美しい肌Vol.108

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2013-04-17 00:00:00

カテゴリー:女性の美容と健康

町医者のブログ



美肌の漢方(生薬各論:黄柏、おうばく)



黄柏(おうばく)は、ミカン科キハダ属の落葉高木です。



アジア東北部の山地に自生しており、日本全土でも



みられます。樹皮からコルク質を取り除いて乾燥させた



ものを黄柏(おうばく、黄檗)といいます。アルカロイド



やベルベリンを始めとする薬用成分が含まれ、強い



抗菌作用を持っています。通常、採取できるようになる



まで成長するには、十数年の歳月が必要となっています。



有効成分:



アルカロイド – berberine, palmatine, magnoflorine,


phellodendrine, jateorrhizine など


ポリフェノール – obakunone, obakulactone, limonin


など



ステロイド – β-sitosterol, campesterol など


薬理作用: 健胃/抗消化性潰瘍, 下痢の抑制, 



肝障害改善, 抗炎症, 中枢抑制作用, 血圧降下, 



免疫抑制, 血管弛緩, 鎮痙, 利胆, 抗菌などです。



効能・用途: 黄柏(おうばく)には、解熱作用、消炎作用、



健胃作用があり、主に健胃整腸剤として、胃腸炎、腹痛、



黄疸、下痢などに使われます。強い苦味のため、かつては



眠気覚ましとして用いられたそうです。薬用のほか染料の



材料としても用いられています。10キロ単位ならば売買



の対象になるようです。また、日本各地に黄柏を主成分



とする家伝薬があり、胃腸薬として陀羅尼助



(だらにすけ/奈良)、お百草(おひゃくそう/信州)、



練熊(ねりくま/山陰)などが有名です。



産地: 日本、中国、韓国



食品添加物のキハダ: 食品添加物として「キハダ抽出物」



があり、苦味料・酸味料としてつかわれています。



食品衛生法による分類では既存添加物に分類されます。



これは、ミカン科キハダ(Phellodendron amurense RUPR.)



の樹皮より、水又はエタノールで抽出して得られたもの



とされ、主成分はベルベリンです。黄柏は、黄檗とも



書きます。黄檗は禅宗の流派の一つであり、隠元和尚が



日本にもたらした禅宗の一派であります。



神農本草経 上品に分類されています。



聖文が成文化される。笑



最後までお読み頂き、ありがとうございました。



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