美しい肌Vol.96
2013-04-13 00:00:00
カテゴリー:女性の美容と健康
美肌の漢方(生薬各論:桔梗)
桔梗(キキョウ)は、キキョウ
Platycodon grandiflorum A. De Candolle
(キキョウ科Campanulaceae)の根または根から
コルク層を除去して乾燥したものです。皮付き
を生干桔梗(しょうぼしぎきょう)、皮なしを
晒桔梗(さらしぎきょう)ともいいます。
サポニンを多く含有し、植物ステロール類、
イヌリン、ビタミンAを含みます。
有効成分:サポニン – platycodin A, C, D, D2,
polygalacin D, D2 など
植物ステロール – α-spinasterol,
α-spinasteryl-β-D-glucoside など
トリテルペン – betulin など
その他 – inulin, platycodonin, vitamin A,
arginine など
薬理作用:鎮痛・鎮静, 解熱, 血管拡張,
抗潰瘍, 鎮咳・去痰, 血糖降下, 抗炎症,
免疫活性化, 利尿, 抗腫瘍, 抗菌など
効能:桔梗(キキョウ)には、去痰作用
排膿作用があり、去痰、鎮咳薬として咳嗽、
気管支炎等に用います。また排膿薬として
化膿性疾患、扁桃腺炎、咽頭炎等に使われます
が、特に桔梗は呼吸器疾患の要の薬として
知られています。また、桔梗には他の薬剤の効果
を呼吸器の病変部に運ぶ働きがあるといわれて
います。抗生物質などの決定的な呼吸器疾患
治療薬がなかった、江戸時代、治療薬として
珍重されたものと推察致します。
神農本草経 下品に分類されています。
キキョウは、草丈50~100センチくらいの
多年草で、丸い茎に柄のない長円形で、葉は互生
して、披針形で裏面はやや白味を帯びています。
花は茎の先端につき、ときに枝分かれした花茎に
つき、5裂した広い鐘形で紫色(まれに白色)
です。開花期は7~10月ごろまでで長く咲きます。
ちょっと気が早いですが、このブログの冒頭の
写真では、桔梗が咲いています。
根は白色で太く、少し横縞があり、長い紡錘形で
真っ直ぐに地中にのびています。
古くから、観賞用に親しまれて庭に栽培されていて、
切り花として利用されていました。
江戸時代には多くの品種が作られていて、白花、
八重、渦、紋、綿、二重などが知られています。
自生品のほとんどは青紫色の一重で、日本各地、
朝鮮半島から中国東北部にかけて広く分布します。
韓国では根を食用にするためにシロバナキキョウ
を多く栽培しています。
キキョウの根の、生薬の桔梗根(ききょうこん)
は、大部分が中国、韓国からの輸入品です。
3~5年目のものの根を、秋に花が終わり、
地上部が枯れる頃から翌年3月頃までに掘り採り、
細根を取り除いて水洗いをして、日光で
よく乾燥させます。
キキョウの根は乾燥しにくいので、外皮をむいて
乾燥させるか、細く刻んで風通しのよい所で
干します。
これを生薬で桔梗根(ききょうこん)といいます。
排膿作用があることから、皮膚科的には、
にきびの治療に役立つと考えられます。
にきび、毛包炎を治して、美肌となりましょう。
桔梗の家紋といえば、明智光秀が有名です。
そう言えば日光東照宮も桔梗紋でした。漫画が
お好きな方は、犬夜叉の恋人、かごめの恋敵でした。
今回は、ここまでとさせて頂きます。
帰郷して、桔梗を鑑賞したが、気胸を患った。笑
最後までお読みいただきありがとうございました。
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