美しい肌Vol.160

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2013-05-04 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:マカダミアナッツ)



マカダミアナッツはオーストラリアが原産地の



ヤマモガシ科マカダミア属の常緑樹です。



別名「オーストラリア産の実」という意味の



クイーンズランドナッツです。果実は



梅の実ほどの大きさをしており、熟すと割れ



ます。硬い殻の中にある核は食用とされ、



歯ざわりや香ばしい味などの特徴を活かし、



クッキーやチョコレートなどに混ぜられて



使われます。



マカダミアナッツは、19世紀半ばにオーストラリア



の東海岸でイギリスの植物学者フェルディナンド・



フォン・ミューラーとブリスベーンの植物園長



ウォルター・ヒルによって見つけられました。



マカダミアナッツのマカダミアとは発見された当時、



有名であったオーストラリアの科学者であるジョン・



マカダムの名前にちなんで命名されました。



発見されたころは殻があまりにも硬すぎるため



なかなか食用としては定着しませんでしたが、



20世紀半ばになると、この硬い殻を割る機械が生まれ、



世界中の人に知られるようになりました。経済的栽培



は、19世紀末頃から始まり、野生の樹木から殻の薄い



系統のものが選抜され、繁殖法が確立されました。



1982年には、約6万本の苗木がハワイに植えられ、



今ではハワイはマカダミアナッツの主産地となって



います。よくハワイのお土産でもらった記憶のある人



がいらっしゃるのではないでしょうか?他にもアメリカ



南部や南アフリカ、ブラジルでも植えられています。



マカダミアナッツは、有効成分であるオレイン酸、



パルミトオレイン酸などの一価不飽和脂肪酸を含んでいます。



マカダミアナッツに含まれる脂質の大部分はオレイン酸



です。このオレイン酸は血中の悪玉(LDL)コレステロール



を減らし、善玉(HDL)コレステロールを増やしてくれる作用



があります。またパルミトオレイン酸は、植物の中では唯一



マカダミアナッツにのみ含まれています。



パルミトオレイン酸は、脳血管にまで入り込むことができる



成分です。脳血管にまで届く成分は多くはなく、低分子しか



血液脳関門を通過できません。パルミトオレイン酸は、脳血管の



奥に入り込むことで、強靭で若々しい血管や皮膚を保つ働きを



してくれます。



マカダミアナッツに含まれるパルミトオレイン酸は、人の皮脂



を構成する脂肪酸で、人間の体には20%ほど含まれています。



しかし、30歳頃をピークにその量は徐々に減少し始めます。



そうすると、肌のバリア機能が低下し、カサカサと乾燥した



状態になってしまいます。マカダミアナッツに含まれる



パルミトオレイン酸を摂取することで、皮脂の分泌を促し、



肌のバリア機能を高め、乾燥や肌の老化を防ぐ効果が期待



できます。また、マカダミアナッツの種子を搾った油は皮膚



になじみやすく、吸収も良い油であるため、「バニシング



オイル(消えて見えなくなる油)」とも呼ばれています。



マカダミアナッツの油は非常に酸化しにくいという性質



があることから、化粧品の原料やマッサージオイルとして



用いられるなど、美容素材として注目されています。



今回はここまでとさせて頂きます。笑



ひしひしと皮脂のありがたみを感じる乾燥肌。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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