美しい肌Vol.364

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2013-09-29 21:13:53

カテゴリー:女性の美容と健康

クランベリー

 
写真はクランベリーです。

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美肌の野菜&果物(各論:クランベリー)

 
 
 
 
クランベリーの正体

クランベリーは、「北米三大フルーツのひとつ」

として、ameblo.jp/eitokukai51/
entry-11529145155.html
で解説いたしましたが、さらに詳細な情報を

加えてお届けします。

クランベリーは、ツツジ科ツルコケモモ属の

小果樹(地を這うような低木)で、北アメリカや

ヨーロッパ、日本などの寒冷な地に自生して

います。クランベリーの果実は1cm程度の

大きさで、熟するとチェリーのように赤く

なりますが、果実自体の酸味や渋みが大変

強く、生で食べるのは、困難です。

現在、アメリカ合衆国において品種改良が

加えられ広く栽培されており、シロップ漬け

にして食べたり、他の果汁に混合して

ジュースにしたり、料理用のソースやお菓子

として使われています。シロップ漬けあるいは、

砂糖漬けにして食べなければいけないという

ことは、糖尿病の人は、砂糖の含有量に、十分

注意しながら摂取しなければ、なりません。

春になり、冬の寒さから守ってくれた水が引くと、

新芽を伸ばし、鶴の頭の形をしたピンクの花を

咲かせます。そして結実します。緑の小さな果実

が大きく赤くなったら目的別の収穫です。

ウェットハーベスティングは加工用の収穫法です。

ボグと呼ばれる湿地に水を張り、クランベリーの実

を浮かせて収穫します。ボグは見事なクランベリー

レッド一色となります。 一方ドライハーベスティング

は、フレッシュ果実を出荷するための方法です。

ボグには水を張りません。芝刈り機のような機械で、

櫛でけずるように収穫していきます。バウンドテスト

をして、新鮮な果実をより分けます。

料理用のソースとしての実例は、ターキー

(七面鳥)の丸焼きに添える甘いクランベリー

ソースです。このソースは、アメリカ合衆国と

カナダの感謝祭には欠かせないソースとなって

います。その逸話については、クランベリーの

歴史の項で詳述いたします。

クランベリーの原産地である北米では

ブルーベリー、コンコードグレープと並んで

北米三大フルーツのひとつともいわれているほど

有名な果実です。クランベリーの品種は、

主に4系統に分けられ、ツルコケモモ(蔓苔桃:

葉は5-10 mm です。花は細く毛深い茎の先

につき、ダークピンクで紫色の穂があります。

果実は小さく薄いピンク色をしています。)、

ヒメツルコケモモ(姫蔓苔桃:葉はツルコケモモ

より三角で花茎に毛はありません)、

オオミノツルコケモモ(大実蔓苔桃:ツルコケモモ

より葉は長く10-20 mm あります)、アクシバ

(灰汁柴、青木柴:北米アパラチア山脈南部の

高地と東アジアに自生します)などが存在します。

 
 
クランベリーの歴史

クランベリーの名称は、その花びらが鶴(クラン)

の頭部に似ていることから名付けられました。

アメリカ先住民の部族によって異なりますが、

当時クランベリーはイビミ、サッサマネシ、アトカ

などの名前で呼ばれていたといわれています。

古くはアメリカ先住民が食料や染料などにも

クランベリーを役立てており、特に医薬品として

重宝されていました。当時の医薬品としての

クランベリーの用途は、泌尿器疾患や傷の治療、

血液の解毒、胃や肝臓の不調、熱、下痢など、

多岐に渡っていましたが、特に100年に渡って

航海中のビタミンC不足による壊血病予防に

使われてきました。現在の段階で科学的に解明

されつつあるクランベリーの特性を、ヨーロッパ

移民がやってくる以前に、ネイティブアメリカンは

既に見出し、実際に使っていました。

ピルグリムファーザーズ(ヨーロッパ移民)が、

メイフラワー号でアメリカ大陸に着いたのは

17世紀のことですが、彼らは長い航海で

栄養不足に陥り、慣れない土地で飢えや病気に

苦しみ、多くの人が亡くなりました。

それを見かねたネイティブアメリカンが、

クランベリーを提供し救いの手をさしのべ、

移民たちは危機を乗り切ることができたのです。

以来、開拓の歴史とともにクランベリーも普及して

行きました。逸話があります。1621年に、52人

の移住者達と92人のネイティブアメリカン達が、

3日間に渡り彼らの友情を祝って祝宴を張りました。

その最初の「感謝祭」にクランベリーが供された

と伝えられているのです。感謝祭のごちそう

ターキー(七面鳥)は、クランベリーソースなし

では考えられないといわれるのは、こういう訳

でした。19世紀頃、クランベリーの本格的な栽培が

始まり、様々な加工や製品の開発が知られるように

なりました。20世紀末になると、クランベリーの特性

に対する研究が進められ、クランベリーの抗菌作用

による尿路感染症、歯周病への効果が明らかに

なってきました。

 
 
クランベリーの雑学

クランベリーに含まれているプロアントシアニジンは、

腎臓の機能を活発にし、むくみを解消する作用が

期待されています。腎臓は、体内の不要な水分、

塩分、老廃物を尿として排泄させる臓器です。

プロアントシアニジンは、抗炎症作用と抗酸化作用

を持つため、細菌感染や酸化による腎臓のダメージ

を防ぐという報告があります。

このため、プロアントシアニジンは腎臓の機能を維持

し、利尿作用を高めて、むくみの原因となる体内の

余分な水分や塩分、老廃物の蓄積を防ぎます。

つまり、むくみの解消につながるのです。また、

プロアントシアニジンが持つ抗酸化作用によって、

むくみの原因となる血液の滞りを改善する働きも

知られています。活性酸素(普通の酸素に比べ、

著しく反応性が増すことで強い酸化力を持った酸素)

は血中のコレステロールと結びつくことで悪玉(LDL)

コレステロールを生成します。さらにそれが血管内壁

に付着して、血流の妨げになります。

クランベリーが含んでいるプロアントシアニジンは、

抗酸化作用によって悪玉(LDL)コレステロールの

生成を抑制することができるため、血流を促進し、

余分な水分や老廃物を体内から排出する効果が

期待できます。むくみは、男性にも起こり得る症状

ですが、一般的には女性に起こりやすいことで

知られています。朝起きた時に何となく頬や顎が

ふっくらして見えたり、靴下の跡が取れにくかったり、

夕方になると朝履けていたブーツに足が

入らなかったりなど、特にむくみは足に出やすい

といわれています。むくみが女性に多い理由は、

男性よりも筋肉量が少ないことに起因しています。

心臓から送り出された血液は、足に辿り着いた後

は、下肢の筋肉が収縮して、静脈やリンパを圧迫

することによって心臓へと戻されます。下肢の筋肉

は、重力に逆らって足の血液を心臓に戻す、

ポンプのような役割を担っているのです。女性は

男性よりも筋肉量が少ないのでポンプの力が弱く、

足の血液の流れも悪くなりやすいため、むくみ

やすいといわれています。筋肉量を増やすには、

継続可能な低い負荷の運動を繰り返し行う

ということに尽きます。むくみをとるために、

クランベリーを摂取して、腎臓の機能を活発に

するとともに、継続可能な低い負荷の運動を

繰り返し行うことで、心臓へ戻ってくる血液

(静脈還流量という)を増やしましょう。

クランベリーは、尿路感染症の改善に有効である

といわれています。尿路感染症とは、膀胱などの

尿路で細菌が発生することにより炎症が起こる

病気で、膀胱炎(ぼうこうえん)や腎盂腎炎

(じんうじんえん:腎臓と尿管の間にある腎盂

という器官が細菌に感染し、炎症を起こす病気)

などが挙げられます。細菌が取りついた患部は

赤く炎症を起こし、悪化すると排尿時などに

激しい痛みや残尿感を覚えたり、頻尿や血尿など

の症状が現れます。クランベリーに含まれる

プロアントシアニジンが持つ抗酸化力によって、

大腸菌などの感染菌が尿管の上皮に付着する

のを防止する作用があります。また、クランベリー

に含まれるキナ酸は、肝臓で代謝されることにより

馬尿酸(馬などの草食動物から発見された酸性

の物質)へと変化します。馬尿酸によって病原菌

が増殖する原因である尿のpHが、健康な尿と同じ

弱酸性に保たれます。クランベリーに含まれる

プロアントシアニジンとキナ酸の相乗効果によって、

尿路の健康維持に効果を発揮します。

なお、この効果に関しては、尿路感染症に感染した

女性を被験者とした臨床試験も行われています。

クランベリージュースを飲用させたグループと、

飲用させていないグループに分け、尿路感染菌の

生菌数を比較したところ、クランベリージュースを

飲用した被験者において尿中の尿路感染菌の

減少が認められたとの結果が報告されています。

クランベリーを摂ることは、歯周病を予防する効果

があるといわれています。歯周病とは、歯周組織が

歯垢に存在する歯周病菌に感染することで歯茎が

腫れたり、出血する病気で、悪化すると歯が抜けて

しまう場合もあります。クランベリーに含まれている

プロアントシアニジンの抗酸化力は、口内でも発揮

されます。口内で発生した歯周病菌や歯垢に

対しても、プロアントシアニジンが作用すること増加

を防ぐことができるため、クランベリーを摂ることで

歯周病を予防することが可能であるといえます。

クランベリーには、コレステロール値を改善すること

で、生活習慣病を予防する効果があります。

クランベリーに含まれるプロアントシアニジンや

アントシアニンは、抗酸化作用が高く、血管内で

動脈硬化などの原因となる、悪玉(LDL)

コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。

心臓病の多いアメリカでは、民間療法として

クランベリーが一般的に用いられています。

これだけの身体に有用な作用をもつクランベリー

ですが、過剰摂取には、注意する必要があります。

また、体質によってクランベリーが合わない人も

おられます。これらの有害事象についても詳述

させて頂きます。

無添加100%クランベリージュース・クランベリー

エキス・クランベリー サプリメント・クランベリー

チンキ剤の摂取量上限(過剰摂取基準)に

ついては次のような記載がありました。

クランベリー果汁100%の無添加クランベリー

ジュース 1日250-500ccまで

クランベリーエキス・クランベリー サプリメント

300-400mgを1日2回まで
クランベリー チンキ剤 小さじ1/2杯を1日3回まで

クランベリーに含まれるシュウ酸は腎臓結石の

症状を悪化させる恐れがあります。

そのため腎臓結石の人がクランベリーを摂取する

場合は事前に医師に相談する必要があります。

クランベリーにはサリチル酸が多く含まれており、

サリチル酸は体内でアスピリンと似た作用を

もたらします。

そのためアスピリンにアレルギーのある人の

クランベリージュースの過剰摂取には注意が必要

です。アスピリンのアレルギーで有名なのは、

アスピリン喘息と言われるものです。アスピリン喘息

の人は、クランベリージュースを飲まない方が良い

と考えられます。妊婦や授乳中の女性の方は

クランベリージュースやドライクランベリーを

過剰摂取にならない範囲で摂取する限りは安全

ですが、クランベリーエキスやクランベリー

サプリメントについては十分な安全性が確認されて

いません。

そのため妊婦や授乳中の女性の方はクランベリー

エキスやクランベリー サプリメントの摂取は控えた

方が安全です。 最後に、クランベリーの薬物との

有害な相互作用について説明します。

クランベリーがワーファリンの吸収を促進することが

知られているので、ワーファリンを内服している人は

クランベリーは、摂取しないほうがよいでしょう。

また、肝臓の薬物代謝酵素P450のうち、

シトクロムP450 2C9という酵素を阻害する作用が

知られています。シトクロムP450 2C9で代謝される

薬物は、その作用が増強する可能性があります。

シトクロムP450 2C9で代謝される薬物の代表的な

ものは、以下のとおりです。

アミトリプチリン・ジアゼパム・ジロートン・セレコシシブ・

ジクロフェナク・フルバスタチン・グリピジド・

イブプロフェン・イルベサルタン・ロサルタン・フェニトイン・

ピロキシカム・タモキシフェン・トルブタミド・トルセミド・

ワーファリンなどです。

薬物名は、一般名で記載しています。商品名では、

ありませんので御注意下さい。



こわい話は、これぐらいにしましょう。

クランベリーを使ったケーキのレシピです。

 
 
 
www.youtube.com/watch?v=UFqdjwZyWLw

 
 
 
 
 
 
 
 
 
クランベリーの有効成分

クランベリーには、ポリフェノールが豊富に

含まれており、その中でも特に注目されている

栄養素が、Aタイププロアントシアニジンです。

プロアントシアニジンはクランベリー以外の

果物にも含まれていますが、クランベリーに

含まれているプロアントシアニジンはその働き

が特に強力で、英語のスペルを省略してPACS

とも呼ばれています。クランベリーは非常に高い

プロアントシアニジン含有量を誇り、クランベリー

100gに対して418.8mgものプロアントシアニジン

が含まれています。

また、クランベリーにはポリフェノールの一種である

アントシアニンの他、キナ酸やビタミンC、

ケルセチン、アルブチン、カテキン、トリテルペン、

シュウ酸、タンニン、エラグ酸も含まれており、

他の果実に比べて、多種の健康成分を含有して

いるといわれています。

 
 
クランベリーの美肌効果

クランベリーを摂取することによって、美肌効果が

期待されています。クランベリーには、

ポリフェノールやビタミンCをはじめとする抗酸化

作用を持った物質が豊富に含まれています。

抗酸化作用を持つ物質は、健康に対する働き

かけだけではなく、美容に対しても極めて重要な

働きをもちます。過剰に発生した活性酸素は、

肌の細胞にも悪影響を及ぼすため、シミやたるみ

などの大きな原因となります。

特にプロアントシアニジンは皮膚の成分である

コラーゲンやエラスチンと結合しやすく、活性酸素

によるダメージを修復する働きがあります。

またエラグ酸やアルブチンのチロシナーゼ

阻害作用による美白効果も知られています。

クランベリーに含まれる抗酸化作用を持つ栄養素

が、相乗的に活性酸素を除去することで肌の細胞

を健康に保ち、美肌に対して効果があると

考えられています。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

クランベリーは、駆卵の漿果ではありません。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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