美しい肌Vol.209
2013-05-20 19:11:52
カテゴリー:女性の美容と健康
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美肌の野菜&果物(各論:桜の花エキス)
桜の花エキスの正体
桜の花エキスとは、八重桜・関山の花びらから抽出された
エキスのことをいいます。日本の国花として、なじみのある
桜は、バラ科サクラ属の植物で300種類以上の品種があり
ます。日本にはヤマザクラやオオシマザクラなど
9種類の基本となる桜があり、これらを交配することで数多く
の品種がつくられ、色々な桜が楽しめるようになりました。
ソメイヨシノやカスミザクラは日本で有名な桜ですが、数ある
桜の中でも関山は病害虫に強く強健といわれる品種で、
全国で見られる代表的な八重桜の内のひとつです。
関山は、八重桜ですが、八重の桜といえば、ことしの大河
ドラマですね。笑 関山は主人公八重のように、たくましい桜
ですね。病害虫に強い点が、当てはまります。
関山は、4月下旬~5月上旬に大きく濃紅紫色の八重の花を
咲かせます。その姿が外国でも好まれ、海外にも広く植えられて
いる桜です。
また、関山は鑑賞用だけではなく食用としても栽培されている
ため「食べられる桜」として、認知されてきました。
日本には昔から桜湯や和菓子、桜ごはん、お吸い物など、
桜を食べる習慣があり、食に用いる桜は見た目の華やかさや
色の濃さが重視されるため、関山が好んで使われるように
なったそうです。また関山の葉も、その香りの良さ
から桜餅に使用されることが、あるようです。桜の花エキスは、
この関山の花びらから抽出されたエキスで、老化の原因
である糖化を防ぐことから近年注目を浴びるようになりました。
桜の花エキスの糖化抑制作用
糖化とは、体の中でタンパク質と糖が結びつき、AGEs
(エージーイーエス)を産生する現象のことをいいます。
AGEsは、糖尿病の原因物質と考えられています。
このAGEsを作る反応のことをメイラード反応といいます。
メイラード反応で生まれたAGEsは、褐色の色がついています。
メイラード反応が進行するには、熱が加わることが条件となります。
つまり調理の際にも、メイラード反応が進行して褐色の物質
AGEsが作られています。とくに高温調理の際に作られること
が多く、揚げる、炒めるなどの調理でより多くAGEsが作られる
ということです。逆に、低温調理の、蒸す、煮るでは作られないと
言われています。糖尿病の人の血液中には、糖とタンパク質
がたくさんあり、高温調理とは、違うメカニズムでAGEsが
合成されることが分かっています。
AGEsは、体内でコラーゲンと結合し、その結果、異物と判断
されます。AGEsを分解しようとコラーゲンやエラスチンの分解
酵素であるコラーゲナーゼやエラスターゼの分泌量が増え、
AGEsだけでなく、正常なコラーゲンやエラスチンまで分解
するように働いてしまいます。この現象が皮膚で起こると、
シワやたるみが生じてきます。
桜の花エキスは、このAGEsの産生を抑制する働きがあり、
老化予防に役立ちます。食用の関山は主に神奈川県など
で栽培されています。関山の花びらの枚数は一般的に
見られる桜よりも多く、50枚近くになるものもあります。
関山の花はとてもデリケートで、花が満開となる前の4月中旬
から下旬にかけてのわずか2週間程の間に収穫されます。
桜の花エキスは、たくさんの花びらを使用しますが、ごくわずかな
量しか抽出することができない貴重な成分です。
桜の花エキスの歴史
桜という名前の由来は、日本最古の書「古事記」と「日本書紀」
の神代の巻に登場する、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)という
大変美しい地の神であるとされています。桜の精である木花咲耶姫
が、富士山の頂上から桜の種をまいて初めて花を咲かせたので、
姫の名前から「さくや」をとり「桜」になったと伝えられています。
木花咲耶姫は、日本の象徴である富士山の神でもあり、富士山
本宮浅間大社をはじめ、日本全国で約1300社ある浅間神社で
主祭神として祭られており、ご神木として桜が奉納されています。
関山は、江戸時代末期から地域の祭りの費用を賄うために栽培
していたそうです。
桜の花エキスの成分
関山は古くから食用としてよく用いられることから、長年に渡り
含まれる成分についての研究が行われてきました。最近になり、
桜の花びらが人間の体に対して様々な効果をもたらすことが
明らかとなり、近年、世界で初めて桜の花びらから桜の花エキス
を抽出することに成功し、食品やサプリメントだけではなく、化粧品
にも使用されるようになりました。
桜の花エキスには、カフェオイルグルコースやケルセチングルコシド
といった配糖体が含まれており、老化を促進させるAGEs
(糖化最終産物)の産生を抑えることがわかっています。
また、桜の花エキスには、コラーゲンの産生を促進する働きが
あります。
桜の花エキスの美肌効果
コラーゲンはもともと体の中にあるたんぱく質のひとつで皮膚や
筋肉、骨などあらゆる部分に含まれており、細胞と細胞をつなぎ
止める重要な役割を果たしています。肌は表面に近いところ
から、表皮・真皮・皮下組織という3つの組織に分けられ、真皮は
約70%がコラーゲンでできており、ハリや弾力を保つ働きをして
います。体内のコラーゲンが古くなると分解され、新しいコラーゲン
がつくられます。しかし、コラーゲンの産生量は年齢とともに減少し、
20歳代に比べ60歳代で約75%にまで減少してしまいます。
コラーゲン量の減少が、肌のしわやたるみ、弾力の低下に
つながることがわかっており、桜の花エキスは、コラーゲンの産生
を促進する効果があります。
ヒトの皮膚細胞がつくるコラーゲン量を、桜の花エキスを加えた時
と加えていない時とで比較すると、桜の花エキスを加えた時には、
コラーゲンの産生量が増加したという結果も得られています。
桜の花エキスは糖化を予防し、AGEsの生成を抑制する効果からも、
コラーゲンとの相性が良いことが明らかとなっており、コラーゲンと
一緒に摂取することで相乗効果があります。
そのほか、桜の花エキスにはシミの原因となるチロシナーゼの活性
を抑える働きがあるため、美白効果が期待されています。
肌がハリや柔らかさを保っていられるのは、コラーゲンやエラスチン
などのたんぱく質でできた繊維が肌を内側からしっかりと支えている
ためです。肌で糖化が起こると、AGEsを分解するためにコラーゲン
やエラスチンの分解酵素が分泌され、AGEsだけでなくコラーゲン
やエラスチンなども一緒に分解してしまいます。それによって、ハリ
や弾力がなくなりしわやたるみが増え、老化現象が進みます。
人間の皮膚細胞にAGEsを与えてダメージを起こす実験を行った
ところ、桜の花エキスは皮膚細胞のダメージを抑えるという結果
が得られました。桜の花エキスには、糖化を防ぐことにより柔らかく
弾力のある肌を保つ効果があるといえます。今回はここまでとさせて
頂きます。桜の花エキスのように灯火で糖化は、抑えられない。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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