美しい肌Vol.227

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2013-05-26 19:56:06

カテゴリー:女性の美容と健康

ガーベラ14

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美肌の野菜&果物(各論:ラブレ菌)

 
 
ラブレ菌の正体

ラブレ菌とは、京都の漬物・すぐき漬けから

発見された植物性の乳酸菌です。

お馴染みの乳酸菌にも、植物性と動物性が

あります。「前者は野菜や穀物を発酵させ

味噌や漬物を作る乳酸菌で、後者は乳など

動物性素材を発酵させヨーグルトやチーズ

を作る乳酸菌です。

すぐき漬けとは、京都の伝統的な漬物で、

かぶの一種である酸茎菜(すぐきな)を塩で

漬け込んで作られる漬物です。ラブレ菌

の正式名称は、「ラクトバチルス・ブレビス・

サブスピーシス・コアギュランス」といいます

が、現在では「ラブレ菌」という名称の方が

馴染み深くなっています。

ラブレ菌は、酸や塩分に強く、生物にとって

過酷な環境下において生存が可能な、

非常に生命力の強い乳酸菌です。

そのため、生きたまま腸に到達し、腸内に

留まり大量の乳酸をつくり出すことで

悪玉菌の増殖を抑え、腸内の環境を整える

効果があります。

また、免疫力を高める効果もあり、体内での

インターフェロン生成を促進します。

インターフェロンとは、人間の体内でウイルス

やガン細胞などの異物に反応し、細胞が

分泌するたんぱく質のことです。

このインターフェロン生成を促進する働き

によって、ウイルスやガン細胞を攻撃する

NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化

されます。これが免疫力の向上に

つながります。このインターフェロン生成促進

の効果により、ラブレ菌には、C型肝炎や

ウイルス性疾患などを改善する効果もあると

考えられており、期待が高まっています。

 
 
ラブレ菌の歴史

ラブレ菌は、1993年に京都にある

ルイ・パスツール医学研究センターの所長

であった岸田綱太郎によって、京都の

漬物・すぐき漬けから発見されました。

岸田所長は、世界的に長寿国として

知られている国は、昔から習慣的に

ヨーグルトなどの伝統的な発酵食品を

食べているという発想を持っており、

京都の男性は長寿全国第2位という

新聞記事を見た際、京都の伝統的

漬物であるすぐき漬けには、有用な

微生物がすんでいるのではないか

と考え、すぐき漬けの調査を始めました。

すぐき漬けから乳酸菌らしいコロニーを

選択し、乳酸の定義が確認され、

Lactobacillus brevis

(ラクトバチルス・ブレビス)であることを

特定しました。その途中、菌を液体培地

で培養した培養液が、振動を与えること

により凝集することがわかり、標準菌株

とは違う性質を持つことに気づきました。

このことにより、Lactobacillus brevis

の亜種として、

Lactobacillus brevis subsp.coagulans
(ラクトバチルス・ブレビス・

サブスピーシス・コアギュランス)と命名

されました。

ラブレ菌の名前の由来は、Lactobacillus

brevisの「La(ラ)」と「bre(ブレ)」から

きています。

 
 
ラブレ菌の性質と作用

ラブレ菌は、塩分や酸に強い性質を

持っています。

人間の胃や腸は、胃液や腸液を分泌し、

食べ物を消化・吸収しています。ほとんど

の乳酸菌はこの酸によって死んで

しまいますが、ラブレ菌は強い生命力を

持つため、胃液や腸液に対して優れた

耐性があり、生きたまま腸まで到達する

ことができます。

また、腸に到達したラブレ菌は、腸内に

留まるという特徴も持っています。腸内

では糖から乳酸をつくり出します。つくり

出された乳酸によって、悪玉菌を減らし、

腸内の環境を整える効果があります。

ラブレ菌は、人間の体内には存在

しない乳酸菌ですが、人間にとって

とても良い働きをすることが明らか

となっています。腸内の環境を整える

だけでなく、免疫力を向上させたり、

腸内でビフィズス菌などの善玉菌

を増やしたりと、様々な効果が

期待できます。ちなみに乳酸菌の乳酸とは、

昔、私が医学生だった頃まで、疲労物質

と言われていましたが、現在は、疲労物質

ではないことが分かっています。

 
 
ラブレ菌のデトックス作用

日本のかつての食生活は、ご飯に味噌汁、

漬物といった献立が中心で、植物性乳酸菌

の豊富な発酵食品を食べる機会が多く、

自然と腸内環境を整えることができて

いました。

現在の日本の食生活では、食の欧米化が

進み、日本古来の食生活がだんだんと減少

してきています。食の欧米化により、肉類や

油分を摂る機会が増え、それによって腸内で

悪玉菌が増殖しやすい環境になっています。

腸内の善玉菌を優位にするためには、

ラブレ菌などの善玉菌を腸内に定着させる

ことが大切ですが、これは乳酸菌を含んだ

食事だけでは難しいと考えられています。

腸内のラブレ菌などの善玉菌を定着させ、

増殖させるには、乳酸菌のエサとなる

オリゴ糖や食物繊維を一緒に摂ることで、

腸内の環境を改善する手助けとなります。

乳酸菌そのものを摂取することを、

プロバイオティクスといい、乳酸菌のエサ

となるものを摂取することを

プレバイオティクスといいます。

ラブレ菌には、善玉菌としての働きも

ありますが、腸内に入るとビフィズス菌

を増やす働きもあるため、プロバイオティクス

とプレバイオティクス両方の役割を担って

いるといえます。

 
 
ラブレ菌の美肌効果

便秘になると、肌が荒れるということは一般的

に知られていますが、それは腸内で増殖した

悪玉菌が出す毒素が影響しています。毒素は

腸壁から吸収されることで、栄養とみなされ、

肌へ運ばれます。これによって、肌荒れが

起こってしまうのです。

ラブレ菌は、悪玉菌の増殖を抑える働き

があるため、美肌づくりにも効果的な成分です。

今回は、ここまでとさせて頂きます。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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