美しい肌Vol.188

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2013-05-13 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

世界最高の@町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:オリーブ)



オリーブとは、南ヨーロッパ、北アフリカ原産



で地中海の沿岸に多くみられるモクセイ科の



常緑樹で、樹高2~10mになります。葉は革質



の長楕円もしくは皮針形で、初夏には黄白色の花



をつけます。果実は円形もしくは楕円形で、緑色



から赤紫を経て紫黒色になります。乾燥に強い



品種で、スペインやイタリアで広く栽培されて



います。



オリーブはオリーブ油のほか、葉を活用したお茶



や、化粧品、オリーブ染めなど色々な方面で



使われています。



オリーブの油はコレステロール値を下げる効果が



あり、オリーブの葉は血糖やコレステロールの低下



をもたらし、生活習慣病を予防する力があるという



ことです。また、葉には免疫力をアップさせ、感染症



を予防する効果があります。



オリーブは歴史上、最も古いハーブといわれており、



紀元前3000年~2000年頃から栽培が始まったと推測



されています。紀元前14~12世紀の間にシリアから



トルコを経由し、ギリシャに広まったとされ、その後、



15世紀の末、アメリカ大陸が発見されるとともに、



南アメリカまで普及しました。オリーブ油の歴史は



古く、果実そのものを絞るだけでできることから、



紀元前4000年頃にはオリーブ油が使用されていたこと



が、古代遺跡などからわかっています。



オリーブが普及した現在では、発祥の地から距離の



ある南アフリカやオーストラリア、中国、さらには



日本においても作られるようになりました。



日本でオリーブ栽培が盛んな地域は香川県の小豆島



です。明治41年に小豆島にオリーブが伝わると、



当時の農商務省が輸入苗木を用いて、三重、鹿児島、



香川の三県で栽培の試作が行われました。現在では



オリーブが香川県の県花、県木に指定されており、



日照量が多く、オリーブの生育条件の良い小豆島



では島の名産としてオリーブが脚光を浴びています。



オリーブ葉の新約聖書では「生命の樹」と呼ばれ、



旧約聖書ではノアの方舟に鳩がオリーブをくわえて



帰ったという記載があります。



オリーブには、フラボノイドのルテオリンや苦み成分



のオレウロペインなどが含まれています。



オレウロペインは生体内(in vivo)でも試験管内



(in vitro)でも強力な抗酸化作用を示します。


エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルの



苦い辛味の元が、オレウロペインです。



オリーブの種子から絞って作るオリーブ油は、一価



不飽和脂肪酸であるオレイン酸が豊富に含まれて



います。オレイン酸は酸化を受けにくく、長期保存



や加熱にも強いことが知られています。



オリーブの油は肌に塗ることで美肌効果が出ると



いわれています。古代エジプトでは、オリーブ油を



乾燥予防などの目的で肌に塗っていました。



オリーブの油に含まれるオレイン酸は人間の皮脂や



母乳に近い組成を持つといわれ、比較的アレルギー



を起こしにくい構造となっています。オリーブの油



は肌を保湿するだけでなく、炎症を抑える効果も



あります。今回はここまでとさせて頂きます。



ポパイの恋人「オリーブ」。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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皮膚科にて承ります。



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