美しい肌Vol.221

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2013-05-24 19:57:23

カテゴリー:女性の美容と健康

バラの花27

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美肌の野菜&果物(各論:カシス)

 
 
カシスの正体

カシスはベリー類のひとつで、ブルーベリーや

サンタベリーによく似た小さく丸い果実をつけ

ます。カシスとはユキノシタ科スグリ属に分類

され、ツツジ科スノキ属であるブルーベリー

とは種類は全く異なる植物です。

カシスは高さ約2mの落葉の低木で、直径

1cmほどの赤黒い果実を実らせます。

カシス(Cassis)とは、フランス語であり、

日本語では黒房すぐり(黒すぐり)、英語では

ブラックカラント(Black Carrant)と呼ばれて

います。

 
 
 
カシスの歴史

カシスは古くからヨーロッパの山奥に生息

していました。

カシスが食用に利用できることを初めて紹介

したのは、ルネッサンス時代の植物学者

ガスパール・ポアンという人物です。それから

少しずつ、カシスは知られるようになり、

18世紀の半ばにはフランスのワイン畑の

一画などで薬用として栽培されるように

なったそうです。

さわやかな酸味と香りが特徴的なカシスは、

今では日本でリキュールやデザートに、欧米

ではジャムやジュース、リキュールとして

親しまれており、カシス種子や乾燥葉も食用

として使われています。カクテルで、カシス

オレンジ、カシスリッキー、カシスソーダ、

カシスモヒートなどがありますが、それには

カシスのリキュールがふくまれているわけです。

 
 
カシスの生産地

カシスは、主にニュージーランドや北欧、

カナダなどの、比較的寒冷な地域で生産

されており、日本国内では主に青森県で

生産されています。特に有名な生産地

であるニュージーランドは、夜は冬並みに冷

え込むのに対して、昼は真夏のような暑さ

になります。その激しい寒暖差と強い日差し

による紫外線量の多さが、カシスの生息や

栽培に最適な条件となり、栄養成分たっぷり

のカシスが育ちます。カシスは、紫外線から

身を守るために、次項で説明する抗酸化物質

をからだの中に蓄積し、それを人間が摂取する

ことで、栄養成分(抗酸化物質)の恩恵を

うけることになります。

 
 
カシスの有効成分

カシスはアントシアニンと呼ばれる青紫色の

天然色素をその実に多く含んでいます。

カシスは、ブルーベリーやビルベリーには

ない2種類のアントシアニンを含んでいます。

この2種類は、その構造から

デルフィニジン-3-ルチノシドと、

シアニジン-3-ルチノシドという名前が付け

られています。他のほぼ全てのアントシアニジン

と同様に、デルフィニジンにはpH依存性があり、
塩基性の溶液では青色、酸性の溶液では

赤色に色が変わります。これが、カシスの果実

の色を決めているといわれています。

カシスのアントシアニンの特徴は、摂取して

から体内に吸収され、体に作用するまでに

かかる時間が非常に短いことです。カシスの

アントシアニンは、末梢血管の血流を改善

する働きがあり、吸収後は眼球まで届き、

その効果を発揮します。

カシスには他にも、ビタミンCがオレンジの

約3倍も含まれておりビタミンAやβ-カロテン

は、オレンジと同程度含まれています。

さらに、若返りのビタミンとも呼ばれている

ビタミンEは、オレンジやいちごの約4倍も

含まれています。

これらのビタミンは抗酸化作用を持つため、

カシスは活性酸素を除去する能力を秘めた

健康美肌果実であるといえます。

 
 
カシスの美肌効果

カシスには、ビタミンCとビタミンEが豊富に

含まれています。

ビタミンEは別名「若返りのビタミン」と

言われます。ビタミンEは、その抗酸化

能力で老化の原因と考えられている

過酸化脂質が作られるのを妨げたり、

ビタミンEが自律神経に働きかけることで

血行をよくし、皮膚のすみずみまで

酸素と栄養素をいきわたらせることなど

が理由になっています。この効果から

ビタミンEは、肩こりや冷え症も予防

および治療します。実際にビタミンEの

ビタミン薬(商品名:ユベラN)は

そういった用途で、私のクリニックでも

処方しています。薬の場合は、過剰症

が問題になりますので、適量処方に

努めていますが、食品から摂る場合は、

過剰症になることは、考えなくてもよい

といえます。ちなみにビタミンEの

過剰症は、破骨細胞(骨を壊す細胞)

の巨大化で、ひどくなると骨粗鬆症

(骨が弱くなる病気)を発症します。

ビタミンCがビタミンEと共存すると、その

抗酸化作用は、相乗的にアップします。

それは、ビタミンE自体が、酸化

されても、ビタミンCがそれをもとのビタミンE

に還元する力があるからです。

さらにビタミンEの血行をよくする働きから、

皮膚の新陳代謝を高め、表皮化のメラニン

色素のターンオーバーを促進させることで、

しみやそばかすの予防など美肌効果が

期待できます。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力に加え

カシスには、アントシアニンと、βーカロテン

が豊富に含まれているので、さらに相乗的に

抗酸化力がアップし、肌の老化をくい

とめて、美肌への導かれます。β-カロテンは

必要な時に必要なだけ、ビタミンAに変換

されるので、ビタミンA過剰症の心配はない

訳です。カシスに含まれるビタミンA自体も、

オレンジと同程度ですので、過剰症の心配

は、全く必要ありません。今回はここまでと

させて頂きます。貸しは、カシッス。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック

皮膚科にて承ります。

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