美しい肌Vol.129

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2013-04-24 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の野菜&果物(各論:銀杏 ぎんなん)



銀杏(ぎんなん・ぎんきょう)はイチョウの種子のこと



で、古くから食用として利用されてきました。



「ぎんなん」も「イチョウ」も漢字は同じ「銀杏」と



書きます。



イチョウは、日本、朝鮮半島、中国で栽培される落葉性



の大高木で、大きいものは高さ45m、直径5mくらいにも



なります。1億5000万年以上も前から存在している植物で



「生きた化石」といわれることがあります。



日本へは鎌倉時代に伝わったと言われており、よく神社や



寺院の境内や街路樹に植わっています。非常に生命力の



強い植物です。



イチョウには雄木と雌木があり、ぎんなんは雌木にできます。



球状の白く硬い殻の中に翡翠色の胚乳があります。普段ぎんなん



として食べているのは胚乳の部分です。



ぎんなんは直径1.5cm前後のラグビーボール形で、熱すると半透明



の鮮緑色になりますが、時間がたつと黄色くなります。



彩りを兼ねて茶碗蒸しなどの具に使われたり、酒の肴として



食べられます。デンプンが豊富に含まれており、モチモチとした



食感と独特の歯ごたえが魅力です。



秋が旬の食材ですが、現在は加熱して真空パック詰めされた商品は



年中手に入ります。しかし、鮮緑色のぎんなんは殻付きの



生の種子を入手しないと食べられません。ぎんなんは日本全土で生産



されていますが、生産量日本一の県は愛知県です。



他には新潟県、福岡県、大分県などが生産地として有名です。



ぎんなんの食用部分は殻の中の胚乳の部分で、脂質、糖質、



たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、カリウム



などを含みます。 滋養強壮、強精効果のほか膀胱や肺を温める



働きがあり、頻尿や夜尿症の改善、喘息の治療、咳止め、たん切り



などに効果があります。ぎんなんの独特の香りは、熟した外皮に



含まれるイチョウ酸が原因と推測されています。



ぎんなんはギンコール酸などを含むため、漆などのように皮膚炎を



引き起こす場合があります。当クリニック皮膚科でも銀杏のアレルギー



の方がおられました。触れてすぐには発症せず、長期間継続



して実に触れ続けた結果発症した例もあります。また、食用とする種



の中身にはメチルピリドキシン (methylpyridoxine、MPN) という成分


が含まれており、ビタミンB6の作用を妨げるためGABAの生合成を阻害し、



まれに痙攣などを引き起こします。大人の場合かなりの数



を食べなければ問題はありませんが、1日5~6粒程度でも中毒になる



可能性があります。特に中毒の報告数の多くが5歳未満の小児であるため、



子どもに食べさせる際には注意が必要です。一方で喘息等の症状にして



鎮咳去痰作用など薬草としての作用もあるため、うまく食生活に取り



入れることが重要です。医師の立場としては、絶対に食べ過ぎないように



して頂きたいと考えています。



ビタミンAには皮膚の新陳代謝を促す作用があり、ビタミンEやビタミンC



には肌の老化を防ぐ作用があるようです。様々な種類のビタミンが



豊富に含まれることにより、お肌を美しくする効果が期待できます。



たくさん銀杏を食べて胃腸の調子が悪くなる。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



女性の美容と健康についてのご相談は、



当クリニック皮膚科にて承ります。



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