美しい肌Vol.171

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2013-05-08 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:栗)



くりは、ブナ科クリ属に属している木の実の一種



で、原産地は、中国、北アメリカ、地中海地方



沿岸です。



くりの実である「毬果(きゅうか)」は、イガで



包まれています。



食用とされる果実の部分は、硬い果皮である鬼皮と、



種皮である渋皮に包まれています。果実は種子が



進化したものです。



約9000年前の縄文時代の遺跡からくりが発見され、



日本では石器時代から野生のくりを採集していた



ということが推測されます。くりは種実類の中では



めずらしくでんぷんが多く含まれているため、当時



の人々にとっては貴重なエネルギー源となる食料



であったと推測されています。



約5000年以上前の遺跡である青森県の三内丸山遺跡



からもくりが発見されています。調査の結果から、



人々がくりの木を植林し、安定的な食料としていた



と推測されます。



平安時代初期には京都の丹波地域でくりの栽培が始まり、



少しずつ栽培地域が拡大していきました。平安時代の



法典「延喜式(927年)」には、乾燥させて皮をむいた



「搗栗子(かちくり)」や、蒸して粉にした「平栗子



(ひらぐり)」などが書かれています。



くりの主な生産地は、茨城県、熊本県、愛媛県、



宮崎県、岐阜県です。くりは秋の味覚ともいわれている



ように、9~10月頃に旬を迎えます。



くりの果実には、でんぷんをはじめ、ビタミンC、



カリウム、食物繊維といった栄養成分が含まれています。



くりの果実に含まれる成分の約4割はでんぷんです。



でんぷんは体内でエネルギー源となる栄養素です。



さらに、くりの果実はりんごの約8倍ものビタミンCを含んで



おり、非常に有効なビタミンC供給源といえます。



また、くりの果実は食物繊維も豊富に含んでいます。



むきぐり100g中にセロリの約2.8倍もの食物繊維が含まれ



ます。食物繊維には便通の改善を促進する働きがあるため、



肥満の予防に期待ができます。



くりの渋皮にはポリフェノールの一種であるタンニンが



含まれています。タンニンには、強力な抗酸化作用が



あります。しかし、タンニンには体内での鉄の吸収率を下げる



働きがあるため、鉄が不足しがちな方は渋皮を取り除いて



食べた方がよろしいでしょう。



ビタミンCは熱に弱い性質があるため、本来なら加熱する



と失われやすい栄養素ですが、くりの果実に含まれている



ビタミンCはでんぷんに包まれているため、加熱による損失



はほとんどありません。これは、じゃがいも、さつまいも



などと同じメカニズムで耐熱性のビタミンCがあるという



ことになります。



ビタミンCは肌の弾力を保ちハリのある肌に導くコラーゲンの



生成に欠かせない成分であるとともに、しみの原因である



メラニン色素の生成を抑制する作用もあります。



栗からつくった栗焼酎には、体を温める作用があります。



栗の揮発成分にその作用があるのではと考えられています。



冷え性の人は、ぜひ試してみて下さい。今回はここまでと



させて頂きます。



クリっとした眼の小坊主さんが庫裏に入っていった。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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にて承ります。



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