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2013-05-02 00:00:00

カテゴリー:ブログ

町医者のブログ



診療マル秘裏話 Vol.391 平成23年6月2日作成


作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨





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目次



  

1) 「血管新生」を抑制する遺伝子「ARIA」

2) 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係



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 医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは

1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を

増やして欲しいという要望もあるのですが、私の能力の

なさから1週間に1回が限度となっています。これからも

当たり前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識

を吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思って

おります。不撓不屈の精神で取り組む所存ですので

どうかお許し下さい。



 

 

1】「血管新生」を抑制する遺伝子「ARIA」



 京都府立医大の松原弘明教授、池田宏二講師(循環器内科学)

らの研究グループはこのほど、血管が枝分かれしてガン細胞の

増大などに大きな役割を果たす「血管新生」を抑制する遺伝子

「ARIA」のメカニズムを解明したと発表しました。



 グループは、血管の内側にある血管内皮前駆細胞などに多く

存在するARIAが、ガン抑制遺伝子の一種「PTEN」と

細胞膜付近で結合することで、血管新生に必要な細胞内部の

リン酸化が抑制される作用を、マウスを使った実験で実証

しました。



 松原教授は「ARIAの働きで血管新生を制御すれば、

動脈硬化による血流低下を改善したり、ガンの増大を食い止め

たりする新しい治療法が可能になるのではないか」と話して

います。



 血管新生は、欠陥申請ではありません。笑



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2】 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係



 歯周病菌が動脈硬化を悪化させることの因果関係について、

新潟大歯学部の山崎和久教授(歯周病学)の研究グループ

が、遺伝子レベルでの証明に成功しました。5月19日

(日本時間20日)の米科学誌プロスワン電子版に発表

されます。



 山崎教授らは実験用マウスに週2回、歯周病菌を投与

しました。一定期間経過後に肝臓や血管の組織を調べた

ところ、動脈硬化のリスクを減らす善玉コレステロールを

生み出す遺伝子の発現量が低下していたことが判明しました。



 また、動脈硬化を起こしているマウスへ同様に菌の投与

を約5カ月間行い、動脈の内側を調べたところ、菌を

与えていないマウスでは病変の面積が6%だったのに対し、

投与したものでは45%に拡大したということです。



 山崎教授は「歯周病が動脈硬化を悪化させることは

これまでも統計調査などで明らかになっているが、

遺伝子レベルで証明したのは世界初。歯周病の予防や治療で

動脈硬化の発症が抑えられ、医療費の抑制にも結びつく」

と話しました。



 刺繍は美しいが、歯周病菌は汚い。笑



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編集後記



 血管新生が思うがままにコントロールできたら、

医学は画期的にすすむと考えられます。遺伝子治療

のグレードも素晴らしく変わってくることでしょう。

歯周病菌は、動脈硬化にかくも深く関わっているとは

知りませんでした。ただ学生時代に歯を大切にしない

人は長生きできないと教わりました。それは真実だった

と改めて感じました。



 デノミ効果を降下させる高価な硬貨。笑



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