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2022-07-06 18:50:01

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診療マル秘裏話  Vol.871 令和2年8月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
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目次

1)日本都市域および郊外の細菌バイオエアロゾルの特徴
2)認知症予防に健康的な生活習慣を促すアプリ開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 日本都市域および郊外の細菌バイオエアロゾルの特徴

 
 
 
 
 
 富山大学は7月27日、日本の
都市域および郊外における細菌
バイオエアロゾルの特徴を明ら
かにしたと発表しました。この
研究は、同大学術研究部理学系
の田中大祐教授、広島大学学術・
社会連携室の藤吉奏助教、丸山
史人教授らの研究グループによ
るものです。研究成果は、「Sc
ientific Reports」に掲載され
ています。大気中浮遊粒子状物
質の構成要素には生物由来が約
25%(粒子数)含まれるという
報告があるにもかかわらず、こ
れまでは質量濃度、化学成分(
元素、イオン、有機系化学物質)
などの解析が主でした。このた
め、健康被害を少しでも削減す
るための取り組みとして、国内
外では物理化学的な作用だけで
なく、生物的要因による影響も
含めた科学的知見の収集が展開
されています。生物に由来する
エアロゾル(浮遊粒子状物質)
はバイオエアロゾルと呼ばれ、
細菌、真菌、ウイルス、花粉、
古細菌など多様であり、それら
の挙動は明らかにされていませ
ん。

研究グループはこれまで、季節
や標高(平野部、高所山岳)に
よって大気中の細菌や真菌の群
集構造(種組成の構成)や密度
が異なることなどを報告してい
ますが、大気中に存在する微生
物の時空間的動態や粒径に関す
る特性などの知見は不足してい
るのが現状です。研究グループ
は今回、富山市と横浜市で大気
試料を分級捕集し、細菌の群集
構造解析と定量を行い、地域や
粒径による差の把握を目指しま
した。大気試料は、2016年8~
10月の間に、富山市の富山大学
理学部と横浜市の建物の屋上(
それぞれ標高約20m )で、アン
ダーセンエアサンプラーを用い
て9段階に分級捕集(分級範囲:
0.43~11.0µm)しました。各試
料からDNA を抽出後、高速シー
クエンサーを用いた細菌群集構
造解析とリアルタイムPCR 法を
用いた全細菌の定量を行いまし
た。

各分級試料について細菌群集構
造を解析した結果、粒径1.1µm
の閾値で細菌群集構造、多様性、
全細菌密度が異なる傾向が両地
域で見られました。また、門レ
ベルではProteobacteria門、Ac
tinobacteria門、Firmicutes門
が優占していました。属レベル
では、横浜市の都市域ではProp
ionibacterium属、Staphylococ
cus属、Corynebacterium属など
ヒトの皮膚常在細菌が特徴的に
認められたのに対し、富山市の
郊外ではMethylobacterium属や
Sphingomonas属などの土壌や植
物に関連する細菌が特徴的に認
められました。さらに、レジオ
ネラ症を引き起こす可能性のあ
るレジオネラ属菌が、両地域の
2.1µm を超える粗大粒子側を中
心に、約0.5%程度の割合で検出
されました。また、系統解析結
果より冷却塔に生息するレジオ
ネラ属菌が大気を介して国内で
広がっている可能性が示されま
した。

これらの結果は、屋外のエアロ
ゾルにおける細菌群集の組成、
多様性、粒径に関する特性と、
ヒトの健康への潜在的な影響を
評価する基盤となることが期待
されると、研究グループは述べ
ています。

 富山大学のバイオエアロゾル

について解説している動画です。

 
 


 
 
 潜在的な能力で、千載一遇の
チャンスを得る。     笑

 
 
 
 
 
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2】 認知症予防に健康的な生活習慣を促すアプリ開発

 
 
 
 
 
 エーザイとディー・エヌ・エ
ー(DeNA)は7月28日、認
知症の予防に向け、定期的な運
動やバランスの良い食事など健
康的な生活習慣を促すアプリ「
Easiit(イージット)」
を共同開発したと発表しました。
米アップルの基本ソフト(OS)
「iOS」向けは同日から、米
グーグルの「アンドロイド」版
は8月末から無料提供を開始し
ます。
 アプリでは使用者の歩数や食
事、睡眠、体重を記録し、「4
000歩あるく」などの個別メ
ニューを提示しています。食事
では写真を撮ればメニューを自
動的に判別し、カロリー計算も
できます。利用するとマイルが
たまり、ギフト券などと交換で
きます。

 認知症の予防について解説し

ている動画です。

 
 


 
 
 交換可能な部品に好感を持つ。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 富山大学が7月27日、日本の
都市域および郊外における細菌
バイオエアロゾルの特徴を明ら
かにしたと発表したのは、素晴
らしい業績です。細菌バイオエ
アロゾルの特徴を、このような、
広範囲で調べたのは、例を見な
いと思われるからです。このよ
うな、細菌バイオエアロゾルの
特徴が、市中肺炎の起因菌を決
めている可能性があります。こ
れらの結果が、屋外のエアロゾ
ルにおける細菌群集の組成、多
様性、粒径に関する特性と、ヒ
トの健康への潜在的な影響を評
価する基盤となることを期待し
たいと思います。
 エーザイとディー・エヌ・エ
ー(DeNA)が7月28日、認
知症の予防に向け、定期的な運
動やバランスの良い食事など健
康的な生活習慣を促すアプリ「
Easiit(イージット)」
を共同開発したと発表したのは、
喜ばしいことです。現在、日本
人が、最も危惧する病気はガン
でも、脳卒中でも、心筋梗塞で
もなく、認知症です。その認知
症を予防する、生活習慣の改善
を促すアプリですから、需要が
あるのは、間違いありません。
利用するとマイルがたまり、ギ
フト券などと交換できるという
インセンティブもあるのも魅力
的と言えましょう。

 需要が最も重要な因子である。


 
 
 
 
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