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2023-04-06 06:27:14

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診療マル秘裏話  号外Vol.2446 令和4年6月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)東日本重粒子センターで耳鼻科系悪性腫瘍治療開始
2)タダラフィル低用量投与がED合併2型糖尿病血糖改善

 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 東日本重粒子センターで耳鼻科系悪性腫瘍治療開始

 
 
 
 
 
 山形大学は、東日本重粒子セ
ンターで行っている「ガン治療」
について、新たに耳鼻科系も始
めると発表しました。東日本重
粒子センターでは、これまで左
右から患部に照射する前立腺ガ
ンだけを治療してきました。

 その後、治療装置の回転ガン
トリーの準備が進んだため、頭
や首の部分に対し上からの照射
が可能になり、5月17日には主
に「耳鼻科系」のガンの治療も
始まるということです。

 そして7月には、下から照射
も出来ることに伴い子宮ガンや
大腸ガンが治療がはじまる予定
です。さらに10月には、呼吸に
合わせて照射することも可能に
なり肝臓や肺・膵臓などに出来
たガンにも治療の対象が拡大す
る見込みです。

 重粒子治療について解説して

いる動画です。

 
 


 
 
 瀟洒なビルにレーザー光線を
照射する。        笑

 
 
 
 
 
 
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2】 タダラフィル低用量投与がED合併2型糖尿病血糖改善

 
 
 
 
 
 勃起障害(ED)は糖尿病患者
さんに高頻度に見られる合併症
で、糖尿病の男性におけるED有
病率は非糖尿病男性と比べて約
3.5 倍との報告もあります。韓
国・Hanyang University Myong
ji HospitalのMin-Kyung Lee氏
らは、EDや前立腺肥大症に伴う
排尿障害などの治療薬として使
用されているホスホジエステラ
ーゼ(PDE)5阻害薬タダラフィ
ルの低用量投与が、EDを合併す
る2型糖尿病患者の血糖管理を
改善したとする予備的なランダ
ム化比較試験(RCT)の結果をD
iabetol Metab Syndr(2022; 1
4: 56)に発表しました。

 勃起には一酸化窒素(NO)が
重要な役割を果たしていますが、
糖尿病患者さんではNOの産生量
が低下し、EDが引き起こされや
すい状態となることが知られて
います。

 PDE5阻害薬では海綿体におけ
る環状グアノシンーリン酸(cG
MP)の加水分解を阻害すること
によってNOを介した平滑筋の弛
緩を促し、陰茎への血流を増加
させて勃起を起こす作用がある
と考えられています。また、こ
れまでにPDE5阻害薬の投与によ
るNO増加が確認されている他、
2型糖尿病患者さんのEDに対す
るPDE5阻害薬が有益な影響をも
たらすとの探索的研究の結果も
報告されています。さらに、2
型糖尿病患者さんにおけるPDE5
阻害薬の常用が血管内皮機能改
善に有効であることがメタ解析
で示されており、タダラフィル
の常用が血糖管理に有用である
ことが複数の予備的研究で示唆
されています。

 そこでLee氏らは今回、2型糖
尿病とEDを有する患者さんを対
象とした二重盲検プラセボ対照
RCTを実施し,低用量タダラフィ
ル(1日1回5mg) が血糖管理に
及ぼす影響などについて検討し
ました。

 同試験では、2017年1月~18
年11月に同院の外来クリニック
で1.性的パートナーがいる、2.
過去1カ月間に1回以上の性交の
機会があった、3.2型糖尿病と
EDの罹病期間が1年超、4.HbA1
c値が9%未満、5.過去3カ月間
にPDE5阻害薬の使用歴がない-
の条件を満たす35~75歳の男性
患者さん75例を登録しました。
6カ月間にわたり低用量タダラ
フィルを投与する群(タダラフ
ィル群、50例)とプラセボ群(
25例)に2:1でランダムに割り
付けました。

 両群の主な背景は、平均年齢
がタダラフィル群61.8歳、プラ
セボ群58.9歳、国際勃起機能(
IIEF)-5の平均スコアがそれぞ
れ10.47、9.57、平均BMIが25.5、
26.6、平均HbA1cが6.83%、6.77
%、平均空腹時血糖(FPG)が1
28.0mg/dL、120.7mg/dL などで
有意差はありませんでした。主
要評価項目はベースラインから
のHbA1c 値の絶対変化量、副次
評価項目は代謝パラメータと勃
起機能としました。

 解析は試験を完遂した68例(
タダラフィル群45例、プラセボ
群23例)を対象に実施しました。
その結果、6カ月後におけるHbA
1c値の絶対変化量はプラセボ群
の0.196±0.691%に対してタダ
ラフィル群では-0.137±0.528
%と、有意な群間差が認められ
ました(P=0.030)。また、II
EF-5の平均スコアも試験開始時
には有意な群間差はありません
でしたが、6カ月後にはプラセ
ボ群の2.22±5.73に対してタダ
ラフィル群では6.56±5.32と有
意な改善が認められました (P
=0.003)。

 代謝パラメータに関しては、
HOMA-IR、ウエスト周囲長、BMI、
血圧に有意な群間差は認められ
なかったものの、6カ月後にお
けるFPG 値のベースラインから
の変化量はプラセボ群の5.35±
17.77mg/dLに対してタダラフィ
ル群では-6.40±28.53mg/dLと
有意な改善が認められました(
P=0.046)。

 Lee氏らは、今回のRCTの限界
として1.サンプルサイズが小さ
い、2.生活習慣などの交絡因子
を調整していない、3.結果の背
景にある機序は明らかにできて
いないことなどを挙げました。
その上で、「低用量タダラフィ
ルは2型糖尿病とEDを有する患
者さんの血糖管理を効果的かつ
安全に改善する可能性がある」
と結論しました。大規模RCT に
よって機序を解明し、タダラフ
ィルが血糖管理に及ぼす影響を
明確に示すた必要があると付言
しています。

 タダラフィルについて解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 
 普賢岳火砕流について、付言
する。          笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 山形大学は、東日本重粒子セ
ンターで行っている「ガン治療」
について、新たに耳鼻科系も始
めると発表したのは、喜ばしい
ことです。前立腺ガンのガント
リーの調整に手間取り、治療開
始が遅らせざるを得なかったこ
とを以前のメルマガで書きまし
た。7月には、下から照射も出
来ることに伴い子宮ガンや大腸
ガンの治療がはじまる予定です。
さらに10月には、呼吸に合わせ
て照射することも可能になり肝
臓や肺・膵臓などに出来たガン
にも治療の対象が拡大する見込
みとのこと。この見込みが遅れ
ないことを期待したいと思いま
す。治療の対象が拡大すれば、
そのガンを救うことで患者さん
が笑顔になるのは、間違いない
と確信しました。
 EDや前立腺肥大症に伴う排尿
障害などの治療薬として使用さ
れているホスホジエステラーゼ
(PDE)5阻害薬タダラフィルの
低用量投与が、EDを合併する2
型糖尿病患者の血糖管理を改善
したとする予備的なランダム化
比較試験(RCT)の結果をDiabe
tol Metab Syndr(2022; 14: 5
6) に発表したのは素晴らしい
業績です。「低用量タダラフィ
ルは2型糖尿病とEDを有する患
者さんの血糖管理を効果的かつ
安全に改善する可能性がある」
と結論し、今回のRCT の限界と
して1.サンプルサイズが小さい、
2.生活習慣などの交絡因子を調
整していない、3.結果の背景に
ある機序は明らかにできていな
いことなどを挙げ、大規模RCT
によって機序を解明し、タダラ
フィルが血糖管理に及ぼす影響
を明確に示すた必要性を訴えて
いるのには好感が持てました。

 官吏が、帳簿の管理を行った。


 
 
 
 
 
 
 
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