美しい肌Vol.159
2013-05-04 00:00:00
カテゴリー:女性の美容と健康
美肌の野菜&果物(各論:キンカン)
キンカンは、ミカン科キンカン属に属する
常緑低木植物です。
7月~9月頃に数回に渡り白い花をつけます。
キンカンの果実はミカン科の中で最も小さく、
大きくても1個20g程度です。やや縦長で
みかんを小さくしたような黄色の球形を
しています。柑橘類の中では珍しく、皮が
柔らかいため皮ごと食べることができ、甘み
と苦みを持っています。
熟した果実が金色の柑橘であることから
「キンカン(金柑)」と呼ばれるように
なりました。
キンカンの原産地は中国の長江中流域です。
日本には鎌倉時代末から室町時代初期に
伝えられたということです。
中国逝江省で古くから栽培されていた
ニンポウキンカンは、少し遅れて江戸時代
(1826年)に伝わってきました。逝江省寧波
(にんぽう)の船が難破し修理のために
静岡県の清水港に寄港した際、お礼として
キンカンの砂糖漬けをもらい、その種子を
まいて育てたといわれています。
日本では、宮崎県が最も多くキンカンを生産
しており、宮崎県のみで総生産量の65%以上
を独占しています。他には気候が温暖な鹿児島県
や熊本県、高知県、和歌山県でも作られて
います。
温室栽培のキンカンは11月末より収穫が始まり、
露地栽培のキンカンは1月~3月にかけて収穫
されます。キンカンの旬の時期は1月中旬~
3月上旬です。
キンカンは金橘(キンキツ)という生薬名を持ち、
古くから民間薬として咳やのどの痛みを伴う
呼吸器感染症に効果があります。
キンカンには、ビタミンCやビタミンE、
ポリフェノ-ルの一種でキンカンの苦味成分
でもあるヘスペリジン、β-クリプトキサンチン
などが豊富に含まれており、これらの成分は
全て強い抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど
生活の様々な場面で発生する活性酸素を除去し、
体が酸化することを防ぐ作用のことです。
人間の体内で酸化が起こると、病気や老化、
肌トラブルの原因となってしまいます。キンカン
に含まれる多くの成分が体内で強い抗酸化作用
を発揮して酸化から体を守ることで、病気や老化、
肌トラブルが予防されます。また、ヘスペリジン
には、ビタミンCの吸収率を高める働きもあります。
キンカンには他にも、食物繊維であるペクチンや
香り成分であるテルペン、クエン酸などの優れた
栄養成分が豊富に含まれています。これらの
ビタミンCやビタミンEおよびポリフェノールの
抗酸化作用で美肌効果が相乗的に発揮されます。
今回はここまでとさせて頂きます。
金柑を食べて、金管楽器を鳴らす。笑
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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