美しい肌Vol.97

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2013-04-13 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:独活)



独活(ドッカツ)は、ウコギ科タラノキ属の



多年草ウドの根を乾燥させたものです。



野生種は日本、中国、韓国にも自生しますが、



日本で改良され栽培化された日本原産の野菜



です。香りが強く、山菜として「若葉」、



「蕾」、「芽および茎」の部分を食べます。



有効成分:クロロゲン酸、アスパラギン酸、



コリン、クマリン誘導体など



薬理作用:抗潰瘍作用, 鎮痛作用, 鎮静・



催眠作用, 血管収縮作用



効能・用途:独活(ドッカツ)には、発汗作用、



鎮痛作用、麻酔作用があり、発汗、駆風、鎮痛薬



として風邪を去り、浮腫を散じ、関節および



切り傷の痛みに効果があるとされています。



独活を含む漢方薬には、十味敗毒湯、独活寄生湯、



疎経活血湯などの処方があります。



数少ない日本原産の野菜ウドは、 10世紀頃には



すでに栽培されていたと言われ、現在のような



軟化栽培は江戸時代に始まりました。 出荷時期で



11月~2月に出回る寒ウド、3月~5月に出荷される



春ウドがあります。また、単に”ウド”として



売られる軟白ウド(東京ウド)と芽の先が緑



がかった”山ウド”と言われるものがあり、これは



栽培方法の違いによるものです。アクが強いので



下ごしらえでは皮を厚めにむいて酢水につけます。



ウコギ科に属する多年草で、古くから薬用として



用いられてきた経緯があり、日本をはじめ、



中国東北部や朝鮮半島などに野生していると



言われています。日本原産では、数少ない野菜の一つ



で、これを食用としているのは日本のみとなって



います。延喜式や本草和名といった古書では、



独活や宇都、宇土として記載されています。



江戸時代の農業書には、ウドの名称もあちこちに



散見され、一般に普及していたものと



考えられています。また、促成軟化栽培の方法も



記されています。野生の独活は風味が良く高い香り



を持っていて、栽培品よりも優れていると評価



されています。調理では、和え物、酢の物、



吸い物の実、刺身のつまといったものに使われて



います。最近では純白をした軟化独活以外にも、



山独活(やまうど)の名称で市場に出回っている



下半部を緑色にした緑化独活というものがあります。



クロロゲン酸などの抗酸化物質は、肌を若返らせる



力を持っています。また紫外線のメラニン合成を



抑えて美肌へといざないます。



アスパラギン酸は、タンパク質の合成に使われるほか、



尿の合成を促進する作用があります。尿として排泄



されるアンモニアは、体内で循環系に入ると毒性を



発揮しますが、アスパラギン酸はこのアンモニアを



体外に排除し、中枢神経系を守っています。



また、アスパラギン酸は窒素代謝、エネルギー代謝に



関与し、疲労に対する抵抗力を高めるはたらき



があります。スポーツ選手がアスパラギン酸を摂取



すると、スタミナが増すことがわかっており、



スタミナ強化を謳ったドリンク剤にも使用されて



います。また、カリウム、マグネシウム、カルシウム



を運ぶ作用があり、これらのミネラルの補給剤として、



アスパラギン酸塩が使われています。今回はここまで



とさせて頂きます。ウドは、大木にはなりません。



ウドの大木と言われ続けた男より 笑



最後までお読みいただきありがとうございました。



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