美しい肌Vol.133

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2013-04-25 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ

美肌の野菜&果物(各論:大麦若葉)

大麦若葉に含まれているSOD酵素様物質には、

動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病

を予防する効果があります。SOD酵素は、非常

に重要な酵素ですので

気合を入れて解説してみたいと思います。

動脈硬化とは動脈の弾力性が失われ、硬くもろく

なった状態をいいます。本来は弾力性のある

動脈の内壁に悪玉(LDL)コレステロールが付着

することで、動脈壁が厚くなったり、硬くなったり

します。悪玉(LDL)コレステロールは活性酸素

が結びつくことで、動脈硬化の進行を極端に

早めます。

動脈硬化は血管の老化が極端に早く進行した

さまを、示しています。さらに進行すると脳出血

や脳梗塞、眼底出血などの病気を引き起こし

ます。

大麦若葉に含まれているSOD酵素様物質は、

動脈硬化進行の原因である活性酸素を除去

する力を持っているため、動脈硬化の予防に

効果があります。

高血圧とは血圧が高い状態をいい、血圧とは

心臓が血管にかける圧力のことをいいます。

高血圧の状態が続くと、血管の壁に対し高い

圧力が掛かり続けるため、血管の内壁が

傷つきやすくなります。また、動脈硬化の

血管に高い圧力がかかった場合には血管が

破れやすくなります。

さらに動脈硬化を起こしている血管では、

血栓ができやすくなります。そうした場合、

脳出血や脳梗塞などの病気が起こりやすく

なります。

SOD酵素の高血圧に対する効果を測った

実験で、高血圧の状態にあるラットに対して

SOD様成分の投与を続けた結果、

SOD様成分が血圧の上昇を抑制したとの

報告があります。

また、大麦若葉にはカリウムが含まれて

います。血圧上昇にはナトリウムやカリウム

などの電解質が深く関係しています。

そのためナトリウムを過剰に摂取すると、

高血圧になります。

現在の日本人は、ナトリウム(塩分)の

慢性的な摂取過剰状態にあります。

大麦若葉に含まれているカリウムは、

ナトリウムの尿中への排出を促すことで

血圧を下げる作用があります。

そのため高血圧の予防および治療に

効果を発揮します。

糖尿病 (Ⅱ型糖尿病) とは、すい臓

から分泌されるインスリン(血糖を下げる

力のある唯一のホルモン)が正常に

分泌されなくなることで血糖値が上昇し、

糖が筋肉や肝臓で吸収利用されず、

尿中にあふれ出てしまう病気です。

血糖値が上がると、全身の血管で、

血管の老化である

動脈硬化が加速度的に進行します。

大麦若葉にはSOD酵素様物質が

含まれており、血管の老化を最小限に

とどめるため糖尿病の予防に効果が

あります。糖尿病の合併症は、全身の

血管の動脈硬化のために起こると

いっても過言ではありません。そのため

SOD酵素様物質は、間接的では

ありますが、糖尿病の合併症の発症を

予防すると言えます。

SOD酵素の糖尿病に対する効果を

調べた実験では、糖尿病を患ったラット

に対してSOD様成分を投与したところ、

血糖値の上昇を抑制する傾向が確認

されました。よって、SOD酵素は糖尿病

の予防や治療に有効といえます。

また、大麦若葉は

食物繊維をリッチに含んでいます。

食物繊維が血糖値の上昇を

緩やかにすることで、糖尿病の予防に

つながります。大麦若葉に含まれている

SOD酵素様物質は、細胞の健康維持に

も良い方向に働きます。毎日の健康を

維持するためには細胞

ひとつひとつが正常に機能するよう保つ

ことが不可欠です。

しかし、ストレスや喫煙などによって

体内に活性酸素が大量に発生すると、

体内の細胞が攻撃され、細胞の

中にある遺伝子が壊されてしまうことが

あります。

DNAなどの遺伝子が壊されると、細胞

はもはや正常な働きや入れ変わりを行う

ことができず、老化の加速や様々な病気

を引き起こすといわれています。

大麦若葉に含まれているSOD酵素様物質

は、細胞やDNAを活性酸素の攻撃から守り、

老化や病気を予防する効果が期待されて

います。

ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせない

成分です。コラーゲンは、肌のハリと水分量

を保つ働きがあります。

さらに、ビタミンCにはシミの原因となるメラニン

色素の生成を防ぎます。大麦若葉には

ビタミンCが豊富に含まれて

いるため、肌荒れを予防し、美肌効果が期待

されています。

大麦若葉は、ビタミンCの他にビタミンKを

多量に含んでいます。不整脈の治療

(血栓の形成を抑える目的で)に使われる

ワーファリンという抗凝固剤は、このビタミンK

の働きで抗凝固作用が弱くなってしまいます。

そのため、ワーファリンと大麦若葉(青汁に

配合されている)は、一緒に摂取することが

許されていません。納豆もビタミンKを

多く含むため、同じ理由でワーファリンと

一緒に摂取してはいけないことになっています。

しかしこのワーファリンとの併用禁忌あるいは、

併用注意の問題は、ワーファリンと同じ

抗凝固剤で新しく出たお薬をワーファリンの

代わりに用いることで解決します。大麦若葉

や納豆を食べた後で内服しても

抗凝固機能を低下させない優れものです。

ちょっと高価なのが玉に傷ですが、医療は

日進月歩で進歩していると実感できます。

今回はここまでとさせて頂きます。

納豆食うでなっとく。笑

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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