美しい肌Vol.362

2013-09-27 22:16:08

カテゴリー:女性の美容と健康

キャベツ

写真はキャベツです。

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美肌の野菜&果物(各論:キャベツ)

 
 
 
 
キャベツの正体

ラテン語の“caput(頭)”が語源のキャベツは、
消化管潰瘍の予防・治療や美肌の効果が

あるとしてameblo.jp/eitokukai51/
entry-11622998632.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

原産地はヨーロッパです。ヨーロッパ西部や

南部の海岸地帯原産の植物から生まれました。

祖先となった植物は、ブロッコリーやケール

などと同一のものであるといわれています。

「キャベツ」の名前は、英名の“cabbage”から

きています。さらにその語源は、フランス語の

“caboche(頭でっかち)”、ラテン語の

“caput(頭)”です。また別名の
“甘藍(かんらん)”は中国語名から名づけられ

ており、日本では昭和20年頃まで一般的に

こう呼ばれていました。和名の“玉菜(たまな)”

はキャベツの丸い形状(結球するため)から

名づけられました。

キャベツは種子をまく時期によって、春キャベツ、

秋キャベツ、冬キャベツの3つの品種に

分けられます。

春キャベツは、秋から冬に種子をまき、初春

から初夏に収穫されます。“春玉”と

呼ばれているキャベツはこの品種です。

葉の巻きがゆるく、内側まで緑色をしています。

葉がやわらかいので、生食に向いています。

春キャベツは、外側の葉は巻きがゆるく、

中心の葉は詰まっているものが新鮮であると

されています。葉がやわらかく甘みがあること

が特徴です。

秋キャベツは、春から初夏に種子をまき、

夏から秋に収穫されます。“高原キャベツ”

とも呼ばれています。

冬キャベツは、夏に種子をまき冬に収穫され

ます。一般的に出回っている“寒玉”と

呼ばれるキャベツはこの品種に入ります。

葉の巻きが固く、寒さに強いといわれて

います。熱を加えると甘みが増し、煮崩れ

しにくいのでロールキャベツやポトフなど

に向いています。

冬キャベツは、外側の葉が濃い緑色で、

葉がしっかりと詰まっているものが良いと

されています。また、厚みがあり重量感

のあるものが良品です。

キャベツには他にも、紫キャベツ、

芽キャベツ、プチヴェールなどの品種が

あります。

紫キャベツは、葉の色の紫色が特徴的

なキャベツです。この紫色はアントシアニン

という色素で、酸にふれると鮮やかに発色

するため紫キャベツはピクルスにも

使われています。また、生で食べると

パリパリとした食感が楽しめるため、サラダ

にも適しています。

芽キャベツは、サイズが2~3cmほどの

結球する品種で、ビタミンCが豊富です。

煮込み料理や、シチューに適しています。

プチヴェールは、丸く結球しないタイプの

日本生まれのキャベツです。平成2年に

誕生しました。芽キャベツとケールの交配種

で、栄養価が高く、甘くて食べやすいと

いわれています。

プチヴェールについては、

ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11613081514.htmlで記載しました。

 
 
キャベツの歴史

世界最古の野菜のひとつであるキャベツは、

紀元前6世紀頃、地中海に侵入したケルト人

によって栽培が開始されました。

古代よりイベリア人(紀元前6世紀ごろの

イベリア半島の住民です。白色人種群

のうちの地中海人種に属します)が栽培して

いた原種がケルト人に伝わり、ヨーロッパ中に

広まったとされています。

当時は野菜より薬草として用いられ、

古代ギリシャ・古代ローマでは胃腸の調子を

整える健康食として食べられていました。

ケルト人というのは、中央アジアの草原から

馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持って

ヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族

ケルト語派の民族のことをいいます。

当初は、現在のような丸い形ではなく、ケール

のように結球していない形のものでした。

これをケルト人がヨーロッパに広めていく中で、

現在のような丸い形になったといわれています。

13世紀には、イギリスで丸い形のキャベツが

記録に残されています。16世紀にはカナダ、

17世紀にはアメリカに伝わりました。アメリカ

では、より肉厚で柔らかく改良が進みました。

中国へは陸路を通じて17世紀頃に伝わった

といわれています。現在日本で普及している

ものは、12世紀から13世紀のイタリアで品種

改良されたものが起源と推測されています。

日本へは、幕末の1850年代に伝わり、明治

にかけて外国人居留地用として栽培され

ましたが、一般の日本人が口にすることは

ありませんでした。1874年(明治7年)、

内務省勧業寮がのちの三田育種場で欧米

から取り寄せた種子で栽培試験を行ったのが、

本格的な生産の始まりとされています。

試験地は北海道に移され、北海道開拓使が

発行した「西洋蔬菜栽培法」に、キャベイジの

名で記載されました。

また、1945年(昭和20年)頃まで、一般的に

中国名の「かんらん」と呼ばれていました。

大正時代に品種改良が進められ、寒冷地に

適することから、栽培は北海道のほか、

東北地方や長野県で生産が拡大しましたが、

洋食需要が限られた戦前にはそれほど普及

しませんでした。戦後、食糧増産と食の洋風化

が相まって生産量は急激に増加し、1980年代

にはダイコンと並ぶ生産量となりました。

これ以前にも、江戸時代前期にオランダから

持ち込まれ、一部で栽培されていたと

推測されています。貝原益軒が1709年

(宝永6年)に出版した『大和本草』には

オランダナ(紅夷菘)として「葉は大きくて艶が

なく白っぽい。花はダイコンに似る。おいしい。

3年で花が咲き、カブの仲間である」と

紹介されています。しかし食用として広まること

はなく、むしろ観賞用としてハボタンを生むこと

となりました。また、ハボタンがケールの一品種

であることから、渡来したのはキャベツではなく

ケールだったと考えられます。現在では

日本独自の栽培品種を中心に主要野菜として

の地位を築いています。

 
 
キャベツの雑学

日本での主な生産地は、千葉県、神奈川県、

愛知県、群馬県です。しかし、季節によって

主要産地は変わります。春キャベツは、千葉県、

神奈川県、茨城県で主に生産されており、

旬は3~5月です。秋キャベツは、群馬県、

北海道、長野県で主に生産されており、旬は

6~11月です。冬キャベツは、愛知県、千葉県、

神奈川県で主に生産されており、旬は11~3月

です。

芽キャベツは中国や台湾、ニュージーランドから

輸入されているものがほとんどです。キャベツ

にはあくの成分がほとんどないため、下ゆでは

不要です。キャベツには、ビタミンCやビタミンU

などの栄養が含まれていますがこれらは熱に弱く、

水に溶けやすいという性質をもっているため、

調理方法によっては簡単に失われてしまいます。

キャベツからこれらの栄養素をしっかり摂るには、

生で、サラダとして食べる方がよろしいようです。

また、キャベツに熱を加えてやわらかくし、かさを

減らすことで食べる量を増やすことも、結果的に

栄養素を十分に体に取り入れることにつながります。

また、煮込み料理やスープにキャベツを入れて

汁ごと残さずに食べることで、汁に溶けだした

栄養素まで無駄なく摂取することができます。

キャベツは芯の部分から傷み始めるため、

芯の部分をくり抜き、その穴に水を含ませた脱脂綿

またはペーパータオルなどを詰め保存します。

空気にふれたまま保存しておくとカビができやすい

ので、袋に入れ空気を抜き、冷蔵庫の野菜室で

保存します。また、切ったキャベツを保存する場合は、

ラップで包むなどして空気にふれないよう工夫を

します。キャベツに含まれるビタミンCには、免疫力

を高める作用があります。免疫力とは、細菌や

ウイルスなどから身を守る能力のことです。

ビタミンCは、体内に入ってきた細菌やウイルスなど

を攻撃する白血球の働きを助けるとともに、自らも

細菌やウイルスと闘い体内への侵入を防ぎます。

また、ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠な

栄養素です。コラーゲンが生成されることで、

皮膚や骨、血管が丈夫になり、病気に対する

抵抗力が高まります。ストレスは、不安や緊張と

いった精神的なストレスはもちろん、紫外線や

タバコ、疲労、睡眠不足などからも発生します。

ヒトはストレスを感じると体内でビタミンCを大量

に消費します。体内のビタミンCが不足すると、

ストレスに弱くなり、心身の不調にもつながります。

ビタミンCを摂取し、体内のビタミンC不足を

解消することでストレスが軽減されます。

食物繊維には、余分なコレステロールを吸着し、

体外に排出させる働きがあります。血液を

コレステロールでドロドロにすることなく、

動脈硬化による脳梗塞などの病気を予防します。

キャベツは、胃の働きや胃の粘膜を正常に保つ

ビタミンUを豊富に含んでいます。ビタミンUは、

胃酸(胃液に含まれる強い酸性の消化液のこと)

の分泌を抑えることで、胃腸の粘膜を健康に保つ

働きがあります。そのため、胃潰瘍や十二指腸

潰瘍を予防・改善することが期待されています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは、自らの胃液によって

胃腸の粘膜を溶かし、傷つけてしまう病気です。

はじめは胃や十二指腸の粘膜がただれてしまう

程度ですが、進行すると胃や腸に穴があいて

しまうこともあります。ビタミンUは、胃腸の粘膜を

修復するためにたんぱく質の合成を活発にし、

傷ついた粘膜を治す働きなどがあります。

そのため、胃腸粘膜の新陳代謝(古い細胞や

傷ついた細胞が、新しい細胞へ入れ変わること)

を活発にすることが期待されています。

さらに、胃酸の分泌を抑えることで、胃腸粘膜の

負担を軽減することができ、胃潰瘍や十二指腸

潰瘍の予防・改善へとつながります。ビタミンUは

市販されている胃腸薬にも含まれていることが

多い成分です。ちなみに、商品名は「キャベジン」

です。ロールキャベツの作り方をご紹介します。

 
www.youtube.com/watch?v=TQntFrXYs30

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キャベツの有効成分

キャベツには、食物繊維をはじめ、ビタミンC、

カリウム、カルシウムなどのミネラル類が豊富に

含まれています。またキャベツ特有の成分

として、ビタミンUが挙げられます。ビタミンUは、

キャベツから発見されたため別名“キャベジン”

とも呼ばれている成分です。

キャベツの特徴は豊富なビタミンCで、葉を生で

2~3枚食べることで、1日に必要なビタミンC量

の50%以上が満たされるといわれています。

特にキャベツの外側の緑色の葉や、普段捨てて

しまいがちな芯の近くには、特にビタミンCが多く

含まれています。フランス語ではキャベツは

“chou(シュ)”といわれています。洋菓子のひとつ

である、シュークリーム(シュークリームというのは、

和製英語です。英語では、「cream puff 」で、
フランス語では、chou à la crèmeです)の

“シュ(chou)”は、キャベツを意味しています。

丸く絞り出して焼いたシュークリームの生地は、

キャベツの丸い形に見立てられているのです。

キャベツには、食物繊維をはじめ、ビタミンUや

ビタミンCなどの栄養素が含まれています。

またキャベツには、イソチオシアネートが辛み

を感じないグルコシノレートという配糖体の形で

含まれています。それが、体内での消化の過程

でイソチオシアネートに変わります。

イソチオシアネートの辛味や刺激は、本来、

植物が虫に食べられないようする役割を果たして

いると考えられています。しかし、植物だけでなく、

人間にとってもガンから身を守ってくれる有用な

成分でした。ある実験で、このイソチオシアネート

を投与したハムスターは他に比べて発ガン率が

低いことがわかりました。

これは、イソチオシアネートが発ガン物質の活性化

を防いだり、ガンになる前の異常細胞の増殖を

抑えるためだと考えられています。また、肝臓に

そなわっている解毒作用を更に促進してくれるので、

発ガン性物質が体内をめぐるのを防ぐことにも役立つ

そうです。イソチオシアネートの仲間は加熱に強い

ので、煮たり炒めたりしても大丈夫です。

ただし、あまり長時間加熱すると壊れやすくなるので

火が通る程度に加熱するのがおすすめです。

キャベツ内に含まれるポリフェノールは

「ケンフェロール」や「フェニルプロパノイド」です。

これらは抗酸化作用があり、アンチエイジングに

非常に高い効果があると言われています。

キャベツが健康効果が高いとされている理由が、

インドール化合物という脂質の一種を含んでいる

ことです。インドール化合物は脂質の代謝を促し、

脂肪肝を防ぐことにも役立つことが知られています。

また以前のブログで紹介した、ボロンですが、

ボロンとは、ホウ素のことです。ボロンには、

更年期以降の女性の血中エストロゲン濃度を上げる

ことが知られており、いろいろなブログで言われて

いるバストアップ効果は、更年期以降の女性に限定

して発揮されると考えております。

 
 
 
キャベツの美肌効果

キャベツには食物繊維が多く含まれています。

食物繊維は、ヒトの体で消化できない栄養素です。

そのため、腸に入ってきた食べ物を排出するため

のぜん動運動を促し、便を体外に排出します。便の

排出と同時に、有害物質も体外に出てゆきます。

これは、デトックス効果そのものです。デトックス

効果が有効になれば、美肌へと導かれます。

美肌ビタミンと呼ばれているビタミンCはコラーゲン

の生成に欠かせない成分です。コラーゲンは、

肌のハリを保つ働きを担っています。さらに、

ビタミンCにはシミの原因となるメラニン色素の生成

を防ぐ働きもあります。ポリフェノールの

「ケンフェロール」や「フェニルプロパノイド」の抗酸化

作用が、お肌に作用すると、ビタミンCとの抗酸化

相乗作用が発揮され、美肌へと導かれます。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

キャベツのきゃーべつの健康・美肌効果。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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