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2022-07-18 18:41:22

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診療マル秘裏話  号外Vol.2221 令和3年9月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)難治性食道ガンゲノム異常の特徴とガンゲノムの進化
2)成分一部変更し開発中の武漢熱ワクチン安全性確認

 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 難治性食道ガンゲノム異常の特徴とガンゲノムの進化

 
 
 
 
 
 
 九州大学は8月24日、化学放
射線療法の効果が低く再発しや
すい難治性食道ガンのゲノム異
常の特徴や、再発に至るガンゲ
ノムの進化の過程を明らかにし
たと発表しました。この研究は、
同大の三森功士教授、石神康生
教授、平川雅和准教授、平田秀
成医員(現・国立ガン研究セン
ター東病院)、東京大学医科学
研究所ゲノム医科学分野の柴田
龍弘教授(国立ガン研究センタ
ー兼務)、新井田厚司講師、国
立ガン研究センター東病院の秋
元哲夫副院長らの研究グループ
によるものです。研究成果は、
「Cancer Research」 に掲載さ
れています。

 放射線治療と抗ガン剤投与を
同時に行う化学放射線療法は食
道ガンの有効な治療法の一つで
すが、治療後に再発することが
あります。ガン(ガン細胞のDN
A に含まれる遺伝情報)異常が
治療抵抗性の一因と考えられて
いますが、その詳細は解明され
ていません。

 今回研究グループは、食道ガ
ン患者さん33人より化学放射線
療法前に得た腫瘍と、このうち
5人の再発腫瘍から次世代シー
クエンサーを用いた包括的ゲノ
ムデータを取得し、スーパーコ
ンピュータを用いた数理統計解
析を行いました。

 その結果、治療前にMYC 遺伝
子のコピー数が増加している食
道ガンでは治療効果が低いこと
が分かりました。公共のガン細
胞株データベースにおいても、
食道ガンのMYC コピー数増加は
放射線治療抵抗性と相関してい
ました。さらに再発腫瘍のゲノ
ムを時空間解析した結果、ガン
の進展に重要な役割を果たすド
ライバー遺伝子異常(MYC コピ
ー数増加など)を持つガン細胞
は治療後も生き残り再発の源に
なること、再発時に新たに獲得
するドライバー遺伝子異常は少
数であること、ガンゲノムの進
化に治療が与える影響が明らか
になりました。

 今回の研究成果は、治療抵抗
性の理解を深め、ガンゲノム情
報に基づく化学放射線療法の個
別化医療・精密医療の開発や、
難治性食道ガンの新たな治療開
発につながると期待されます。
「食道ガンをはじめ、多くのガ
ンで化学放射線療法後に再発す
る原因はよく分かっていない。
今回、そのメカニズムの一端が
明らかになった。本研究が難治
ガンの克服に少しでも役立てば
幸いだ」と、研究グループは述
べています。

 食道ガンの検査と治療につい

て解説している動画です。

 
 


 
 
 定稿を抵抗なく投稿する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 成分一部変更し開発中の武漢熱ワクチン安全性確認

 
 
 
 
 
 
 
 塩野義製薬(大阪市)は8月
24日、成分を一部変更して開発
中の新型コロナウイルスワクチ
ンについて、初期の臨床試験で
1回目投与後の安全性を確認し
たと発表しました。今後、3週
間の間隔をあけた2回目の投与
後の安全性や有効性を確認しま
す。

 同社はワクチンの臨床試験を
昨年12月に始めました。作られ
る抗体の量を増やすため、ワク
チンに含まれる免疫増強剤の種
類を変えて、改めて試験を実施
しました。今月19日までに、20
~64歳の日本人男女60人に対し
てワクチンか偽薬を投与した所、
重い副反応はこれまでみられて
いないということです。

 最終段階の臨床試験は国内の
他、アジア・アフリカ地域でも
予定しています。同社は今年度
中の供給開始を目指しています。

 ファイザー社製との比較で劣らな

い効果が確認されたというニュ

ース動画です。

 
 


 
 
 
 飯能で、半農の人が反応した。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 九州大学が8月24日、化学放
射線療法の効果が低く再発しや
すい難治性食道ガンのゲノム異
常の特徴や、再発に至るガンゲ
ノムの進化の過程を明らかにし
たと発表したのは、素晴らしい
業績です。食道は、壁が薄く放
射線療法は、困難であることは、
明らかです。また、化学療法に
ついては、クロノテラピーやEP
R 効果を使った薬剤を使わない
限り、患者さんの免疫力、体力
を奪い、再発、全身状態の悪化
につながることは確実なようで
す。ガンゲノムの進化を研究す
るのも重要ですが、上記のよう
な工夫のない従来の放射線療法
や化学療法は、治療困難な事態
に陥る可能性が高いと思います。
 塩野義製薬(大阪市)が8月
24日、成分を一部変更して開発
中の新型コロナウイルスワクチ
ンについて、初期の臨床試験で
1回目投与後の安全性を確認し
たと発表したのは、喜ばしいこ
とです。ただ、有効性は既存の
外国製ワクチンと較べてどうな
のか?本当に知りたい所は、そ
こに尽きるということだと思い
ます。いくら安全でも、有効性
が落ちるものは、勘弁して頂き
たいものです。作られる抗体の
量を増やすため、ワクチンに含
まれる免疫増強剤の種類を変え
て、改めて試験を実施したとい
うのは、恐るべき執念と言える
でしょう。最終段階の臨床試験
は国内の他、アジア・アフリカ
地域でも予定しているそうなの
で、良い結果が出ることを期待
しています。

 簡便な方法の採用は、勘弁し
て下さい。        笑
 
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