美しい肌Vol.152

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2013-05-01 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:カムカム)



カムカムとは、フトモモ科キブドウ属に属する



常緑低木植物です。成木になるまで約8年かかり、



樹高は平均2~3m、中には5m程度まで成長する



個体もあります。



さくらんぼのような直径2~3cmの赤い果実と



大きな葉がトレードマークです。果実の表面は



熟すにつれて緑色から赤色に変化し、果肉は



ピンク色です。



カムカムはペルーのアマゾン川上流域を原産地



とし、標高200m程の熱帯湿地帯に自生しています。



この地域の強烈な日照や1日に10℃以上ある



寒暖の差、年間を通しての平均気温が25℃である



ことなどがカムカムの生育に適しているとされて



います。また、雨季の増水により、栄養成分に



富んだ土壌が蓄積されるため、栄養価の高い



カムカムが育つといわれています。



完熟したカムカムの果実がアマゾン川に落下し、



この実を群って食べる魚たちからいつも



「キャムキャム」や「ヒャムヒャム」という音



が聞こえてきていたため、いつの間にか



「カムカム」と呼ばれるようになったといわれて



います。



野生のカムカムは古くからアマゾン川上流域の



先住民に食べられてきました。



カムカムの栽培は、1990年頃にアマゾン川流域で



始められました。



当時、世界的に問題となっていたコカインの原料



となるコカ栽培の代わりに、ペルー政府によって



カムカムの栽培が推奨されたことがきっかけでした。



最近では、カムカムの栽培がアマゾン川流域で問題



となっている森林伐採による地球温暖化や砂漠化



の歯止めになるのではないかと、世界の自然保護



団体などから注目されています。ここでもアサイー



と同様にアグロフォレストリーが進行しています。



日本では2004年の浜名湖花博で初めてカムカムの木



が一般に公開されました。



以前はカムカムの果実の加工品を除き、生の果実や



木、種子などのペルー国外への持ち出しが禁止されて



いましたが、アマゾン川流域で広くカムカムが栽培



されるようになってからは、カムカムの種子や苗木の



輸出が解禁され日本でも手に入るようになりました。



カムカムはアマゾン地域が雨季になる12月から5月に



かけて収穫されます。それ以外の時期にも1年を通して



収穫可能ですが、この時期に収穫されるカムカムが、



最も多くのビタミンCを含んでいます。



カムカムは現在知られている植物の中で最も多くの



ビタミンCを含んでいる植物です。カムカムの果実



100g中に2800mgものビタミンCが含まれています。その



ビタミンCの量はレモンの約56倍、アセロラの約1.7倍、



いちごやキウイフルーツの約40倍にも匹敵します。



カムカムに非常に多く含まれているビタミンCは、強い



抗酸化作用を持っています。



抗酸化作用とは、紫外線や喫煙、ストレスなど生活の



様々な場面で発生する活性酸素を除去し、体が酸化



することを防ぐ働きのことです。



人間の体内で酸化が起こると、病気や老化、肌トラブル



が引き起こされます。カムカムに含まれるビタミンCが



体内で強い抗酸化作用を発揮して酸化から体を守ること



で、病気や老化、肌トラブルの予防効果を出します。



他にも、カムカムはエネルギーをつくり出すために



必要不可欠なビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシンや



疲労回復や老化予防に効果があるクエン酸、体を構成



するために欠かせないミネラルであるカルシウム、リン



なども豊富に含んでいます。クエン酸は、体内で



ミネラルを包み込み吸収されやすくする働きもあります。



カムカムに豊富に含まれるビタミンCには、シミや



そばかすを予防し、ハリのある若々しい肌を保つ効果が



あります。



日光に当たり続けると、紫外線が原因となってメラニン



色素がつくられます。その際チロシンと呼ばれるアミノ酸



からメラニン色素が作られます。このメラニン色素が皮膚



に沈着することでシミやそばかすができるわけです。



ビタミンCには、チロシンに働く酵素の作用を抑制し



メラニン色素の沈着を防ぐ働きがあるため、



シミ・そばかすの予防に効果があります。ビタミンCには



メラニン色素を素早く分解する作用もあるため、日焼けを



した肌をできるだけ早くもとの状態に戻す美白効果も



期待できます。



また、カムカムには抗炎症作用を持つことが報告されている



ことから、紫外線による炎症にも予防に役立つことも期待



されています。



カムカムにはビタミンB₁やビタミンB₂、ナイアシンも多く



含まれており、細胞の新陳代謝を促進し、肌や爪、髪の毛



の健康を維持する作用があります。今回はここまでとさせて



頂きます。カムカムをよく噛んで食べた。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック皮膚科



にて承ります。



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