美しい肌Vol.363

2013-09-28 20:19:47

カテゴリー:女性の美容と健康

蕪

写真はかぶ(蕪:白かぶ)です。

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美肌の野菜&果物(各論:かぶ)

 
 
 
 
かぶの正体

かぶは、アブラナ科アブラナ属の代表的な

根菜類のひとつです。

1年中出回っていますが、主に春と秋に旬

を迎えます。かぶは、すずなとも呼ばれ

「春の七草」(せり、なずな、ごぎょう、

はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの

七草)のひとつに数えられています。

「かぶな」「すずな」が冬の季語として古く

から親しまれています。別名はカブラ、

カブナ、カブラナ、スズナ(鈴菜、菘)など

数多くあります。「カブ」の語源は諸説あり、

頭を意味する「かぶり」、根を意味する「株」、

またはカブラの女房詞である「オカブ」由来

とされています。江戸時代は漢語で蕪菁

(ブセイ、wuqing)、蔓菁(マンセイ、

manqing)、扁蘿蔔(ヘンラフク、bianluobo)

などと呼ばれていました。

また、ロシアの民話である「大きなかぶ」は、

様々な国と地域で親しまれています。

原産地は、アフガニスタン周辺から

南ヨーロッパ近辺とされています。

かぶは世界中で栽培されていますが、

分類上はアフガニスタン原産のアジア型

(白かぶ)と、中近東から地中海沿岸

原産のヨーロッパ型(赤かぶ)との2変種

に分かれます。

かぶは、全国各地で品種改良されてきた

ため、各地の地方色が強い野菜として

知られています。全国に約80種の品種

があり、関ヶ原(岐阜県)を境に西日本と

東日本で系統の違うかぶが栽培されて

います。これは中国を経て渡来した

アジア型(白かぶ)は西日本に、そして

朝鮮半島を経て伝わってきたヨ-ロッパ

型(赤かぶ)は東日本に定着したため

です。アジア型とヨ-ロッパ型の境界線

は、愛知県・岐阜県・福井県を結ぶ

あたりだそうです。

以下は代表的なかぶの種類です。

小かぶ:朝鮮半島経由で渡来し、東日本

に根付いたとされる寒さに強い種類です。

最も品種改良が進み、きめ細かな真っ白

な果肉と繊細な甘みから「野菜の芸術品」

ともいわれています。

現在、全国で生産されている小かぶは、

東京金町の特産である「金町小かぶ

(かなまちこかぶ)」が品種改良されたもの

です。

赤かぶ:外皮は紫紅色で中は白色のかぶ

です。岐阜県の「飛騨紅かぶ」や島根県の

「津田かぶ」などが代表的な品種です。

やや硬いため、漬物に利用されることが

多くあります。酢漬けにすると全体が淡い

ピンク色に染まります。(このピンク色は、

アントシアニンという色素の色です)

 
聖護院かぶ(しょうごいんかぶ):京都の

名物である「千枚漬け」の材料として使われる、

日本最大の大型のかぶです。

大きいものでは重さが5kgにもなります。

甘みがあるので、すりおろして「かぶら蒸し」

などに使われます。

 
津田かぶ:島根県松江の津田町で古く

から栽培されています。牛の角のようで

”牛角”ともいわれます。主に漬物用です。

 
天王寺かぶ:大阪市天王寺付近で

生まれた扁球形の白いかぶで、中型かぶ

の代表的品種です。

 
温海かぶ:山形県の山間地帯、温海町で

焼畑栽培されていた庄内藩名産の赤かぶ

です。

 
萬木かぶ:滋賀県西万木原産の赤かぶです。

漬物に適します。はさ掛けの乾燥風景は、

近江路の晩秋の風物詩です。

 
博多据りかぶ:福岡市箱崎で品種改良された

切葉天王寺かぶ系の品種です。水たきなど

に使われます。中型かぶのなかでは大きめ

です。

 
日野菜かぶ:滋賀県特産の紫紅色のかぶです。

根が25~30センチと細長く漬物用です。

 
 
 
 
かぶの歴史

かぶはもともと野生あぶら菜の一変種であり、

紀元前からヨーロッパで栽培されていました。

中国へは約2000年前に伝えられた

といわれていますが、現在ではあまり栽培

されていません。かぶの歴史は古く、中国

では詩経に記載され、ヨーロッパ型(赤かぶ)

も古代ギリシャの史料にみられます。

ただし、ヨーロッパで広く普及したのは16世紀

からで、飼料用途が多かったそうです。

18世紀、イギリスで始まったノーフォーク農法

では、耕地を四区に分け、その一区に飼料用

かぶなどを栽培し、飼料を確保したとされて

います。

日本では、古事記の「吉備の菘菜(あおな)」が、

かぶのことと推測されているほか、「日本書紀」

に持統天皇の7年(西暦693年)に五穀(主食)

を補う作物として栽培を奨励するおふれを出した

と記されているのが最初です。

京野菜など西日本で見られる中国伝来のアジア

型(白かぶ)とともに、東日本でヨーロッパ型

(野沢菜など関連する変種も含む、赤かぶ)が

在来種として確認され、シベリア経由で渡来した

と考えられています。

肥大した球形の根を可食部(食べられるところ)

として使いますが、この部分は発生学上胚軸

と呼ばれる部分で、本当の根はその下に伸びた

ひげ状の部分です。本当の根は、通常は食用

とせずに切り捨てます。漬物用(日野菜)や

薬味用(遠野蕪)などでは、この胚軸が大根

のように長く伸びます。一方で野沢菜はここが

ほとんど肥大しません。 胚軸及び根は多くの

場合白色ですが、赤色で赤かぶと呼ばれる

ものもあり、東日本に多い(ヨーロッパ型)

とされる一方、赤かぶには、「黄河紅丸」など、

最近中国から導入された品種もあります。

日本へは弥生時代に中国、または朝鮮半島

から伝えられたと考えられています。

東北地方では、かぶが古くから重要な根菜

として冬から春にかけての保存食とされて

いました。江戸時代以降、全国各地に数多く

の品種が誕生していき、現在、日本は世界的

に見て最もかぶの栽培が盛んな国のひとつ

とされています。頭を振ることを”かぶり”を振る

といいます。頭にかぶるものに”かぶと”が

あります。かぶの古名は、”あおな”または

”かぶらな”といわれていましたが、これは

根だけでなく葉を重要視してきたため

といわれています。「延喜式」には根も葉も

漬物にされ、種は薬用にしたという記録が

あります。

 
 
かぶの雑学

かぶは、あくが少ないため下ゆでの必要が

ありません。外側は筋が多いため、煮物に

する場合は皮を厚めにむくことがポイントです。

かぶは、葉つきのまま保存すると水分が蒸発

してしまうため、葉と根は切り離して保存

します。葉と根は別々に冷蔵保存し、根は

1週間、葉は1~2日で食べきるようにします。

かぶに含まれているアミラーゼには、

でんぷんを分解し、胃腸の消化を高める働き

があります。アミラーゼが消化を助け胃酸を

コントロールすることで、胃もたれや胸やけを

予防する効果があります。さらに、辛み成分

であるイソチオシアネートには胃液の分泌

を促し、胃の健康を保つ働きがあります。

昔は胃腸の調子が悪い時にかぶの根の

すりおろし汁を飲んで痛みをやわらげていた

といわれるように、古くからかぶには胃腸の

健康を保つ効果があると知られています。

血液中の悪玉(LDL)コレステロールが

増加すると、血管の内壁が脂質で分厚く

なり、こぶのようにせり出して血管を狭める

ため、高血圧や動脈硬化などが引き起こ

されます。かぶに含まれるビタミンCや

β-カロテンには、血中の悪玉(LDL)

コレステロールの酸化を減少させる働きが

あります。

さらに、かぶに含まれるカリウムには、

血圧の上昇を抑える働きがあります。

そのため、これらの成分が豊富に含まれて

いるかぶには、高血圧や動脈硬化などの

生活習慣病の予防に効果があると

考えられています。かぶにはβ-カロテン

やビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、血液中の白血球、特に細菌

やウイルスと闘う好中球に多量に含まれて

おり、体外から侵入してきた細菌やウイルス

などを撃退する役割を担っています。

ビタミンCには白血球の働きを高め、

ビタミンC自体も細菌やウイルスに対抗する

働きがあります。さらに、β-カロテンには

粘膜を丈夫にし、免疫力をアップさせる働き

があります。そのため、かぶには免疫力を

高め、風邪などの感染症を予防し、病気の

回復を早める効果があるといわれています。

かぶの葉に豊富に含まれる鉄や葉酸は、

赤血球をつくるために欠かせない成分です。

赤血球は、呼吸をした際に肺に

取り込まれた酸素を全身に運ぶ役割を果た

しています。赤血球の量が減ると、細胞に

供給される酸素が不足するため、顔が

青白くなる、少し動いただけでも息切れが

する、動悸が起こる、疲れやすくなる、

立ちくらみがするなどの貧血症状が現れ

ます。かぶの葉には、赤血球の主成分

である鉄や、鉄と協力して赤血球を形成する

働きを持つ葉酸が豊富に含まれているため、

貧血の予防・改善に適していると考えられて

います。かぶに含まれるカリウムには、体内

の余分な水分を排出する働きがあります。

そのため、かぶには細胞間に溜まる水分が

原因で起こるむくみの予防・改善に効果

があるといわれています。

天王寺かぶの収穫祭を見てみましょう。

 
 
www.youtube.com/watch?v=fEmEF0zuQI4

 
 
 
 
 
 
 
 
 
かぶら蒸しのレシピです。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=pzPJglBP62Q
 
 
 
 








かぶの有効成分

かぶにはビタミンCやカリウム、食物繊維、

でんぷんを分解する消化酵素であるアミラーゼ

が豊富に含まれています。

かぶの94%は水分で、栄養価は大根とほぼ

同じです。かぶの葉も栄養価が高く、ビタミンB₂

やビタミンC、葉酸、β-カロテン、カルシウム、鉄、

食物繊維が豊富に含まれています。β-カロテン

は、体内で必要な量だけビタミンAに変換され、

ビタミンAとして働きます。ビタミンAは脂溶性の

ビタミンであるため、その性質上、過剰摂取に

注意が必要な成分とされていますが、

β-カロテンは体内で必要な量しかビタミンAに

変換されないため、過剰摂取の心配が

ありません。かぶに含まれるビタミンCや

β-カロテンは、強い抗酸化力を持つことで有名

です。抗酸化力とは、紫外線や喫煙、ストレス

など生活の様々な場面で発生する活性酸素

(普通の酸素に比べ、著しく反応が増すことで

強い酸化力を持った酸素)を除去し、体が酸化

することを防ぐ働きのことです。人間の体内に

活性酸素が過剰に発生し酸化が起こると、

病気や老化、肌トラブルが引き起こされます。

かぶに含まれる抗酸化物質が体内で強い

抗酸化力を発揮して酸化から体を守ることで、

病気や老化、肌トラブルを予防することが

できます。かぶの葉に含まれる葉酸は

「造血のビタミン」とも呼ばれ、造血や細胞の

入れ変わりに関わり、胎児の発育に必要

不可欠な成分であると考えられています。

胎児が発育する妊娠中の女性や、乳幼児期、

成長期の子どもに特に必要な栄養素とされ、

厚生労働省によって妊娠中は妊娠していない

時の2倍近い量の葉酸の摂取が推奨されて

います。辛み成分であるイソチオシアネート

には胃液の分泌を促し、胃の健康を保つ働き

があります。それとともに強力な抗酸化作用を

持っているため、アンチエイジングに有効に

働きます。

 
 
かぶの美肌効果

かぶには食物繊維が豊富に含まれており、

腸内の善玉菌(腸内へのウイルスや毒素の進入

を防ぐなどの働きをする腸内細菌)を増やし、

腸の調子を整える働きがあります。また、

強い粘性を持っており、腸内の有害物質を

吸着させて一緒に体外に排泄する働きも

あります。

この食物繊維の効果は、デトックス効果そのもの

です。デトックス効果が有効になれば、美肌へ

と導かれます。β‐カロテン由来のビタミンAが

肌の乾燥を予防し皮膚と粘膜を健やかに保ち

ます。ビタミンCは、かぶ100g中に75mgも含有

しており、これはオレンジやトマトのビタミンC

含有量の約三倍に相当します。

ビタミンCがコラーゲンの生成を促し、肌のハリ

や弾力を内側から促進します。さらにビタミンC

には、チロシナーゼ阻害作用からメラニンの

生成を抑制するため美白効果があります。

また、イソチオシアネートには、強力な抗酸化

作用があるため、ビタミンB群、ビタミンCや

β‐カロテン由来のビタミンAなどの抗酸化ビタミン

との抗酸化相乗作用が期待されます。

かぶの種子にも様々な使用用途があり、

すり潰して、朝夕、顔に付けると美肌効果

があるといわれています。あご下の頑固な

吹き出物に常に悩まされていた女性患者さん

は、赤かぶのジュースを毎日1回飲み

約2、3週間後に効果を実感したそうです。

吹き出物がなくなり、おまけにお肌に潤いが

でてきました。また、便秘も解消されたそう

です。赤かぶのジュースの作り方は、赤かぶ

(1個または半分)、オレンジジュース(適量)

と一緒にミキサーにかけて作ります。

なお、赤かぶの色素は、アントシアニンである

ので、赤かぶの方が、美肌効果は高いようです。

この赤かぶのアントシアニンとイソチオシアネート

を60℃以下で加熱乾燥して粉末化しておくと、

冷暗所であれば、1年間保存可能であることが

分かっています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

かぶ(蕪)を食べて、かぶ(歌舞)のかぶ(株)を

上げる。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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