美しい肌Vol.190

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2013-05-14 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康



 
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美肌の野菜&果物(各論:ツバメの巣)

ツバメの巣は、アジアのごく限られた地域

でしか採取できない非常に貴重な食材です。

ツバメの巣の長さは約6.5~10cm、幅が約3~5cm

で、甲(かぶと)のような形をしており、

白色のものほど上質だそうです。

食用や薬用となるツバメの巣には、アナツバメ

によってつくられた巣が用いられており、中国

では「燕窩(えんか)」と呼ばれ、ふかひれや

乾しあわびなどと並ぶ高級食材として扱われて

います。

 
 
ツバメの巣の歴史

中国では、14世紀中頃から食物に関連する文献に

ツバメの巣が登場しますが、約1500年前から

ツバメの巣が食べられていたという説があります。

当時は、主に宮廷料理の食材として用いられており、

一部の上流階級の人々しか口にすることができない

高級品として扱われていました。

また、明(1368年~1644年)と清(1644~1912年)の

時代には、高級官僚の間でツバメの巣が高級な贈答品

として珍重され、この風習がのちに貴族たちの間にも

広まるようになったそうです。

現在、ツバメの巣は主に広東料理の食材として

使われており、主にスープやデザートの材料となって

います。

ツバメの巣を使用した料理が出される宴席は「燕菜席

(イエンツアイシイ)」と呼ばれ、満漢全席

(まんかんぜんせき)に次いで格式の高い宴席として

扱われます。

ツバメの巣は、主に中国の南部や東南アジアの一部の

地域で採取されます。

 
 
 
この地域に生息するアナツバメは、毎年2月から7月に

かけて3回ほど巣づくりを行います。

ツバメの巣は、オスのアナツバメが繁殖期に盛んに分泌

される唾液を固めることによってつくられます。

アナツバメがつくるツバメの巣には、一般にみられる

ツバメの巣のように泥や枯れ草によってつくられる

のではなく、ほぼ全てがアナツバメの唾液によって

つくられます。海藻と唾液を混ぜて作った巣という俗説

は正しくなく、海藻は基本的には含まれません。

ツバメの巣がつくられる場所は、海岸線に沿った

断崖絶壁の洞窟の奥深くであり、このツバメの巣の

採取には大きな危険が伴うことから、豊富な経験を

積んだ人間しか採取を行うことができません。

大金を稼ぐ秘密の場所というわけです。

東南アジア各国では、厳重な管理の下でツバメの巣の

採取が行われています。採取方法や採取時期が

定められるだけではなく、アナツバメの生息地の

環境保護のために立入制限が設けられています。

ツバメの巣の採取は、ツバメの雛鳥が成長するのを待ち、

8月下旬に巣立ちを終えた後に行われます。

アナツバメは雛鳥が巣立った後、同じ巣を再び利用する

ことはないため役目を終えたツバメの巣のみを採取

しています。オスは次の発情期になればまた唾液腺から

特殊な分泌物を吐き出して新たに巣をつくります。

採取されたツバメの巣は、羽根やゴミを取り除いてから

洗浄され、長時間煮込んだ後、食用や薬用として

使われます。

このように、ツバメの巣は限られた地域でしか採取できず、

加工にも手間と時間が要されることから、高級食材

の代名詞となっています。中国では古くから赤い燕の巣が

珍重されてきました。現在においても赤い巣、オレンジ色

の巣は高価で取引される傾向がある為、顧客の好みの色に

着色して出荷する生産者も珍しくないそうです。赤や

オレンジに発色する原因は、岩石からの鉄分や壁土などの

色素を含むからとも発酵の結果によるともいわれています。

ただし、こういった赤やオレンジの巣には人体に有害な

亜硝酸塩が多く含まれるという調査報告が出ています。

亜硝酸塩は水溶性なので水で洗い流すことが出来ますが、

天然、着色を問わず赤やオレンジの色素もなくなって

しまいます。

見た目の立派さが価格に影響することもあり、乾燥した巣

の表面に糊を塗布して外観を整える手法も広く行われて

います。水に溶いた巣の他、海藻、豚皮、ラード、

植物樹脂などが糊として用いられるケースがあるそうです。

白さを強調する為に薬品によって漂白された燕の巣は、

独特の匂いが無くなっていたり、薄くなっている

そうです。中国人おそるべし。

ツバメの巣には、糖鎖栄養素が豊富に含まれています。

糖鎖は、核酸やたんぱく質に次ぐ第3の生体物質として

知られており、細胞の働きを正常に保ち、免疫機能

を整えてウイルスや細菌などの病原体から体を守る

という役割があります。

普段の食事から糖鎖栄養素を補うことは難しいといわれて

いますが、ツバメの巣には8種類ある糖鎖栄養素のうち、

6種類が含まれています。

ツバメの巣に特に豊富に含まれている糖鎖栄養素は、シアル酸

です。体をつくる細胞ひとつひとつの表面にアンテナ

のような糖の鎖が存在しており、その鎖の端にシアル酸

が付いて、細胞同士の情報伝達を行っています。シアル酸は、

母乳や脳の神経細胞、生殖器官などに多く存在しています。

このような働きを持つシアル酸は、免疫力や内臓などの器官

を強化するほか、自然治癒力の向上などに関わっています。

ツバメの巣には多糖類の一種であるムチンが含まれます。

ムチンは、粘膜を保護する作用のほか、優れた保水力を持つ

ことが分かっています。

中国では、古くからツバメの巣には若返りと美容の効果

があるといういい伝えがあり、主に宮廷の女性や上流階級

の婦人たちなどがツバメの巣を食べていました。

世界3大美女の一人として知られている楊貴妃(ようきひ)も

、永遠の美貌と若さを手に入れるために、ツバメの巣を

好んで食べていたそうです。

その他にも、明の時代の皇帝である熹宗帝(きそうてい)

や、恐ろしい女帝として知られている西大后(せいたいごう)

など、中国の歴史に残る人物の間でツバメの巣が愛用されて

いました。

ツバメの巣にはE.G.F.やF.G.F.、インターロイキン-6

と類似の作用があるため、皮膚の細胞の入れ変わりを

助けることによって、肌を若々しく保つ効果があります。

通常では、肌の細胞は28日間で入れ変わるといわれて

いますが、年齢とともにターンオーバー(細胞の入れ変わり)

のサイクルが乱れやすくなり、その結果、しわやたるみなどの

老化現象が引き起こされてしまいます。

また、ターンオーバーが乱れると、肌の表面に古い角質が

蓄積されたままになるため、肌荒れのほか、シミや乾燥

の発生につながります。

E.G.F.と似た作用を持つツバメの巣には、新しい細胞の

生産を促進することによって、肌の老化を予防する効果

があります。

肌の老化現象は、主に真皮と大きな関わりがあります。

肌は、真皮に存在するコラーゲンとエラスチンによって、

ハリと弾力が保たれています。コラーゲンは、網目の

ような形で張りめぐらされており、肌にハリを与えて

います。エラスチンは、コラーゲンによってできた網目

の結び目をつなぐ役割を担っており、弾力のある肌を

作り出します。

コラーゲンやエラスチンは、真皮に存在する繊維芽細胞

によって作られます。年齢とともにF.G.F.の量が

減少し、線維芽細胞の力が低下してしまうと、肌は

ハリと弾力を失い、しわやたるみなどの老化現象にも

つながります。

F.G.F.は繊維芽細胞を増殖させる働きがあるため、

ツバメの巣を摂取することによって、肌にハリや弾力を

与えることができます。今回は、ここまでとさせて頂き

ます。奥村博史氏は、平塚雷鳥の若いツバメでした。

ツバメの巣を食べさせたかも。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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皮膚科にて承ります。

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