美しい肌Vol.155

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2013-05-02 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:ホウレンソウ)



ほうれん草はヒユ科の緑黄色野菜です。原産地は



ペルシャ(現在のイラン)で、英語のspinachは


ペルシャ語が語源です。また、中国語でペルシャを



「ほうれん」と呼んでいたために、日本語名が



ほうれん草となったわけです。ほうれん草は、



鉄やβ-カロテンなどを豊富に含み、栄養価が高い



ことは、誰でも知っています。ポパイがほうれん草の



缶詰を食べることで「元気」になり、悪役プルート



をやっつけることは、皆さんご存知の通りです。



ほうれん草はカスピ海西部のペルシャ地方を原産



とし、北アフリカを経て、12世紀以降にヨーロッパ



に伝わりました。東アジアにはシルクロードを



通って広まり、7世紀頃に中国に伝えられました。



日本には17世紀頃の江戸時代に、唐船によって東洋種



のほうれん草が長崎に伝わりました。



西洋種は江戸時代末期にフランスから伝来しました



が、当時の西洋種はアクが強いことからあまり普及



しませんでした。



明治時代までは、ほうれん草が高級品として扱われて



おり、広く一般に普及したのは大正時代中期以降です。



本格的な栽培が始まったのは昭和に入ってからでした。



最近では、主に東洋種と西洋種をかけあわせた交配種



が出回っており、生産の主流となっています。



世界のほうれん草の9割近くが中国で栽培されています。



次いでアメリカ、日本と続きますが、生産量は中国と



大きく離されています。最近中国が元気がいいのは、



ほうれん草を食べているからでしょうか?



日本では千葉県で最も多く生産されており、次いで



埼玉県、群馬県と並びます。



ほうれん草は11月~2月に旬となる野菜ですが、現在



はハウス栽培されているものが多く、一年中入手可能です。



旬の時期には、特に根本部分の甘みが強く、栄養価が



高くなります。



ほうれん草には、β-カロテンやビタミンB群、ビタミンC



が豊富に含まれており、のどの粘膜を丈夫にし細菌感染



を防ぐ働きを持つとして、呼吸器疾患の予防に最適であると



考えられています。とくに旬を迎える11月~2月は、インフル



エンザを初めとして呼吸器疾患が花盛りの季節となります。



レモンの2倍のビタミンCや、造血に必要な鉄や葉酸も豊富



に含まれています。



鉄分が多い野菜として有名ですが、体内で吸収される量は



2~5%と微量です。たまごなどの動物性たんぱく質と一緒



に食べると効率よく鉄が体内で吸収されます。



また、ほうれん草にはカロテノイドの一種であるβ-カロテン



が豊富に含まれています。β-カロテンは必要な分のみが



体内でビタミンAに変換されるため、ビタミンAで心配される



過剰摂取の危険性がなく、安心です。



ほうれん草にはβ-カロテンが豊富に含まれています。



β-カロテンから変換されたビタミンAには皮膚や粘膜を丈夫



に保ってくれる働きがあり、肌のカサつきや肌荒れの改善が



期待できます。



また、β-カロテンには紫外線によって発生した活性酸素を



無効化する働きがあり、ビタミンCの効果とあわせてメラニン



色素の発生を抑制する効果もあります。他にも、ほうれん草



には若返りのビタミンといわれているビタミンEが含まれて



います。さらに、豊富に含まれるビタミンCがコラーゲンの



生成を促進し肌のハリが保たれることにより、シワの予防や



改善にも役立ちます。



様々な栄養素の相乗効果により、ほうれん草は美肌を導く効果



があるといわれています。ルテインは、カロテノイド系の



ファイトケミカルですが、人間の身体には、必要不可欠なもの



です。とくに眼の機能に関係し、ルテインが不足すると



加齢黄斑変性症が起こる可能性があります。ルテインには2つの



種類があります。その一つ「フリー体ルテイン」は人間の体内



に存在するものと同じルテインであるため、そのまま体内に吸収



されます。「ルテインエステル」は「フリー体ルテイン」に



「脂肪酸」がエステル結合されたもので、マリーゴールドから



抽出された未精製のままのルテインです。未精製なので、原料的



にも安価で、人の体内に入ってもそのまま吸収されることは



ありません。そのため、摂取された「ルテインエステル」は、



体内で消化酵素の力を借りて、脂肪酸が取り除かれ



(脱エステル化)、フリー体ルテインだけが吸収されることと



なります。このルテインは、眼の健康だけではなく、皮膚の健康



にも大きく関与しており、美肌になるためには、ルテインが



不可欠です。その理由は、ルテインは、肌の細胞を構成する成分



の一つであるからです。例えば、コラーゲンなどが年齢を重ねる



ごとに肌から失われていくことは広く知られていますが、ルテイン



も酸化や光ダメージから肌を守る作用により消費されていきます。



もともと肌に備わっていて消費されてしまったルテインを再び



補給することで肌の細胞を「リフォーム」し、肌本来の状態や



機能を整えていかなければなりません。今回はここまでとさせて



頂きます。リゲイン、ルテイン、ぼくらのルテイン。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、当クリニック皮膚科



にて承ります。



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