美しい肌Vol.356

2013-09-21 20:31:54

カテゴリー:女性の美容と健康

ユキノシタ

写真はユキノシタです。

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美肌の野菜&果物(各論:ユキノシタ)

 
 
 
 
ユキノシタの正体

ユキノシタは中国、日本では本州以南

などに分布しているユキノシタ科の多年草

(茎の一部、地下茎、根などが枯れずに

残り、複数年にわたって生存する草)です。

日陰を好んで育ち、湿った場所や岩場に

生育しています。ユキノシタは、5月から

7月頃に、2枚の白く大きな花弁と3枚の

赤紫色の斑点のある小さな花弁をもつ花

を咲かせます。葉の裏面は紫色を帯びて

おり、特に若葉で鮮やかな紫色をして

います。この紫色の正体は、アントシアニン

だそうです。ユキノシタの花は、その美しさ

から「花が雪のようにみえる」ともいわれて

おり、観賞用としても人気があります。

そのため庭先などでよく栽培されています。

また葉は食用として、天ぷら、おひたしなど

にすると美味しいです。私は子供時代に、

母が作ったてんぷらを食べたことがあります。

美味しかったです。父は、高校の生物の教師

をしておりましたので、浸透圧の実験に使う

ために、家の縁側に生えたユキノシタを採って

いたようです。

このほか、酢味噌和え、からし和え、

ゴマ和え、汁の実、煮物などにもされていて、

一年中いつ採った葉でもいいというのも、

非常に便利なところです。ユキノシタの名は、

「冬の雪の下でも枯れない」または、

「花を雪に例え、その下に緑がある」ことから

名づけられました。ユキノシタはイケノシタ

のことで、イケ(井戸)の内側などのきれいな

ところに生えるところから名づけられたという

人もいるそうです。

また学名のsaxifragaceaeには、

石「saxun」を砕く「fragera」という意味が

あります。さらに葉が虎の耳の形に似ている

ため、ユキノシタは中国では虎耳草と

よばれています。ユキノシタは古くから民間薬

として親しまれており、やけどや発熱などに

利用されてきました。ユキノシタには、種子が

できません。では、どうやって繁殖するので

しょうか?茎の根本から細長い糸状の葡匐枝

を出し、長く地上をはってところどころに根を

だし、先端はオランダイチゴのように新しい芽

を生し、やがて独立した株になります。いわば、

クローン植物ということです。

金線草(きんせんそう)という名前もあり、

これは紅色の糸のような細い匍匐(ほふく)枝

を出すところから呼ばれるようになったもの

だそうです。このような繁殖形式は岩場などの

生育地に適しています。

 
 
ユキノシタの歴史

江戸時代には、煮売屋(今の居酒屋)の店先に、

アワビの貝殻に盛ったユキノシタが看板の

かわりとして吊り下がっていました。この光景は、

アワビの貝殻から垂れ下がった紅色の側枝が

煮こぼれているようにみえることから、

「雪の下蚫の貝を煮こぼれへ」と詠った古い川柳

があります。また「雪の下くぐって帰るいい機嫌」

と詠われた川柳もあります。万葉仮名で、

「由幾乃志太」と書くそうです。俳句では、

よく「鴨足草」と書きます。これは長く下に伸びる

2枚の花びらの形にちなむそうです。

医療や薬が今ほど発達していない時代に重宝

されていた薬草だけに、利用の仕方はかなり

多岐にわたっています。民間療法としての

使い方については、雑学のところで詳述

いたします。

 
 
ユキノシタの雑学

ユキノシタには、むくみを予防・改善する効果が

あります。昔から、肝臓病、心臓病の人に

民間療法として投与されていたそうです。

それには、科学的根拠がありました。

心臓病では、心臓の働きが悪い心不全という

状態になることが多いです。心不全になると、

循環する血液を身体の隅々まで届けることが

できなくなり、その結果、心臓より前の段階で、

水分が貯留し、肺水腫という状態になるわけ

です。この状態を解消するためには、現在の

医療でも強力な利尿剤を用いることで、

循環血液量を減らし、心臓の負担を和らげる

という方法をとります。肝臓病では、肝臓で

タンパク質の合成が少なくなるために、

血液の中のタンパク質の量が減ってしまい

ます。すると血管の中に水分と塩分を保持

することができず、むくむということが起こる

わけです。むくみとは細胞内に余分な水分

がたまってしまった状態のことです。

栄養素や酸素と一緒に細胞に運ばれた

水分が、静脈やリンパ液の中にスムーズ

に回収されなかったために起こります。

むくみを防ぐには、体内のナトリウムと

カリウムによる水分調節を腎臓で行う

(利尿作用)ことことが重要です。そのため

には、腎臓が正常に機能していることが

必要になります。したがって、ユキノシタは、

肝臓病、心臓病には、有効ですが、

腎臓病には無効ということになります。

ユキノシタには利尿作用のある

硝酸カリウム、塩化カリウムを含むことから、

乾燥した葉をハーブティーにして飲むと

効果的です。具体的には、乾燥した葉・

虎耳草(こじそう)を10グラムを1日量として、

0.4リットルの水を加えて、煎じながら

約半量まで煮詰めたものをこして、食前か

食間に1日3回服用します。

虎耳草(こじそう)の煎じ汁は、痔の痛み

に効果があります。煎じ汁を脱脂綿に

浸して、患部を軽くなでるように洗うと痛み

が和らぎます小児のひきつけ

(熱性けいれん)には、ユキノシタの新鮮な

葉を水洗いし、食塩を少しふりかけてもみ、

もみ汁を口に含ませます。この葉の汁は、

うるしでかぶれたとき、患部につければ

効き目があります。はれもの、しもやけ、

ひびには、新鮮な生の葉を水洗いして火

にかざし、柔らかくして直接患部に貼ると

自然に膿がでます。または、葉の黒焼き

と、ゴマ油を混ぜて塗布します。

ユキノシタには、抗菌作用を示す成分が

含まれているため、中耳炎にも効果が

あります。ユキノシタは耳の薬として有名

で、地方によってはミミダレグサとも

呼ばれています。明治時代の書物には

急性の中耳炎の時には、生のユキノシタ

のついた汁を耳にたらすという方法が記載

されており、臨床試験でも中耳炎に対する

効果が示されています。中耳炎は、細菌

やウイルスの感染により、中耳(鼓膜の奥

の耳の部分)が炎症を起こした状態のこと

をいいます。よって膿が出る中耳炎には

水洗いしたフレッシュハーブをもみ、

出てきた汁を清潔なコットンにつけて耳腔

(耳の穴:外耳道のこと)につめると効果的

です。また吹き出物にはフレッシュハーブ

をもみ、アルミ箔などに包んで火にかけて

柔らかくしたもの(火であぶってもよい)を、

直接患部につけて膿を出して使用します。

ユキノシタは、炎症を抑制する効果が

あります。ユキノシタの煎出液はユキノシタ

に含まれるタンニンのせいで少し苦みと辛み

があります。このためやけどの時には湿布

として利用されます。

 
 
ユキノシタの有効成分

ユキノシタは、硝酸カリウム、塩化カリウム、

アルブチン、ベルゲニン、フラボノイド

(クエルシトリンなど)などを含んで

います。葉の紫色の部分には、

アントシアニンが含まれています。

このアントシアニンは、

シアニジン3-グルコシドという単純な色素

です。硝酸カリウム、塩化カリウムは、

利尿作用があります。またアルブチンには、

メラニンの合成抑制作用があり、

ポリフェノールの一種であるベルゲニンには、

抗酸化作用(解毒作用といっている書物も

あります)があります。このようにユキノシタは、

その作用の多さから日本でも民間療法に

使われ、中耳炎や風邪の症状緩和、やけど

など幅広く利用されています。

ユキノシタの紹介の動画です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=em4RuDzKEFo

 
 
 






ユキノシタの天ぷら




https://www.youtube.com/watch?v=tE1t3fPjQwc











ユキノシタの映像と音楽です。




https://www.youtube.com/watch?v=DNk38IUhqqY





 
 
ユキノシタの美肌作用

ユキノシタには、美白効果があります。

メラニン生成は、皮膚の基底層にある

メラノサイト(皮膚を構成する主要な細胞の

ひとつです。メラニンを生成する機能を持って

います)が、紫外線やホルモンの影響により、

皮膚を守ろうとする防御機能が活性化する

ことで起こります。通常メラニンは

ターンオーバー(肌の細胞が入れ変わる周期

のこと)により肌表面に押し出され、

垢となって排出されますが、メラニンの

過剰生成や、ターンオーバーが正常に行われ

ないと、排出されずに皮膚内部に蓄積します。

これがシミとなります。ユキノシタには、メラニン

の合成を阻害するアルブチンという成分が

含まれています。また近年ユキノシタの全草

エキスに紫外線がもたらす活性酸素(普通の

酸素に比べ、著しく反応性が増すことで強い

酸化力を持った酸素)によるDNA障害の修復

を促進する効果が報告され、アンチエイジング

や美白効果を目的とした化粧品に配合される

ようになりました。大手化粧品メーカーの製品

にも採用されているユキノシタは、コウジ酸を

上回る強い美白効果と、和漢生薬の中で唯一、

上述の紫外線がもたらすDNA傷害の

修復促進作用を持っています。また紫外線に

よって作られる過酸化脂質の生成抑制作用も

あることが確認されています。これらの作用は

ユキノシタに含まれる縮合型タンニンの作用と

考えられていて、皮膚ガン、光加齢の防御にも

効果があるとされています。表皮上の紫外線

吸収剤(日焼け止め)をすり抜けたUVAが真皮

を直撃するとエラスチン破壊酵素が放出され、

しわやたるみを作りますが、ユキノシタは

皮膚深部で効果を発揮します。皮膚深部で

効果を発揮するのも、レチノイド

(オールトランスレチノイン酸)以外には、

知られていません。また皮膚を故意に、

はがすことなく、ターンオーバーの力を高める

という意味で角質の肥厚も防いでくれます。

また中耳炎の治療のところでお話した、

抗菌作用が皮膚に働くとにきび、吹き出物の

予防および治療に力を発揮します。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ユキノシタは、雪の舌では、ありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.355

2013-09-20 20:52:36

カテゴリー:女性の美容と健康

まいたけ

写真はまいたけです。

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美肌の野菜&果物(各論:まいたけ)

 
 
 
 
まいたけの正体

まいたけについては、「舞いを舞う程おいしい茸」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11522302695.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

まいたけは、サルノコシカケ科のキノコです。

独特の香りと食感、うまみを持ち食用として

人気があります。野生のまいたけは秋に

ミズナラやクリ、ブナなどの広葉樹(葉が広く

平たい、サクラやケヤキ、ブナなどの植物に

属する木)の根本周辺に生えますが、

非常に数が少ないため昔から「幻のキノコ」

と呼ばれ、マツタケと同等もしくはそれ以上

に珍重されています。現在では、販売して

いるまいたけのほとんどが人工栽培されて

いるものです。まいたけという名前は、

「思わず踊りだしてしまう」ほど味がいいこと

から、「舞茸」の名がついたとされています。

「今昔物語集」にはキノコを食べて一時的な

精神異常を来して舞い踊った人々が出た事

からそのキノコを舞茸と呼んだとの記事が

見られますが、これは今日言われるところの

まいたけではなく、フウセンタケ科の

オオワライタケやシロシビンを成分に持つ

ヒトヨタケ科のワライタケ、ヒカゲタケなどの

幻覚性キノコであろうと考えられています。

『今昔物語集』においても「今日のまいたけ

ではそういう事は起こらない」と記しており、

物語中のまいたけと今日のまいたけが混同

されています。岩手県の一地方では、

山の神の祭事の折に収穫しその際に三度

舞を舞って採るという慣わしがありました。

まいたけは原木栽培と菌床栽培の2種類の

方法で栽培されています。

原木栽培
原木栽培とは、枯れた丸太に直接種菌を

植え付ける栽培方法です。マイタケを栽培

する際にはミズナラ、コナラ、ブナ、クリ等

の天然の広葉樹が原木に利用されます。

菌床栽培(おがくず栽培)
菌床栽培とは、おがくずに米ぬかやふすま

などの栄養剤を加えたブロック状、または

円筒形の培地を使って行われる栽培方法

です。袋栽培とビン栽培があり、それぞれ

に適した品種があります。

まいたけは、色によって2種類に分けられます。

まいたけ
かさの部分は茶褐色で平たい扇状のかさ

が何重にも重なっています。香りと歯ごたえ

の良さが特徴で、煮物や揚げ物など様々な

料理に向いています。

白まいたけ
アクが少なく、まいたけと違い調理時に色落ち

しないという特徴を持っています。含まれている

栄養素はまいたけとほぼ同じです。

 
 
まいたけの歴史

まいたけは、アジアやアメリカ、ヨーロッパを

はじめ日本にも古くから自生していました。

周期的にマイタケが生育するミズナラなどの木

はマイタケの採集者によって極秘とされ、家族

にもその場所は明かされなかったといわれる程、

貴重なキノコとして扱われていました。

また江戸時代の「大和本草」(1709年)では、

菌類の項目で「舞タケ」が紹介されています。

特徴がよく似ているため、ここに書かれている

ものは現在のまいたけと同じものと考えられます。

いずれにしてもまいたけは数が少なく貴重な

存在で、一般的に食べられていたわけではない

ようです。1975年頃から人工栽培が実現した

ことにより今わたしたちの食卓にあがるように

なってきました。1983年頃から人工栽培で大量

に生産されるようになり、食用として普及しました。

マイタケの自然栽培は、しいたけやなめこのように

直接原木に種菌を接種しても育たないことから

困難とされていました。しかし、原木を殺菌して

栽培する方法が開発されてからは、大型で、

より天然に近いマイタケが栽培できるようになり

ました。さらに、1990年代頃から菌床栽培法が

普及し始め、日本での生産量は年々増加して

います。そして、アメリカ医学界では「舞茸の

抗腫瘍機能は同時に免疫システム強化機能も

持ち合わせている」という日本の発表を受けて

一気に注目を浴びて「マジック・マッシュルーム」

と呼ばれています。本日は、美肌という点からは

少し離れますが、「マジック・マッシュルーム」の

効果を動画で紹介します。

 
 
www.youtube.com/watch?v=e2AM8oU39b8

 
 
 





同じく、難波教授の報告の動画です。


https://www.youtube.com/watch?v=xs-rcPMBp9Q


 
 
 
最後に、サーモンとまいたけのクリームパスタ

の作り方です。

 
www.youtube.com/watch?v=Mn85zG0coUo

 
 
 
 
 
 
 
まいたけの雑学

カサの色が濃い茶褐色で、パリッとしていて

肉厚なものが良品です。鮮度が落ちるとカサが

湿ったようにしなびてきます。軸は白くて張りが

あり、かためのものを選びましょう。

パックのままか新聞紙などで包んでポリ袋に入れ、

冷蔵庫の野菜室へ入れましょう。なるべく2~3日

以内に食べ切りましょう。小分けして生のまま冷凍

すれば1か月くらいは持ちます。調理するときは

そのまま使えます。水洗いをすると風味が落ちる

ので、ゴミなどがついていたらキッチンペーパー

などで拭き取りましょう。また香りや歯ごたえを

損なわないよう、加熱のしすぎも要注意です。

また、まいたけのうまみ成分や栄養分は水溶性

なので、味噌汁や炊込みご飯などにして煮汁ごと

食べると無駄がありません。ただ、ゆでると色素

により煮汁が黒くなるので注意が必要です。

まいたけは、炒め物、天ぷら、揚げ物、和え物、

鍋物、シチュー、炊込みご飯などに使うと美味しく

食べることができます。まいたけにはマイタケ

プロテアーゼというたんぱく質分解酵素が多く

含まれるため、生のまま茶碗蒸しに入れると

茶碗蒸しが固まりません。茶碗蒸しに入れる

場合は、この酵素を失活させるため加熱して

から用いると良いでしょう。また、細かく刻んだ生の

まいたけを肉にまぶして調理すると、マイタケ

プロテアーゼの働きにより硬い肉も柔らかくなり、

うまみも増します。ウイルスなどの異物が体内に

侵入してきた際には免疫機能が働きます。

まず、体内に入ってきた異物は、白血球

(血液に含まれる細胞のひとつです。体内に

侵入したウイルスや細菌などの異物を排除する

役割があります)であるマクロファージにより

有益なものか有害なものかが判断されます。

その後、マクロファージは体内の免疫機能の

指揮をとるヘルパーT細胞に、異物が侵入して

きたことを伝えます。知らせを受けたヘルパー

T細胞は異物を排除するため、ウイルスに感染

した細胞を破壊するキラーT細胞や、腫瘍細胞

(組織、細胞が生体内の制御に反して過剰に

増殖することによってできる細胞組織)などを

傷害する作用があるNK(ナチュラルキラー)

細胞に命令を下します。また、ヘルパーT細胞

はリンパ球の一種であるB細胞にも異物が侵入

してきたことを伝えます。B細胞は伝えられた

情報をもとに、異物を捕まえるための特別な

たんぱく質(抗体)をつくります。この3種類の

細胞により、異物が体内に侵入しないための

免疫機能が働いています。まいたけに含まれる

MD-フラクションには、ヘルパーT細胞の増加

やNK細胞を活性化させる働きがあることが報告

されています。このため、まいたけを摂取すること

は、免疫機能を高めることにつながると考えられ

ます。体内に入った栄養素は、肝臓などに存在

する様々な酵素によってコレステロールや

ブドウ糖、たんぱく質などにつくり変えられます。

まいたけに含まれるX-フラクションには、

コレステロールをつくる酵素の働きを阻害する

作用があり、さらにコレステロールが胆汁酸に

分解されて排泄されることを促進する働きがある

と考えられています。また、まいたけに豊富に

含まれる不溶性食物繊維が血中の

コレステロール値を下げ、血中脂肪の上昇を

抑える働きを持つことが研究により明らかに

なっています。これらの働きにより、まいたけには

動脈硬化を予防する効果があるといわれて

います。また、まいたけには血圧を下げる効果

があることもわかっています。まいたけには

ナイアシンが含まれているため、血管を拡張し

血圧を下げる働きがあります。まいたけの摂取

には、生活習慣病を予防、改善する効果が

あることが様々な実験により明らかにされて

います。まいたけの摂取により、糖尿病の発症

につながる耐糖能(血糖値を正常に保つ働き

のこと)異常を改善できることが判明しています。

また、まいたけの成分がα-グルコシダーゼ

(ブドウ糖のもとになる糖質が消化・分解される

過程で働く酵素)の働きを阻害することにより

炭水化物の吸収スピードが遅くなり、急激な

血糖値の上昇を防ぐ効果があるという実験結果

も出ています。これらの働きから、まいたけには

糖尿病を予防する効果があると考えられます。

まいたけの摂取の結果、ガン組織の縮小や症状

の改善が見られたという実験結果が報告されて

います。

また、まいたけに含まれるMD-フラクションには、

免疫細胞であるNK細胞を活性化させる働きが

あることが証明されています。この結果により、

まいたけを摂取することによってガンを予防する

働きがあると期待されています。また、抗ガン剤

とまいたけを併用すると、抗ガン剤だけを使用

した場合に比べ免疫力が20~60%高まること

も確認されました。さらに、抗ガン剤による吐き気

や脱力感、脱毛などの副作用を軽くする効果

もあるといわれています。まいたけには、

ビタミンDの前駆体であるエルゴステロールが

豊富に含まれています。エルゴステロールは

紫外線が当たることによりビタミンDに変化します。

ビタミンDには、カルシウムの吸収を促進し、

骨や歯の形成を促進する働きがあります。

 
 
まいたけの有効成分

まいたけにはカルシウムの吸収を高め、骨や歯

の代謝の促進をするエルゴステロールや、

便秘の改善に効果のある不溶性食物繊維・

水溶性食物繊維、血行の促進に働くナイアシン

等が豊富に含まれています。エルゴステロール

は活性型ビタミンDの前駆物質で、紫外線が

当たることで活性がtビタミンDに変化します。

また、まいたけには免疫力を高める成分である

水溶性食物繊維の一種β-グルカンが、キノコ類

の中で群を抜いて多く含まれています。近年、

まいたけに含まれているグルカンから、

MD-フラクションやX-フラクションと呼ばれる

成分が発見されました。MD-フラクションは、

細胞性免疫を活性化する効果が期待されて

おり、X-フラクションは血液・血管系の

生活習慣病に有効であるという研究結果が

報告されています。

 
 
まいたけの美肌効果

健康な生活に必要不可欠な食物繊維には、

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が

あります。水溶性食物繊維は体内で水分を

抱え込んでヌルヌルとしたゲル状になり、

余分な脂肪や老廃物の吸収をやわらげる

役割をします。一方、不溶性食物繊維は、

水に溶けない食物繊維で、水分を吸収して

数十倍に膨らみ、体内を刺激して老廃物

を押し出す腸のぜん動運動を活発にします。

ぜん動運動が活発になると、溜まっていた

老廃物の排出が促進されます。まいたけ

には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が

豊富に含まれており、便秘解消に効果が

あると考えられています。この食物繊維の

便秘解消効果は、食物中の有害物質の

排泄に有効であると考えられます。

つまりデトックス効果につながるわけです。

デトックス効果が有効になれば、美肌へと

導かれます。シミやそばかす、くすみの原因

となるメラニン色素は、アミノ酸のチロシンが

チロシナーゼという酵素によって反応すること

により発生します。まいたけには、

チロシナーゼ阻害物質が含まれているため、

メラニン色素の発生を抑制する効果があります。

この働きによりメラニン色素の産生が抑制

され、シミやそばかす、くすみを予防すること

ができます。さらに、まいたけには、

コラゲナーゼおよびエラスターゼ阻害物質も

同じく含まれているようです。コラゲナーゼ

は、コラーゲンを分解する酵素で、

エラスターゼは、エラスチンを分解する酵素

なので、コラーゲンやエラスチンが分解され

にくくなり、お肌に、存在する時間が長く

なります。コラーゲンとエラスチンには、

お肌の水分保持の力があるため、

みずみずしいお肌を保つことが可能になる

というわけです。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

参った氣のまいたけを、肉に巻いたっけ。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.354

2013-09-19 22:27:09

カテゴリー:女性の美容と健康

青梗菜

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美肌の野菜&果物(各論:青梗菜)

 
 
 
 
青梗菜の正体

青梗菜については、「最も有名な中国野菜」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11515383668.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

青梗菜は、アブラナ科アブラナ属の

中国野菜で、中国南部の揚子江流域が原産

とされています。白菜の仲間である青梗菜は

20~25cm程の長さで、葉は大きめで丸みを

帯びており、大きなスプーンが重なったような

形をしています。白菜などと同じ仲間で、

不結球(葉が重なりあって球の形にならない)

タイプになります。「青美」や「冬賞味」などの

品種がありますが、特に明記されることは

ありません。青梗菜は中国料理には

欠かせない食材で、葉柄部分は加熱しても

シャキシャキとした歯ごたえが残り、まろやかな

甘みを持つため、炒め物や煮物、スープなど

様々な料理に用いられています。和名は

タイサイ(体菜)です。白軸のものはパクチョイ

(白菜)と呼ばれることももあります。アルカリ性

のミネラルが豊富な緑黄色野菜です。

露地ものでは秋が旬とされていますが、

生育期間が40〜50日と短く、また気温の変化

に比較的強いことから日本ではハウス栽培の

活用によって一年中市場に出回っています。

家庭でも栽培でき、露地栽培、プランター栽培

が適しています。日本国内での主産地は、

静岡県、長野県、埼玉県などです。葉は緑色、

肉厚な軸の部分は淡緑色をしており、

やわらかく歯切れが良いのが特徴です。

ミニチンゲンサイ
見た目は普通の青梗菜と同じですが、長さが

10~15cmと小ぶりの青梗菜です。青梗菜を

そのまま小さくした感じの野菜です。葉や葉柄

は柔らかく、株のまま丸ごと調理することが

できます。とても小さく、その姿のまま調理して

盛り付けられて、見た目も食感も良いです。

パクチョイ
青梗菜と同じ形をしていますが、葉は濃緑色で

葉柄部分が白いのが特徴です。中華料理の中

でも広東料理で愛用される野菜の一つで、

青梗菜と違い、軸と葉の色が白と緑にはっきりと

分かれていることもあり、コントラストの美しさから

使用されているそうです。そのままだとあまり味が

わかりませんが、乾燥させて、スープなどに戻す

調理法が中華料理では使われているそうです。

良い出汁(だし)がでるそうです。株のしまりは

青梗菜よりゆるやかです。育て方は基本的に

青梗菜とほぼ同じですが、青梗菜より、とう立ち

(「とう(花をつける花茎)」が伸びてくること)

しやすいそうです。虫がつきやすい野菜なので、

害虫発生期は寒冷紗や防虫ネットなどで覆って

虫がつかないようにします。

 
 
青梗菜の歴史

青梗菜は中国が原産の野菜です。アブラナ科の

原種は地中海沿岸が原産地とされていますが、

中国にはそこから分化した植物が伝わり、

華中・華南地域で発達し青梗菜が生まれ、

根付いたといわれています。日本に青梗菜が

紹介されたのは日中国交回復後の1972年以降、

中国野菜がブームになった時期です。その際、

葉柄の色が青いものと白いものが2種類あり

「青茎パクチョイ」、「白茎パクチョイ」などと

呼ばれていましたが、1983年に現在の

農林水産省が葉柄の緑のものを「青梗菜」と

命名しました。その後、栽培期間が短く栽培

しやすいことから、中国野菜の中心的な野菜

として青梗菜が日本でも広く普及しました。

 
 
青梗菜の雑学

青梗菜は寒暖差に強く生育が早いため、日本

でも盛んに栽培されています。年間を通して

出回っていますが旬は秋から冬にかけてです。

日本では茨城県、静岡県、群馬県、愛知県で

多く栽培されています。葉は厚みがあり濃い

緑色のもので、軸が伸びておらず太く短いもの

を選びます。また葉や葉柄に傷がなく張りがあり、

みずみずしいものが良品です。保存の際は

乾燥しないように、ラップか湿らせた新聞紙に

包んで冷蔵庫で保存します。長期保存の場合

は、軽くゆでた後、しっかりと水を切り冷凍します。

青梗菜にはビタミンAの前駆物質(ある物質が

できる前の段階の物質)であるβ-カロテンが

豊富に含まれています。ビタミンAには皮膚や

のど、鼻、肺、消化管などの粘膜を丈夫にする

働きがあります。粘膜には病原菌などの侵入

を防ぐバリアの役割があるため、ビタミンAが

不足し皮膚や呼吸器の粘膜が弱くなると、

感染症にかかりやすくなります。β-カロテンは

体内で必要に応じてビタミンAに変換される

ので、感染症を予防し免疫力を高める効果が

あります。また、ビタミンCが不足すると、

疲れやすい、風邪を引きやすいといった様々な

不調が出やすくなるため、積極的に摂取する

ことで体の健康維持に役立ちます。塩分の摂り

すぎなどで体内のナトリウムが多くなると、

細胞内外のミネラルのバランスが崩れ、高血圧

や胃ガンのリスクが高まると考えられています。

青梗菜に多く含まれるカリウムには、腎臓で

ナトリウムが吸収されるのを抑制し、尿への排泄

を促す働きがあり、血圧の上昇を抑制すること

から、高血圧予防に効果があります。

また、青梗菜に含まれるβ-カロテンやビタミンC

の抗酸化作用(たんぱく質や脂質、DNAなどが

酸素によって酸化されるのを防ぐ作用)により、

過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪などの

脂質が活性酸素によって酸化されたもの)の生成

が抑制されるため、動脈硬化の予防にも効果を

発揮します。青梗菜にはカルシウムが豊富に

含まれています。カルシウムは体重の1~2%を

占め、体内で最も多く存在するミネラルで、その中

の約99%が骨や歯に存在しています。

カルシウムが不足すると、骨が弱くなり骨折や

骨粗しょう症を引き起こす可能性があることから、

カルシウムを積極的に摂取することで、健康維持

に役立ちます。

青梗菜を使った料理を紹介します。

パート1 青梗菜とほたての缶詰の炒め物

 
www.youtube.com/watch?v=75FpTbyq_AY
 
 





パート2 青梗菜と春雨のスープです。


https://www.youtube.com/watch?v=K_eg-3ur52c




 
 
 
青梗菜の有効成分

緑黄色野菜である青梗菜にはβ-カロテンが豊富

に含まれています。β-カロテンは抗酸化力

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって

酸化されるのを防ぐ力)が高く、体内では必要に

応じてビタミンAに変換され、免疫力を高めて

くれます。βカロテンは抗発ガン作用や免疫賦活

作用で知られていますが、その他にも体内で

ビタミンAに変換され、髪の健康維持や、

視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、

喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあると

いわれています。またコラーゲンの生成を助ける

ビタミンCも豊富に含まれるので、美肌効果を持つ

ほか、風邪の予防などにも効果を発揮します。

その他にも青梗菜には血圧の上昇を抑える

カリウムや骨や歯を丈夫にするカルシウム、

ビタミンKなども含まれており、様々な健康機能

を持っています。

 
 
青梗菜の美肌効果

チンゲンンサイに含まれるビタミンCは皮膚や

軟骨、腱などの構成成分であるコラーゲンの

生成に不可欠なビタミンで、肌のシワを防い

だり、傷などの治りを良くします。またシミや

そばかすの原因となるメラニンを合成する際に

働くチロシナーゼという酵素を阻害し、透明感

のある肌を維持するので美白・美肌効果が

期待できます。β-カロテンは抗酸化力

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素に

よって酸化されるのを防ぐ力)が高く、

体内では必要に応じてビタミンAに変換され、

ビタミンCの抗酸化作用との相乗作用が期待

できます。そのため、美肌に導かれると考え

られています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

青梗菜を食べて、珍言才を磨く。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.353

2013-09-18 23:26:12

カテゴリー:女性の美容と健康

ほうれんそう

写真はほうれんそうです。

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美肌の野菜&果物(各論:ほうれんそう)

 
 
 
 
ほうれんそうの正体

ほうれんそうについては、「胃腸のほうき」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11522650291.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ほうれんそうはヒユ科(分類法によっては、

アカザ科とするものもあるようです)の緑黄色

野菜です。原産地はペルシャ(現在のイラン)

で、英語のspinachはペルシャ語が語源
であるといわれています。また、中国語で

ペルシャを「ほうれん」と呼んでいたことが、

日本語名の由来です。語源は「ペルシャの草」

と言う意味のバウリンだそうです。鉄や

β-カロテンなどを豊富に含み、栄養価が高い

ことで有名です。高温下では生殖生長に傾き

やすくなるため、冷涼な地域もしくは冷涼な

季節に栽培されることが多いそうです。

冷え込むと軟らかくなり、味がよりよくなります。

ほうれんそうの種子は外殻に包まれており、

そのままでは発芽率が悪いことから、経済的

な栽培にはネーキッド種子と呼ばれる裸種子

が用いられます。種子はテープシーダー等

に封入され、はたけに、蒔かれます。

葉が伸びて2〜30cmの頃に収穫期を迎えます。

ほうれんそうはビニールハウスでも育てることが

できます。日本で比較的に栽培が多い産地は

千葉県と埼玉県です。年間約30万t生産されて

おり、生ものはほぼ全部を自給していますが、

冷凍ものが約2万t輸入されています。

ほうれんそうがおいしくなる時期は冬です。

収穫前に冷温にさらすこともしばしば行われ、

これらの処理は「寒締め(かんじめ)」と呼ばれ

ています。これは東北農業試験場(現在の

東北農業研究センター)が確立した栽培方法

です。ほうれんそうが収穫可能な大きさに育った

ら、ハウスの出入り口を開放し、冷たい外気が

自由に吹き抜けるようにします。このまま昼夜

構わず放置します。ほうれんそうは約5℃を

下回ると伸びが止まります。収穫作業に追われる

ことがないため、高齢者や女性の農家に好評

です。寒締めを行ったほうれんそうは、

低温ストレスにより糖度の上昇、ビタミンC、

ビタミンE、βカロチンの濃度の上昇が起こります。

ほうれん草は、原産地とされるペルシャから

伝えられた2種類のルートにより、大きく

東洋種と西洋種の2種類に分けられます。

伝えられたそれぞれの土地の環境や風土

の違いにより、味や形が変化していきました。

東洋種
ペルシャから中国方面に伝えられた品種

です。

深い切れ込みを持つ葉は、薄くて柔らかく、

根が赤いという特徴があります。アクである

シュウ酸が少なく、葉ざわりも良いことで

知られます。

西洋種
ペルシャからヨーロッパへ伝えられたとされて

いる品種です。

葉は肉厚で丸みがあり強いアクを持ちますが、

トウ立ち(「とう(花をつける花茎)」が伸びてくる

こと)しにくく病害虫に強いという特徴があります。

交配種
東洋種と西洋種の特性を生かして交配された

もので、丈夫で育てやすく、えぐ味が少ないため

食べやすい品種です。種類によって葉の

切れ込み具合や丸みが異なります。

サラダほうれん草
アクが少ないため、水洗いするだけですぐに

食べることができます。葉の色は薄く、細く

柔らかい触感をもつ茎が特徴的です。

多くは水耕栽培されています。

ちぢみほうれん草
寒気にあてて生育させる「寒じめ」と呼ばれる

栽培方法で育てられることにより、強い甘み

と厚い葉を持っています。葉の表面にしわが

入り、縮れたように見える品種です。

 
ほうれんそうの歴史

ほうれん草はカスピ海西部のペルシャ地方を

原産とし、北アフリカを経て、12世紀以降に

ヨーロッパに伝わりました。西洋種は11世紀頃

にスペインで栽培が行われていたといわれ、

16世紀にはヨーロッパ中に広まったと考え

られています。東アジアにはシルクロードを

通って広まり、7世紀頃に中国に伝えられました。

日本には17世紀頃の江戸時代に、唐船に

よって東洋種のほうれん草が長崎に伝え

られました。林羅山の「新刊多識編」(1631年)

には「菠薐」「菠菜」「赤根菜」とほうれんそう

のことが記されています。西洋種は江戸時代

末期にフランスから伝えられましたが、当時の

西洋種はアクが強いことからあまり好まれません

でした。明治時代まではほうれん草が高級品

として扱われており、広く一般に普及したのは

大正時代中期以降です。昭和に入り本格的な

栽培が始まりました。第二次世界大戦後には

アニメ「ポパイ」の影響もあり、品種改良も進んだ

ことで栄養価の高い野菜として消費が急増

しました。最近では、主に東洋種と西洋種を

かけあわせた交配種が出回っており、生産の

主流になっています。交配種は、東洋種と

西洋種のそれぞれの長所を合わせ持った品種

です。

 
 
ほうれんそうの雑学

世界のほうれん草の9割近くが中国で生産されて

います。次いでアメリカ、日本と続きますが、

生産量は中国と大きく離されています。日本では

千葉県で最も多く生産されており、次いで埼玉県、

群馬県と並びます。ほうれん草は11月~2月に旬

を迎える野菜ですが、現在はハウス栽培されて

いるものが多く、年中手に入ります。旬の時期には、

特に根本部分の甘みが強く、栄養価が高くなります。

ほうれん草は、全体にピンとしたハリがあり葉が厚く

緑色が濃いものが良品です。茎が太く、根本の株

がふっくらとしていて赤みのあるものが美味しい

ほうれん草です。茹でる際は、短時間で茹でる

ことがポイントです。一度に大量に鍋に入れると、

熱湯の温度が下がってしまうため、よく沸騰させた

熱湯で少量ずつさっとゆで、冷水にとって急激

に冷まします。根本の赤い部分は糖質が多く

甘みがあり、骨を形成するために必要なマンガンが

多く含まれています。特に旬の時期の根本部分は

甘みが強く栄養価も高いため、残さず食べるように

しましょう。ビタミンCなど栄養素が減少するので早め

に食べきり、冷蔵保存する時は乾燥しないようぬれた

ペーパータオルなどで包みポリ袋に入れ、野菜室

に立てて保管します。長く保存する場合は、さっと

茹でてから小分けにして冷凍保存します。

また、アクの主成分で栄養素の吸収を阻害する

といわれているシュウ酸は水溶性のため、さっと

茹でることによって抜くことができます。ほうれんそう

は造血のビタミンといわれる葉酸が初めて発見

された野菜です。葉酸という名前に入っている

「葉」は、ほうれん草の葉が由来なのです。

血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの量が

減少していると貧血になります。ヘモグロビンは、

呼吸をした際に肺に取り込まれた酸素を全身の

組織に運んで供給する役割を果たしており、

ヘモグロビンの量が減ると、細胞に供給される

酸素が不足します。このため、顔が青白くなる、

少し動いただけでも息切れがする、動悸が

起こる、疲れやすくなる、立ちくらみがするなど

の症状が起こります。ほうれん草はヘモグロビン

の材料となる鉄に加え、鉄の吸収を高める

ビタミンCや、鉄と協力してヘモグロビンを形成

する葉酸も豊富に含んでいるため、貧血の予防

に最適な野菜であるといわれています。卵など

動物性のたんぱく質と一緒に摂ると、鉄の吸収・

働きがさらに良くなるといわれています。

食塩の過剰な摂取などによりナトリウムが血中

に多く存在すると、体内で水分の移動が正常に

行われなくなり、高血圧を招いてしまいます。

ほうれんそうに含まれるカリウムには、余分な

ナトリウムを体外に排出する働きがあるため、

血圧を下げ高血圧を予防する効果が期待

できます。ほうれん草は様々な栄養素が一度

に補えるため、生活習慣病の予防に適した

野菜であると考えられています。β-カロテン

から変換されたビタミンAは、目が網膜で

光を感じる時に必要なロドプシンの生成に

必要とされる成分で、夜盲症や眼精疲労の

予防に効果が期待されています。また、

ほうれんそうにはルテインやゼアキサンチン

も含まれています。ルテインやゼアキサンチン

はカロテノイドの一種で目の水晶体や黄斑部

に多く存在し、強い抗酸化力を持つカロテノイド

色素で、紫外線などのダメ-ジから目を守ります。

β-カロテンから変換されたビタミンAには、

皮膚やのどなどの粘膜を正常に保つ働きが

あります。さらにほうれんそうに含まれている

ビタミンCやビタミンEには、免疫力を高めて

くれる働きがあるため、ほうれん草は口内炎や

風邪の予防に効果的であるといわれています。

ほうれんそうには、骨の材料となるカルシウム

に加え、骨の形成に必要とされるマンガンや

丈夫な骨づくりのサポートをするビタミンCも

含まれています。ただし、ほうれん草には、

シュウ酸が多く含まれるため、上記のように、

さっとゆでてあく抜きをして頂きたいと思います。

ほうれん草に含まれるシュウ酸による骨粗鬆症

などの影響が現れるのは、既に結石がある方

を除いて(その場合は控えましょう)、

生で1kg以上食べ続けた場合に起こると

言われています。適度な量で、茹でて食べれば

問題ありません。シュウ酸はほうれん草の

あくの成分で水溶性ですので、茹でることにより

70~80%程度減らすことができます。

ほうれんそうの手入れと収穫の動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=52dn7j3ha20

 
 
 
 
 
ほうれんそうや小松菜の下ごしらえです。

 
www.youtube.com/watch?v=1P-lIljKnQ8

 
 
 
 
 
 
 
 
ほうれんそうの有効成分

ほうれん草には、β-カロテンやビタミンB群、

ビタミンCが豊富に含まれており、のどの粘膜を

丈夫にし細菌感染を防ぐ働きを持つとして、

風邪の予防に最適であるといわれています。

レモンの2倍のビタミンCや、造血に必要な鉄

や葉酸も豊富に含まれています。鉄分が多い

野菜として有名ですが、体内で吸収される量

は2~5%と微量です。たまごなどの動物性

たんぱく質と一緒に食べると効率よく鉄が体内

で吸収されます。また、ほうれん草には

カロテノイドの一種であるβ-カロテンが豊富に

含まれています。β-カロテンは必要な分のみが

体内でビタミンAに変換されるため、ビタミンA

で心配される過剰摂取の危険性がなく、安心

です。

 
 
ほうれんそうの美肌効果

ほうれん草は、ヨーロッパで「胃腸のほうき」

と呼ばれている程、便秘解消に効果がある

といわれています。ほうれん草には良質な

食物繊維に加え、自律神経(無意識下で

体全体を調整する神経)を調節し、腸の

ぜん動運動(腸に入ってきた食べ物を排泄

するために、内容物を移動させる腸の運動)

を促進してくれる働きがあるビタミンB₁、

食物繊維の働きを高めてくれるビタミンCも

含まれます。食物繊維の便秘解消効果は、

有毒物質排出のデトックス効果に

つながります。デトックス効果が有効に

なれば、美肌へと導かれます。ほうれんそう

にはβ-カロテンが豊富に含まれています。

β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚

や粘膜を丈夫に保ってくれる働きがあり、肌の

カサつきや肌荒れの改善に期待できます。

また、β-カロテンには紫外線によって発生した

活性酸素を無効化する働きがあり、ビタミンC

の効果とあわせてメラニン色素(シミの原因に

なるもの)の発生を抑制する効果もあります。

他にも、ほうれん草には若返りのビタミンと

いわれているビタミンEが含まれています。

さらに、豊富に含まれるビタミンCがコラーゲン

の生成を促進し肌のハリが保たれることにより、

シワの予防や改善にも役立ちます。様々な

栄養素の相乗効果により、ほうれん草は美肌

を導く効果があるといわれています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

ペルシャは、今のイラン。だから、ほうれんそうも

いらんと言わないで下さい。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.352

2013-09-17 22:12:25

カテゴリー:女性の美容と健康

黒豆

写真は黒豆です。

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美肌の野菜&果物(各論:黒豆)

 
 
黒豆の正体

黒豆とは、正式には黒大豆(くろだいず)や

ブドウ豆と呼ばれる大豆の品種のひとつです。

種皮の黒色はアントシアニンの色素による

もので、大豆とほとんど変わらない栄養成分を

持っています。おおむね、7月初旬に種を

植え付け8月ごろに品種により異なる薄桃色・

薄紫色・白色の花をつけ、9月~10月頃に

莢(さや)に実をつけます。だんだんと実が

黒く色づき、中生種では10月上旬から11月

上旬、晩生種では11月中旬から12月上旬

に収穫されます。最近では、実が黒く色づく

手前の10月ごろに収穫される枝豆に人気が

あります。枝豆は、黒豆の若いさやに包まれた

姿だったわけです。全く別物と考えているひと

が、多いのではないでしょうか。豆の大きい

丹波産の場合、10月1週目から4週目が

一般的な収穫時期となります。生産地域の

京都府京丹波町周辺は山間にあり、

成長時期の夏場は日中は大変に蒸し暑く、

夜は大変冷え込むという昼夜の寒暖差が

大きく霧も多く発生する地域で夕立など

での雨量も適度にあることから、その風土と

肥えた土壌により良質の黒豆ができる環境

にあるとされています。ただし、同じ畑での

連作は土壌の栄養分が乏しくなり黒豆の

生育に影響を与えてしまうことから黒豆を

生産した畑の翌年は米の生産を行うなど

して年度ごとに田畑をローテーションさせて

いる農家が多いそうです。

黒豆の種類
日本では、古くから丹波黒や光黒などを

はじめ、多くの種類の黒豆が栽培されて

いました。

現在では、代表的な品種として知られて

いる丹波黒や光黒をはじめ、日本の各地

で様々な種類の黒豆が栽培されています。

以下はよく知られている黒豆の4種類です。

丹波黒(たんばぐろ)
極大といわれる程大きい粒の黒豆です。

柔らかく、独特の甘みを持つため煮豆に

よく使われます。

若いさやは枝豆として美味しく食べられ

ます。

生育期間が長く、手間がかかるため大量

生産が難しいとされている種類です。

主に兵庫県や岡山県、京都府、滋賀県

などで生産されています。

光黒(ひかりぐろ)
表面に光沢があることから、光黒という名が

つけられました。糖が多く甘みが強いため、

煮豆や菓子に利用されています。主に

北海道で生産されています。

雁喰(ガンくい)(黒平豆)
平らで方面に小さな窪みがあります。この

窪みが「雁(鳥の一種)が食べた跡」に似て

いることから、雁喰と呼ばれるようになり

ました。強い甘みと深みのある味が特徴

で、おせち料理の煮豆などに使用されます。

主に東北地方で生産されています。

玉大黒(たまだいこく)
2つの品種が掛け合わされて誕生した黒豆

です。ウイルスに対する抵抗性が強いことが

特徴です。

主に長野県や北関東、北陸地方で栽培

されています。

 
 
黒豆の歴史

黒豆の起源は定かではありませんが、

平安時代には既に黒豆が栽培されていた

と考えられています。古来より黒豆は体に

良いことが知られており、黒豆の有名な

産地である丹波地方や美作地方では、

民間療法として咳が出たりのどに痛みを

感じる時などに黒豆の煮汁を飲むと良い

といわれています。また、漢方の世界

では数千年前より「黒豆衣(こくずい)」と

呼ばれる生薬として、様々な症状に

使われてきました。 古代中国の聖人神農

が著したとされる医薬書『神農本草経』

には、黒大豆が病気の治療に用いる食物

として記載されているほか、多くの書物に

黒大豆の体に与える効能や美容効果の

記述が見られます。日本の薬学に多大な

影響を与えた『本草綱目』(1590年)にも、

黒大豆の薬学的効能が記されています。

ただし、これらの書物には、黒大豆に

含まれる薬効の化学成分や、黒大豆が

どの様に体内に作用して効能効果が

得られるのかは記載されていません。

しかし、近年においては、科学的見地から

黒大豆の薬効や健康機能の解明が進め

られており、その効能効果のメカニズムが

明らかになりつつあります。 戦国時代の

武士や忍者は、黒豆を主原料とした

兵粮丸(ひょうろうガン)と呼ばれる自家製

の丸薬を常備していたといわれ、江戸時代

には本草綱目啓蒙(ほんぞうこうもくけいもう)

(鉱産物・林産物・水産物などの自然の産物

の考証に加え、自らの観察に基づく知識や

日本各地の方言などが記されている書物)

に記載されるなど、昔から黒豆の効果や薬効

が知られていました。 江戸時代幕末には、

お正月のおせち料理として醤油や砂糖で

煮た黒豆がすでに広く食べられていたことが

書物に記載されており、現在でもお正月に

黒豆を食べる習慣は残っています。正月の

料理を“お節料理”といいますが、おせち料理

というのは、五月の節句などの“はれの料理

”です。正月料理は重箱に詰めて出されます

が、これは目出たさを重ねるという意味で、

一の重には“黒豆”、数の子、ごまめが入ります。

関東と関西では少し違いますが、黒豆は

どちらも欠かせない一品です。黒には魔除け

の力がある色として古来より食べられて来ましたし、

豆には、まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に

暮らす願いが込められています。宮中の

行事食には黒豆が欠かせないのもこのためで、

明治24年から始まった「宮内庁御用達」制度

の中に「黒豆の煮豆」が入っています。

昭和54年に御用達制度は廃止になりましたが、

140年の時を刻みながら今でも煮黒豆は納入

されています。よく聞く“御用蔵”というのは、

御用達の品を作るための専用の蔵のことで、

伝達的な技術や素材へのこだわりとともに、

安心安全をつないできた和の伝統食であり、

御用達の神髄と考えられています。

 
 
黒豆の雑学

「黒い色は邪気を払い災いを防ぐ」「黒い色

は健康を意味し、マメに達者で皺のよる迄

長生きを」という祈りや、「黒」が日焼けを

意味し、水田でよく働くイメージにつながり

ます。「丸」が太陽を意味します。「豆(まめ)」

は精を出してよく働き、体が丈夫なことに

つながると考えられ「一年間の厄払いをして、

今年一年元気で働けるように」との願いを

込めて、おせち料理に黒豆が食べられる

ようになったともいわれています。内臓脂肪

が蓄積し内臓肥満になると、アディポサイト

カイン(脂肪細胞が分泌するホルモンの

一種)が分泌異常を起こし、高血糖や

高血圧を併発するリスクが高まります。

黒豆に含まれるアントシアニンには、

アディポサイトカインの分泌を正常にする

ことが、ラットの研究でわかっています。

黒豆のアントシアニンによって、

善玉ホルモンであるアディポネクチン

(インスリン感受性の亢進や動脈硬化の

抑制、抗炎症などの働きがある脂肪細胞

から分泌されるホルモンの一種)の分泌

が活発になると期待されています。

アディポネクチンはインスリン感受性

(インスリン受容体の働き)の改善や

動脈硬化の抑制、抗炎症など様々な働き

を持っていることから、黒豆アントシアニン

の摂取は血中コレステロールの減少に

つながると期待されています。また、黒豆

に含まれるイソフラボンにも、

血中コレステロールを減少させる効果が

あります。血中のコレステロールを減少

させることにより、動脈硬化のリスクが

低下します。さらに、黒豆のアントシアニン

や黒豆に含まれるビタミンEには強い

抗酸化作用があるため、血中の脂肪の

酸化を防ぎ、血液がドロドロになることを

防ぎます。黒豆にはサポニンや食物繊維、

良質のたんぱく質が豊富に含まれています。

サポニンには、血中コレステロールの量を

調整し血液をサラサラにする効果があり、

食物繊維や良質のたんぱく質には

コレステロールの上昇を抑える効果がある

といわれています。これらの働きにより、

黒豆のアントシアニンには動脈硬化を予防

する効果があると考えられています。

アントシアニンには内臓脂肪を減少させ、

善玉ホルモンであるアディポネクチンの

分泌を活発にする働きがあります。

アディポネクチンは、インスリン感受性を

亢進させ、インスリンの働きを正常にします。

また、高血糖とインスリンの感度を改善

します。このため、黒豆のアントシアニン

には糖尿病を改善する効果があると考え

られています。黒豆にはサポニンやカリウム

も含まれています。サポニンには血液を

サラサラにし、カリウムには余分なナトリウム

を体外に排出する働きがあるため、血圧を

下げ高血圧を予防する効果があると考え

られています。女性は、年齢とともに卵巣

の機能が衰え、エストロゲンの分泌が減少

することによって、様々な不快症状が現れ

ます。主な症状として、顔のほてりや

のぼせ、発汗、肩こり、頭痛などの身体的

なものに加えて、イライラや不安、憂鬱など、

精神的な症状も見られます。これらの症状

は、更年期障害と呼ばれています。

また年齢だけではなく、無理なダイエット

やストレス、喫煙、睡眠不足などの

生活習慣が原因でもエストロゲンの分泌

は減少するといわれています。

その結果、月経周期が乱れたり、

更年期障害に似た症状が現れます。

黒豆に含まれるイソフラボンには、

エストロゲンの分泌を促し、更年期障害の

症状を改善する効果があります。また、

イソフラボンのホルモンバランスを整える

働きによって、エストロゲンの過剰分泌が

原因で引き起こされる乳ガンを予防する

ことができると考えられています。実際に、

大豆の消費量が多いアジア諸国の女性

は、欧米に比べてイソフラボンの摂取量

が多いため、乳ガンの発症率が低い

という調査結果が報告されています。

イソフラボンには、骨の中にあるカルシウム

が溶け出さすことを抑える働きがあります。

女性ホルモンの一種であるエストロゲン

の分泌が減少すると、骨にカルシウムを

蓄えておく力が低下します。その結果、

骨密度(骨密度とは、骨の密度をいい

ます)が低下し骨がもろくなるため、

ちょっとしたはずみで骨折などのけがを

しやすくなります。これが、骨粗しょう症です。

更年期障害と同様、若い世代の女性でも、

不規則な生活習慣が原因でエストロゲン

の分泌が減少することによって骨粗しょう症

が引き起こされる可能性があります。

イソフラボンは、エストロゲンの分泌を促し

骨の中にカルシウムを蓄えることで、

骨粗しょう症を予防します。また、

イソフラボンには骨量を増やす働きも

あるため、イソフラボンの摂取量が多い

人は骨密度が高いという研究結果も

報告されています。黒豆にはイソフラボン

もカルシウムも豊富に含まれているため、

相乗効果で骨粗しょう症が予防できると

考えられています。

黒豆のマイスターは、皇室にも、黒豆を

納入しているようです。黒豆のマイスター

の話を聞いてみましょう。

 
www.youtube.com/watch?v=9fOEX-qGR_0

 





おせち料理の黒豆の作り方です。

https://www.youtube.com/watch?v=e3YyOrIKG5s





最後に、黒豆ごはんの作り方です。

https://www.youtube.com/watch?v=W0V2OHYL7zc

 
黒豆の有効成分

黒豆のたんぱく質は良質で、9種類の

必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。

糖や脂質、アミノ酸やたんぱく質の代謝

(生体内で、物質が次々と化学的に変化

して入れ替わること)に補酵素(消化や

代謝で働く酵素を助ける役割をするもの)

として働くビタミンB群や、活性酸素(普通

の酸素に比べ著しく反応性が増すことで

強い酸化力を持った酸素)から体を守る

ビタミンEを豊富に含んでいます。

また、黒豆にはカルシウムやカリウムなど

の生理機能に重要なミネラル類や、便秘

に効果的なオリゴ糖や不溶性食物繊維

が豊富に含まれています。黒豆には、

女性ホルモンのバランスを整える働きが

あるイソフラボンや、黒豆特有の成分

である黒豆アントシアニンが豊富に

含まれていることも特徴です。

黒豆アントシアニンは、強い抗酸化作用

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素に

よって酸化されるのを防ぐ作用)を持って

いるため老化の防止や血流の改善、

高血圧の改善などの効果が期待されて

います。最近の研究では、

黒豆アントシアニンにはメタボリック

シンドロームを抑制する効果があることが

明らかになりました。

 
 
黒豆の美肌効果

日常生活で避けることのできない紫外線

やストレス、排気ガス、喫煙などが原因で、

人間の体には活性酸素がたくさん存在

します。この活性酸素が肌の老化である

しわやたるみを引き起こす原因となります。

黒豆に含まれるアントシアニンやビタミンE

は、強い抗酸化力を持ち、体内の酸化を

防ぐため、しわやたるみを予防し美しい肌

を保つことに効果的であるといわれています。

紫外線などの刺激によって皮膚の最下層

にある繊維芽細胞基底層でメラニン色素が

形成され、肌の色が黒くなります。黒豆の

アントシアニンを、メラニン細胞に作用させる

と、メラニンの産生量を著しく抑えることが

確認されています。つまり、黒豆の

アントシアニンは、抗酸化力で紫外線など

から肌を守るだけではなく、優れた美白作用

も併せ持っています。黒豆のアントシアニンを

1.0 %配合した化粧水を試作し,ボランティア

14名(男性10名、女性4名)を対象として

一ヶ月間の塗布試験を実施しました。

その結果、多くの被験者で肌のシミの縮小が

確認できました。また、14名の被験者のうち

12名で肌明度が向上しました。さらに、女性

ホルモンの一種であるエストロゲンと似た働き

を持つイソフラボンも重要な役割を果たして

います。年齢や生活習慣によってエストロゲン

の分泌が減少すると、肌の弾力を保つ

コラーゲンや、肌に潤いを与えるヒアルロン酸

をつくる力が低下し、しわやたるみなどの肌の

老化現象が引き起こされます。イソフラボン

には、肌の弾力性を保ち、しわを改善する

効果があります。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

黒豆の収穫で、手に肉刺(まめ)ができた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.351

2013-09-16 21:59:51

カテゴリー:女性の美容と健康

ゴーヤ

写真はゴーヤーです。

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美肌の野菜&果物(各論:ゴーヤー)

 
 
 
 
ゴーヤーの正体

ゴーヤーについては、「にがうり」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11520368872.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

ウリ科ツルレイシ属に属する一年草の植物

です。和名の「ツルレイシ」は、イボに

覆われた果実の外観と、完熟すると仮種皮

が甘くなるという2つの性質が、ムクロジ科の

果樹であるレイシ(ライチ)に似ていること

から名づけられました。

つまり、蔓性の植物体に実るレイシを意味

しています。また、果肉が苦いため

「ニガウリ」と呼ぶこともあります。

農学・園芸学ではツルレイシを用いることが

多いのですが、生物学では近年ニガウリを

用いることが多くなりました。沖縄本島では

ニガウリのことを「ゴーヤー」と呼ぶのが

一般的ですが、沖縄料理ブームの影響も

あり、全国的に見ると「ゴーヤー」または

「ゴーヤ」を使用することが多くなっています。

「ゴーヤ」という呼称が普及していった

経緯は諸説あります。中国語では 苦瓜

(kǔguā、クーグア)や 涼瓜 (liángguā、
リァングア)などと呼ばれ、日常的に

食べるだけでなく、焙煎してお茶

として飲むこともあります。また、英名の

bitter melon も苦いメロンの意味です。

九州・南西諸島各地に地方名があり、

沖縄県では沖縄本島(首里・那覇方言

や今帰仁方言など)で「ゴーヤー」、

宮古島(宮古方言)で「ゴーラ」、八重山

(八重山方言)で「ゴーヤ」、熊本県を

はじめとする九州の大部分では

「ニガゴリ」又は「ニガゴーリ」、鹿児島県

奄美大島では「トーグリ」、長崎県諫早

地方、鹿児島県本土では「ニガゴイ」など

と呼ばれています。諫早地方では

「ニガウイ」の名称も併用されます。

以上のように多くの名称が用いられて

いますが全て同じ種類の植物で、つまり

標準和名ツルレイシ(蔓茘枝、学名:

Momordica charantia var. pavel)
です。ただ、広く流通する現代では

幾つかの栽培品種が存在し、品種に

よって苦味の強さにも差があり、

九州地域で栽培されてきた細長い品種

は苦味が強く、沖縄地域で栽培されて

きた太いものは苦味が穏やかである

傾向があります。前者の細長い品種を

「ニガゴイ」ないし「ニガゴリ」、後者の

太いものを「ゴーヤー」と栽培されてきた

地域のそれに習い、分けてよぶ場合も

あります。深い緑色をしているため

緑黄色野菜と思われがちですが、

淡色野菜に分類されます。青果店で

販売しているものは緑色の未熟な

ゴーヤーで、中には苦みの強いワタと

種が入っています。ゴーヤーを収穫せず

に育て続けると緑色の皮が黄色く熟し、

皮が破れて真っ赤なゼリー状のものに

包まれた種が出てきます。

この赤い種には甘みがあり、ダイエット

に効果的であるといわれています。

また、翌年の春には植えることもでき

ます。毎日のようにゴーヤー料理を常食

する沖縄の人たちは、100歳以上の

人口が全国平均の約3倍と高く、ガン

や心臓病、糖尿病での死亡率が低い

ことから、長寿の秘訣はゴーヤーを多く

食べているためであると考えられる

ようになりました。沖縄の人が長寿

である原因としては、落花生の薄皮

(レスベラトロール)を一緒に食べる

ことから来ているという説もあり、私の

個人的見解では、シークワーサー、

沖縄の豚(あぐー)などとともに

沖縄独特の食材の複合的な作用に

よるものではないかと考えています。

遺伝的要因でないことは、沖縄の人

が本土に移住し、本土の人と同じ

ような食事をすると、長寿でなくなる

ことから明らかです。

ゴーヤーの品種は数多く存在しますが、

大きくは一般的な長果型と太さが8㎝

前後になる短果型に分かれます。

宮崎県や鹿児島県で栽培されている

ものはやや細長い形で苦みが強く、

沖縄県で栽培されているものは

ずんぐりとした形をしており果肉が厚く

苦みが少ないという特徴があります。

以下はゴーヤーの主な品種です。

中長ゴーヤー
一般的に流通している品種で、長さは

25㎝前後です。ゴーヤーチャンプルー

や天ぷらなどの揚げ物に向いています。

太レイシ
イボにやや丸みがあり、長さが15㎝

程度の太くずんぐりした形をしています。

肉厚でみずみずしく、食べごたえが

あります。苦みは控えめです。

白レイシ
全体が真っ白で、丸みを帯びたイボが

ついています。苦みが少ないため、薄く

切って生で食べることもできます。

別名サラダゴーヤーとも呼ばれています。

なめらかゴーヤー
果皮の色が薄く、イボが少ないため表面

がなめらかでサイズは25㎝程です。

一般的なゴーヤーに比べ、苦みが少なく

食べやすいことが特徴です。

ミニゴーヤー
長さが10~15㎝程の小さいサイズの

ゴーヤーです。苦みは少なめですが、

品種によっては非常に苦みの強いもの

もあります。

 
 
ゴーヤーの歴史

ゴーヤーは、インドやボルネオなどの

熱帯アジアが原産の野菜です。

14世紀末頃(明代)に中国へ伝わり、

日本には慶長年間(1596~1615年)

に渡来してきたといわれています。

そして沖縄にゴーヤーが伝わってきた

のは、琉球王国時代の書物「琉球国

由来記」(1713年)に苦瓜(ニガウリ)

の名称が見られることからその頃には

すでにゴーヤーは渡来していたと

考えられていますが、初めて沖縄に

ゴーヤーが来た時期については明確

にされてはいません。明確なのは

18世紀初頭には伝来していて野菜

として食べられていたという事です。

さらに、朝貿易や冊封使などを通じて、

中国と深いかかわりのあった沖縄には、

医食同源という中国風の考え方があり、

毎日の食事は単に飢えをしのぐもの

ではなく、健康を維持するための薬

として考えられ、沖縄の方言で、

「クスイムン(薬物)」「ヌチグスイ(命薬)」

と表現されます。薬と食事は同じ

とする考え方です。この考え方を基に

ゴーヤーもただの野菜としてではなく、

夏バテ予防のために食べられて

きました。例えば、暑さのために食欲

がなくなったり、消化不良を起こしたり、

十分に栄養補給が出来なくなり体力

が消耗して体がだるくなる夏バテには

よくゴーヤーが食べられてきました。

さらにゴーヤーは、沖縄県だけでは

なく他府県にもその栄養価と味で

需要が高まり、その生産量を

増やそうと、昭和61年から沖縄県

農業試験場でゴーヤーの品種改良

への取り組みが始まりました。その後、

世界数カ国にある様々なゴーヤー

を集め、研究開発がなされ、平成3年

に沖縄県農業試験場で新品種『群星

(むるぶし)』が誕生しました。品質が

良く、収穫率が高く、そして耐病性に

すぐれた品種の誕生です。その後、

平成5年にはゴーヤーの県外出荷

数量が約300tに増加しました。

この年に『ハイサイ!ゴーヤー茶』の

販売が始まりました。そして、平成7年、

群星と県内で栽培されている在来種

の中から、寒い時期でも勢いよく成長

するものを掛け合わせ『汐風(しおかぜ)』

を生み出しました。寒さに強く、

周年栽培を目指して生まれた汐風は、

寒い時期のハウス栽培で威力を発揮

します。翌年沖縄県のゴーヤー

生産量が6,000tを突破しました。

 
 
ゴーヤの雑学

全体に鮮やかな緑色をしており、重量感

のあるものを選びます。色が濃いと苦みが

強いといわれているため、苦みの苦手な

人は薄めの色のゴーヤーを選ぶように

します。イボが尖っていてハリがあるものが

新鮮なゴーヤーです。イボが黒ずんで

いたりつぶれているものは鮮度が落ちて

いる証拠です。一説では、イボの小さい方

が強い苦みを持っているといわれています。

ゴーヤーを美味しく食べるには、最大の

持ち味である苦みを生かして調理すること

が大切です。しかし、苦みがあまりにも

強すぎると食べにくくなってしまいます。

ゴーヤーの苦みは、油を使って高温で調理

することにより抑えることができますが、

うまみ成分であるイノシン酸と組み合わせる

ことでより苦みが和らぎ、ゴーヤーのうまみが

引き出されます。イノシン酸は肉や魚などに

含まれています。豚肉やかつお節を材料

としてつくられる沖縄の代表料理ゴーヤー

チャンプルーは、ゴーヤーのうまみを最大限

に味わえる料理といえます。また、ゴーヤー

チャンプルーには良質の植物性たんぱく質

である豆腐も入っており、栄養バランスの面

においても非常に理想的なメニューである

といわれています。ゴーヤーを丸ごと1本

保存する際はポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室

で保存します。切ったゴーヤーを保存して

おきたい場合は、ワタと種をくりぬいて水気

をとり、ラップに包むか密封できる容器に

入れて冷蔵保存をします。茹でて保存する

ことも可能です。ゴーヤーを調理する際、多く

の場合は苦みが強いワタは取り除かれます。

しかし、果肉よりワタの方が1.7倍もの多くの

ビタミンCを含んでいます。ゴーヤーそのもの

を食べる際は苦みのあるワタを取り除きます

が、ニガウリの加工品であるゴーヤー茶は

果肉やワタ、種を丸ごと使用しているため、

ビタミンCや食物繊維などを無駄なく摂取する

ことができます。ゴーヤーに含まれる

モモルデシンやチャランチン、ポリペプチド-P

などは、肝臓や筋肉、脂肪細胞といった組織

におけるブドウ糖の取り込みを促進して、

血糖値を低下させる作用があることが明らかに

なっています。また、ゴーヤーの種子に

インスリン(血糖値をコントロールする作用を

持ったホルモン)様物質が含まれていること

が認められています。さらに、ゴーヤーには

糖質の代謝(生体内で物質が次々と化学的

に変化して入れ替わること)を改善させる

ビタミンB₁や糖質の吸収を抑制すると

いわれている食物繊維が豊富に含まれて

います。日常生活で体内に発生する

活性酸素は、血中の脂質を酸化させ

動脈硬化の原因となります。活性酸素とは、

普通の酸素に比べ、著しく反応性が増す

ことで強い酸化力を持つ酸素のことです。

体内で過度に発生すると、脂質や

たんぱく質、DNAなどに悪影響を及ぼし、

老化などの原因になるとされます。

ゴーヤーに含まれるβ-カロテンや

ビタミンCには体内の活性酸素を除去

する働きがあり、血中の脂質の酸化を

防ぎ血管を若々しく保ってくれるため、

動脈硬化の改善や予防に効果を発揮

するといわれています。また、ゴーヤー

のビタミンCは熱に強いため、他の野菜

よりも効率的にビタミンCを摂取できます。

この熱に強い理由ですが、調理法に

よるものであることが分かっています。

ビタミンCについては、熱や酸素による

分解が起きやすく、また水溶性である

ため、煮たりすると煮汁に溶け出して損

失が大きくなります。にんじんやキュウリ

などにはアスコルビナーゼというビタミンC

(アスコルビン酸)分解酵素が含まれて

おり、生の状態ですり下ろしてあわせ

たりするとビタミンCがどんどん分解

されます。ゴーヤーのビタミンCも

ブロッコリーのそれも成分としては同じ

構造で存在していますので、この点から

すると、調理方法が大きく影響すること

になります。ゴーヤーの苦み成分である

ククルビタシンには、毛細血管を丈夫

にして血液循環を良くする働きもある

ため、ゴーヤーには血流を改善し、

動脈硬化を予防する効果がある

といわれています。血圧は、血液中の

カリウムとナトリウムのバランスによって

正常に保たれていますが、日本人の

食生活は食塩の摂取量が多く

ナトリウムが過剰摂取になりやすい

ため、高血圧になる可能性が高いと

いわれています。高血圧を防ぐため

には、塩分を控えるだけでなく

カリウムの摂取も大切です。ゴーヤー

にはカリウムが紅茶の4倍と豊富に

含まれているため、ナトリウムとの

バランスをとって高血圧を予防する

効果があるといえます。ゴーヤーに

含まれる苦み成分でフラボノイド系

のモモルデシンには、胃腸の粘膜

を保護したり胃液の分泌を促す作用

があります。ゴーヤーに含まれる

モモルデシンの働きにより胃の働き

が活発になると、食欲の増進に

つながり、疲労回復や夏バテの防止

に効果的です。ゴーヤーには

ビタミンCも豊富に含まれているため、

さらに疲労を回復する効果が期待

できます。またゴーヤーを家のすぐ外に

植えることで、緑のカーテンを作ること

ができます。以下は、その紹介動画です。

 
www.youtube.com/watch?v=1tTHKhToSHg

 
 
 
 
 
有名なゴーヤーチャンプルーとエビ詰め

の作り方です。

 
 
www.youtube.com/watch?v=-SRT-D-T8UI

 
 
 
 
 
 
ゴーヤーの有効成分

ゴーヤーには独特の苦みがあります。

この苦みはククルビタシンなどの

フラボノイド系の成分によるもので、

これらの成分には活性酸素(普通の

酸素に比べ、著しく反応性が増すこと

で強い酸化力を持った酸素)の生成

を抑制する働きがあります。

また、ククルビタシンは、毛細血管を

丈夫にして血液の循環を良くする働き

もあります。フラボノイド系は、具体的

には、モモルデシンやチャランチン、

ポリペプチド-P、ククルビタシンなど

です。また、ゴーヤーはビタミンCの

含有量が非常に多く、疲労回復や

夏バテにも効果的であるといわれて

います。また、ゴーヤーにはβ-カロテン

も含まれているため、油で炒めると

消化吸収が一層良くなります。

カリウムも豊富に(紅茶の4倍)含まれて

います。

 
 
ゴーヤーの美肌効果

ゴーヤーには、食物繊維が豊富に含まれて

います。食物繊維は腸内の不要なものと

有害物質を吸着し、腸の動きを促進する

働きがあるため、便秘の解消に効果的です。

この有害物質の排泄促進機能がデトックス

効果につながります。デトックス効果が有効

になれば、美肌へと導かれます。ゴーヤーに

含まれるビタミンCとβ-カロテン由来の

ビタミンAはシミやしわを改善し、透明感とハリ

のある肌を取り戻します。ゴーヤーには、

ビタミンCとβ-カロテンが豊富に含まれている

ため、これらの抗酸化ビタミンおよびフラボノイド

系の抗酸化物質の抗酸化作用の相乗作用

により美肌効果が期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

健康と美肌にゴーやー。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.350

2013-09-15 21:02:32

カテゴリー:女性の美容と健康

いちじく

写真はいちじくです。

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美肌の野菜&果物(各論:いちじく)

 
 
いちじくの正体

いちじくはクワ科イチジク属の落葉性の樹木です。

木の高さは2~4mあり、葉は互生していて大きな

掌状(しょうじょう)(指を開いた手のひらのような形

のこと)です。熟したいちじくの果肉は10~15mm

の涙のしずくのような形で濃い赤紫色ですが、

品種によっては白に近い色のものもあります。

いちじくは、甘酸っぱく、独特の風味が特徴的です。

いちじくを半分に切ると現れるつぶつぶとした赤い

ものがいちじくの花です。いちじくの特徴的な

プチプチとした食感の正体は、この花なのです。

また、いちじくを傷つけると白い液体が出てきます。

この液体は、いちじくが傷ついたときに侵入して

くる細菌などの外敵から実(身)を守るためのもの

です。「いちじく」という名前の由来はいくつか

あります。まず、中国の名前である「映日果

(エイジツカ)」がなまって「いちじく」と呼ばれる

ようになったという説があります。2つ目に、熟す

ペースが1日に1つ、または1ヵ月に1つということ

から「一熟」となり、「いちじく」と呼ぶようになった

という説もあります。また、外観からは花が見えず

そのまま実がなることより、漢字で「無花果」と

書きます。

いちじくは、果実の収穫時期によって大きく3つ

の系統に分けることができます。初夏から夏に

かけて収穫できる「夏果専用品種」、秋に収穫

できる「秋果専用品種」、そして夏にも秋にも

収穫ができる「夏秋兼用品種」です。

世界ではいちじくの品種が100品種以上ある

とされていますが、日本でよく見かけるいちじく

の大半が、「桝井(ますい)ドーフィン」という

品種です。

桝井ドーフィン
明治42年にアメリカから桝井氏が日本に持ち

帰ったことがきっかけで全国へと広まりました。

栽培しやすく、日持ちが良いことが特徴です。

夏秋兼用品種です。

蓬莱柿(ほうらいし)
日本で親しまれて370年と長い歴史を持つ

ため「在来種」や「日本いちじく」とも呼ばれて

います。主に関西以西で栽培され、上品な

味わいが特徴です。しかし、日持ちが悪い

ため、関西地方以外には出回ることが少ない

品種のいちじくです。秋果専用品種です。

とよみつひめ
2006年に品種登録をした、福岡県で誕生

した新しい品種のいちじくです。糖度が

16~17度と高く、強い甘みが特徴です。

夏秋兼用品種です。

ビオレ・ソリエス
フランス原産で、佐渡島や一部の地域でしか

栽培されていない品種です。果肉がやわらかく、

糖度が20度以上もある非常に甘いいちじく

です。秋果専用品種です。

スミルナ
トルコが主な生産地で、皮が白く、乾燥させると

甘みが凝縮されます。そのため、ドライいちじく

として販売され親しまれています。

 
 
いちじくの歴史

いちじくは、アラビア半島で誕生し、原産地に近い

メソポタミアでは6千年以上前から栽培されていた

ことが知られています。地中海世界でも古くから

知られ、古代ローマでは最もありふれたフルーツの

ひとつであり、甘味源としても重要でした。 最近の

研究では、ヨルダン渓谷に位置する新石器時代の

遺跡から、1万1千年以上前の炭化した実が出土し、

イチジクが世界最古の栽培品種化された植物で

あった可能性が示唆されているということです。

やがて、コーカサスや小アジア(トルコ)に

伝えられたあと、クレタ文明やフェニキア人の交易

活動に乗って、4000年前には古代エジプトに、

3400年前には古代ギリシアに伝わっています。

ギリシアにおけるイチジクに関する最も古い記述は

紀元前8世紀のものです。ギリシア神話では、

イチジクはティターン神族のひとりだったリュケウス

が、神々の母レアによって姿を変えられたものです。

古代ローマでは、酒神バッカスが、イチジクの木に

たくさん実をならせる栽培法を考案したので、

多産のシンボルとされ、バッカス祭の時には、

女たちがその実を数珠つなぎにした首飾りをかけて

踊り、男たちはその木を刻んで作った男性のシンボル

を持ち運んで行進したということです。ローマの

創始者ロムルスと、双子の兄弟レムスがつり下げ

られていたのもイチジクの木と言われています。

いちじくの樹木は強い生命力を持つため、ミイラを

入れるための棺の材料に利用されていました。

旧約聖書の中でもしばしば登場します。その一つ

を紹介しますと『旧約聖書』の創世記(3章7節)に

「エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイヴは、

自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉

で作った腰ミノを身につけた」と記されています。

最古のシュメール文明でも、主に樹皮や樹液などが

薬用とされていたことが知られているそうです。

日本には、江戸時代に中国から長崎へと伝えられ、

当初は薬用として栽培されていました。やがて果実

を生で食べて甘味を楽しむようになり、挿し木で容易

にふやせることも手伝って、手間のかからない果樹

として家庭の庭などにもひろく植えられるようになり

ました。季節を楽しめる果物として、とても身近な

存在でした。

 
いちじくの雑学

アラビア半島南部や地中海沿岸地方が原産地です。

海外ではカリフォルニア州(アメリカ)や地中海沿岸

の国で多く生産されています。日本では、主に

愛知県や和歌山県、福岡県、兵庫県で生産されて

います。生産量1位の愛知県では、日本全体の

生産量の18%を占め、生産量が多い上位4県で

全国生産量の半分を生産しています。(平成21年)

日本でいちじくを栽培できる北限は、福島県、

宮城県、新潟県の辺りまでといわれています。

いちじくは、生で食べるほか、ジャムやコンポート

(果物や野菜などをシロップやワインで煮こんだ

お菓子のこと:後で動画で作り方を説明します)、

乾燥させてドライいちじくなどにして食べられる

ことが多くあります。また、食用以外でも使われて

おり、いちじくを切断すると出てくる白い液は

イボ取り(魚の目を含む)などの薬として使われて

います。ただし、この目的で使うときは、皮膚科医

に相談して行うようにして下さい。いちじくを選ぶ

時のポイントは2つあります。

①皮にハリがあり傷がないもの②ふっくらとして

形が良いもの この2つのポイントが美味しい

いちじくを選ぶコツです。さらに、白い液がヘタの

切り口部分についていたら、なお新鮮な証拠です。

完熟した実は1~2日で鮮度が落ちてしまいます。

保存したい場合はジャムやコンポート、 果実酒

にして保存することが適しています。また、

ゼリーやムースにする際には注意が必要です。

いちじくにはタンパク質分解酵素が含まれている

ため、生のままではゼラチンとの相性が悪く、

固まりません。ゼラチンは、コラーゲンというタンパク

質からできているからです。一度いちじくを加熱して

から使うことが大切です。いちじくには、たんぱく質

分解酵素であるフィシンが含まれます。フィシンは、

たんぱく質を分解して消化させやすくさせる働きが

あります。そのため、胃の負担が減り、胃もたれの

予防や改善、二日酔いを予防することに効果的

です。また、胃の炎症を予防し、胃炎が原因で

できる吹き出物をできにくくする効果もあります。

さらに、いちじくはアミラーゼやリパーゼなどの

消化酵素も含むため、たんぱく質だけではなく

脂質や糖質の消化にも働きかけます。いちじく

には、ポリフェノールの一種であるアントシアニン

が含まれています。アントシアニンには、

強い抗酸化力があり、老化や病気、肌トラブル

の原因となる活性酸素(普通の酸素に比べ、

強い酸化力を持った酸素)を除去する効果が

あります。アントシアニンは、目の網膜に働きかけ、

目の疲れをやわらげたりするといった作用が

あります。いちじくには食物繊維の一種である

ペクチンが豊富に含まれています。ペクチンは、

胆汁酸(胆汁に含まれている物質です。

消化管内で食物の脂肪や脂溶性ビタミンをより

吸収しやすくする働きをします)の吸収を抑える

効果があるため、悪玉(LDL)コレステロール値

を低下させる作用があります。いちじくに豊富に

含まれるペクチンは、急激な血糖値の上昇を

抑える働きがあります。血糖をコントロールする

ので、糖尿病の予防に効果的です。

特に乾燥いちじくには、カリウムが豊富に含まれ

ます。カリウムには、体内のナトリウムの排泄を

促し、血圧の上昇を抑える働きがあります。

そのため、高血圧の予防に効果的です。

いちじくに含まれるクマリン類のベルガプテン、

プソラレンという成分は血圧降下作用があると

日本薬学会で発表されています。カリウムと

クマリン類の相乗作用により、一層の降圧効果

が期待されます。乾燥いちじくに豊富に含まれる

カリウムには、体内の余分な水分と塩分を排出

する働きがあります。そのため、細胞と細胞の間

に溜まる水分が原因で起こるむくみの予防や

改善に効果を発揮します。イチジクの果汁から

抽出した抗ガン物質「ベストアルデヒド」は

ガンに効果的だと言われています。

 
いちじく紹介の動画です。

何回更新しても、改行がうまくいかず、読み

づらくなってしまいました。悪しからず、

ご了承下さい。

(埼玉県民なので、これを選びました)

 
www.youtube.com/watch?v=m7OMXeF8LE4






続いて、いちじくの食べ方です。

https://www.youtube.com/watch?v=poKjkmMBXc0






いちじくのコンポートの作り方です。

コンポートの砂糖は、入れすぎないように

お願いします。糖尿病の方は、エリスリトール

(吸収されない糖分、商品名ラカント)で

代用しましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=j_A8cDo8yUg





最後に新しい品種「とよみつひめ」の紹介動画です。



https://www.youtube.com/watch?v=uEv_n8ImDEU

 
いちじくの有効成分

いちじくの果実には、食物繊維の一種である

ペクチンをはじめ、エネルギーをつくり出すこと

に欠かせないビタミンであるビタミンB1、

ビタミンB2、ビタミンB6や、抗酸化力

(たんぱく質や脂質、DNAなどが酸素によって

酸化されるのを防ぐ力)の強いビタミンC、

私たち人間の体を構成するために必要不可欠

なミネラルであるカリウム、カルシウム、鉄など

といった優れた栄養素がバランス良く含まれて

います。また、いちじくには「フィシン」という

たんぱく質分解酵素(たんぱく質を分解して

細かく複数個のアミノ酸などにして、体内に

吸収されやすくする酵素)も含まれます。

『いちじくを摂取していると指紋が消える』

といわれるほど、フィシンのたんぱく質を分解

する力は強力です。いちじくを肉料理によく

使用するのは、フィシンが肉のたんぱく質を

溶かし、やわらかくするためです。フィシンの

他に、消化酵素であるリパーゼ(膵液に

含まれている消化酵素の一種です。脂質を

分解し吸収されやすくします)やアミラーゼ

(膵液や唾液に含まれる消化酵素の一種

です。糖質を分解し吸収されやすくします)

も含んでいます。その他に、いちじくには

ポリフェノールの一種であるアントシアニンも

含まれています。いちじくの果肉の赤紫色は、

このアントシアニンによるものです。

 
 
いちじくの美肌効果

いちじくに多く含まれるペクチンは、腸内の

善玉菌(ヒトの腸内にすむ細菌の一種です。

健康に役立つ働きを行っています)である

乳酸菌などを増やし、腸の調子を整える働き

があります。また、ペクチンが持つ強い粘性

で腸内の有害物質を吸着して体外に排泄

する作用もあるため、便秘の解消に効果が

あります。この有害物質排出効果こそ、

デトックス効果そのものです。デトックス効果

が有効になれば、美肌へと導かれます。

イチジクは女性ホルモンのエストロゲン様の

成分(植物エストロゲン)を含むため更年期

障害の解消や性ホルモンの影響を受ける病気

の予防に効果があります。植物エストロゲンが

お肌に働くとコラーゲンを合成を促進するので、

美肌へと導かれます。抗酸化ビタミンである、

ビタミンB2とビタミンCおよび、抗酸化作用の

強いポリフェノールのアントシアニンの抗酸化

作用の相乗作用によっても美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

いちじくといえば、浣腸が有名ですが、鳴門の

観潮だけにしましょう。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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美しい肌Vol.349

2013-09-14 19:16:49

カテゴリー:女性の美容と健康

パパイヤ

写真はパパイヤです。

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美肌の野菜&果物(各論:パパイヤ)

 
 
 
 
パパイヤの正体

パパイヤについては、「乳瓜(ちちうり)」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516655908.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

パパイヤは、パパイヤ科パパイヤ属に

属する植物です。樹高は2~10mで、まっすぐ

に伸びた茎の先には、掌状(指を開いた

手のひらのような形)に切れ込んだヤツデの葉

に似た大きな葉をつかせます。果実は、品種

により大きさが様々で、熟すにつれて緑色から

黄色に変化します。果実の中央部分には黒色

の種子が100~1000個程入っています。

味や食感は柔らかい柿に似ており、一般的に

果実が大きいほど甘みは薄くなります。

未熟なうちに収穫された青パパイヤは、酵素

が豊富で野菜として利用されています。

パパイヤの木は高さ1.5m程になると実をつけ

始めます。他の植物であれば、実をつけ始める

と果実に栄養を送るため、木の成長は

止まります。しかし、パパイヤの木は実をつけて

も成長は止まらず、どんどん大きく成長し続け

ます。パパイヤの木の幹は、繊維質で硬い

スポンジのような構造をしているため、あまり頑丈

ではありません。パパイヤという名前は、カリブ

海沿岸での呼び名である「アババイ」がなまった

ものであるといわれています。スペイン人が

初めてパパイヤをみた時、果実が幹の上部から

垂れ下がる様子が赤ん坊にお乳を飲ませる

乳房のように見えたため「これは母(ママ)の乳房

のようだ」といったことから、スペインやポルトガル

では「ママオ」と呼ばれることもあります。

日本では、パパイヤの茎や葉、果実などあらゆる

ところに乳液が多く含まれていることから

「乳瓜(ちちうり)」と呼ばれることもあります。他にも、

木になる瓜という意味から「木瓜(もっか)」という

別名もあります。ハワイなどで多く生産され、日本に

輸入されるパパイヤの多くがソロと呼ばれる品種

のパパイヤです。果肉は黄色く、ねっとりとした

食感が特徴です。一年中安定して輸入されて

いるため、いつでも店頭で見かけることができます。

また、日本ではあまり出回っていませんが、果肉が

赤色のサンライズなどの品種もあります。

パパイヤの原産地は、熱帯アメリカです。一般に

日本の市場で見かけるほとんどのパパイヤは

フィリピンから輸入されています。日本国内

では、沖縄や鹿児島などの気候が温暖な地域

で生産され5月~8月に旬を迎えますが、パパイヤ

の木は台風に弱く生産量が不安定なため国内産

のパパイヤはあまり出回っていません。

 
 
パパイヤの歴史

メキシコのユカタン半島にあるマヤの人々が

つくったとされる2万以上にも及ぶピラミッドの

周辺には、パパイヤが群生しており、

医療技術がとても発達していたと言われる

マヤの人々は、薬用となる植物を、あらかじめ

ピラミッドの周りに栽培し、食料や薬用に

使ったと考えられています。チリ山中にも

パパイヤの群生が見られ、インディオたちに

食用されており、現在もチリでは、パパイヤ

は海岸近くから山岳高地まで広く分布

しています。暑い地方の市場では、魚や肉、

衣類などとの交易商品ともなっているのです。

植物が進化してきた歴史の最も重要な課題

は、太陽光線の、とりわけ紫外線という

殺人光線に、いかに打ち勝つかということ

でした。当初、紫外線のあたらない海中での

活動だけだった古代植物は、その後、

何千万年の時間をかけDNAを改良し、

紫外線に打ち勝つ力を得て、世界中に繁殖

していきました。地球上で、最も紫外線が

あたる時間の長い赤道付近のジャングルで、

パパイヤは強力な繁殖力で成長を続けて

きたのです。パパイヤをはじめ、古代より

生き続ける植物には、酵素や多糖類や

希有元素などを含む生理活性物質などが

蓄えられており、これらは長い進化の過程

で、人間も含めた動物一般にとって、とても

大切なものとなりました。16世紀の

大航海時代、パパイヤはアメリカ大陸を

発見した探検家であるコロンブスによって

発見されました。隊の一員が胃痙攣で

倒れた際、原住民が差し出したパパイヤ

を食べるとすぐに治ったことに驚いた

コロンブスは、パパイヤを魔法の木の実

として持ち帰りました。スペイン領である

マジョルカ島に植えられたパパイヤは、

ヨーロッパ各地に広まりました。特に

未熟な果実である青パパイヤは、保存性

が良く、船乗りたちの大切な栄養源として

重宝されていました。その後、キリスト教

の宣教師等によってアフリカやアジアに

伝えられました。オランダやイギリスの船

に乗って、アジア各地に運ばれた、その

「魔法の木の実」は、港近くに根をおろし、

川筋沿いに広がっていったのです。

日本には明治時代に伝えられ、沖縄や

小笠原諸島、鹿児島などで栽培され

始めました。外国から輸入されるように

なってからは市場でもよく見かけるように

なりました。市場に多く出回るようになった

のは輸入が許可された1968年以降

のことです。

 
 
パパイヤの雑学

パパイヤは、デザートとして生で食べたり、

ドライフルーツなどに加工され食べられ

ます。牛乳と果肉をミキサーにかけて

混ぜたパパイヤ牛乳は、台湾の名物

として販売されています。沖縄やフィリピン、

タイなどでは、未完熟な青パパイヤが

野菜として料理に利用されています。

青パパイヤの千切りの袋詰めが

スーパーマーケットで売られたり、総菜

や弁当の具としても使用されています。

青パパイヤを傷つけると出てくる

白い液体に多く含まれるたんぱく質

分解酵素には、肉を柔らかくする効果

があります。そのため、パパイヤの果汁

に肉をつけるなどして肉料理に使われ

ます。未熟果である青パパイヤには、

パパインをはじめとする三大栄養素

(炭水化物、たんぱく質、脂質)の分解

を促進して消化させやすくする酵素が

豊富に含まれています。そのため、

食べ物を消化する胃の負担が減り、

胃もたれの予防・改善に効果的です。

血液中の悪玉(LDL)コレステロールが

増加すると、血管の内壁が脂質で

分厚くなり、こぶのようにせり出して

血管を狭めるため、高血圧や動脈硬化

などが引き起こされます。パパインには、

血中の悪玉(LDL)コレステロールを

減少させる働きがあります。さらに、

パパイヤには、カリウムが豊富に含まれて

いるため、ナトリウムの排泄を促し、血圧の

上昇を抑える働きがあります。そのため、

これらの成分がバランス良く含まれている

パパイヤは高血圧を防ぎ、動脈硬化など

の生活習慣病の予防に効果的であると

考えられています。青パパイヤに含まれる

パパインをはじめとする酵素には、消化を

促進させる働きがあります。体内では

消化酵素と代謝酵素は一定量しか

つくられません。食べ過ぎなどにより体内

の消化酵素が大量に使われると、体内で

つくられる酵素の多くが消化酵素となり、

糖質や脂肪をエネルギーに変換する

代謝酵素が不足するため、体脂肪が

溜まりやすくなります。青パパイヤには、

消化酵素が豊富に含まれているため、

体内の消化酵素を補い代謝酵素の不足を

防ぐため、脂肪燃焼に効果があります。

さらに、ビタミンB群やペクチンなどが

含まれるパパイヤには太りにくい体づくり

を補助する働きもあるため、肥満を予防

する効果が期待できます。パパイヤには

ビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは白血球の働きを高め、体外

から侵入してきた細菌やウイルスなどの

病原体の撃退に関与しています。

また、ビタミンCそのものにも細菌や

ウイルスに対抗する力があるため、

ビタミンCの積極的な摂取は免疫力を

高め、風邪などの感染症を予防し、

病気の回復を早める効果があります。

さらに、リコピンの働きによって、

呼吸器系疾患を起こす細菌の増殖が

抑制されるため、のどの痛みや咳、

風邪などの感染症の予防・改善にも

効果が期待できます。青パパイヤに

豊富に含まれているパパインには、

殺菌作用や傷ついた箇所の修復を

促進させる働きがあります。そのため、

原産地では、傷や火傷をパパイヤの葉

で包んだり、うすく切ったパパイヤの果肉

を傷口に当てる民間療法があります。

欧米や日本の医学界においてもパパイン

の殺菌効果が注目され、傷や火傷の

治療薬としても期待されています。

パパイヤには、クエン酸などの有機酸が

豊富に含まれます。クエン酸は、体内で

エネルギーに変換されるため、疲労を

軽減します。さらに、パパイヤに含まれる

ビタミンB群には、糖質などの代謝に関わり

エネルギーを効率よく生産し、神経や筋肉

へエネルギーを運ぶ働きがあるため、

疲労回復に効果があります。パパイヤの

紹介動画とグリーンピース(環境保護団体)

の遺伝子組み換えパパイヤの問題の動画、

パパイヤの切り方の動画をお届けします。

パパイヤの紹介動画

www.youtube.com/watch?v=gkaRxs6aKy4


遺伝子組み換えパパイヤについて

https://www.youtube.com/watch?v=j5H4s1si6xI


パパイヤの切り方

https://www.youtube.com/watch?v=lHLhEniQyJc
 
パパイヤの有効成分

パパイヤは、ビタミンCを豊富に含んでいます。

果肉が熟したパパイヤはカロテンやリコピンを

多く含んでいます。熟すにつれてカロテンや

リコピンの含有量は増加し、特にカロテンは

未熟なパパイヤの4倍以上にもなります。

これらの成分は強い抗酸化力(たんぱく質や

脂質、DNAなどが酸素によって酸化されるの

を防ぐ力)を有しています。他にも、パパイヤ

にはビタミンB群、クエン酸やリンゴ酸などの

有機酸、カリウムやリンなどのミネラル類、

食物繊維であるペクチンなどが含まれて

います。また、未熟果である青パパイヤには、

たんぱく質分解酵素(たんぱく質を分解して

細かく複数個のアミノ酸などにして、体内に

吸収されやすくする酵素)であるパパインを

はじめ、脂質や炭水化物を分解する酵素が

豊富に含まれています。パパイヤは、最も

栄養価の高い果物の一つです。

ワシントンD.C.に本部を置く消費者のための

監視機関「公益科学センター」は、

食品成分表に基づいて「ファンタスティック・

フルーツ」というランキングを作成し、果物が

含むビタミンC、葉酸、カリウム、鉄分、

カルシウム、食物繊維、及びカロチノイドの

6つの重要栄養素の一日の摂取量率を合計

した得点で様々な果物を評価しました。

すると、パパイヤは、今まで健康に良いと

されていたオレンジ、りんご、バナナなどの

得点を上回り、グアバ、スイカ、

グレープフルーツ、キーウィと並んで見事に

ベスト5入りしました。

 
 
パパイヤの美肌効果

ペクチンなどが豊富にふくまれている

パパイヤには、腸内でビフィズス菌などの

善玉菌(ヒトの腸内に住む細菌の一種です。

健康に役立つ働きを行っています)を増やし、

腸内環境を良くする働きがあります。

さらに、ペクチンが持つ強い粘性で腸内の

有害物質を吸着して体外に排泄する作用

もあるため、便秘の解消に効果があります。

さらに、みずみずしいフルーツに優れた

解毒パワーがあることが最近わかって

きました。そして毒消し力トップに輝いたのは、

南国の果物「パパイヤ」です。1日2分の1個

でその効果が期待できます。パパイヤには

イソチオシアネートという毒消し成分が

含まれておりイソチオシアネートは、肝臓の

解毒酵素の働きを良くして、有害物質を

無毒化するのに役立ちます。解毒力の強い

パパイヤなら1日200g食べると効果が

期待でき、一度食べると解毒作用は3日

近く続きます。ラットの肝細胞を培養し、

果物(全果200g)の抽出物を加えてGST

という解毒酵素をどれだけ、活性化できるか

という実験では、最もその活性が強かった

のは、パパイヤ(活性の値は、1.95)でした。

パパイヤ以外の二位以下の果物を列挙

しますと、アボカド(1.68)、イチジク(1.37)、

レモン(1.30)、なし(1.21)、

グレープフルーツ(1.21)、リンゴ(1.18)、

キウイフルーツ(1.18)、ブドウ(1.16)、

マンゴー(1.12)の順でした。ペクチンの

便秘解消効果に加え、上記の

イソチオシアネートの解毒作用が加わると、

デトックスには、最適な果物ということになり

ます。デトックス効果が有効になれば、美肌

へと導かれます。ビタミンCやリコピン、

カロテンなどが豊富に含まれているパパイヤ

には、シミやそばかすを予防し、ハリのある

若々しい肌を保つ効果があります。日光に

当たり続けると、紫外線が原因となって

作られるチロシンと呼ばれるメラニン色素の

もとのアミノ酸が生成されます。チロシンから

メラニン色素が体内で合成されます。

このメラニン色素が皮膚に沈着することで

シミやそばかすが発生します。ビタミンCや

リコピンには、チロシンをつくりだす酵素

であるチロシナーゼの働きを抑制しメラニン

色素の沈着を防ぐ働きがあるため、

シミ・そばかすの予防に効果的です。

さらに、パパイヤに含まれている酵素である

パパインには毛穴の奥にある汚れや、不要な

角質をおだやかに取り除く働きがあり、

シミやニキビ、肌荒れの予防・改善に効果が

期待できます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

パパイヤを食べて娘に「パパ嫌」と言われ

続ける私です。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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美しい肌Vol.348

2013-09-13 21:27:27

カテゴリー:女性の美容と健康

プチベール

 
 
写真はプチヴェールです。

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美肌の野菜&果物(各論:プチヴェール)

 
 
 
 
プチヴェールの正体

プチヴェールについては、「日本生まれの野菜」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11517852703.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

つぼみがバラの花びらのように開いた

「プチヴェール」は、平成2年に株式会社

増田採種場(種苗メーカー)がケールと

芽キャベツを交配して誕生させたアブラナ科

の野菜です。株式会社増田採種場は、

日夜同じ種類の野菜でも、より栄養価が高い

もの、より味のいいものを求めて新しい品種を

開発しているそうです。そのため、増田採種場

のケールは増田採種場の品種開発の技術を

駆使して作られたオリジナルケールだそう

です。「ケール」と「プチヴェール」のどちらが

良いのか?という問いに対して、一般ケール

とプチヴェールを比較するとプチヴェールの

勝ちだそうです。増田採種場のオリジナル

ケールとプチヴェールはものいいがつきそうな

くらいいい勝負だそうです。ケールと

芽キャベツの良い部分を受け継いでおり、

ケールより栄養価が高く、芽キャベツのような

味わいを持ちます。1本の苗から50~80個

のつぼみが収穫され、その名の由来は

フランス語で‘小さな緑’を意味します。

加熱するとほんのり甘い「プチヴェール」は、

苦みや癖がないのが特徴です。特に霜に

当たって生育したものは甘みが増します。

ビタミンCをはじめとしたビタミン類、鉄分、

カリウムなどの栄養素を豊富に含んでおり、

葉はジュース、つぼみはゆでて食べると

シャキッとした歯応えが楽しめます。

近年では「プチヴェールルージュ」や

「プチヴェールホワイト」といった新しい

品種も登場しており、カラフルな色合い

も楽しめます。外葉と実はもちろん、葉柄

や軸もむだなく食べられる多機能野菜

(ファンクショナル・ベジタブル)です。

 
 
プチヴェールの歴史

平成2年誕生なので、まだ23年しか経って

いない(平成25年現在)歴史の新しい

野菜です。プチヴェールは静岡県で

品種改良の末生まれました。現在では

静岡県だけでなく、新潟県など全国各地で

栽培されています。芽キャベツと同じように

本葉のわきにいくつもの芽を出しますが、

芽キャベツと違い結球(植物の葉が重なり

合って球のようになること)はしません。

 
 
プチヴェールの雑学

12月~3月に旬を迎えます。寒さの中で

育てることにより糖度や栄養が蓄えられ、

甘みが増します。プチヴェールは、外葉

や実だけではなく、葉柄や軸も無駄なく

食べることができます。

クセがないので塩を入れた熱湯で2~3

分茹で、ドレッシングをかけるだけで

美味しく食べることができます。ゴマ和え

やおひたしなどの和食にも、シチューや

グラタンなどの洋食にも簡単に使用でき

ます。カルシウムの摂取不足は高血圧の

一因となります。カルシウム摂取が不足

すると、副甲状腺ホルモンが分泌され、

カルシウムの貯蔵庫である骨から

カルシウムが溶け出し、血液中の

カルシウム濃度を正常に戻そうとします。

また、副甲状腺ホルモンは、カルシウムを

細胞内に取り込む働きもするため、血管

の筋肉である平滑筋にカルシウムが入り、

筋肉を収縮させます。

この働きにより、血管の内側が狭くなり

高血圧を引き起こします。 また、高血圧症

の患者さんではカルシウムの摂取量が

少ない人ほど尿へのナトリウム排泄が少ない

ことが知られています。すなわち、カルシウム

を多く摂るとナトリウム利尿(尿中にナトリウム

が多く排泄)が起こり血圧が低下します。

高血圧を予防するためには、過度なナトリウム

摂取は控え、カルシウムを多く摂ることが重要

です。血中の脂肪が多すぎることで起こる

高血圧にも、プチヴェールは効果的に働きかけ

ます。プチヴェールは体内の活性酸素

(普通の酸素に比べ、著しく反応性が増す

ことで強い酸化力を持った酸素)を除去する

働きがあるβ-カロテンを豊富に含むため、

血中の脂質の酸化を防ぎ血管を若々しく保ち、

動脈硬化の改善や予防に効果を発揮すると

いわれています。さらに、プチヴェールに

含まれるビタミンEには活性酸素により酸化

した脂質を分解することで、血中に粘度のある

物質が流れ出ることを防ぎ血行を良くする

働きや、血管を丈夫にする働きがあります。

プチヴェールは動脈硬化の予防や冷え症の

改善にも期待できると考えられます。

食事の中に含まれる脂質であるトリグリセリド

は、摂取された際にほぼ全てが体内に

取り込まれます。しかし、プチヴェールを一緒

に摂取することで、トリグリセリドの排出が

促され、体内での脂質の蓄積が抑制される

ことがマウスを使った実験で証明されました。

また、摂取した脂質は消化吸収された後、

肝臓中の脂肪酸合成酵素が働くことにより、

肝臓で再び脂質に合成され蓄積されます。

プチヴェールには、脂肪酸合成酵素の活性

を抑制する働きがあることもわかっています。

この2つの働きにより、プチヴェールは脂肪の

吸収、蓄積を防止する働きがあると

考えられています。プチヴェールに含まれる

β-カロテンから変換されたビタミンAには

皮膚やのどなどの粘膜を正常に保つ働きが

あり免疫力を高めてくれるため、口内炎や

風邪の予防にも効果的です。また、

カロテノイドを多く含むプチヴェールには

感染症を予防する効果があることが証明

されています。骨粗しょう症とは、骨密度が

低下することにより骨がもろくなり、骨折

しやすくなる病気です。年齢や閉経、

カルシウム不足など様々な原因があり、

日本では65歳以上の女性の2人に1人が

骨粗しょう症であるといわれています。

骨粗しょう症を予防するためには、日常的

に十分な量のカルシウムを摂取する必要が

あります。プチヴェールには、牛乳の4倍

ものカルシウムが含まれています。さらに、

他の野菜に比べカルシウムの吸収を阻害

するシュウ酸の量が少なく、牛乳よりも

プチヴェールに含まれているカルシウム

の方が体内で吸収されやすいといわれて

います。また、プチヴェールには骨を構成

しているコラーゲンを形成する働きがある

ビタミンCも含まれています。カルシウムと

ビタミンCが含まれるプチヴェールには、

より丈夫な骨を生成する働きがあると

いえます。現代社会には、ストレスの要因

が多く存在します。継続的にストレスを

感じていると、心と体の両方の健康に影響

し、胃潰瘍やうつ病を引き起こす場合も

あります。プチヴェールには、β-カロテンや

ルテインなどの抗酸化作用(たんぱく質や

脂質、DNAなどが酸素によって酸化される

のを防ぐ作用)を持つカロテノイドや胃潰瘍

を予防する働きがあるビタミンU(ビタミン様

物質と呼ばれる、ビタミンと似た働きを行う

物質の一種で、「U」は、ulcus(潰瘍)の
言葉の頭文字を取ったもので、潰瘍を防ぐ

ビタミン)が豊富に含まれているため、

ストレスを軽減する効果があるといわれて

います。ビタミンUについてもう少し詳しく

説明しますと「キャベツから発見された

ビタミン様物質で、そのことからキャベジン

とも呼ばれます。まだ、不明な部分のある

栄養素ですが、おもな働きは胃酸の

分泌抑制(ぶんぴつよくせい)や、胃粘膜

(いねんまく)の新陳代謝(しんちんたいしゃ)

の促進などがあげられます。そのため、

胃潰瘍(いかいよう)や胃炎などの回復に

効果が認められ、医薬品として利用されて

います。また、肝臓障害にも効果があると

いわれます。ビタミンUを食品から摂取する

場合はキャベツやパセリ、レタス、

プチヴェールなどに多く含まれています。

野菜がきらいな人は、ビタミンU不足に

注意したいものです。熱に弱いので、

調理の際は生か、短時間の加熱にとどめ

ましょう。所要量はとくに決められていません。」

ということです。プチヴェールは、芽キャベツ

とケールの交配なので、ビタミンUの含有量

が多いと考えられます。β-カロテンから変換

されたビタミンAは、目が網膜で光を感じる

時に必要なロドプシンというたんぱく質の

生成に必要な成分で、夜盲症や眼精疲労

の予防に効果があります。また、プチヴェール

にはルテインが含まれています。ルテインは

目の水晶体や黄斑部に多く存在し、強い

抗酸化作用を持つカロテノイド色素で、

紫外線などのダメ-ジから目を守ります。脳に

おける神経成長因子(神経細胞の成長を

促す活性物質の一種)は、脳の老化防止

や新しい神経細胞の産生、維持など大変

重要な働きをしています。神経成長因子は

体内の細胞から産生されます。マウスを

用いた実験により、プチヴェールには

神経成長因子の産生を促進する働きがある

ことが証明されました。この働きにより、

アルツハイマー病(脳の神経細胞が少なく

なり脳が萎縮する病気)などで失われた

神経細胞を修復するために必要な

神経成長因子の産生が促進されること

により、認知症などの改善につながる

可能性があるとされています。

 
 
プチヴェールの有効成分

プチヴェールにはβ-カロテン、ビタミンC、鉄、

カルシウム、食物繊維など現代人に不足

しがちな栄養素がバランス良く含まれて

います。特にカルシウムが牛乳の4倍と豊富

に含まれており、牛乳よりも体内で吸収され

やすいという研究結果が出ています。

その他にも食物繊維がさつまいもの3倍、

ビタミンEがほうれんそうの2倍、β-カロテンは

かぼちゃの6倍と様々な栄養素が豊富に

含まれています。β-カロテンは体内で

ビタミンAに変換されます。必要な分のみ

変換されるので、脂溶性ビタミンである

ビタミンAの過剰症の心配がいりません。

β-カロテン以外のカロテノイドとしてルテイン

がプチヴェールに含まれます。また上記

雑学の項でも述べましたが、ビタミンUも豊富

に含まれます。プチヴェールのことを紹介した

動画がありましたので、紹介させて頂きます。

www.youtube.com/watch?v=r_213UCKJW4
 
プチヴェールの美肌効果

プチヴェールには、さつまいもの3倍の

食物繊維が含まれています。食物繊維は

腸内の不要なものを吸着し、腸の動きを

促進する働きがあるため、便秘の解消に

効果的です。この食物繊維の便秘解消

効果は、有害物質の排出であるデトックス

効果につながります。デトックス効果が

有効になれば、美肌へと導かれます。

プチヴェールにはβ-カロテンが豊富に

含まれています。β-カロテンから変換された

ビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫に保って

くれる働きがあるため肌のカサつきや肌荒れ

を改善する効果があると期待されています。

β-カロテンには紫外線によって発生した

活性酸素を無効化する働きがあり、シミや

そばかすの原因となるメラニン色素の発生

を抑制する効果があります。プチヴェール

には、β-カロテンの他にも若返りのビタミン

といわれているビタミンEが豊富に含まれて

います。また、実験によりプチヴェールには

肌のハリを保つコラーゲンを産生する効果

があることが証明されています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

小さい(プチ)ベールに包まれた

プチヴェール。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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2013-09-13 14:39:35

カテゴリー:ブログ

エベレスト

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診療マル秘裏話 Vol.410 平成23年10月6日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次

1) 高血圧の原因になる遺伝子28カ所の発見
2) 腎臓の線維化と腎性貧血の仕組み

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。

1】 高血圧の原因になる遺伝子28カ所の発見

愛媛大や横浜市立大、滋賀医大などが参加する国際チームは
9月12日、全世界で約26万人を対象にゲノム(全遺伝情報)
を解析し、高血圧の原因になる遺伝子28カ所を見つけたと
発表しました。成果は英科学誌ネイチャー電子版に掲載され
ました。

高血圧は心疾患や脳卒中を起こし、日本では患者数は推定約4千万人
とされています。遺伝要因(体質)と、食生活や運動不足など環境要因
により発症します。遺伝子発見は原因特定や治療、創薬へ応用が期待
できます。

チームによると、解析対象者のうち約3万人は日本人を含む東アジア人
でした。東アジア人の高血圧に関与する遺伝子は9カ所ありました。

28カ所の遺伝子の型によって高血圧になる危険性が増減します。
愛媛大の田原康玄(たばら・やすはる)講師らが、日本人に最も影響
が大きい4カ所の遺伝子を調べた結果、最もリスクが高い型の人は、
最も低い型の人の約2・3倍高血圧になりやすいという結果がでました。

遺伝子は体内の水分量の調節や腎機能に関連しますが、中には働きが
分からないものもあったそうです。

田原講師は「遺伝子の発見は、個々人の遺伝子に合わせて予防や治療法が
選択できるテーラーメード医療にも役立つ」と話しています。チームには
24カ国、400人以上の研究者が参加しました。

洗濯を選択した。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

2】 腎臓の線維化と腎性貧血の仕組み

慢性腎臓病(CKD)になると必ず起こる腎臓の線維化と腎性貧血の仕組み
を、京都大の柳田素子(やなぎた・もとこ)特定准教授らのグループがマウス
実験で解明し、9月12日付の米医学誌電子版に発表しました。

柳田特定准教授は「尿細管の間にある健康な線維芽細胞が悪玉化して、
二つの現象は起きていた。いずれも薬剤で回復したため、治療薬開発が
期待される」と話しています。

慢性腎臓病が進行すると、赤血球を作る腎臓のホルモン「エリスロポエチン」
(EPO)が出なくなり腎性貧血になります。

EPO産生細胞は線維芽細胞の一種で、これまではEPOの低下は、健康な
線維芽細胞の死滅が原因とされてきました。

グループは、胎児期に全身を巡ってさまざまな組織に分化する1種類の細胞に
注目しました。この細胞が発光するように遺伝子を改変したマウスを作製し、
光を目印に細胞の動きを追跡しました。

すると、この細胞がEPO産生細胞になり、慢性腎臓病では悪玉の線維芽細胞
に変化し、線維化を引き起こしていました。

悪玉の線維芽細胞に、細胞を保護する働きがある二つの薬剤を投与すると、
低下したEPO産生機能が回復しました。乳ガンの治療薬をマウスに投与すると、
EPO産生の低下と線維化の両方を抑えました。

胎児が病気と対峙する。笑

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

編集後記

高血圧の原因になる遺伝子の発見は、意外な効果を
医療界にもたらすかもしれません。現在、高血圧に
対しては、塩分制限や血圧の薬を内服するしか手だて
がありません。この状況を例えば遺伝子治療や、遺伝子
発現の抑制をかける薬剤が新たに開発されると既存の
薬の需要が減る可能性があります。是非この23種類の
遺伝子の解析を急いで頂き、早く臨床応用できるように
して頂きたいものです。慢性腎臓病の線維化の
メカニズムとそれを抑える既存の薬が見つかったことは
喜ばしいことだと思います。不可逆と思われた線維化の
進行がなくなれば、血液透析に至る時間稼ぎができる
ようになるのではないでしょうか?

透析に投石しないで下さい。笑

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