美しい肌Vol.361

2013-09-26 20:24:46

カテゴリー:女性の美容と健康

あんず

写真はあんずです。

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美肌の野菜&果物(各論:あんず)

 
 
 
 
あんずの正体

あんずについては、「梅やすももと近縁種」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516942489.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

あんずとは、バラ科サクラ属の落葉小高木の

一種で、実はアプリコットとも呼ばれ、ジャム

やドライフルーツとして食べられます。

梅やすももと近縁種で、別名を唐桃(カラモモ)、

学名をPrunus armeniaca L.といいます。

あんずは4000年以上前から栽培されています。

中国では医者のことを杏林と呼びますが、

これは病人を治した仙人が謝礼の代わりに

あんずを植えさせ、林になったという逸話に

よります。

あんずの花はももに続いて早く咲き、4月中旬

には淡いピンクや白の花を咲かせ、山国の春

の象徴としても名高く風物詩となっており、

花の見ごろになると花見客が訪れるほどです。

果実は橙黄色で円形~短楕円系、重量は

50~70gあり、甘みが少なく、酸味の強いもの

が多くあります。

あんずは排水の良い土地に育つため、夏季に

雨の少ない長野県や山梨県、東北地方などで

主に栽培されています。中国北部で形成された

東洋系の品種群には、ウメとの交雑の痕跡が

あります。アーモンドやウメ、スモモの近縁種

であり、容易に交配します。ただし、ウメの果実は

完熟しても果肉に甘みを生じず、種と果肉が

離れないのに対し、あんずは熟すと甘みが生じ、

種と果肉が離れます(離核性がある)。

またアーモンドの果肉は、薄いため食用にしません。

耐寒性があり比較的涼しい地域で栽培されています。

自家受粉では品質の良い結実をしないために、

他品種の混植が必要であり、時には人工授粉も

行われる事があります。収穫期は6月下旬から

7月中旬で、一つの品種は10日程度で収穫が

終了します。種子は青酸配糖体や脂肪油、

ステロイドなどを含んでおり、杏仁(きょうにん)と

呼ばれる咳止めや、風邪の予防の生薬

(日本薬局方に収録)として使われている他、

杏仁豆腐(今では「あんにん」と読まれる事が多く

なった)の独特の味を出すために使われます。

未成熟な種子や果実には、青酸配糖体の一種

アミグダリンが含まれます。そのため、未成熟な

種子や果実をそのまま食べるのは、危険です。

もっとも、成熟したあんずは、アミグダリンの他に、

エムル シン(アミグダリンをグルコースと

シアン 化水素、ベンズアルデヒドに分解する酵素)

という酵素が存在するので、安心して食べられる

わけです。

あんずは、「平和」「新潟大実」「山形3号」「信山丸」

「信州大実」「ゴールドコット」「ハーコット」などが

主要な品種とされています。平和や新潟大実、

山形3号、信山丸はシロップ漬けやジャムなどの

加工用として、信州大実やゴールドコット、

ハーコットなどは甘みがあるため生食用として

生産されています。また、種子は杏仁(あんにん、

しんれん)といわれ、香りが良く機能性成分が多く

含まれていることから杏仁豆腐やお菓子などに

使われる他、薬用や化粧品としても利用されて

います。

 
 
あんずの歴史

原産地はヒマラヤ西北部の乾燥地帯で、

中央アジアやヨーロッパで発展したあんずは甘い

ものが多く、アジアで改良されたあんずは

すっぱいものが多いという特徴があります。

中国では五果(5種類の果実で、もも、すもも、

あんず、なつめ、栗のこと)のひとつとして大切に

されています。

中国では2000年も前(一説には4000年以上前)

から種の中にある「杏仁」を収穫するために栽培

されていたようです。取り出された杏仁は、そのまま

食べるのではなく主に漢方薬として利用されて

いました。その後、中国からヨーロッパ、中東、

アフリカへと渡り、18世紀頃にアメリカに渡った

とされています。日本へは奈良時代に中国から梅と

共に渡来したといわれています。

平安時代の書物に「カラモモ」という和名で登場して

いることから、その頃には栽培が行われていたと

考えられます。ただし、当時は中国と同じように杏仁

を収穫するための栽培であったようです。日本で

あんずの果実を食べるようになったのは、明治時代

になってからのことで、本格的な栽培が行われたのは、

ヨーロッパ品種が積極的に導入された大正時代から

といわれています。あんずの里(あんずのさと)は、

長野県千曲市(合併前は更埴市)森地区、倉科地区

にある観光名所です。旧・更埴市のあんずの生産量は、

平成13年度には日本一でした。元禄時代、

伊予宇和島藩主伊達宗利の娘・豊姫が第三代

松代藩主真田幸道に嫁いだ際、故郷を偲ぶ品

としてあんずの種子を持参したのが始まりとする説

があります。「杏仁」が咳止め薬として珍重され、

松代藩が栽培を奨励したため、今日に至るまで

生産が盛んになったそうです。

 
 
あんずの雑学

干しあんずは生のあんずと比較するとカロテンを

はじめミネラル類やビタミン類を豊富に含んで

いますが、水分がきわめて少なく、カロリーは低め

(100g中100キロカロリー以下)という特徴が

あります。低めのカロリーでもたくさん食べると太る

のでは?と心配する方もおられましょう。しかし、

カロリーだけであんずの摂取をあきらめてしまうのは、

もったいないことです。GI値とは、グリセミック・

インデックス(Glycemic Index (Glycemic:血糖

の))の略です。炭水化物や糖分を含む食品が体内

で糖に変わり、血糖値が上昇するスピードを計った

ものです。ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率

を100として、相対的に表されます。

このGI値が低ければ低いほど、血糖値の上昇が

遅くなり、インシュリンの分泌も抑えられ、食べた分

が脂肪に蓄えられなくなります。糖尿病の食事の

目安と、痩せるための食品の目安になります。

あんずは、果物の中でもトップクラスの低GI値

(28程度)を示しています。ただし砂糖が加わった、

缶詰、シロップ、ジャムは、GI値も当然上がるので、

加工品を食べる量には注意が必要です。

あんずにはβ-カロテンが豊富に含まれています。

β-カロテンは体内でビタミンAに変化するため、

特に夜盲症の予防や視力低下の抑制などに

効果的であることが知られています。夜盲症とは、

夜間などの薄暗い場所や暗所において極端に

視力が低下し、ものが見えづらくなる病気のこと

です。

人間は、明るさや暗さを目の奥に存在する網膜

という場所で認識します。網膜にある光を受け

止める受容体(細胞表面や内部に存在している

物質です。ホルモン・神経伝達物質・ウイルス

などと結合することにより、細胞の機能に影響を

与えます)には、色を捉えるものと、光を捉える

ものの2種類があります。このうち光を捉える

視物質の働きにビタミンAが関与しています。

しかし、ビタミンAが不足すると、網膜の光に

対する反応が鈍くなり、薄暗い場所や夜間では、

視力の低下を引き起こしてしまいます。

あんずには、β-カロテンが豊富に含まれており、

必要量のビタミンAを補うことができるので、

ビタミンA不足による夜盲症の予防や改善に

効果的であるといえます。あんずにはミネラル

の一種である鉄が含まれています。肺で

取り込んだ酸素を全身の細胞や組織に運ぶ

重要な役割をしています。

また、筋肉中のミオグロビンというたんぱく質の

構成成分として、血液中の酸素を筋肉に

取り込む働きもあります。鉄は血液中では

トランスフェリン(血液、乳汁、唾液、涙の中

にあり、鉄と結合する糖たんぱく質)と結合して、

骨髄・肝臓などの臓器へ運ばれ貯蔵されます。

貯蔵された鉄は、血中で働きを持つ機能鉄が

不足すると、血液中に放出され、機能鉄

として酸素を運ぶ働きをします。酸素が不足

すると、細胞は様々な代謝をスムーズに行う

ことができず、疲れやすくなったり貧血が

起こります。あんずには鉄が含まれているため、

貧血を予防・改善する効果があるといえます。

あんずにはクエン酸やリンゴ酸、ブドウ糖など

の疲労回復に効果的な成分が含まれています。

あんずは冷え症によく効くといわれます。

これは果肉に、体を温める作用があるからで、

干しあんずを毎日数個食べつづけるだけで、

ガンこな冷え症も改善されてきます。

冷え症で虚弱体質の人なら、あんず酒がさらに

効果を高めるでしょう。毎晩、杯に1杯飲めば

体が温まり、滋養強壮にも効果を発揮します。

とくに食前酒として食事前に飲めば、食欲の

増進にも力を発揮します。あんず酒の代表格

が「杏露酒」です。杏露酒誕生秘話をご紹介

します。以下キリングループのページから引用

します。『「杏露酒」を語る上でのキーワードは、

「果実浸漬酒(かじつしんせきしゅ)」。

果実本来の美味しさを余すことなく引き出す

ために、果実をまるごとお酒に漬け込む製造

方法を用いたお酒の事で、「杏露酒」もこの

製法が用いられています。1968年ごろ、

新商品開発の際に日本人の味覚に合う中国酒

とは、どんなものだろうかと話合われ、始めは

日本の多くの家庭でつくられる「梅酒」が検討

されましたが、「中国酒メーカーがつくるなら

中国原産の果物で」ということで挙げられた

のが「杏」だったのです。

ちなみに、中国との国交が回復していなかった

ので杏は日本国内で調達していました。

杏を中国酒に漬けるというアイデアが生まれて

からは、試行錯誤の連続。複雑な工程を経て

その原型が出来上がるまでに約2年の歳月を

費やしました。そうして、誰もつくったことのない

杏の酒ができあがりました。』

2013.4.15 天皇皇后両陛下が、私的な旅行

をされました。その旅行先が、信州「あんずの里」

でした。あんずの花の美しい映像をお楽しみ下さい。

 
 
www.youtube.com/watch?v=BcQLr0pc-ZE
 
 
 
 


続いて杏ジャムの作り方です。

https://www.youtube.com/watch?v=TkZEtehkl6U
 
 
 
 
あんずの有効成分

「あんずの果実にはβ-カロテンが非常に多く、

生のあんずはピーマンよりも多く、干したあんず

ではほうれん草よりも多く含んでいるといわれて

います。β-カロテンは体内でビタミンAとして

働くため、目や皮膚の健康を保つ他、消化器

などの粘膜を丈夫にすることで、外部からの

細菌類の侵入を防ぐ役割を持ちます。

また、カリウムや鉄などのミネラル類も含んでおり、

高血圧予防や貧血予防にも有効的です。

また、ビタミン類に加えて食物繊維も豊富なため、

便秘の解消や予防にも効果的です。

また、種には青酸配糖体(糖に青酸が結合した

もののこと)や脂肪油(油脂のうち融点が低く常温

で液状のもののこと)、ステロイド(副腎皮質ホルモン

のもつ抗炎症作用に着目した化合物)などを

含んでおり、咳止めや風邪予防の生薬として

使われています。

 
 
あんずの美肌効果

あんずの種子の中には、青酸配糖体(糖に青酸が

結合したもののこと)や脂肪油(油脂のうち融点が

低く常温で液状のもののこと:オレイン酸)、

ステロイド(副腎皮質ホルモンのもつ抗炎症作用に

着目した化合物)などを含んでおり、化粧品に

使われています。この化粧品の一つである化粧水

を使った実験で面白いものがありましたので、ご紹介

します。「お父さんが目隠しをして、40代後半の

お母さんと20代前半の娘さんの顔に触れ、どちらが

お母さんでどちらが娘さんかを当てます。

何も使っていない状態では、お父さんは、迷わず

お母さんと娘さんをいい当てました。その後、1週間

お母さんが、朝・晩、杏仁水を使ったあと、同じこと

をしました。お父さんは、お母さんと娘さんの判別が

つけられませんでした。つまり、一週間の杏仁の

化粧水の使用で、ほぼ-20歳肌になったということ

です。このような杏仁の化粧水の効果が抜群である

ことから、果実の食用ではなく、薬用、美容に使う

杏仁を採取するための栽培が古代から行われていた

のではないかと考えられます。また外用として、

あんずジュースを入浴剤に利用すれば、肌をなめらか

にする効果が得られます。あんずを食べることでの

美容効果は、あんずに豊富に含まれる、 β-カロテン

によるものと推測されます。またあんずには、食物繊維

が含まれています。食物繊維は腸内の掃除役とも

いわれており、腸内に溜まった不要な老廃物(有害物質)

を外へ排出する役割を持ちます。

そのため、あんずは便秘の予防や解消に効果的です。

有害物質の排泄促進は、デトックス効果そのものです。

デトックス効果が有効になれば、美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

方策を案ずる、あんず。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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