美しい肌Vol.138

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:グァバ)



グァバとは、フトモモ科バンジロウ属に属する



常緑中高木植物です。樹高は3~4mで、樹皮は



ツルツルです。卵形の葉を持ち、5枚の



花弁を持った白い花を咲かせます。グァバの



果実には独特の香りと、小さく固い種子が



あります。果肉の形や色、味などは品種



によってバリエーションがあります。



グァバの原産地は、熱帯アメリカなどの熱帯や



亜熱帯の地域です。



グァバの主な生産国は、ブラジルやアメリカ、



ハワイ、ニュージーランド、インド、台湾など



です。日本では沖縄県での生産量が最も多く、



他にも気候が温暖な鹿児島県などでも作られて



います。



グァバは、紀元前から熱帯アメリカの先住民の



間で食べられていました。



16~17世紀に東南アジアに伝わり、実を食べる



以外にも葉がお茶として用いられていましたが、



具体的な健康成分は科学的には分かって



いませんでした。最近の研究により、グァバの



健康成分が科学的に証明され、グァバの葉から



つくられるグァバ茶などは特定保健用食品



(トクホ)として商品化され、血糖値が気に



なる方や健康志向の高い方の間で人気を集めて



います。蕃爽麗茶の商品名で売られています。



現在でも台湾などの東南アジアでは、街中で



売られており、いとも簡単に手に入れることができ



ます。また、東南アジアでは多くの家庭の庭にも



グァバが植えられており、ありふれた光景となって



います。



グァバの葉には、強い抗酸化作用を持つタンニン



やケルセチンなどのポリフェノール、ビタミンB群、



ビタミンC、β-カロテン、ビタミンEが豊富に



含まれています。β-カロテンは、体内でビタミンA



が不足した場合に必要な量だけビタミンAに



変換され、抗酸化作用を発揮し体の健康を維持



します。ケルセチンには腸内環境の改善や、



皮膚バリアの強化作用がありますので、免疫と



皮膚の機能が強化されることで美肌効果が期待



できます。また、強力なアレルギー抑制効果が



ありますので、難治性のアレルギー疾患にグァバの



葉のお茶を用いることがあります。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど



生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、



体が酸化することを防ぐ働きのことです。酸化が



人間の体内で起こると、病気や老化、肌トラブル



の原因となります。グァバに含まれるこれらの



抗酸化成分が体内で強い抗酸化作用を駆使して



酸化から体を守ることで、病気や老化、肌トラブル



が予防・治療することができるのです。



他にも、体を構成することに必要不可欠なミネラル



であるカリウムや食物繊維などの栄養成分が豊富に



含まれています。



グァバの葉や果実に豊富に含まれるビタミンCや



ビタミンEには、シミやそばかすを予防し、ハリと



水分量のある若々しい肌を保つ力があります。



シミやそばかすの原因となるメラニン色素は、



アミノ酸の一種であるチロシンから作られます。



ビタミンCはチロシンからメラニンをつくり出す、



チロシナーゼという酵素の働きを抑制し、メラニン色素



の沈着を防ぎます。さらに、ビタミンEには血管を広げて



血行を良くする働きがあるため、新陳代謝が盛んになり



肌にハリと水分量を与える力があります。



またアトピー性皮膚炎の改善にも役立つことが報告されて



おり、美肌に対する働きも期待されています。



今回は、ここまでとさせて頂きます。構成をこうせい!笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.139

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:アセロラ)



アセロラはキントラノオ科ヒイラギトラノオ属に



属する高さ約3mになる常緑低木植物、またその



果実のことです。西インドチェリーや



バルバトスチェリーと呼ばれることがあります。



アセロラの果実は直径2~3cm、重さ6~10gの



デコボコとしたかわいい、さくらんぼのような



球形をした赤い実です。花は淡い紅色の5弁花で、



果実は熟すにつれて黄色から赤色、濃い紅色へと



変化し、りんごに似た香りがします。



熟したアセロラは果汁も多く、口にいれると皮は



柔らかく、甘い中にも少し酸っぱい味です。



西インド諸島や熱帯アメリカでは、昔から風邪を



ひくなど身体が弱ったときにアセロラを食べると



元気が出るといわれ、健康維持に効果的な食べ物



として、親しまれてきました。



アセロラに関心が持たれるようになったきっかけ



は、1940年代、プエルトリコの科学者がアセロラの



果実にアスコルビン酸(ビタミンC)が多く含まれて



いることを発見したことです。



大航海時代の15世紀、イギリス人やスペイン人に



よって世界へ広められ、日本へは1958年にハワイ



大学教授のヘンリー仲宗根氏によって沖縄に



伝えられたことが始まりです。



原産地は西インド諸島や熱帯アメリカです。



現在は、ブラジルがアセロラの世界最大の生産地で、



亜熱帯気候や熱帯気候、気温でいえば25~32℃



ぐらいの温暖な気候の地域で栽培されています。



日本では主に沖縄で栽培され、5~11月に旬の時期



となります。沖縄の本部町では、アセロラの初収穫



の時期である5月12日を「アセロラの日」と制定して



います。



また、アセロラを栽培するにあたり、気候とともに



大切となってくるものが乾燥です。アセロラは、



ある程度の土壌水分さえあればよく育ちます。湿度が



高いと病害が起こりやすくなります。



アセロラの持つビタミンC量は驚くほど豊富で、



アセロラ100g中に1700mgも含まれています。その量は、



100g中に50mgのビタミンCを含むレモンの約34倍にも



匹敵し、成人の1日に必要なビタミンC量をアセロラ果汁



10%の飲料100ccで取れてしまいます。



それ程までにアセロラにビタミンCが多く含まれる理由



の1つとして、アセロラ自身が強い紫外線から自分の身



(実)を守るために、自らビタミンCをつくり出すため



です。



他の同量の果実と比較してもビタミンCの含有量は圧倒的に



多く、身体にとって重要なミネラルの含有量も優れています。



ナトリウムを体外へ排出する働きを持つカリウムの含有量も



比較的多いため、高血圧などの予防にも効果的です



また、アセロラは脂質をほとんど含みませんが、脂溶性の



β‐カロテンとビタミンEが多めであるという珍しい果実です。



アセロラはポリフェノールの一種である「アントシアニン」や



「ケルセチン」も含んでおり、体内の酸化の原因となる



活性酸素の働きを抑え酸化を防ぎ、老化や病気の予防効果が



あります。



酸化は体内でもおこり、病気や肌トラブルの原因になります。



酸化から体を守り、ポリフェノール(アントシアニン)と



ビタミンCがお互いに助け合って相乗効果が生まれます。



この強い抗酸化作用は、老化や病気の予防効果から美肌効果



までといろいろなところで利用されています。



さらには「造血のビタミン」ともよばれ、血液を造ることに



欠かせない葉酸も比較的多く含まれています。



エネルギー(カロリー)は、水分が多いため野菜と同じくらい



低いです。アセロラに豊富に含まれるビタミンCやアントシアニン



は、シミ・そばかすを防ぎ、ハリと水分量のある肌をつくる



働きがあります。



メラニンの生成を抑える働きがあると最近注目されているのが、



ポリフェノールの一種であるアントシアニンの抗酸化力です。



シミ・そばかすの原因となるメラニンは、チロシンという



アミノ酸の一種からできています。メラニンをつくる酵素である



チロシナーゼの活性をアントシアニンが抑えることで、メラニン



の生成が抑制されるのです。



つまり、以前から美肌に高い働きがあるといわれていたビタミンC



と最近注目のポリフェノール、どちらも含まれるアセロラはまさに



「美肌フルーツ」としての可能性を秘めているといえます。



また、肌や筋肉、骨に欠かせない細胞結合組織であるコラーゲンの



生成を促進します。今回はここまでとさせて頂きます。



精製して生成する。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.140

2013-04-27 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ライチ)



ライチは、ムクロジ科レイシ属の常緑高木植物



です。



高さが5~15mにもなり、2~3月に花を咲かせ、



6~7月に果実が熟します。



初夏に旬を迎えるライチは、暗紅色をした



うろこ状の皮に覆われています。皮は簡単に



むくことができ、皮をむくと白色で半透明のゼリー状



の果肉が現れます。優しい香りを持つ果肉は甘み



と酸みと清涼感が絶妙にからみあっています。



果肉の中には大きめの種がひとつ入っています。



唐の時代の書物に「ライチは枝から穫ると1日で色が



変わり、2日で香りが変わり、3日で味が変わり、4日で



色も香りも消えてなくなる」と記されているように



生のライチは傷みやすく、あまり長持ちしません。



そのため、冷凍品や缶詰、酒類の香料として多く



出回っています。新鮮な生のライチは冷凍品とは



比べ物にならない程香りが強く、深い味わいがあります。



中国では古くは強壮剤として用いられ、またライチの



種子は漢方薬の「レイシカク」として使われています。



ライチの語源は中国語の呼び名である「茘枝(リーチー)」



を音読みしたもので、属名であるレイシもこれに



由来します。



ライチは中国では縁起の良い果物です。



ライチは立子(子どもをもうける)に通じ、夫婦の円満



や子孫の誕生などが示唆されるといいます。



ライチの品種には、黒葉や妃子笑(ひししょう)、



熟しても果皮が緑色の玉荷包(ぎょくかほう)などが



あります。



ライチは「美の果実」と呼ばれ、世界三大美女のひとりに



数えられている楊貴妃が好きだったことで有名です。唐の



玄宗皇帝は、ライチが食べたいという楊貴妃のために、



中国本土でも5月の1ヵ月間しか出回らない幻のライチを、



広東地方から長安までの数千里もの距離を3日間で



運ばせたといわれています。



楊貴妃の美しさの秘訣はライチにあったのではないか、



ともいわれています。



ライチの原産地は、中国南部からベトナム北部です。



現在は主に中国や台湾、インドなどの熱帯・亜熱帯地域



で生産されています。日本国内では、沖縄県や鹿児島県で



生産されていますが、国内で流通しているライチの多くは



台湾や中国などから輸入されたものです。



ライチには、葉酸が豊富に含まれています。葉酸は



「造血のビタミン」とも呼ばれ、造血や細胞の入れ変わり



に関わり、胎児の発育に必要不可欠な成分です。



胎児が発育する妊娠中の女性や、乳幼児期、成長期の



子どもに特に必要な栄養素とされ、厚生労働省によって



妊娠中は妊娠していない時の2倍近い量の葉酸の摂取が



推奨されています。



他にもライチには、ビタミンCなどのビタミン類、カリウム



や銅などのミネラル類、ロイコシアニジンなどの



ポリフェノールなどが豊富に含まれています。



ビタミンCやロイコシアニジン、アントシアニンなどの



ポリフェノールは、強い抗酸化作用を持っています。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の様々な



場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化することを



防ぐ働きのことです。



人間の体内に活性酸素が過剰に発生し酸化が起こると、



病気や老化、肌トラブルが引き起こされます。ライチに



含まれる抗酸化物質が体内で強い抗酸化力を発揮して酸化



から体を守ることで、病気や老化、肌トラブルを予防する



ことが可能となります。



また、ビタミンCがコラーゲンの合成を支持することで



骨を丈夫にしたり、血管から出血しやすくなる壊血病など



を予防します。



さらに、ライチの種子にもサポニンやタンニン、アントシアニン



などが含まれています。その抽出物にもコラーゲンやエラスチン、



ヒアルロン酸の分解を抑える効果が報告されています。



シミ・そばかすの原因となるメラニン色素は、アミノ酸の一種



であるチロシンから生成されます。ライチに豊富に含まれている



ビタミンCには、チロシンを生成する酵素であるチロシナーゼの



働きを抑制し、メラニン色素の沈着を防ぐ作用があります。



さらに、ロイコシアニジンなどのポリフェノールには、



細胞の酸化を抑制し肌のシミやしわ、そばかすなどを防止する



作用もあるため、ライチには美白効果があると考えられています。



ライチは、玄宗皇帝の愛がリーチー。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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