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2023-04-05 06:55:04

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診療マル秘裏話  Vol.909 令和3年5月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)FDAが,抗FGFR2b抗体を画期的治療薬の指定実施
2)武漢熱ウイルスを世界最速5分以内で検出する技術

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 FDAが,抗FGFR2b抗体を画期的治療薬の指定実施

 
 
 
 
 
 米・Amgenは、4月19日、抗FG
FR2b抗体bemarituzumabが,米食
品医薬品局(FDA) から画期的
治療薬に指定されたと発表しま
した。bemarituzumabは,FGFR2b
陽性HER2陰性の進行胃ガン患者
さんに対するファースト・イン
・クラスの治療薬です。第2相
ランダム化比較試験FIGHTでは,
mFOLFOX6に対するbemarituzuma
b の上乗せにより有意な予後改
善が示されています。

 画期的医薬品(ファースト・
イン・クラス)は、特に新規性・
有用性が高く、化学構造も従来
の医薬品と基本骨格から異なり、
従来の治療体系を大幅に変える
ような独創的医薬品をいいます。

 抗体について解説している動

画です。

 
 


 
 
 耕三さんが化学構造を考えた。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 武漢熱ウイルスを世界最速5分以内で検出する技術

 
 
 
 
 
 
 新型コロナウイルス(武漢熱
ウイルス)を世界最速の5分以
内で検出する技術を開発した、
と理化学研究所(理研)と東京
大学、京都大学の研究グループ
が4月19日発表しました。従来
の抗原検査の「迅速・簡便さ」
とPCR 検査の「感度の高さ」を
両立させた新しい診断法で、短
時間で大量の検体を診断するこ
とが可能です。企業と連携して
2年程度での実用化を目指すと
いうことです。

 武漢熱の診断は現在、ウイル
スの抗原を検出する抗原検査と
ウイルス RNAを増幅して検出す
るPCR 検査を実施しており、そ
れぞれスクリーニングと確定診
断などに使い分けています。
抗原検査は30分程度で簡便に
ウイルスを検出できるためスク
リーニングに適していますが、
検出感度は高くなく検出エラー
も多いことが課題です。PCR 検
査は検出の前処理過程に最短で
も1時間程度かかり、検出エラ
ーも発生することから大量の検
体を短時間、高精度で診断する
ことは難しいとされています。

 このため研究グループの理研
開拓研究本部の渡邉力也主任研
究員と東京大学先端科学技術研
究センターの西増弘志教授、京
都大学ウイルス・再生医科学研
究所の野田岳志教授らは、世界
最先端の「マイクロチップ技術」
と核酸検出技術「CRISPR-Cas13
a」 を融合させる発想により、
世界最速の武漢熱ウイルスの検
出法「SATORI法」の開発を実現
しました。

 研究グループによると、この
検出法では、核酸切断酵素「Ca
s13a」と、切断されると光を放
つ蛍光性の機能分子「蛍光レポ
ーター」との混合液に検体を混
ぜます。検体に武漢熱ウイルス
RNAがあるとウイルスRNAとCas1
3aの複合体が形成されます。こ
の複合体は蛍光レポーターを切
断する働きがあり、発光してウ
イルスの存在を知らせます。SA
TORI法はこの原理を使って感染
の有無を診断する仕組みです。
5分以内という世界最速の短時
間で判定できます。

 SATORI法はマイクロチップ技
術を使ったのが特長です。マイ
クロチップ上に微小な試験管が
1センチメートル四方に約100
万個も並んでいます。ウイルス
RNA があるとそれぞれの微小試
験管の中で発光するため、ウイ
ルス1分子レベルでも判定可能
で、発光数を数えることでウイ
ルス量を調べることもできます。

 検出感度は1マイクロリット
ルあたりウイルスRNA約1000個
です。研究グループによると、
PCR 検査には劣るものの感染者
の検体からウイルス RNA量を検
出する感度を満たしています。
コストもPCRの5ドル程度よりは
高いのですが、9ドル程度と比
較的安価で検査できるというこ
とです。

 SATORI法は他の感染症の診断
のほか、ガンなどの疾患バイオ
マーカーにも活用できると期待
されています。一連の研究は、
科学技術振興機構(JST) 戦略
的創造研究推進事業(CREST)
や日本医療研究開発機構(AMED)
などの研究支援を受けて行われ
ました。研究成果は4月19日付
の科学誌「コミュニケーション
ズ・バイオロジー」電子版に掲
載されました。

 このニュースのニュース動画

です。

 
 


 
 
 行火が特価で安価だった。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 米・Amgenが、4月19日、抗FG
FR2b抗体bemarituzumabが,米食
品医薬品局(FDA) から画期的
治療薬に指定されたと発表した
のは素晴らしいことです。なか
なか画期的治療薬は、出現する
ものではなく、余程、臨床試験
の結果が良かったものと推測さ
れます。米国での胃ガン患者さ
んの希望の灯となることを期待
したいと思います。他の治療法
を上乗せしても、胃ガンの患者
さんが良くなれば、結果オーラ
イだと思います。
 新型コロナウイルス(武漢熱
ウイルス)を世界最速の5分以
内で検出する技術を開発した、
と理化学研究所(理研)と東京
大学、京都大学の研究グループ
が4月19日発表したのは画期的
なことだと思います。抗原検査
でも、10分~15分は、かかるの
に5分以内に結果が出て、ウイ
ルス1分子レベルでも判定可能
で、発光数を数えることでウイ
ルス量を調べることもできると
いうのは、正に驚天動地です。

 寮で涼君がウイルス量を推定
した。          笑

 
 
 
 
 
 
 
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