美しい肌Vol.193

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2013-05-15 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

世界最高の@町医者のブログ



いつもの話題に入る前に、読者の皆さんに質問が



あります。もうこの美肌の食べ物の話題は、あと



数日で尽きると思います。このあとのブログを



どういった話題にするべきか、あるいは、



どういった話題にしてほしいかをご教示下さい。



ご回答方法は、ブログのメッセージかコメント



あるいは、FBのアカウントを持っている人は、



FBのメッセージでお願いします。下記の①~③



から選んで頂いてもかまいません。



私が考えているのは、



①デトックスに寄与する食品



②美肌にそれほど寄与しないが健康の維持



に必要な身近な食品



③減量(ダイエット)に寄与する食品の3つです。



美肌の野菜&果物(各論:ぶどう種子)



ブドウ種子は、普段は捨てられる部分です。ワイン



をつくる時に取り除かれるぶどうの種子から抽出



されたエキスや油が健康成分として使われて



います。イタリアをはじめ、フランスやチリ、



スペインなど、主にワインの産地で作られて



います。ブドウ種子は、ワインをつくるときに



得られる副産物なので新たな耕作地や作物も必要



ありません。「このぶどう種子油、誰の?」



「わいんや!」笑 冗談は、これぐらいにして



ブドウ種子油は乾燥させたぶどうの種子を加熱し、



圧搾して精製されます。100kgの種子からわずか



100mℓのブドウ種子油しかできません。抽出にも



非常に時間がかかるため、生産され始めた当時は



大変貴重な油であったそうです。



ブドウ種子油は、ヨーロッパでは古くから料理



に使われてきました。現在では化粧品にも



使われています。



ブドウ種子エキスは、サプリメントなどの原料



に使用されています。



ブドウ種子のもとであるぶどうは、5000年以上前



にカスピ海南部で栽培が始まった世界最古の果物



です。種子からとれる油も古くから存在していた



と伝えられていますが、詳細は不明です。



ブドウ種子油の最初の記録は、1596年に神聖ローマ



帝国の皇帝であるマキシミリアン2世がブドウ



種子油を大変重要視し、生産事業を独占したという



記述です。その後、生産が困難になり一旦は生産



されなくなりましたが、世界大戦中の食用油不足



によりヨーロッパ内で再度ブドウ種子油の需要が



高まりました。



近年では、アメリカの有名なシェフによるブドウ



種子油を使用した料理が本で紹介されたことを



きっかけに、一般にも知れ渡り一躍、脚光を



浴びました。



ブドウ種子油には、必須脂肪酸であるリノール酸と



オレイン酸が豊富に含まれています。



ブドウ種子油に含まれる成分の約60%がリノール酸



です。リノール酸とは、体内で合成することが



できない必須脂肪酸の一種で、悪玉(LDL)



コレステロールを下げる働きや肌の保水力を高める



作用があるということです。



他にも、ブドウ種子油は抗酸化力を持つオレイン酸



を多く含みます。オレイン酸には、血液中の悪玉



(LDL)コレステロールを減らす働きを持つことから、



動脈硬化や心疾患、高血圧などの生活習慣病を



予防する働きがあるといわれています。



また、ブドウ種子油には若返りのビタミンと呼ばれる



ビタミンEの含有量がオリーブ油の2倍以上と多い



ため、老化や疾病を予防する働きがあるといわれ



ます。他にも、ビタミンEには末梢神経を広げる働き



もあり、血流が良くなることで体の冷えが緩和



されたり、脳下垂体と副腎の働きを正常に保つこと



でホルモン分泌を調整し、生殖機能の健康を守る



効果が期待されています。ビタミンE が不足すると、



月経不順を起こしやすくなるといわれており、



ビタミンEは女性には不可欠のビタミンです。



しかし、近年、ビタミンEの過剰症が知られるように



なりました。過剰症とは、具体的には、骨がもろく



なる骨粗鬆症を引き起こすということです。食品に



含まれる通常容量では、起こりません。サプリや薬



などでは、大量摂取で骨粗鬆症になった人もいる



ようです。



ブドウ種子には、ポリフェノールの一種で強い



抗酸化力を持つプロアントシアニジンが含まれて



います。プロアントシアニジンの抗酸化力は



ビタミンEの5倍もあるといわれており、血管内の



悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐ効果が



高く、高脂血症や動脈硬化の予防になります。



もう少し詳しく説明しますと以下のようになります。



LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が酸化



すると、「酸化LDL」に変化して、動脈硬化の原因



となります。白血球の一種で体内を掃除する働き



のある「マクロファージ(貪食細胞)」は、通常の



LDLコレステロールに対しては反応しませんが、



酸化LDLに対しては異物と判断して、排除するために



細胞内に取り込んで消化(貪食)します。



酸化LDLを大量にとりこんだマクロファージは、



「泡沫細胞(ほうまつ さいぼう)」となり、



動脈壁にくっついて蓄積してしまいます。



これにより、動脈硬化が引き起こされます。



つまり、LDLコレステロールが酸化してしまうのを



防ぐことができれば、動脈硬化のリスクを減らす



ことができます。



他にも、視力や網膜を保護する効果、関節炎など



の症状を緩和する抗炎症作用などがあるとされて



おり、アメリカなどでは白内障や胃潰瘍



(いかいよう)などを予防するための食品に



使われたり、さらには代替医療(だいたいいりょう)



にも採用されています。代替医療は通常の医療に



とってかわる、あるいは通常の医療を補完する



治療のことをいいます。



ブドウ種子には酸化されやすい不飽和脂肪酸である



リノール酸が豊富に含まれますが、一緒に含まれて



いるプロアントシアニジンの抗酸化力によって



ブドウ種子の油分は酸化から守られていると



いわれています。



さらに、プロアントシアニジンンにはシミ・



そばかすの原因となるメラニンの生成を抑える



ため、美白効果があります。



ブドウ種子エキスをはちみつのように直接肌に



塗ることで、肌の透明感を高める効果が



期待されています。



また、プロアントシアニジンには、コラゲナーゼ



やエラスターゼといった酵素の活性を抑制する



作用があります。これらの酵素は、



美肌成分であるコラーゲンやエラスチンを



分解する作用を持っています。プロアント



シアニジンは、これらの酵素の活性を抑制する



ため、肌にハリや弾力、潤いをもたらす効果が



あるそうです。今回は、ここまでとさせて



頂きます。シードオイルを食べて、勝ち進み



シード権を得た。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック



皮膚科にて承ります。



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