最新号より100号前のメルマガ
- Home
- 最新号より100号前のメルマガ
2013-05-02 00:00:00
カテゴリー:ブログ
診療マル秘裏話 Vol.391 平成23年6月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
目次
1) 「血管新生」を抑制する遺伝子「ARIA」
2) 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を
増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の
なさから1週間に1回が限度となっています。これからも
当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識
を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って
おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので
どうかお許し下さい。
1】「血管新生」を抑制する遺伝子「ARIA」
京都府立医大の松原弘明教授、池田宏二講師(循環器内科学)
らの研究グループはこのほど、血管が枝分かれしてガン細胞の
増大などに大きな役割を果たす「血管新生」を抑制する遺伝子
「ARIA」のメカニズムを解明したと発表しました。
グループは、血管の内側にある血管内皮前駆細胞などに多く
存在するARIAが、ガン抑制遺伝子の一種「PTEN」と
細胞膜付近で結合することで、血管新生に必要な細胞内部の
リン酸化が抑制される作用を、マウスを使った実験で実証
しました。
松原教授は「ARIAの働きで血管新生を制御すれば、
動脈硬化による血流低下を改善したり、ガンの増大を食い止め
たりする新しい治療法が可能になるのではないか」と話して
います。
血管新生は、欠陥申請ではありません。笑
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2】 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係
歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係について、
新潟大歯学部の山崎和久教授(歯周病学)の研究グループ
が、遺伝子レベルでの証明に成功しました。5月19日
(日本時間20日)の米科学誌プロスワン電子版に発表
されます。
山崎教授らは実験用マウスに週2回、歯周病菌を投与
しました。一定期間経過後に肝臓や血管の組織を調べた
ところ、動脈硬化のリスクを減らす善玉コレステロールを
生み出す遺伝子の発現量が低下していたことが判明しました。
また、動脈硬化を起こしているマウスへ同様に菌の投与
を約5カ月間行い、動脈の内側を調べたところ、菌を
与えていないマウスでは病変の面積が6%だったのに対し、
投与したものでは45%に拡大したということです。
山崎教授は「歯周病が動脈硬化を悪化させることは
これまでも統計調査などで明らかになっているが、
遺伝子レベルで証明したのは世界初。歯周病の予防や治療で
動脈硬化の発症が抑えられ、医療費の抑制にも結びつく」
と話しました。
刺繍は美しいが、歯周病菌は汚い。笑
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
編集後記
血管新生が思うがままにコントロールできたら、
医学は画期的にすすむと考えられます。遺伝子治療
のグレードも素晴らしく変わってくることでしょう。
歯周病菌は、動脈硬化にかくも深く関わっているとは
知りませんでした。ただ学生時代に歯を大切にしない
人は長生きできないと教わりました。それは真実だった
と改めて感じました。
デノミ効果を降下させる高価な硬貨。笑
************************
このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)
発行者名 医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業 医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/
ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp
このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
コメント
コメントがありません。お気軽にどうぞ。
コメントフォーム