美しい肌Vol.114
2013-04-19 00:00:00
カテゴリー:女性の美容と健康
美肌の野菜&果物(各論:ピーマン、パプリカ)
ピーマン(または、パプリカ)は、子供が選ぶ、一番嫌いな野菜
の№1です。その嫌いの原因は、独特の苦みと臭いと言われて
います。この独特の苦みと臭いのもとは、ポリフェノールの一種
「クエルシトリン」であることが、2012年3月、タキイ種苗と
お茶の水女子大学との共同研究により、明らかになりました。
しかし、その「クエルシトリン」には高血圧抑制や抗うつ作用などの
効果があります。「クエルシトリン」は、ファイトケミカルの
一つケルセチンの配糖体です。苦味の少ない「こどもピーマン」
と、従来のピーマンとの成分を比較することで、今回初めて
苦味成分の解明を実現しました。従来のピーマンと
「こどもピーマン」の果実成分を比較したところ、従来品種に
含まれる成分が「こどもピーマン」には含まれないことを発見し、
この物質が「クエルシトリン」(quercitrin)であると特定した
ということです。「クエルシトリン」は苦味ではなく”渋み”を
感じることから、さらに食味評価を行った結果、この
「クエルシトリン」にピーマンの香気成分が加わることで
ピーマンの苦味として感じられることがわかりました。2010年
11月にタキイ種苗が新発表した「こどもピーマン」は、子ども
に人気で、約80%の子どもが「苦くない」とアンケート調査で
答えています。アンケートには「普通のピーマンは食べられない
が「こどもピーマン」は食べられると回答する例も多くあり
ました。
タキイ種苗は、同研究の成果をもとに「苦くないピーマン」=
「こどもピーマン」として販売や栽培を広げるとともに、
新しい料理や利用方法の開発、さらに次の新しいピーマン品種の
育成を今後とも積極的に進めていくそうです。小さいお子様を
お持ちのお母様、お子様が喜ぶ、「こどもピーマン」をお買い
頂き、ご自身は、高血圧抑制や抗うつ作用などを期待して、
普通のピーマンを食べるというのは、いかがでしょうか。
「クエルシトリン」以外の栄養素としては、ビタミンCがあります。
ビタミンCは、パプリカのほうが倍以上たくさんあります。
特にオレンジのものはたった1/6個、赤色は1/3個分
で、一日の必要量を摂取することができる量が含まれています。
風邪の予防や疲労の回復、肌荒れ(健康な人は美肌効果)などに
効果があります。β-カロテンは、オレンジのピーマンには30倍
以上含まれているそうです。抗ガン作用や免疫賦活作用で
知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換され、髪の
健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、そして、喉や肺など
呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。こうしたビタミンC
やβ-カロテンの美肌効果は、「こどもピーマン」にも含まれて
いますので、お子様と一緒に「こどもピーマン」を食べても同じ
ように期待できます。今回はここまでとさせて頂きます。
中身が空っぽのイメージのピーマンは、実は栄養豊富でした。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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