美しい肌Vol.144

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ニガウリ)



ウリ科ツルレイシ属に属する一年草の植物です。



ゴツゴツとした突起のある形と、特有の苦みが



最大の特徴です。



深い緑色をしているため緑黄色野菜と思われ



がちですが、淡色野菜に分類されます。



青果店で販売しているものは緑色の未熟な



ニガウリで、中には苦みの強いワタと種が



入っています。



ニガウリを収穫せずに育て続けると緑色の皮が



黄色く熟し、皮が破れて真っ赤なゼリー状の



ものに包まれた種が出てきます。この赤い種



には甘みがあり、ダイエットに効果的である



といわれています。また、翌年の春には植える



こともできます。



毎日のようにニガウリ料理を常食する沖縄の人



たちは、100歳以上の人口が全国平均の約3倍



と高く、ガンや心臓病、糖尿病での死亡率が



低いことから、長寿の秘訣はニガウリを多く



食べているためであると考えられるように



なりました。



ニガウリは、インドやボルネオなどの熱帯アジア



が原産の野菜です。



15~16世紀頃に中国へ伝わり、日本へは16世紀頃に



伝来したといわれています。



当時は沖縄県や九州などの南の地域で食べられて



いましたが、1993年に沖縄県の作物が日本全国に



出荷されるようになり、ニガウリも普及する



ようになりました。



ニガウリは、その栄養価の高さに注目が集まり、



1990年代から始まった沖縄料理のブームが



きっかけで、夏バテ予防や健康維持のために



食べられるようになりました。



ニガウリには独特の苦みがあります。この苦みは



ククルビタシンなどのフラボノイド系の成分に



よるもので、これらの成分には活性酸素の生成を



抑制する働きがあります。また、毛細血管を丈夫



にして血液の循環を良くする働きもあります。



また、ニガウリはビタミンCの含有量が非常に多く、



疲労回復や夏バテにも効果的であるといわれて



います。



ニガウリに含まれるビタミンCには、加熱に強い



という特徴があります。また、ニガウリには



β-カロテンも含まれているため、油で炒めると



消化吸収が一層良くなります。



ニガウリには、モモルデシンやチャランチン、



ポリペプチド-P、ククルビタシン、ビタミンC、



β-カロテン、カリウムなどの有効成分が豊富に



含まれています。モモルデシンとチャランチン



は、血糖降下作用、コレステロール降下作用が



認められています。「ポリペプチドP」という



成分に、インシュリンと同じ糖尿病の治療薬の



ような効果があることが分かっています。



またニガウリの果実や種子に含まれる



「蛋白MAP30」は、ガン細胞を攻撃する



ナチュラルキラー細胞を活性化させ、ガン細胞



の増殖を抑えます。



また、ニガウリに含まれるモモルカロシドという



物質はDNA、RNA(細胞が増えていく上で



欠かせない核酸の主要物質)の合成を阻害する



働きがあり、ガンの増殖を防ぐ効果が期待されて



います。ククルビタシンは、ヘチマ、ユウガオ、



ヒョウタンなどで中毒も報告されており、注意



が必要なファイトケミカルです。ニガウリで中毒



となることは希です。しかし、ニガウリは、妊婦



が食べ過ぎると流産の可能性が出てきますので



妊婦さんは、控えめに食べるように致しましょう。



これは、マラリアの治療薬「キニーネ」による



ものだそうです。



ビタミンCはシミやしわを改善し、透明感とハリ



のある肌を取り戻します。



ニガウリには加熱に強いビタミンCが豊富に



含まれているため、美肌効果が期待できます。



ニガウリは、苦いのは当たり前、でも健康には



ゴーや。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.145

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:アサイー)



アサイーとはワカバキャベツヤシといわれるヤシ科



エウテルペ属の植物で、アマゾンの先住民が



生き抜くために食用としてきた、紫色の果実です。



「アサイーベリー」と呼ばれることもありますが、



ベリーではありません。



アサイーの木は、アマゾン地帯の水辺に生育し、



1本の木からたくさんの幹が生えています。高さは



およそ25mにもなります。葉は黄緑色の短冊状で、



長さは最大で2mにもなり、細長い幹から紫色の果実を



つけた房が3~4房ほど垂れ下がります。1房あたり



の果実の重さは3~6㎏になります。



果実は、直径1~1.2㎝ほどの球状もしくは楕円形で、



植えてから2年ぐらいで実をつけます。



食用とされる果実の95%は硬い種で、食べられる部分は



ほんの5%ほどしかありません。そのわずか5%の部分に



多くの栄養素を蓄えており、その優れた栄養価から



「ミラクルフルーツ」「ブラジルの奇跡」



「スーパーフルーツ」などと言われています。



また、アサイーには自然治癒力を高め、エネルギーを



回復する効果もあるので、ブラジルやアメリカの



スポーツ選手が好んで摂取しています。



日本で注目されるようになったのは、ある日本人の



サッカー選手のエピソードがきっかけです。その



サッカー選手は貧血気味で悩んでおり、当時あまり日本



で知られていなかったアサイーを貧血改善と練習後の



疲労回復も兼ねて飲みはじめたところ、続けているうちに



体調が改善されたそうです。この話をきっかけに、



日本でもアサイーが知られるようになりました。



アサイーは、ブルーベリーのような見た目をしていますが、



甘味や酸味がほとんどなく、クセのない味です。



そのため、ブラジルではピューレ状にすりつぶした果肉を、



砂糖とファリーニ(キャッサバ芋をフレーク状にしたもの)



に混ぜて、主食として食べます。好みで干し肉や塩エビと



一緒に食べます。



日本では、バナナやイチゴ、ヨーグルトなどの甘味や酸味が



強いものと混ぜて食べることが多いですが、ブラジルでは、



他のフルーツと混ぜて食べることはほとんどありません。



美容にも健康にも良いといわれているアサイーですが、加工



されていない生の果実は入手困難です。



その理由は、収穫して24時間以内に加工しないと酸化して



しまうからです。酸化すると、アサイーの豊富な栄養素が



損なわれてしまうので、かつては国外への輸出が困難でした。



しかし、現在は加工技術や冷凍設備等が発達し、すりつぶした



アサイーの果実をパックにした製品や、果実のまま冷凍



したものが輸出されるようになりました。



現在、日本では、パウダータイプや冷凍のピューレなどが販売



されていますが、どちらでも簡単にジュースをつくることが



できます。



その日の気分によってアサイージュースをつくれば、飽きる



ことなく続けることができます。



また、他国での栽培を防ぐため、アサイーの果実の大半を



占めている種を取り除いてから輸出しています。種を食べる



ことはできませんが、種からとれるオイルや種を煮出して



つくるお茶は、民間療法として古くから使われていたそう



です。



アサイーは南アメリカ・ブラジルのアマゾン地帯で何百年も



前から自生していました。従来は自生しているアサイーのみ



だったのですが、近年では、アグロフォレストリーによって、



栽培する面積が増えてきました。アグロフォレストリーとは



樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業



のことを言います。「アグロフォレストリー」と言う用語は、



1970年代中期のカナダ国際開発研究センターの林学者ベネら



が主導する思想的研究の中で誕生しました。農林複合経営



(のうりんふくごうけいえい)、混農林業(こんのう



りんぎょう)、森林農業(しんりんのうぎょう)ともいいます。



アグロフォレストリーは、組み合わせる樹木や家畜・農作物が



地域によって異なるため、地域ごとに異なる形態をとりえます。



アサイーは種の輸出が禁止されているため、ブラジル以外での



生果実や種の販売はされていません。



アサイーはモデルが美肌のために愛用している果物でも



あります。その理由は、アサイーにはリノレン酸とオレイン酸



という2種類のオメガ系必須脂肪酸を含んでいるためです。



必須脂肪酸は、ホルモンの乱れを正常化してくれる働きや、



ストレスに対抗する力があります。



また、豊富に含まれるポリフェノールにより、肌の老化・



ダメージ予防にも効果を発揮します。その他にも、腸内を



きれいにしてくれる食物繊維・美白効果があるビタミンC・



肌の健康を保つビタミンB群も入っているので、肌荒れ予防に



効果がある果物といえます。「ポリフェノール」には、



コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」や、お茶に含まれる



「カテキン」、そばの「ルチン」、赤ワインの



「プロアントシアニン」といった「5000種類以上」



もの大量の成分が存在しているということです。



朝いいーは、「アサイー」でした。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.146

2013-04-29 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ルイボス)



ルイボスとは、マメ科アスパラトゥス属の針葉樹



で、主にルイボスティーとして使用されている



ハーブです。



ルイボスは赤い枝を持ち、針形の緑の葉は落葉する



ときに赤褐色になります。



ルイボスは、南アフリカ共和国の喜望峰の北に位置



するセダルバーグ山脈一帯の山野にのみ自生しており、



学名を「Aspalathus linearis(アスパラサス・


リネアリス)」といいます。



この名称は、現地語で「赤い潅木(かんぼく)」



という意味を持ち、ルイボスの葉を発酵・乾燥させた



ものをお湯で煮出す茶(ルイボスティー)の色が



赤いことから、このように命名されました。



ルイボスティーは、ルイボスの細かな葉を



発酵・乾燥させたものです。



ルイボスティーは鮮やかな赤色のお茶で、渋味が



少なく、緑茶や紅茶に含まれる成分であるカフェイン



が含まれていないことが特徴です。



近年では、発酵前の緑色の「グリーンルイボス」



が注目されています。



グリーンルイボスは抗酸化物質であるアスパラチン



というフラボノイドが豊富に含まれています。



このアスパラチンの具体的な効能は、抗ガン特に



肝細胞ガンのガン細胞の抑制、紫外線保護、



糖尿病予防、糖尿病症状の緩和、メタボリック



シンドロームの予防、腎炎での尿たんぱく



の抑制、脱毛症、前立腺肥大症などです。



ルイボスは、古くから先住民が不老長寿、万病平癒



のために葉を煎じて飲んでいたといわれており、



現地では「魅惑の健康茶」、「不老長寿のお茶」と



名付けられています。



古くから南アフリカの先住民が日常的な飲み物として



飲んでいたルイボスティーを、18世紀後半にスウェーデン



の植物学者が世界に紹介したことから、ルイボスは一躍、



世界から注目されるハーブとなりました。



1930年頃には、現地の開業医・ノーティエ博士がルイボス



の原種に改良を加え、人工栽培による農産物化に成功し、



現在では南アフリカ共和国の一大産業として、大規模な



栽培が行われています。ブラジルのアサイーの場合も



そうでしたが、国家が保護する、あるいは、他国での



栽培を禁じるというのは、よほどの健康効果があるもの



しか、そうはならないと思います。



ルイボスは強力な抗酸化力を持つとされ、研究結果



によると、その力は緑黄色野菜の数倍~数十倍にも及ぶ



ということです。



また、ルイボスの抗酸化力は活性酸素を除去する作用



だけではなく、体内に備わっている抗酸化力を持った



酵素であるSOD酵素を活性化させる作用も持っており、



糖尿病などの生活習慣病を予防する効果、美肌を保つ



効果などが期待されています。



ルイボスには、強力な抗酸化力を持つフラボノイドが



豊富に含まれており、リン、カルシウム、ナトリウム、



カリウム、マグネシウムなどの主要なミネラル類も



たくさん含まれています。



また、食品に含まれているリンとカルシウムの割合は、



血液中に存在しているリンとカルシウムの割合と同じ



1:1が理想とされており、この割合でリンとカルシウム



を摂取すると、カルシウムの吸収を促進する作用が



あります。ルイボスティーに含まれているリンと



カルシウムは1:1と理想的な割合です。



さらに、ルイボスに含まれているカルシウム、ナトリウム、



カリウム、マグネシウムなどは人間の体液を組成している



比率と酷似しているため、ルイボスに含まれている



ミネラル成分は体に馴染みやすく、全身の細胞を活性化



させ、生体の機能を正常に保つ作用が期待されています。



ルイボスの強力な抗酸化力は、美しい肌づくりに効果を



現します。一般的な肌に起こるトラブルとしてシミ、



しわ、たるみなどが挙げられ、これらにはすべて過剰に



発生した活性酸素が深く関与していることが明らかに



なっています。



肌のシミは、体内で生成されたメラニン色素が皮膚の



表面に現れたものです。



活性酸素はメラニン色素の生成を促す作用があるため、



シミの大きな原因のひとつです。



また、活性酸素が体内で増加することによって、肌に



存在しているヒアルロン酸、エラスチン、コラーゲン



などの構成成分などが体内から減少し、コラーゲン



にいたっては固く変性して弾力を失います。



ルイボスが持つ強力な抗酸化作用によって、肌のハリ



や弾力が衰える原因となる活性酸素を取り去ることが



できます。活性酸素さえ取り除かれれば、ルイボスの



美しく健康な肌を保つ効果を最大限にすることが



できます。今回はここまでとさせて頂きます。



文章の構成を校正する。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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