美しい肌Vol.175

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2013-05-09 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:昆布)



コンブとは、コンブ科コンブ属と数種類の類縁種



に属している褐藻類のです。



日本でとれる主なコンブは、寒流水域の三陸海岸



から北の水深10m前後の岩に生育しており、北海道



を中心に様々な種類のコンブが収穫されます。



コンブ属には20種類のコンブが属し、マコンブ、



ホソメコンブ、リシリコンブ、オニコンブ、ヒダカ



コンブ、ナガコンブ、ガゴメコンブなどが食用



とされています。いずれのコンブも夏に収穫され、



根・茎・葉にわけ、乾燥させてから出荷されます。



特に、一般的にコンブと呼ばれているマコンブは、



根元に近い部分に多くのうま味成分が含まれている



ため、だしコンブとして利用されます。



コンブは「よろこぶ」に語が通じることから、縁起



の良い食材としても知られています。



コンブの歴史は非常に古く、はっきりとはわかって



いませんが、縄文時代の末期に中国の江南地方から



日本へ渡ってきた人々によって伝えられたと



いわれています。



古くから、大陸との交易や支配者への献上品として



コンブが利用されていたと考えられています。



コンブは江戸時代に蝦夷地(現在の北海道)で



盛んに収穫が行われ始めました。鎌倉中期以降



になるとコンブは北海道から日本各地へ伝わり、



コンブを食べる地域が広がりました。コンブは、



江戸(東京都)、九州、琉球王国(沖縄県)へと



徐々に伝えられました。



九州の薩摩藩(鹿児島県)から琉球王国(沖縄県)



を経由して清(中国)にも伝えられたといわれて



います。清は、北方騎馬民族が支配階級だったので



昆布などは、もともと食べる習慣がなかったもの



と推察されます。



1908年、東京帝国大学(現東京大学)の池田菊苗



教授が、コンブのおいしさの主成分である



グルタミン酸を発見しました。池田教授は、



グルタミン酸を「具留多味酸」と表記し、その味



を「うま味」と命名しました。「うま味」の受容体



が2002年に見つかってから、急速に「うま味」の



重要性が世界各国で認知されるようになりました。



池田教授が発見した当時は、全く見向きもされ



なかった「うま味」ですが、認知が急に進み、今や



世界中のシェフが「うま味」先進国の日本に注視



しています。池田教授の先見の明は、すごいと思い



ました。のこりの「うま味」(グアニル酸、



イノシン酸)も池田教授のお弟子さんによって解明



されました。



コンブの名の語源はアイヌ語の「コンプ(konpu)」


です。中国に渡り、外来語として再び日本に入っ



てきたのではないかと考えられています。



コンブの主な生産地は北海道沿岸です。



コンブは7~9月に旬を迎えます。



コンブにはヨウ素をはじめ、カルシウムや鉄、



カリウムなどのミネラル類、アルギン酸やフコイダン



などの食物繊維、アミノ酸であるラミニンなどが豊富



に含まれています。



コンブのヨウ素の含有量は食材の中で、№1です。



食物繊維には、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維



と水に溶ける性質を持つ水溶性食物繊維があり、各自



性質や働きが異なります。コンブに含まれている



アルギン酸やフコイダンは水溶性食物繊維で、腸内で



水に溶け込みヌルヌルとしたゲル状となり有害物質を



吸着して排出します。コンブのヌルヌルの成分は、



このアルギン酸やフコイダンです。



コンブに豊富に含まれているヨウ素は、甲状腺ホルモン



のサイロキシンとトリヨードサイロニンの材料に



なります。この2つのホルモンにはエネルギー代謝を活発



にし、新陳代謝を促す働きがあります。



私たちの体は約60兆個もの細胞からできており、髪や爪、



肌もそのうちのひとつです。新陳代謝が活発になると、



常に新しい細胞ができ、古い細胞と入れ替わるため髪や



爪、肌を美しく保つことができます。言い換えれば美肌



効果があるということです。今回はここまでとさせて頂き



ます。昆布の根部に「うま味」が多い。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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にて承ります。



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