美しい肌Vol.195
2013-05-16 00:00:00
カテゴリー:女性の美容と健康
藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。
美白・美肌 ブログランキングへ
美肌の野菜&果物(各論:柿)
柿の正体
柿とは、カキノキ科カキノキ属に属する果物
です。
日本古来の植物で、「柿」という字も日本の
国字です。日本の風土に根づいた秋の果物
として広く認知されています。
甘柿と渋柿の区別があり、甘柿には受粉に
関係なく渋が抜ける完全甘柿と、受粉して種子
ができると渋が抜ける不完全甘柿があります。
渋さを感じる原因は、ポリフェノールの一種で
渋み成分でもあるタンニンが口の中で溶ける
ためです。幼果期は甘柿も渋柿も可溶性タンニン
を含むため、渋みを感じますが、甘柿は成長過程
でタンニンが不溶性に変化するため、渋みを
感じなくなります。つまり渋柿では、タンニンが
不溶性に変化せず、可溶性のままでありますので
渋がぬけず、渋みを感じるというわけです。
また干し柿にすると、ほとんどのタンニンが
不溶性になるので渋みが自然に抜けます。
渋抜きの方法としては、40~42℃の湯に
12~24時間浸漬する湯抜きや、30~40%の
アルコールをふりかけるアルコール脱渋など
があります。家庭で手軽にできる方法として、
数か所小さな穴をあけたビニール袋に渋がき
5個とりんご1個を入れて口を閉じます。
りんごから出るエチレンの働きにより、1週間
ほどで渋が抜けます。これらの渋抜きの方法で
渋を抜いたとされる渋柿を食べたことがあります
が、完全に渋が抜けていないものも時々あって
「全然渋がぬけていない」と文句をいった記憶
が残っています。
柿の歴史
柿は日本および中国が原産といわれています。
日本には縄文・弥生時代には定着していたようで、
「古事記」や「日本書紀」に柿の名前の表記が
確認されることから、奈良時代には一般的に
食べられていたと考えられています。平安時代の
法典「延喜式(えんぎしき)」には干し柿が
つくられていたとの記録が残されています。
甘柿は、成熟期である秋の気温が十分に高くない
と樹上で渋が抜けないため、東海地方以西の暖地
で多く栽培されています。主要産地は和歌山県、
福岡県、奈良県、岐阜県、愛知県、山形県など
です。
渋柿は東北地方から九州まで全国的に栽培されて
います。また干し柿は、長野県、山梨県などから
多く出荷されます。
柿の食感
海外でも東アジア諸国やアメリカの一部、ブラジル、
イタリア、イスラエル、ニュージーランドなどで
栽培されています。柿は、嫌いな果物のナンバー1
といわれていますが、ぬるぬるした触感が嫌な理由
である人が多いようです。しかし、糖度が高く
若いうちに実を摘んでも、十分食べられるような
品種が最近開発され、それを柿嫌いの人に食べさせる
という実験をしていたことがありました。子供
ピーマンのように、品種改良が進めば、食べられる
野菜や果物が増えてくるのは、喜ばしいことです。
ちなみに上記の品種改良した柿は、りんごのような
触感で、ぜんぜんぬるぬるした感じがないとその
品種改良した柿を食べた柿嫌いの人が言って
おりました。坂の上の雲で出てくる俳人 正岡子規
も柿が大好きで、晩年、結核に苦しみながらも、
柿をたくさん食べていたそうです。
柿の旬
品種によって異なりますが、柿は主に9~12月に旬を
迎えます。10~11月には最も多くの品種が店頭に
並びます。
柿の有効成分
柿にはビタミンCが豊富に含まれています。柿1つ
にみかんの2倍に相当するビタミンCが含まれており、
1日に必要なビタミンCを補うことができます。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、紫外線や
ストレスなどにより発生する活性酸素を除去し、
体が酸化することを防ぎます。柿に含まれる
ビタミンCが体内で強い抗酸化作用を発揮して
体を酸化から守ることで、病気や老化、肌トラブル
が予防されます。
また柿にはβ-カロテンも豊富に含まれており、
ビタミンCとの相乗効果でウイルスや細菌に対する
抵抗力を強めて粘膜を強化し、風邪予防や肌荒れ
防止に効果的です。
干し柿にするとビタミンCは減少しますが、
カロテンは2倍に増加し、食物繊維も豊富に
なります。1回あたりに食べる量の食物繊維の
含有量が全食品中で最も多く優れているとされて
います。ただし、エネルギー(カロリー)が高い
ため干し柿の食べ過ぎには注意が必要です。
柿に含まれる渋みのもとであるシブオールと
呼ばれるタンニン成分と、アルコール
デヒドロゲナーゼと呼ばれる酵素は、アルコール
の分解に働きかけるため二日酔いに効きます。
柿の美容効果
柿に豊富に含まれるビタミンCには、シミや
そばかすを予防し、ハリのある若々しい肌を保つ
効果があります。
日光に当たり続けると、紫外線の刺激を受けて
皮膚の色素細胞であるメラニン色素が生成されます。
このメラニン色素が皮膚に沈着することで、シミ・
そばかすができます。
ビタミンCは、チロシン(アミノ酸)から
メラニン色素をつくりだすチロシナーゼという
酵素の働きを抑制します。その結果、メラニン色素
の沈着を防ぐことで、シミ・そばかすを予防します。
今回はここまでとさせて頂きます。
下記の柿を夏季の終わりに買った。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック
皮膚科にて承ります。
当クリニックのホームページとフェイスブック
ページおよびメルマガ登録ページのURLは以下の通りです。
ホームページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/
フェイスブックページURL:www.facebook.com/Eitokukai
メルマガ登録ページURL:www.eitokukaisalanuma.or.jp/min_zhaokurinikku/merumaga.html
コメントする