2002年に台風21号が関東地方に

上陸後、九十九里浜周辺の畑では塩害によって

野菜や街路樹が枯れたのに対し、ネギだけは

枯れずに残っていたという逸話があります。

JA山武郡市ではこれをヒントに海水をかけて栽培

した「九十九里 海っ子ねぎ」を販売しています。

食材としてのねぎは、利用部位によって、

根深ねぎ(長ねぎ)、葉ねぎ(青ねぎ)と分ける

ことができます。以前は関東では根深ねぎ、

関西では葉ねぎと地域による好みが明確でしたが、

最近では料理によって使い分けをします。

また、赤ねぎという辛みが少なく、ポリフェノール

を多く含んだものや、西洋料理で使われる洋種

のねぎ、リーキ(別名、ポロねぎ)などがあります。

赤ねぎは、茨城県那珂川流域の沖積土で作られ

ます。赤紫色はポリフェノールの一種、ケルセチン

とアントシアニンで、表皮を数枚むくとだんだん色

が薄れ、中心部は白くなります。やわらかく甘みが

あるネギです。赤ねぎは、茨城県以外でも、栽培

されており、山形県酒田市の「平田赤ねぎ」などが

あります。赤ねぎ外皮ポリフェノール素材には、

サプリメント並みのケルセチンが含まれることが、

分かっています。赤ねぎを使った料理の解説が

ユーチューブにありましたので、下記までアクセス

してご覧ください。(赤ねぎとハタハタの湯あげ)

www.youtube.com/watch?v=smeqmjCpfQY
 
ねぎの歴史

ねぎの歴史は古く、紀元前から栽培されて

いました。原産地に関しては諸説ありますが、

有力な説として中国西部が挙げられます。

日本へは朝鮮半島を経て渡来したと、

奈良時代に編纂(へんさん)された

『日本書紀』(720年ごろ)に記述があります。

その記述というのは、ねぎのことを指している

「秋葱(あきぎ)」という名前だそうです。

中国では古代から栽培されていて、6世紀頃

の書物には栽培法が記されているそうです。

ヨーロッパへは16世紀の終わり頃に伝わり、

アメリカへは19世紀に入ったと考えられて

います。ただしヨーロッパでは西洋ねぎの

「リーキ」が好まれたため、ねぎは普及しません

でした。ちなみにリーキの原種は古くから存在

し、古代エジプトやギリシャ、ローマなどで栽培

されていたといわれています。日本では、ねぎ

は、江戸時代にはすでに栽培法も確立し、

日本各地で作られていたと考えられています。

下仁田ねぎが特に有名ですが、下仁田で

いつ頃からネギが栽培されていたかも明らか

ではありません。下仁田町の桜井家には、

「ねぎ御用につき江戸急送方達」というタイトル

の古文書(文化2年[1805]年11月)が所蔵

されています。書かれている文面を現代語で

要約すると「御用につき(公務で使うから)ねぎ

200本、きぬ3疋半を至急送れ。運賃はいくら

かかっても構わない。」とあるそうで、これが多く

の書物に引用されている部分です。

下仁田ネギが別名、殿様ねぎと言われるように

なったのはこの事からだと言われています。

下仁田ネギは群馬県甘楽郡下仁田町を中心

として、その周辺に栽培される根深、夏型ネギ

の品種です。一本ネギで株分れはは少なく白根

の長さ20cmあまりで直径は6cm~9cmのものも

あります。他の同型品種に比べて白根が特に

深く太いのが特徴です。一般的には白いところを

食べ、青い部分はあまり食べません。また生では

辛味が強すぎて食べられないほどですが熱を

通すと甘くなり、その特有の風味ととろりとした

食感が食通をうならせます。

 
 
ねぎの雑学

ねぎは日本各地で栽培されていますが、

生産量が多いのは千葉県、埼玉県、

茨城県の関東3県です。ちなみに北海道

は、この関東3県につぐ、全国第4位の

収穫量(27,100t)を誇っており、シェアー

は、5.6%です。中でも埼玉県草加市方面

では古くからねぎが栽培されていました。

ねぎの旬は冬ですが、秋から冬の間では

必要に応じて収穫することができます。

ねぎを選ぶときには、まず緑の葉の部分と

白い部分との境目に注目します。

この境目がくっきりしており、葉先から根元

まで全体的に張りがあるものを選びましょう。

また、白い茎の部分がふかふかしている

ものは味が落ちてしまうので、弾力があるか

どうかも触って確認してみましょう。ねぎを

丸ごと保存する場合には新聞紙で丸ごと

包んで、風通しの良い涼しい場所で保存

します。冷蔵庫で保存する場合には長さ

を半分くらいに切り、乾燥を防ぐ為にポリ袋

の中へ入れて野菜室へいれましょう。また、

土の中に埋めたり、冷凍することで長期間

の保存も可能です。

硫化アリルはビタミンB1の吸収を高めます。

ビタミンB1を豊富に含む豚肉と組み合わせ

れば、スタミナ補給だけでなく、睡眠改善や

疲労回復などの効果が期待されます。

硫化アリルにはさらに血液をきれいにして、

血糖値を下げる働きがあります。そのため、

糖尿病や動脈硬化といった生活習慣病の

予防をすることができます。

香りや辛みのもとである硫化アリルは、胃の

消化液の分泌を促します。そのため、

食欲増進や消化促進、胃腸を健康にする

効果があるといわれています。ねぎには

免疫力を高めるビタミンCが含まれています。

さらに、ねぎの白い部分には殺菌作用の

あるネギオール、緑の葉の部分には粘膜

を丈夫にするβ—カロテンが含まれている

ので、風邪に効果的です。風邪をひいた時

にねぎ湯を飲むという民間療法はとても

理にかなっているのです。ねぎを日常的に

食べて10Kgのダイエットに成功した人が

いました。その人の体験談を述べてみたい

と思います。「白い部分は夏に薬味に使おう

と細かくきざんだものと、加熱用にある程度

大きく切ったものと2パターンで冷凍しました。

青い部分から食べ始めました。ネバネバの

ムチンを取りこぼしないよう汁ごと食べる調理で。

具だくさんの豚汁や、ひき肉とネギと甘味噌

を少ない油でいためて、そこに豆腐を加えて

スープにしていただいたり。冷凍した白い部分

は納豆の薬味にして食べました。一旦冷凍

すると、辛みがなくなり甘さが強いように感じ

ました。毎日ねぎを摂っていると、何故か

食べる量が落ち着き、間食しようという気も

起らなくなり、何の苦労もせず10kg痩せました。

お菓子、特に洋菓子類が大好きなのに、

不思議とケーキを食べたいと思わなくなり

ました。」ねぎの臭気には、鎮静作用もあり、

不眠症のとき、白根を鼻に入れて寝ると寝つき

がよくなることもあるそうです

 
 
ねぎの有効成分

ねぎには、香りと辛みのもととなる硫化アリル

をはじめ、β—カロテン、ビタミンC、カルシウム、

カリウム、ネギオール、食物繊維などが含まれ

ています。香り、辛み成分である硫化アリル

にはビタミンB1の吸収を高める働きがあります。

また、この成分が胃の消化液の分泌を促し、

食欲増進や消化促進、胃腸を健康にすること

ができます。さらに、辛みには体温を上昇させ

発汗を促し、血行をよくする働きがあります。

白い茎の部分に含まれているネギオールには、

抗菌作用があるのでウイルスに対する抵抗力

を高めることができます。また、ビタミンCには

免疫力を高める効果があるので風邪の予防に

おすすめです。緑色の葉の部分に含まれる

β—カロテンは、体内でビタミンAに変換され、

皮膚を正常に保つ働きがあります。また、ねぎ

の葉の青い部分には、β-クリプトキサンチン

という抗酸化作用のある色素(カロテノイドに

分類)が多く含まれています。ただし、一般的

な根深ねぎより、わけぎに多く含まれるようです。

 
 
ねぎの美肌効果

ねぎにはβカロテンが多く含まれ、乾燥から肌を

守る効果があります。βカロテンは、肌の粘膜

保護の役割をもっています。ねぎにはビタミンC

が多く含まれます。ビタミンCはシミやソバカスを

つくる原因となるメラニン色素を減少させる

作用があります。ねぎにの色素成分である

β-クリプトキサンチンは抗酸化作用があるため、

若返りが期待できます。β-クリプトキサンチンは

白い部分より青い葉の部分に多く含まれる成分

です。β-クリプトキサンチンは、みかんや

パパイヤなどの果物ほど多くありませんが、ねぎ

にも含まれています。β-クリプトキサンチンは

皮膚にも比較的多く存在していることが知られて

います。ヒトの表皮細胞を用いた実験で、

β-クリプトキサンチンはヒアルロン酸合成酵素の

活性化を誘発し、ヒアルロン酸の量を増やすこと

が分かりました。また、表皮の水分保持のために

存在しているアクアポリンという器官の発現量が

増えるということもわかっており、美肌の維持に

有効であることが示されています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ねぎを値切って、購入し、部下をねぎらった。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.345

2013-09-10 19:27:27

カテゴリー:女性の美容と健康

ごぼう

写真はごぼうです。

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美肌の野菜&果物(各論:ごぼう)

 
 
 
 
ごぼうの正体

ごぼうについては、漢方生薬「牛蒡子」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11509239167.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ごぼうはキク科ゴボウ属に属し、畑で栽培

される多年草(茎の一部、地下茎、根などが

枯れずに残り、複数年にわたって生存する

草)です。日本では根菜として栽培され、

長く肥大した根の部分を食用とします。

ゴボウを食べるのは日本人および

日本統治下の時代があった朝鮮半島、

台湾、中国東北部の一部の住民の習慣

ですが、根菜を食べる習慣は欧米にも

存在し、例としてカブ、ニンジン、ジャガイモ、

タマネギ、ビート、キクイモ等が一般的に

食べられています。またドイツやスイスでは

ゴボウとよく似た外見のキクゴボウ

(Scorzonera hispanica)を食べる習慣
があります。中国やユーラシア大陸では薬用

としてのみ使われています。ごぼうは、

ヨーロッパ原産といわれています。ヨーロッパ

から中国に渡り、千数百年前に中国から日本

に伝えられました。日本では品種改良され、

食べやすい多くの品種が栽培されています。

ヨーロッパでは、ゴボウは解毒作用が最も

強力なハーブの一つとされています。その

解毒作用の一例としては、虫垂炎(盲腸炎)

は、生の新鮮なゴボウの汁を飲めば1~2回で

治ってしまいます。ほとんど手術の必要は

なくなるそうです。ただしその後の食生活を

気を付けなければなりません。虫垂炎の場合、

食生活が悪いと再発する可能性が高くなる

からです。縄文時代の遺跡からは

植物遺存体として確認されており、縄文時代

か平安時代に日本に伝わったといわれて

います。主に食べるようになったのは江戸時代

から明治にかけてであり、根や葉を食用と

します。

茎の高さは1mほど、根の長さは品種にも

よりますが50cm〜1mほどです。花期は

6〜7月です。紫色のアザミに似た総苞

(花を包んでいる袋状の葉)にトゲのある花

を咲かせます。

ごぼうは、根の長さによって長根種と短根種

に分類されます。長根種は根の長さが

70~100cm程で、土がやわらかい

関東地方で多く栽培されています。

一般的に多く出回っているのは長根種の

代表的な品種である滝野川ごぼうです。

東京都北区滝野川地域で多く栽培されて

いたことから「滝野川ごぼう」と名づけられた

といわれています。

一方、短根種は根の長さが30~50cm程

で、土が硬い西日本で栽培されていること

が多い種類です。短根種には、堀川ごぼう、

大浦ごぼう、新ごぼうなどがあります。

堀川ごぼう
堀川ごぼうは京都の伝統野菜のひとつであり、

長さ50cm前後、直径6~8cmの短くて太い

ごぼうです。栽培途中に横向きに植え替える

という独特の方法によって、太いごぼうに育ち

ます。堀川ごぼうは、先端がタコの足のように

枝分かれしており、中心部に空洞があること

が特徴です。

大浦ごぼう
大浦ごぼうは千葉県匝瑳市大浦地区の

特産品であり、長さ60cm程度、直径10cm

前後のごぼうです。日本では、江戸時代以前

から栽培されています。

新ごぼう
新ごぼうは、主に九州地方で栽培されている

長さ30cm程の色が白く、細いごぼうです。

4月~6月頃に旬を迎えます。

葉が食用とされる葉ごぼうや西洋ごぼうとも

呼ばれているヨーロッパ原産のサルシフィ

などの品種もあります。

 
 
ごぼうの歴史

ごぼうは縄文時代に中国から日本に伝わった

といわれています。日本現存最古の

薬物辞典である平安時代の「本草和名

(ほんぞうわみょう)」に、キタキス、ウマフブキ

の名で記録されています。中国では、解毒、

解熱、鎮咳などの治療にごぼうが使われて

いたため、日本でもしばらくは中国と同じく

薬用としてのみ用いられていました。

しかし宮廷料理の献立にごぼうが用いられた

との記載があることから、平安時代後期には

食用とされていたようです。ごぼうは日本人

にとって非常に身近な根菜ですが、日本に

自生種はなく、中国から渡来したごぼうが

広まったと考えられています。寛永20年

(1643年)に刊行された、我が国初の実用

レシピ集である『料理物語』には、牛蒡の

調理法として、「汁。あへもの。に物。もち。

かうの物。茶ぐはし。其外いろゝ。」とあります。

汁物、和え物、煮物、香の物は現在も

一般的な調理法ですが、餅や茶菓子

としても食べられていたとは驚きです。

ちなみに「牛蒡餅」とは、牛蒡を茹でて

叩いて摺り潰したものを、もち粉や米粉、

砂糖などとよく練って丸め、茹でてから

胡麻油で揚げた餅菓子のことで、長崎県

平戸市名物の牛蒡餅とは別の物です。

茶菓子は、牛蒡を一口大に切って甘く

煮たお菓子です。現在も茶道の裏千家

では、年明けの初釜の行事で「花びら餅」

という可憐な生菓子をいただきますが、

この菓子の、桜の枝に見立てた牛蒡の

甘煮が独立して大きくなったもの、と考えて

よいように思います。また、江戸の節約

おかず番付「日々徳用倹約料理角力取組

(ひびとくようけんやくりょうりすもうとりくみ)」

にも、牛蒡のおかずはいくつもランクイン

しています。[精進方・小結]( 野菜のおかず

部門第3位の意味)に「きんぴらごぼう」が

入賞しているのに始まり、春の段には

「叩きごぼう」、夏の段には「ささげごぼうの

あへ(さやいんげんと牛蒡の和え物)」、

秋の段には「ごぼうふとに」、冬の段には

「わぎりごぼう」と、全てのカテゴリーを制覇

しています。いかに牛蒡が身近な食材で

あったかが分かります。ちなみに、冷めても

おいしい(個人的には冷めた方が美味しい

と思います)「きんぴらごぼう」は漢字で書く

と「金平牛蒡」となります。これは、浄瑠璃

の主人公で、勇猛果敢な坂田金平

(さかたのきんぴら)から取った料理名です。

当時、牛蒡は精がつく野菜と思われていた

ため、牛蒡の持つ固さと唐辛子の辛さも

相まって、インパクトがあって強くなれる料理、

という意味でつけられたようです。坂田金平

は芝居のために書き下ろされた架空の人物

ですが、設定では、彼の父親は坂田金時、

ということになっています。坂田金時とは、

大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)退治で

有名な、源頼光(みなもとのらいこう)の

四天王の一人です。お伽噺「金太郎」の

成人後の姿、と言った方が分かりやすい

でしょうか。金平は他にも、「金平糖

(こんぺいとう)」の語源となっていますが、

お父さんの金時も、「金時豆」の名前の由来

となっています。幕末に近い弘化3年

(1846年)、牛蒡はあるスキャンダルに

見舞われます。「牛蒡には毒があり、食べる

と死ぬ」という噂が広まり、牛蒡人気が

急降下しました。現代も時々起こる事故です

が、これはおそらく、牛蒡と間違えて、

チョウセンアサガオの根を食べてしまったこと

による、噂ではなかったかと思われます。

この噂は数カ月で消え、その後は食物繊維

が豊富な野菜として、牛蒡人気は継続されて

ゆくのですが、近年では「繊維質だけで

栄養価がない」などと発表され、かと思えば、

去年の夏頃からは、「ごぼう茶」が若返りの

妙薬として大人気になりました。

 
 
ごぼうの雑学

ごぼうの主な生産地は、青森県、茨城県、

北海道で、生産量は、この順番です。

北海道は、第3位で、18,800tで全国の

総生産量は、161,800tですから、シェアー

は、11.6%です。11月~1月に旬を迎え

ます。新ごぼうは、6月~7月が美味しい

時期だといわれています。ごぼうは握った

時に弾力があり、ずっしりとしているもの

が良品です。表面にひび割れや黒ずみ

があるものや先端がしおれているものは

避け、太さがある程度均一で、先端に

向かって細くなっているごぼうを選びます。

堀川ごぼうや大浦ごぼうを除き、軽すぎる

ごぼうや太すぎるごぼうは鮮度が落ちて

中にス(空洞)が入っている場合が

あります。また、土つきでひげ根が少ない

ものの方が風味や香りが良く、新鮮なため

日持ちがします。ごぼうは煮物や揚げ物、

炒め物などに幅広く使用されています。

皮の部分にはごぼうの風味や香りが多く

含まれているため、ごぼうを調理する場合

は皮はむかず、タワシや包丁の背を使って

表面の泥を軽くこそぐ程度にします。

強くこそいで、ごぼう独特のうまみをとり

すぎないようにすることが大切です。

ごぼうはアクが強く、空気に触れると黒っぽく

変色するため切ったらすぐに5分程水に

つけて変色を防ぎます。ごぼうを長時間水に

さらすと、ごぼうに含まれるポリフェノールの

一種であるクロロゲン酸が流出し、水が

黒っぽくなると同時に、ごぼうの風味や香り

が流れ出てしまうため注意が必要です。

堀川ごぼうや大浦ごぼうなどの太いごぼうは

アクが強いため10分程度水にさらすことを

おすすめします。アクが少ない新ごぼうは、

さっと水で流す程度で十分です。たたき

ごぼうやサラダのように見た目をより白く

仕上げたい場合は、酢水にさらします。

ただし、酢水に15分以上つけるとごぼう

が硬くなり、風味が損なわれてしまうため

注意が必要です。油を使う料理の場合は

油によってアクが抑えられるため、

アク抜きは必要ありません。ごぼうは乾燥

に弱いため、土つきのごぼうは日の

当たらない風通しが良い場所で保存します。

切らずに保存する場合は新聞紙に包み、

切っている場合は紙袋に入れて保存します。

傷みやすい夏場はごぼうを適当な長さに

切って水にさらし、ラップに包んで冷蔵庫の

野菜室に入れると安心です。

土つきのごぼうは1週間程度、洗ったごぼう

は2~3日程度で使いきるようにします。

ごぼうの量が多く使い切れない場合は、

ささがきにしたものを軽く茹で、しっかりと

水気を切り保存用袋などに入れて冷凍する

と長持ちします。ごぼうに含まれる不溶性

食物繊維のリグニンには、動脈硬化や

高血圧を予防する効果があります。

動脈硬化とは、血管の動脈が弾力性や

柔軟性を失った状態をいい、進行すると血管

の中にコレステロールが溜まり、血液が

スムーズに流れなくなります。

不溶性食物繊維は、肝臓でつくられる

コレステロールの材料である胆汁酸を

吸着して排出する重要な働きを持って

います。胆汁酸の排出はコレステロール

の減少につながるため、動脈硬化の予防

が期待できます。イヌリンにはナトリウム

を排出する働きもあるため、高血圧の予防

にも効果的です。ごぼうに含まれる

有効成分アクチゲニンは免疫細胞に

はたらきかけ、アレルギー・炎症関連物質

IL-4 、IL-5、IL-6の分泌を抑制し、

抗炎症作用および抗アレルギー作用を

示します。またごぼうの有効成分

アクチゲニンに、老化に伴う記憶障害を

抑制するはたらきも報告されています。

ドイツ(1967年)と日本(1986年)における

研究で、ポリアセチレンに抗生作用がある

ことが明らかになりました。ポリアセチレン

は、ゴボウの新鮮な根に多く含まれて

います。このアクチゲニンの抗炎症作用と

ポリアセチレンの抗生物質様作用が

あいまって、上記の「虫垂炎(盲腸炎)は、

生の新鮮なゴボウの汁を飲めば1~2回で

治ってしまいます。ほとんど手術の必要は

なくなるそうです。」という治療法につながる

ものだと考えています。

 
 
ごぼうの有効成分

ごぼうには、非常に多くの食物繊維が

含まれています。食物繊維とは、消化酵素

で消化されない成分で、五大栄養素

(炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、

ミネラルの5つの成分)に次いで第六の

栄養素と呼ばれています。ごぼうには、

不溶性食物繊であるセルロースとリグニン、

水溶性食物繊維であるイヌリンが含まれて

います。不溶性食物繊維と水溶性

食物繊維は異なる性質と働きを持ちます。

不溶性食物繊維は、水に溶けない性質を

持ち、大腸で水分を吸収し数倍から十数倍

に膨らみ便のかさを増やすとともに、腸の

ぜん動運動(腸に入ってきた食べ物を排泄

するために、内容物を移動させる腸の運動)

を高めます。水溶性食物繊維は、水に

溶ける性質を持ち、腸内で水分に溶け込み

ヌルヌルとしたゲル状となり、有害成分を

吸着して排出させます。ごぼうには

ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸や

タンニンが含まれています。ゴボウに

含まれるポリフェノールのタンニンには、

消炎作用や収れん作用があります。

タンニンの働きによって、開いた毛穴や

皮脂腺を引き締める他、制汗作用も

あります。タンニンは、直接お肌につけた

ほうが効果がありますが、食べる事でも

同様の効果が期待できます。ごぼうには

朝鮮人参にも含まれるサポニンという

成分が含まれています。サポニンは、

ウィルスや最近から身体を守る免疫機能

を司るNK細胞(ナチュラルキラー細胞)

を活性化する働きがあります。

 
 
ごぼうの美肌効果

便秘とは、便が1週間近く排出されない

状態のことをいいます。便秘は慢性的な

ものですが、腹痛や頭痛、食欲不振など

の症状が現れることもあります。ごぼう

に含まれる不溶性食物繊維のセルロース

とリグニンは、腸内で水分を吸収して

膨らみ、腸管を刺激して腸のぜん動運動

を高め、便の排出を促します。ごぼうに

含まれている不溶性食物繊維の

セルロースとリグニンには腸内の善玉菌

を増やす働きがあるため、腸内環境を

整えることが期待できます。口から入った

食物はまず胃で消化され、次に腸で吸収

された後、その栄養素は血液にのって

全身へと行き渡ります。腸内環境が

乱れていると、本来排出されるべきもの

まで吸収されてしまい、様々な体の不調

や病気につながります。腸内には、悪玉菌、

善玉菌と呼ばれる細菌が存在しており、

これらの菌のバランスが腸内環境を左右

しています。腸内に悪玉菌が増殖すると、

消化されていない物の腐敗が進み、

腐敗物が吸収されてしまうため、血液や

リンパ液が汚れ免疫力が低下します。

一方、善玉菌が増殖すると、便通が良く

なり栄養の吸収率が高まります。その

結果、免疫力が向上し病気にかかり

にくくなります。また、血液の質も高くなる

ため肌もきれいになります。ごぼうの皮

には、ポリフェノールの一種である

クロロゲン酸やタンニンが含まれています。

ポリフェノールとは、食物の色素や

苦み成分に含まれ、強い抗酸化作用を持

っていることで知られている成分です。

クロロゲン酸やタンニンには、活性酸素

(普通の酸素に比べ、著しく反応性が増す

ことで強い酸化力を持った酸素)によって

生成される病気や老化の原因である

過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪

などの脂質が活性酸素によって酸化された

ものの総称)の発生を抑える働きがある

ため、老化を防止する効果が期待できます。

クロロゲン酸、タンニン、サポニンなどの

抗酸化作用は強力です。ごぼうは、アクの

強い野菜と考えられていますが、アクの正体

は実はポリフェノールです。通常水でさらし

でアク抜きをしますが、栄養とおいしさが

逃げてしまいます。ごぼうの抗酸化能は

野菜の中でもトップクラスです。さらに最近の

研究で、加熱、焙煎したごぼうの抗酸化能は

さらにアップすることがわかりました。

加熱したごぼうの摂取で皮膚にその抗酸化

作用が現れると美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

御坊市でごぼうを食べる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.344

2013-09-09 21:30:25

カテゴリー:女性の美容と健康

アスパラガス

写真はアスパラガスです。

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美肌の野菜&果物(各論:アスパラガス)

 
 
 
 
アスパラガスの正体

アスパラガスについては、「春を告げる野菜」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11517079103.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

アスパラガスは、ユリ科クサスギカズラ属に

属しており、和名で「オランダうど」「松葉うど」

「オランダきじかくし」ともいわれています。

「オランダきじかくし」という名前は、成長する

と細かく切れた葉に見える枝がキジが隠れる

ことができるほど生い茂ることに由来するそう

です。アスパラガスの旬は、4月~6月の春

から初夏にかけてです。アスパラガスを

食べると尿が強い臭いを発する人もいますが、

これはアスパラガスに含まれる代謝物質に

よるもので害はないそうです。アスパラガスは

食用として枝や葉が出る前の若い茎を使用

します。アスパラガスのほろ苦いような特有の

味は、100gのアスパラガスに360mgと大変

豊富に含まれているアスパラギン酸によるもの

です。アスパラギン酸の名は、アスパラガス

から発見されたことに由来しています。

雌雄異株であり雄株のほうが勢いが強く収穫量

も多いそうです。1年生株の促成栽培では雌株

の方が茎径が太く、成育が旺盛です。しかし

外見では見分けられないので、花が咲くまで

待たなければなりません。翌年の良質な芽の

発生のためには、収穫しすぎないことと夏に茎

が倒れずに十分に繁茂している必要があります。

繁殖は実生(種子から発芽させて増やすこと)

によります。4月から5月にかけてが種の蒔き時

ですが、収穫できる株に仕上げるまでに2-3年

かかるそうです。春になると園芸店などに、

その年から収穫できる苗が出回ります。

アレロパシー作用(植物が他の植物の成長を

抑える物質を出したりする作用)があり、連作

すると育たなくなる可能性があります。

アスパラガスは、グリーンアスパラガスと

ホワイトアスパラガスと紫アスパラガスに分け

られます。グリーンアスパラとホワイトアスパラ

の違いは栽培方法の違いによりますが、

紫アスパラとグリーンアスパラとは品種が

異なっています。

北イタリアはアスパラガスの名産地

として知られ、ヴェネトン州のバッサーノは

特別に太いホワイトアスパラガスで有名です。

日本のアスパラガスの生産地は、長野県、

福島県、北海道です。なかでも北海道が

生産量第一位を誇っています。北海道の

年間生産量は、4,980tです。全国の年間

生産量は、28,800tですから、シェアーは、

17.3%です。以前はホワイトアスパラガスが

主流でしたが、現在はグリーンアスパラガス

が主流となっています。紫アスパラガスは、

アメリカで生まれて、日本に入ってきたのは

約8年前です。まだまだ栽培している農家は

少なく、北海道でもごく少数の農家しか栽培

しておりません。理由としては、栽培が難しく、

グリーンアスパラに比べると、収穫量は

その100分の1程度しか収穫できないとのこと

です。そんな理由から「幻のアスパラ」とも

呼ばれています。 ちなみに調理するときに

茹ですぎると濃い緑色になります。 紫アスパラ

はグリーンアスパラやホワイトアスパラに比べて

アントシアンの含有量が10倍程あり、栄養満点

で生でも食べられます。 健康に良いということ

から人気急上昇中です。

 
 
アスパラガスの歴史

アスパラはもともと南ヨーロッパが原産国であり、

その歴史は紀元前2000年ごろに始まりました。

古代ギリシャ・ローマ時代では既に栽培されて

おり、特別な食材として扱われていました。

中世では痛風に効く薬草として重宝されていた

ようです。 さらに時代を遡って古代エジプト王朝

の頃には、パラオン王達がアスパラを高級食材

として食していた様子が壁画やフレスコ画に

残されています。上流階級の人々しかアスパラ

を食べられなかったようです。当時はまだ細い茎

の野生のアスパラを食べていたようで、現代の

ような太いアスパラが食べられるようになったのは

紀元前200年ごろのことでした。さて、話は

変わって今から500年程昔の16世紀のこと

でした。 イタリアのとある村で、天災による被害

の影響で農作物が全く取れなくなってしまった

年がありました。人々は飢饉に苦しみ、土の中

の芋を探そうと地面を掘っていたときに、偶然

出てきたのがホワイトアスパラガスでした。

食べてみると、甘味を含んだみずみずしい味に

人々は驚き、そのおいしさはヨーロッパ全土に

広まって行きました。日本へは18世紀後半、

江戸時代中期にオランダ人によって観賞用として

伝わりました。観賞用品種としては、A. plumosus

A. asparagoidesA. myriocladusなどが

あります。アスパラガスが食用として流通するように

なったのは、明治初期にアメリカやフランスから種子

として再導入された後のことです。1913年(大正2年)、

薬種業をしていた下田喜久三という人が研究を

始めました。下田氏が試験的に外国からアスパラガス

のタネを買い集めて交配を繰り返した結果、1922年

(大正11年) 地元の北海道の岩内町の地域で自生

していた「ホタルグサ」という草と外国のアスパラを

交配させた「瑞洋」という名前の新しいアスパラガス

の品種が出来上がりました。その翌年から

40ヘクタールもの土地の農場で栽培を始め、周り

の農家にも栽培を勧めました。後に1924年には

岩内町に「日本アスパラガス株式会社」が創立され、

翌1925年にはホワイトアスパラの缶詰を生産する

工場がつくられました。当時、「アスパラ」と言えば

ホワイトアスパラの缶詰の事で、外国から輸入された

高価なものしかありませんでしたが、その中で

日本アスパラガス社の缶詰は国外に向けて輸出

できる程に評価が高くなっていきました。一方、

喜茂別町でも1929年(昭和4年)、羊蹄山で本格的

に栽培が始められました。そして岩内町のように

アスパラガスを栽培する農家が増えていき、

それから3年後の1932年(昭和7年)にアスパラガス

の缶詰を生産するべく「朝日アスパラガス缶詰

株式会社」という会社が設立されました。岩内町

よりも喜茂別町の方が栽培に適していたので、

喜茂別町のアスパラ栽培農家は徐々に増えて

いきました。 というわけで、岩内町が「アスパラガス

発祥の地」、本格的に栽培されるようになった

喜茂別町が「アスパラ揺籃の地」、と言われて

います。その後国内でも消費されるようになり、

昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが

主流となりました。現在では生のホワイトアスパラ

ガスや調理しやすいミニアスパラガスなどが店頭

に並んでいます。

 
 
アスパラガスの雑学

アスパラガスの穂
アスパラガスの穂は、穂先が開いておらず、穂が

ぎゅっと詰まっているものが鮮度が高いものです。

また、アスパラガスの穂先の下の首部分が太く、

ハリのあるものが新鮮といわれています。劣化する

とアスパラガスの穂の部分から曲がってきます。

アスパラガスの茎
アスパラガス茎は、茎が太くて均一にまっすぐ

伸びているものの方が鮮度が高く、細く曲がって

いるものは鮮度が低いとされています。

アスパラガスの切り口
アスパラガスの切り口は、褐変がなく乾燥して

いないものが新鮮なアスパラガスの証です。

切り口が乾いて繊維が目立っているものは

鮮度が低下している証拠です。

アスパラガスの色
アスパラガスの色は、緑色が濃く、鮮やかで

つやのあるものが新鮮です。変色が見られる

ものは、茎が筋っぽく、味が落ちています。

アスパラガスはできるだけ立てて保存すること

で鮮度を保つことができます。アスパラガスを

横に置いて保存しておくと、穂先が起き上がろう

として糖やアミノ酸を消費してしまうため、

アスパラガスの栄養やうまみが損なわれてしまい

ます。また、アスパラガスは生のままラップに

包んで冷蔵庫に入れて保存することも可能です。

2~3日は保存することができますが、時間の

経過とともに硬くなり、苦みが出てきて、栄養が

どんどん失われていくため、新鮮なうちにさっと

ゆでてから冷蔵または冷凍することが良い保存

方法といえます。

根元は手で折る
アスパラガスの根元は、ゆでても固くて食べられ

ません。手で根元を持ってしならせると、固い部分

から簡単に折ることができます。あるいは、

固い表皮をピーラーなどでむけば、ゆでて食べる

ことも可能です。

根元からゆでる
アスパラガスは根元と穂先の固さが違います。

固い方の根元から立てて入れ10秒ほどしてから

寝かせてゆでると、均一の柔らかさにゆであがり

ます。

アスパラガスは、下ゆでをしてから利用すること

が多くあります。下ゆでをする場合には、塩を

加えた熱湯で硬めにゆで、すぐにたっぷりの氷水

で急速に冷まします。こうすることで、色や

歯触りがよくなり、水に溶けやすい性質の

ビタミンCやルチンなどの損失も最小限に抑えられ、

栄養効果を保ったまま摂取できます。また、揚げ物

や炒め物などに使う場合は、下ゆでをせずに調理

した方が、味わいや栄養面をほとんど損なうことなく

調理することができます。グリーンアスパラガスの

場合、油を使って調理することで、油に溶けやすい

性質のビタミンEやビタミンAの吸収効率が上がり

ます。またアスパラギン酸には、エネルギーや窒素

の代謝を高めるミネラル(カルシウム、カリウム、

マグネシウム)を全身へスムーズに運ぶ作用が

あります。この作用によって、疲労回復を素早く促し、

体の活力を増す効果を発揮します。また、糖質や

脂質をエネルギーに変える力も強いことからも、

疲労回復に効果的だといわれています。

アスパラギン酸は尿の合成を促進する働きを

持っています。たんぱく質に含まれる窒素から

生成されるアンモニアは、尿として体の外へ

排出されます。このアンモニアが尿として排出

されず、体の中で循環器系に入ると体の各部分

の活動の命令、調節、伝達を行っている

中枢神経(脳と脊髄のことで、感覚、運動、意思、

情緒、反射 呼吸など、体のあらゆることに関する

コントロールを行っています)に悪影響を及ぼし、

毒性を発揮します。アスパラギン酸は、尿の

合成を促進し、体の外へアンモニアの排出を促す

ことで、中枢神経を守ることに効果的です。

アスパラガスを摂取することで、総コレステロール

および悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる

効果があります。

 
 
アスパラガスの有効成分

グリーンアスパラガスは、発芽後も日光に当て続けて

育てたもので、ホワイトアスパラガスは発芽後に

土寄せをして、白く軟化させたものです。グリーン

アスパラガスは、ホワイトアスパラガスに比べて

栄養価が高く、香りや風味も豊かだと言われ

ています。グリーンアスパラガスは緑黄色野菜

に分類され、ビタミンとミネラル(ビタミンA、ビタミンB₁、

ビタミンB₂、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウム、

鉄など)が含まれています。一方、ホワイトアスパラガス

は、ビタミンA以外の栄養素はグリーンアスパラガスと

同様に含まれていますが、ビタミン類などの含有量は

グリーンアスパラガスより総体的に劣ります。

ホワイトアスパラガスはグリーンアスパラガスより栄養価

は落ちますが、ほんのりと苦みがあり、やわらかい食感

です。またアスパラガスの穂先には、血流改善効果の

あるルチン、アスパラギン酸が多く含まれています。

アスパラギン酸は、アミノ酸の一種で、アスパラガスから

発見されたことからこのように名づけられました。

アスパラギン酸には、体のスタミナをつけて、疲労に

対する抵抗力を高める作用があります。ゆえに、スタミナ

強化をうたったドリンク剤に、アスパラギン酸が配合されて

いることがあります。

 
 
アスパラガスの美肌効果

アスパラガスには、ビタミンC、ビタミンEという

抗酸化力(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素に

よって酸化されるのを防ぐ力)の強いビタミンを

含んでいます。ビタミンCはコラーゲンの生成に

欠かすことができない成分です。コラーゲンは、

正常な皮膚を形成する上で必要不可欠な成分

で、皮膚組織である真皮の約70%を占めて

います。十分なコラーゲンはお肌のキメを整え、

ハリと弾力のある潤いに満ちた状態へと導くのに

効果的です。コラーゲンは、ビタミンCを摂ることで、

体内での生成がより一層促進されます。また、

ビタミンCはしみのもとであるメラニン色素

(シミの原因になる色素)の生成を防ぐ働きや

効果があるため、ビタミンCは肌のハリとしみ予防

に効果的なビタミンともいえます。ビタミンEは

「若返りのビタミン」といわれています。ビタミンEは、

末梢血管(手先や足先に向かって枝分かれして

いる血管)を広げて血行を促進し、全身の血行を

よくすることで細胞の生まれ変わりである新陳代謝

を活発にする効果があります。新陳代謝が活発に

なることで、肌にハリが出てきます。さらに、紫外線

に対する抵抗力も高まるため、しみやそばかすにも

効果的だといえます。また、ビタミンEは細胞自体を

活性酸素から守る働きも担っています。人間の体は

約60兆個もの細胞で構成されています。細胞は、

脂質でできた細胞膜という膜で覆われています。

紫外線やストレスなどから体内に活性酸素

(酸化する力が強い酸素)が発生すると、活性酸素

は細胞膜の脂質と反応し、体内に過酸化脂質を

つくり出します。過酸化脂質とは、細胞を劣化させる

物質で、老化や病気の原因となります。このため

細胞膜の脂質中には、常にビタミンEが存在して

おり、活性酸素による過酸化脂質をつくらないように

抑制し、老化や病気にならないよう細胞を守るため

に働いています。アスパラガスに含まれるビタミンE

は、脂溶性のビタミンのため、油脂に溶ける性質を

持ちます。よって、油と一緒に調理をすることで

吸収の効率が上がります。さらにビタミンEは、

ビタミンCと一緒に摂取することで、抗酸化力が

強まります。ビタミンCは、独自に抗酸化作用を

持っているだけでなく、ビタミンEの抗酸化力を

高める働きもあるのです。このようにビタミンEと

ビタミンCは抗酸化力を高める働きを担う相性抜群

の成分だといえます。さらにアスパラガスの穂先

には、ビタミンPともいわれるルチンという成分を

含んでいます。ルチンは、ビタミンCと共に働き

毛細血管を強くして、血流を改善する効果が

あります。ビタミンCの吸収を促進し、ビタミンCの

働きを促進すると考えられています。

血流促進効果および毛細血管を丈夫にすること

で、高血圧や動脈硬化、脳卒中の予防、

美肌への効果に期待できます。アスパラガスは、

食物繊維やオリゴ糖を含んでいます。食物繊維は、

人間の消化酵素で消化されない食品の成分で、

腸内環境を整えて便秘の解消に効果があると

いわれています。またオリゴ糖は、腸内の善玉菌

を増やす働きがあり、生活習慣病の予防効果が

知られています。さらに、食物繊維と同様に、

腸内の余分なコレステロールや胆汁酸を吸収して

排出する作用もあります。このように食物繊維と

オリゴ糖は、デトックス効果(毒素排泄効果)を

発揮します。このデトックス効果が有効になれば、

美肌へと導かれます。アスパラガスに含まれて

いるアスパラギン酸は、新陳代謝を高め、体内で

たんぱく質の合成を高める働きをします。こ

の作用から、肌を美しく保つ効果が知られています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ギンギラギンにさりげなく、アスパラギン酸を摂取

します。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.343

2013-09-08 18:51:47

カテゴリー:女性の美容と健康

だいこん

写真はだいこんです。

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美肌の野菜&果物(各論:だいこん)

 
 
 
 
だいこんの正体

だいこんについては、「大根(おおね)」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11520166614.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。北海道のだいこんの

収穫量は、168,000tで、全国で第一位の

収穫量を誇っています。ちなみに、シェアー

は、11.3%です。

大根は、アブラナ科ダイコン属に属している

1・2年生草本です。根から葉が直接出ている

ような感じがする葉(根出葉という)ですが、

実際は、地上に出ている部分は、根ではなく

胚軸と呼ばれる茎の一種だそうです。胚軸も

含めて非常に茎が短いので、上記のように、

まるで根から直接、葉が出ている感じがする

わけです。胚軸から生えている、葉の付け根

の低い三角錐部分が、茎にあたるということ

ですが、この部分は食用には、されないよう

です。下記の青首だいこんという種類の胚軸

に光があたると、胚軸の部分が緑色となり、

葉緑素(クロロフィル)が作られることから

胚軸は、茎の性質をもっていることが分かる

そうです。茎、胚軸、根の区別は、導管(水分

の通り道)の位置で区別できるそうです。根の

部分は、両側一列ずつ細い二次的な根が

発生するようですが、これは店頭のだいこん

では、くぼんだ点の列になっているということ

です。栽培される種類のだいこんは、変種と

されています。それは、アブラナ科の植物が

非常に交配しやすいことが原因であり、もとの

原種という種類は、はっきりしないそうです。

遺伝的研究から日本のダイコンはヨーロッパ

系統、ネパール系統とは差が大きく、

中国南方系統に近い事が確認されています。

大根は大きくヨーロッパ大根、中国大根、

日本大根の3つの品種に分けられます。

中でも日本大根は品種が多く、一年中栽培

されています。

大根は主に肥大した胚軸が食用とされます

が、大根の葉が食用とされる葉大根と呼ばれる

品種もあります。また、かいわれ大根は大根

の芽を15cm弱まで伸ばしたもので、品種

ではありません。以下はよく知られている

品種です。

青首(あおくび)大根
青首大根は愛知県春日井群宮重の

青首宮重(あおくびみやしげ)を中心に育成

されました。首の部分が緑色なので「青首」

と呼ばれています。別名で宮重大根とも

呼ばれています。

青首大根は季節を問わずに収穫できるよう

改良された品種で、全国で最も多く栽培

されています。青首大根は1970年代頃

から主流になり、店頭に出回っている大根

のほとんどを占めています。

青首大根は円筒形で根の太さが均一で

長細く、重さが1~2kg程あります。辛みが

少なく甘みが強いことが特徴で、水分が

多いためおでんやふろふき大根、サラダ、

漬けもの、切干大根などに幅広く使われて

います。一年中出回っていますが、最も

美味しい時期は冬です。

亀戸(かめいど)大根
亀戸大根は種をまいてから40日程で育ち、

春に出荷されている品種です。長さが30

cm程度の小さい短根大根です。

亀戸大根は伝統野菜の一つで江戸時代~

大正時代まで東京の江東区亀戸で栽培

されていましたが、近年は生産が激減

しています。現在は葛飾区でごく少量生産

されています。

きめ細やかな乳白色をしており、少し辛み

がある味が特徴です。亀戸大根は浅漬け

や糠味噌にすると美味しいそうです。

みの早生(わせ)大根
みの早生大根は白大根とも呼ばれています

が、現在はほとんど出回っていません。根の

長さが40cm前後で先が細くなっていること

が特徴です。暑さに強いため栽培しやすく、

多汁で辛みのある夏の大根の代表品種です。

三浦(みうら)大根
三浦大根は明治時代~昭和初期に人気の

あった練馬大根を改良した大根です。神奈川

県三浦半島で栽培されたことから三浦大根と

呼ばれるようになりました。三浦大根は長さ50

~60cm程度の中央部がやや太めの大型で、

首の部分まで白色をしています。大きいものは

4kgにもなるといわれています。

三浦大根はたっぷりの水分を含み、甘みと

やや強い辛みを持ちます。煮物やたくあんなど

の漬けもの、大根おろしなどに適している

そうです。

守口(もりぐち)大根
守口大根の原産地は大阪府守口市ですが、

現在は名古屋や岐阜の名産とされています。

世界最長の大根といわれており、標準とされる

大きさでも太さ2.5cm、長さ120cmにも

なります。

さらに長いものでは長さが150cmを超える

ものもあり、日本一細長い大根として知られて

います。

桜島(さくらじま)大根
桜島大根は鹿児島県桜島の火山灰土で育つ

世界最大の大根で、約200年もの歴史がある

といわれています。かぶのような丸い形をして

おり、太さ40cm、重さ15~20kg以上にもなる

冬の大根のひとつです。甘みが強く肉質が

緻密なため味がしみ込みやすく、煮崩れ

しにくい特徴を持つことから、煮物に適している

そうです。

大根おろしや漬けもの、切り干し大根などにも

向いています。1~2月に旬を迎えます。

親田(おやだ)辛み大根
親田辛み大根は長野県下伊那郡下條村の

特産品です。太さ6cm前後で辛みの中にある

甘みが特徴で、おろしそば用の大根として

200年前から使用されています。主に

おろしてそばや焼き魚の薬味として使用され

ます。

紅しぐれ大根
紅しぐれ大根は赤大根とも呼ばれています。

表面はポリフェノールの一種である

アントシアニンによって赤紫色を帯びています。

ムラサキ大根
ムラサキ大根は青首大根より小ぶりで辛みが

ある大根です。煮くずれしにくく、酢をかける

とほんのりとピンク色を呈します。

聖護院(しょうごいん)大根
聖護院大根はかぶのように丸い形をしており、

伝統的な京野菜のひとつとして知られて

います。重さは1~2kg程度で甘みがあり、

肉質はやや緻密で柔らかく煮崩れしにくい

ため煮物に向いています。千枚漬けにも使用

されている品種です。

黒大根
黒大根の原産地はヨーロッパで、皮の部分は

黒く中身が白い珍しいだいこんです。苦みと

甘みがあり、生でも加熱しても美味しく食べる

ことができます。

辛み大根
辛み大根は京都府や群馬県、長野県などで

栽培されている、全長10~20cmの小さめの

大根です。辛みが強く、すりおろしてそばや

うどんなどの薬味に使われています。

ラディッシュ(ヨーロッパ大根)
ラディッシュは20日程度で収穫が可能なこと

から二十日大根とも呼ばれています。

ヨーロッパ大根の中で、唯一国内でも栽培

されている品種です。

皮が赤く中身が白いことが特徴で、重さ

10~15g、直径2cm程度の小型で丸い大根

です。表面は鮮やかな赤色をしているため、

サラダなどの彩りに使われたり、甘酢づけなど

に使用されています。

だいこんの歴史

大根の歴史は古く、紀元前2700~2200年頃

のエジプトではピラミッドを建築する際の食物

として二十日大根が支給されていたといわれて

います。ピラミッド建設労働者の食料とされていた

のが最古の栽培記録とされ、その後ユーラシア

大陸の各地へ伝わりました。中国でも紀元前500

年頃には栽培がおこなわれていました。一方、

ヨーロッパ各地への普及は遅くイギリスでは15

世紀、フランスでは16世紀頃から栽培される

ようになったといわれています。

日本へは中国、朝鮮半島を経て伝播しました。

日本には弥生時代には伝わっており、平安時代

中期の『和名類聚抄』巻17菜蔬部には、園菜類

として於保禰(おほね)として記載されています。

ちなみにハマダイコンまたはノダイコンと見られる

古保禰(こほね)も栽培され、現在のカイワレ

ダイコンとして用いられていました。江戸時代には

関東の江戸近郊である板橋・練馬・浦和・

三浦半島辺りが特産地となり、その中で練馬大根

は特に有名でした。

 
 
だいこんの雑学

大根は全国的に栽培されています。主な生産地

は北海道、千葉県、青森県、宮崎県、神奈川県

などです。冬は暖地、夏は寒冷地の出荷量が多く、

季節によって生産地が入れ替わります。大根は

季節ごとに栽培に適した品種があり、一年中安定

して出荷されますが一般的には冬が旬といわれて

います。また、北海道産は5~12月、千葉県産は

2~6月・10~12月、青森県産は7~11月・

10~12月に旬を迎えます。

大根は部位によって食感や味が異なります。

大根の根は葉に近い上部に甘みがあり、

先端の下部に辛みがあります。これは地上に

近い上部は寒さで凍らないように糖度を

上げるため甘く、先端の下部は土中の虫よけ

のために辛みがあるといわれています。

これらの性質を利用して料理によって使い

分けるとより美味しく食べることができます。

大根の根を葉のつけ根から下に向かって

三等分します。葉に近い上部には甘みがある

ためサラダや大根おろしなど生食に向きます。

中央部は少し固めなので、おでんやふろふき

大根などじっくり煮込む料理に、先端の下部

には辛みがあるため炒め物や味の濃い料理

などに使用すると良いといわれています。

大根おろしは二日酔いの解消に役立つと

いわれています。特に皮つきの大根をよく洗い、

そのままおろすと効果的です。大根の皮部分

に多く含まれているビタミンCが、肝臓の働き

を助けアルコールの分解を促進します。

大根をおろしてから20分後にはビタミンCの

8割が減ってしまうため、食べる前におろした

方が良いとされています。

大根の漢方的な働きとしては、次のようなもの

があります。大根の葉には様々な薬効がある

といわれています。大根の葉を干したものを

お風呂に入れて入浴すると、体が温まり

神経痛や冷え性などに効果的だといわれて

います。また、生の葉の絞り汁は切り傷や

虫刺されなどによるかゆみを抑えることが

知られています。大根に含まれているアミラーゼ

には、でんぷんを分解し、胃腸の機能を高める

効果があります。アミラーゼが消化を助け、胃酸

をコントロールすることで胃もたれや胸やけが

予防されます。アミラーゼは市販の消化整腸剤

にも使われています。また、辛み成分である

イソチオシアネートも胃液の分泌を促し、胃の

健康を保ちます。大根に含まれているビタミンC

には免疫力を高める効果があります。免疫力

とは細菌やウイルスなどから身を守る能力のこと

です。ビタミンCは体内に入ってきた細菌や

ウイルスなどを攻撃する白血球(血液に含まれる

細胞のひとつです。体内に侵入したウイルスや

細菌などの異物を排除の働きを助けるとともに、

自らも細菌やウイルスと闘い体内への侵入を

防ぎます。また、大根の葉にはビタミンAが

含まれており、皮膚や粘膜を丈夫にする働き

をします。ウイルスから体を守ってくれる大切な

役割を果たしている皮膚や粘膜が丈夫に

なると、体の免疫力が高まります。大根に

含まれるビタミンCとビタミンAの相乗効果に

よって免疫力が高まり、風邪を引きにくく回復力

の高い丈夫な体をつくることができます。

大根の芽(カイワレ大根)を摂取することにより、

血糖値やコレステロールを低下させる作用が

報告されており、糖尿病予防効果や

高コレステロール血症予防効果、生活習慣病

予防効果が期待されています。生の大根は

水分が豊富なので分析しますとカルシウムや

鉄などが非常に少ない値を示します。一方、

切干大根は水分が蒸発しているので

カルシウムや鉄が一見濃縮されているように

みえますが、実際は増えているのでは

ありません。カルシウムは20倍、鉄は50倍

などと書いてあり、干すとカルシウムより

鉄の方が増え率が大きいというような、

ちょっと驚いた結果になります。しかし

これには分析のマジックが隠されています。

もともとカルシウムは鉄に比べ圧倒的に多く

含まれているので、かなり正確に測れます。

それに比べ生の大根の鉄を正確に測定

することは難しく、分析誤差が生じやすく、

生の数値がかなり低い値を示したものと

考えられます。基本的には生の大根を

干してもカルシウムも鉄も同じような濃度比率

で濃縮されていき、だいたい20倍程度に

見た目上増えると推測されています。

ただ食物繊維は若干増える可能性が

あります。生の大根に含まれている低分子

のポリフェノールが、干すことにより縮合反応

というものを起こし、高分子のリグニンという

食物繊維に変化します。切干大根の茶色の

色素の正体はリグニンです。しかし増えても

若干量だと思います。これは紫外線や

ポリフェノールオキシダーゼという酵素に

よって起きる反応です。低分子の

ポリフェノールは抗酸化作用、高分子の

リグニンは整腸作用があり、いずれも健康には

よいようです。生の大根より干した大根は一度

にたくさんの量をたべられますし、保存も

できますのでお勧めです。しかし、焼き魚に

添える大根おろしはさずがに生大根でないと

あのおいしさは出せないようです。

 
 
だいこんの有効成分

大根の根にはアミラーゼ、オキシターゼ、

ビタミンCが多く含まれています。アミラーゼ

はでんぷん消化酵素のひとつで、別名

ジアスターゼとも呼ばれています。アミラーゼ

は熱に弱く酸化しやすい性質を持ちます。

オキシターゼはたんぱく質や脂質の消化を

助ける働きをします。ビタミンCは根の皮部分

に多く含まれているといわれています。

これらの成分は熱に弱いため、大根を生で

食べた方が効果的に摂取することができます。

大根おろしにして食べると味も良く手軽です。

大根のピリっとした辛さは辛み成分である

イソチオシアネートによるものです。大根の葉

にはビタミンAやビタミンB2、ビタミンC、

カルシウム、鉄、食物繊維などが含まれて

います。また、大根の葉は殺菌力を持ち、

食中毒予防に効果的だといわれています。

 
 
だいこんの美肌効果

 
 
だいこんに豊富に含まれている食物繊維が

腸内の老廃物を体外に出す役割を果たして

くれます。さらに切干し大根にすると、ワイン

などに含まれるポリフェノールと野菜などに

多い食物繊維の機能を兼ね備えた成分

である、リグニンが増えます。リグニンには、

老化の原因となる肌の酸化(サビつき)を還元

してくれたり、有害物質や老廃物を排出して

くれる機能があります。生の大根の食物繊維も、

切干しだいこんのリグニンも、デトックス効果を

有効にする作用があります。デトックス効果が

有効になれば、美肌へと導かれます。

さらに大根には美肌ビタミンと呼ばれている

ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンC

はコラーゲンの生成に欠かせない成分です。

コラーゲンは動物の細胞や組織をつなぎ

合わせる接着剤の役割を果たしている

たんぱく質の一種で、体内のたんぱく質の

30~40%を占めており、体の形成や機能の

正常化に不可欠の成分です。コラーゲンが

不足すると、肌の水分量が減り老化が進み

ます。ビタミンCにはシミの原因となるメラニン

色素の生成を防ぐ働きもあるため、若々しい肌

を保つ効果があります。さらに生のだいこん

として食べる場合は、辛み成分

イソチオシアネートが、切干大根として食べる

場合は、リグニンが抗酸化作用を発揮します。

これらの抗酸化物質の抗酸化作用がお肌に

現れると美肌へと導かれます。また大根の葉を

一緒に食べると、ビタミンA,ビタミンB2

(美容ビタミン)などの抗酸化ビタミンの

相乗作用を得ることができます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

だいこんは、めったに食あたりしないことから、

当たらない役者を「大根役者」というように、

なったそうです。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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2013-09-08 14:18:19

カテゴリー:ブログ

エベレスト

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診療マル秘裏話 Vol.409 平成23年9月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次

1) 破骨細胞を育てることで骨を作りかえる指令を出す役割
2) 「骨髄異形成症候群」の原因遺伝子

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 関節リウマチの発症に関与する細胞内タンパク質

新しい骨を作るために古い骨を壊す「破骨細胞」を育てているのは、
骨の中にある「骨細胞」であることを見つけたと、高柳広
(たかやなぎ・ひろし)東京医科歯科大教授らが9月12日、
米医学誌ネイチャーメディシンに発表しました。破骨細胞を育てる
ことで骨を作りかえる指令を出す役割を果たしているということです。

骨の破壊と新生のバランスが崩れると、骨粗しょう症や関節リウマチ
などによる骨の破壊のほか、骨が硬くなり死亡することもある
大理石骨病などになる場合があります。そうした病気の原因解明や
治療法開発につながる可能性があると話しています。

高柳教授らは、骨に埋め込まれたような状態で存在し、神経細胞の
ように網目状のネットワークを形成している骨細胞に着目しました。
骨細胞だけが蛍光発色するよう遺伝子操作したマウスをつくり、
酵素などを使って化学処理して高純度の骨細胞を分離しました。
さらに別のマウス実験で、破骨細胞を育てるのに欠かせない分子を
骨細胞が出していることを確かめました。

骨細胞がこつこつと破骨細胞を育て、骨再形成。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 「骨髄異形成症候群」の原因遺伝子

血液のガンの一種「骨髄異形成症候群」の原因遺伝子を発見したと、
小川誠司(おがわ・せいし)・東大特任准教授(ガン分子遺伝学)ら
のグループが9月12日、英科学誌ネイチャー電子版に発表しました。

同症候群の原因遺伝子が判明したのは初めてということです。
新たな診断法や治療薬の開発に役立つということです。

グループは、日本、ドイツ、台湾の24~88歳の患者さん29人の
遺伝子を詳しく解析しました。2人以上に共通して変異していた
遺伝子を複数見つけました。

その中には、生体内でDNAの情報をもとにタンパク質が
つくられる際に、不要な情報を切り取る編集作業(スプライシング)
のために働く遺伝子がありました。

そこで、同じ役割を持つ遺伝子に着目しました。約300人の患者さん
を調べると、病気のタイプにより、患者さんの45~85%で変異
している遺伝子を8個発見し、原因遺伝子と判断しました。

マウスで代表的な一つの遺伝子を変異させたところ、血液が正常に
つくられなくなり、病気の症状を再現したということです。

小川さんは「タンパク質を生成する仕組みが壊れることが、
ガンの発症に関わっていることを示せた」と話しています。

際限なく再現できた。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

骨細胞が破骨細胞を育てる役割があるとは、想像も
できませんでした。確かに骨細胞と破骨細胞のバランス
が崩れると骨粗鬆症や大理石骨病にかかることはうすうす
知っていました。ダイレクトに破骨細胞を育てるのに
欠かせない因子を産生しているなんて、まさにコロンブス
の卵です。骨髄異形性症候群の原因遺伝子を明らかに
できたことは画期的な発見と申せましょう。
骨髄異形性症候群から進んだ白血病は、元々白血病
(デノボ)だった群と較べて予後が悪いことが知られて
います。この悪い予後を改善するべく、遺伝子治療が
軌道に乗って欲しいものです。

機動隊が気道を確保した。笑

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美しい肌Vol.342

2013-09-07 23:48:17

カテゴリー:女性の美容と健康

そば

 
写真はそば(そばの花)です。

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美肌の野菜&果物(各論:そば)

 
 
 
 
そばの正体

そばについては、栄養豊富な穀類

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11524886388.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

そばはタデ科そば属の植物です。普通種と

だったん種の大きく2つに分けられます。

日本でよく食べられているのは普通種です。

だったん種とは、だったんそばといわれ、

別名、苦そばともいいます。ゆでると鮮やか

な黄色になる中国の高地で栽培されている

そばです。だったんそばは実に苦みがあり、

そば粉は日本そばより黄色っぽい色で、

中国では古くから漢方薬の1つとして

扱われていました。

日本の普通種のそばにくらべて、苦味成分

(ルチンから変化するケルセチンの苦み

といわれています)の量が圧倒的に多く

なっています。血液をさらさらにする成分

ルチンの含有量は日本のそばの100倍以上

ともいわれ、脳卒中や心筋梗塞、高血圧など

にも効果があります。だったんそばと普通の

そばを比較するとルチン以外の成分に大きな

違いは、ないそうです。強いてあげると、

だったんそばには、日本のそばに含まれて

いないシス・ウンベル酸というメラニン色素を

抑制する成分が含まれていることから、シミ、

ソバカス、日焼け予防などの美白効果が高い

そうです。またルチンの脳卒中や心筋梗塞、

高血圧などに対する効果は摂取後1時間ほど

で発揮されるそうです。普通種のそばの特徴

として、穀類の中でもたんぱく質やビタミンB1、

ビタミンB2の含有量が多いことが挙げられ

ます。また、たんぱく質にはトリプトファンや

スレオニン、リジンなどの必須アミノ酸を豊富

に含み、栄養価が高く、また、その質も高く

なっています。じゃがいもの花やトマト、

たばこの葉にも含まれる成分ルチンは、

毛細血管を強くする働きを持ち、高血圧の

予防に効果を表します。また、そばは、食物

繊維を豊富に含んでいるため、便秘の解消

やコレステロールの排泄を促し、動脈硬化の

予防にも有効です。そばの最も一般的な

食べ方は、麺として食べる方法です。しかし、

この麺として食べる方法(そば切りという)は、

16世紀ごろ、つまり、安土桃山時代に

始まったとされているようです。明確に

いつからという文献はないようです。ただし、

1992年には、長野県の郷土史家である

関保男さんが、県南西部にある大桑村

の定勝寺という寺で1574(天正2)年に

したためられた「定勝寺文書」の中で、

「ソハキリ」(そば切り)の文字があるの

を発表しました。「徳利一ツ、ソハフクロ

一ツ 千淡内」「振舞ソハキリ 金永」これは、

定勝寺の仏殿修理の落成祝いとして

贈られた品物と贈答者の名前です。

徳利とそば袋を「千淡内」なる人物が贈り

ました。そして、そば切りを「金永」なる

人物が確かに振る舞っていたわけです。

安土桃山時代より前は、そば切りでは

なく、そば粉を練った、「そばがき」や

「そば餅」を食べていたということです。

種実を脱穀し製粉したものがそば粉と

呼ばれ、そのそば粉をこねて薄く伸ばし

細く切ったものがそばです。そば粉は

小麦粉のようにグルテンを形成しない

ため、粘りが少ないです。長野県の信州

そばや岩手県のわんこそば、島根県の

出雲そばなどが有名です。そばを茹でる

と、有効成分もあるルチンやビタミン類が

お湯の中に溶け出してしまいますが、

つけ汁(めんつゆ)をそばの茹で汁

(そば湯)で割って飲むことで、溶け出した

成分も摂ることができます。しかし、同時

に塩分も摂ることになるため、そば湯を

飲む際には注意が必要です。

 
 
そばの歴史

原産地は、DNA分析などから現在では

中国雲南省からヒマラヤあたりにかけて

という説が有力になっています。日本では

縄文時代に初めて栽培され、ヨーロッパへ

は15世紀頃に伝わったといわれています。

現在、そばは世界的に栽培されており、

旧ソ連やポーランド、フランス、アフリカ、

カナダで多く生産されています。

日本でよく食べられているイメージですが、

実際に日本で生産されているものは少ない

ようです。しかし日本のそばも、元をたどれば

大陸伝来の食べ物でした。植物のそばの

原産地は、上記のようにDNA分析などから

現在では中国雲南省からヒマラヤあたりに

かけてという説が有力になっています。

日本でそばの栽培が始まった時期は、かなり

古くまでさかのぼることができます。日本史の

中でも最も古い時代区分の縄文時代にたどり

着くそうです。高知県内で9000年以上前の

遺跡からそばの花粉が見つかり、当時から

そばが栽培されていたと考えられているから

です。さいたま市岩槻区でも3000年前の

遺跡からソバの種子が見つかっています。

「蕎麦」が初めて、歴史的文献に上ったのは、

797年に完成した史書『続日本紀』です。

奈良時代前期の女帝だった元正天皇

(680~748)が出した詔の中に、次のような

「蕎麦」の記述があります。「今年の夏は雨が

なく、田からとれるものがみのらず、よろしく天下

の国司をして、百姓(おおみたから)を勧課し、

晩禾(ばんか)、蕎麦及び小麦を植えしめ、

たくわえおき、もって救荒に備えしむべし」

日照り続きで稲の収穫が見込めない中、普通

より遅く実る晩禾とよばれる稲や小麦とともに、

栽培が推奨されたのが「蕎麦」でした。そばは、

日照りや冷涼な気候にも強く、また栽培する

土地もさほど選ばないため、凶作の時も収穫が

見込める救荒作物として位置づけられていた

わけです。上記のように、安土桃山時代に、

麺のそばを食べることが始まってから、そばに

様々な変革の手が加えられていきました。

江戸時代に入り、17世紀から18世紀頃には、

そば粉に“つなぎ”としての小麦粉を混ぜるそば

の製法が打ち立てられたとされています。

そば粉のみのそばは「十割」(とわり)、

小麦粉2に対してそば粉8の比率のそばは

「二八」(にはち)、同様に、「三七」「半々」も

誕生しました。さらに、そば粉10として小麦粉2

の割合の「外二」なども誕生しました。

粉の混ぜ方が多種多様になったのは、

それだけ人々がそばに興味を持つようになった

証しといえましょう。今も続く「そば屋」が開店

したのも江戸時代です。江戸の麻布永坂町

では、江戸暮らしをしていた信州の行商人の

清右衛門が1789(寛政元)年、

「信州更科蕎麦処」なる看板を掲げました。

「更科そば」は、そばの実の中心のみを

挽いた白い上品なものです。信州からの

直売を売り物にし、江戸中で評判になりました。

一方、雑司ヶ谷鬼子母神門前や本郷団子坂

では「藪そば」が誕生しました。こちらは

そばの実の甘皮の色を入れた薄緑色のそば

でした。更科そばや藪そばを提供するそば屋

の誕生以来、大江戸中にそば屋は広がって

いき、1860(万延元)年には江戸府内の

そば屋は3763店を数えたと言われています。

そばにとってのもう1つの重要な変革も、この

時期に起きました。それは、飢饉をしのぐ

「救荒食としてのそば」から、縁起のよい

「ハレの食品としてのそば」への転換です。

晦日に食べる「晦日そば」や、大晦日に食べる

「年越しそば」の習慣が庶民に定着したのは

江戸時代中期だそうです。もともと、

金銀細工師が、飛び散った金粉・銀粉を、

そば粉を使って集めていたことから、縁起を

かついで掛け金の回収前にそばを食べる

ようになったということです。そのげんかつぎが

晦日や大晦日にそばを食べるという習慣として

広まったという説があります。また、引っ越しの

挨拶に「そばに参りました」「細く長くよろしく」の

意味を込めてそばを贈る習慣も江戸時代に

始まったそうです。麺となったそばは江戸の

人びとに愛され、縁起物になっていったわけ

です。

 
 
そばの雑学

日本では、圧倒的に北海道で生産されます。

全国の生産量が32000tに対し、北海道は、

11400tで、シェアーは、実に35.6%です。

ちなみに長野県は、2400tでシェアーは、

7.5%に過ぎず、全国第4位の生産量です。

生育期間が50~70日と短く、やせた土地

や寒冷地でもよく育ちます。夏に白い花が

咲き、秋に三角すい形の実をつけます。

収穫時期により夏そばと秋そばがあり、

収穫量、味、香り、色ともに秋そばのほうが

良いとされています。「新そば」といわれる

のは秋そばのことを指します。そばを食べる

際の薬味は、そばの働きを引き出す役割も

あるため、積極的に摂ることをおすすめします。

ねぎの持つアリシンという物質はそばの

ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復や冷え症

に効果的です。また、そばには体を冷やす

作用もあるため、わさびを一緒に食べることで、

わさびの持つ辛み成分シニグリンの働きで

代謝を高めることができ、冷えを改善すること

ができると考えられています。そばに含まれる

ルチンは、毛細血管の透過性を保持する

働きがあり、栄養素や酸素の交換をスムーズ

に行うことにより、必要な栄養素が出て行ったり、

逆に病原菌が侵入するのを防いだりします。

また、毛細血管を強くする働きもあるので、

そばを摂ることで高血圧予防や動脈硬化予防、

出血性疾患に効果が期待できます。また、

すい臓の機能を高める働きもあり、

糖尿病の予防や抑制にも効果があると

いわれています。そばが持つたんぱく質は、

体脂肪の蓄積を抑える働きがあることも

分かっており、生活習慣病などの予防にも

有効といえます。ルチンは記憶細胞の保護

や活発化にも関係しているため、そばを

食べることで記憶力の向上などに有効と

されています。また、そばには亜鉛も含まれて

いる亜鉛は、肌や舌の細胞を生み出したり、

情報伝達物質を生成したりすることにも

関わっているため、正常な味覚や記憶力の

向上にも効果が期待できます。

 
 
そばの有効成分

そばに含まれるフラボノイドの一種ルチンは、

欧米では薬としても利用されている成分で、

血圧を下げる働きがあります。フラボノイドの

中でもビタミンP(ビタミン様物質といわれる

もので、ルチン、ヘスペリジン、エリオシトリン

等の総称)に分類されるルチンは、血栓

(血管内にできる血液などの成分で構成

された塊)ができることを防いで、血液の

流れをスムーズにする働きがあります。

また、ビタミンCの吸収だけでなく、その働き

も高めるため、コラーゲン合成の促進や

血管の強化、抗酸化力の向上が期待でき

ます。毛細血管の血管壁を強化し、

高血圧や動脈硬化を予防することで、

出血性疾患を予防する効果もあると

いわれています。そばに含まれる亜鉛は、

新陳代謝を促進する働きがあります。

亜鉛の働きによって細胞や情報伝達物質

の生成が促進されるため、記憶力の向上

も期待できます。発育の著しい成長期の

お子様にも欠かせない成分です。また、

そばのたんぱく質には、体脂肪の蓄積を

抑える働きがあることもわかっています。

豊富な食物繊維によって、便秘の解消や、

コレステロールの排泄も促進してくれます。

 
 
そばの美肌効果

そばには食物繊維も豊富に含まれて

います。食物繊維は腸内で水分を含み、

不要なものを絡めとり体外へ排泄します。

そばは、ヘミセルロースという食物繊維を

多く含みます。一日に必要な食物繊維

の量は20グラムが目安とされています。

蕎麦一食で、5グラムの食物繊維がとれ

ます。ヘミセルロースは、不溶性の

食物繊維で、腸のぜん動を刺激し、腸内

に溜まった有害物質の排出を促す作用

があります。肥満や便秘の解消、腸の

病気予防などに効果があります。この

ヘミセルロースの働きは、デトックス効果

につながります。デトックス効果が有効

になれば、美肌へと導かれます。そば

に含まれるビタミンP(ビタミン様物質と

いわれるもので、ルチン、ヘスペリジン、

エリオシトリン等の総称)は、ビタミンCの

吸収を高め、コラーゲンの生成や血管の

強化などビタミンCの働きを促進します。

また、ビタミンCには酸化を防ぐ働きも

あるため、活性酸素によるダメージも

防いでくれます。またルチンやルチン

から変わったケルセチンも抗酸化物質

ですので、これらの抗酸化物質の働き

が肌に現れると美肌へと導かれます。

老化防止に役立つビタミンE(別名

若返りのビタミン)、疲労回復にはたらく

ビタミンB1、皮膚や粘膜を健康にする

ビタミンB2(別名美容ビタミン)などの

抗酸化ビタミン類も豊富です。これら

抗酸化ビタミンの相乗効果も美肌へと

導くと考えられています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ルチンは血管の補修をルーチンに

行っています。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.341

2013-09-06 22:04:02

カテゴリー:女性の美容と健康

長いも

写真は山芋(長いも)です。

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美肌の野菜&果物(各論:山芋)

 
 
山芋の正体

山芋については、漢方生薬「山薬」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11508189691.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

山芋は特有の粘りを持つヤマノイモ科

ヤマノイモ属のつる性多年草(茎の一部、地下茎、

根などが枯れずに残り、複数年にわたって生存

する草)です。唯一生で食べることができる非常に

栄養価の高い芋です。もともとは山に自生して

いたことから山芋と名付けられました。

山芋の歴史は古く、日本では縄文時代から

食べられており、鎌倉から室町時代頃に栽培が

始まったといわれています。昔から滋養強壮に効果

があるとされ、日本では「山うなぎ」とも呼ばれて

いました。日本では、河川から遠く離れた山中の

道端などでそこに居るはずのない鰻が、なぜか

見つかった時、「山芋が鰻に化けた」という俗説が

ありました。これは、形が似ているということだけ

ではなく、滋養強壮の効果が認められていたから

と考えられています。ヤマイモは唯一、生で

食べられる芋です。ジャガイモなどのナス科の芋は

生では有毒(ソラニンなど)ですし、ヒルガオ科の

サツマイモは生食用のものはあるものの、熱を

通すのが普通です。生ですりおろしただけで

とろろにして食べられる芋は他にありません。

その理由は、山芋に含まれるデンプン分解酵素

(アミラーゼ、ジャスターゼ)にありました。

これについては、後で詳細に述べます。

現在、日本で採れる山芋は大きくジネンジョ、

ダイジョ、ヤマノイモの3種類に分けられます。

山芋の出荷時期は品種によって多少異なり

ますが、多くは9月~12月頃に出荷されます。

ジネンジョ(自然薯)
ジネンジョは日本が原産の天然種で、主に

山野に自生しています。細長く、長さは60cm

から1mにもなります。他の種類に比べ、強い

粘りと耐寒性を持っていることが特徴です。

収穫まで3年~4年かかることや、掘り出すのが

困難であることから天然物はほとんど市場に

出回っていません。現在市場に出回っている

ものの多くは栽培品です。すりおろし、とろろに

して食べられることが多い種類です。

このジネンジョから、鹿児島名産「かるかん」饅頭

が作られます。鹿児島でも、最近はイノシシに

ジネンジョが荒らされることが多く、あまり採れなく

なっているそうです。野生の動物も美味しいものは、

良く知っていて掘り出して食べてしまうようです。

私は、高校時代を鹿児島で過ごしたので、

「かるかん」饅頭が大好きです。とくに明石屋の

かるかんがモッチリした食感で、最高においしい

です。明石屋のかるかんは、全国の百貨店など

で購入することができます。食い意地が張って

いることをお許し下さい。

ダイジョ
ダイジョは東南アジアを原産とし、アフリカや

熱帯アジア、ラテンアメリカなどの広い地域で

主食として栽培されている種類です。

日本でも沖縄や南九州など一部の地域で

わずかに栽培されています。ダイジョは寒さに

弱く、12℃以下になるとタネイモが腐るため、

寒冷地での栽培が難しいとされています。

白色や赤紫色があり、調理用の着色料

としても利用できます。ダイジョの仲間に

ワイルドヤム(メキシコヤムイモとも言う)があり、

オリンピックの金メダリストである短距離ウサイン・

ボルト選手が「ワイルドヤム(現地の山芋)が

強さの秘密」と漏らしたことがあるようです。

これについては、雑学の所で詳しく述べたい

と思います。

ヤマイモ
ヤマイモは中国が原産の、温帯地域に適した

種類です。日本には平安時代に伝来したとの

説もありますが、記録が残されている文献に

よると江戸時代以降に伝えられたといわれて

います。ヤマノイモは芋の形によりさらに、

長形種、偏形種、塊形種の3種に分けられます。

長形種は一般的にナガイモと呼ばれており、

全国的に栽培されている生産量の最も多い

種類です。中国南西部の雲南地方が原産地

のナガイモは、紀元前3世紀ごろから栽培

されるようになったとされています。形は棒状

で長いものでは1mにもなります。1年で生育

するため一年薯(いちねんいも)とも呼ばれて

います。水気が多く粘りが少ないため、細切り

にしてサラダや酢の物、また大きめに切って

煮物にするなど食感を楽しめる料理に向いて

います。偏形種はイチョウイモやブッショウイモ

と呼ばれている種類です。手のひらやイチョウ

の葉、扇状など様々な形をしており、淡褐色の

外皮を持ちます。短根で土層の浅いところでも

栽培が可能です。栽培量が多い関東では

大和芋と呼ばれることもあります。あくが少なく、

粘りも強いので、すりおろして食べるのに適して

います。塊形種には伊勢芋、丹波芋、大和芋

などが含まれます。形は球形から塊形まで様々

あり、皮の色も白から黒まで多様です。比較的

高温な地域での栽培に適しているため、近畿・

中国・四国地方で多く栽培されています。

水分が少なく、粘りが強いため、とろろ汁や、

やまかけなどすりおろして食べられることが

多い種類です。大和芋は和菓子の原料や、

かまぼこなどの練り物のつなぎにも使われて

います。ヤマノイモの中では最も粘りが強く、

形がきれいなため贈答品としても人気があります。

 
 
山芋の歴史

山芋の歴史は米の歴史よりも古く、縄文時代から

食べられていたそうです。栽培が簡単であること、

また、自然に近い畑であまり耕作を要しなかった

ことがその理由であるとされています。歴史書や

小説にも山芋の記述は多く書き残されています。

有名な「平家物語」に平忠盛と白河院が零余子

(むかご)を手に持ちながら、祇園女御の生んだ

子について語る場面があります。江戸時代になる

と、儒学者で本草学者でもある貝原益軒

(かいばらえきけん)の「益軒十訓」の一つ

「養正訓」で、とろろで精力がつきすぎ、世の

男女関係が乱れるのを心配したくだりがあるほか、

井原西鶴(いはらさいかく)の「好色一代男」にも

主人公の世之介が精力源としてとろろいもを利用

した記述があります。芥川龍之介の「芋粥」にも

山芋が登場するなど歴史的背景に必ず出てくる

野菜です。つくねいもの名前が最初に登場した

のは「清良記」(1654年頃:諸説あり)といわれ、

栽培の記録があるのは「百姓伝記」(1681~1684

年頃)、または「農業全書」(1697年)以降です。

ジネンジョ(自然薯)はもともと日本に自生して

いました。「日本書紀」や「正倉院文書」に「暑預」

という文字があり、これが「薯預(じょうよ)」=

「やまのいも」だといわれています。当時の状況から、

やまのいもの中でも栽培用のつくねいもや長いも

ではなく、野生のジネンジョ(自然薯)だったと

考えられています。

 
 
山芋の雑学

ジネンジョは重く、ひげ根が密集しているものが良品

です。ナガイモは形が良く、太さが均一なものを選び

ましょう。あまり細すぎるものよりも、ずんぐりと程良い

太さがある方が味が良いとされています。不自然に

白いものは、漂白している可能性があるので避けた

ほうが良いでしょう。伊勢芋、丹波芋、大和芋は凹凸

がなく、なるべく重いものを選びます。包丁を入れて

いない皮付きの山芋は乾燥しないように新聞紙で

包み、日の当らない風通しの良い場所で保存します。

切った後の使いきれなかった山芋は、切り口をラップ

でピッタリと包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存

します。切り口から水分が失われ変色していくので、

切り口をしっかりと覆うことが大切です。でんぷんを

多く含む芋類は加熱せずに食べると、消化や吸収

が悪く下痢をしてしまうことが多いので、通常の芋類

は生ではなく、加熱調理をして食べます。しかし、

山芋はでんぷんを分解する酵素を豊富に含んで

いるため、生で食べても問題はありません。さらに、

山芋に含まれる分解酵素は、加熱しない方がその

効果をより強く発揮します。また、すりおろして山芋

の細胞を壊すことで分解酵素の働きが強まることも

わかっています。とろろは、山芋の分解酵素の働き

を最大限に発揮させる、非常に合理的な食べ方

です。山芋の皮をむいたり、すりおろしたりする時に

手がかゆくなる場合があります。これは山芋の皮付近

に存在する針状のシュウ酸カルシウムが皮膚を刺激

するためです。シュウ酸カルシウムは酸に非常に弱い

という性質を持っているため、レモン汁をかゆくなって

いる部分につけたり、食酢を薄めたもので軽く洗い

流すとかゆみがおさまります。山芋をすりおろす時は

おろし金を使わずに、すり鉢を使う方が良いと

いわれています。山芋をすり鉢の周りに軽く当て、

回しながらすりおろします。そして最後にすりこぎで

仕上げます。おろし金を使うよりも一段と口当たりの

良い、ふわっとしたとろろができます。山芋に豊富に

含まれるでんぷん分解酵素であるアミラーゼ(山芋

には、アミラーゼが大根以上に含まれている)や

ジアスターゼが消化を促進し、栄養の吸収率を高め

ます。そのため山芋には新陳代謝を活発にし、

疲れた胃を助け、疲労回復や滋養強壮への効果が

期待されています。また山芋のヌメリのもとである

ムチンには胃の粘膜を潤し、保護する働きがあります。

山芋に含まれるムチンには、血糖値の上昇を抑えて

糖尿病を予防したり、血中のコレステロールを抑え、

高脂血症(血液中に溶けているコレステロールや

中性脂肪値が必要量よりも異常に多い状態)を予防

する働きがあります。また山芋にはサポニンという成分

が含まれます。サポニンはラテン語のせっけんを意味

する「サポ」が名前の由来であるように、水に溶けると

せっけんのように泡をつくる発泡作用(界面活性作用

ともいいます)があります。この泡には脂質を溶かす

働きがあるため、余分な脂質の吸収を抑える働きが

期待できます。サポニンには血栓の生成を抑制する

働きや、過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪など

の脂質が活性酸素によって酸化されたものの総称)の

蓄積を抑制する強い抗酸化作用(たんぱく質や脂質、

DNAなどが酸素によって酸化されるのを防ぐ作用)が

あることも報告されています。ジオスゲニンは、ヤムイモ

(Dioscorea)、フェヌグリーク(fenugreek)、

オオホザキアヤメ(Costus speciosus)などの植物に
見出されるフロスタノール・サポニン(furostsno

l saponin)です。サポニンとはその水溶液を振ると
持続性の泡を生ずる(界面活性作用のある)化合物

の総称の事で、これらのサポニンのうち、

フロスタノール型は、身体能力を向上させる作用が

あることが知られています。 ジオスゲニンはDHEA

(dehydroepiandrosterone)などのさまざまなホルモン
の出発原料となります。ヤムイモは、アフリカで約4億人

が主食としており、日本では古くからナガイモ、

ジネンジョ(ヤマノイモ)、ダイジョ、トゲドコロ等の品種が

栽培されています。ヤムイモには滋養強壮などの効果

があるといわれていますが、植物ステロイドの一種である

ジオスゲニンという物質がその作用を担うと考えられて

います。日本で栽培されている約80種類のヤムイモの

ジオスゲニン含量を調べたところ、沖縄地方のごく一部

で栽培されているトゲドコロに一般の国産ヤムイモの

200倍以上のジオスゲニンが含まれていることが発見

されました。 ヤムイモ類に含まれるジオスゲニンは、

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)に類似した構造を

有しており、通常、糖が結合した配糖体の形で存在して

います。 DHEAは体内で代謝され、男性ホルモンである

テストステロンや女性ホルモンであるエストラジオールなど

に変換されることから、ジオスゲニンが穏やかな形で

ホルモンバランスを保つことに関与していると考えられます。

米国ではヤムイモのアルコール抽出物が、サプリメント

としてドラッグストアなどで売られています。ジオスゲニン

は人間の身体の作り出すプロゲステロン(最も主要な

黄体ホルモン)に分子構造が非常に良く似ているため、

身体が自然にプロゲステロンを作り出すための前駆体

となりプロゲステロンの精製を促進し、ホルモンバランス

を取り戻させる効果があるといわれています。

このジオスゲニンがワイルドヤム(メキシコヤムイモとも

言う)にたくさん含まれており、オリンピックの金メダリスト

である短距離ウサイン・ボルト選手が「ワイルドヤム

(現地の山芋)が強さの秘密」と言った根拠となっている

わけです。ワイルドヤムは、上記の黄体ホルモン様物質

であるジオスゲニンを多く含むため、そのサプリメントが

バストアップに有効とされているわけです。美容関係の

ブログを読むと、ワイルドヤムのサプリを個人輸入して、

バストアップの効果がみられたという記載が認められます。

ジオスゲニンは、2012年7月に富山大学の研究で、

アルツハイマー病の改善に有効であると報告されている

成分でもあります。以下にその研究の概要を述べて

みます。アルツハイマー病モデルマウスに、山芋の

有効成分ジオスゲニンを1日当たり0.12mg の量で

20日間摂取させたところ、認知機能に改善が見られ

ました。またアルツハイマー病に特有のタンパク質

アミロイドβの生成が抑止され、神経軸索が正常に

戻ったことから、山芋に認知症予防効果と

アルツハイマー病の予防効果があることが示唆され

ました。山芋に含まれるコリンは高血圧や動脈硬化

の予防に効果的です。コリンは血管を拡張させて

血圧を下げるアセチルコリンと呼ばれる物質や、

細胞膜を構成するレシチンの材料になっています。

レシチンは血管壁へのコレステロールの沈着を防い

だり、肝臓に脂肪が溜らないようにする働きがある

ため、肝硬変(肝臓が固くなり、本来の機能が

きわめて減衰した状態)や動脈硬化の予防になります。

 
 
山芋の有効成分

山芋には、でんぷん分解酵素であるアミラーゼや

ジアスターゼが豊富に含まれているため、消化を

助け、栄養の吸収効率を高める効果があると

いわれています。新陳代謝を活発にし、疲労回復

や滋養強壮に効果的です。山芋の特性でもある

ヌメリは、ムチンと呼ばれる成分によって生まれます。

ムチンは胃腸の粘膜を潤し、保護する働きがある

ため消化酵素とともに滋養強壮に効果的に働き

かけます。アミラーゼやジアスターゼ、ムチンは

ともに熱に弱く、加熱により分解酵素の働きが

失われます。そのため、山芋をとろろや千切りなど

生のまま食べることは分解酵素の働きを維持する

とても効果的な食べ方です。山芋には他にも、

ビタミンB₁やパントテン酸、カリウム、食物繊維が

多く含まれています。これらには腸内環境の

正常化,肝臓や脾臓の負担を軽減させるなどの

働きがあります。

ナガイモに含まれる成分は塊茎にデンプン、

ブドウ糖、果糖、チロシン、ロイシン、

グルタミン酸、グロブリン、クロロゲン酸、

アラントイン、ジオスゲニン、バタタシン、

ジアスターゼなどが含まれています。

ヤマノイモに含まれる成分は根にデンプン、

グルココルチコイド、アルギニン、コリン、

ジアスターゼ、マンニトール、フィチン酸、

タンニンなどが含まれています。

 
 
山芋の美肌効果

食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維

の2つに分類されます。不溶性食物繊維とは

水に溶けない食物繊維で、腸のぜん動を刺激し、

腸内に溜まった有害物質の排出を促す作用が

あります。肥満や便秘の解消、腸の病気予防など

に効果があります。水溶性食物繊維とは水に

溶ける食物繊維で、腸内で水分を含みヌルヌル

としたゲル状となり、有害な成分を吸着して排出

させます。糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防に

効果があります。これら食物繊維の働きは、

有害物質の排泄(デトックス)効果につながります。

デトックス効果のみでも、美肌へと導かれます。

さらにジオスゲニンなどのサポニンの黄体ホルモン

様作用やクロロゲン酸などの抗酸化物質の

抗酸化作用がお肌に現れれば、美肌へと導かれ

ます。今回は、ここまでとさせていただきます。

山芋は、やむにやまれぬ、ヤム芋でした。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.340

2013-09-05 19:47:51

カテゴリー:女性の美容と健康

人参

写真はにんじんです。

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美肌の野菜&果物(各論:にんじん)

 
 
にんじんの正体

にんじんについては、「緑黄色野菜の王様」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11513840674.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

にんじんはセリ科の野菜です。英名のcarrot

が「カロテン」の語源となる程β-カロテンが

豊富に含まれるにんじんには、動脈硬化の

予防や免疫力の向上、目や肌の健康維持

などの働きがあります。

あらゆる年代の悩みに応えてくれる、

「緑黄色野菜の王様」と呼ばれる野菜です。

長根の東洋にんじんと短根の西洋にんじん

があり、栽培や流通の便利な西洋にんじんは

品種改良が進み多くの品種が栽培されて

います。カロテンの量は一般的には

東洋にんじんより西洋にんじんの方が多く

含まれます。品種によって様々な色素を含んで

おり、鮮やかな色を持つ緑黄色野菜として人気

です。かつては子どもの嫌う野菜の代表でも

ありましたが、品種改良によりにおいが薄く、

味も甘いものに改良されています。実は、

「ニンジンの学名、Daucus carotaは、赤くて

温まるものという意味」です。実際に体を温める

効果があります。愛知医科大学医学部の

伊藤要子准教授とカゴメの共同研究でも、

ニンジンジュースをのむと体温が上昇したり、

体温の低下が抑えられたりしました。伊藤要子

准教授は、次のように話しています。「昔から

根菜は体を温めるといわれるが、それを立証

できた。ジュースに限らず、ニンジンをよく噛んで

食べれば同様の効果が期待できるのでは」。

かつては子供が嫌いな野菜として名前が

あがっていましたが、にんじん特有のにおいや

風味を抑えた品種が増えたことで、好きな野菜

として名前があがるようになりました。

にんじんは、原産地であるアフガニスタンから

伝わったルートによって、東洋にんじんと西洋

にんじんの2種類に分けられます。

アフガニスタンから中国を経て東方に伝わった

東洋にんじんは、赤色の金時にんじんを筆頭に、

甘みが強くにんじん特有のくさみが少ない品種

です。煮ても形が崩れないことから日本食に

彩りとして使用することが多くあります。

金時にんじん
京にんじんとも呼ばれ、軟らかく甘みがあり

にんじん特有のにおいが少ない品種です。

長さは30cm前後です。金時にんじんの赤い色

はリコピンと呼ばれる色素です。

滝野川大長(たきのがわおおなが)
長さが70cm以上もあるにんじんです。

栽培が難しくトウ立ち(「とう(花をつける花茎)」

が伸びてくること)しやすいことから1960年

以降になると急激に減少し、現在ではほとんど

栽培されていません。

島にんじん
琉球にんじんと呼ばれている黄色いにんじん

です。沖縄産のため暑さに強く、十分な甘み

があります。細長い形をしており、長さは

30~40cm程です。

アフガニスタンからオランダを経てイギリスへ

伝わった西洋にんじんは、甘みがあるオレンジ

色のにんじんでカロテンを豊富に含んでいます。

かつてはにんじん臭が強かったのですが、

食べやすく品種改良されています。

・五寸にんじん
現在日本で販売されているにんじんのほとんどが

五寸にんじんです。オレンジ色が強く、β-カロテン

を豊富に含んでいます。長さは名前の通り五寸

(約15.2cm)程です。

「向陽2号」「ひとみ五寸」などの品種があります。

紫にんじん
ポリフェノ-ルの一種であるアントシアニンが豊富

に含まれる紫色の皮を持つにんじんです。

中心の色はオレンジ色や黄色など品種によって

異なります。

ミニキャロット
長さが10cm、直径が1~1.5cm程の小さい

にんじんです。甘みが強く、果肉が柔らかいこと

が特徴です。にんじんは皮に近いところに多くの

栄養素が含まれています。皮が薄く剥かずに

食べることができるミニキャロットは、無駄なく

栄養素が摂れる品種です。

 
 
にんじんの歴史

にんじんの原産地は中央アジアのアフガニスタン

で、現在のアフガニスタンに横たわる山脈

「ヒンドゥークシュ(ヒンズークシ)」山麓で栽培

されたのが始まりと考えられています。

古代ギリシャでは薬用として栽培されていたようで、

その頃のにんじんは根が枝分かれした刺激の

強いものだったそうです。円錐形のにんじんは

10世紀頃に現在のトルコ西部辺りで誕生した

と推定され、12~15世紀頃ヨーロッパに広がり

ました。原産地のアフガニスタンからヨーロッパに

伝わったときは、黒や黄色や紫などさまざまな色

があったようです。現在のようなオレンジ色の

にんじんは17~18世紀頃にオランダで作り

出されたものです。東洋系にんじんは12~13

世紀頃に中国に伝わり、改良されて日本にも

伝わりました。伝来時期は定かではありませんが、

日本では「新刊多識編」(1631年)に「胡蘿蔔

(セリニンジン)」と記されていますので、少なく

ともその頃には伝わっていたと考えられます。

現在主流の西洋系にんじんが日本にもたら

されたのは江戸時代後期になってからです。

その頃に現在と同じ西洋系にんじんが伝わり、

それが明治時代以降に普及しました。

 
 
にんじんの雑学

現在、最も生産量が多い国は中国で、アメリカ、

ロシアと続きます。日本では様々な地域で生産

されていますが、全国で北海道が生産量一位で、

二位に千葉県が続きます。北海道の生産量の

シェアーは、28%です。にんじんという名前は、

枝分かれをしている薬用にんじんの根の形が

人間の形に似ていることから命名されており、

本来にんじんとは薬用にんじん(朝鮮人参や

高麗人参、田七人参)のことを指していいます。

薬草にんじんはウコギ科の植物であり、にんじん

とは異なる植物ですが、東洋にんじんは日本で

古くから知られていた薬用にんじんと根の形が

似ており、葉の形がセリに似ていることから

「せりにんじん」と呼ばれていました。また、薬用

にんじんとは違い食用とされることから

「菜にんじん」とも呼ばれていたそうです。

菜にんじんは保存に適しており美味しいことから

全国に広まり、17世紀頃には菜にんじんを

にんじんと呼ぶようになったといわれています。

全体が色鮮やかでツヤとハリがあり、上部まで

オレンジ色をしたものが美味しいにんじんです。

葉の切り口の軸が細い方が果肉が柔らかい

傾向にあります。にんじんの旬は春と秋冬の

2回あります。春のにんじんはみずみずしい

風味と柔らかい歯ごたえがあり、秋冬のにんじん

は実がしまっていて、加熱により甘みが増します。

8~10月の秋が旬なのは、北海道産の

秋ニンジンです。夏場と冬場で適した保存方法

が異なります。夏場は泥を落とした後よく水気を

拭いて新聞紙で包み、乾燥を防ぐためラップや

ポリ袋で密封し、冷蔵庫で保存します。

冬場はラップやポリ袋で乾燥を防ぎ、常温で

保存します。1本を食べきれない時は、先の方

から使うようにします。葉がついている場合は

栄養素が葉にとられてしまうため、すぐに

切り落とします。にんじんの葉は保存しにくい

ので、切ったその日に調理する必要があります。

にんじんには、ビタミンCを酸化させる酵素

であるアスコルビナーゼが含まれています。

加熱調理する場合は酵素が不活性化する

ため問題はないのですが、生の状態で

ビタミンCに富む野菜と一緒に食べる場合は、

酢または柑橘系(レモンなど)のしぼり汁を

加えるとアスコルビナーゼの働きを抑制

されます。すりおろすことにより

アスコルビナーゼの働きが活発になるため、

ジュースに加える際は注意する必要が

あります。日常生活で体内に発生する

活性酸素(普通の酸素に比べ、著しく反応性

が増すことで強い酸化力を持った酸素)は、

血中の脂質を酸化させ動脈硬化の原因

となります。β-カロテンには体内の活性酸素を

除去する働きがあり、血中の脂質の酸化を

防ぎ血管を若々しく保ってくれるため、

動脈硬化の改善や予防に効果を発揮する

といわれています。特に金時にんじんには、

赤色の色素であるリコピンも含まれている

ため、より強い抗酸化作用(たんぱく質や

脂質、DNAなどが酸素によって酸化される

のを防ぐ作用)が期待できます。β-カロテン

から変換されたビタミンAは、目が網膜で

光を感じる時に必要なロドプシンの生成に

必要とされる成分で、夜盲症や眼精疲労の

予防に効果があります。また、にんじんには

ルテインが含まれています。ルテインは

目の水晶体や黄斑部に多く存在し、強い

抗酸化力を持つカロテノイド色素で、

紫外線などのダメージから目を守ります。

紫にんじんには、目の健康を保ってくれる

ポリフェノ-ールの一種であるアントシアニン

も含まれます。β-カロテンから変換された

ビタミンAは皮膚やのどなどの粘膜を正常

に保つ働きがあり、免疫力を高めてくれる

ため、口内炎や風邪の予防に効果的です。

食塩の過剰な摂取などによりナトリウムが

血中に多く存在すると、体内で水分の移動

が正常に行われなくなり高血圧を招いて

しまいます。にんじんに含まれるカリウムには、

余分なナトリウムを体外に排出する働きがある

ため、血圧を下げ高血圧を予防してくれる作用

が期待できます。ニンジンか”ファルカリノール”

(にんじんに多く含まれる、ポリフェノールです)

を含むエサを与えたネズミは、与えなかった

ネズミと比べて、実際に、完全な悪性腫瘍の

発生が 3分の1ほど少ないことがわかりました。

新しい研究では、ニンジンが加熱されると、

その構成が変化することを明らかにしました。

熱が細胞を破壊するために、ニンジンの内部

に水分が保持される能力が失われます。

ニンジンが水分を失うのに応じて”ファルカリノール

“の濃度が増加します。しかし、熱は細胞壁を

やわらかくしするので、糖分やビタミンCのような

水溶性の成分は、組織の表面を通して失われ

ます。結果として”ファルカリノール”などの他の

化合物も溶け出します。加熱調理する前に

ニンジンを切ると表面積がさらに大きくなるので、

丸ごと茹でたものより、栄養物と甘味(糖分)の

損失は大きくなります。また、100人の人を対象

に行った、どちらが丸ごと茹でたものかをわから

ないようにした盲目味覚テストで、80パーセント

の人が、丸ごと茹でた後に切ったニンジンの方が、

はるかに良い味がすると評価しました。これは、

丸ごと料理したニンジンのほうが、甘味をニンジン

に与える自然の糖分の濃度が高いことによります。

英国のニューカースル大学の農業・食物・地域

開発学部のキルスティン・ブラント

(Kirsten Brandt)氏らの研究チームがこの
ファルカリノールを発見しました。 「これ(にんじん

を丸ごとゆでた後に切って調理すること)の

すばらしいことは、身体に良いのを知っている成分

の摂取を増やすために人々ができる簡単な方法

であるということです。あと、あなたに必要なことは、

これを実行することだけです」とブラント氏は

述べています。ニンジンには、花粉症やアトピー

性皮膚炎などのアレルギーを抑える作用もあります。

最近の研究でカロテンが腸内の免疫にかかわる

働きを調整する作用を持つことが分かってきました。

国立医薬品食品衛生研究所の穐山浩室長は、

「アレルギーの人の症状はもちろん、健康な人の

アレルギーの発症も抑える。様々なアレルギーを

引き起こすもととなる、乳児の食物アレルギーの

発症を抑える可能性もあり、母親は妊娠、授乳期に

ニンジンを多くとるといい」と話しています。

馬とにんじんの関係についてひとこと申し上げます。

馬は甘いものが好きです。しかし昔砂糖は貴重

だったので安易にあげられる甘いものはニンジン

でした。それでいつしか馬が好きなものは、ニ

ンジンみたいになっていったようです。だから

ニンジンが好物なわけではありません。ちなみに

サラブレットにニンジンをあげてる牧場は少ない

そうです。またにんじんのGI値(グリセミック・

インデックス値:糖質の吸収の度合いを示します)

は、80と高く、野菜のうちで最も高いジャガイモの

90にはおよびませんが、非常に高い値といえます。

精白米が88で、そうめんが80です。

 
 
にんじんの有効成分

 
「カロテン」という名前は、にんじんの英名

「キャロット」が語源であるといわれる程、にんじん

にはカロテンの一種であるβ-カロテンが豊富に

含まれています。β-カロテンは油と一緒に調理

すると体内で効率よく吸収できるため、油など

でソテーにしたりオイル系のドレッシングを

かけて食べることがおすすめです。β-カロテンは

体内で必要な分だけビタミンAに変換される

ため、摂りすぎる心配がなく安心です。

野菜の中では炭水化物が多く、ショ糖を多く

含んでいるため特有の甘みを持ちます。

ビタミン類やミネラル類をバランス良く含んで

います。調理のレパートリーが広く、一度に

たくさん食べることができるため緑黄色野菜

の中でもトップレベルの栄養価だといわれて

います。また、にんじんの葉も食べることが

できます。にんじんの葉は、カリウム、鉄、

カルシウム、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンC、

ビタミンK、カロテンなどを豊富に含む、

栄養価の高い緑黄色野菜です。にんじんには、

抗ガン成分のファルカリノール”という

ポリフェノールが含まれています。

 
 
にんじんの美肌効果

にんじんにはペクチンと呼ばれる食物繊維が

豊富に含まれています。ペクチンには、腸の

調子を整え便秘を解消する働きがあります。

ペクチンの便秘解消効果は、デトックス効果

につながり、さらにデトックス効果が美肌へ

導きます。にんじんにはβ-カロテンが豊富に

含まれます。β-カロテンから変換された

ビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫に保って

くれる働きがあるため肌のカサつきや肌荒れ

を改善してくれる働きがあります。また、

β-カロテンは紫外線によって発生した

活性酸素を無効化する働きがあり、シミや

そばかすの原因となるメラニン色素の発生を

抑制する効果があります。ニンジンにたっぷり

含まれるβ-カロテンが紫外線による肌の老化、

シワやたるみを防ぐことが、徳島大学大学院

ヘルスバイオサイエンス研究部の寺尾純二

教授らの動物試験で分かりました。

今回はここまでとさせて頂きます。

馬がうまいと思うのは、にんじんではなく、

砂糖でした。うまかった、牛負けた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.339

2013-09-04 21:09:22

カテゴリー:女性の美容と健康

とうもろこし

写真はとうもろこしです。

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美肌の野菜&果物(各論:とうもろこし)

 
 
とうもろこしの正体

とうもろこしについては、「世界三大作物の一角」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516368159.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

とうもろこしはイネ科トウモロコシ属に属する、

一年生植物です。原産地はアメリカ大陸です。

とうもろこしの年間生産量は世界的に高く、

米や麦と並ぶ世界三大穀物のひとつとして

知られています。日本では野菜感覚で食べ

られていますが、南米では主食として食べ

られている重要な穀物です。とうもろこし

の名は、中国の「唐」から伝えられた、きび

を意味する「もろこし」から名づけられたと

いわれています。とうもろこしは日本に伝わって

きた当時、最も似ている植物がきびであった

ことから、とうきび、なんばんきび、とうみぎ

など地方によって様々な呼び方をされて

います。とうもろこしの頭の先には茶色いひげ

のようなものが生えていますが、これは

とうもろこしの雌しべに当たります。雌しべの

本数は実(粒)の数と同じ数になっています。

とうもろこしの品種はデント種やフリント種、

スイート種、ポップ種など、特性によって

分けられています。デント種やフリント種は

子実用、青刈(飼料や肥料にするため、作物

をまだ青いうちに刈り取ること)用に用いられ

ます。子実は食用やでんぷん、油、飼料など

に使われます。スイート種は缶詰などに、

ポップ種はポップコーンに多く使われて

います。とうもろこしの種類にはハニーバンタム

やホワイトコーン、ベビーコーン、ウッディコーン

などがあります。ハニーバンタムは甘みが強く、

日本で最も多く出回っている種類です。

昭和40年代から全国で栽培されるように

なりました。ホワイトコーンはハニーバンタムの

白粒種で、シルバーコーンとも呼ばれています。

小粒で乳白色をしています。皮が柔らかく、

甘みが濃いことが特徴です。ベビーコーンは

ヤングコーンとも呼ばれており、幼果(ようか)

(年数の経っていない植物のこと)です。

缶詰に加工されています。ウッディコーンは黄色

や茶色の粒が混じっている種類です。粒が

しっかりとしており、歯ごたえが良くモチモチ

とした食感が特徴です。

 
 
とうもろこしの歴史

トウモロコシは他のイネ科穀物と違い、祖先野生種

(直接の祖先とされる栽培・飼育化されている

作物,家畜と同一種あるいは近縁種のもので、

野生の生物種のこと)が見つかっていません。

トウモロコシの起源には2つの主要な説があり

ますが、どちらにせよ、作物化は他のイネ科穀物

よりは難しかったと推測されています。

とうもろこしは紀元前2000年前に栽培され、

南北アメリカ大陸の主要農産物となっていました

(ただし、キャッサバ芋を主食としたアマゾンを

除きます)。新大陸においてはアマランサスや

キヌア(ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11599153229.html)などの雑穀を

除くと唯一の主食となった穀物でした、マヤ文明

やアステカ文明においてもトウモロコシが大規模

に栽培され、両文明の根幹を成していました。

南アメリカのアンデス山脈地域においても

トウモロコシは重要であり、インカ帝国では

階段状の農地を建設しトウモロコシの大量栽培

をおこなっていました。ヨーロッパへの伝播は

1492年頃で、コロンブスがキューバから現地

のカリブ人が栽培していたトウモロコシをスペイン

に持ち帰ったことがきっかけだといわれています。

日本へは1579年頃、ポルトガル人によって長崎

に伝えられました。明治時代にとうもろこしの栽培

が本格的に始まり、主に北海道で大量に栽培

されました。現在でも、北海道が、収穫量一位で、

全国の収穫量の47.9%のシェアーを誇って

います。第二次大戦後には新しい品種である

スイート種がアメリカから導入され、未熟とうもろこし

用の栽培が急増しました。

 
 
とうもろこしの雑学

とうもろこしの主な生産地は北海道、千葉県、

茨城県です。6月~9月頃に旬を迎えます。

冷凍とうもろこしはアメリカやオーストラリア、

中国、ニュージーランド、台湾などから、乾燥

または粉末状にしたとうもろこしはアメリカや

ベトナム、台湾、中国、タイなどから輸入

されることが多くあります。とうもろこしはひげ

と皮の色に着目して選びます。とうもろこしの

ひげは茶色が濃く、たっぷりついているもの

が良いとされています。ひげの茶色が濃い

ほど良く熟しており、たっぷりついているもの

は実がぎっしり詰まっています。とうもろこし

の皮は緑色が濃いものが良いといわれて

います。変色しているものは鮮度が落ちている

可能性が大です。とうもろこしは収穫後、時間

が経つほど鮮度が落ち、風味が損なわれます。

そのため、収穫されたその日のうちに茹でて、

冷凍保存するようにします。また、外皮とひげ

を取り除き、ラップに包んでポリ袋に入れ

冷蔵庫のチルド室で保存することも可能です。

とうもろこしは茹でる、蒸す、焼くなどの調理

方法を用いて食べる他、生のまま食べること

も可能です。とうもろこしを炒め物や揚げ物

にする時は実をはずして調理しますが、手で

実をはずすと芯のかたい部分がついてくる

ことが多く、調理効率も悪くなります。実を

はずす時はとうもろこしを扱いやすい長さに

切り、まな板に立てて置き、包丁をまっすぐ

に当ててそいでいきます。芯と実の境目の

ぎりぎりの部分から垂直に包丁をおろせば、

無駄なくそぎとることができます。

とうもろこしの胚芽部分に豊富に含まれて

いるリノール酸には、動脈硬化を予防する

効果があります。動脈硬化とは血管が硬く

なり、弾力性が失われた状態をいいます。

進行すると血管の中にコレステロールが

溜まり、血液の流れがスムーズにいかなく

なります。血管の老化現象ともいわれて

おり、悪化すると脳出血や脳梗塞、

眼底出血(眼底(瞳から入ってきた光が突き

当たる眼球の奥の部分)から何らかの原因

で出血した状態などの病気に発展する

可能性があります。コレステロールには悪玉

(LDL)コレステロールと、善玉(HDL)

コレステロールがあります。悪玉(LDL)

コレステロールは生活習慣病の原因となり、

善玉(HDL)コレステロールは血中の余分な

ものを肝臓に運び代謝を促進する働きが

あります。とうもろこしに含まれている

リノール酸は悪玉(LDL)コレステロール値

を下げる働きがあるといわれており、

動脈硬化を予防する効果に期待ができます。

ただし、過剰に摂取してしまうと悪玉(LDL)

コレステロールとともに善玉(HDL)

コレステロールも減少させてしまうため、

注意が必要です。とうもろこしに含まれている

ビタミンB1には疲労を回復させる効果が

あります。ビタミンB1は食事から摂った糖質を

エネルギーに変えるために必要不可欠な

栄養素です。糖質をエネルギーに変える力

が低下してしまうと、体内の疲労物質が溜まり、

疲れやすくなります。とうもろこしに

含まれている不溶性食物繊維のセルロース

には、腸内環境を整える効果があります。

私たちが食べた物は、胃で消化され、腸で

吸収された栄養素が血液にのって全身へ

と行き届きます。腸内環境が乱れていると、

体にとって悪いものまで吸収され、血液が

汚れます。その結果、様々な体の不調や

病気が引き起こされます。腸内には善玉菌

や悪玉菌と呼ばれる細菌が存在しており、

これらの細菌が腸内環境を左右しています。

腸内に悪玉菌が増殖すると、消化されて

いない物の腐敗が進み、腐敗物が吸収

されてしまうため血液やリンパ液が汚れ、

免疫力が低下します。一方、善玉菌が増殖

すると、便通が良くなり栄養の吸収率が高まり

ます。したがって、腸内環境を整えること

により免疫力の向上や便通の改善、肌が

きれいになるなど全身に良い効果が期待

できます。不溶性食物繊維のセルロースには

腸内の善玉菌を増やす働きがあります。

そのため、腸内環境を整えることが期待されて

います。とうもろこし、とくに斑入りのとうもろこし

の研究から動く遺伝子(トランスポゾン)の発見

で、1983年のノーベル医学生理学賞を81歳で

受賞した、バーバラ・マクリントックの生涯を私は、

忘れることができません。また脱線になりますが、

以下のページにアクセスして、動画をご覧ください。

キューリー夫人以外にも、ものすごい努力を

積み重ねた女性科学者がいたことをご存じの方

は少ないのではないでしょうか?動画は、

科学オンチの人でも、分かるようにやさしく漫画

を交えて構成されているので、ぜひごらん下さい。

sc-smn.jst.go.jp/playprg/index/676
 
 
とうもろこしの有効成分

とうもろこしの実を包んでいる皮には、食物繊維

の一種であるセルロースが含まれています。

その含有量はさつまいもの4倍といわれて

います。

食物繊維は人間の消化酵素で消化されない

成分であり、以前までは栄養にならないと

考えられていたことから「食べ物のカス」と

いわれていました。しかし、その後の研究

により、食物繊維が持つ効用が明らかとなり、

今では五大栄養素(炭水化物、たんぱく質、

脂質、ビタミン、ミネラルの5つの成分)に次ぐ

第六の栄養素と呼ばれています。食物繊維

には働きの異なる不溶性食物繊維と水溶性

食物繊維の2種類があります。不溶性

食物繊維は水に溶けない性質を持つ

食物繊維のことをいいます。不溶性食物繊維

は大腸で水分を吸収し、数倍から十数倍に

膨らみ便のかさを増やすとともに、腸の

ぜん動運動(腸に入ってきた食べ物を排泄

するために、内容物を移動させる腸の運動)

を高める働きをします。水溶性食物繊維は

水に溶ける性質を持つ食物繊維のことを

いいます。水溶性食物繊維は、腸内で水分

を抱えヌルヌルとしたゲル状の成分となり、

有害物質を吸着して排出させます。

とうもろこしの実の皮に含まれている

セルロースは、不溶性の食物繊維です。

また、とうもろこしの胚芽部分には

必須脂肪酸(体内で他の脂肪酸から合成

できないために食品から摂取する必要

がある脂肪酸)であるリノール酸が

含まれています。他にもとうもろこしには

主成分であるでんぷんや、ビタミンB1、

ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン類、

カリウム、食物繊維などがバランス良く

含まれています。とうもろこしの黄色い

部分に含まれる色素成分は、ゼアキサンチン

と呼ばれる成分(ファイトケミカル)で、

抗酸化物質でもあります。

 
 
とうもろこしの美肌効果

便秘とは便の水分が減り硬くなり、便が1週間

近く排出できない状態のことをいいます。

便秘は慢性的なものですが腹痛や頭痛、

食欲不振などの症状が現れることもあります。

とうもろこしに含まれている不溶性の食物繊維

であるセルロースが腸内で水分を吸収して

膨らみ、腸管を刺激して腸のぜん動運動を

高めることで便の排出が促されます。

排便とともに有毒物質を排出してくれるため、

このセルロースの作用が、デトックス効果に

つながります。デトックス効果が有効になれば、

美肌へ導かれます。とうもろこしに含まれて

いるビタミンEが末梢血管を広げ血行を促進

します。また、全身の血行が良くなることで、

細胞の入れ変わりである新陳代謝が活発

になり、肌にハリがでるようになり、美肌へ

と導かれます。とうもろこしのゼアキサンチン、

ビタミンEの抗酸化作用が相加相乗作用

となり、お肌に作用することで美肌へと導かれ

ます。今回は、ここまでとさせて頂きます。

とうもろこしで、コーンと叩いた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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