美しい肌Vol.339

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2013-09-04 21:09:22

カテゴリー:女性の美容と健康

とうもろこし

写真はとうもろこしです。

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美肌の野菜&果物(各論:とうもろこし)

 
 
とうもろこしの正体

とうもろこしについては、「世界三大作物の一角」

としてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11516368159.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

とうもろこしはイネ科トウモロコシ属に属する、

一年生植物です。原産地はアメリカ大陸です。

とうもろこしの年間生産量は世界的に高く、

米や麦と並ぶ世界三大穀物のひとつとして

知られています。日本では野菜感覚で食べ

られていますが、南米では主食として食べ

られている重要な穀物です。とうもろこし

の名は、中国の「唐」から伝えられた、きび

を意味する「もろこし」から名づけられたと

いわれています。とうもろこしは日本に伝わって

きた当時、最も似ている植物がきびであった

ことから、とうきび、なんばんきび、とうみぎ

など地方によって様々な呼び方をされて

います。とうもろこしの頭の先には茶色いひげ

のようなものが生えていますが、これは

とうもろこしの雌しべに当たります。雌しべの

本数は実(粒)の数と同じ数になっています。

とうもろこしの品種はデント種やフリント種、

スイート種、ポップ種など、特性によって

分けられています。デント種やフリント種は

子実用、青刈(飼料や肥料にするため、作物

をまだ青いうちに刈り取ること)用に用いられ

ます。子実は食用やでんぷん、油、飼料など

に使われます。スイート種は缶詰などに、

ポップ種はポップコーンに多く使われて

います。とうもろこしの種類にはハニーバンタム

やホワイトコーン、ベビーコーン、ウッディコーン

などがあります。ハニーバンタムは甘みが強く、

日本で最も多く出回っている種類です。

昭和40年代から全国で栽培されるように

なりました。ホワイトコーンはハニーバンタムの

白粒種で、シルバーコーンとも呼ばれています。

小粒で乳白色をしています。皮が柔らかく、

甘みが濃いことが特徴です。ベビーコーンは

ヤングコーンとも呼ばれており、幼果(ようか)

(年数の経っていない植物のこと)です。

缶詰に加工されています。ウッディコーンは黄色

や茶色の粒が混じっている種類です。粒が

しっかりとしており、歯ごたえが良くモチモチ

とした食感が特徴です。

 
 
とうもろこしの歴史

トウモロコシは他のイネ科穀物と違い、祖先野生種

(直接の祖先とされる栽培・飼育化されている

作物,家畜と同一種あるいは近縁種のもので、

野生の生物種のこと)が見つかっていません。

トウモロコシの起源には2つの主要な説があり

ますが、どちらにせよ、作物化は他のイネ科穀物

よりは難しかったと推測されています。

とうもろこしは紀元前2000年前に栽培され、

南北アメリカ大陸の主要農産物となっていました

(ただし、キャッサバ芋を主食としたアマゾンを

除きます)。新大陸においてはアマランサスや

キヌア(ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11599153229.html)などの雑穀を

除くと唯一の主食となった穀物でした、マヤ文明

やアステカ文明においてもトウモロコシが大規模

に栽培され、両文明の根幹を成していました。

南アメリカのアンデス山脈地域においても

トウモロコシは重要であり、インカ帝国では

階段状の農地を建設しトウモロコシの大量栽培

をおこなっていました。ヨーロッパへの伝播は

1492年頃で、コロンブスがキューバから現地

のカリブ人が栽培していたトウモロコシをスペイン

に持ち帰ったことがきっかけだといわれています。

日本へは1579年頃、ポルトガル人によって長崎

に伝えられました。明治時代にとうもろこしの栽培

が本格的に始まり、主に北海道で大量に栽培

されました。現在でも、北海道が、収穫量一位で、

全国の収穫量の47.9%のシェアーを誇って

います。第二次大戦後には新しい品種である

スイート種がアメリカから導入され、未熟とうもろこし

用の栽培が急増しました。

 
 
とうもろこしの雑学

とうもろこしの主な生産地は北海道、千葉県、

茨城県です。6月~9月頃に旬を迎えます。

冷凍とうもろこしはアメリカやオーストラリア、

中国、ニュージーランド、台湾などから、乾燥

または粉末状にしたとうもろこしはアメリカや

ベトナム、台湾、中国、タイなどから輸入

されることが多くあります。とうもろこしはひげ

と皮の色に着目して選びます。とうもろこしの

ひげは茶色が濃く、たっぷりついているもの

が良いとされています。ひげの茶色が濃い

ほど良く熟しており、たっぷりついているもの

は実がぎっしり詰まっています。とうもろこし

の皮は緑色が濃いものが良いといわれて

います。変色しているものは鮮度が落ちている

可能性が大です。とうもろこしは収穫後、時間

が経つほど鮮度が落ち、風味が損なわれます。

そのため、収穫されたその日のうちに茹でて、

冷凍保存するようにします。また、外皮とひげ

を取り除き、ラップに包んでポリ袋に入れ

冷蔵庫のチルド室で保存することも可能です。

とうもろこしは茹でる、蒸す、焼くなどの調理

方法を用いて食べる他、生のまま食べること

も可能です。とうもろこしを炒め物や揚げ物

にする時は実をはずして調理しますが、手で

実をはずすと芯のかたい部分がついてくる

ことが多く、調理効率も悪くなります。実を

はずす時はとうもろこしを扱いやすい長さに

切り、まな板に立てて置き、包丁をまっすぐ

に当ててそいでいきます。芯と実の境目の

ぎりぎりの部分から垂直に包丁をおろせば、

無駄なくそぎとることができます。

とうもろこしの胚芽部分に豊富に含まれて

いるリノール酸には、動脈硬化を予防する

効果があります。動脈硬化とは血管が硬く

なり、弾力性が失われた状態をいいます。

進行すると血管の中にコレステロールが

溜まり、血液の流れがスムーズにいかなく

なります。血管の老化現象ともいわれて

おり、悪化すると脳出血や脳梗塞、

眼底出血(眼底(瞳から入ってきた光が突き

当たる眼球の奥の部分)から何らかの原因

で出血した状態などの病気に発展する

可能性があります。コレステロールには悪玉

(LDL)コレステロールと、善玉(HDL)

コレステロールがあります。悪玉(LDL)

コレステロールは生活習慣病の原因となり、

善玉(HDL)コレステロールは血中の余分な

ものを肝臓に運び代謝を促進する働きが

あります。とうもろこしに含まれている

リノール酸は悪玉(LDL)コレステロール値

を下げる働きがあるといわれており、

動脈硬化を予防する効果に期待ができます。

ただし、過剰に摂取してしまうと悪玉(LDL)

コレステロールとともに善玉(HDL)

コレステロールも減少させてしまうため、

注意が必要です。とうもろこしに含まれている

ビタミンB1には疲労を回復させる効果が

あります。ビタミンB1は食事から摂った糖質を

エネルギーに変えるために必要不可欠な

栄養素です。糖質をエネルギーに変える力

が低下してしまうと、体内の疲労物質が溜まり、

疲れやすくなります。とうもろこしに

含まれている不溶性食物繊維のセルロース

には、腸内環境を整える効果があります。

私たちが食べた物は、胃で消化され、腸で

吸収された栄養素が血液にのって全身へ

と行き届きます。腸内環境が乱れていると、

体にとって悪いものまで吸収され、血液が

汚れます。その結果、様々な体の不調や

病気が引き起こされます。腸内には善玉菌

や悪玉菌と呼ばれる細菌が存在しており、

これらの細菌が腸内環境を左右しています。

腸内に悪玉菌が増殖すると、消化されて

いない物の腐敗が進み、腐敗物が吸収

されてしまうため血液やリンパ液が汚れ、

免疫力が低下します。一方、善玉菌が増殖

すると、便通が良くなり栄養の吸収率が高まり

ます。したがって、腸内環境を整えること

により免疫力の向上や便通の改善、肌が

きれいになるなど全身に良い効果が期待

できます。不溶性食物繊維のセルロースには

腸内の善玉菌を増やす働きがあります。

そのため、腸内環境を整えることが期待されて

います。とうもろこし、とくに斑入りのとうもろこし

の研究から動く遺伝子(トランスポゾン)の発見

で、1983年のノーベル医学生理学賞を81歳で

受賞した、バーバラ・マクリントックの生涯を私は、

忘れることができません。また脱線になりますが、

以下のページにアクセスして、動画をご覧ください。

キューリー夫人以外にも、ものすごい努力を

積み重ねた女性科学者がいたことをご存じの方

は少ないのではないでしょうか?動画は、

科学オンチの人でも、分かるようにやさしく漫画

を交えて構成されているので、ぜひごらん下さい。

sc-smn.jst.go.jp/playprg/index/676
 
 
とうもろこしの有効成分

とうもろこしの実を包んでいる皮には、食物繊維

の一種であるセルロースが含まれています。

その含有量はさつまいもの4倍といわれて

います。

食物繊維は人間の消化酵素で消化されない

成分であり、以前までは栄養にならないと

考えられていたことから「食べ物のカス」と

いわれていました。しかし、その後の研究

により、食物繊維が持つ効用が明らかとなり、

今では五大栄養素(炭水化物、たんぱく質、

脂質、ビタミン、ミネラルの5つの成分)に次ぐ

第六の栄養素と呼ばれています。食物繊維

には働きの異なる不溶性食物繊維と水溶性

食物繊維の2種類があります。不溶性

食物繊維は水に溶けない性質を持つ

食物繊維のことをいいます。不溶性食物繊維

は大腸で水分を吸収し、数倍から十数倍に

膨らみ便のかさを増やすとともに、腸の

ぜん動運動(腸に入ってきた食べ物を排泄

するために、内容物を移動させる腸の運動)

を高める働きをします。水溶性食物繊維は

水に溶ける性質を持つ食物繊維のことを

いいます。水溶性食物繊維は、腸内で水分

を抱えヌルヌルとしたゲル状の成分となり、

有害物質を吸着して排出させます。

とうもろこしの実の皮に含まれている

セルロースは、不溶性の食物繊維です。

また、とうもろこしの胚芽部分には

必須脂肪酸(体内で他の脂肪酸から合成

できないために食品から摂取する必要

がある脂肪酸)であるリノール酸が

含まれています。他にもとうもろこしには

主成分であるでんぷんや、ビタミンB1、

ビタミンB2、ビタミンEなどのビタミン類、

カリウム、食物繊維などがバランス良く

含まれています。とうもろこしの黄色い

部分に含まれる色素成分は、ゼアキサンチン

と呼ばれる成分(ファイトケミカル)で、

抗酸化物質でもあります。

 
 
とうもろこしの美肌効果

便秘とは便の水分が減り硬くなり、便が1週間

近く排出できない状態のことをいいます。

便秘は慢性的なものですが腹痛や頭痛、

食欲不振などの症状が現れることもあります。

とうもろこしに含まれている不溶性の食物繊維

であるセルロースが腸内で水分を吸収して

膨らみ、腸管を刺激して腸のぜん動運動を

高めることで便の排出が促されます。

排便とともに有毒物質を排出してくれるため、

このセルロースの作用が、デトックス効果に

つながります。デトックス効果が有効になれば、

美肌へ導かれます。とうもろこしに含まれて

いるビタミンEが末梢血管を広げ血行を促進

します。また、全身の血行が良くなることで、

細胞の入れ変わりである新陳代謝が活発

になり、肌にハリがでるようになり、美肌へ

と導かれます。とうもろこしのゼアキサンチン、

ビタミンEの抗酸化作用が相加相乗作用

となり、お肌に作用することで美肌へと導かれ

ます。今回は、ここまでとさせて頂きます。

とうもろこしで、コーンと叩いた。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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