美しい肌Vol.153

2013-05-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:まいたけ)



マイタケは、サルノコシカケ科のキノコです。



独特の香りと食感、うま味を持ち食用として



人気があります。まいたけに含まれるうま味



成分のグアニル酸を壊す酵素は、60度付近で



働かなくなります。一方、グアニル酸を作る



酵素は、70度付近で働かなくなります。よって、



60~70℃ではうま味が急増します。食感



を損なわず、60~70℃で調理するには



「強火短時間」+「加熱後の予熱」が重要



だそうです。グアニル酸は、キノコ類に沢山



含まれるうま味成分です。他のうま味成分と



合わせることで相乗作用が得られ、美味しく



なるようです。脱線はここまでとします。



野生のマイタケは秋にミズナラやクリ、ブナ



などの広葉樹の根本周辺に生えますが、非常に



数が少ないため昔から「幻のキノコ」と呼ばれ、



マツタケと同等もしくはそれ以上に珍重されて



います。こうしたキノコのことを希少キノコと



呼んでいます。現在では、販売しているマイタケの



ほとんどが人工栽培されているものです。



マイタケという名前は、「思わず踊り(舞をまう)



だしてしまう」ほど味がいいことから、「舞茸」



の名前がつきました。



マイタケは、アジアやアメリカ、ヨーロッパ



をはじめ日本にも古くから自生していました。



周期的にマイタケが生育するミズナラなどの木



はマイタケの採集者によって極秘とされ、家族



にもその場所は明かされなかったといわれる程、



貴重なキノコとして扱われていました。



1983年頃から人工栽培で大量に生産されるよう



になり、食用として普及しました。



マイタケの自然栽培は、しいたけやなめこの



ように直接原木に種菌を接種しても育たないこと



から困難とされていました。しかし、原木を殺菌



して栽培する方法が開発されてからは、大型で、



より天然に近いマイタケが栽培できるように



なりました。



さらに、1990年代頃から菌床栽培法が普及し始め、



日本での生産量は年々増加しています。



マイタケにはカルシウムの吸収を高め、骨や歯の



代謝のサポートをするエルゴステロールや、便秘の



改善に効果のある不溶性食物繊維・水溶性食物繊維、



血行の促進に働くナイアシン等が豊富に含まれて



います。



エルゴステロールは活性型ビタミンDの前駆物質で、



紫外線が当たることで活性型ビタミンDに変化します。



また、マイタケには免疫力を高める成分である水溶性



食物繊維の一種β-グルカンが、キノコ類の中で群を



抜いて多く含まれています。



近年、マイタケに含まれているグルカンから、



MD-フラクションやX-フラクションと呼ばれる成分が



発見されました。



MD-フラクションは、細胞性免疫を活性化する効果が



期待されており、X-フラクションは血液・血管系の



生活習慣病に有効であるという研究結果が報告されて



います。



マイタケのうまみ成分や栄養素は水溶性のため、茹でる



と流れ出てしまいます。味噌汁や炊き込みご飯など煮汁



ごと食べることができる料理に入れると、無駄なく



栄養素を摂取することができます。



マイタケにはマイタケプロテアーゼというたんぱく質



分解酵素が多く含まれるため、生のまま茶碗蒸しに



入れると茶碗蒸しが固まりません。茶碗蒸しに入れる



場合は、この酵素を失活させるため加熱してから



用いると良いでしょう。



また、細かく刻んだ生のマイタケを肉にまぶして調理



すると、マイタケプロテアーゼの働きにより硬い肉も



柔らかくなり、うまみも増します。



シミやそばかす、くすみの原因となるメラニン色素は、



アミノ酸のチロシンがチロシナーゼという酵素によって



反応することにより発生します。



マイタケには、チロシナーゼ阻害物質が存在し、



それによりメラニン色素の発生を抑える効果が



あります。



この働きによりメラニン色素の産生が抑制され、シミや



そばかす、くすみを予防することができます。



今回はここまでとさせて頂きます。



まいたけの菌糸まいたっけ。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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美しい肌Vol.154

2013-05-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ドクダミ)



ドクダミは東アジア地域に分布する多年生草木で、



日本でも全国各地で見ることができ、6月の梅雨



の時季に黄色い穂状の花を咲かせます。一般的に



白い花びらのように見えるのは、植物学的には花



ではなく「蔀(ほう)」と呼ばれる部分です。



ドクダミは、生のドクダミが持つ特有の臭気が



まるで毒を溜めているようで「毒溜み、毒矯み



(ドクダミ)」に由来し命名されました。



ドクダミの漢方生薬名は「十薬」といい、



馬に食べさせると10もの効果があるということ



から命名されました。



ドクダミには特有の香りがあり、繁殖力が強い



地下茎は長く伸びて分岐するため、一度根づくと、



なかなか退治することができません。そのため、



ドクダミは除草しにくく、しぶとい草であること



から別名「シブト草」と呼ばれています。



ドクダミには強い独特な香りを持つデカノイル



アセトアルデヒドという精油成分やクエルシトリン、



イソクエルシトリン、ミネラルなどの成分を含んで



おり、デトックス効果、美肌効果など様々な効果



を持ちます。クエルシトリンは、お子様が嫌う



ピーマンの苦みおよび香り成分でした。ドクダミを



自宅で煎じたことがありますが、香りというよりは



強烈な臭いという印象を受けました。もし、自宅で



煎じようと考えている方は、換気扇を回し、窓を



全開にしてから、煎じるようにして下さい。



ドクダミは江戸時代の書物である『大和本草』や



『和漢三才図絵』に記載があるほど、古くから



健康効果が知られていました。



江戸時代の儒学者・本草学者である貝原益軒が著書



『大和本草』の中で、ドクダミは「和流ノ馬医用之馬



ニ飼フ、十種ノ薬ノ能アリトテ十薬ト号スト云



(わが国の馬医がこれを馬に用いると、十種の効能



があるので、十薬と呼ぶことにした)」と書かれて



います。



また古くからドクダミの強い殺菌・抗菌効果は



知られており、よく洗った新鮮なドクダミの生葉を



もみ、葉汁を膿んでいるところや痔などの患部に



直接塗るなどの民間療法としても使われていました。



日本では民間薬として、化膿性皮膚炎や水虫などの皮膚



に関する病気に用いられており、研究が進むにつれ、



ドクダミの色々な効果が解明されています。



ドクダミは、厚生労働省の発行する「日本薬局方」に



「十薬」という生薬名で書かれています。



「日本薬局方」は、薬事法によって医薬品の適正を図る



ために、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見



から定めた医薬品の規格基準書です。



ドクダミの収穫の最盛期は、開花時期である5月下旬



~6月頃です。この時期が最盛期とされているのは、



花をつけたドクダミが利尿作用や毛細血管の強化、炎症



を抑える効果を持つクエルシトリンを最も多く含んで



いるためです。



ドクダミの開花時期は2ヶ月程で、秋以降は葉や茎もなく



なるため、開花時期には1年分のドクダミが収穫されます。



ドクダミには、多くの種類のフラボノイドが含まれて



いますが、その中でも、クエルセチンには血管を拡張



させたり、尿の排出を促進したり、炎症を抑える効果



があり、ドクダミの効果を得るためには欠かせない成分



です。



ドクダミの葉は乾燥させると、揮発性成分のデカノイル



アセトアルデヒドが分解されるため、殺菌効果が失われ



ますが、乾燥ドクダミ(全草)にはフラボノイド成分で



あるクエルセチン、ルチンやクエルシトリンが含まれて



います。



ドクダミに含まれるルチンには、血管の透過性を適度に



保ち、血管を丈夫にする働きがあります。



血管は、体内の細胞との間で栄養や酸素などのやりとり



を行っていますが、その機能は血管が持つ透過性によって



維持されています。



透過性とは、物質を通り抜けさせることができる性質



のことです。血管の透過性は、高すぎても低すぎても体に



良い影響を与えません。血管の透過性が高すぎると



アレルギー疾患が増悪します。そこでアレルギー疾患の



治療には血管の透過性を低くすることが必要になります。



しかし、血管の透過性が低すぎると酸素や栄養素などが



全身にいきわたらなくなり、これも非常に問題です。そこで



酸素や栄養素など、細胞に与える物質の大きさに応じて



適度な透過性を保つことが必要です。ルチンは、



この血管が持つ透過性を適切に調節する作用があります。



また、ルチンは丈夫な血管に不可欠なコラーゲンの合成



を助けるビタミンCの吸収を促進し、血管の老化を抑制



します。ルチンには、記憶力をアップさせる作用



があり、動物実験と臨床試験でその効果は、認められて



います。ω-3系の不飽和脂肪酸(特にDHA)やニンニク



を加熱(100℃以下で)してできるアホエンなどとともに



記憶力をアップする数少ない栄養素です



このように、ドクダミに含まれる水溶性のビタミン様



物質であるルチンには、毛細血管の透過性を改善し、



さらにビタミンCの吸収を促進することで、血管を丈夫



にする働きがあります。



生のドクダミに含まれているデカノイルアセトアルデヒド



という成分は、非常に強力な殺菌・抗菌作用を持って



います。ドクダミには、食中毒や傷口の膿みの原因となる



黄色ブドウ球菌や、水虫などの原因となる糸状菌(カビの菌



すなわち真菌)などの細菌を抑制する働きがあります。



デカノイルアセトアルデヒドは蒸発しやすい性質を持つ



(揮発性が高い)ため、この効果は新鮮な生の葉のみに



限られます。



また、植物の色素成分であるフラボノイドも多く含み、



抗酸化作用や便秘の改善、血管の強化、老廃物の排泄促進



などの効果が期待されているため、血管を丈夫にする効果



や炎症を抑える効果があります。



ドクダミには、高血圧の要因となるナトリウムを排出する



カリウムが高濃度に含まれているため、血圧を下げる効果が



期待されます。もちろんカリウム以上にナトリウムの摂取



が多ければ、なかなか塩分は減りません。



肌荒れは、細菌が皮膚の毛穴などに詰まった油分や汚れを



栄養にし、繁殖した炎症のもととなる物質を分泌すること



で引き起こされます。また、便秘などにより肌荒れが引き



起こされます。



生のドクダミに含まれているデカノイルアセトアルデヒド



は、殺菌・抗菌効果があるため、肌荒れの原因となる細菌



の働きを抑制します。



ドクダミに含まれるクエルシトリンやイソクエルシトリン



には、利尿効果や毛細血管の強化作用があり、新陳代謝を



促すため、体のすみずみまで栄養を届け、肌の生まれ変わり



を促進します。



さらにドクダミは、体内に生じた老廃物や毒素を排泄する



効果(デトックス効果)があり、血液を浄化し、ニキビや



吹き出物などの肌トラブルも生じにくい体質へと改善する



といわれています。このように、ドクダミには美肌にする



効果があります。今回はここまでとさせて頂きます。



十日で透過性を改善する。笑



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最新号より100号前のメルマガ

2013-05-02 00:00:00

カテゴリー:ブログ

町医者のブログ



診療マル秘裏話 Vol.391 平成23年6月2日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

目次



  

1) 「血管新生」を抑制する遺伝子「ARIA」

2) 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



  

 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。



 

 

1】「血管新生」を抑制する遺伝子「ARIA」



 京都府立医大の松原弘明教授、池田宏二講師(循環器内科学)

らの研究グループはこのほど、血管が枝分かれしてガン細胞の

増大などに大きな役割を果たす「血管新生」を抑制する遺伝子

「ARIA」のメカニズムを解明したと発表しました。



 グループは、血管の内側にある血管内皮前駆細胞などに多く

存在するARIAが、ガン抑制遺伝子の一種「PTEN」と

細胞膜付近で結合することで、血管新生に必要な細胞内部の

リン酸化が抑制される作用を、マウスを使った実験で実証

しました。



 松原教授は「ARIAの働きで血管新生を制御すれば、

動脈硬化による血流低下を改善したり、ガンの増大を食い止め

たりする新しい治療法が可能になるのではないか」と話して

います。



 血管新生は、欠陥申請ではありません。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



2】 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係



 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係について、

新潟大歯学部の山崎和久教授(歯周病学)の研究グループ

が、遺伝子レベルでの証明に成功しました。5月19日

(日本時間20日)の米科学誌プロスワン電子版に発表

されます。



 山崎教授らは実験用マウスに週2回、歯周病菌を投与

しました。一定期間経過後に肝臓や血管の組織を調べた

ところ、動脈硬化のリスクを減らす善玉コレステロールを

生み出す遺伝子の発現量が低下していたことが判明しました。



 また、動脈硬化を起こしているマウスへ同様に菌の投与

を約5カ月間行い、動脈の内側を調べたところ、菌を

与えていないマウスでは病変の面積が6%だったのに対し、

投与したものでは45%に拡大したということです。



 山崎教授は「歯周病が動脈硬化を悪化させることは

これまでも統計調査などで明らかになっているが、

遺伝子レベルで証明したのは世界初。歯周病の予防や治療で

動脈硬化の発症が抑えられ、医療費の抑制にも結びつく」

と話しました。



 刺繍は美しいが、歯周病菌は汚い。笑



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



編集後記



 血管新生が思うがままにコントロールできたら、

医学は画期的にすすむと考えられます。遺伝子治療

のグレードも素晴らしく変わってくることでしょう。

歯周病菌は、動脈硬化にかくも深く関わっているとは

知りませんでした。ただ学生時代に歯を大切にしない

人は長生きできないと教わりました。それは真実だった

と改めて感じました。



 デノミ効果を降下させる高価な硬貨。笑



************************



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美しい肌Vol.155

2013-05-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ホウレンソウ)



ほうれん草はヒユ科の緑黄色野菜です。原産地は



ペルシャ(現在のイラン)で、英語のspinachは


ペルシャ語が語源です。また、中国語でペルシャを



「ほうれん」と呼んでいたために、日本語名が



ほうれん草となったわけです。ほうれん草は、



鉄やβ-カロテンなどを豊富に含み、栄養価が高い



ことは、誰でも知っています。ポパイがほうれん草の



缶詰を食べることで「元気」になり、悪役プルート



をやっつけることは、皆さんご存知の通りです。



ほうれん草はカスピ海西部のペルシャ地方を原産



とし、北アフリカを経て、12世紀以降にヨーロッパ



に伝わりました。東アジアにはシルクロードを



通って広まり、7世紀頃に中国に伝えられました。



日本には17世紀頃の江戸時代に、唐船によって東洋種



のほうれん草が長崎に伝わりました。



西洋種は江戸時代末期にフランスから伝来しました



が、当時の西洋種はアクが強いことからあまり普及



しませんでした。



明治時代までは、ほうれん草が高級品として扱われて



おり、広く一般に普及したのは大正時代中期以降です。



本格的な栽培が始まったのは昭和に入ってからでした。



最近では、主に東洋種と西洋種をかけあわせた交配種



が出回っており、生産の主流となっています。



世界のほうれん草の9割近くが中国で栽培されています。



次いでアメリカ、日本と続きますが、生産量は中国と



大きく離されています。最近中国が元気がいいのは、



ほうれん草を食べているからでしょうか?



日本では千葉県で最も多く生産されており、次いで



埼玉県、群馬県と並びます。



ほうれん草は11月~2月に旬となる野菜ですが、現在



はハウス栽培されているものが多く、一年中入手可能です。



旬の時期には、特に根本部分の甘みが強く、栄養価が



高くなります。



ほうれん草には、β-カロテンやビタミンB群、ビタミンC



が豊富に含まれており、のどの粘膜を丈夫にし細菌感染



を防ぐ働きを持つとして、呼吸器疾患の予防に最適であると



考えられています。とくに旬を迎える11月~2月は、インフル



エンザを初めとして呼吸器疾患が花盛りの季節となります。



レモンの2倍のビタミンCや、造血に必要な鉄や葉酸も豊富



に含まれています。



鉄分が多い野菜として有名ですが、体内で吸収される量は



2~5%と微量です。たまごなどの動物性たんぱく質と一緒



に食べると効率よく鉄が体内で吸収されます。



また、ほうれん草にはカロテノイドの一種であるβ-カロテン



が豊富に含まれています。β-カロテンは必要な分のみが



体内でビタミンAに変換されるため、ビタミンAで心配される



過剰摂取の危険性がなく、安心です。



ほうれん草にはβ-カロテンが豊富に含まれています。



β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫



に保ってくれる働きがあり、肌のカサつきや肌荒れの改善が



期待できます。



また、β-カロテンには紫外線によって発生した活性酸素を



無効化する働きがあり、ビタミンCの効果とあわせてメラニン



色素の発生を抑制する効果もあります。他にも、ほうれん草



には若返りのビタミンといわれているビタミンEが含まれて



います。さらに、豊富に含まれるビタミンCがコラーゲンの



生成を促進し肌のハリが保たれることにより、シワの予防や



改善にも役立ちます。



様々な栄養素の相乗効果により、ほうれん草は美肌を導く効果



があるといわれています。ルテインは、カロテノイド系の



ファイトケミカルですが、人間の身体には、必要不可欠なもの



です。とくに眼の機能に関係し、ルテインが不足すると



加齢黄斑変性症が起こる可能性があります。ルテインには2つの



種類があります。その一つ「フリー体ルテイン」は人間の体内



に存在するものと同じルテインであるため、そのまま体内に吸収



されます。「ルテインエステル」は「フリー体ルテイン」に



「脂肪酸」がエステル結合されたもので、マリーゴールドから



抽出された未精製のままのルテインです。未精製なので、原料的



にも安価で、人の体内に入ってもそのまま吸収されることは



ありません。そのため、摂取された「ルテインエステル」は、



体内で消化酵素の力を借りて、脂肪酸が取り除かれ



(脱エステル化)、フリー体ルテインだけが吸収されることと



なります。このルテインは、眼の健康だけではなく、皮膚の健康



にも大きく関与しており、美肌になるためには、ルテインが



不可欠です。その理由は、ルテインは、肌の細胞を構成する成分



の一つであるからです。例えば、コラーゲンなどが年齢を重ねる



ごとに肌から失われていくことは広く知られていますが、ルテイン



も酸化や光ダメージから肌を守る作用により消費されていきます。



もともと肌に備わっていて消費されてしまったルテインを再び



補給することで肌の細胞を「リフォーム」し、肌本来の状態や



機能を整えていかなければなりません。今回はここまでとさせて



頂きます。リゲイン、ルテイン、ぼくらのルテイン。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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