美しい肌Vol.185

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2013-05-12 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

世界最高の@町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:クランベリー)



クランベリーは、ツツジ科ツルコケモモ属の小果樹



で、北アメリカやヨーロッパ、日本などの寒冷な地



に自生しています。



クランベリーの果実は1cm程度の大きさで、熟する



とチェリーのように赤くなりますが、果実自体の



酸味や渋みが大変強く、生で食べるのには適して



いません。



現在、アメリカにおいて品種改良が加えられ広く



栽培されており、シロップ漬けにして食べたり、



他の果汁に混合してジュースにしたり、料理用の



ソースやお菓子として使われています。



シロップ漬けのものを食べたことがありますが、



酸味や渋みが薄らいで、非常に美味しかったです。



クランベリーの原産地である北米ではブルーベリー、



コンコードグレープと並んで北米三大フルーツの



ひとつともいわれているほど有名な果実です。



クランベリーの品種は、主に4系統に分けられ、



ツルコケモモ(蔓苔桃)、ヒメツルコケモモ(姫蔓苔桃)、



オオミノツルコケモモ(大実蔓苔桃)、アクシバ



(灰汁柴、青木柴)などが存在します。



クランベリーの名称は、その花びらが鶴(クラン)の



頭部に似ていることから命名されました。



アメリカ先住民の部族によって異なりますが、当時



クランベリーはイビミ、サッサマネシ、アトカなど



の名前が付けられいたそうです。



古くはアメリカ先住民が食料や染料などにも



クランベリーを役立てており、特に医薬品として



珍重されていました。



当時の医薬品としてのクランベリーの用途は、



泌尿器疾患や傷の治療、血液の解毒、胃や肝臓の不調、



熱、下痢など、多岐に渡っていましたが、特に100年



に渡って航海中のビタミンC不足による壊血病予防に



利用されてきました。女性は、膀胱の出口から、



おしっこの出口までが、直線的で短いという解剖学



上の特徴があります。それゆえに、膀胱炎などの



尿路感染症に男性よりかかりやすいのです。そのため



一生に一度は、腎盂腎炎にかかると言われています。



私のクリニックでも、そうした女性の尿路感染症に



対して、抗生物質を処方しますが、抗生物質が効かない



あるいは、抗生物質をアレルギーなどで内服できない



患者さんについては、クランベリーのサプリメントの



摂取を勧めており、良好な結果を得ています。



19世紀頃、クランベリーの本格的な栽培が始まり、



様々な加工や製品の開発が知られるようになりました。



20世紀末になると、クランベリーの特性に対する研究



が進められ、クランベリーの抗菌作用による尿路感染症、



歯周病への効果が明らかになってきました。



クランベリーには、ポリフェノールが豊富に含まれて



おり、その中でも特に注目されている栄養素が、Aタイプ



プロアントシアニジンです。



プロアントシアニジンはクランベリー以外の果物にも



含まれていますが、クランベリーに含まれている



プロアントシアニジンはその働きが特に強力で、英語の



スペルを省略してPACSとも呼ばれています。



クランベリーは非常に高いプロアントシアニジン含有量



を誇り、クランベリー100gに対して418.8mgもの



プロアントシアニジンを含有しています。



また、クランベリーにはポリフェノールの一種である



アントシアニンの他、キナ酸やビタミンC、



フラボノイド類も含まれており、他の果実に比べて、



多種多様な健康成分を含有しているといわれています。



クランベリーを摂取することによって、美肌効果が



期待されています。



クランベリーには、ポリフェノールやビタミンCを



はじめとする抗酸化作用を持った物質が豊富に



含まれています。



抗酸化作用を持つ物質は、健康に対する働きかけだけ



ではなく、美容に対しても極めて重要な働きをもちます。



過剰に発生した活性酸素は、肌の細胞にも悪影響を



及ぼすため、シミやたるみなどの大きな原因となります。



クランベリーに含まれる抗酸化作用を持つ栄養素が、



活性酸素を除去することで肌の細胞を健康に保ち、



美肌に対して高い効果が発揮されます。今回はここまでと



させて頂きます。



クランベリーの酒を飲んでクランクランになった。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック



皮膚科にて承ります。



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