美しい肌Vol.63

2013-04-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



うま味の成分各論(グルタミン酸)



うま味物質の代表的格であるグルタミン酸は、



たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の



一つです。それぞれのアミノ酸は鎖状につながること



で、たんぱく質を構成しています。



たんぱく質は人間を始め、生物の細胞をつくる



主要成分です。三大栄養素の一角でもあります。



グルタミン酸は私たちの身体の中でも合成されており、



身体の中には約2%の割合でグルタミン酸が含まれて



います。



あくまでタンパク質の構成要素ということですが、



体重60kgの人は体内に1.2kgのグルタミン酸



を蓄えていると考えても差し支えないでしょう。



グルタミン酸は、たんぱく質の構成物質としてだけ



でなく、遊離した形でも体内の器官や組織に含まれて



います。これらのグルタミン酸は、たんぱく質の合成



や分解、ほかのアミノ酸への転換、尿素の合成などの



体内の生理現象に重要な働きを果たすことがわかって



います。また、脳内ではブドウ糖からグルタミン酸が



生合成され、神経伝達物質として認知や記憶、学習に



重要な役割を担っています。脳は、ブドウ糖のみを



エネルギー源としているので、簡単にグルタミン酸



など必要な神経伝達物質を作りだすことができるの



です。また話は変わりますが、お母さんが赤ちゃんに



飲ませる母乳には、グルタミン酸が非常に多く



含まれています。母乳は私たちにとって



初めてのうま味との衝撃的な出会いと言えるでしょう。



それゆえ、自分のお母さんの母乳しか、飲まなかったり



するわけです。



生まれたばかりの赤ちゃんも五つの基本味(甘味・



苦味・酸味・塩味・うま味)、を認識する能力が



あります。味覚は身体に必要な栄養素を取り込む



ためのシグナルの役割をしているからです。



赤ちゃんは酸味や苦味を嫌いますが、甘味やうま味を



含んだ野菜スープなどでは、その心地よい味を好むこと



が知られています。グルタミン酸を多く含む食品は、



利尻こんぶ、緑茶、パルメザンチーズ、いわし、白菜、



トマトなどです。



1968年にアメリカの科学者が中華料理店で食事を



したあとの顔のほてりや頭痛、首筋や肩にかけての



灼熱感などの症状が中華料理店で多用される



グルタミン酸ナトリウムによるものであると科学雑誌



に発表したことが きっかけで、長い間、グルタミン酸



ナトリウムは中華料理店症候群を起こす原因物質



として疑われてきました。このことについては多くの



臨床試験や 疫学調査が行われてきており、



これらの症状とグルタミン酸ナトリウムの摂取とは何の



因果関係もないことが科学的に示されています。



国連のJECFAも これらの試験結果を慎重に審査しています。



 アメリカでは1990年代にボストン、シカゴ、



サンディエゴを拠点とする三つの医療機関を通じて



大規模な臨床試験が実施されました。自称「中華料理店



症候群患者」と言われる130名を対象に二重盲検法



(臨床試験を実施する側と、される側双方が、どの薬



あるいは、偽薬を使ったか分からないで行う方式)による



厳密なグルタミン酸ナトリウム投与試験が行われた結果、



中華料理店症候群と呼ばれる各種症状とグルタミン酸



ナトリウムの因果関係は否定されています。つまり、



化学調味料である精製されたグルタミン酸を用いても



中華料理店症候群は、作ることができなかったということ



でグルタミン酸の安全性は、保証されたわけです。



今回はここまでとさせて頂きます。



歩哨が補償を受け、身分が保証された。笑



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美しい肌Vol.64

2013-04-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



うま味の成分各論(グルタミン酸:その2)



グルタミン酸は、化粧品に添加物として加えられています。



その効能効果は、皮膚を保護する効果があり、保湿作用、



湿潤作用、皮膚毛髪コンディショニング剤として配合



されています。化粧品の種類としては、以下のようなもの



があります。



洗顔: 石鹸 洗顔フォーム その他洗顔料



クレンジング:ミルククレンジング ジェルクレンジング

リキッドクレンジング クリームクレンジング



スキンケア:化粧水 美容液 乳液 フェイスクリーム

オールインワン



スペシャルケア:洗い流すパック・マスク シートパック・

マスク ゴマージュ・ピーリング アイケア まつげ美容液



ヘアケア: シャンプー コンディショナー ヘアパック・

トリートメント 洗い流さないトリートメント



ボディケア: ボディ洗浄料 ボディローション・ミルク

ボディクリーム・オイル バスト・ヒップケア ハンドケア

その他ボディケア



日焼け止め: 顔用日焼け止め



ベースメイク: 化粧下地 パウダーファンデーション

リキッドファンデーション クリームファンデーション

コンシーラー ルースパウダー プレストパウダー



リップメイク: 口紅 リップグロス



マスカラ: マスカラ



随分、いろんな種類の化粧品に添加されているのだというのが



正直な感想です。化粧品のグルタミン添加に対するメカニズム



の説明は以下のようになっています。



肌においてグルタミン酸は酵素の力により、ピロリドンカルボン酸



(PCA)に変換されます。PCAは非常に優れた保湿性能を有し、



肌では天然保湿因子(NMF)として働く美肌には欠かせないもの



です。つまりグルタミン酸は「うるおい」の素でもあるということ



です。今回はここまでとさせて頂きます。



偏官が変換して、返還に応じた。笑



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美しい肌Vol.65

2013-04-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



うまみ成分各論(イノシン酸)



コンブのうま味成分のグルタミン酸を発見した



池田菊苗博士の弟子である小玉新太郎博士が



1913年にイノシン酸を発見しました。鰹の



体内のあるATP(アデノシン三リン酸)という



エネルギーを生み出す物質が酵素によって分解



されたものです。鰹節の旨味の成分として



知られている核酸の一種です。核酸は、細胞の



新陳代謝を活発にする働きがあり、老化に伴う



心臓や肝臓の機能低下を回復させる作用があり



ます。イノシン酸は、細胞内でDNAをつなぐ物質



(塩基という:アデニン・グアニン)の原料と



なります。イノシン酸は、肝臓でつくることが



できますが、20歳頃を境にイノシン酸の合成能力



は減退します。不足すると、DNAがつくられず、



新しい細胞が生まれなく(新陳代謝が衰える)なり、



体はどんどん老化していってしまいます。



イノシン酸が多く含まれる食品は、鰹節のほかに



アジ、サンマ、鶏肉、豚肉、タイ、イワシ、煮干、



クルマエビ、鮭やタラの白子などがあります。



核酸であるがゆえに、プリン体を多く含みたくさん



摂取すると、尿酸値が高くなります。致死量は、



致死量はLD50=14.4g/kgです。体重あたり14.4gの



イノシン酸を摂取すると50%の確率で死に至ると



いうことです。投与した動物の半数が死亡する用量



のことをLD50といいます。今回はここまでとさせて



頂きます。たらの白子を食べたら、痛風発作。笑



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